1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 1 |
西武 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 4 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:今井 達也(7勝3敗0S) 敗戦投手:辛島 航(1勝5敗0S) 本塁打 |
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◆西武は2回裏に長谷川と蛭間の適時打、源田の適時三塁打が飛び出し、一挙4点を先制する。投げては、先発・今井が9回1失点7奪三振の完投で今季7勝目。敗れた楽天は先発・辛島が試合をつくれず、打線も島内のソロによる1得点のみと、好機を生かせなかった。
◆楽天浅村栄斗が今井を打てるか。対今井は通算47打数9安打の打率1割9分1厘。19、20年は18打数6安打の2本塁打と苦手意識はなかったが、21年からは29打数3安打で打率1割3厘。3安打はすべて単打で、この3年は長打を記録していない。浅村が打てなくなり、チームは今井に21年から7連敗中だ。
◆3連敗中の西武が、2死から下位打線のつながりで先制した。2回2死走者なしから、7番の佐藤龍世内野手(26)がカウント0-2からチェンジアップに食らいつき、しぶとく安打で出塁。古賀悠斗捕手(23)がフルカウントから四球を選ぶと、9番長谷川信哉内野手(21)が詰まりながらもレフトへ先制適時打を放った。長谷川は試合中、球団広報を通じ「古賀さんがつなげてくれた打席でしたし、前の試合はチャンスで打てていなかったので、今日は絶対打ってやろうと思って初球から積極的に行きました」とコメントを寄せた。その後走者一、二塁で、1番蛭間拓哉外野手(22)が適時打。さらに2番源田壮亮内野手(30)の右中間への2点適時三塁打で、4点目が入った。3回表は先発今井達也投手(25)が2四球などで2死満塁のピンチを作ったものの、3番小郷から三振を奪い無失点に。序盤で主導権を握った。
◆楽天辛島航投手(32)が史上365人目の通算1000投球回を達成した。4回先頭、西武佐藤龍を遊ゴロに打ち取って到達した。試合はこの回を投げきったところで降板し、4回7安打4失点。7月8日ソフトバンク戦以来となる自身2勝目はならなかった。辛島は、今季西武戦の先発はこれが4度目。この日を含めて3度連続で今井と投げ合っており、いずれも相手より先に失点している。通算1000投球回=辛島(楽天) 16日の西武19回戦(ベルーナドーム)の4回、佐藤龍を遊ゴロに仕留めて達成。プロ野球365人目。楽天では田中将1733回、則本1683回2/3、岩隈1001回2/3に次いで4人目。初投球回は09年8月13日のソフトバンク17回戦(Kスタ宮城)。
◆西武今井達也投手がフルスロットルで9回を投げきった。121球の完投勝利で、楽天には3年をまたいで8戦8勝だ。「抹消して日にちもだいぶ開いたので、今日も最初から最後まで行こうと思ってたので」。中10日、全開の今井がチームの連敗を3で止めた。7回、島内にソロを浴びて完封は逃した。同じ回、太田にレフトへの大飛球を許し、マウンドで砂を蹴った。「なんかこう悔しいというか、納得いかない部分があったので」。エース高橋が特例2023で一時離脱中。同じ"ロン毛"の右腕が自覚十分に、150キロ台中盤で押していった。自主トレ仲間の後輩隅田がプロ初完封し「オレも負けられねえ」と臨んだ一戦に、見事な自身今季7勝目。「このまま中6で回ればまた再来週も仙台ってことになるので」とカレンダーを見すえた。どんどん自信を深めていく。
◆楽天島内宏明外野手(33)が復活の5号ソロを放ったが、空砲となった。4点を追う7回1死、西武今井の高めへの直球を捉えて右翼席へ運んだ。昨年の最多安打タイトルホルダーも、今季は開幕から不振で7月6日に2軍へ合流。ファームで調整を重ね、8月11日に再登録された。この日は「6番左翼」でフル出場。スタメンは7月2日以来で、これが再昇格後初安打、本塁打は6月30日以来だった。「全然打ててなかったんで、久々のスタメンで1本出て、とりあえずよかったなと思います」と話した。チームとしては西武今井に今季5戦5敗。試合前、石井監督は「今回は打ち勝ちたい」と意気込んでいたが、9回を1点に封じられた。島内のソロは今井から16イニングぶりの得点で、自責点は今季初となった。▽楽天辛島(通算1000投球回を達成も、4回4失点で5敗目)「やってしまいました。(2死からの失点で)もったいなかったです。調子自体はそんなに悪くなかった」通算1000投球回=辛島(楽天) 16日の西武19回戦(ベルーナドーム)の4回、佐藤龍を遊ゴロに仕留めて達成。プロ野球365人目。楽天では田中将1733回、則本1683回2/3、岩隈1001回2/3に次いで4人目。初投球回は09年8月13日のソフトバンク17回戦(Kスタ宮城)。
◆今井達也投手(25)の完投勝利で、西武が連敗を3で止めた。この試合、西武にとっての「今季初」があった。「2死走者なしからの7~9番の3人連続出塁」だ。切り開いたのは佐藤龍世内野手(26)だ。2回2死、7番打者としてこの日初の打席へ。「2アウトになって、どっちに転ぶか分からない状態で3人で抑えられると投手もリズム良く乗っちゃうと思ったので、何とか塁に出ようと」楽天辛島に2ストライクと追い込まれたが、粘り、4球目の逃げていくチェンジアップに食らいついた。中前打。8番古賀がフルカウントから四球を選び、9番長谷川が初球をしぶとく適時打にした。蛭間、源田まで適時打が続き、4得点。「下位から2死から、大量得点になって良かったです」。チャンスを切り開いた佐藤龍は喜んだ。流れを作り3回表、今度は三塁守備へ。感じた。先発今井が2番山崎剛にストレートの四球を出した。さっとマウンドへ近寄る。「今まで通りゾーンで勝負しろ」そのココロは。「相手も4点ポンッて入れられて、なかなかイケイケドンドンで来ないと思ったので」2死満塁。今井は3番小郷を追い込み、ストライクゾーンへのスライダーで空振り三振にした。マウンドで感情を表現することが多い投手。三塁からの声掛けもいろいろ考える。「『ゾーンでいいよ』もあれば『ここ気合入れて行けよ』もあったり」役割は打球を処理するだけではない。ただ、自身の失策が影響して敗れた試合もあった。ひたすらに練習を重ねている。「そんなに(ミスが)続くような練習はしてきていないので。いつも通りに練習できたら、試合でも普通にできると思うので。あとは今日の小郷のレフト前や、昨日の浅村さんのレフト前。あそこは球際をしっかりすれば捕れたかもしれないので。グローブ出すタイミグとか。そこをもっとアウトにしたいですね」今この場面で自分に何ができるか-。ミスの悔しさを血肉に、より突き詰めて動いている。【金子真仁】
◆楽天太田の大飛球は確かに、左翼ペイトンのグラブにダイレクトに入った。7回2死二塁。ピンチを脱した。それなのに、マウンド上の西武今井達也投手(25)が固まる。3、4、5秒と動かない。6秒たって凝固が解けると、初動は鋭かった。マウンドの砂を蹴り上げた。「まぁ、打った音というか芯で捉えられた感触が、自分としてなんかこう、悔しいというか。納得いかない部分があったので」直前の7回1死、島内にソロを浴び、完封勝利を逃した。21年以来、楽天戦では久しぶりの失点だ。「ゼロが続いていたので楽天戦は。ホームランで取られるかと」それでも8回、9回と3人ずつで抑え、今季7勝目を挙げた。5月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)で3回途中8失点でKOされた。打たれるたび、首をかしげていた。何度もかしげた。今はちょっと違う。「なるべく点を取られたくはないですけれど、取られたことを引きずって投げることはなくなってきたので。それが失点少なくいける要因かなと」楽天戦はこれで8連勝になった。「勝ち負けつかず」がない、8戦8勝だ。「名前が上がった時に相手が嫌がる存在。その第一印象って、すごく大事だなと思っているので」逆転CSをともに目指す立場の楽天に、心理的に優位に立てる先発投手がいるのは大きい。残り40試合。6連戦も多い。「このまま中6で回れば、また再来週も仙台ってことになるので。バッテリーで同じミスを繰り返さないように行ければ」ローテーション通りならば8月30日、楽天モバイルパーク。ほえて笑いたい。【金子真仁】
◆〝お得意様〟の楽天相手にこの日も躍動した。西武・今井達也投手(25)はキレのある投球で楽天打線を寄せ付けず、スコアボードにゼロを並べた。前回5日のオリックス戦(ベルーナ)から中10日での登板。「普通にいつも通り。(調整を)変えたりとかはなかった」と普段通りを強調して上がったマウンド。7月29日の楽天との対戦(楽天モバイルパーク)では7回を4安打無失点で6勝目をマーク。2021年から負けなしの好相性で自身7連勝とした。この日も立ち上がりから力強い投球で一回を3者連続三振に仕留める上々の立ち上がり。三回に先頭・伊藤に右前打を浴びると2四球で2死満塁のピンチを背負ったが、3番・小郷をスライダーで空振り三振に斬って、マウンド上でガッツポーズを作った。今季は開幕から調子が上がらず、5月25日に出場登録抹消。2軍での調整をへて約6週間ぶりの登板となった7月4日のロッテ戦で8回を1安打無失点の好投で復帰をアピール。その勢いのまま7月は3勝0敗、防御率0・62で初の月間MVPに輝いた。打線は二回2死から5連打で一挙4点を奪い、今井を援護。3連敗中のチームの嫌な流れを今井が断ち切る。七回に島内にソロアーチを浴びたが9回を121球、6安打1失点。4月13日のロッテ戦で完封勝利を挙げて以来、今季2度目の完投で7勝目を挙げた。
◆西武が連敗を3で止めた。二回に長谷川、蛭間、源田の3者連続適時打で4点を先制。今井は6安打1失点で投げ切り、今季2度目の完投で7勝目を挙げた。楽天は七回の島内のソロによる1点にとどまり、4回4失点の辛島が5敗目。
◆楽天は今井に完投を許し、今季の対戦成績は5戦全敗となった。先発の辛島が二回に4失点して序盤から劣勢となり、石井監督は「大きい複数失点だった。なかなか難しい展開」と話した。打線は0―4の三回に2死満塁の好機をつくったが3番小郷が空振り三振に倒れるなど、つながりを欠いた。七回に唯一の得点となるソロを放った島内は「次も絶対に投げてくると思う。その時にいいところで一本打てたら」と難敵への雪辱を誓った。(ベルーナ)
◆〝楽天キラー〟ぶりを発揮した。西武・今井達也投手(25)が9回を6安打1失点で7勝目。今季2度目の完投で、自身の楽天戦の連勝を8に伸ばした。「昨日も中継ぎ陣がたくさん(5人)投げていたので、今日は最初から最後まで行こうと思っていた」相性の良さを買われ、中10日で楽天戦に合わせて送り出されたマウンド。最速156キロを計測した直球を軸に、相手打線を寄せ付けなかった。4―0の七回、島内のソロで1点を献上。楽天戦で自責点を記録するのは2021年10月15日に同じ島内にソロを打たれて以来約2年ぶり。それでも「うまく切り替えができた」と、121球を投げ切った。不振による2軍調整を経て7月4日に1軍復帰して以降、6戦全てハイクオリティースタート(先発で7回以上、自責点2以下)と安定感は抜群。7月は3勝0敗、防御率0・62で初の月間MVPに輝いた。投打がかみ合う理想の展開でチームは連敗を3で止めた。松井監督は「(楽天に)8連勝ですか。本当にナイスピッチでした」と右腕の快投に目を細めた。(石井孝尚)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
60 | 40 | 2 | 0.600 (↓0.006) | - (-) |
41 | 383 (+2) | 322 (+3) | 86 (-) | 31 (-) |
0.256 (-) | 2.930 (↑0.03) |
2 (-) |
ロッテ |
52 | 44 | 4 | 0.542 (↓0.005) | 6 (-) |
43 | 359 (-) | 365 (+6) | 70 (-) | 55 (-) |
0.237 (-) | 3.400 (↓0.03) |
3 (-) |
ソフトバンク |
51 | 48 | 2 | 0.515 (↑0.005) | 8.5 (↑1) |
42 | 376 (+3) | 362 (+2) | 71 (-) | 48 (-) |
0.247 (-) | 3.330 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
49 | 53 | 1 | 0.480 (↓0.005) | 12 (-) |
40 | 363 (+1) | 402 (+4) | 87 (+1) | 74 (-) |
0.241 (-) | 3.520 (↓0.01) |
5 (-) |
西武 |
46 | 56 | 1 | 0.451 (↑0.005) | 15 (↑1) |
40 | 302 (+4) | 335 (+1) | 68 (-) | 62 (-) |
0.234 (-) | 2.910 (↑0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
46 | 61 | 0 | 0.430 (↑0.005) | 17.5 (↑1) |
36 | 363 (+6) | 375 (-) | 80 (-) | 59 (-) |
0.236 (↑0.001) | 3.100 (↑0.03) |
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