ソフトバンク(★3対5☆)日本ハム =リーグ戦20回戦(2023.08.13)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
0020200105902
ソフトバンク
0000021003701
勝利投手:上原 健太(2勝4敗0S)
(セーブ:田中 正義(2勝2敗19S))
敗戦投手:スチュワート・ジュニア(2勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】マルティネス(14号・3回表2ラン),野村 佑希(11号・8回表ソロ)
【ソフトバンク】近藤 健介(18号・6回裏2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは3回表、マルティネスの2ランで先制に成功する。その後は、5回に松本剛の適時打などで2点を加えると、8回には野村のソロで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・上原が6回2失点の好投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、先発のスチュワート・ジュニアが振るわなかった。

◆日本ハムで突如登場した謎の新ポーズの正体が明らかになった。12日ソフトバンク戦の4回に万波中正外野手(23)が先制の17号2ランを放つと、チームメートは親指と人さし指で「M」と思われる形をつくって出迎えていた。万波に尋ねると「山田選手に聞いてもらえれば。発案者は(森本)ひちょりさんなんですけど、どちらかに聞いてもらえば解答が返ってくると思います。ちなみに万波の"M"ではないです」と答えた。そこで山田遥楓内野手(26)に真相を聞いた。あのMのようなポーズは何ですか?山田 モス、モス。(モスバーガー?)いや、違います。マンチュウ(万波)、あいさつの時に「あざーす」っていうのが「もーっす」て聞こえるんですよ。モスって言い始めたのは、僕なんです。モスって聞こえたんで(万波のことを)モスって呼んでたら、みんなも呼んでいて(笑い)。で、「M」の文字で「モス」になって。そしたら、あいつ2ホーマーです。おはようございます、というあいさつから変形して「モス」と聞こえると山田が発見。その愛称はチーム内に浸透したが、新たなポーズは昨日が初お披露目。きっかけは「昨日、ひちょりさんがミーティングの最後に(両手でMをつくって)『モス』って言ったので」(山田)と、森本外野守備走塁コーチのユーモアから誕生していた。前夜はヒットを打った清宮も同様のポーズを見せるなど、一気に「モスポーズ」が浸透。「ぴくちゃーポーズ」に続く、新たな定番ポーズがチームを盛り上げそうだ。

◆今季初の中堅でスタメン出場した日本ハムの選手会長、松本剛外野手(30)が、好守で窮地を救い攻撃でも先制点をお膳立てした。0-0の2回2死一、三塁のピンチで、ソフトバンク今宮の左中間への鋭い打球を、快足を飛ばしキャッチした。直後の3回2死では、カウント2-2と追い込まれてから冷静にボールを見極め四球で出塁。さらに二盗に成功し、続くアリエル・マルティネス捕手(27)の先制14号2ランにつなげた。今季は主に左翼で出場。オールスター第1戦に3番中堅で出場しているのみで、キャンプ中のオープン戦や公式戦では守っていなかった。昨季7月19日オリックス戦(京セラドーム)以来約13カ月ぶり中堅でも、冷静なポジショニングと打球への素早い判断で、同学年の先発上原健太投手(29)を援護した。先制本塁打のマルティネスも「良い投手相手で、いつもより気合が入っていました。(松本)剛さんが盗塁に成功してチャンスを広げてくれたので、さらに気合が入りました。最高の結果になり良かったです」とお膳立てしてくれた背番号7に感謝した。

◆日本ハムの松本剛選手会長(30)が走攻守で気を吐き、チームを勢いづけた。昨年7月19日オリックス戦以来13カ月ぶりの中堅でスタメン出場。0-0の2回2死一、三塁のピンチで、ソフトバンク今宮の左中間への鋭い打球を、快足を飛ばしキャッチすると、直後の3回2死では、カウント2-2と追い込まれてから冷静にボールを見極め四球で出塁し、二盗にも成功した。渋くチャンスメークし続くアリエル・マルティネス捕手(27)の先制2ランにつなげると、5回1死一、三塁では左前打適時打を放ち、3点目をたたき出した。前日は出場機会がなく「昨日、試合に出られず悔しい気持ちがありました。今日は全力でぶつかっていきます!」とコメントした。

◆日本ハムが2連勝し、3カードぶりの同一カード勝ち越しとなった。負ければ5年連続で対ソフトバンク負け越しとなるところを、ぎりぎりで踏みとどまった。先発の上原健太投手(29)が6回83球を投げ5安打4奪三振2失点と粘投。打線も3回2死二塁からアリエル・マルティネス捕手(27)の右越え14号2ランで先制すると、5回1死一、三塁から松本剛外野手(30)の左前適時打、1死満塁から4番清宮幸太郎内野手(24)の左犠飛で、さらに2点を追加した。7回に1点差に詰め寄られるも、8回1死から左翼でのスタメン出場を続けている野村佑希内野手(23)の左越え11号ソロで点差を広げ、逃げ切った。新庄剛志監督(51)は「(投手陣が)いいテンポでしたね、きょうも。ピッチャー陣がテンポ良く投げてストライク先行でどんどんいってほしいと伝えてあるので。だから点入りましたね」。流れを引き寄せた2本の本塁打に関しても「マルティネスのホームランはでかかった。頼もしいし勝負強い。野村君のもでかい。前の空振りでいいポイントで打ってたから、そのポイントで打てばもしかしたらあるんじゃないかと思った」と振り返った。今季2勝目の上原は「今日の調子は良くもなく悪くもなかったです。1人1人に集中して打ちとる事ができたので良かったです。ホームランは甘く入ってしまいました。そこは反省したいです」とコメントした。

◆ソフトバンクは約2カ月半ぶりに先発2番で出場した増田珠内野手(24)が意地の一打を放った。2点を追う7回2死一、二塁から左腕福田のスライダーを左前へ運ぶタイムリー。「つないでもらったチャンスを絶対に生かそうと気合を入れて打席に入りました。思い切ってスイングを仕掛けることができた」。4月19日の西武戦以来の打点をマーク。3打席で凡退していただけにホッとした様子だった。

◆日本ハム上原健太投手(29)が説明不能な快投で2勝目を挙げた。テンポよく5回までは無失点投球も「なんで抑えられたのかが分からないです。なんで5回まで点を取られなかったんだろうっていう状態だった」と試合後に告白。ボールの質や制球などが「全部微妙」という中で試合をつくり、5月30日ヤクルト戦以来の白星。「(伏見)トライさんが、たぶん頭フル回転でリードしてくれた」と感謝した。

◆ソフトバンクは4番近藤健介外野手(30)が18号2ランを含む2安打2打点と気を吐いた。0-4の6回1死一塁で上原の初球、外角142キロ直球を右中間席へ運んだ。「つないでチャンスを広げようと打席に入った。真っすぐを完璧に捉えることができた」。ここ7試合4発と量産し、67打点。18年と21年にマークした自己最多の69打点を超えるペースだ。右膝を負傷した7月30日以来、10試合ぶりに左翼の守りにも就いた。

◆日本ハムはマルティネスが3回2死一塁で先制の右越え14号ソロを放つなど2安打2打点で勝利を呼び込んだ。これで10日西武戦から4試合連続打点。得点圏では60打数22安打35打点、打率3割6分7厘とチャンスに強く「集中力をアップする。何としても打点を上げてやるという強い気持ちで臨んでいます」。新庄監督も「頼もしい。勝負強いバッターは僕、大好きなんで」と喜んでいた。

◆あぁまた被弾...。ソフトバンクが2試合連続で日本ハムの1発攻勢に沈んだ。4点ビハインドから1点差に迫った直後の8回。4番手松本裕が1死から6番野村にソロを献上。甘く入った真ん中131キロスライダーを左翼席中段まで運ばれた。反撃ムードに水を差され、打線も8回以降は沈黙。最下位に連敗してカード負け越しを喫した。藤本博史監督(59)は「1発を日本ハムに打たれ過ぎてるね。その辺の配球も、考えていかないといけないですね」と表情を険しくした。本拠地初勝利を目指した先発スチュワートは3回2死から四球を与え、3番マルティネスに先制2ランを浴びた。前夜は高橋礼が万波に2発、清宮に1発を許し、この2戦で5被弾。カード別最多の被弾数は27本とさらに膨れ上がった。7月には球団54年ぶりの12連敗を味わい、反攻を誓ったはずの8月も4勝6敗。藤本ホークスに復調の兆しはなかなか見えない。15日からは首位を走るオリックスとの3連戦で敵地に乗り込む。指揮官は2軍で再調整中のデスパイネ、左膝負傷で戦列を離れていた栗原の1軍昇格を明言した上で「同じ形でやるしかない。いるメンバーで戦うしかない」と言葉に力を込めた。逆転Vへファイティングポーズは崩さない。【佐藤究】

◆オレを忘れちゃ困るジェイ-。日本ハム野村佑希内野手(23)が1点差に詰め寄られた8回1死で、貴重な左越え11号ソロを放ち、2連勝への流れを引き寄せた。前日12日は清宮幸太郎内野手(24)、万波中正外野手(23)が2人で3発競演も、野村だけが柵越えならず。若き「日ハムロマントリオ」の1人として、終盤の勝負どころでアーチをかけ、存在感を示した。ロマントリオの波に、乗り遅れるわけにはいかなかった。8回1死、カウント1-1。野村はソフトバンクの4番手・松本裕のスライダーに反応した。「僕的にはちょっといいイメージがない投手だった。今までと同じではいけない。ヒットを打つというよりは、打席内容を変えたいというくらいの意識でいきました」。今季6打席で4三振を喫している苦手な投手を攻略。1球目に空振りしたスライダーを、左翼スタンド中段に突き刺した。前日12日は、5回1死一塁で4番清宮が右越え9号ソロを放つと、続く5番万波も2打席連発となる18号ソロで続いた。6番野村は「2人が打っていることは分かっていたので。まあ、(安打)1本打っていましたし、点差もあったので、思い切り狙いに行ったんですけど、なかなか打球が上がらなかった」。結果は左翼への二塁打。マルチ安打を記録も、ロマン砲3連発を逃した鬱憤(うっぷん)を、しっかり晴らした。この1発を新庄監督は、何となく予測していた。「その前の空振りも、いいポイントで空振りしていたから、空振りしたポイントで打てば大きいのあるんじゃないかなと」。前日2人で6打点と大当たりの「キヨマン」コンビがこの日は無安打に終わり、野村の1発に「でかい。マルサイン(OKサインと同じポーズ)出ました」と喜んだ。万波のあいさつが「モス」に聞こえるところから、12日に森本外野守備走塁コーチが発案した、親指とひとさしを組み合わせM字をつくる「モス」ポーズ。前日は本塁打ゼロで味わえなかったベンチ前での「モス出迎え」も初体験。2試合連続マルチ安打に「自分の打撃をしっかり染みこませて良い形を作っていきながら、その上で結果を残した状態で、そこ(4番)にいければ」。同世代の仲間との競争が、大きな"モスベーション"になっている。【永野高輔】

◆ソフトバンクが日本ハムに連日の1発攻勢を食らい連敗した。4点ビハインドから1点差に迫った直後の8回に4番手松本裕が6番野村にソロ。甘く入った変化球を左翼席に運ばれ、突き放された。先発スチュワートも3回に先制2ランを浴びており、藤本監督は「1発を日本ハムに打たれ過ぎてるね。その辺の配球も、考えていかないといけないですね」と表情を険しくした。前日12日の3本と合わせて2戦5被弾。首位オリックスが勝ったため、三たび自力Vの可能性が消滅した。15日からはそのオリックスと敵地で3連戦に臨む。

◆休養明けの日本ハム松本剛外野手(30)がチームを3カードぶりの勝ち越しに導いた。大勝した12日は出番がなかった選手会長は「休んでいる間に他の選手が活躍したら(ポジションを)取られてしまう世界なので」。そんな危機感が、走攻守でチームを引っ張る原動力だった。今季、公式戦では初めて中堅でスタメン出場。不慣れな左翼を守る野村には「なるべく声をかけるようにしていた」と外野陣を統率しながら、ビッグプレーが飛び出したのは2回2死一、三塁での守備。「久しぶりにセンターをやってポジショニングを自分で結構いじれた。自分でも良いポジショニングだったと思います」と昨季の経験値も生かして、今宮の左中間を抜けそうな打球を好捕。試合の流れを引き寄せた。直後の3回の攻撃では、2死走者なしから四球を選んで出塁。すかさず二盗を決め、続くマルティネスの先制14号2ランを誘発した。5回1死一、三塁ではセーフティースクイズ、エンドランと1球ごとにサインが変わる中で「ボス(新庄監督)の考えがある程度、読めていた。準備とリンクした打席になった」と"打て"だった3球目を左前適時打。会心の一打だった。11年目の昨季、ようやくブレークした松本剛は「昨日(試合に)出られなかったので、今日は出たら何とか仕事をしてやろうという思いだった」。試合に出られない怖さを知る選手会長の必死さが、快勝劇の中心にあった。【木下大輔】▽日本ハム新庄監督(走攻守で大活躍の松本剛に)「彼はちょっと危機感を持たせたらガーって実力を出せるタイプ。だから今日良かったでしょ。(12日の欠場は)それはもう...(と自ら頭を指さして作戦通りと笑いながらアピール)」▽日本ハム清宮(5回に貴重な4点目となる犠飛)「チャンスをつくってくれた皆さんに感謝します」

◆日本ハムが2連勝。上原が6回2失点で5月30日以来の白星となる2勝目を挙げた。三回にマルティネスの14号2ランで先制し、4―3の八回に野村の11号ソロで突き放した。ソフトバンクはスチュワートが5回4失点と粘れず3敗目。

◆日本ハムの上原が6回2失点で5月末以来の2勝目を手にした。軸となる球種が見つからず「何で抑えられたのか分からない」と苦笑い。その分、いつも以上にマウンドで集中したといい「ものすごく勉強になった登板。かなり糧になる」とうなずいた。白星こそ伸びていないが、先発ローテーションの谷間を埋めながら防御率は2点台を維持。投球回数も自己最多更新が視野に入り「そこは絶対超えないと成長(したこと)にならない」と意気込んだ。(ペイペイドーム)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
60392 0.606
(↑0.004)
-
(-)
42381
(+1)
319
(-)
86
(-)
31
(-)
0.256
(-)
2.960
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
52424 0.553
(↑0.005)
5.5
(-)
45354
(+3)
353
(+2)
68
(-)
55
(+2)
0.236
(↓0.001)
3.340
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
50482 0.510
(↓0.005)
9.5
(↓1)
43373
(+3)
360
(+5)
71
(+1)
48
(-)
0.247
(↓0.001)
3.340
(↓0.02)
4
(-)
楽天
48521 0.480
(↓0.005)
12.5
(↓1)
42357
(-)
395
(+1)
86
(-)
72
(-)
0.240
(↓0.001)
3.520
(↑0.03)
5
(-)
西武
45551 0.450
(↓0.005)
15.5
(↓1)
42295
(+2)
329
(+3)
68
(+1)
61
(-)
0.234
(-)
2.900
(-)
6
(-)
日本ハム
44610 0.419
(↑0.006)
19
(-)
38351
(+5)
370
(+3)
80
(+2)
59
(+1)
0.233
(-)
3.130
(-)