広島(☆7対6★)阪神 =リーグ戦16回戦(2023.08.15)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
20300000161221
広島
20002300X71002
勝利投手:ターリー(7勝1敗1S)
(セーブ:矢崎 拓也(4勝1敗22S))
敗戦投手:馬場 皐輔(2勝1敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(5号・1回表2ラン)
【広島】小園 海斗(4号・1回裏2ラン),デビッドソン(12号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は2-5で迎えた5回裏、西川と代打・會澤の適時打で1点差に詰め寄る。続く6回には、デビッドソンのソロと小園の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功した。投げては、3番手・ターリーが今季7勝目。敗れた阪神は、序盤のリードを投手陣が守りきれなかった。

◆阪神先発西純矢の打撃に注目したい。今季の打撃成績は20打数5安打、打率2割5分。安打はすべて得点圏に走者を置いた状況から出ており、同場面では13打数5安打、5打点の打率3割8分5厘。勝負強い打撃が目立っており、8月1日の中日戦から2試合続けて打点を記録中だ。阪神の投手が3試合連続で打点をマークすれば96年川尻以来、球団27年ぶりとなるが、今日も西純が打つか。

◆阪神が広島に勝利すれば優勝へのマジック29が点灯する一戦が行われるマツダスタジアムは午後1時時点では、雨が降っていた。しばらく降り続き、同2時にはやみ、広島の選手たちが外野芝生で練習を開始した。内野の土部分にはシートがかぶせられている。台風7号の影響で、京セラドーム大阪のオリックス-ソフトバンク戦、バンテリンドームの中日-巨人戦は、すでに中止が発表されている。午後3時時点では雨も降っておらず、開門された。チームには長坂拳弥捕手(29)、栄枝裕貴捕手(25)、新外国人のコルテン・ブルワー投手(30=ヤンキース3A)も合流した。

◆阪神の新外国人コルテン・ブルワー投手(30=ヤンキース3A)、長坂拳弥捕手(29)、栄枝裕貴捕手(25)が15日、出場選手登録された。それぞれ、試合前練習で汗を流した。ブルワーはマツダスタジアムのマウンドを確認。「本当に興奮しています。素晴らしい球場ですし、これだけたくさんのファンの方もいますし、早く投げたいなという気持ちで、興奮してます」とコメント。長坂は「戦力にならないといけないんで。しっかり出たところで頑張りたいと思います」。栄枝は「ベンチで声を出したりとか、ムード作りをやっていきたいなと。出たらやるだけなので、準備していきたい」と力を込めた。栄枝は今季初の1軍。坂本誠志郎捕手(29)を含め、捕手登録はこれで3人がベンチ入りする。

◆首位阪神が、勝てば優勝へのマジック29が点灯する2位広島戦に臨む。台風7号が接近する中、午後3時に開門。予定通り午後6時に試合開始ができそうだ。13日ヤクルト戦で死球を受け左尺骨骨折で離脱となった梅野隆太郎捕手(32)に代わり、坂本誠志郎捕手(29)が、先発西純矢投手(21)と7月17日の中日戦以来、約1カ月ぶりにバッテリーを組む。13日ヤクルト戦でベンチ外だったノイジーは、2試合ぶりにスタメン復帰。岡田監督は「いつもの腰が悪い、ちょっと痛いというだけや」と話していたが、試合前練習もこなし、「6番左翼」に座る。

◆阪神近本光司外野手(28)が、新人から5年連続で20盗塁に到達した。初回に広島大瀬良から中前打を放ち出塁。2番中野の打席で二盗を決めた。新人から5年連続20盗塁は、吉田義男の5年連続、赤星憲広の9年連続に続き球団3人目となった。

◆阪神森下翔太外野手(23)が5号2ランを放ち先制に成功した。初回1死三塁。広島大瀬良から左翼3階バルコニー席最奥にぶち込む特大アーチ。自身25打席ぶり、マツダスタジアムでは初の本塁打となった。「打席に入る前から、ランナーをかえす準備ができていました。追い込まれていましたが、食らいつく気持ちで難しい球をうまくとらえることができたと思います」とコメントした。勝てば優勝へのマジック29が点灯する大事なゲーム。初回から虎が主導権を握った。

◆阪神西純矢投手(21)が同点2ランを浴びた。2点リードをもらった直後の1回裏。1死一塁で小園に右翼席に運ばれた。阪神が勝てば優勝へのマジック29が点灯する一戦。阪神は森下の2ランで先制していた。2位広島とのゲームは空中戦の立ち上がりとなった。

◆"神スイング"で知られるタレントの稲村亜美(27)が、マツダスタジアムで始球式を務めた。NPB11球団目となる始球式から背番号11のカープユニホームを着用して臨んだが、マウンド前方にたたきつけて捕手左に弾む暴投となった。球速は目標としていた98キロを計測するも「マツダスタジアムに入った瞬間に泣きそうになっちゃって。悔しさと感動、半々くらいで泣けますね」と、複雑な思いからうっすら涙を浮かべた。残るは巨人主催試合の1球団のみ。「久々の1軍登板? やっぱりいいですね。1球にかけるという、私の特殊な地位を少しは築けたのかなと。今回のピッチングでは(巨人に)頼み込めないと思うので、特訓して。今シーズン中は難しいかもしれないですけど、今シーズン中に投げる機会があれば、全力で肩をつくって出直したいと思います」。12球団制覇に意欲を示した。

◆阪神近本光司外野手(28)が、新人から5年目までの安打で球団2位の赤星憲広の739安打に並んだ。3回に右前打を放ち、これで2打席連続安打。球団1位は後藤次男の740安打で、あと1本に迫った。同記録の球界トップは巨人長野久義の767で、残り「28」だ。2打席連続で得点もマークし、1番打者の仕事を果たした。

◆森下デー! 阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(23)が、勝ち越しの一打を放った。2-2で同点の3回1死二、三塁。広島大瀬良から左翼へ2点適時二塁打を打ち返した。「打ったのはストレート。この回が始まる前から、チカさん(近本)、拓夢さん(中野)が絶対にチャンスで回してくれると思って、チャンスの場面で打席に入ることを頭の中でイメージして準備していたので、イメージ通り最高の場面で回ってきましたし、思い切って良い打撃ができたと思います」とコメントした。初回に先制2ランを放っており、1試合4打点は自己最多だ。勝てば優勝へのマジック29が点灯する一戦で、若武者が大暴れしている。

◆阪神佐藤輝明内野手(24)が久々のタイムリーを放った。2点リードを奪った直後の3回2死二塁。広島大瀬良から右前適時打を放った。これが8月6日DeNA戦以来、自身31打席ぶりの適時打となった。「打ったのはカットボールかな。勝ち越した直後でチームもいい雰囲気でしたし、点は何点あってもいいと思うので、しっかりランナーをかえすことができてよかったです」とコメントした。ドラフト1位の後輩、森下が4打点の大暴れ。背番号8にもクリーンヒットが飛び出し、3回ですでに5得点。虎の勢いが増してきた。

◆台風7号の接近に伴い、各鉄道会社が計画運休などの措置をとったが、マツダスタジアムにはいつものように阪神ファンの姿があった。三塁側のビジターパフォーマンス席は黄色に染まり、ラッパや太鼓で通常通り応援歌を演奏。勝てば優勝へのマジック29が点灯する一戦で、変わらず虎を後押ししている。

◆勝てば優勝へのマジック「29」が点灯する首位阪神が、1点リードで5回を終えた。ドラフト1位森下翔太外野手(23)が4打点の大暴れ。先発西純矢投手(21)は5回に4安打を浴びせられ1点差に迫られたが、なんとかリードを保った。このまま逃げ切り、41年ぶり、今世紀最長となる11連勝なるか。

◆阪神馬場皐輔投手(28)が6回、デビッドソンに同点ソロを浴びると、マツダスタジアムに大雨が降り出した。スタンドの観客は一斉に屋根のある通路へと避難。広島ファンは赤、阪神ファンは黄色の雨具をかぶり、雨にうたれながら応援するファンもいた。この日は台風7号が接近している影響で天候が不安定。午後1時から同2時ごろまでにも、強い雨が広島市内では降っていた。

◆まさか...。阪神馬場皐輔投手(28)が、同点ソロを浴びた。1点リードの6回、先発西純からバトンをもらい、2番手で登板。先頭のデビッドソンに右中間への12号アーチを浴びた。馬場は今季初の被本塁打となった。19年ドラフト1位西純と17年ドラフト1位馬場による「ドラ1リレー」は失敗した。

◆阪神の先発西純矢投手(21)が、5回6安打4失点で降板した。初回に森下が先制2ランを放ち2点を先取したが、その裏に小園に右越えの同点2ランを被弾。2~4回までは得点圏に走者を進めながらも無失点に抑えた。3点リードの5回には先頭菊池、野間と連打を許し、小園を二ゴロ併殺に打ち取ったが、2死三塁から西川に左翼線への適時二塁打、なおも2死二塁から代打会沢に中前適時打と連続タイムリーを浴び1点差に迫られた。2死三塁から坂倉を内角148キロ直球で見逃し三振に仕留め、リードを死守した。勝利投手の権利を持って降板したが、6回から2番手で登板した馬場が先頭デビッドソンに右中間への同点ソロを被弾。これにより西純の自己最多に並ぶ6勝目、セ・リーグ5球団制覇は次戦以降にお預けとなった。西純は球団を通じ「野手のみなさんに点を取っていただいて良い流れをつくってもらった中で、こういう試合展開にしてしまい申し訳ないです」とコメントした。

◆大雨で午後8時36分に試合が中断した。この日は台風7号の接近で天候が不安定な状態が続いている。2番手馬場皐輔投手(28)がデビッドソンに同点ソロを浴び、6回1死一、二塁で降板。2番手島本浩也投手(30)がコールされ、左翼のシェルドン・ノイジー外野手(28)に代わり、島田海吏外野手(27)が出場するタイミングで、両軍の選手がベンチに下がった。

◆大雨で午後8時36分に試合が一時中断した。この日は台風7号の接近で天候が不安定な状態が続いている。2番手馬場皐輔投手(28)がデビッドソンに同点ソロを浴び、6回1死一、二塁で降板。2番手島本浩也投手(30)がコールされ、左翼のシェルドン・ノイジー外野手(28)に代わり、島田海吏外野手(27)が出場するタイミングで、両軍の選手がベンチに下がった。1度は内野の土部分にシートがかぶせられたが、雨が弱まると同時に撤去。午後8時50分に試合が再開した。中断は14分間だった。ピンチで登板した島本は野間を左飛に仕留めるも、小園に左前適時打を浴び、勝ち越しを許した。続く4番西川にも左前適時打。これまで何度も火消しに成功してきた左腕が捉えられた。

◆阪神坂本誠志郎捕手(29)が、好送球でピンチの芽を摘んだ。7回、デビッドソンの右翼への当たりに、右翼森下翔太外野手(23)が目測を見誤り二塁打とされた。その後、1死三塁となり、曽根は空振り三振。この時、三塁走者矢野が飛び出しており、坂本が素早く三塁へ送球し、タッチアウトに仕留めた。珍しい形での「三振ゲッツー」でプロ3度目の登板となった岡留を救った。

◆阪神が同点、逆転の絶好機を逃した。2点ビハインドの8回。先頭の森下が右前打で出塁。4番大山が右中間への二塁打でつなぎ、無死二、三塁とした。一打同点、本塁打が出れば逆転の場面。ここから佐藤輝が低め変化球に空振り三振。代打糸原が内角球に見逃し三振。さらに代打原口が倒れ、広島島内に無得点に終わった。

◆阪神森下翔太外野手(23)が「サイクル王手」だ。初回に先制2ラン。3回に勝ち越しの2点適時二塁打を放って迎えた5回。代わったばかりの広島大道から左前打をマークし、サイクル安打に王手をかけた。5回までに全3打席で安打を放ち、残すは三塁打のみとなった。ただ、8回に右前打を放ち、この打席での記録達成はならず。それでも今季2度目の4安打で存在感は抜群だ。

◆阪神の快進撃が止まった。2位広島に逆転負けを喫し、連勝は10でストップ。優勝マジック点灯もお預けとなった。先手は阪神が取った。1回1死三塁の好機に、14日に23歳の誕生日を迎えたばかりのドラフト1位新人森下翔太外野手が、広島森下から左翼へ豪快な先制5号2ラン。その裏に追いつかれたが、3回には1死二、三塁からまたも森下が左翼線への2点適時二塁打で勝ち越した。森下は5、8回にも安打を放ち4安打。自己最多の4打点をマークした若武者の活躍などで3点をリードした。しかし、先発の西純矢投手(21)が誤算だった。1回に小園に2ランを浴び、5回にも2失点するなど苦しい投球。5回4失点で降板。1点リードの6回に2番手馬場が同点弾を浴び、3番手島本が小園、西川に連続適時打を許し逆転された。新外国人投手のコルテン・ブルワー投手(30=ヤンキース3A)が8回に来日初登板し、無失点デビュー。連勝は止まったが、収穫はあった。

◆阪神の連勝が10で止まったが、最後に意地を見せた。2点を追う9回、広島守護神の矢崎を攻め、連打で無死一、二塁のチャンスをつくる。1番近本は二塁併殺打に倒れたが、2死三塁から2番中野拓夢内野手(27)が左前適時打で1点差に迫る。続く森下翔太外野手(23)は、この日5号2ラン含む4安打4打点と当たっていただけに期待されたが、矢崎の前に空振り三振。1点及ばなかった。

◆阪神近本光司外野手(28)が、痛恨のゲッツーに倒れた。2点ビハインドの9回無死一、二塁。広島矢崎に二塁への併殺打に仕留められた。続く中野が適時打を放っただけに痛かった。試合後、「あそこで1本出したかった」と振られると「そりゃそうでしょ」とコメント。悔しげに帰りのバスに乗り込んだ。

◆阪神が同点、逆転の絶好機を逃した。2点ビハインドの8回。先頭の森下が右前打で出塁。4番大山が右中間への二塁打でつなぎ、無死二、三塁とした。一打同点、本塁打が出れば逆転の場面。ここから佐藤輝が低め変化球に空振り三振。代打糸原が内角球に見逃し三振。さらに代打原口が倒れ、広島島内に無得点に終わった。岡田監督は「ノーアウト二塁、三塁で内野後ろ下がっとって、何を打ったらええの? なあ。セカンドゴロ打ったらワンアウトサードやで、1点差で。そういう状況の打ち方もできないいうことは、これはもうちょっとあかんわな、そらな。後ろ下がってるんやから、8回で。そやろ? 内野ゴロ打ったらええねん、何をしにいってるんかなあ。そういうミスがあるからなあ。今日はあれや、今まで通り普通にやったら勝ちゲームやで、完璧な勝ちゲームやで、今日なんかでも」と最低限の仕事ができなかった打線に苦言を呈した。

◆阪神新助っ人のコルテン・ブルワー投手(30=ヤンキース3A)が、1軍デビュー戦を1回無失点、2奪三振で終えた。2点ビハインドの8回に5番手で登板。1死から菊池に四球を与えたが後続を断った。菊池には二盗を許すなど課題も残ったが「緊張したけど、これで落ち着けると思うよ」。1軍に昇格し、いきなり起用した岡田監督は「今日は別に打たれても。テスト登板やから。慣れればな」と、さらなる状態アップに期待した。

◆阪神の快進撃が止まった。2位広島に逆転負けを喫し、連勝は10でストップ。優勝マジック点灯もお預けとなった。2位広島とのゲーム差は「7」に縮まった。岡田彰布監督(65)は4回の佐藤輝の拙守、終盤の拙攻を厳しく指摘した。指揮官の一問一答は以下の通り。-西純は長いイニングを投げられなかった「一緒やんか、この間の東京ドームと。100球こしてるし。まあ、でもそこだけの問題やないからな、今日はいろんなことがありすぎたやろ」-島本は中断挟んで難しかった「あそこでパッと抑えたらな、打順入れ替えたんやけどな。まあ、きり無いわ言い出したら。菊池にバントさしといたらええのに。あれで0点やんか。なあ、だから状況状況で負ける時というか。あと2、3点は抑えられてるもんな。そういうのをこっちがミスするからそうなるわな」-四球はピッチャーも意識してると思うが「四球絡み言うても、バントの構えしとんのに、バントさしたらええやんか、簡単なことやんか、ストライク投げたらええやんか」-終盤チャンスを作ったが、点につながらなかった「いやいや、もう状況やんか。ノーアウト二塁三塁で内野後ろ下がっとって、何を打ったらええの。なあ。セカンドゴロ打ったらワンアウトサードやで、一点差で。そういう状況の打ち方もできないいうことはこれはもうちょっとあかんわな、そらな。後ろ下がってるんやから、8回で。そやろ? 内野ゴロ打ったらええねん、何をしにいってるんかなあ。そういうミスがあるからなあ、今日はあれや、今まで通り普通にやったら勝ちゲームやで、完璧な勝ちゲームやで、今日なんかでも。だから外国人(デビッドソン)とお前、ゲッツー取っといたら8、9番で能力使う必要なかったんやから、そうやろ? それは西にも負担かかったんかもわからんけど、だからこっちは自滅よ、俺思うよ、ほんまに。普通のプレーやってたらなあ、2点3点防げてるよ、はっきり言うて。西ももう1イニングくらいいけとるわ、球数的にもなあ、そういうことやんか。あんないらんことするからみんな1番から始まるやろ? だから、普通にやっとったら打順の巡り合わせも全然ちゃうからなあ、結局は」-ブルワーが投げたが「2点差やったからな。1点差ならもう放らさんかったけど、もう岩貞用意してたけど、点入らへんもん、ノーアウト二、三塁で。しゃあないやん」-いい投球だったか「うん。今日は別に打たれても別に、テスト登板やから。慣れればな」-明日が大事「まあ、あした普通にやることよ。大事なゲームなんか、いつも大事やけど。普通にやったらええ言うてるやん。普通にやらんから、こんなんになるんや」

◆阪神ドラフト1位森下翔太外野手(23)が先制2ランを含む4安打と気を吐いた。初回1死三塁。カウント2-2から広島大瀬良の内角低めの148キロをすくい上げ、打った瞬間、本塁打の確信弾。左翼の3階バルコニー最奥まで届く特大5号2ランを決めた。「打席に入る前から、走者をかえす準備ができていました。追い込まれても、食らいつく気持ちでしたし、難しい球をうまくとらえることができました」自身25打席ぶり。マツダスタジアムでは初の本塁打にナインと笑顔でハイタッチを交わした。勢いは止まらなかった。同点の3回1死二、三塁。再び大瀬良の内角直球をうまくさばいた。左翼線に一時勝ち越しの2点二塁打を運び、自己最多の4打点。「内角攻めが課題なので、今日は良かった」。5回は大道の変化球を左前に運び、4度目の猛打賞。サイクルヒットに王手をかけ、8回の右前打で自己最多タイの4安打と打ちまくった。梅野の思いも背負っていた。13日ヤクルト戦で死球を受け、左尺骨の骨折で長期離脱。その扇の要から思いを託された。「1年目で優勝を経験できたらめちゃくちゃ良い経験。これからもそのために勝ってくれ」。森下もその思いを受け止めた。「梅野さんのためにもしっかりチームに貢献できるように頑張りたい」。エールを送ってくれた先輩の思いも打球に乗せた。ただ、9回2死一塁で迎えた第5打席は矢崎に空振り三振で、チームも敗戦。「また対戦する機会があれば打ちたい」とリベンジを誓った。それでも、8月の月間打率は13試合で3割2分7厘と、長期ロードにも屈しない背番号1。「明日以降、より警戒されると思う。気持ちを切り替えてやっていきたい」。ルーキーイヤーなど関係なく、虎の欠かせない戦力へと進化し続けている。【三宅ひとみ】

◆首位阪神のマジック初点灯はお預けとなった。敵地で2位広島に逆転負けし、連勝が10でストップ。攻守でミスも出て、岡田彰布監督(65)は「普通にやったら勝ちゲームやで」「自滅よ」としかめっ面。それでも広島、DeNAとの6連戦を「3勝3敗で御の字」と計算している指揮官が動じることはない。16日に勝てば18年ぶりの「アレ」へ「M29」が点灯する。さあ仕切り直しだ。1点差まで迫った9回2死一塁、4安打4打点の森下の打棒が空を切った。ついに連勝が10でストップ。41年ぶりの11連勝を逃した。岡田監督は5回4失点で試合をつくれなかった先発西純を指摘しつつ、「でもそこだけの問題やないからな、今日はいろんなことがありすぎたやろ。今まで通り普通にやってたら完璧な勝ちゲームやで」と苦言を呈した。脳裏に浮かんだのは終盤の拙攻だった。2点を追う8回、広島島内から先頭森下が右前打、大山が右中間への二塁打で続いて二、三塁とし、一打同点のビッグチャンスを演出した。しかし、内野守備が通常シフトを敷く中、佐藤輝は3球で空振り三振に倒れ、代打糸原は見逃し三振。最後は代打原口が遊ゴロに倒れ、1点も返せなかった。岡田監督は状況に応じた攻撃ができなかった打線を厳しく責めた。「ノーアウト二塁、三塁で、内野後ろ下がっとって、何を打ったらええの、なあ。セカンドゴロ打ったらワンアウトサードやで、1点差で」とあきれ顔。「そういう状況の打ち方もできないいうことは、もうちょっとあかんわな。内野ゴロ打ったらええねん。何をしにいってるんかなあ」と嘆き節が止まらなかった。中盤の拙守も後に響いた。3点リードの4回は1死一塁からデビットソンの打球を三塁手の佐藤輝がポロリ。得点こそ許さなかったが、5回の広島の攻撃が1番から始まることになり、結果的にリズムに乗せ、西川、代打会沢の連続タイムリーで2点を失った。指揮官は佐藤輝の凡ミスにおかんむりだ。「(4回に)ゲッツー取っといたら8、9番で能力使う必要なかったんやから、そうやろ? だからこっちは自滅よ、ほんまに。普通のプレーやってたらなあ、2点、3点防げてるよ。あんないらんことするからみんな1番から始まるやろ」思わぬ足踏みで、マジック点灯は16日以降にお預けとなった。それでも2位広島とのゲーム差は7と優位性は変わらない。指揮官は「まあ、明日普通にやることよ。いつも大事なゲームやけど。普通にやったらええ言うてるやん。普通にやらんから、こんなんになるんや」と吐き捨てるように言った。ヤマ場のロード6連戦に向けて「3勝3敗で御の字よ」と想定している。仕切り直しで「M29」をともしてみせる。【古財稜明】阪神の優勝マジック点灯は最短16日に延びた。阪神が広島戦に○なら、M29となる。17日以降に広島が36試合に全勝しても、最終成績は92勝48敗3分けで勝率6割5分7厘。阪神は広島戦8試合に全敗しても、他球団との29試合に全勝すれば92勝47敗4分けで6割6分2厘となり、広島を上回る。阪神の連勝は10で止まった。仮に連勝を11に伸ばしていれば、82年6月18日中日戦~7月2日巨人戦(1分け挟む)11連勝以来41年ぶりだった。11試合連続勝利となると、76年4月10日ヤクルト戦~同25日大洋戦11試合連続勝利以来、47年ぶりとなるところだった。

◆阪神自慢の中継ぎ陣は馬場皐輔投手、島本浩也投手が踏ん張りきれなかった。1点リードの展開で、馬場が6回に登板。しかし、広島の先頭打者デビッドソンに12号同点ソロを浴びると、1死から連続四球。左腕島本と交代したところで雨脚が強くなり、試合は14分間中断。これで流れが変わったのか、島本も小園、西川の左打者に連打され2点の勝ち越しを許した。島本は「(小園の勝ち越し打は)初球、甘いところに行ってしまった。やってはいけないミス。申し訳ない」と肩を落とした。▽阪神馬場(2番手で登板も同点被弾など3失点で負け投手)「(結果を)しっかり受け止めて...。取れるアウトを取っていくっていうのが、すごく大事だなって感じます」

◆阪神中野拓夢内野手が粘りのバッティングを見せた。2点を追う9回2死三塁から、左前適時打を放ち、1点差に迫った。「簡単には終わらないっていう印象は与えられたかな」。5打数2安打で打率を3割に乗せ「そこは自分自身目指しているところでもありますし、チームの勝利が優先なので、その結果の打率が3割というところだと思うので、明日もチームに貢献できるように頑張ります」。役割を果たしながら大台も狙う。

◆阪神先発西純矢投手は三度目の正直ならず、広島戦初勝利を逃した。初回に小園に右越えの同点2ランを被弾。味方が3回に3得点で勝ち越したが、5回に2点を失い1点差まで追い上げられた。5回4失点で勝利投手の権利を持って降板。しかし6回に馬場が先頭デビッドソンに痛恨の同点弾を許し、勝ち星が消滅した。「野手のみなさんに点を取っていただいていい流れをつくってもらった中で、こういう試合展開にしてしまい申し訳ないです」。悔しさからか、ベンチでは涙ぐむ場面も見受けられた。広島戦は先発で過去2戦2敗。またしても勝利を挙げることはできなかった。

◆今季初3番出場の広島小園海斗内野手が、4号2ランを含む今季最多3打点で連敗ストップに貢献。さらに阪神のマジック点灯も阻止した。1回1死一塁から西純のスライダーを思い切り振り抜いて、同点2ランを右翼席に運んだ。「つなぐことしか考えていなかった」。連敗中に加え、2点を先制される悪い流れをひと振りで振り払った。同点の6回2死一、二塁では左腕島本の外角球に食らいついて決勝打をマークした。昨季遊撃のレギュラーを奪いながら、今季は約2カ月、2軍生活を送るなど苦しんだ。福地2軍打撃・走塁コーチらから「最上級の一生懸命」を求められた。走塁などのプレー面だけでなく、声かけや目配り気配りといった姿勢を細かく指導された。「しっかりそこで整理して、打てるようになりましたし、しっかり守れるようにもなった」。はい上がり、チームの苦境で打線を活性化させた。新井監督は「振れているし、ずっといい打撃をしているので、走者を置いた状況で打席に立って欲しかった」と3番起用の狙いを説明した。さらに「本当に誰を褒めていいか分からないぐらい。全員で戦って、全員で頑張って、全員で止めた連敗だと思います」と全選手をたたえた。

◆連勝が「10」で止まった夜も、スピードで魅了した。阪神近本光司外野手(28)が、自慢の足で虎のレジェンドたちに並んだ。初回に大瀬良から3試合連続安打となる中前打を放ち出塁。中野の打席で二盗に成功し、リーグ単独トップ20個目の盗塁を決めた。新人から5年連続20盗塁は、「牛若丸」吉田義男の5年連続、「レッドスター」赤星憲広の9年連続に続き、球団3人目の偉業だ。令和を生きる背番号5が、球団史に残るスピードスターの仲間入り。「また頑張ります」と静かに言った。兵庫・社高では「飛び抜けて速くなかった」という。関学大では脚の回転の速さを求めることに意識を置いた。歩く時にも地面からの反発を意識し、体に染みこませてきた。研究し鍛錬した末に、プロでも屈指の俊足をつかみ取った。だからこそ、言える。「しっかりケアとトレーニング、走り方も勉強して取り組んできたから。俺は今が一番足が速いと思ってプレーしてるし、今が一番打てると思ってる」。常に"全盛期"の心意気があるから、加速は止まらない。3回には右前打。新人から5年目までの安打で球団2位赤星憲広の739安打に並んだ。この日2得点で、12球団トップ62得点。1番打者の仕事を果たした一方、2点を追った9回無死一、二塁では二ゴロ併殺打に倒れた。試合後、「1本出したかったか」と振られると「そりゃそうでしょ」と吐露。近本なら、またすぐにやり返すはずだ。【中野椋】

◆広島が阪神に逆転で勝利し、連敗を6で止めた。2点を先制された1回に小園の2ランで同点に追いつくと、3点を追う5回には西川、会沢の適時打で1点差。6回にはデビッドソンの同点ソロの後、小園と西川の連続適時打で2点を勝ち越した。4回5失点で降板した先発大瀬良の後を受けた中継ぎ陣が1失点にしのいだ。阪神の連勝を10で止め、マジック点灯も阻止した。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-10連勝中の首位阪神が相手だった新井監督 好調なタイガースでしたけれど、私たちは相手がどこであろうが、1戦1戦、全員で戦っていくという気持ちですので、特に意識はしませんでした。-小園選手の3番起用がハマった新井監督 彼は振れているし、ずっといいバッティングをしているので、走者を置いた状況で打席に立ってほしかった狙いもあります。-先発した大瀬良投手は本来の姿ではない新井監督 球自体はここ数試合の登板で一番力があったと思うし、普段とは違う攻め方をしていましたし、あそこはインサイドの球を森下君がうまく打ったと思います。-4回の代打策から中盤以降は中継ぎ勝負新井監督 「早め早めに仕掛けていくぞ」と伝えていたので。タイガースが調子いいので、途中からいったブルペンもすごく難しかったと思うんですけど、本当にみんなよく頑張ってくれたと思います。-6回に中断があった。何か指示は新井監督 そこは特にない。中断があった中でも、各選手が継続して集中してくれたと思います。本当に誰を褒めていいか分からないぐらい。うちらしい全員野球で止めた連敗だったと思います。全員で戦って、全員で頑張って、全員で止めた連敗だと思います。-選手たちのガッツポーズする姿からも今日の試合にかける思いが伝わった新井監督 それは私もベンチで見ていて感じました。打った選手も、そして抑えた選手もね。みんなすごく気持ちが入っていましたし、こっちも見ていて熱くなりました。(8回無死二、三塁を無失点に切り抜けた)島内のあんなガッツポーズなんて初めて見たでしょう、みなさん。こっちも熱くなりましたよ。みんなの気持ちというのが伝わって来たので、うれしかったです。-死球を受けた上本選手は途中交代となった新井監督 ちょっと心配だね。手首の骨の方なので、明日様子を見て(判断する)。ちょっと心配です。箇所が箇所なので。-病院で検査か新井監督 今もずっと治療している。(試合後に)見たらやっぱり腫れている。箇所もよくないところ。そこも一晩、明日経過を見る形です。

◆阪神佐藤輝明が7試合、31打席ぶりの適時打を放った。3回、森下の適時二塁打で2点を勝ち越し、なお2死二塁で右前へ運び5点目をたたき出した。久々の適時打に「しっかりランナーをかえすことができてよかった」と喜んだものの、2点を追う8回無死二、三塁の好機では空振り三振。「うーん、打ちたかったですね。まあまだこの先にチャンス回ってくるので、しっかり勝負できるように次も頑張ります」と前を向いた。

◆阪神の先発西純矢投手(21)は、三度目の正直ならず、広島戦初勝利を逃した。初回に小園に右越えの同点2ランを被弾。味方が3回に3得点で勝ち越したが、5回に2点を失い1点差まで追い上げられた。5回4失点で勝利投手の権利を持って降板。しかし6回に馬場が先頭デビッドソンに痛恨の同点弾を許し、勝ち星が消滅した。「野手のみなさんに点を取っていただいていい流れをつくってもらった中で、こういう試合展開にしてしまい申し訳ないです」広島戦は先発で過去2戦2敗。またしても勝利を挙げることはできなかった。

◆阪神の新助っ人、コルテン・ブルワー投手(30)=前ヤンキース3A=がマツダスタジアムで1軍本隊に合流した。13日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)で来日初登板し、1回無失点と好投。10連勝中のチームにさらなる勢いをもたらす。また長坂拳弥捕手(29)、栄枝裕貴捕手(25)も1軍に合流した。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は西純矢投手(21)が先発する。地元広島での凱旋登板となるが、マツダでは未勝利。前回登板した8日の巨人戦(東京ドーム)では6回4安打4失点も5勝目をマーク。登板2試合連続で打点をあげるなど、野手顔負けの打棒でも活躍し、自己最多に並ぶ6勝目を狙う。10連勝中で2位広島に8ゲーム差をつけ首位を独走し、この試合に勝てば優勝へのマジックナンバー「29」が点灯する。また11連勝すれば1982年以来となる。

◆左尺骨骨折で戦列を離れた阪神・梅野隆太郎捕手(32)が15日、自身のインスタグラムを更新。ストーリー機能を使ってファンへメッセージを送った。「心配かけてます!記事で発表になった通り尺骨骨折という診断を受けました。プレー中に起きた怪我なのでどうしようもないですが治療に専念し1日でも早く復帰できるよう努力していきます!ファンの皆さん!たくさんのメッセージありがとうございます!前を向きタイガース全員でA.R.Eに向けて頑張っていきましょう」梅野は13日のヤクルト戦(京セラ)で死球を受け、左尺骨骨折と診断された。投稿には死球を与えたヤクルト・今野から連絡があったことも報告。「残り終盤に差し掛かったシーズン最後まで野球人として戦い抜きましょう」とつづった。

◆阪神・森下翔太外野手(23)が一回、先制の5号2ランを放った。ルーキーの一振りで早速リードを奪った。先頭の近本が中前打で出塁し、続く中野の打席で二盗に成功。中野は二ゴロに倒れ、1死三塁で森下に最初の打席が回った。先発・大瀬良の6球目、148キロの直球を捉え、打球は左翼スタンドの最上段まで一直線。確かな手応えを残す一発で先制に成功した。森下は14日が23歳の誕生日。歳を重ねてからの初打席で自らを祝うアーチをかけ、「打ったのはストレート。打席に入る前から、ランナーを還す準備ができていました。追い込まれていましたが、食らいつく気持ちで難しい球をうまくとらえることができたと思います」とコメントした。

◆広島・九里亜蓮投手(31)が試合前練習に参加、16日の17回戦に向けてキャッチボールなどで汗を流した。6月30日のヤクルト戦(神宮)の完封勝利を最後に5試合連続で白星から遠ざかっている右腕は「最近の登板でしっかりとしたピッチングができていない。しっかり勝負をしてチームの勝ちにつながるようにしたい」と気合を入れた。前回登板の8日のヤクルト戦(神宮)は6回6安打4失点で勝敗は付かず6勝4敗のまま。虎打線に対しては今季2試合で対戦し0勝0敗、防御率1・59と相性は悪くない。

◆阪神・森下翔太外野手(23)が2-2で迎えた三回1死二、三塁の好機で左翼線に2点二塁打を放った。大瀬良の148キロ直球を振り切ると、打球は左翼線に弾んだ。森下は一回の第1打席で先制の5号2ラン。2打席目を終えて、プロ最多の4打点をマークと躍動している。14日に23歳の誕生日を迎えたルーキー。23歳初戦で最高のスタートを切った。

◆先発した阪神・西純矢投手(21)は5回6安打4失点だった。2点の先制点をもらって迎えた一回は小園に2ランを被弾し、同点に追いつかれる。それでも二回は無死二塁のピンチから後続を断ち無失点。5-2と勝ち越して迎えた三回2死二塁のピンチは西川を投ゴロに抑えた。四回は2死一、三塁のピンチで代打・田中に全球フォーク勝負。見事空振り三振に斬る。しかし、五回。連打で無死一、二塁のピンチ。小園は二ゴロ併殺に抑えたが、西川に左翼線へと運ばれ、5-3。さらに2死二塁から代打・会沢に中前に運ばれ、1点差に迫られた。5回108球の力投で何とかリードを守り、広島戦初勝利、地元広島での初勝利の権利を持って降板。中継ぎ陣に後を託したが、六回に2番手・馬場が同点ソロを被弾し、勝利投手の権利は消滅した。

◆六回の広島攻撃中に雨脚が強まり、一時中断となった。阪神は5-4の六回、2番手の馬場がマウンドへ。先頭のデビッドソンに同点ソロを浴びた。1死から田中、菊池に連続四球で一、二塁のピンチ。岡田監督は左腕の島本に投手交代を告げた。島本がマウンドへと上がったところで、雨脚が強まり、午後8時36分に中断となった。

◆雨天による中断後に阪神が勝ち越しを許した。5-4の六回。2番手・馬場が先頭のデビッドソンに同点弾を浴び、1死一、二塁のピンチを背負ったところで岡田監督は島本にスイッチ。ここで雨脚が強まり、一時中断となった。14分後に1死一、二塁で試合再開。野間を左飛に打ち取った島本だったが、小園に勝ち越しの左前適時打を浴び、勝ち越された。

◆阪神が終盤の絶好機を逃した。八回先頭の森下がこの試合4安打となる右前打で出塁すると、大山が右中間へ二塁打を放って無死二、三塁。佐藤輝は空振り三振に倒れ、代打・糸原がコールされた。糸原はファウルで粘るも、最後は見逃し三振。2死二、三塁で代打・原口が打席に向かった。しかし原口も遊ゴロに倒れて無得点。最大の好機を逃した。

◆阪神の新助っ人、コルテン・ブルワー投手(30)=前ヤンキース3A=が5-7の八回に登板。1軍で初めてマウンドに立った。先頭の田中は128キロカーブで空振り三振。続く菊池には四球を与えたが野間は138キロスライダーで空振り三振。この間に菊池に二盗され2死二塁と得点圏に走者を進めたが、最後はこの試合2安打3打点1本塁打の小園を左飛で抑えた。1軍デビュー登板は上々の内容となった。

◆阪神は逆転負け。先発の西純矢投手(21)が5回4失点と踏ん張るも、2番手の馬場が六回に同点弾を浴びた。さらに、馬場が1死一、二塁のピンチを背負うと、中断明けから登板した島本が連打で勝ち越しを許した。 打線は森下が先制の5号2ランを放つなど、プロ入り後最多の4打点をマーク。佐藤輝にも適時打が飛び出すなど、序盤に得点を重ねたが中盤以降は沈黙した。阪神の連勝は10でストップ。2位広島とは7ゲーム差となり、マジック点灯はおあずけとなった。

◆広島が逆転勝ちで1分を挟む連敗を「6」で止めた。「打ったのはスライダー。取られた後にすぐ取り返すことができて良かったです。まだまだ頑張ります」。逆転劇の先陣を切ったのは1回に同点の4号2ランを放った小園だ。大瀬良は2─2の三回に再び森下に左翼線2点二塁打を浴びると、佐藤輝にも適時打で加点された。しかし3点差を確実に追い上げ、五回には西川、会沢の適時打、1点差の六回にはデビットソンの同点ソロと小園、西川の適時打で一気に逆転。チームは6日の巨人戦(マツダ)で大敗して以降、長いトンネルに突入。負ければ阪神に優勝マジック「29」が点灯する状況で、岡田監督は「新井を激励せなアカンやろ」「顔色悪なってそうやから、激励しとかんとアカン」と余裕たっぷり。そんな中での逆転勝利。広島が意地を見せた。

◆逆転負けを喫した阪神の連勝が「10」で止まった。森下翔太外野手(23)の5号2ランなど三回までに5点の援護を受けた西純矢投手(21)が5回4失点で降板。馬場皐輔投手(28)、島本浩也投手(30)も痛打を浴びて、六回に3点を献上した。八回無死二、三塁で佐藤輝明内野手(24)が空振り三振に倒れるなど無得点。九回、1点差に詰め寄ったが、2死一塁で、プロ2度目の1試合4安打を放っていた森下が空振り三振を喫した。コルテン・ブルワー投手(30)が1回無失点。2日の中日戦(バンテリンD)以来の敗戦で41年ぶり11連勝を逃した。優勝マジック点灯がお預けとなった岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=62勝39敗4分、観衆=3万515人)。ーー西純は長いイニングを「一緒やんか、この間の東京ドーム(8日の巨人戦で6回4失点降板)と。100球超してるし。でもそこだけの問題やないからな、今日はいろんなことがありすぎたやろ」ーー島本は中断挟んで難しかった「あそでパッと抑えたらな、打順入れ替えたんやけどな。キリないわ、言い出したら。(六回1死一塁で)菊池にバントさしといたらエエのに(結果は四球)。あれで0点やんか。なあ、だから状況状況で負ける時というか。あと2、3点は抑えられてるもんな。こっちがミスするからそうなるわな」ーー四球はピッチャーも意識してると思うが「四球絡み言うても、バントの構えしとんのに、バントさしたらエエやんか、簡単なことやんか、ストライク投げたらエエやんか」ーー終盤チャンスを作ったが「もう状況やんか。なあ。ノーアウト二塁三塁で内野後ろ下がっとって、何を打ったらエエの。セカンドゴロ打ったらワンアウトサードやで、1点差で。そういう状況の打ち方もできないいうことは、これはもうちょっとアカンわな、そらな。後ろ下がってるんやから、八回で。そやろ? 内野ゴロ打ったらエエねん、何をしに行ってるんかな。そういうミスがあるからなあ、今日はアレや、今まで通り普通にやったら勝ちゲームやで、完璧な勝ちゲームやで、今日なんかでも」(さらに続けて)「こっちは自滅よ、俺思うよ、ホンマに。普通のプレーやってたら、2点3点防げてるよ、はっきり言うて。西ももう1イニングくらい行けとるわ、球数的にもなあ、そういうことやんか。あんないらんことするからみんな1番から始まるやろ? だから、普通にやっとったら打順の巡り合わせも全然ちゃうからなあ、結局は。それはもうアレや、状況判断の打ち方やから」ーーブルワーは「2点差やったからな。1点差ならもう放らさんかったけど、もう岩貞用意してたけど、点入らへんもん、ノーアウト二、三塁で。しゃあないやん」ーー投球内容は「きょうは別に打たれても別に、テスト登板やから。慣れればな」ーー16日が大事「普通にやることよ。大事なゲームなんか、いつも大事やけど。普通にやったらエエ言うてるやん。普通にやらんから、こんなんになるんや」

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(75)は八回に来日初登板を果たし、1回無失点に抑えた阪神のコルテン・ブルワー投手(30)に及第点を与えた。ブルワーは日本の暑さの中でで、この投球ができたのなら、戦力になるだろう。真っすぐが152キロ前後。そこに149キロのカットボールがある。変化球(カーブ)でストライクが取れていた。この球をしっかり投げ込んでいたのは評価したい。岡田監督もこの球があるから、1軍に呼んだのだろう。外国人投手の場合、真っすぐに力があるのは分かっている。問題は変化球。1試合だけで評価は難しい部分もあるが、短いイニングは十分に抑えられる投手とみていい。投手不足の状況でブルワーが加わる。シーズン終盤に向けて、使う駒が増えた、という感じだ。西純は悪い内容には見えなかった。広島の打者がしぶとく粘って、球数が増えた。球審は高低、両サイドともに非常にキッチリとジャッジした。それだけ幅を使った投球が難しくなることを意味する。そのあたりで苦しんでしまった印象だ。2番手の馬場以降、中継ぎ陣が失点したが、心配する必要はない。島本の場合、登板直前に降雨で、14分間の中断があった。救援投手は特に繊細。ちょっとしたことが影響するもの。次回登板でやり返してくれることを期待したい。

◆広島が3点差を逆転勝ちして1分を挟む連敗を「6」で止めた。10連勝中だった首位・阪神の勢いを止めるともにマジック点灯を阻止。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──逆転勝利「うちらしく全員で戦って、全員で頑張って、全員で止めた連敗だったと思います」──10連勝中の首位・阪神との直接対決「好調なタイガースでしたけれど、私たちは相手がどこであろうが、一戦一戦全員で戦っていくという気持ち。特に意識はしませんでした」──1点を追う六回はデビッドソンの12号ソロで追いつき小園、西川の適時打で逆転。打線がつながった「(西川)龍馬も粘って、小園もナイスバッティングでしたし、打つ方でも各自が球際の強さを見せてくれたと思います」

◆逆転負けを喫した阪神の連勝が「10」で止まった。自力優勝の可能性を残す広島との直接対決に敗れ、阪神の優勝へのマジックナンバーの点灯はお預けとなった。最短点灯日は16日で、広島に勝つと優勝マジック29が出る。17日までは広島との直接対決のため、仮に16日に負けても17日に勝てば優勝マジックがつく(16日に引き分けの場合でも、17日に勝ちか引き分けで点灯)。

◆たかが1敗...ではなかった。阪神・岡田監督は怒りを抑えきれず、佐藤輝の攻守でのもったいないプレーに不満を爆発させた。まず挙げたのは、5-7で迎えた八回の打席だ。「無死二、三塁で(広島の)内野手は後ろ下がっとって、何を打ったらええの。なあ。二ゴロ打ったら(なお)1死三塁やで、1点差で」森下、大山の連打で作った無死二、三塁の好機だった。簡単に追い込まれ、島内の低めのチェンジアップに手を出して空振り三振。どうにかバットに当ててほしかった。指揮官は「そういう状況の打ち方もできないいうことはもう、ちょっとあかんわな、そらな」と吐き捨てた。続く代打・糸原は見逃し三振、代打・原口も遊ゴロに倒れて得点できず。虎に傾きかけた流れを、再び鯉に引き渡す結果になってしまった。岡田監督の佐藤輝への指摘は、守備の面にも及んだ。5-2の四回1死一塁からデビッドソンが放った三塁線の打球を捕球し切れず、拾い上げて一塁へ送球しようとしたがボールが手につかなかった(記録は失策)。併殺でチェンジとなるはずが、1死一、二塁となった。西純はこの回のピンチは無失点に切り抜けたが、五回に4安打で2点を奪われ、5回108球を投げて4失点で降板。指揮官は、足を引っ張った佐藤輝を見過ごせなかった。「西(純)に負担かかったんか、わからんけど。ゲッツー取っといたら(2人の打者に)体力使う必要なかったんやから、そうやろ?」そして、さらに嘆いた。「普通にやったら完璧な勝ちゲームやで、今日なんかでも。こっちは自滅よ。普通のプレーやってたら2点、3点防げてる、はっきり言うて」。言葉が厳しくなるのは、ここから先はさらに厳しい戦いが待つと知るからだ。もったいない負けを繰り返すわけにはいかない。(三木建次)岡田監督の〝やり玉〟に挙がった佐藤輝は、八回無死二、三塁での3球三振に「打ちたかったですけど...。まだこの先チャンスで回ってくることあると思うのでしっかり仕事できるように頑張ります」とリベンジを誓った。4-2の三回2死二塁では右前適時打。6日のDeNA戦(横浜)以来のタイムリーを放っただけに、次こそ勝利につながる打撃を見せたい。岡田監督は5-4の六回から2番手で登板した馬場にも、苦言を呈した。「(菊池は)バントの構えしとんのに、バントさしたらええやんか。簡単なことやんか、ストライク投げたらええやんか」。先頭のデビッドソンに同点ソロを浴びると1死後、田中に四球。さらにバントの構えをする菊池にも四球を与えて降板。3番手の島本が打たれ、3失点で今季初黒星を喫した右腕は「しっかり今日の投球を受け止めて、また次しっかり自分の投球というのを大事にしてやっていきたい」と反省した。

◆小雨の降るマツダで、〝アレ〟への最後のピースが躍動した。阪神・ブルワーがさっそくベールを脱ぐ。持ち味を存分に発揮し、上々のデビュー戦を飾った。「正直、緊張したよ。でも、そんな場面で投げられたのはうれしいですし、何とかゼロで抑えられてよかった」5-7の八回、新助っ人の名前がコールされると、球場から歓声があがった。まずは、田中を大きく曲がる128キロカーブで空振り三振。菊池には四球を与えたが、続く野間は内角をえぐる138キロスライダーでバットに空を切らせる。この間に菊池が二盗で走者は得点圏へ。ただ、助っ人は動じない。この試合2安打3打点1本塁打の小園は低めに制球されたカーブで左飛。昇格即登板となった一戦で最速は152キロ。変化球もさえた。11日のヤクルト戦(京セラ)で1軍練習に参加後、そのまま球場に残って虎党の声援を聞いていた。「もう待ちきれないね」。世界一のタイガースファンの前で投げることが楽しみでしかたなかった。13日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)での実戦登板(1回無失点2奪三振)を経て、昇格。この日も試合前練習から「興奮しているよ」と、スタンドを埋めつくすファンに気持ちは最高潮に高ぶっていた。「なかなか投げられないのは気持ち的にしんどいかなと思っていた。(1軍に)きてすぐに投げられたのは大きかったし、次からは落ち着いて、ゲームに入っていけると思うよ」本領発揮はこれから。海を渡ってやってきた最後の使者が〝アレ〟をより確実なものにする。(原田遼太郎)ブルワーについて阪神・安藤投手コーチ 「最終的にゼロで抑えたので、これが一番大事だと思う。まだ日本に来て(2軍戦を含めて)2試合目なので、これからどんどん自分の感覚を掴んでいって欲しい」

◆虎のリードオフマンは止まらない。阪神・近本が20試合連続出塁&20盗塁。球団では赤星憲広以来となる入団5年連続での20盗塁になったと報道陣から伝えられると、驚きながらもその先を見据えた。「そうなんですか。また頑張ります」一回、大瀬良の2球目の直球を中前にはじき返して出塁すると、続く中野の打席の5球目にスタートを切る。ぐんぐんと加速して滑り込み余裕の二盗を決めた。2位の並木(14盗塁、ヤクルト)を大きく引き離し、リーグトップを独走する今季20盗塁目だ。その後中野の二ゴロで三進すると、森下の5号2ランで先制のホームを踏んだ。2―2と同点で迎えたの三回の第2打席では、高めに浮いたフォークを右前打。10日の巨人戦(東京ドーム)以来となるマルチ安打で出塁し、再び森下の適時二塁打で一時勝ち越しとなる得点を挙げた。

◆先発した西純は5回6安打4失点。5-4と1点差に迫られた五回2死三塁のピンチで坂倉を見逃し三振に抑え、リードを守って降板したが、中継ぎ陣が逆転を許した。「ブルペンはよかったけど、マウンドにいったら力んでしまって(感覚は)よくなかった」。広島戦の初勝利、地元マツダでの勝利はまたもかなわなかった。

◆中野が5-7の九回2死三塁で矢崎から左前打を放ち、意地をみせた。「簡単には終わらないという印象を与えられたと思う。あしたまた勝てるように切り替えてやっていきたい」。4試合連続のマルチ安打で打率は6月10日以来の3割復帰。「チームの勝利が優先。その結果、自分の打率が3割だと思うので、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」とチームファーストを強調した。

◆3点差を逆転勝ち。連敗を6で止め、阪神のマジック点灯を阻止した広島・新井監督は「うちらしく、全員で戦って全員で頑張って、全員で止めた連敗。誰を褒めていいかわからないぐらい良かった」と目を細めた。1点を追う六回に先頭・デビッドソンの12号ソロで追いついた。雨による中断を挟み、その後2死一、二塁で小園が島本から左前適時打を放って勝ち越し、西川が左前適時打で続いた。抑えの矢崎が九回に1失点したが、何とか逃げ切った。心理戦?にも勝った。14日には広島に移動する岡田監督が報道陣に「まず新井を激励せなアカンやろ」「前の時は顔色よかったけど顔色悪なってそう」と発言。師弟関係ならではの〝挑発〟だったが、メンバー表交換時に新井監督自ら虎将に話しかけ、試合では、きっちり〝激励〟に応えた。7ゲーム差とした阪神との直接対決は残り9試合。伝統の全員野球でジリジリと迫っていく。(柏村翔)

◆台風7号がお盆の近畿地方を直撃。読者のみなさま、大丈夫でしたか? 被害を受けた方には、お見舞い申し上げます。関西の交通機関は早々と運転中止を発表し、京セラドームのオリックスVSソフトバンク戦も前日(14日)に中止が決定。あの暴風雨、野球どころではなかった。高校野球も3回戦の4試合が順延。残っているのは16チーム。どこが頂点に立つのか? と同時に気になる選手も...。東恩納蒼投手(沖縄尚学)。地方大会から甲子園初戦まで、まだ1失点もしていない。どこまでゼロを続けるのか? 同時に「東恩納」の響きにもひかれるのだ。サンスポのトラ番部隊が春季キャンプの1カ月間、宿泊したホテルが「石川市東恩納」にある。他社から「なぜそんなヘンピな場所に?」と訝しがられたが、ことしになって2軍が具志川球場でキャンプ。「東恩納」は、1軍キャンプ地・宜野座と具志川の中間地点。ポールポジションを生かして、うちのトラ番は働きまくった。2年前、先見の明で「東恩納」のホテルを探し出したのが、当番デスク・長友孝輔だった。「まさか、2軍が近くに来るとは思いませんでした。部屋も快適でしたし、『東恩納』と聞いたら、応援したくなりますよね。沖縄尚学には『宜野座』クンもいますから、親近感は別格です」サンスポのトラ番は「東恩納」を応援してます!

◆勝てば、わが阪神にマジック「29」が点灯するワクワク試合。一回いきなりD1位・森下の先制2ラン! その後、同点にされたけど、三回に3点を奪い楽勝ムード!! と思っていたらアレ? アレ? アレ~? 優勝のアレじゃない、首をかしげるアレで、逆転負けしても~たやんか...。シクシク。いえ、それでいいんです。2008年大逆転でV逸したときは、7月22日とマジックが出るのが早過ぎた(M46)のも原因なのだ。マジックはプレッシャーを考えれば、少々遅く、そして点灯したときは少なく、がベストなんです!!そこで、本日はリラックス『アレアレ虎クイズ』。次のアレに当てはまる阪神選手は誰? 一回に2点先制してくれたのに、その裏先発の(アレ)が同点アーチを浴びたけど、すぐさま三回に(アレ)の2点二塁打と(アレ)のタイムリーで3点差で勝てると思ったら、六回に交代した(アレ)が、デビッドソンに同点アーチを被弾。さらに交代した左腕の(アレ)が、小園に勝ち越し打を許して負けた~!! ま、負けたけど、新外国人、(アレ)の無失点デビューも見られたし、ええわー!!さあ、全てのアレが分かったら、あなたは立派な虎党でーす!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
62394 0.614
(↓0.006)
-
(-)
38407
(+6)
322
(+7)
54
(+1)
55
(+1)
0.246
(↑0.001
2.760
(↓0.04)
2
(-)
広島
56473 0.544
(↑0.005)
7
(↑1)
37365
(+7)
374
(+6)
69
(+2)
62
(+4)
0.244
(↑0.001
3.200
(↓0.03)
3
(-)
DeNA
52493 0.515
(↑0.005)
10
(↑1)
39379
(+9)
368
(+3)
74
(+5)
21
(-)
0.248
(↑0.001)
3.240
(↑0.01)
4
(-)
巨人
51511 0.500
(-)
11.5
(↑0.5)
40399
(-)
379
(-)
127
(-)
37
(-)
0.255
(-)
3.550
(-)
5
(-)
ヤクルト
43592 0.422
(↓0.004)
19.5
(-)
39378
(+3)
414
(+9)
87
(+1)
54
(+1)
0.238
(-)
3.730
(↓0.05)
6
(-)
中日
40613 0.396
(-)
22
(↑0.5)
39305
(-)
361
(-)
48
(-)
29
(-)
0.242
(-)
3.140
(-)