ヤクルト(★3対5☆)DeNA =リーグ戦18回戦(2023.08.17)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:濵口 遥大(2勝5敗0S)
(セーブ:森原 康平(2勝0敗6S))
敗戦投手:ロドリゲス(1勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(22号・3回表2ラン),佐野 恵太(10号・7回表2ラン)
【ヤクルト】村上 宗隆(24号・4回裏2ラン),サンタナ(12号・9回裏ソロ)

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◆DeNAは3回表、牧の2ランなどで3点を先制する。その後1点差とされて迎えた7回には、佐野の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・濱口が6回2失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、9回にサンタナのソロで2点差とするも及ばなかった。

◆ヤクルトは9日広島戦で来日初登板初勝利のロドリゲスが先発する。外国人投手がデビューから2戦2勝すれば20年サンチェス(巨人)以来。ヤクルトでは95年ブロス(4戦4勝)03年ベバリン(2戦2勝)10年バーネット(2戦2勝)に次いで13年ぶり4人目になる。前回は5回までに10得点した打線の援護にも助けられたが、今日の結果は。

◆ヤクルトは内山壮真捕手(21)を特例2023の対象選手として出場選手登録を抹消した。体調不良が理由。代替指名選手として松本直樹捕手(29)が昇格した。

◆/超広角打法 チャンス◯\打点王へ向けて牧秀悟が2ランホームラン?プロ野球(2023/8/17)??ヤクルト×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/bPPXLxQx7U

◆/今日は引っ張った\村上宗隆が24号2ラン8月 打率.327(49-16)4本 OPS1.114 得点圏.571※試合前まで?プロ野球(2023/8/17)??ヤクルト×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/2ond9xHRai

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が2戦連発となる24号2ランを放った。3点を追う4回。1死からキャプテン山田哲人内野手(31)が左翼線への二塁打で出塁すると、続く4番がDeNA先発浜口の143キロ直球を大きな放物線で右翼席に運んだ。「相手に流れを完全に渡さないためにも早めに点を取りたかった」と反撃ののろしを上げた。16日には2回先頭でDeNA今永からバックスクリーン左へ、先制の23号ソロを放っていた。

◆お笑いコンビU字工事が始球式を務めた。ボケの益子卓郎(45)がマウンドに上がると、打者にはツッコミの福田薫(45)が入った。益子はボールと投げると思いきや栃木の名産かんぴょうを"投じる"ボケを披露。持ちギャグ「ごめんね、ごめんね~」で会場を沸かせた。2球目は本物のボールを投げて、見事にストライクゾーンに一直線。福田は「本気で打ち返そうとしたけど体が硬くて思い切り空振りした」と語った。益子はかんぴょうボケについて「どっちの雰囲気なのかなと一応準備はしておいて、直前まで迷ってた。久々に膝が震えました。漫才より緊張した」と振り返った。

◆ヤクルトは今季最後の神宮6連戦の第1カードを負け越した。前カードの阪神3連戦と同様に接戦を落とし、高津監督は「1、2番が1度も出塁できなかった。状態が非常に良いムネ(村上)の前にどうやってランナーをためるかだ」と2点差での敗戦を悔やんだ。来日2度目の先発で6回3失点だったロドリゲスについては「5回から球威は落ちたが全体的には良い感じだったと思う」と述べた。▽ヤクルト高津監督(15日に腰を痛め16日に下半身のコンディション不良で離脱した塩見について)「明日(18日)からリハビリを始める予定です」

◆ヤクルト村上宗隆内野手が今季6度目の2戦連発となる24号2ランを放った。3点を追う4回1死二塁、DeNA先発浜口の143キロ直球を大きな放物線で右翼席に運んだ。体に近い内角球に「結構厳しいコースだったのでうまく打てました」と納得の1発。それでも3位DeNAに競り負け、連勝が続かないチーム状態に4番として「勝ちたいですね。また明日頑張りたい」と前を向いた。

◆DeNA浜口遥大投手が6回5安打2失点で2勝目を挙げた。チェンジアップの抜けがよく、強さが戻った直球との緩急が生きた。4回に村上の2ランで1点差に迫られたが「打たれてもしょうがないという気持ちで、ランナーがいなくなったので、逆にもう1回スイッチを入れ直しました」と仕事に徹した。1週間前に今季初勝利を挙げたばかりだが、連勝で波に乗ってきた。

◆DeNA打線が"初物食い"の本領を発揮した。初対戦のヤクルト・ロドリゲスに6回6安打3得点で土をつけた。3回、敵失で1点を先制し、なお1死二塁で右中間へ22号2ランを放った牧秀悟内野手は「1打席目にやられてしまったので、何とか後ろにつなぐイメージで入りました」と胸を張った。巨人メンデス、ヤクルト・ピーターズ、ロッテ・カスティーヨ。今季、チームは新外国人投手との初対戦を得意とする。秘訣(ひけつ)は積極性と慎重さのあんばいだ。牧は「球種と球質が分からない。見過ぎないように甘い球は積極的に打ちにいくことが大事」と言いつつ、第1打席、第2打席とも初球は見送った。「狙った球が来なかったので」。その上で2球目は振りに行った。第1打席はファウルとなり結局二ゴロも、第2打席は2球目の外寄りスライダーを仕留めた。投手浜口も含め9人全員がロドリゲスに対し、2巡目までは2ストライク目までに振った。スタイルを徹底し、カード勝ち越しを決めた。次は首位阪神を横浜に迎える。牧は「打線としていい形になっている」。この日は祖父の誕生日。子どもの頃から「思い切って振れ」と教えられた。首位相手にも貫くだけだ。【古川真弥】▽DeNA三浦監督(牧に)「4番として本人も打点を意識している中で、いいところで打ってくれています」▽DeNA佐野(7回に10号2ランで4年連続2ケタ本塁打)「ホームランバッターじゃないんでなんとも言えないですけど、少ないより多い方がいいと思う。しっかりとバットを振っていきます」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が2戦連発となる24号2ランを放った。「相手に流れを完全に渡さないためにも早めに点を取りたかった」0―3の四回。1死から山田が左翼線へ二塁打を放ってチャンスメークすると、4番が続いた。カウント1―1からの3球目、内角143キロ直球を振り抜き、右翼席中段へ。先制弾を放った前夜に続くアーチで、1点差に迫った。

◆連夜のアーチで沸かせた。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が2戦連発となる24号2ランを放り込んだ。0―3から一気に1点差に迫る一発で、反撃ののろしを上げた。「相手に流れを完全に渡さないためにも早めに点を取りたかった」四回1死二塁。カウント1―1から内角の直球をフルスイングした。豪快な放物線を描いた打球は、右翼席中段に着弾。貫禄の一撃で試合の流れを引き戻した。打率・312、7本塁打の成績を残した7月から好調を維持し、これで8月は5本塁打目。試合前時点で月間打率・327と本領を発揮している。夏休みで球場を訪れている子供たちからの言葉に、奮い立たせられている。キッズプロジェクトのイベントの一環として、試合前には選手入場時に各ポジションについてスタメン選手を迎えるスタメンキッズが登場。「『応援しています』とか『ホームラン打ってね』とか言ってくれる。すごく力になります」。この日も三塁で2人と言葉を交わし、力をもらった。本塁打王争いでは1位の岡本和(巨人)と9本差、打点王では1位の牧(DeNA)と9打点差(いずれも16日終了時点)。「(タイトルは)もちろん取れるものは全部取りたい。最後の成績が一番大事。シーズンが終わったときの成績をイメージしながら頑張りたい」と話していた主砲。会心の一撃を積み重ね、チームを上へと導く。(箭内桃子)

◆〝表ローテ〟の一角としての意地を見せた。DeNA先発の浜口遥大投手(28)が6回5安打2失点の好投。リードを守ったまま救援陣にバトンをつないだ。「いつもと変わらず自分のできることに集中して投球していきたい」とマウンドに上がった左腕。前回10日の中日戦(横浜)では9回1失点と2年ぶりの完投で今季初勝利を飾り、勢いに乗ってこの日を迎えた。ヤクルト打線相手に序盤から安定した投球を披露。一回は三者凡退でスタートし、二回は先頭の村上に中前打を許すも、続くサンタナを遊ゴロ併殺とした。3―0の四回は1死二塁から村上に右翼越えの24号2ランを被弾したが、1死一塁からはオスナ、中村を連続三振に仕留めるなど崩れなかった。「走者をためての一発を警戒したい」と話していた浜口。村上に一発こそ浴びたが、五、六回も無安打とし、危なげない投球で役割を果たした。今季は不調続きだったが、最近3試合は6回以上2失点以内と今永、バウアー、東らとローテーションを回っている。クライマックスシリーズ進出へ、3位以上は死守したいDeNA。3本柱に続く先発投手の台頭を切望していただけに浜口の好投はチームに光が差した。(横山尚杜)

◆DeNAは三回に牧の2ランなどで3点を先制し、七回に佐野の2ランで加点して逃げ切った。浜口は緩急を使って6回5安打2失点で2勝目。森原が6セーブ目。ヤクルトは村上、サンタナが本塁打を放ったが、つながりを欠いた。

◆ヤクルトは0―3の四回に村上宗隆内野手(23)に2戦連発となる24号2ランが飛び出し、1点差に迫ったが、反撃及ばず敗戦した。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。ーー先発ロドリゲスの投球「スタミナの面というか少し五回ぐらいから球威が落ちたところはあったが、全体的には良い感じだったと思う。ただ四死球とエラーというのはやっぱり痛いですね」ーー三回に3点を先制された後に四回に山田の二塁打から村上の2戦連発が出た「ムネは今、非常に良い状態になったと思うので、その前のバッターがね。1―3番がどうやって出塁するか、どうやってランナーをためて彼に回すかがすごく大きい。1、2番が1回も出塁できなかったですし。そこだけで点を取るわけではないですけども、フォアボールで出塁するとか、何かで出塁するとか、もちろん打ってでもそうですけど、そういう形でランナーをためてムネに回すというのが、点の取り方の大きな1つですね、このチームのね」ーー2―3の七回の山本の2失点が痛かった「そうですね。まあ、もともとコントロールはアバウトなピッチャーなので、追い込んでもインハイとかにいっちゃうんで、デッドボールもそうですけれど、そういうのは、野球はコントロールだなと思いますね、ピッチャーはコントロールだなと思いますね」ーー七回の攻撃はチャンスを作ったが、川端が併殺打に倒れた「それはもうしょうがないですね。勝負に行って、ゲッツーになったわけですから。打つ手を打って、という感じです」

◆DeNAは三回に牧の2ランなどで3点を先制し、七回に佐野の2ランで加点して逃げ切った。?DeNAは牧、佐野が本塁打を放ち、敵地・神宮球場では今季10試合で計24本塁打。1試合平均2・4本は本拠地・横浜スタジアムでの同0・52本(48試合で25本)を大幅に上回る。?本拠地制が導入された1952年以降、本拠地以外の球場でのシーズン本塁打数で24本塁打は2021年の東京ドームの25本に次いで2番目に多く、64年の中日(14試合)、73年の後楽園(13試合)、99年の広島市民(12試合)の各22本を上回った。21年の東京ドームは東京五輪の影響で巨人主催の11試合の他にDeNA主催6試合、ヤクルト主催3試合の計20試合が行われた。

◆来日初登板勝利を飾った前回登板から連勝を狙ったヤクルト・ロドリゲスは6回3失点(自責点1)で初黒星を喫した。三回に暴投と自らの捕球ミスが絡んで1点を失った後、牧に2ランを許したが、四回以降は1安打無失点。「しっかり攻める気持ちで対戦することを意識した。3失点は反省して、次回以降、頑張りたい」と前を向いた。

◆DeNAは17日、ヤクルト18回戦(神宮)に5―3で勝利した。「4番・二塁」で先発した牧秀悟内野手(25)が、三回に右中間へ22号2ランを放った。セ・リーグトップの打点を77に伸ばし、直近12試合で17打点と荒稼ぎする。チームは2カードぶりの勝ち越しを決め、18日から首位・阪神との3連戦(横浜)に臨む。外角へ逃げるスライダーを逃さなかった。三回、牧の技術を凝縮したようなアーチが右中間席の最前列に飛び込んだ。「初球から思い切りいこうと思って(打ちに)いきました」22号2ランでリーグトップの打点を77に伸ばした。最近12試合で17打点の荒稼ぎだ。本塁打はキャリアハイペースだが「本塁打は狙わない」と興味を示さない。牧が執着するのが打点だ。「チームが勝つのが大事。4番として打点にはこだわっていきたい」。長打力では岡本和、村上らに分がある。だが、広角に高確率で長打コースに打球を放てるのが、ハマの4番だ。8月以降の好調時は右方向への打球が際立つ。左翼、中堅、右翼と3方向に打球を分けると、この日の本塁打を含め21安打中9本が右方向への安打で長打が5本。7月は22安打中4本が右方向への打球で長打は1本しかなかった。「右方向に強い打球が打てているので継続していきたい」とうなずく。「きょう、自分のおじいちゃんの誕生日だったので、こういう日に本塁打が打ててよかった」この日、84歳の誕生日の迎えた祖父、佐藤要造さんへの祝砲にもなった。幼少期は長野県内にある自宅の庭で、祖父とティー打撃をこなすのが日課だった牧少年。祖父が防球ネットを設置したお手製の練習場でバットを振った。祖父との鍛錬の日々が牧の原点だ。18日から阪神、22日から広島と上位チームとの対戦が続く。「大事な試合が始まる。勝つために日々またやっていきたい」と牧。残り37試合で力を振り絞る。(横山尚杜)

◆波に乗り切れない。主砲のバットから快音が響き続けていることが好材料だ。セ・リーグ5位のヤクルトは2カード連続の負け越しを喫したが、村上宗隆内野手(23)が四回に24号2ランを放って意地を見せた。「結構厳しいコースだったので、うまく打てました」内角直球を振り抜いた打球は、大きな放物線を描いて右翼席中段に吸い込まれた。今季6度目の2戦連発(3試合連続を含む)。一回には中前打を放っており、8月は打率・346(52打数18安打)、5本塁打、14打点と好調を維持している。空砲に「まだまだこれから、もっともっと打てるように頑張ります。勝ちたいですね」と誓った。勝利を呼び、流れを変えるアーチを誰もが望んでいる。(赤尾裕希)

◆左腕・浜口の白星は、DeNAの今後を占う上で意味がある。前回10日の中日戦で1失点完投の今季初勝利。本当に復活したのか、計算できるレベルに戻ったのか。それを計るには今回が大事だと注目していたところ、6回2失点と試合をつくった。これまでは悲壮さばかりが目立った。一つ勝って安心したのか。完投したことでモヤモヤも晴れたのか。スッキリとした表情で、落ち着きのあるピッチングだった。四回1死二塁では村上に2ランを浴びた。一塁が空いているとはいえ、リードは3点でイニングは浅い。後続がサンタナ、オスナ、中村の右打者ということもあり、村上と勝負にいく状況ではある。ただ、長打だけは防ぐべき局面で、内角いっぱいを狙ったストレートが甘く入った。そこは反省点。次に生かしてもらうとして...。今永、バウアー、東の先発3本柱に浜口が加われれば、各カードに2人ずつ注ぎ込み「2勝1敗」のサイクルも期待できる。6連戦が多いだけになおさら助かる。ペナントレース最終盤へ、DeNAの視界が開けたかもしれない。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
63404 0.612
(↓0.006)
M29
(-)
36412
(-)
331
(+6)
54
(-)
57
(-)
0.246
(-)
2.760
(↓0.01)
2
(-)
広島
57483 0.543
(↑0.005)
7
(↑1)
35374
(+6)
379
(-)
69
(-)
62
(-)
0.244
(-)
3.170
(↑0.03)
3
(-)
DeNA
53503 0.515
(↑0.005)
10
(↑1)
37390
(+5)
379
(+3)
76
(+2)
21
(-)
0.249
(-)
3.290
(-)
4
(-)
巨人
52521 0.500
(↑0.005)
11.5
(↑1)
38402
(+2)
381
(-)
127
(-)
38
(-)
0.255
(-)
3.500
(↑0.03)
5
(-)
ヤクルト
44602 0.423
(↓0.004)
19.5
(-)
37389
(+3)
425
(+5)
92
(+2)
55
(-)
0.239
(-)
3.750
(↑0.01)
6
(-)
中日
41623 0.398
(↓0.004)
22
(-)
37307
(-)
364
(+2)
48
(-)
30
(-)
0.242
(-)
3.110
(↑0.01)