日本ハム(☆6対5★)ロッテ =リーグ戦17回戦(2023.08.15)・エスコンフィールド北海道=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:加藤 貴之(6勝8敗0S)
(セーブ:田中 正義(2勝2敗20S))
敗戦投手:西野 勇士(8勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】藤原 恭大(3号・5回表ソロ),角中 勝也(7号・9回表ソロ)

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◆日本ハムは1-2で迎えた2回裏、加藤豪の適時打で同点とする。その後勝ち越しを許すも、5回に万波と上川畑の適時打で3点を挙げ、逆転に成功した。投げては、先発・加藤貴が6回途中3失点で今季6勝目。敗れたロッテは、先発・西野が試合をつくれなかった。

◆日本ハム王柏融外野手(29)が、今季初めて1軍に合流した。試合前練習後には新庄剛志監督(51)から直接声をかけられ王は「『頑張ってほしい』と言われました。自分的には調子は悪くないですし、後は試合でどういう結果につながるか。打席で調整していきたい」と意気込んだ。元台湾球界3冠王として19年に日本ハム入団も、4年目の昨季は15試合で打率6分3厘と低迷。自由契約になったが、本人が日本でのプレー続行に強い意欲を示し、育成契約。7月30日に再び、支配下登録となった。背番号は育成時代の199から99に変更。「育成として鎌ケ谷で調整していたときから、絶対に1軍に上がるという気持ちでファームのコーチ陣とやってきて、今の状態につながった」と強い口調で話した。2軍調整中に一時、右脇腹を痛めたが「今はもう、まったく問題ない」と全快をアピールした。

◆/北海道の夜空に願いを込めて!\欲しかった勝ち越し点はこの男の一打!藤原恭大第3号ソロホームラン☆彡?プロ野球 (2023/08/15)??日本ハム×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/gHfXduI7c5

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)が、10日の西武戦から続く連続試合打点を「5」に伸ばした。この日は「3番・一塁」でスタメン出場。1死一塁で迎えた第1打席、ロッテ先発西野の高めシュートを捉え、左翼線へ運んだ。この二塁打で一塁から俊足の五十幡が一気に生還した。マルティネスは「アグレッシブにいくことだけ考えていました。良いコンタクトができたと思います」とコメント。10日の西武戦から13日のソフトバンク戦までの4試合で16打数8安打、打率5割8打点と絶好調。この日も初回から適時打を放ち、6試合連続安打となった。

◆日本ハムが今季5度目の3連勝を飾った。3-3の同点に追い付いた直後の5回2死満塁で、7番上川畑大悟内野手(26)が中前への2点適時打を放ち、勝ち越した。上川畑は一丁締めで「ナイスゲームでした! 明日も頑張ります」と雄たけびを上げた。投げては先発加藤貴之投手(31)が5回2/3、83球を投げ、6安打3失点(自責1)と粘投。5回に1度は勝ち越され「味方が先に点を取ってくれたのに、申し訳ないです。球数も増えてしまい早い回で降板となり、リリーフ陣にも迷惑をかけます」と反省の弁を残していたが、打線の援護を受け6勝目。6月23日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、登板7試合ぶりとなる白星となった。2点リードで迎えた9回は守護神の田中正義投手(29)が登板し、角中に1発を浴びるも1点リードで締め、20セーブ目を挙げた。

◆ロッテは5回に藤原恭大外野手の一時勝ち越し右越えソロ、9回に角中の右翼席ソロも空砲に終わった。4月25日の西武戦以来171打席ぶりの3号を放った藤原は「自分の守備のミスで同点に追いつかれてしまったので、なんとか挽回したかった」。いずれも記録は安打だったが、2回に右中間の飛球を藤原と荻野がお見合いして適時打、4回には山口が小飛球を落球。守備のミスも続き、日本ハム、楽天と続く敵地6連戦は黒星発進となった。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が"マジカル適時打"で、勝利を呼び込んだ。1点を追う5回2死一、二塁、バットの先で捉えたボテボテの打球が、一、二塁間をするすると通り抜ける不思議な右前打で同点。7回2死二塁では、きれいに二遊間を抜くこの日2本目の適時打を放つなど、今季8度目の3安打猛打賞(4安打1回含む)で、3連勝に貢献した。万波の強靱(きょうじん)なパワーが、想定外の"秘打"を生み出した。5回2死一、二塁、西野の外角スライダーをフルスイングしたが、うまく捉えきれなかった。「奇跡ですね。先っぽに当たりました。1回こっちにいって反対側に転がるような感じで。解説できないぐらいバッティングとしてはひどいんすけど。結果が全てということでは良かったです」。打球は正直、遅かったが、強烈なスピンがかかり、一塁手の山口と二塁手中村奨の間をうねるようにすり抜け、同点打になった。奇跡の予兆はあった。4回先頭で迎えた第2打席は西野のシュートを、こちらもうまく捉えられず、一塁手の山口の頭上にふわりと上がった。打球の下に入られたが、照明が目に入ったのか、屋根を開けたことによる風の影響か、キャッチできなかった。この日最初のヒットになり「なんかいいことしたんですかね。思いつかないですけど」と苦笑いするしかなかった。独特の脱力感と日々の結果に一喜一憂しない姿勢が、泥くさいヒットを生み出した。12日のソフトバンク戦は2打席連発含む2安打3打点も、13日は一転して3打数無安打に終わった。「ノーヒットの日もあるかなあくらいで。それで気持ちが沈むこともなく。良いか悪いか、分からないですけど」。運を引き寄せるために意識して行動することもない。「占いはまったく見ないですね。いつも肩の力抜いて生活しています」。特別なことをしない無意識の"取り組み"が、思わぬ幸運を引き寄せた。「意識してゴミを拾うこともないですけど、今日ちょっと(運を)使い切っちゃった感あるんで、また善行ポイントためたいですね」。嫌みなくジョークを飛ばせる不思議な陽気さが、次のミラクルへの布石になる。【永野高輔】

◆日本ハム加藤貴之投手(31)が約2カ月ぶりの白星で6勝目を手にした。1-0の2回。2本の内野安打を含む3連打に、味方のエラーも絡んで一時勝ち越しを許したが、打線の援護に助けられ5回2/3を6安打3失点(自責1)にまとめた。「最近では一番、球自体は良かった」のに、納得できず。7試合ぶりの勝利も笑顔はなく「勝ちが付いたのはうれしいですけど、ふがいないというか...。反省ばっかです」と、口元を引き締めた。6月23日ロッテ戦(ZOZOマリン)を最後に、長らく白星から遠ざかっていた。建山投手コーチは「先制点を許してはいけないとか、本人も、あまりポジティブになれていなかった。勝ちが付くと流れが変わるかなと思って」と、あえて6回2死一塁で交代を決断。「今日、勝てたので、次の登板は、いつもどおりの加藤でいけると思います」と"左のエース"復活を期待した。

◆日本ハム上川畑大悟内野手(26)が貴重な決勝打を放った。同点に追いついた直後の5回2死満塁でロッテ西野のフォークをうまく中前に運び、2点を勝ち越した。5月7日楽天戦(エスコンフィールド)以来3カ月ぶりのお立ち台に「最近、遠ざかっていたので、ここで打てばヒーローだなと思って打席に入りました」。打率が2割に乗り「100試合くらいかかったので情けない。まだ試合数残っているので頑張りたい」と意気込んだ。

◆ロッテの藤原が五回、4月25日の西武戦以来の本塁打となる3号ソロを放った。加藤貴の変化球を完璧に捉え、鮮やかに右越えへ運んだ。久々の一発に「ホームランになってくれて良かった」と振り返った。二回の守備で、加藤豪が打った右中間への飛球を荻野とお見合いして捕球できず、適時打にされていた。それだけに「何とか挽回したかった」と意気込んで臨んだ打席だった。7月20日に新型コロナウイルス感染拡大防止特例の対象選手として出場選手登録を外れたが、今月8日に1軍復帰。5年目の今季はここまで63試合に出場。2021年に記録した78試合のシーズン自己最多更新が期待される。

◆「7番・遊撃」で出場の日本ハム・上川畑大悟内野手(26)が3-3の五回、勝ち越しの2点中前打を放った。「打ったのはフォークです。しっかりと打てる球を狙ったことがいい結果につながりました」万波の右前適時打で同点に追い付き、続く野村が四球を選び、2死満塁。好機で上川畑が左打席に立った。1ストライクからロッテ先発右腕、西野の137キロのフォークボールを中前へはじき返した。

◆「3番・一塁」で先発出場した日本ハム・マルティネスが一回、先制の左翼線二塁打を放った。「アグレッシブにいくことだけ、考えていました」。2番・五十幡が右前打で出塁し、1死一塁で右打席に立った。1ボールから内角のシュートをコンパクトにスイング。この試合のファーストスイングで捉え「良いコンタクトができたと思います」と振り返った。好調のバットから快音が止まらない。前カードのソフトバンク3連戦で3カードぶりの勝ち越しを決め「3試合ともいい試合ができた。これからも勢いに乗ってどんどん勝っていきたい」と語気を強めた助っ人スラッガー。今季自己最長となる5試合連続打点で、今季5度目の3連勝を狙うチームに先制点をもたらした。ただ二回は先発、加藤貴が味方の悪送球も絡んで2失点。直後にドラフト3位・加藤豪(前メッツ3A)の中前適時打で同点に追い付いたが、五回に藤原の3号ソロで再び勝ち越された。それでも直後の攻撃で、万波の右前への同点適時打、上川畑の勝ち越し2点中前打で逆転した。

◆日本ハムが3連勝。2―3の五回、万波の適時打で追い付くと、上川畑が2点打を放って勝ち越した。加藤貴が5回?を3失点(自責点1)でしのいで6勝目、田中正が20セーブ目を挙げた。ロッテは西野が試合をつくれなかった。

◆ロッテの西野が5回を投げて10安打を許し、今季ワーストに並ぶ5失点と崩れた。中11日での登板は精彩を欠き、3敗目を喫した。降板後は球団を通じ「今日は何もありません」とのコメントだけだった。三回以外、得点圏に走者を許した。一、二回に1点ずつ失い、3―2の五回2死一、二塁では万波に外角のスライダーを同点打とされ、なお満塁で上川畑に2点打を浴びた。不運な安打も重なっただけに、吉井監督は「今日は本当についていなかった」と淡々と語った。

◆日本ハムはシーソーゲームを制し、今季5度目の3連勝を飾った。「5番・右翼」で先発出場した万波中正外野手(23)が3安打2打点と打線を牽引(けんいん)。1点差に詰め寄られた5-4の七回、決勝の中前適時打を放った。「思い切っていこうと思った。最近、考え過ぎたりして、縮こまったりしていたので、強く振るという。すごくいい結果になった」2死二塁、1ボールから横手投げ右腕・横山の150キロの直球をたたいた。中前へ、強烈な打球をはじき返し「今日、唯一いい当たりだった」と照れ笑いで振り返った。運を味方に付けた。決勝打以外の2安打の打撃内容はいずれも打ち損じた打球。一時同点となった五回の適時打はバットの先、ヘッド部分に当たり、打球は不規則なバウンドで右前へ。泥臭く執念で「H」ランプを灯し「解説できないぐらいバッティングとしてはひどい。本当にツキがありました。結果が全てということではよかったです」と胸をなで下ろした。これで、今季8度目の猛打賞(1試合3安打以上)をマーク。試合前時点でOPS(打席あたりの総合的な打撃貢献度を表す指標。リーグトップはソフトバンク・近藤の・958)・796のスラッガーは「OPSはすごく意識(している)。何とかやっぱり800を行ったり来たりしているので、800台で終わりたいというのが今の一番大きな(目標)」と貪欲な姿勢を示した。

◆日本ハムの先発、加藤貴之投手(31)が5回?を投げ6安打3失点。粘投で今季6勝目(8敗)をつかんだ。「勝ちが付いたのは、うれしいですけど自分にふがいない」一回に先制点をプレゼントされたが、直後の二回に味方の悪送球なども絡み2失点。2-2の五回は藤原に右翼本塁打エリア開放型ブルペンに勝ち越しソロを運ばれたが、直後に味方が3点を奪い、逆転した。チームの勝利を最優先する左腕は「チームが勝ったのがよかった。自分の反省ばっかりなので反省して、また次に向けて頑張りたい」と語った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
60392 0.606
(-)
-
(-)
42381
(-)
319
(-)
86
(-)
31
(-)
0.256
(-)
2.960
(-)
2
(-)
ロッテ
52434 0.547
(↓0.006)
6
(↓0.5)
44359
(+5)
359
(+6)
70
(+2)
55
(-)
0.237
(↑0.001
3.370
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
50482 0.510
(-)
9.5
(-)
43373
(-)
360
(-)
71
(-)
48
(-)
0.247
(-)
3.340
(-)
4
(-)
楽天
49521 0.485
(↑0.005)
12
(↑0.5)
41362
(+5)
398
(+3)
86
(-)
74
(+2)
0.241
(↑0.001)
3.510
(↑0.01)
5
(-)
西武
45561 0.446
(↓0.004)
16
(↓0.5)
41298
(+3)
334
(+5)
68
(-)
62
(+1)
0.234
(-)
2.920
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
45610 0.425
(↑0.006)
18.5
(↑0.5)
37357
(+6)
375
(+5)
80
(-)
59
(-)
0.235
(↑0.002
3.130
(-)