中日(☆2対1★)巨人 =リーグ戦17回戦(2023.08.16)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
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勝利投手:マルティネス(3勝1敗26S)
敗戦投手:船迫 大雅(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆中日は2回裏、龍空のスクイズで1点を先制する。その後は同点を許すも、9回に代打・宇佐見の適時打が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・小笠原が7回1失点の好投。3番手・マルティネスが今季3勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線がつながりを欠いた。

◆中日岡林勇希は7月11日ヤクルト戦から26試合連続安打中。この間の岡林は107打数39安打、打率3割6分4厘を記録しているが、打席別の安打数は1打席目13本、2打席目5本、3打席目13本、4打席目6本、5打席目1本、6打席目1本。1、3打席目に最多の13本打っている。特に、8月に入ってからは1打席目の安打が目立ち、8月の1打席目は12打数8安打で、11~13日広島戦はすべて初回に打って連続安打を伸ばした。今日も初回の第1打席に安打が出るか。

◆中日の岡林勇希外野手(21)が、7月11日ヤクルト戦からの連続試合安打を27に伸ばした。1番中堅で出場。1回に右前へヒットを放った。NPBで連続試合安打27以上は2リーグ分立後16人目。27試合は過去4人で、1951年(昭26)岩本義行(松竹)64年広瀬叔功(南海)08年ラミレス(巨人)19年西川龍馬(広島)。このうち広瀬は、NPB史上2位の596盗塁を決めた快足選手。打っても通算2157安打で、27試合連続安打の64年には3割6分6厘の高打率で首位打者も獲得した。南海時代に同僚だった野村克也氏が「私が見てきた中で天才と呼べる選手は、長嶋茂雄、広瀬、そしてイチロー」と語るほどの能力を誇っていた。岡林は13日のホーム広島戦で、1949年(昭24)に西沢道夫がつくった球団記録の25試合連続安打を74年ぶりに更新する26試合連続安打をマーク。歴代レジェンドに肩を並べ、超える快挙が続いている。連続試合安打の日本記録は、1979年(昭54)に広島の高橋慶彦がマークした33。あと6試合に迫った。

◆中日の岡林勇希外野手(21)が、7月11日ヤクルト戦からの連続試合安打を27に伸ばした。1番中堅で出場。1回、巨人先発グリフィンの初球139キロカットボールを右前に運び、球団記録をさらに更新した。記録への注目が高まるたびに「フルイニング出場が最優先」を繰り返す。昨季は高卒3年目で最多安打のタイトルを獲得したが、出場142試合で全試合出場も逃した。すべての試合に出続けることにこだわり続ける。「(数字は)あとからついてくるものなので記録とかは考えずに臨んでいます」。スタンスは一貫して不変だ。13日の広島戦で1949年(昭24)に西沢道夫がつくった球団記録を74年ぶりに更新する26試合連続安打をマークした。連続試合安打27以上は2リーグ分立後16人目。27試合は過去4人で岩本義行(松竹)広瀬叔功(南海)ラミレス(巨人)西川龍馬(広島)に並んだ。連続試合安打の日本記録は1979年(昭54)に広島の高橋慶彦がマークした33。立浪監督は「ここから大変でしょうけど、ここまできたら頑張って欲しい」と愛弟子の挑戦を見守る。大記録まであと6試合だ。

◆巨人長野久義外野手(38)が巨人復帰後、初盗塁を決めた。「1番右翼」でスタメン出場。3回2死から中前打で出塁すると、中日小笠原のモーションを完全に盗んだ。カウント2-2からの6球目、ギャンブル気味のタイミングで二塁へスタートを切った。捕手木下に送球すらさせず、楽々と得点圏に進んだ。打撃絶好調の夏男は、塁上でも駆け引きがさえた。広島時代の昨年7月31日中日戦以来、約1年ぶりの盗塁となった。

◆巨人長野久義外野手(38)が巨人復帰後、初盗塁を決めた。3回2死から中前打で出塁。一塁からギャンブル気味のタイミングでスタートし、二塁は滑り込む必要もなくセーフとなった。駆け引きがさえ、広島時代の昨年7月31日中日戦以来、約1年ぶりの盗塁で通算98個となった。6回の四球も含め2出塁と2試合連続の1番起用に応える活躍。「また頑張ります」と次を見据えた。

◆巨人が今季3度目のサヨナラ負けで、借金生活に逆戻りした。中日の左腕小笠原を攻めあぐねた。1点を追う4回以降、3イニング連続併殺打に打ち取られ、チャンスをふいにした。7回の1点にとどまり、原辰徳監督は「1点ではなかなか(試合を)支配するのは難しいね」。3連勝を逃し借金1。首位阪神とは今季最大12・5ゲーム差に広がった。仕切り直しの一戦だった。前夜は台風の影響を受け試合が中止。代わりに行われた全体練習中、指揮官は外野フェンス沿いのポール間を歩いて何度も往復した。大粒の汗をぬぐいながら「白鳥と同じようにさ、上から見ていると優雅だけど、けっこう(水面の)下は動いているんだよ」と独特の表現で心境を語った。同点のチャンスと見極めた7回無死一塁、秋広に代えて代走・門脇を送ると、中田翔の二塁打に一塁から激走して同点に追いついた。もがきながらつかんだ得点も、勝利に結び付かず「バッターも考えて『いつか』という気持ちでやっていると思います」と奮起を待ちわびた。

◆中日宇佐見真吾捕手(30)が2試合連続のサヨナラ打を放ち、3連勝を決めた。1-1同点の9回1死満塁で代打起用され、5番手今村から一塁線を破る劇的な一打を放った。13日広島戦の延長10回、サヨナラ弾に続いてのヒーローはお立ち台で「前の打者がつくってくれたチャンスだったので、なんとか決めたいと思っていました。サイコーです!」と声を張り上げた。宇佐見が13日広島戦でのサヨナラ弾に続き、2試合連続のサヨナラ安打。中日で2試合続けてサヨナラ安打は82年9月26、28日の大島、90年7月22、28日の立浪、11年6月4、5日の平田に次いで4人目。また、宇佐見は16~19年に巨人在籍。巨人に在籍した選手が巨人相手にサヨナラ安打は、08年5月13日仁志(横浜)以来15年ぶり。▽中日木下(6月中旬の右手甲骨折から7番捕手で戦列復帰)「復帰の1打席目に、点につながるヒットが打ててよかったです」▽中日小笠原(7回、中田に同点打を許し)「粘れませんでした」

◆巨人門脇誠内野手(22)が走攻守で存在感が示した。1点を追う7回無死一塁から、代走で出番が来た。中田翔の右中間を割る打球に激走。外野を抜けるかをギリギリまで見極めながら、ヘッドスライディングで生還した。「出すぎてゲッツーもダメですし、二、三塁でも自分的にはダメだなと思っていた。三塁を回って、コケそうにもなり、ちょっと危なかったが、たまたま1点入ってよかった。もうちょっと余裕もって判断できた」と自己評価は厳しくも、まず足で魅せた。ドラフト4位ルーキーは三塁守備に就くと、7回の中日大島の三遊間を抜けそうなゴロを横っ跳びで防ぐファインプレー。バットでも9回1死から中日マルティネスの初球157キロ直球を逆らわず、はじき返した。今季まだ失点1の守護神の球威に力負けせず、左前打とした。「まっすぐが速いのは分かっている。打ち負けないように、初球で決めるぐらいの気持ちでいった。たまたま練習しているレフト前だったのでよかった」とうなずいた。

◆中日大島洋平外野手が先制&サヨナラ勝ちを演出する2安打を放ち、2000安打へあと6本とした。2回1死は先発グリフィンから左前打で出塁。木下の右前打で三塁に進み、スクイズで先制のホームイン。同点の9回無死一塁では4番手船迫をとらえた中前打でつなぎ、宇佐見のサヨナラ打を呼び込んだ。「明日も勝てるように頑張ります」と仕事人がカウントダウンを進める。

◆中日の岡林勇希外野手(21)が、7月11日ヤクルト戦からの連続試合安打を27に伸ばした。1回に巨人先発グリフィンの初球139キロカットボールを右前に運び、自身の球団記録をさらに更新した。27試合は過去5人で、岩本義行(松竹)広瀬叔功(南海)ラミレス(巨人)西川龍馬(広島)、松原聖弥(巨人)に並んだ。記録への注目が高まるたびに「フルイニング出場が最優先」を繰り返す。試合後のコメントは避けたが、全試合に出続けてチームの勝利に貢献したいというスタンスは一貫して不変だ。13日の広島戦で1949年(昭24)に西沢道夫がつくった球団記録を74年ぶりに更新する26試合連続安打をマークした。連続試合安打27以上は2リーグ分立後16人目で1979年(昭54)に広島の高橋慶彦がマークした33試合連続試合の日本記録も見えてきた。立浪監督は「記録はもちろん大事だが、1番としてどんどん出塁して欲しい」と愛弟子の不変のスタイルに目を細めた。

◆打って、走ってとグラウンドを縦横無尽に駆け回った。2試合連続で1番で起用された巨人・長野久義外野手(38)が、三回に二盗を決め巨人復帰後初盗塁をマークした。2試合連続安打となる中前打で出塁すると、すかさず仕掛けた。カウント2-2からの6球目。中日左腕・小笠原の投球モーションを完全に盗み、ギャンブル気味にスタート。捕手・木下に送球すらさせない完璧なスタートで悠々と二塁を陥れた。広島時代の昨年7月31日の中日戦以来、約1年ぶりの盗塁を記録。ベテランの読みがさえわたった。プロ14年目。オフにはウエートトレーニングなどで徹底的に肉体を鍛え上げた。5年ぶりに古巣復帰した際には「代走は出さなくていいように。出されないようにしっかり走っておくのでそこは見てほしいですね。あいつ走れるなと思ってもらいたい」と話していた。38歳となったベテランだが、リードオフマンとして若々しい姿を見せた。7月は打率・375をマーク。8月に入ってからは3本塁打を放つなど、〝夏男〟ぶりを遺憾なく発揮している。リーグ4位からの巻き返しを期す勝負の夏場に、背番号7が輝きを放っている。(樋口航)

◆巨人・秋広優人内野手(20)と中田翔内野手(34)の師弟コンビが同点劇を演出した。この日は秋広の「5番・左翼」に続き、中田が8月10日以来のスタメンとなる「6番・一塁」で出場。1点を追う七回、まずは〝弟子〟の秋広が小笠原から右前打で出塁。そして中田翔の大きな打球が右中間を破り、代走で出ていた一走・門脇が一気に本塁へ生還。同点の適時二塁打となった。中田翔は「どんな形でも次に繋げる気持ちでがむしゃらにいきました。門脇もよく走ってくれました」とコメントした。2021年入団の秋広は1年目を終えたオフ、中田翔に合同自主トレ同行を志願して以来、中田翔と公私で多くの時間を共に過ごし、〝師匠〟とあがめている。

◆中日の宇佐見が2試合連続サヨナラ打。同点の九回1死満塁から代打で出て、右翼線適時打で勝負を決めた。3番手のマルティネスが3勝目を挙げた。チームは3連勝。巨人は七回に中田翔の適時二塁打で同点としたが救援陣が乱れた。

◆巨人・中田翔内野手(34)が「6番・一塁」で先発出場し、8月10日以来のスタメン起用に応えた。1点を追う七回無死一塁。小笠原の投じた141キロの速球を捉え、一時同点となる右中間を破る適時二塁打をマーク。「がむしゃらにいこうと。思っていたより打球が伸びて、結果的にタイムリーになってよかった」と振り返った。先発出場での打点は、7月27日の阪神戦(甲子園)以来となった。だが、1-1の九回に投手陣が宇佐美にサヨナラタイムリーを浴びて、勝利には結びつかなかった。

◆中日・宇佐見真吾捕手(30)が1―1の九回1死満塁で代打で出場し、右翼へサヨナラ適時打を放った。サヨナラ本塁打を放った13日に続き、2試合連続でサヨナラ打。2戦連続でのサヨナラ打は2016年6月17、18日の広島・鈴木誠也(対オリックス、いずれも本塁打)以来7年ぶり史上30人目。中日では11年6月4、5日の平田良介(対西武→ロッテ、いずれも本塁打)以来12年ぶり4人目。

◆中日の大島は2安打を放ち、通算2千安打まで残り6本とした。二回に左前打、九回は中前打をマーク。大台に着実に近づき、「明日も勝てるように頑張ります」と広報を通じてコメントを出した。1本目では龍空のスクイズで先制のホームを踏み、九回はチャンスを広げてサヨナラ勝ちに貢献した。展開的に大きな2本だった。(バンテリンドーム)

◆リーグ4位の巨人は今季3度目のサヨナラ負けで連勝が2で止まった。3度の併殺打などで1得点にとどまり、原辰徳監督(65)は悔しそうに口を開いた。「1点では、なかなか(試合を)支配するのは難しい。打者も『いつか(やり返す)』という気持ちでやっている」三回には珍しい場面があった。2死一、二塁で坂本が三塁へのゴロを放ち、捕球した三塁手・石川昂が二塁へ送球してアウトの判定。際どいタイミングだったため二塁手・石垣が念のために一塁へ転送し、打者走者の坂本をアウトにした。チェンジとなることが確定していた中で原監督は二塁の判定についてリクエストしたが、判定は変わらず。8月に10本塁打の岡本和は4打数無安打。流れをつかめないまま、7連勝中だった中日に惜敗を喫した。(谷川直之)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
63394 0.618
(↑0.004)
M29
(-)
37412
(+5)
325
(+3)
54
(-)
57
(+2)
0.246
(-)
2.750
(↑0.01)
2
(-)
広島
56483 0.538
(↓0.006)
8
(↓1)
36368
(+3)
379
(+5)
69
(-)
62
(-)
0.244
(-)
3.200
(-)
3
(-)
DeNA
52503 0.510
(↓0.005)
11
(↓1)
38385
(+6)
376
(+8)
74
(-)
21
(-)
0.249
(↑0.001)
3.290
(↓0.05)
4
(-)
巨人
51521 0.495
(↓0.005)
12.5
(↓1)
39400
(+1)
381
(+2)
127
(-)
38
(+1)
0.255
(-)
3.530
(↑0.02)
5
(-)
ヤクルト
44592 0.427
(↑0.005)
19.5
(-)
38386
(+8)
420
(+6)
90
(+3)
55
(+1)
0.239
(↑0.001)
3.760
(↓0.03)
6
(-)
中日
41613 0.402
(↑0.006)
22
(-)
38307
(+2)
362
(+1)
48
(-)
30
(+1)
0.242
(-)
3.120
(↑0.02)