ヤクルト(☆8対6★)DeNA =リーグ戦17回戦(2023.08.16)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:小川 泰弘(6勝8敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(1勝3敗28S))
敗戦投手:今永 昇太(7勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(23号・2回裏ソロ),濱田 太貴(5号・6回裏ソロ),オスナ(16号・7回裏ソロ)

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◆ヤクルトは2回裏、村上のソロと中村の適時打で2点を先制する。3-0で迎えた5回にはオスナと中村の適時打で3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・小川が7回1失点の力投で今季6勝目。敗れたDeNAは、打線が9回に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆熊本出身の3人組ロックバンド「WANIMA」が、ファーストピッチセレモニーを行った。九州学院高(熊本)出身のFUJIが投手、ギターのKO-SHINが捕手、ボーカルのKENTAが審判役を務め、同じく九州学院出身の村上宗隆内野手(23)が打席に立った。投球はワンバウンドとなったが、メンバーは村上とともに笑顔で記念撮影に収まった。

◆/メモリアルが似合う漢\燕の4番が球団通算8500号に名を刻む村上宗隆の23号ソロHRで先制???#プロ野球(2023/8/16)??ヤクルト×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/x38sZ53g9c

◆ヤクルト村上宗隆内野手が先制の23号ソロを放った。0-0の2回先頭、DeNA今永に対しカウント2-2からの5球目、低め速球を捉えバックスクリーン左へ突き刺した。10日広島戦以来、5試合ぶりの1発に「追い込まれていたので力負けしないようにコンパクトに打ちました。先制することができて良かったです」と振り返った。▽ヤクルト中村(2回に適時二塁打)「ムネ(村上)が1発で先制してくれて、オスナが良い形でチャンスをつくってくれたので、何とかもう1点という気持ちでした」

◆DeNA今永昇太投手(29)が、5回9安打6失点でKOされ、自身12試合ぶりの黒星となる今季2敗目(7勝)を喫した。2回に村上に先制の23号ソロ、中村の適時二塁打で2点を献上。3回にも村上の適時二塁打で追加点を許し、5回にはオスナの2点適時打、中村の適時二塁打で3点を失った。6失点は今季ワーストで、昨年6月17日の阪神戦以来だった。前夜は計5発で大勝したが、2番手エスコバーが浜田にソロ、3番手宮城がオスナにソロを浴び、計3被弾。9回に逆襲したが、及ばなかった。

◆ヤクルト小川泰弘投手が7回7安打1失点で6勝目をマーク。プロ通算100勝まであと「2」に迫った。140キロ台中盤の直球と、100キロ台のチェンジアップとの緩急でDeNA打線に的を絞らせず。「打線にリズムを作れるように意識して投げました。攻めのピッチングに転じることが出来て感謝しています」と打線の大量援護に感謝した。

◆DeNA今永昇太投手(29)が、5回9安打6失点でKOされ、自身12試合ぶりの黒星となる今季2敗目(7勝)を喫した。2回に村上に先制の23号ソロ、中村の適時二塁打で2点を献上。3回にも村上の適時二塁打で追加点を許し、5回にはオスナの2点適時打、中村の適時二塁打で3点を失った。6失点は今季ワーストで、昨年6月17日の阪神戦以来だった。今永は「甘くなった失投を打たれてしまいました。勝負球に意図を持って、投げなければいけませんでした。次回登板までに修正していきたいです」とコメントした。前夜は計5発で大勝したが、2番手エスコバーが浜田にソロ、3番手宮城がオスナにソロを浴び、計3被弾。9回に5点を返したが、反撃が遅かった。▽DeNA牧(2安打も打点はなく、連続試合打点が8でストップ)「(小川は)コースにしっかり投げてきますし、なかなか連打、連打というのはできないので、難しいピッチャーだなと思った」

◆WANIMA効果ヤ!! ヤクルト村上宗隆内野手(23)が、球団通算8500号となる23号先制ソロを放ち、連敗を4で止めた。2回先頭、DeNA今永からバックスクリーン左へ。流れを呼び込むと、3回2死一塁では同じく今永から適時二塁打を放ち、2安打2打点。この日は同じ熊本出身の3人組ロックバンド「WANIMA」がファーストピッチセレモニーに登場。先輩も見守る中でのメモリアル弾に「今までたくさんの偉大な先輩方が築き上げたもの。携わることが出来て感謝しています」と喜んだ。セレモニーでは先輩相手に空振りを喫した「村神様」だったが、本番では侍ジャパン同僚左腕の低め直球をきっちり捉えた。ライナーで中堅左へ飛び込む「らしい」1発に悠然とダイヤモンドを周回。「しっかり研究して打てるように毎試合しているので。その結果かなと思います」と、うなずいた。村上は第3打席の登場曲にWANIMAの「Chasing The Rainbow」を使用。九州学院高の先輩となるドラムのFUJIを通じて制作を依頼したオリジナル曲だ。昨年末にはライブ観戦に訪れたり、試合に招いたりと交流があり、この日も試合前練習から言葉を交わした。「僕もすごい刺激になりますし。いつも元気もらってます」と、フィールドは違えど同郷の先輩たちの姿には影響を受けている。シーズン序盤は苦しみながら7月は打率3割1分2厘、7本塁打と調子を上げ、8月もここまで打率3割2分7厘、4本塁打と上り調子。WANIMA効果で、さらにアツい夏にする決意だ。【鈴木正章】▽ヤクルト高津監督(村上の本塁打からDeNA今永を攻略)「ホームランの威力というか、4番が打つ1発は、すごく大きな意味があると思います」▽ヤクルト・オスナ(ダイエット効果で7月26日広島戦以来の16号ソロ)「体重が増えすぎていたので、少し絞った方がいいなと。サラダは普段全く食べないんだけど多めに食べていて、周りも驚いていると思うよ」

◆DeNA今永昇太投手が5回9安打6失点でKOされ、自身12試合ぶりの黒星となる2敗目(7勝)を喫した。2回にヤクルト村上の23号ソロで先制点を献上。3回にも村上に適時二塁打を浴び、5回も3点を奪われた。6失点は今季ワーストで、昨年6月17日の阪神戦以来。「失投を打たれてしまった」と唇をかんだ。三浦監督は「本来の真っすぐではなく、苦労していた」と指摘した。

◆4連敗中のヤクルトは、塩見泰隆外野手(30)が下半身のコンディション不良で登録抹消された。中堅には並木秀尊外野手(24)が入った。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が二回先頭で23号ソロを左中間席へ叩き込んだ。チーム通算8500本塁打達成となるメモリアルアーチとなった。「追い込まれていたので力負けしないようにコンパクトに打ちました。先制することができて良かったです」。DeNA先発・今永に対し、カウント2―2からの5球目、内角低め直球を一閃。打球はぐんぐん伸びて左中間スタンドに飛び込んだ。この日、試合前のファーストピッチセレモニーに熊本県出身の人気スリーピースロックバンド・WANIMAが登場した。同郷で、ドラムのFUJIが同じ九州学院高OBであることもあり、親交の深い間柄。第1打席には登場曲として同バンドの『りんどう』を使用しており、その直後の快音となった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が2―0の三回2死一塁で右中間へ適時二塁打を放った。DeNA・今永に対し、初球150キロ外角直球を振り抜いた。打球は右中間を割る適時二塁打となり3―0に。先制ソロを放った二回に続く快音で点差を広げた。村上は今季これで今永に対し、8打数5安打、3本塁打と好相性を発揮している。

◆エースが陥落した。DeNA・今永昇太投手(29)が今季ワーストの6失点を喫し、5回9安打で降板した。走者を許してから要所を締められずヤクルト打線に捉えられた。二回は先頭の村上にカウント2―2からツーシームが甘く入り中越えの23号を被弾。1死からはオスナに左翼への二塁打を浴び、続く中村には中堅への適時二塁打で失点。三回は2死二塁から村上に右中間へ適時二塁打を浴び、五回は4安打を集中され3失点。本塁打、適時二塁打とされた3打席目の村上を、2死二塁で申告敬遠とするなど屈辱のマウンドとなった。試合前まで7勝1敗だったが、今季16先発で初となる1試合6失点。5月21日のヤクルト戦以降は9試合連続で7回以上3失点以内と安定感が際立っていたが、直近3試合は五回途中1失点、6回4失点に続きこの日の一戦と精彩を欠いている。ローテーションにもメスが入った。DeNAは最短中4日で回るバウアーを擁するが、今永はカード頭で中6日の登板を維持。バウアーによる登板日変更の影響を受けてこなかった。しかし、バウアーの登板間隔を中4日とするために、今回は登板日を1日ずらし中7日での先発となった。チームは4位・巨人と競っており、3位を死守したい立場。三浦監督はエース今永のルーティンを変える勝負手を打っている。

◆〝WANIMAパワー〟で快音を連発した。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が二回先頭で23号ソロを左中間席へたたき込んだ。チーム通算8500本塁打となるメモリアルアーチで先制点を挙げた。「追い込まれていたので力負けしないようにコンパクトに打ちました。先制することができて良かったです」DeNA先発・今永に対し、カウント2―2からの5球目、低め直球を一閃。打球はぐんぐん伸びて左中間スタンドに飛び込んだ。試合前時点で6打数3安打、2本塁打と好相性を誇っていた左腕に対し、この日もキラーぶりを発揮した。さらに、三回2死一塁でも初球外角150キロ直球を捉えて右中間へ。3―0と点差を拡大する適時二塁打とした。この日、試合前のファーストピッチセレモニーには村上と同じ熊本県出身の人気スリーピースロックバンド、WANIMAが登場。ドラムのFUJIが同じ九州学院高OBということもあり、親交が深い。セレモニーでは登板したFUJIに対し自ら打席に立ち、〝対戦〟。ワンバウンドの投球に空振りし、先輩に花を添えた。本塁打を放った第1打席の登場曲は、WANIMAの『りんどう』。ボーカルのKENTAが「村上くんの存在に勇気や元気をもらっている。僕らは音楽で支えたい」と〝共闘〟を誓っていた中、主砲が期待に応える活躍を見せた。村上にリードされた打線は11安打8得点。九回は2点差まで追い上げられてヒヤヒヤしたものの、何とか連敗を「4」で止めた。

◆ヤクルトは先発の小川泰弘投手(33)は7回1失点の好投で6勝目(8敗)。チームの連敗を4で止めた。以下、小川のヒーローインタビュー。--今日はどんなテーマでマウンドへ「打線にリズムをつくれるように意識して投げました。オスナとバッティング練習をしてきましたけど、全然打てなかったです」--村上が先制ホームラン「本当に勇気をもらえました。攻めの投球に転じることができましたし、テンポよく投げることができて感謝しています」--チームは連敗中だった「悔しい思いをしてきたので、相手打線もいいんですけど、攻めのピッチングができました」--ファンに一言「いつも応援ありがとうございます。まだまだ諦めずに1戦1戦全力で戦いますので、自分自身も勝ちに貢献できるように毎試合やっていきます」

◆ヤクルトは下半身のコンディション不良から復帰2戦目のホセ・オスナ内野手(30)が、七回に16号ソロを放つなど3安打3打点の活躍でチームの勝利に貢献した。以下、オスナのヒーローインタビュー。--久々の神宮の声援は「素晴らしい気持ちです。10日間離れていたんですけど、ファンの前でプレーして、チームの勝利に貢献できて嬉しいです」--オスナの復帰にサンタナが一番喜んでいた「サンタナだけではなく、チームメイトと再会できて本当に嬉しいです。戸田で小川選手にバッティングを教えたんですけど、今日は結果が出ず、すみません」--小川選手は3三振「また一緒に練習しよう」--ファンにメッセージ「(日本語で)スゴイハラヘッタ。アリガトウゴザイマシタ」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が二回先頭で先制23号ソロを放つなど2安打2打点でチームの勝利に貢献した。以下、村上のヒーローインタビュー。--二回に先制ソロ。どんな気持ちで打席に「昨日、ホームランをたくさん打たれて(5被弾)負けてしまったので、先制点を取ろうと打席に入りました」--談話では「コンパクトに打ちました」と言っていたが、あらためてホームランの感触は「よかったです。ありがとうございます」--チーム通算8500本塁打達成となるメモリアルアーチ「今までたくさんのスワローズの先輩たちが最初の1本塁打から8500本塁打まで築き上げてきたので、携われたことに感謝しています。これからもスワローズはまだまだ打てると思うので、次の記録に向けて頑張りたい」--ファンに向けて「余談なんですけど、今日球場に来たらいつもサラダを食べないオスナがサラダを食べていたので、『なんでいつも食べないサラダを食べてるんだ』って聞いたら『(サラダを食べないと)太るから』と言ってました。今日はオスナが3安打したので、明日は僕もサラダを食べたいなと思います」

◆ヤクルト・小川泰弘投手(33)が7回114球を投げ、7安打1失点で6勝目(8敗)を挙げた。通算100勝の節目まであと2勝。お立ち台では笑顔を見せた。「打線にリズムにつくれるようにリズムを意識して投げましたし、バッティング練習をオスナとやってきたんですが、全然打てなかったです」序盤から攻めの投球を見せ二回無死一、二塁のピンチでも「受けずに厳しいところに投げるということ。意思を持って一球一球投げられた」と動じなかった。中10日の調整期間中には埼玉・戸田球場などで2軍調整中だったオスナとともに打撃練習を行ってきた小川。この日は今永の前に3三振に倒れ「結構やったんですけど、全然でした。びっくりしました。やっぱり相手ピッチャーがいいので、なかなか打てない」と頭をかいた。それでも「ピッチングにもつながるかなと思うので、そういう練習はしていきたい」と前を向いた小川。打撃練習が好投という形で実を結んだ。

◆少し体を絞った方がいいねと思ったから、8月16日は〝サラダ記念日〟だ。15日に1軍復帰したばかりのヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が「6番・一塁」で先発し、4打数3安打3打点の大活躍で勝利に貢献。お立ち台では締めに「スゴイオナカヘッタ」と日本語で笑いを誘った。その後、お立ち台に上がった村上宗隆内野手(23)から試合前に普段は食べないサラダを食べていたことを明かされた助っ人。報道陣の取材に対し「普段、全く食べないけど、ダイエットに取り組んでいて、多めにサラダを食べていて、周りも驚いていると思う。ちょっと体重が増えすぎていたので、ベストのパフォーマンスを出すためにもちょっと絞ったほうがいいなと思って」と理由とともに真相を明かした。下半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消された頃からサラダ生活を始めたといい、この日食べたのはレタスやアボカド、トマトなど。「シーザードレッシングが一番好きです」とシーザー派であることも明かした。

◆ヤクルトが連敗を4で止めた。二回先頭で村上宗隆内野手(23)に先制の23号ソロが飛び出すなど、打線が11安打で8得点。投げては先発・小川泰弘投手(33)が7回7安打1失点の好投で今季6勝目をつかんだ。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――先発・小川が好投「そうですね。状態も良かったと思います。1回(登録)抹消してリフレッシュする期間を与えて、そういう自覚もあったでしょうし、球も非常に走っているように見えました」――村上の先制弾から相手先発・今永攻略「ホームランの威力というか、4番が打つ一発はすごく大きな意味があると思います」――球団通算8500本塁打達成。メモリアルな一発も村上らしい「まあ、数が多いのでね、彼の場合は。それに当たる確率は高いんでしょうけど」――オスナも1軍復帰後すぐ活躍(3安打3打点)「非常にいい6番バッターというかポイントゲッターだったと思う。最後の一発も一振りで追加点取るわけですから。足の状態は100%ではないでしょうけど、気分は良いんじゃないですか」――登録抹消の塩見は長引きそうか「長引くかどうかは分からないけど、きょうは歩いていましたね。思ったよりという感じかもしれないです。昨日の今日なのでなんとも言えないですけど」――連敗を4でストップ「最後(九回に5失点で2点差に)バタバタしましたけど、ひとつは勝てて良かった。こうやって連敗を止めるのがすごく難しい。止めることで弾みがつくと思うので、また明日勝てるように頑張りたい」

◆DeNA・今永昇太投手(29)が今季ワーストの6失点と打ち込まれ、8勝目ならず3カ月ぶりの黒星(2敗目)を喫した。二回に村上にソロ本塁打を浴びるなど2点を先制され、五回にも3失点。「意図を持って勝負球を投げないといけなかった」と反省した。今季は中6日の登板間隔でカードの初戦に先発してきた。15日にバウアーが中4日で先発したため、左腕は中7日で先発。だが8月は3試合に投げて勝ちがなく、三浦監督は「今永なら悪いなりに踏ん張れると思ったが、今日はできなかった。本来の直球ではなかった」と残念がった。九回に5得点。反撃は及ばなかったものの「あのまま終わるよりはよかった。追いつけなかったですけど、明日につなげられば」と指揮官。17日は前回登板で1失点完投勝利を挙げた浜口が、カード勝ち越しを懸けて先発する。(横山尚杜)

◆ヤクルトは16日、DeNA17回戦(神宮)に8-6で勝利し、連敗を4で止めた。4番の村上宗隆内野手(23)が球団通算8500号となる先制の23号ソロを放った。三回にも適時二塁打を放ち、2安打2打点。同じ熊本県出身で登場曲にも使用している3人組ロックバンド、WANIMAがイベントのため球場を訪れた一戦で輝きを放った。強烈な先制パンチを食らわせた。村上が二回先頭で23号ソロ。低めの直球を振り抜いた打球は、放物線を描いて左中間席へ着弾した。球団通算8500号というメモリアルな一発で、今永から先制点を挙げた。「スワローズの偉大な先輩方が築き上げてきたものなので、携われたことに感謝していますし、これから次の記録に向けて頑張りたいと思います」1950年3月24日の巨人戦(後楽園)で土屋五郎が1号を放って始まった球団の本塁打の歴史。73年の時を重ね、主砲の5試合ぶりの一発で新たな節目に到達した。リーグトップの岡本和(巨人)に9本差とすると、快音は続いた。三回2死一塁では初球の外角直球を振り抜き、右中間への適時二塁打。WBCでチームメートだった対今永は今季打率・625(8打数5安打)、3本塁打と好相性で「打てるようにしっかり研究して毎試合臨んでいる結果」と胸を張った。〝WANIMA効果〟だ。この日、試合前のファーストピッチに同じ熊本出身で、互いにライブや試合に足を運ぶ間柄の3人組ロックバンド、WANIMAが登場。ドラムのFUJIは熊本・九州学院高の先輩で、ファーストピッチでは村上が打席に立った。ボーカルのKENTAが「プレーする姿に勇気をもらっている。ムネはすごく熱い男。僕らも音楽で支えたい」と共闘を誓えば、村上も「すごく刺激になりますし、いつも元気をもらっています」とうなずく。第1、3打席では登場曲に設定。この日も第1打席で同バンドの『りんどう』とともに打席に立ち、先制アーチにつなげた。前日の試合で腰を痛めた塩見が離脱したが、主砲の一撃から打線が11安打8得点とつながり、連敗を4でストップ。高津監督は「4番が打つ一発はすごく大きな意味がある」と賛辞を惜しまなかった。クライマックスシリーズ出場圏内の3位DeNAとは8・5ゲーム差。村上は「しっかり前を向いて一試合一試合戦っていければ」と気合を入れた。(箭内桃子)

◆相手投手は、投げるところがなくなりつつあるのでは? そう思えるほど、村上の打撃は昨年の好調時に戻っている。中越え本塁打も中越え二塁打も、コースこそやや中に入ったとはいえ、いずれも低め。簡単には飛ばせないほど力のある今永のボールを、高速の弾道で運んだ。しかも、目いっぱい振るのではなく、コンタクトに重きを置いた結果だ。少し前から、打球が上がるようになっていた。それで安心感が生まれ、オーバースイングせず、無理なく、普通にとらえられるのだろう。ホームランバッターとしての感覚を呼び覚ました、と表現してもいい。数字的に、ヤクルトの上位進出は難しい。逆に、上位チームにとって、村上の存在は脅威。クライマックスシリーズ圏をかけた戦いで、打ち込まれでもしたら、脱落につながりかねない。ならば、勝負を避けて四球? それも、後続のサンタナ、オスナ、中村らの状態が上がっているため、おいそれとは歩かせられない。村上を中心としたヤクルトが、にわかにキーポイントとして浮上してきた。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
63394 0.618
(↑0.004)
M29
(-)
37412
(+5)
325
(+3)
54
(-)
57
(+2)
0.246
(-)
2.750
(↑0.01)
2
(-)
広島
56483 0.538
(↓0.006)
8
(↓1)
36368
(+3)
379
(+5)
69
(-)
62
(-)
0.244
(-)
3.200
(-)
3
(-)
DeNA
52503 0.510
(↓0.005)
11
(↓1)
38385
(+6)
376
(+8)
74
(-)
21
(-)
0.249
(↑0.001
3.290
(↓0.05)
4
(-)
巨人
51521 0.495
(↓0.005)
12.5
(↓1)
39400
(+1)
381
(+2)
127
(-)
38
(+1)
0.255
(-)
3.530
(↑0.02)
5
(-)
ヤクルト
44592 0.427
(↑0.005)
19.5
(-)
38386
(+8)
420
(+6)
90
(+3)
55
(+1)
0.239
(↑0.001
3.760
(↓0.03)
6
(-)
中日
41613 0.402
(↑0.006)
22
(-)
38307
(+2)
362
(+1)
48
(-)
30
(+1)
0.242
(-)
3.120
(↑0.02)