ヤクルト(☆10対2★)中日 =リーグ戦18回戦(2023.08.18)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:ピーターズ(6勝3敗0S)
敗戦投手:仲地 礼亜(1勝4敗0S)

本塁打
【ヤクルト】長岡 秀樹(3号・4回裏3ラン),オスナ(17号・7回裏2ラン)

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◆ヤクルトは1-1で迎えた4回裏、武岡の適時二塁打と長岡の3ランで4点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後は7回にオスナの2ランが飛び出すなど、終わってみれば12安打で10得点を挙げた。投げては、先発・ピーターズが6回1失点の好投で今季6勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆中日は敵地で勝利できるか。ここまでビジターで17勝31敗1分けと負け越しており、敵地では7月17日阪神戦から現在9連敗中。中日がビジターで10連敗を喫すれば昨年5月29日~6月28日の11連敗以来。2年連続だと68、69年(11連敗、12連敗)以来、球団54年ぶりの屈辱となってしまう。

◆中日大島洋平外野手(37)がスタメンを外れた。4日のヤクルト戦(バンテリンドーム)でスタメンを外れ、代打出場して以来11試合ぶり。大島は5試合連続安打を放ち、通算2000安打まで残り「4」にしていた。この日、大島は試合前練習を普段通り消化。立浪監督は台風で巨人戦が中止になった15日に「(記録達成は)時間の問題。順調に来ているので、できたらバンテリンドームで打たせてあげたいな、というのはある」と、遠征から戻る25日からのDeNA3連戦(バンテリンドーム)での記録達成も示唆していた。

◆NBAレイカーズ八村塁(25)の弟で、Bリーグ群馬の八村阿蓮(23)が始球式を行った。黒のハーフパンツに背番号「55」の村上のユニホーム姿でマウンドへ。198センチの長身から投げ下ろしたボールは、ワンバウンドとなり、悔しそうな表情を見せた。小学時代にセカンドで1年間プレーしたこともあるという八村は、「力み過ぎちゃいました。(バスケの試合より)桁違いに緊張しましたね」と振り返った。村上のユニホームを着用した理由については「同じ世代ですごい選手なので、刺激は受けています。プレッシャーある中で結果を出していて、尊敬できる選手だと思います」と話した。

◆中日岡林勇希外野手(21)がヤクルト戦の3回にピーターズから二塁打を放ち、連続試合安打を「29」まで伸ばした。29試合は93年ブラッグス(横浜)に並んで歴代9位タイ。プロ野球記録は高橋慶彦(広島)の33。前日17日の巨人戦では第3打席でボテボテの内野安打で記録を継続し、立浪監督も「状態は決していいというわけではない。こういうのがないと(記録は)なかなか続かない」と話していた。13日の広島戦で26試合として新記録を達成。「初代ミスタードラゴンズ」西沢道夫の25試合を74年ぶりに更新した。

◆ヤクルトのドラフト3位ルーキー沢井廉外野手(23)が、プロ初安打となる三塁打を放った。5月16日巨人戦以来、3カ月ぶりの1軍戦に「6番左翼」でプロ初先発を果たすと、0-0の2回先頭、中日仲地に対しカウント2-1からの4球目、内角低めスライダーを右翼へと打ち上げた。高々と上がった打球を、中日右翼の川越が見失い、ボールはフェンス手前のポール際にポトリ。ラッキーな三塁打となった。続く中村の二ゴロの間に悠々と先制のホームを踏み、プロ初得点もマーク。笑顔でベンチのナインとハイタッチを交わした。

◆/主砲不在でも躍動するヤングスワローズ\長岡秀樹が仕留めた その打球は文句なし??ライトスタンドへ豪快な3ランホームラン???プロ野球(2023/8/18)??ヤクルト×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/RvAam0Ujvq

◆ヤクルト長岡秀樹内野手が約2カ月ぶりとなる3号3ランを放った。4回、武岡の適時打で2-1と勝ち越し、なお2死二、三塁。2ボールから中日仲地の直球を捉え、右翼ポール際中段へ運んだ。6月28日巨人戦以来の1発に「武岡が先にタイムリーを打ってくれたので、楽な気持ちで打席に入れました。良い角度で上がってくれました」と振り返った。

◆「村神様」不在の危機を「ヤングスワローズ」が救った。「1番三塁」武岡龍世内野手(22)が勝ち越し適時打を放てば、「2番遊撃」長岡秀樹内野手(21)が、約2カ月ぶりとなる3号3ランを含む3安打猛打賞。高卒4年目同期入団の「ナガタケコンビ」が燕打線をけん引し、勝利に導いた。本拠地お立ち台では武岡が「村上さんがいない中で、代わりとは言わないけど、それくらいの活躍をと思いながら試合に入りました」と振り返った。1-1で迎えた4回に集中力を発揮した。2死一、二塁、武岡が「つないでくれたので。チャンスを生かせるように」と中日仲地の高め直球を捉え、右翼線への適時二塁打で1点を勝ち越し。なお2死二、三塁、長岡が同じく仲地の内角低め直球を右翼ポール際中段へ運んだ。6月28日巨人戦以来となる1発に「武岡が先に打ってくれたので、楽な気持ちで打席に入れました」と振り返った。ここまで不動の4番として存在感を見せてきた村上が「特例2023」の対象として登録抹消。その穴をチーム全体でカバーしての快勝に、長岡は「頼ってばかりはいられないので、いつかは僕たちが引っ張っていけるような存在になりたいなという気持ちが強いです」と、うなずいた。村上の穴は、チーム全体でカバーしていく。【鈴木正章】▽ヤクルト高津監督(4番村上不在での勝利に)「代わりに上がってきた人もいるわけで。4番がいなくなるのはチームとしてすごく大きいですけど、彼らにとっても、すごく大きな毎日をこれから過ごしていくんじゃないかと思います」

◆中日が大敗でビジター10連敗を喫した。昨季も敵地11連敗があり、2年連続で2桁連敗。68、69年(11連敗、12連敗)以来、球団54年ぶりの屈辱になった。2000安打にあと「4」に迫っていた大島が背中の張りで欠場する事態。同点の3回に長岡の邪飛を宇佐見、石川昂がお見合いで失策し四球に。続く山田の左前打も、大島の代わりに左翼に入った細川と龍空が譲り合った。3回を切り抜けた先発仲地も4回につかまり5回5失点。8点差のワンサイドゲームになった。立浪監督は「これだけミスが出たらね。今日も1対1まで追いついたが。ミスが出た。そこをゼロに抑えたとしても、その後の打順の巡りとかにも繋がってくる。取れるアウトをしっかり取らないと、こういう展開になってしまう。ホームからビジターに移ると顕著にミスが出る。応援に来ているお客さんに申し訳ない」とがっくり。自身3戦3敗となり、4敗目を喫した仲地のファーム調整も明かした。▽中日仲地(5回5失点。自身3連敗で今季4敗)「走者がいる時の制球(が悪く)、四球が多かった。そこが反省です」

◆ヤクルトはチーム一丸での白星に、今季最多9人がお立ち台に上がった。インタビューを受けたのはピーターズ、武岡、長岡の3人だったが、沢井、オスナ、三ツ俣、古賀、木沢、清水も「ヒーロー賞」を受賞し、9人で記念撮影に収まった。2回にプロ初安打となる三塁打を放った沢井は、右翼川越が打球を見失うラッキーな一打に「泳いでしまったので、そこを振り切れるようにやっていきたい」と振り返った。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が試合前練習に参加しなかった。村上は16、17日のDeNA戦(神宮)で2戦連続本塁打を放つなど、8月は打率・346、5本塁打、14打点としていた。また、ドラフト3位・沢井廉外野手(23)=中京大=がこの日から1軍に合流する見込みとなった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が、体調不良のため特例2023の対象指名選手として出場選手登録を抹消された。村上は16、17日のDeNA戦(神宮)で2戦連続本塁打を放つなど、8月は打率・346、5本塁打、14打点としていた。この日は試合前練習に参加していなかった。代替指名選手として、三ツ俣大樹内野手(31)が昇格した。また、再調整のため今野龍太投手(28)が抹消され、代わってドラフト3位・沢井廉外野手(23)=中京大=が1軍に昇格した。

◆ヤクルトがスタメン発表。ドラフト3位の沢井廉外野手(23)=中京大=が「6番・左翼」でプロ入り後初めてスタメンに名を連ねた。また体調不良のため特例2023の対象選手で出場選手登録を抹消された村上宗隆内野手(23)に代わって武岡龍世内野手(22)が「1番・三塁」で出場する。先発はディロン・ピーターズ投手(30)が6勝目を目指す。

◆ヤクルトのトップスポンサーであるオープンハウスグループ冠協賛による「オープンハウスグループナイター」として開催され、米プロバスケットボール(NBA)のレイカーズで活躍する八村塁の弟・阿蓮(23)=B1・群馬クレインサンダース=が始球式に登場した。野球は小学生時代に1年間ほど二塁手としてプレーした経験もあったが、結果は惜しくもベース手前でワンバウンド。八村は「緊張しました。練習は結構よかったのですけど、力み過ぎちゃいました。マウンドに立つとやっぱり(雰囲気が)違くて、選手たちはあの中でプレーしていると思うとすごいなと感じました」と悔しがった。主砲・村上とは同学年。競技は違うが活躍する姿に「すごい刺激を受けています。若いのに、これだけ注目されてプレッシャーもある中で、結果を残していてすごい尊敬できる選手だなと思う」と目を輝かせた。

◆ヤクルト・中村悠平捕手(32)がアクシデントで一時ベンチへ下がり、治療を受けた。二回1死一塁で打席にビシエドを迎えた場面。ビシエドが6球目をファウルした際に、スイングしたバットが中村の左手に直撃した。中村はベンチへ下がって治療を受け、再びグラウンドへ。そのまま出場を続けた。二回無死三塁では打席に立ち、二ゴロを放って先制点を挙げた。

◆ヤクルトのD3位・沢井廉外野手(23)=中京大=が「6番・左翼」でプロ初のスタメン出場を果たし、二回先頭の第1打席でプロ初安打となる右越え三塁打を放った。中日先発・仲地に対し、カウント2―1からの4球目をフルスイング。右翼線付近への打球を右翼が見失い、捕球できない間に一気に三塁まで進塁した。続く中村の二ゴロで本塁に生還。先制のホームを踏んだ。沢井は長打力が魅力の左投げ左打ち外野手。5月17日に出場選手登録を抹消されて以来の1軍合流で、プロ4打席目で待望の初安打となった

◆ヤクルト・武岡龍世内野手(22)が1―1の四回2死一、二塁で勝ち越しの二塁打を放った。「ツーアウトからのチャンスが回ってきたのでなんとしてでもものにしたかった」。フルカウントからの6球目、内角高め直球を振り抜いた。打球は右翼ポール際へのライナーとなり、勝ち越しのタイムリーに。6月11日の西武戦(ベルーナドーム)以来の1番でスタメン入りした22歳が、バットで存在感を示した。

◆ヤクルト・長岡秀樹内野手(21)が5試合ぶりにスタメン復帰し、四回に3号3ランを放った。「武岡が先にタイムリーを打ってくれたので、楽な気持ちで打席に入れました。良い角度で上がってくれました」8月12日の阪神戦(京セラドーム)以来のスタメンで輝きを放った。四回2死一、二塁から武岡が右越え二塁打を放って勝ち越しに成功すると、長岡も続いた。2ボールからの3球目、内角低め直球を思い切りフルスイング。打球は高々と上がって右翼ポール際へ着弾した。自身としては6月28日の巨人戦(盛岡)以来のアーチで貴重な追加点を挙げた。

◆NPBの川口亘太審判員(52)が史上47人目、現役では3人目となる通算2500試合出場を達成した。試合が成立した五回裏終了時にアナウンスされ、ヤクルトの公式マスコット、つば九郎から花束が贈呈された。千葉・我孫子高から中央学院大をへて、1994年2月1日にパ・リーグ審判員として入局。今年で実働30年目を迎えていた。初出場は1995年4月4日のロッテ―ダイエー1回戦(千葉マリン=当時)で、左翼線審として。

◆日本野球機構(NPB)の川口亘太審判員(52)が18日のヤクルト―中日18回戦(神宮球場)で二塁塁審を務め、通算2500試合出場を達成した。NPB審判員では47人目。現役では3人目。

◆待望の瞬間だった。ヤクルトのドラフト3位・沢井廉外野手(23)=中京大=が、「6番・左翼」でプロ初のスタメン出場を果たすと、二回先頭の第1打席でプロ初安打となる右越えの三塁打を放った。「結果を求めすぎずにやってきたことを(試合で)出して、チームに貢献できるようにしたい」今季2度目の1軍合流で試合前に意気込んでいた通り、持ち味をみせて結果を残した。中日先発、仲地の内角スライダーを力強くスイングすると、捉えた打球は右翼線付近へ高々と上がり、右翼手・川越が打球を見失って捕球できない間に一気に三塁まで進塁。プロ通算4打席目で待望の「H」ランプを灯し、続く中村の二ゴロの間には本塁に生還し、プロ初得点も記録した。身長180センチ、体重94キロの強靱(きょうじん)な肉体から放たれる長打力が魅力の左投げ左打ち外野手。今季イースタン・リーグでは72試合に出場し打率・271で、本塁打はリーグトップを独走する17本をマークしている。5月11日の阪神戦で1軍に初昇格し、同16日の巨人戦では二ゴロの間にプロ初打点を記録。ただ計3試合にすべて代打で出場し、安打を放つことはできず同17日に出場選手登録を抹消された。1軍投手の速球に対応できるように、2軍では宮出、畠山両打撃コーチに助言をもらいながらシャープなスイングを心がけた。打席の中では相手投手の配球や試合状況など今まで以上に頭を使うようにもなった。「1軍に定着することが目標。少ないチャンスで結果を残せるようにしたい」と沢井。2軍で課題克服に励み、努力が実った瞬間でもあった。

◆ヤクルトが12安打10得点で快勝。同点の四回に武岡の適時二塁打と長岡の3ランで4点を勝ち越し、その後もオスナの2ランなどで加点した。ピーターズは6回を1失点で6勝目。中日の仲地は5四球と制球に苦しみ、5失点で4敗目。

◆ヤクルトのディロン・ピーターズ投手(30)は6回5安打1失点で今季6勝目をつかんだ。「制球に苦しむことがあったが、守備に助けられて、なんとか6イニング投げることができました」。1―0の三回2死二塁で細川に中前適時打を許したが、失点はその1点のみ。走者を出しながらも最少失点で切り抜けた。四回に打線が4得点のビッグイニングで援護してくれた。

◆ヤクルトが大勝。先発したディロン・ピーターズ投手(30)は6回5安打1失点で今季6勝目をつかんだ。試合後のピーターズのヒーローインタビューは以下の通り。ーーどんな気持ちでマウンドに上がった「いつも通り中村選手にいいリードをしていただいて、野手の皆さんもいい守備をしてくださって、大量に点を取ってもらっていいゲームでした」ーー中村捕手と中日打線をどのように翻弄しようと考えていた「ストライク先行で攻めるピッチングでいこうという作戦でした」ーー投球内容を振り返って「先ほどお伝えした通り、素晴らしい守備に助けられて6回まで投げ切ることができました」ーー改めてスワローズの守備陣の印象は「外野の選手もそうなんですけど、内野の山田選手もすごくいいプレーをしてくれましたし、非常に助けられました」ーー長岡選手、武岡選手の〝長武コンビ〟はどのような存在「バッティングもそうですし、守備の面でも素晴らしいプレーがありましたので、ホントに頼もしい存在です」ーーファンへメッセージを「ガンバリマス(日本語で)」

◆同期コンビが躍動した。武岡龍世内野手(22)は1―1の四回2死一、二塁で勝ち越しの二塁打。長岡秀樹内野手(21)が5試合ぶりにスタメン復帰し、四回に3号3ランを放つなど3安打でチームの勝利に貢献した。試合後の2人のヒーローインタビューは以下の通り。ーー1番でのスタメン起用武岡 「村上さんがいない中で代わりに出てるので、村上さんの代わりとは言いませんけど、それぐらいの活躍をしたいというふうに思いながら試合に臨みました」ーー四回の打席はどのような考えだった武岡 「ピーターズだったり、つないでくれたチャンスを活かせるようにと思いながら打席に立ちました」ーー見事に勝ち越し二塁打を放った武岡 「ファウルにはならないでくれと思って走ってました」ーー長岡さん。ネクストではどのように見てましたか長岡 「ホントに勝ち越ししてもらったので、僕も楽な気持ちで入れました」ーー3ランの感触は長岡 「きれないでくれと思いながら見てました」ーー同じようなコメントですが、武岡さんいかがですか武岡 「気持ちは分かります」ーー2人でお立ち台に並んでどんな気持ち武岡 「同期で同じポジションで今まで一緒に頑張って来たので、嬉しい気持ちでいっぱいです」長岡 「めちゃくちゃ嬉しいですし、こういう試合が1試合でも多くできたらなと思います」ーーファンにメッセージを武岡 「これからも勝ちに貢献できるように頑張ります」長岡 「チームの勝利に1勝でも貢献できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

◆追撃の特大弾だ!! ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が、5点リードの七回1死一塁で左翼席中段への17号2ラン。中日・岡野のフォークボールを捉え「完璧な感触だったので、打った瞬間(スタンドインを)確信しました」とうなずいた。この日、村上が体調不良を訴え、特例2023で出場選手登録を抹消された。普段から野球談議をし、ともに打線を支える主砲のまさかの離脱。助っ人は「まず、ムネ(村上)の早期復帰を祈っています。チーム全体でカバーする部分もあるので、彼が離脱している間、チーム全員で頑張るしかない」と誓った。

◆古巣の前で魅せた。ヤクルト・三ツ俣大樹内野手(31)が七回にサンタナの代走で途中出場すると、八回2死一、二塁で左前適時打。昨年までプレーした中日戦で移籍後初安打初打点をマークし、ヤクルトファンを沸かせた。「本当にいい一日だったと思います。古巣の前で打てて良かったというところある」中日には2014年途中にトレードでオリックスから移籍。昨季限りで戦力外通告を受け、今季からヤクルトに加入した。1軍昇格したこの日は、2軍戦が行われる予定だった川崎市のジャイアンツ球場から神宮球場に向かい、練習中に到着。ドタバタな一日だったが、最後に最高の結果が出た。

◆通算2000安打に残り4本と迫る中日の大島は、背中の張りのために出場しなかった。試合後に「出られたけど、(2000安打も)近いので監督も(配慮してくれた)」と状況を説明した。

◆ヤクルトは体調不良により4番の村上宗隆内野手(23)を欠く中、武岡龍世内野手(22)、長岡秀樹内野手(21)ら若手が躍動して中日に勝利した。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――先発・ピーターズの投球(6回1失点)「コントロールとしてはキチキチにまとまってる、いいコースに投げ分けたって感じじゃなかったですけども、球自体の力はあったと思いますね。ちょっとボールが先行する場面もあったんですけど、彼の持ち味の一部と思って見てました」――1番武岡(四回に同点二塁打)、2番長岡(3ランなど3安打)がいい働きをした「若者らしく、思い切ったいいスイングだったと思います」――長岡はスタメンを外れて苦しい時期も「気分はいいでしょうね。悔しい思いもしましたし、してるでしょうし、練習もたくさんやってますし、これを続けることが大事だと思います。今日はいい1日でよかったんじゃないですか」――D3位・沢井(中京大)がプロ初安打(二回先頭で三塁打)「薄暮で(相手右翼が)打球を見失った三塁打だったんですけど、先制点につながるいい三塁打...じゃないですかね。思い出に残る1本になったんじゃないですか」――村上が体調不良で抹消の中、若手が存在感「ちょっとバタバタしましたけど。これによって出場する選手もいるわけで、代わりに上がってきた人もいるわけで。4番がいなくなるのはチームとしてすごく大きいですけど、彼らにとってもすごく大きな毎日をこれから過ごしていくんじゃないかなと思います。大事な打席だったり、大事な守備だったりね。いい経験をして欲しいなと思います」――同期の武岡、長岡を並べて競争意識も「あんまり言いたくないですけど、競争はさせようとは思ってます。正解かどうかはわからないですけど、ちょっと悔しい思いもさせてね。あえて試合で使わなかったりとか、そういうのも若い選手には必要なのかなと。そこで挫けていくのか、よしもう1回頑張ろうと思うのかは、すごく大事なことだと思いますね。今日の長岡に関しては、その気持ちがあったかどうかは別として、また明日頑張ろうという1日になったんじゃないですかね」

◆ヤクルト・中村悠平捕手(33)が左手を負傷し、七回の守備から交代した。二回1死一塁でビシエドが6球目をファウルした際に、バットのフォロースルーが中村の左手に直撃。ベンチへ下がって治療を受け、その後も出場を続けていた。高津監督は試合後「結構腫れていた。骨とかに異常がなければいいんですけど。報告は受けていないので(19日以降の出場については)わからないです」と説明した。

◆先発したヤクルト・ピーターズは6回5安打1失点で今季6勝目をつかんだ。1―0の三回2死二塁で細川に中前適時打を許したが、失点はその1点のみ。走者を出しながらも最少失点で切り抜け「バックの守りと中村捕手のいいリードのおかげ」と振り返った。これで7月1日の広島戦(神宮)から7試合で負けなしの4勝と安定した投球を続けている。

◆〝ライバル〟の存在に奮い立った。2020年のドラフト同期で、同学年、同じ遊撃手を主戦場とする「1番・三塁」の武岡龍世内野手(22)と「2番・遊撃」の長岡秀樹内野手(21)。初めて2人そろって立ったお立ち台で、笑みを浮かべた。武岡 「今まで一緒に頑張ってきたので、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」長岡 「めちゃくちゃうれしいですし、こういう試合を1試合でも多くできたらなと思う」まずは武岡がみせた。同点の四回2死一、二塁で勝ち越しとなる右翼線への適時二塁打をマーク。すると5試合ぶりに先発した長岡が、続く打席で右越えの3号3ラン。2人そろって右翼線ギリギリに打球を放ち「ファウルにならないでくれと思いながら走っていた」と声をそろえた。4年目で同じ左打ちの内野手。直近4試合では、青森・八戸学院光星高出の武岡が遊撃のポジションで先発し、昨季遊撃の定位置をつかんでいた千葉・八千代松陰高出の長岡がベンチスタート。2人に高津監督は「競争をさせようと思っている。悔しい思いや、あえて試合で使わなかったり。そういうのも若い選手に大事かなと思う」とあおった。主砲・村上が体調不良のため、特例2023の対象選手として出場選手登録を抹消。それでも〝ナガタケコンビ〟が穴を埋める活躍。長岡は「(村上に)頼ってばかりではいられない。いつかは僕たちで(チームを)引っ張っていけるような存在になりたい」と宣言した。(森祥太郎)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
63414 0.606
(↓0.006)
M28
(↑1)
35413
(+1)
333
(+2)
54
(-)
57
(-)
0.246
(-)
2.760
(-)
2
(-)
広島
57493 0.538
(↓0.005)
7
(-)
34378
(+4)
384
(+5)
69
(-)
63
(+1)
0.244
(-)
3.190
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
54503 0.519
(↑0.004)
9
(↑1)
36392
(+2)
380
(+1)
77
(+1)
21
(-)
0.248
(↓0.001)
3.270
(↑0.02)
4
(-)
巨人
53521 0.505
(↑0.005)
10.5
(↑1)
37407
(+5)
385
(+4)
128
(+1)
38
(-)
0.256
(↑0.001)
3.490
(↑0.01)
5
(-)
ヤクルト
45602 0.429
(↑0.006)
18.5
(↑1)
36399
(+10)
427
(+2)
94
(+2)
55
(-)
0.240
(↑0.001
3.720
(↑0.03)
6
(-)
中日
41633 0.394
(↓0.004)
22
(-)
36309
(+2)
374
(+10)
48
(-)
30
(-)
0.242
(-)
3.180
(↓0.07)