日本ハム(☆6対0★)ロッテ =リーグ戦18回戦(2023.08.16)・エスコンフィールド北海道=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:ポンセ(1勝4敗0S)
敗戦投手:森 遼大朗(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムが4連勝。日本ハムは2回裏に上川畑、王、古川の3者連続適時打で4点を先制する。4回には松本剛の適時三塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・ポンセが6回無失点の好投で今季初勝利。敗れたロッテは先発・森が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)が、試合前練習で珍しくバント練習に臨んだ。通常の選手が使う打撃マシンとは異なる、やや遅めのボールを投じるマシンに対峙(たいじ)し5球、バント。すべて球威を抑えて器用に転がし「オワリー」と小さなマルちゃんポーズをして、次のメニューに移動した。まだ規定打席には達していないが、現時点でのOPS(出塁率と長打率を足し合わせた値)は8割1分9厘と高く、前日15日のロッテ戦では初回に先制の左翼線適時二塁打を放ち、10日の西武戦から続く連続試合打点を5に伸ばした。連続試合安打も6試合に伸ばすなど好調のマルティネス。今季319打席犠打ゼロの背番号2が、果たして来日初のバントを記録するのか? 注目だ。

◆7月に再び支配下登録された日本ハム王柏融外野手(29)が「8番・DH」で今季初めて先発出場する。また、古川裕大捕手(25)も「9番・捕手」で今季初のスタメン出場。先発投手のコディ・ポンセ(29)とは、昨年8月27日ソフトバンク戦(札幌ドーム)でノーヒットノーランを達成した際にバッテリーを組んでおり、「ポン川」コンビで、再び快記録を狙う。

◆7月30日に支配下再登録された日本ハム王柏融外野手(29)が、今季初出場初打席で、いきなり結果を出した。この日は「8番・DH」でスタメン出場。1点リードした直後の2回1死一、三塁、カウント1-1からロッテ先発森の148キロストレートを捉え、左中間を抜く2点適時三塁打を放った。王は昨年9月28日ロッテ戦(札幌ドーム)以来の1軍出場で、安打もその試合以来約11カ月ぶり。「すごく気持ちいい! うれしいです! とても緊張しましたが、良いヒットを打つことができてよかったです」とコメントした。起用した新庄剛志監督(51)も、両手を突き上げて喜んだ。

◆今季初スタメンマスクの日本ハム古川裕大捕手(25)が、いきなり得点に絡み、先発コディ・ポンセ投手(29)を援護した。3点リードした直後の2回1死三塁、ロッテ先発森の148キロストレートを捉え、右翼線への適時二塁打を放った。「打ったのは真っすぐです。何とかポンセを援護したい気持ちで打席に入りました。打てて良かったです!」とコメント。4回1死では左前打、6回2死では左翼線に二塁打を放ち、3安打猛打賞と好調をアピールした。古川のスタメン出場は昨年9月28日ロッテ戦(札幌ドーム)以来。また、8月27日ソフトバンク戦(札幌ドーム)ではポンセとのコンビでノーヒットノーランを達成している。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が、好捕で先発コディ・ポンセ投手(29)を援護した。5点リードの5回表、1死一、二塁のピンチで、ロッテ中村奨の打球は右翼へ飛んだ。ぐんぐん伸びフェンスぎりぎりまで飛んだが、右翼の万波が追い付き、ジャンプ。フェンスにぶつかりながらキャッチすると、クッションの反動を生かして内野へすぐさま返球したため、二塁走者のタッチアップを許さなかった。ポンセは続くブロッソーを一飛に打ち取り、今季登板5試合目にして、初勝利の権利を得た。さらに万波は7回無死二塁で、代打山口の右邪飛をフェンスぎりぎりでキャッチすると、反転して三塁へストライク送球。またしても二塁走者のタッチアップを阻み、2番手福田俊投手(26)も援護した。

◆日本ハムが今季3度目の4連勝を飾った。2回1死一、三塁、上川畑大悟内野手(26)の中前適時打で先制すると、再び1死一、三塁から今季初出場初スタメンの王柏融外野手(29)の左中間適時三塁打で2点を追加。古川裕大捕手(25)も右翼線二塁打で続き、この回一挙4点をたたき出した。先発コディ・ポンセ投手(29)は初回こそ1死満塁のピンチを招くも、その後はテンポをつかみ6回8安打無失点と好投。今季登板5試合目での初勝利を挙げ「今日は守備で野手の皆さんに助けてもらいました。早いイニングで得点をしてもらい、古川のリードで自分の投球ができたと思います。今日の投球を次の登板でもできるようにしっかり調整したいと思います」とコメント。試合後の一丁締めでは「ホッカイドウ、アリガト、ゴザイマス!」と叫んだ。日本ハムは今季4度目の2カード連続勝ち越し。借金を15に減らした。

◆日本ハム先発のポンセが、今季登板5試合目で初勝利を挙げた。初回こそ1死満塁のピンチを招くも、その後はテンポをつかみ6回8安打無失点と粘投した。昨年、ノーヒットノーランを達成したときと同じ古川とバッテリーを組み「古川にはスペシャルな気持ちがある。(同じコンビで今季初勝利に)何て言うんですかね。野球の神様が、ご加護を与えてくれたのでは」と感謝した。▽日本ハム建山投手コーチ(ポンセと古川について)「ポンセはフォーシームが非常に良くなってきた。古川も相手打線を研究し、ポンセとよく話し合っていた。そういうことも好結果につながったと思います」

◆日本ハム古川裕大捕手(25)が今季初スタメンで、プロ初の3安打猛打賞に加え、昨年無安打無失点に導いたポンセら4投手を好リードし、無失点勝利に貢献した。前回出場した5月6日楽天戦では二塁打を放ち出塁も、その後アウトカウントを間違え走塁ミス。約3カ月間2軍での調整を余儀なくされており「あのミスを取り返したかった。何とかチームに貢献したいという思いで臨んだ」と振り返った。

◆ロッテは打線が11安打を放つも14残塁で、今季12度目の完封負けを喫した。初回は3連打で1死満塁、4回も相手失策と安打に犠打を絡め1死二、三塁など、6度も得点圏に走者を置いたが、好機を生かせず連敗。吉井監督は「打順の並び方が悪かった。監督がへっぽこなので」と100試合で100通り目となった布陣を悔いた。▽ロッテ森(先発で6回10安打5失点)「2回がすべて。最少失点でもう少し粘れれば...」

◆日本ハム万波中正外野手が2度の好捕で投手陣を援護した。5回1死一、二塁でロッテ中村奨の打球を右翼フェンスにぶつかりながらキャッチし、反動を生かし内野へ返球。二塁走者のタッチアップを止めた。7回無死二塁では山口の右邪飛をフェンスぎりぎりで捕球し、三塁へ矢のような送球を披露し、再び二塁走者の進塁を防いだ。「三塁に進まれるかどうかは投手にとって大きな違い。防げたのは良かった」と振り返った。

◆"大王"が新本拠地でよみがえった。日本ハム王柏融外野手(29)が、新球場初出場初打席で復活の2点三塁打。16日ロッテ戦(エスコンフィールド)の2回、1点先制してなお1死一、三塁から、ファーストストライクを左中間へ運んだ。昨オフに事実上の戦力外を受け、育成選手として契約し、日本球界に再挑戦。地獄からはい上がった台湾の英雄が、持ち前の巧打でチームを今季3度目の4連勝へ導いた。王柏融は"台湾の大王"に戻ることを誓って、育成選手として再スタートを切った。春季キャンプ初日。今季から就任した佐藤友亮2軍野手育成コーディネーター兼打撃コーチと話し合って「一番いい自分の姿に、また戻そう」と明確な目標を立てた。台湾・ラミゴ時代に2年連続で打率4割を記録したような打撃を取り戻すための二人三脚プロジェクトだった。同コーチから丁寧に狙いを説明された王柏融も"大王復活"へ、やや遠回りになっていたバット軌道の修正など地道な練習を重ねてきた。同コーチは「今までの苦労は、僕と彼しか分からないこと」とした上で「彼もすごく一生懸命、取り組んでいた。特に(支配下登録の)期限が決まっていた中で、きつかったと思います。よく頑張った」と言い、王柏融も「佐藤コーチといろんなことをやって、毎日修正しながらやっていって今の形になった」と感謝する。1軍昇格を果たした王柏融に同コーチは「堂々とやってこい。やることはやってきたから、あとは楽しんでやりなさい」と伝えた。"台湾の大王"として1軍へ戻った王柏融が、送り出された言葉通りに堂々と結果を出した。【木下大輔】

◆"大王"が新本拠地でよみがえった。日本ハム王柏融外野手(29)が、新球場初出場初打席で復活の2点三塁打。16日ロッテ戦(エスコンフィールド)の2回、1点先制してなお1死一、三塁から、ファーストストライクを左中間へ運んだ。昨オフに事実上の戦力外を受け、育成選手として契約し、日本球界に再挑戦。地獄からはい上がった台湾の英雄が、持ち前の巧打でチームを今季3度目の4連勝へ導いた。新球場で浴びる歓声は、格別だったに違いない。7月30日に、育成契約から支配下に昇格した台湾の英雄"大王"こと日本ハム王は「久しぶり!」と本拠地ファンとの再会を喜び「めっちゃ、気持ちいい!」と、お立ち台で大絶叫。球団の助言もあって、通訳に頼らず日本語で、自分の声で思いを伝えた。今月15日に、満を持して1軍に合流した。この日、「8番DH」でスタメン出場。昨年9月28日ロッテ戦(札幌ドーム)以来、約1年ぶりの1軍の舞台だった。2回。1点先制して、なお1死一、三塁で今季初打席がまわってきた。1ボールからの2球目、外角のファーストストライクを、逆らわずに左中間へ。「1軍に上がって最初の打席でヒットが出た。すごく新鮮な気持ち」。三塁へ滑り込むと、気持ちを爆発させるように両拳を握った。昨オフ、事実上の戦力外となったが、育成選手として日本球界でリスタートすることを決めた。「ファイターズでプレー出来るチャンスを大事にしたかった。支えてくれた方への感謝。それが(日本球界に残る)決め手になった」。背番号は199に。台湾で3冠王になり打率4割を誇った英雄は、過去の栄光に甘えることなく、日本球界での成功を諦めなかった。新庄監督は「今日は、うれしかった。(四球を選んだ)最後の打席も、ノースリーから台湾まで飛ばして欲しかったけどね」と、冗談交じりで挫折を乗り越えた"大王"の再出発を祝った。王は「記念の1日。低迷している状態でも、頑張って耐えてきた自分に感謝したい」。8月16日は"大王"の復活祭。背番号99が、よりたくましく、よみがえった。【中島宙恵】▽日本ハム上川畑(プロ初の2試合連続決勝打)「チャンスで打てたのは良かったけど、まだまだ。打席の内容は良くなってきたので、続けていきたい」

◆「8番・DH」で今季初出場の日本ハム・王柏融(ワン・ボーロン)が初打席で2点三塁打をマーク。三塁ベース上で雄たけびを上げ、ド派手なガッツポーズを決めた。場面は二回。7番・上川畑が先制の中前適時打を放ち、なおも1死一、三塁で王柏融が左打席に立った。1ボールからロッテ先発右腕、森の148キロの直球を一閃。ライナーで左中間を破った。「すごく気持ちいい。うれしいです! とても緊張しましたが、いいヒットを打つことができてよかったです」。続く古川も右翼線へ適時二塁打。下位打線が爆発し、一挙4点を奪った。台湾出身の王柏融は2016年、17年に台湾プロ野球で2年連続打率4割を記録した強打者。19年から日本ハムに加入したが、今季からは育成選手として契約を結んだ。3桁の背番号で再スタートを切り、2軍でチームトップタイの7本塁打をマーク(15日現在)。「(2軍施設がある)鎌ケ谷で絶対1軍に上がる気持ちでファームコーチと一緒に(練習を)やってきて、ここにつながった」と、7月30日に再び支配下契約を勝ち取った。1軍昇格時には「ワクワクしています」と心を躍らせた助っ人。21年10月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、自身655日ぶりの適時打を放ち、試合の主導権をガッチリとつかんだ。(加藤次郎)

◆日本ハムは投打がかみ合い4連勝を飾った。二回に王柏融の2点三塁打などで4点を先行し、四、八回も1点ずつ加えた。ポンセは要所を締めて6回無失点で今季初勝利。ロッテは11安打したが、14残塁の拙攻で本塁を踏めなかった。

◆日本ハムは2試合連続の13安打に加え、無失点リレーと投打ががっちりかみ合った。新庄監督は「成長している。僕がイメージしていた時期より、かなり早く」とうれしそうだった。3番から並ぶマルティネス、清宮、万波、野村の4人を打線の核としたい考えで「間に足の速い選手がいたらもっと面白い」と最善のオーダー構築に余念がない。1軍に昇格したばかりの王柏融もさっそく好結果を残し「迷いますねー。朝方まで考えます」と目尻を下げっぱなしだった。

◆今季初の先発マスクをかぶった日本ハムの古川が二回に適時二塁打を放った。3―0として、なお1死三塁の場面。1ボールからの速球を引っ張って一塁線を抜き「何とかポンセを援護したい気持ちで打席に入った。打てて良かった」と喜んだ。最近はマルティネスと郡司が打撃好調で、伏見と合わせて捕手登録3選手が同時に先発出場する試合が増えており、有事に備えて第4の捕手として古川に声がかかった。5月に1軍へ合流した際は走塁でアウトカウントを間違える失態を犯し、2試合に途中出場しただけで降格。「そのミスを取り返そうと思って試合に臨んだ」と自身初の1試合3安打をマークし、汚名をそそいだ。

◆ロッテは11安打しながら14残塁と拙攻が目立ち、零敗を喫した。吉井監督は「打順の並び方が悪かった。監督がへっぽこなので」と自身を責めた。序盤の好機を生かせなかった。一回は1死から3連打で満塁をつくったが、中村奨が三ゴロ、ブロッソーが右飛に倒れて先制機を逃した。三回以外は走者を出したものの決定打が出ず、歯がゆい攻撃に終始した。(エスコン)

◆今季初の先発マスクをかぶった日本ハム・古川裕大捕手(25)が、プロ3年目で初の猛打賞(1試合3安打以上)をマークした。守備でも投手陣を無失点に導き「最高のアピールになった」と声を弾ませた。5月6日の楽天戦でアウトカウントを間違える走塁ミスを犯し、翌7日に2軍降格。「そのミスを取り返そうと思った」と汗を拭った。

◆日本ハムのコディ・ポンセ投手(29)が5度目の先発で今季初勝利(4敗)を挙げた。8安打を浴びたものの6回無失点に封じ、チームを今季3度目の4連勝に導いた。「とにかくうれしい。やっと1勝できた」。最速154キロの直球を軸に粘りの投球。一回1死満塁のピンチでは中村奨を三ゴロ、ブロッソーを右飛に仕留めた。バックの好守もあり「感謝してもしきれない」と感謝した。自身の白星は、ノーヒットノーランを達成した昨年8月27日のソフトバンク戦(札幌ドーム)以来約1年ぶり。その時と同じ古川とバッテリーを組み「やはり古川には不思議な、特別な思いがあります」と笑みを広げた。2試合連続の13安打に加え、無失点リレーと投打ががっちりかみ合った。新庄監督は「成長している。僕がイメージしていた時期より、かなり早く」と目を細めた。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
60402 0.600
(↓0.006)
-
(-)
41383
(+2)
322
(+3)
86
(-)
31
(-)
0.256
(-)
2.930
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
52444 0.542
(↓0.005)
6
(-)
43359
(-)
365
(+6)
70
(-)
55
(-)
0.237
(-)
3.400
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
51482 0.515
(↑0.005)
8.5
(↑1)
42376
(+3)
362
(+2)
71
(-)
48
(-)
0.247
(-)
3.330
(↑0.01)
4
(-)
楽天
49531 0.480
(↓0.005)
12
(-)
40363
(+1)
402
(+4)
87
(+1)
74
(-)
0.241
(-)
3.520
(↓0.01)
5
(-)
西武
46561 0.451
(↑0.005)
15
(↑1)
40302
(+4)
335
(+1)
68
(-)
62
(-)
0.234
(-)
2.910
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
46610 0.430
(↑0.005)
17.5
(↑1)
36363
(+6)
375
(-)
80
(-)
59
(-)
0.236
(↑0.001
3.100
(↑0.03)