DeNA(☆2対1★)阪神 =リーグ戦18回戦(2023.08.18)・横浜スタジアム=
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阪神
1000000001900
DeNA
00010010X2601
勝利投手:東 克樹(10勝2敗0S)
(セーブ:森原 康平(2勝0敗7S))
敗戦投手:加治屋 蓮(1勝3敗1S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(17号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは1点を追う4回裏、宮崎のソロで同点とする。そのまま迎えた7回には、2死一塁から山本の適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・東が7回1失点の好投で今季10勝目。敗れた阪神は、打線が9安打1得点とつながりを欠いた。

◆阪神佐藤輝明内野手(24)が、「6番三塁」で3試合ぶりにスタメン出場する。15日の敵地広島戦で攻守で精彩を欠き、16、17日の同戦でベンチスタートとなっていた。また、小幡竜平内野手(22)は今月6日のDeNA戦以来、約2週間ぶりに「8番遊撃」で先発入りした。

◆阪神石井大智投手(26)が18日、出場選手登録された。同投手は7月22日に体調不良のため「特例2023」で出場選手登録を抹消。2軍戦登板を経て8月8日に再昇格の予定だったが、同日に発熱したため見送られていた。今季はここまで、自己最多の24試合に登板し、プロ初勝利を挙げ9ホールドをマーク。防御率1・09と救援陣の一員としてチームに貢献している。石井は「大事な時期にあげていただいたので、自分の仕事をまずはまっとうできるように、チームに迷惑かけないように頑張りたい」と意気込んだ。また、ジェレミー・ビーズリー投手(27)と馬場皐輔投手(28)が出場選手登録を抹消された。

◆/ファインプレーの後はバットで\弾丸ライナーで飛び込んだ!宮崎敏郎が同点の17号ホームラン???プロ野球(2023/8/18)??DeNA×阪神??Live on #DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/NIP8Dj2gW1

◆イベント「横濱漢祭(よこはまおとこまつり)」を開催し、正道会館空手総本部師範の角田信朗氏(62)が応援総長を務めた。試合前、球場センターから登場した角田氏は馬に乗ってマウンドへ。開会宣言後、DeNAのチャンステーマ「攻めまくれ」の原曲でもある「武士ノ花」を歌唱した。ブーツをスニーカーに履き替え、祝い投げと称したセレモニアルピッチでは外角へ力強いノーバウンド投球を披露した。中学時代、俊足だったことから野球部に途中入部したが補欠続きで、それ以来の投球だったという。「唯一の公式戦出場はピンチランナーで、一塁けん制アウトになった。その時に『野球、向いてないんだな』と思ったんですけど、何十年もたって、こうして横浜スタジアムのマウンドに来た。こんなジャパニーズ空手ドリームがあるんだろうかっていう感じでした」と振り返った。その後は選手の飛び出しコールも担当。試合後には、勝利を祈願する火と水のショーが行われる。

◆阪神村上頌樹投手(25)が6回1失点と力投した。3回まで1安打無失点と上々の立ち上がりをみせたが、1点リードの4回1死から自身3試合連続被弾となる宮崎に左越えの同点ソロを許した。5、6回はパーフェクトに抑え、阪神攻撃時の7回1死満塁の場面で代打にミエセスを送られ交代。そのミエセスが三ゴロ併殺打に倒れ、勝利投手の権利はなくなった。1発こそ許したものの、見事なゲームメークで先発の役割を果たした。チームの先発としては6試合ぶり、個人としては8試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)。依然として高い安定感を示している。

◆阪神岡田彰布監督(65)の勝負手は実らなかった。1-1の7回。打ちあぐねていたDeNA東から1死一、二塁のチャンスを得た。すると指揮官はスタメン起用した8番遊撃・小幡を下げて代打原口を送り込む。原口は期待に応えてしぶとく遊撃内野安打で出塁し、1死満塁とした。さらに6回1失点と好投していた村上頌樹投手(25)にも代打ヨハン・ミエセス外野手(28)を送る攻めの采配。勝ち越しを狙ったが、ミエセスは痛恨の三ゴロ併殺。絶好機を逃した阪神は、その裏に2番手加治屋が2死から勝ち越し点を奪われた。

◆阪神加治屋蓮投手(31)が救援失敗で勝ち越しを許した。1-1の同点の7回、2死から梶原に中前打で出塁を許し、続く山本に左中間を破られた。左翼手ノイジーがクッションボールの処理にややもたついている間に、一塁走者の梶原が一気にホームに生還。痛恨の一打を浴び、終盤で劣勢に立たされた。

◆/ピンチの後にチャンスあり\値千金の勝ち越し打は山本祐大??左中間を破る打球で梶原昂希が一塁から生還???プロ野球(2023/8/18)??DeNA×阪神??Live on #DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/eYc6PjNZrD

◆/判定は...アウト\熊谷敬宥が二塁への盗塁を敢行接触したショート京田陽太のプレーは妨害とは判断されず?プロ野球(2023/8/18)??DeNA×阪神??Live on #DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/L8LDsJnR9p

◆阪神がDeNAに敗れた。横浜では昨年から13連敗を喫していたが、前回4~6日の対戦で3連勝して苦手意識を払拭したばかり。だが、この日は競り負け、8月初の連敗となった。先手は取った。1回2死一、三塁の好機にシェルドン・ノイジー外野手(28)が右前へ先制適時打。先発の村上頌樹投手(25)が、6回3安打、4回の宮崎の17号ソロによる1失点の好投に抑えたが、援護がなかった。7回1死満塁の好機は、村上に代打ミエセスを送り勝負をかけたが、三ゴロ併殺で逸機。その裏に2番手加治屋が勝ち越し点を奪われた。

◆阪神岡田彰布監督(65)が、最終回にリクエスト判定を巡って審判団に抗議した。1点を追う9回、1死から佐藤輝が安打で出塁すると、代走熊谷を送った。代打糸原の4球目、熊谷が二盗を仕掛ける。DeNA捕手山本からの送球はワンバウンドし、遊撃京田のグラブに。京田は二塁ベースに入った流れで左足でベースをブロックし、熊谷のベースタッチを防ぐような形になった。いったんは盗塁成功と判定されたが、DeNA三浦監督がリクエスト。その結果を、敷田責任審判が場内に説明。「セカンドのところで、走者と野手が接触しましたが妨害とはいたしません。よってアウトとです」とアナウンスした。岡田監督は納得できず、審判に説明を求めた。熊谷も厳しい表情で近寄った。スタンドからはブーイング。「審判やめろ」のヤジや岡田コールも起こった。岡田監督は約5分間抗議したが、最後はしぶしぶ引き下がった。1死二塁が2死走者なしとなり、2死から糸原が出塁したものの、最後は木浪が凡退。阪神にとって8月初の連敗は後味の悪いものになった。ただ、2位広島が巨人に敗れたため、優勝マジックは一つ減って28となった。

◆阪神佐藤輝明内野手(24)が意地の2安打を放った。2試合続けてスタメンを外れていたが、3試合ぶりに「6番三塁」でスタメン復帰。13日ヤクルト戦以来のマルチ安打で好機を演出し、試合後は「最後のヒットなんかは良かったんじゃないかと思うんですけど。(結果には)いつもこだわってます」と力を込めた。7回1死、2打席凡退させられていたDeNA左腕東の内角高め142キロ直球を押し込み、詰まりながらも左前に運んだ。これが15日広島戦以来のHランプとなった。さらに9回1死、今度は右腕森原の6球目フォークを拾い、ライナーで右翼フェンスにショートバウンドさせる安打を記録した。自身の代走となった熊谷がリクエストの末に盗塁死。得点にはつながらずチームは敗れたが、存在感は示した。15日広島戦では三塁守備で失策を喫し、8回無死二、三塁で空振り三振に倒れるなど攻守で精彩を欠いた。優勝マジック29を点灯させた16日の同戦は欠場。前夜は今季3度目の代打出場も、満塁の好機で左飛に倒れていた。悔しい思いが続いたからこそ「(打席で)やりたいことは特にない。打ちたいだけなんで」と言葉に気持ちがこもる。優勝争いの先頭を走る日々。「最初からそこを目指してきたので。気持ちは変わらないんじゃないですか」とマジックが点灯しても平常心を強調していた。「アレ」を目指して一丸となるチームで、背番号8もバットで守備で、大きな力になってみせる。

◆DeNA東克樹投手がルーキーイヤー以来となる2ケタ勝利を達成した。「自分としても価値ある試合でしたし、野手の皆さんに本当に助けられました」。熱投が勝ち越しを呼んだ。1-1の7回1死満塁。阪神の代打ミエセスに粘られ、8球目を投げた後、左ふくらはぎに痛みが走った。暑さで大量の汗をかき、足がつった。「ベンチに下がったらリズムが悪くなる。このままいかせてください」と斎藤投手コーチに直訴。フルカウントの11球目、投じたのはゴロ狙いのチェンジアップ。宮崎の好守もあり、三ゴロ併殺で切り抜けた。力強くこぶしを振り下ろした。直後だった。ドラフト同期で、いつもバッテリーを組む山本祐大が勝ち越し二塁打を放った。東はロッカールームで再びガッツポーズ。前回11日の巨人戦では、牧の逆転2ランを見てベンチで号泣した。「今日は泣かないように頑張りました。足がつってそれどころじゃなかったんですけど」と笑わせた。左肘のトミー・ジョン手術などを乗り越え、5年ぶりの10勝。前回3連敗した阪神に一矢報いた。三浦監督は「今年はずっと安定した投球を続けてくれている。でも2ケタで満足してもらっちゃ困る」と、さらなる白星を期待した。

◆なんでやねん! 阪神岡田彰布監督(65)が敵地DeNA戦で激怒の猛抗議だ。1点を追う9回1死一塁、代走熊谷敬宥内野手が二盗を試みるも、1度はセーフとされた判定がリクエストの末にアウトに。遊撃京田の足が二塁ベースをブロックしたようにも見えたが、走塁妨害は適用されなかった。指揮官は鬼の形相で審判団に詰め寄ったが、判定は覆らず8月初の2連敗を喫した。広島の逆転負けでマジックは一つ減って28。燃えたぎる闘志は次戦につながる。▽阪神熊谷(9回二盗を試み1度はセーフ判定もDeNAのリクエストでアウトに)「何もないです。僕からは。ほんとに僕からは言うことないので」

◆女房役のDeNA山本祐大捕手が東に勝ちをつけた。同点の7回2死一塁から左中間へ決勝二塁打を放った。左足をつりながらも7回のピンチをしのいだ東に「目の前であんな頑張ってる姿を見たら、何とかしたい気持ちがわいて」と、最高の形で応えた。これまで、ヒーローインタビューのお立ち台には東に呼ばれて立つことはあった。「いつもオマケで来てたんで、今日ははじめから来たかった」と笑った。

◆阪神加治屋蓮投手が痛恨の失点で今季3敗目を喫した。同点の7回に2番手で登板したが、2死から梶原、山本に短長打を浴び、手痛い勝ち越し点を献上。マウンド上で渋い表情を見せた。この1点が決勝点となって敗れ「終わったことなので反省して、次に生かせるようにしたい」と言葉少なだった。

◆阪神岡田彰布監督(65)が、最終回にリクエスト判定を巡って審判団に抗議した。1点を追う9回、1死から佐藤輝が安打で出塁すると、代走熊谷を送った。代打糸原の4球目、熊谷が二盗を仕掛ける。DeNA捕手山本からの送球はワンバウンドし、遊撃京田のグラブに。京田は二塁ベースに入った流れで左足でベースをブロックし、熊谷のベースタッチを防ぐような形になった。いったんは盗塁成功と判定されたが、DeNA三浦監督がリクエスト。その結果を、敷田責任審判(三塁塁審)が場内に説明。「セカンドベースのところで、走者と野手が接触していますが、妨害とはいたしません。よってアウトです」とアナウンスした。岡田監督はベンチを飛び出し、審判に説明を求めた。熊谷も厳しい表情で近寄った。スタンドからはブーイング。「審判やめろ」のヤジや岡田コールも起こった。岡田監督は約5分間抗議したが、最後は審判から遅延行為になるとの指摘を受けたため引き下がった。試合後は「しゃべることないわ」と、納得できない様子だった。敷田責任審判によると、「岡田監督はアナウンスが聞こえなかったため説明を求めた」という。妨害する形になったのは故意ではなく、目いっぱいのプレーなための偶然と判断したなどと説明。岡田監督は納得せず、故意かどうかにかかわらず妨害じゃないかと指摘したという。1死二塁が2死走者なしとなり、2死から糸原が出塁したものの、最後は木浪が凡退。阪神にとって8月初の連敗は後味の悪いものになった。ただ、2位広島が巨人に敗れたため、優勝マジックは1つ減って28となった。

◆阪神近本光司外野手がマルチ安打を放ち、新人から5年目までの安打でNPB歴代3位のヤクルト青木に並んだ。初回に東から左前打。8回はウェンデルケンのチェンジアップを三塁側へ転がし、高いバウンドで宮崎の頭上を越える遊撃内野安打で、通算744本目の安打をマークした。

◆阪神石井大智投手(26)が18日、出場選手登録された。7月22日に体調不良のため「特例2023」で出場選手登録を抹消。2軍戦登板を経て8月8日に再昇格の予定だったが、同日に発熱したため見送られていた。この日は8回2死一塁で登板し、DeNA宮崎を右飛に仕留め、約1カ月ぶりの1軍マウンドをゼロで終えた。「1試合1試合やっていくだけです」。また、馬場皐輔投手(28)が出場選手登録を抹消された。

◆阪神岡田彰布監督(65)が、最終回にリクエスト判定を巡って審判団に抗議した。1点を追う9回、1死から佐藤輝が安打で出塁すると、代走熊谷を送った。代打糸原の4球目、熊谷が二盗を仕掛ける。DeNA捕手山本からの送球はワンバウンドし、遊撃京田のグラブに。京田は二塁ベースに入った流れで左足でベースをブロックし、熊谷のベースタッチを防ぐような形になった。いったんは盗塁成功と判定されたが、DeNA三浦監督がリクエスト。その結果を、敷田責任審判が場内に説明。「セカンドのところで、走者と野手が接触しましたが妨害とはいたしません。よってアウトとです」とアナウンスした。岡田監督は納得できず、審判に説明を求めた。熊谷も厳しい表情で近寄った。スタンドからはブーイング。「審判やめろ」のヤジや岡田コールも起こった。岡田監督は約5分間抗議したが、最後はしぶしぶ引き下がった。試合後に取材対応した敷田責任審判、小林二塁塁審の一問一答は以下の通り。-どういうやりとりがあったのか敷田責任審判 放送した通り、ベースをふせぐような映像になってたから、お客さんを含めて、妨害とかそういう思いがあるのかなと思いまして、先にマイクで、妨害(の判定)とはしない、判定はアウト、と伝えたところ、岡田監督が「放送が聞こえなかった」と。もう全く聞こえないからっていうので同じ説明をしたら、岡田監督の意見は妨害で。我々審判の検証結果は、故意とかそういうのはない、もう偶然あの形になった。もうお互い、精いっぱいのプレーをして、ああいう形になったので、ベースに届かないのは、もうアウトにするしかないということで、アウトという答えを出しました。-あれはコリジョンルールには触れない敷田責任審判 はい。-コリジョンルールが適用されるのは本塁だけ敷田責任審判 はい。-二塁はあくまで、塁妨害があったかどうかだけ敷田責任審判 そうですね。走塁妨害という風には見てないので。もうアウトなので。-それはなぜ敷田責任審判 もう野手も、あのプレーが精いっぱい、ワンバウンドを捕るために。意識的にそういう場所に足を出したとかがあったら、ちょっと考え方も変わるんですけど。目いっぱいのプレーをして、それが偶然、足が止まる形になった。もうこれは、ベースに届いてなかったから、アウトにするというのが今日の答えです。-守備の動作の途中でベースの前に入ったからと敷田責任審判 そうですね。もう、妨害という風には映らなかったです。-阪神側は故意かそうじゃないかというのは抜きにして結果として足があそこにあれば妨害じゃないかと敷田責任審判 いろいろ過去も、こういうのはあったとは思うんですけど。妨害っていう風にしたのも、きっとないと思うんですよね。守備側に意図的なものが見えれば、フェアプレーじゃないからっていうことで、我々も考えるんですけど。今日はもうほんと精いっぱいのプレーで、たまたまああいう形になったっていう映像の検証の結果です。-抗議5分ほど、そこは監督には伝えた敷田責任審判 伝えました。-遅延行為は取られなかった小林二塁塁審 自分が(時計で)計ったんで。3分超えたところで、遅延行為で退場になりますよって(伝えた)。もう下がってくださいと。自分の時計で4分半だと。これ以上やったら退場にになりますよっていうのは。-かなり激しい抗議敷田責任審判 やっぱり監督の方からの見え方と、我々の見え方っていうところで、言い分の食い違うところは出てくる。こっちの説明をして、岡田監督にも、もっと早く納得してもらえるとよかったんですけど。-意見が食い違ったのは故意か故意じゃないかというところか敷田責任審判 そうですね。妨害とみるのかみないのかというところで、同じことのやりとり、繰り返しになっちゃうんですけど。-最初の二塁塁審のセーフ判定はタイミングで敷田責任審判 足の確認ができてなくて、ベースに足はついてると、その後のタイミングでセーフだという判定。リクエストでチェックして足が届いていないということで、アウトに変更しました。-リプレー検証になってから長い抗議はあんまりなかった、久しぶり敷田責任審判 そうですね、非常に珍しいプレーというか、いろいろ説明を求められるんじゃないかなっていうのもあったので、先にマイクで説明させてもらったんですけど、音響でよく聞こえなかったというところで同じ説明を繰り返すような形にはなったんですけど。-メジャーではストライクボールで退場はあるが、日本では危険球以外の退場はあんまりない、久しぶりにこんな抗議小林二塁塁審 最初に言ったのは、監督が「聞こえないから説明してくれ」ってことで、リクエストとか判定に関しての抗議ではなかったです。「どういう結果になったのか説明してくれよ」ってことで責任審判の方に。ただその、言い方が妨害だどうのこうのってことなので、そこから時計で計って。-連盟に届けたりは敷田責任審判 報告は入れてます。今、こういうことがありましたと。-ビデオを見て反省は敷田責任審判 今ちょっとやってました。-最終的には時間オーバーで岡田監督は納得して敷田責任審判 そうですね、遅延行為ですよってお伝えして。小林二塁塁審 3分4分なって、監督は「俺はもう引かん」って言ってたけど。これで退場は出せますけど、雰囲気と時間を守らないとねってことで。-妨害じゃないって納得して引っ込んだわけではない敷田責任審判 そうですね...。それで、最終的には。そこは...、監督の気持ちがどうなのか分からないけど、最後はそういうことで引いていただいた。-暴言は敷田責任審判 暴言は一切ないです。

◆9回の二塁での阪神走者熊谷とDeNA遊撃京田のクロスプレーに関して、責任審判で三塁塁審を務めた敷田直人審判員(51)が判定の見解を説明した。岡田監督は走塁妨害を指摘したが、敷田審判員は「走塁妨害としては見ていないです。(京田は)故意ではなく、お互い精いっぱいのプレーをして、偶然あの形になった。もうアウトにするしかないという答えを出しました」と説明した。コリジョンルールは本塁のみで、二塁では適用されない。抗議時間は5分を超えると遅延行為として退場処分が下されるが、時間を計測していた二塁塁審の小林和公審判員(56)は3分時点と4分半を経過したところで「これ以上は遅延行為で退場になりますよ」と指揮官に伝えたという。岡田監督も時間を理解し、退場寸前でベンチへと下がった。

◆9回の二塁での阪神走者熊谷と遊撃京田のクロスプレーに関して、岡田彰布監督(65)が約5分にわたる猛抗議をした。試合後、敷田責任審判が、岡田監督とのやりとりを明かした。「非常に珍しいプレーというか、いろいろ説明を求められるんじゃないかなっていうのもあったので、先にマイクで説明させてもらったんですけど、『音響でよく聞こえなかった』というところで、同じ説明を繰り返すような形にはなった」と、抗議の冒頭の展開を説明した。さらに小林二塁塁審は「最初はリクエストとか判定に関しての抗議ではなかったです。『どういう結果になったのか説明してくれよ』ってことで責任審判の方に」と付け足した。「ただ言い方が妨害だどうのこうのってことなので、そこから時計で計って」と説明。抗議が3分を超えたタイミングで「遅延行為で退場になりますよ」と岡田監督に伝え、さらに4分半になり「これ以上やったら退場になりますよ」と警告したという。岡田監督は「俺はもう引かん!」と退場覚悟の姿勢も示していたというが「雰囲気と時間を守らないとねってことで」と小林二塁塁審。判定に納得はしておらず、敷田責任審判は「監督の気持ちがどうなのか分からないけど、最後はそういうことで引いていただいた」と話した。暴言に関しては「一切ないです」とした。

◆阪神平田勝男ヘッドコーチ(64)が9回の熊谷の盗塁を巡る判定が覆ったことに言及した。1点を追う9回、1死一塁から代走熊谷が代打糸原の4球目に二盗。DeNA遊撃京田がベースカバーに入ったが、流れで左足でベースをブロックし、熊谷のベースタッチを防ぐような形になった。いったんは盗塁成功と判定されたが、DeNA三浦監督がリクエスト。その結果判定が覆り、盗塁失敗となった。岡田彰布監督(65)は審判に説明を求め、約5分間抗議したが、最後は引き下がった。平田ヘッドは試合後、抗議は「ショートがブロックっていうか、スライディングも邪魔したっていうことでしょ?」と説明。最終的に引き下がったのは「あれ(抗議は)時間が長くなるとだめでしょ?」と遅延行為で退場処分になる可能性があったためとした。

◆阪神村上頌樹投手(25)が1球に泣いた。1点リードの4回1死。3番宮崎の内角を突いた。初球は146キロ直球でボール。2球目、今度は147キロを果敢に投げ込んだが、うまく体を回転させたリーグ首位打者に、左翼席に放り込まれた。自身3試合連続被弾となる同点ソロを許し、腰に手を当て、肩を落とした。「内も使わないと抑えられないバッターなので。(配球は)何も悪いとは思ってません」と後悔はしていない。ただ、次につなげるためにも、反省は繰り返す。「投手なので1発は仕方ない。攻め方をどうするか、どういう配球をするか、そういうことをやっていきたい」と冷静に言葉をつむいだ。上々の立ち上がりだった。3回まで1安打投球。本塁打を浴びた後、5、6回はパーフェクト。必死に粘った。阪神攻撃時の7回1死満塁の場面で代打ミエセスを送られ交代。そのミエセスが三ゴロ併殺打に倒れ、勝利投手の権利はなくなった。6回1失点で降板した。「ボールの走りもよかったですし、しっかりインコースも使いながら投げることができました」と手応えもある。ただ、夏場になりフル回転の中継ぎ陣を助けたい思いもあった。「広島戦でも中継ぎのみんながたくさん投げていたので、もっと長いイニングを投げたかった」と唇をかんだ。1点差負けで3試合連続勝ち星なし。それでもチームの先発としては6試合ぶり、個人としては8試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)をマーク。防御率1・99はリーグ2位だ。安定感は後半戦も変わらない。「欲を言えば、7回、8回まで投げたかった。もっと投げたいというのが自分の本心です」現在7勝。目標の2桁勝利まで足踏みが続いているが、やるべきことは続ければ勝利はついてくるはずだ。【中野椋】

◆なんでやねん! 阪神岡田彰布監督(65)が敵地DeNA戦で激怒の猛抗議だ。1点を追う9回1死一塁、代走熊谷が二盗を試みるも、1度はセーフとされた判定がリクエストの末にアウトに。遊撃京田の足が二塁ベースをブロックしたようにも見えたが、走塁妨害は適用されなかった。指揮官は鬼の形相で審判団に詰め寄ったが、判定は覆らず8月初の2連敗を喫した。広島の逆転負けでマジックは一つ減って28。燃えたぎる闘志は次戦につながる。岡田監督の怒りは試合後も収まらなかった。待ち構える報道陣に向けて大きな声で「しゃべることないわ! ええよ」と"ぶらさがり取材"を遮り、帰りのバスへ歩いた。1点を追う9回1死、代打糸原の4球目に代走熊谷がスタートを切った。二塁に滑り込み、二塁塁審はセーフと判定。即座にDeNA三浦監督がリクエストを要求した。リプレー映像を見る限り、二塁ベースカバーに入った遊撃手京田が完全にベースを隠すように足が入り、熊谷の足はベースに届いていなかった。敷田責任審判が場内マイクで「セカンドベースのところで走者と野手が接触していますが、妨害とはいたしません。よってアウトとします」と説明し、判定がアウトに覆った。マイクの音が響き、よく聞こえなかった岡田監督は説明を求めてベンチを出た。敷田審判員の話を聞き「妨害やろ」と抗議を始めたところから、審判団はストップウオッチの計測を開始したという。審判団の説明では、タイミングはセーフだったが、熊谷の足がベースに届いていない。京田のプレーは故意ではない。よって「アウト」だった。間に入った平田ヘッドコーチは「遊撃手がブロックしたっていうかスライディングも邪魔したっていうことでしょ。それ(走塁妨害)も含めてね」と表現。岡田監督は故意か故意ではないにかかわらず走塁妨害だと主張した。鬼の形相での猛抗議。左翼席の虎党からは「頑張れ、頑張れ岡田」コールと審判団へのブーイングが鳴り響いた。指揮官は時には真剣な目のまま笑顔もつくったが、敷田審判員によると「暴言は一言もなかった」。5分を超え退場になる前に、ベンチへと戻った。第1時政権では07年に2度退場となっているが、今回はギリギリで我慢した形だ。勝負に徹した采配だった。同点の7回1死満塁で好投の村上に代打ミエセスを送った。ミエセスは三ゴロ併殺となったが、今まで以上に勝利に徹する戦い方を見せた。それだけに結末の形があまりに悔しい。広島が逆転負けし、マジックは1つ減って28となった。「アレ」への道のりは一歩ずつ進んでいる。12球団最年長の65歳監督は負けてなお、終盤戦におけるワンプレーの大事さ、勝負への執念をナインにしっかり植え付けた。【石橋隆雄】

◆9回の二塁での阪神走者熊谷と遊撃京田のクロスプレーに関して、岡田彰布監督(65)が約5分にわたる猛抗議をした。試合後、グラウンドには虎党が占める左翼スタンドを中心に、プラスチックのコップや応援用のメガホンなどが投げ入れられた。指揮官が抗議中は「頑張れ頑張れ岡田!」など声も飛んだ。ファンの"抗議"も簡単には収まらなかった。

◆なんでやねん! 阪神岡田彰布監督(65)が敵地DeNA戦で激怒の猛抗議だ。1点を追う9回1死一塁、代走熊谷が二盗を試みるも、1度はセーフとされた判定がリクエストの末にアウトに。遊撃京田の足が二塁ベースをブロックしたようにも見えたが、走塁妨害は適用されなかった。指揮官は鬼の形相で審判団に詰め寄ったが、判定は覆らず8月初の2連敗を喫した。広島の逆転負けでマジックは一つ減って28。燃えたぎる闘志は次戦につながる。【岡田監督の過去の抗議】没収試合寸前に(05年9月7日、中日戦)2点リードの9回裏2死二、三塁、谷繁の二ゴロを関本が本塁へ返球も橘高球審の判定はセーフ。全員をベンチに引き揚げさせ、あわや没収試合という瀬戸際に。同点とされた後のサヨナラ危機でマウンドへ行き、久保田らに「打たれろ、ムチャクチャしたれ」と前代未聞の指示。久保田は渡辺、ウッズを三振に取って難を逃れ、最後は11回中村豊のソロで辛勝した。初の退場処分(07年6月8日、オリックス戦)8回、鳥谷のバントは一塁ファウルエリアへの小飛球に。そのとき捕手の日高と鳥谷が接触し、谷球審は守備妨害と判定。「お前なんで分からんのや」と谷球審の言葉に怒り、両手で体を突いた岡田監督が現役時代を通じて初の退場に。セ日本人監督初のシーズン2度目の退場(07年8月16日、中日戦)8回無死満塁、鳥谷の二ゴロで二塁に滑り込んだ藤原がアウトとされ、ベンチを飛び出した。井野塁審の体を突き、退場に。セ日本人監督が同一シーズンに複数回の退場処分を受けたのは、初の出来事だった。審判室に突入(オリックス監督時代=11年8月19日、日本ハム戦)延長10回2死満塁。岸田がスケールズに投じた内角真っすぐが押し出し四球でサヨナラ負け。渡田球審の判定に怒り狂い、審判控室へ怒鳴り込んだ。「おかしないか? 日本ハムの連中もストライク言うて、笑ってたやろ」と一気にまくし立てた。

◆阪神・石井大智投手(26)が1軍に合流した。 体調不良により「特例2023」で7月22日に登録を抹消された石井は、8日の巨人戦(東京D)で合流見込みだったが、再び発熱が確認されたため、出場選手登録が見送られていた。17日のウエスタン・中日戦(バンテリンドーム)で実戦復帰。1回を三者三振に抑え、万全をアピールしていた。石井は「大事な時期に上げてもらえたので、自分の仕事をまずは全うできるように、チームに迷惑をかけないようにしたい」と意気込んだ。

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神は佐藤輝明内野手(24)が「6番・三塁」で3試合ぶりにスタメンに復帰した。佐藤輝は先発した15日の広島戦(マツダ)で拙守と勝負どころでの三球三振があり、岡田監督は16日から小野寺を三塁で起用。「そんなん試合出られへんなるよ、そら」と厳しい言葉を残していた。また遊撃手には小幡竜平内野手(22)が入った。

◆阪神・青柳晃洋投手(29)が18日、横浜での試合前練習に参加し、先発する19日の19回戦に向けてダッシュなどで調整した。「牧はずっと打っていますし、宮崎さんも好調ですし、佐野も先々週に対戦したときと比べたら状態がいいように見えるので、本当にいい打者が多い打線だなと思うので、一人一人、丁寧に投げるしかないかなとは思っています」今季の4勝全てをDeNAから挙げており、5戦4勝1敗、防御率3・52。好相性を示す結果が残っていても「実際に点は取られているので、本当に注意しないといけない」と油断せずマウンドに向かう。チームには16日にマジック29が点灯したが、この点についても「関係ないんじゃないですか。僕(の勝利)で3つも4つも減らないので」と目の前の一戦に全力を尽くす。

◆DeNAは阪神3連戦でスペシャルイベント「横濱漢祭(よこはまおとこまつり)」を初開催。試合前には、応援総長を務める空手家の角田信朗(62)が開会宣言を行った。角田は筋骨隆々の肉体をあらわにした姿で、仮設された中堅フェンスをぶち破って登場。馬に乗ってグラウンド中心へと向かった。「いざ、出陣じゃ!!」と叫び、自身が歌う楽曲でベイスターズの応援歌にも採用されている『武士の花』を応援歌バージョンにアレンジして熱唱。セレモニアルピッチではノーバウンド投球で大田から空振りを奪った。投球後には「今までにない圧、パワーを感じた」とコメント。中学時代は野球部に所属も、補欠で唯一出場した公式戦は代走でけん制死に終わったという。「そのときに野球は向いてないと思ったのですが、何十年もたってこうしてハマスタに。ジャパニーズ空手ドリームですよ」と笑みを浮かべた。

◆阪神のシェルドン・ノイジー外野手(28)が先制タイムリーを放った。一回、近本、大山の安打などで2死一、三塁の好機を作り、DeNA・東の外角直球をとらえて右前へはじき返した。8月12日のヤクルト戦(京セラ)以来、出場3試合ぶりの適時打でチームを勢いづけた。チームは東に対し、試合前時点で0勝1敗、防御率0・56と封じ込まれており、難敵攻略へN砲が序盤に打点を挙げた。

◆阪神・村上頌樹投手(25)が痛恨の一発を浴びた。1-0の四回1死だ。宮崎に2球目の高めの直球を強振され、虎党で黄色く染まる左翼席に運ばれた。村上はこれで登板3試合連続で本塁打を許しており、前回の4日の対戦(横浜)でも牧に逆転2ランを食らうなど、一発病に苦しんでいる。

◆3試合ぶりにスタメン復帰した阪神・佐藤輝明内野手(24)が七回に快音を響かせ、勝ち越しの絶好機を呼び込んだが、得点にはつながらなかった。1―1の七回だ。1死走者なしでDeNA・東の高めの直球に詰まらされながらもバットを振り切って左前へとはじき返した。試合前の時点で8月の打率・250と調子の上がらない若き大砲のヒットで出塁すると、坂本も投手内野安打、代打・原口も遊撃内野安打で続いて1死満塁と好機を拡大。ここで代打・ミエセスが打席に立ち、ファウルで粘り、11球目のチェンジアップに反応するも、三塁手・宮崎の好捕に阻まれ、三ゴロ併殺。無得点で攻撃が終了した。

◆阪神・村上頌樹投手(25)が6回1失点と好投した。1―0の四回に宮崎に同点ソロを浴びるも、六回まで最少失点でゲームメークした。七回の攻撃で1死満塁の好機を作り、村上に打順が回ってきたが、代打が送られた降板となった。代わりに打席に立ったミエセスはファウルで粘るも、三ゴロ併殺に倒れて勝ち越し点を奪うことはできず。村上は勝利投手の権利を得ることができなかった。4日のDeNA戦(横浜)でも6回2失点の好投も報われず、勝ち負けはつかなかった。これで3試合連続で白星なしとなった。

◆阪神・加治屋蓮投手(31)が勝ち越しタイムリーを許した。1―1の七回。2死から梶原に中前打で出塁されると、続く山本に4球目の直球が甘く入り、左中間にはじき返された。加治屋は試合前の時点で8試合連続無失点と安定した内容でブルペンを支えてきたが、2死から連打を食らって失点を喫した。

◆〝漢の一発〟だ!! スペシャルイベント「横濱漢祭(よこはまおとこまつり)」として開催される阪神との3連戦。第1戦の四回、佐賀県出身、たくましい口ひげをたくわえたワイルドな風貌の九州男児、DeNA・宮崎敏郎内野手(34)が左翼席へ17号ソロを放った。「力強く捉えることができた。とにかく出塁することを心がけた結果、最高の形となりよかった」「3番・三塁」で出場。一回2死無走者の第1打席は、追い込まれてから阪神・村上の高めの直球を捉え、左前にチーム初安打を放った。そして1点を追う四回、1死走者なしから再び高めの直球を巧みにはじき返し、打球速度169キロのライナーで一直線に左翼席へと突き刺した。開幕から打率リーグトップを走る強打者は、守備でも魅せた。三回1死走者なし。阪神の3番、森下が放った三遊間への痛烈なゴロを横っ飛びで好捕。すぐさま立ち上がり、素早い一塁送球でアウトにした。打席のみならず、野性味あふれる守りでもチームに貢献した。空手家の角田信朗が応援総長としてパフォーマンスを披露し、19日は柳沢慎吾による〝日本一長い〟始球式。20日は石橋貴明が登場し「漢気(おとこぎ)ジャンケン」を開催するなど、ヒートアップする3日間。宮崎がまずは勢いをつけた。1―1の七回には、山本の適時二塁打で勝ち越しに成功した。

◆阪神が後半戦初の連敗。七回2死一塁から2番手の加治屋蓮投手(31)が許した勝ち越し二塁打が決勝点となった。打線は3試合ぶりにスタメンに復帰した佐藤輝明内野手(24)の七回の左前打を機に、1死満塁のチャンスを迎えたが、代打のヨハン・ミエセス外野手(28)が相手の好守もあり、三ゴロ併殺に倒れた。九回1死一塁から代走・熊谷敬宥内野手(27)の二盗に対し、セーフの判定がリプレー検証の結果、アウトに覆ったプレーに岡田彰布監督(65)が抗議を行った。試合後は「もうしゃべることないわ、ええ!」と話すだけだった。

◆DeNAの東が7回7安打1失点で5年ぶりの2桁となる10勝目を挙げた。打線は0―1の四回に宮崎の17号ソロで同点。七回に山本の適時二塁打で勝ち越した。阪神は七回の満塁機を生かせず、直後に加治屋が失点した。

◆阪神が後半戦初の連敗。1点を追う九回1死一塁、代走・熊谷敬宥内野手(27)の二盗に対し、セーフの判定がリプレー検証の結果、アウトに覆った。責任審判の敷田直人三塁塁審(51)がマイクで「セカンドベースのところで走者と野手が接触していますが、妨害とは致しません。よってアウトと判定します」とアナウンスすると岡田彰布監督(65)が説明を求める形で猛抗議。ブーイングと「オカダコール」が起こる中、岡田監督も徐々に興奮する場面も見られた。「時間があんまり長くなると、アンパイアも時計見てたりしてたんでね」と最後は平田勝男ヘッドコーチ(63)が〝仲裁〟に入って、なだめたが、抗議時間を考えれば、退場の宣告があってもおかしくない状況だった。熊谷は「判定なんで、僕から言えることはないです」と話しただけだった。試合後の敷田氏は、ひと通り、説明を行った後、報道陣に対応した。「放送した通り、ベースをふさぐような映像になっていたから、お客さんを含めて妨害とかそういう思いがあるのかなと思って、先にマイクで『妨害とはしない』と。で、判定はアウトを伝えていたところ、岡田監督が放送が聞こえなかったと。なんて言ったか全く聞こえなかったからということで同じ説明をしたら、岡田監督の意見は妨害と。足があんな形になっていたら(ふさいでいる、ということですか)はい。審判のリプレー検証結果は、故意というのはないので、偶然あの形になった、お互い精一杯のプレーをしてああいう形になったので、ベースに届かないのはアウトにするしかないということで、アウトという答えを出しました」(以下は報道陣とのやり取り)ーー届いていないのは確認した「はい、確認しました」ーーコリジョンにはならない「ならないですね」ーー二塁は走塁妨害があったかどうかだけ「妨害というふうに見ていないので、(アウトかどうかだけ)そうですね」ーー足が入っていた「野手もあのプレーが精いっぱい。1アウトを取るために。意識的にそういう場所に足を出したとか、そういうのがあったら別ですけど、精一杯のプレーをして、足がとまる形になった。ベースに足が届いていないのでアウトにすると。それがきょうの答えです」ーー守備の動作として「そうですね、あれが妨害とは映らなかったです」

◆阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏(54)は九回、熊谷敬宥内野手(27)の〝二塁憤死〟のジャッジについて疑問を呈した。審判の判定に後からいろいろ言うのはダメなのかもしれないが、九回の盗塁死に関しては、明らかにおかしいと思う。二塁ベースに入って捕球、タッチした京田の足は、滑り込んだ熊谷の走路を完全に塞いでいた。あれではスライディングも止まってしまう。走者はベースタッチできない。もし「一連の動きだからOK」と判断されたとしたら、それもおかしな話。一連の動きだから走路を防いでいいのなら、これから先、みんなが、あのプレーを真似てしまう。「京田のプレーはOKだったんだから」となる。もし、そうなったら、これから先、審判はどうするのだろうか。大いに疑問が生じたジャッジだった。試合の中で気になるシーンはいくつもあった。決勝点の場面。一塁走者の梶原に何球も、けん制を投げすぎ。2死だから、7番打者(山本)を打ち取ればいいだけ。盗塁は捕手に任せておけばいい。気にしすぎて、集中力を欠いての決勝打。もったいなかった。木浪を休ませるためにスタメン起用された小幡は1、2打席ともに初球を打って凡退。狙って打った打球とは思えなかったし、五回は次が投手の村上なのに、1球で終わり。慌てて打席に入った村上のが5球投げさせて貢献していた。状況を考えないのだろうか。打撃コーチも何も言わないのだろうか。さらに細かな部分だが八回、桐敷の登板を告げると、DeNAは代打・桑原を送ってきた。ここは加治屋を一度、マウンドまで行かせて、相手が左の代打を送ってきたら、桐敷へのスイッチが正解。万が一、代打が出てこず、ウェンデルケンが打席に立てば、加治屋が打ち取ればいいだけの話。もし左の楠本を出してきて、桐敷投入に代打の代打・桑原なら、相手に一枚、代打を使わせた効果がある。延長に入って、DeNAの代打が足りなくなったケースだって考えられる。負けたことを気にする必要はないが、細かな1つ1つのプレー、采配は大事に戦っていってもらいたい。

◆DeNAは逆転勝ちで2連勝を飾った。九回1死一塁。阪神・熊谷の二盗で三浦大輔監督(49)はリクエスト。セーフの判定がリプレー検証の結果、アウトに覆った。指揮官はこのプレーについて、試合後「あの距離なので、タイミングしか見えない。タイミング的にも際どかったのでリクエストした。(遊撃・京田が)捕りにいった中(でのプレー)だったので、あとは(妨害にあたるかは)審判の判断ですから」と説明した。

◆九回、阪神・熊谷敬宥内野手(27)の〝二盗憤死〟のジャッジからの1点差負けに、一部の阪神ファンは試合後、帰路に就こうとせず、〝座り込み〟。やり場のない怒りをぶつけるかのように、グラウンドに向けてメガホンやゴミなどを投げ込んだ。DeNAナインが観客に向けてあいさつするために整列し、ファンが勝利を祝して応援歌を大合唱する際には、怒号混じりの大きなブーイング。場内が暗転してヒーローインタビューが行われている最中には、妨害するように六甲おろしの大合唱まで...。ハマスタは異様な雰囲気に包まれ、後味悪く閉門した。

◆九回、阪神・熊谷敬宥内野手(27)の〝二盗憤死〟のジャッジからの1点差負けに、竹内孝行チーム運営部長は試合後「意見書などは今のところ出していない」としながらも「これから検討します」と話した。

◆先発の阪神・村上は6回1失点も、七回1死満塁で代打・ミエセスを出され、降板した。「ホームランを打たれていなければ、負けなかった。チームを勝ちに導けなかったので自分の仕事はできていない」。1―0の四回1死で宮崎に高めの直球を左翼席に運ばれて同点ソロを浴びた。3試合連続で本塁打を許し「配球だったり、どういう攻め方をするのかを考えたい」と反省した。

◆七回に登板した阪神・加治屋が勝ち越し打を許し、3敗目を喫した。「打たれる原因が何かしらあると思うので、そこは反省」。2死から梶原に中前打を許すと、山本に甘く入った直球を左中間へはじき返され、9試合ぶりに失点した。「終わったことなので、今後、それ(反省)を果たせるようにやっていきたい」と仕切り直しを誓った。

◆鬼抗議、鬼タクトも実らず。阪神はDeNAに1-2で逆転負けを喫し、後半戦初の連敗となった。九回には一走・熊谷の盗塁死をめぐって、岡田彰布監督(65)が走塁妨害ではないかと猛抗議。要求は認められなかったが、退場寸前の執念を見せた。2位広島が巨人に敗れたため、優勝マジックは28と1つ減った。悔しい1敗も岡田サン、これからも頼むで!勝負師としてのプライドが許さなかった。岡田監督が飛び出した。球場内にブーイングやヤジが飛び交う。敷田責任審判がリプレー検証の末にアウトの判定を告げると、鬼将の猛抗議が幕を開けた。「もうしゃべることないわ、ええよ!」試合後、報道陣にもほぼ対応せず、頭から湯気が上っていた。1-2の九回1死で佐藤輝が右前打。代走・熊谷が続く糸原の打席で二盗を試みた。だが、捕手からのワンバウンド送球は二塁ベース右へ。捕球した遊撃・京田もバランスを崩し、左足が熊谷のスライディングをブロックするような形になった。一度はセーフ判定。ところが、DeNAのリクエストでアウトに-。敷田審判は「走者と野手が接触していますが、妨害とは致しません」と場内に説明したが、当然、納得がいかない。三塁ベンチ前で岡田監督が審判団に詰め寄り「岡田コール」が鳴り響く。虎将も一歩も引かない。

◆最後の気力を振り絞った。酷暑のマウンド。1―1の七回1死満塁。DeNA・東克樹投手(27)は代打・ミエセスに粘られ、左ふくらはぎがつり出した。トレーナーを連れマウンドに駆け寄る斎藤投手コーチに、左腕は言った。「ここは僕に行かせてください」101球目。「ゴロを打ってくれたら一番」と、フルカウントからストライクゾーンめがけてチェンジアップを投じた。結果は、最高の三ゴロ併殺打。最大のピンチを脱し、渾身(こんしん)のガッツポーズで雄たけびを上げた。左腕の気迫に応えるように、宮崎が、牧が、好守備でもり立てた。そして七回、女房役の山本が勝ち越し打。「びっくりした」と東はロッカールームで力強く拳を握った。11勝を挙げ新人王に輝いたプロ1年目の2018年以来、5年ぶりの2桁勝利。「まずは一つの目標だったので、達成できてうれしい」とはにかんだ。20年に左肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、長いリハビリから再び輝きを取り戻した。リーグトップに並ぶ10勝目にも満足せず「まだ勝てると思っている」と腕をぶした。チームは連勝で首位阪神と9ゲーム差。野球人生最大の苦難を乗り越えた左腕は、奇跡の大逆転優勝を信じて最後まで腕を振る。(浜浦日向)

◆勢いよく引っ張って飛ばした一打が、完全復活の兆しになるか―。後味の悪い敗戦の中で、佐藤輝がキラリと光る持ち味を見せた。3試合ぶりに先発に復帰し、マルチ安打。特に九回の当たりに手応えをにじませつつ、さらなる結果を求める姿勢を示した。「最後のヒットなんかは、よかったと思うんですけど。(打席で)やりたいこととかは特にないので。打ちたいだけなので」1―2の1点差で迎えた最後の攻撃。1死から森原のフォークに手が伸びた。ライナー性の打球は右翼フェンスまで一直線に伸び、当たりが強すぎて佐藤輝は一塁でストップ。横浜に心地よい快音を残し、最後まで意地をみせた。1―1の七回は1死から東の内角直球に食らいつき、ヒットゾーンに飛ばす左前打。チーム全体で二回以来となる出塁で、満塁の好機につながる1本となった。チームが逆転勝利でマジック点灯を決めた16日の広島戦(マツダ)のグラウンドに佐藤輝が立つことはなかった。15日の同戦で先発したが、5―7の八回無死二、三塁で三球三振。これに岡田監督が欠場という厳しい決断を下した。16日からの2試合は小野寺が三塁で先発。ベンチを温めた佐藤輝は17日に0―6の七回2死満塁で代打に立ったが、左飛に倒れた。2軍落ちも経験し、決して順風満帆のシーズンとは言い難い。それでも虎に佐藤輝の代わりはいない。試合前、3試合ぶりにコールされた「6番・サード、佐藤輝」には、左翼席から大きな声援が上がった。その期待にも応えるように気を吐いた主砲はこれからの戦いに向けて力を込めた。「(結果には)いつでもこだわってますけど。(続けていくか、と問われ)そうっすね、はい」2夜続けて左腕に苦しめられ、計18イニングで1得点に終わり、1カ月ぶりの連敗。やや重くなってきた打線のムードをスカッと吹き飛ばす佐藤輝の一撃が、〝アレ〟に向けた起爆剤となるに違いない。(邨田直人)

◆出場選手登録された阪神・石井が八回2死一塁の場面で登板。宮崎を直球で右飛に仕留め「ワンアウトしか投げてないので。これから任されたところでやっていくだけ」と話した。体調不良のため7月22日に登録抹消。同17日の中日戦(甲子園)以来、1カ月ぶりの登板で難なく役割を全うした。ブルペンの一角として、再びチームに貢献する。

◆横浜スタジアムは、三塁側ベンチのすぐ近くに審判団のブースがある。監督や選手が文句を言いたくなると、すぐ近くに審判がいるのだ。岡田監督の猛抗議を見ながら、遠い昔の試合後を思い出した。ゲームセット後、選手・岡田を取材したくて近寄ったら、払いのけられて、審判にまっしぐら。「オイッ、待て! こっちは生活かかっとるんやぞ!」ドスの効いた声で襲い掛かった。試合中のストライクボールの判定にブチ切れていたらしい。普段は遠くでしか見ることができない猛抗議を、至近距離で目撃した〝お得感〟は、今も忘れない。岡田監督の抗議のシーンは山ほどある。が、1メートル横で眺めた記者は少ないはず。昨夜は、久々に熱くさせてもらった。別にもっと抗議しろ! とは言わないけれど、平和な令和の時代のプロ野球にも、たまには刺激が欲しい。この光景を目撃できただけでも、ハマスタに足を運んだファンは試合は幸せだ。朝。トラ番・邨田直人は込みあう広島駅の新幹線ホームにいた。もちろん横浜へ向かうために。「きのう、おとといだったら、無事に移動できたかどうか...」つぶやきながら東京行きの定刻の「のぞみ」に飛び乗った。台風7号にまともに直撃された日本列島は暴風、豪雨で各地に大きな被害が。新幹線は3日間以上も正常運行できなかった。邨田の日頃の仕事ぶりが良いのか、岡田阪神のハッピーパワーが降りかかる災難を蹴散らすのか。遅延で待たされることもなければ、車内に〝缶詰め〟されることもなく、一路東へ。わがトラ番部隊も入れ替わりで勤務。広島、横浜の6連戦すべて現場で働く過酷な日程は邨田だけだった。

◆阪神監督、岡田彰布の『アレ劇場』に虎党は大興奮やー!!1点を追う九回、代走熊谷の盗塁をめぐり、アウトの判定に「走塁妨害やろ!!」と審判に退場寸前、激高の猛抗議(判定はショート京田のタッチは故意ではなく、一連の動きの中でのものと妨害は認められず)。でも、岡田はんを阪神入団から見続けている俺にはそれも全て岡田采配であると見抜いたのだ!!えっ、どーいうこと!? つまり、アレへの最大の敵は、2位・広島ではなく猛虎軍団に生まれる『プレッシャー』以外の何モノでもないのだ。そこで、CSはもちろん、日本一のアレに向けて『重圧OP戦』を開始したのだ。例えば、前日まで控えに回していた佐藤輝を一流左腕の東なのにスタメン起用! 例えば、レギュラー木浪に代えて若虎小幡を...。そして八回1死満塁では、好投村上に代えて、代打で無安打のミエセスを打席に送る(結果は併殺打)。九回1死からの熊谷を走らせたのも、ぜ~んぶ、プレッシャー練習なのよ~!!つまり、猛抗議も猛虎ナインを谷底に突き落とし、はい上がらせるための演出なのだ!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
63414 0.606
(↓0.006)
M28
(↑1)
35413
(+1)
333
(+2)
54
(-)
57
(-)
0.246
(-)
2.760
(-)
2
(-)
広島
57493 0.538
(↓0.005)
7
(-)
34378
(+4)
384
(+5)
69
(-)
63
(+1)
0.244
(-)
3.190
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
54503 0.519
(↑0.004)
9
(↑1)
36392
(+2)
380
(+1)
77
(+1)
21
(-)
0.248
(↓0.001)
3.270
(↑0.02)
4
(-)
巨人
53521 0.505
(↑0.005)
10.5
(↑1)
37407
(+5)
385
(+4)
128
(+1)
38
(-)
0.256
(↑0.001)
3.490
(↑0.01)
5
(-)
ヤクルト
45602 0.429
(↑0.006)
18.5
(↑1)
36399
(+10)
427
(+2)
94
(+2)
55
(-)
0.240
(↑0.001)
3.720
(↑0.03)
6
(-)
中日
41633 0.394
(↓0.004)
22
(-)
36309
(+2)
374
(+10)
48
(-)
30
(-)
0.242
(-)
3.180
(↓0.07)