巨人(☆5対1★)DeNA =リーグ戦17回戦(2023.08.12)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:山﨑 伊織(9勝3敗0S)
敗戦投手:平良 拳太郎(3勝4敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(20号・7回表ソロ)
【巨人】坂本 勇人(14号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆巨人は5回裏、ブリンソンの適時二塁打と梶谷の適時打が飛び出し、3点を先制する。3-1で迎えた8回には、坂本の2ランでリードを広げた。投げては、先発・山崎伊が8回途中1失点7奪三振の好投で今季9勝目。敗れたDeNAは、打線が3安打1得点と振るわなかった。

◆DeNA牧秀悟から節目の20号目が出るか。同選手はプロ1年目の21年は22本、2年目の22年は24本。今季はここまで19本で、3年連続20本塁打に王手をかけている。過去に入団1年目から3年続けて20本以上打ったのは86~98年清原(西武→巨人)81~92年原(巨人)69~76年有藤(ロッテ)90~94年石井(近鉄)58~60年森(中日)の5人のみ。山崎伊からアーチを放ち史上6人目の快記録を作れるか。

◆巨人山崎伊織投手(24)が5回まで完全投球を続けるも6回無死から初安打を浴びた。初回から相手打線を寄せ付けず、5回まで6三振を奪うなど、1人のランナーも許さなかった。外野に飛んだ打球は4回無死、佐野の左飛のみ。しかし6回無死、DeNA伊藤光に右前打を許しパーフェクトピッチングがストップした。その後、2死一、三塁のピンチでは2番関根の痛烈な投ゴロを好捕し、6回も無失点に抑えた。今季は試合前時点で自己最多の8勝を挙げ、7月には4戦4勝で月間MVPを初受賞している。

◆DeNA牧秀悟内野手(25)が、プロ野球史上6人目のプロ1年目から3年連続20本塁打を達成した。3点を追いかける7回1死、巨人山崎伊の初球の変化球を左翼席に運んだ。2試合連続のアーチで、自身8試合連続安打&6試合連続打点をマークした。「変化球をうまく捉えることができました。前の打席まで抑えられていたので、積極的に打ちにいきました」とコメントした。1年目から3年連続20本塁打以上は、86~98年清原(西武→巨人)、81~92年原(巨人)、69~76年有藤(ロッテ)、90~94年石井(近鉄)、58~60年森(中日)が記録する。

◆巨人が連敗を4でストップした。先発の山崎伊が踏ん張った。制球良く直球と変化球を投げ分けて、5回終了まで完全投球を披露した。6回先頭、伊藤光に右前打を浴びて完全試合とはならなかったが、その後の2死一、三塁のピンチも関根の強烈な投ゴロを反応良くさばいて無失点で切り抜けた。7回1死、同学年で大学日本代表のチームメートでもあった牧に初球138キロフォークを左翼席に運ばれて20号ソロを浴びるも、失点はこれだけ。8回2死で左打者の佐野を迎えたところで降板となった。今季4度目の110球超えとなる111球を投じ、3安打1失点7奪三振で9勝目。3回途中4失点の5日広島戦(マツダスタジアム)の悔しさを晴らす好投で白星をたぐり寄せた。9回はルーキー船迫が締めた。打線は5回1死二、三塁からブリンソンが左翼線への2点適時二塁打で先制に成功。2死二塁から梶谷が中前適時打を放って3点のリードを得た。2点リードの8回1死一塁には、坂本が2試合ぶりの14号2ランでさらにリードを拡大。6日広島戦(マツダスタジアム)以来の白星をがっちり確保した。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が14号2ランを放った。2点リードの8回1死一塁、DeNA石川の真ん中143キロ直球を捉えた。左手1本のフォロースルーで左中間席に運んだ。「1球で仕留めることができました。いい追加点になってよかったです」と、2ボールから甘く入ってきた球を逃さなかった。悠然とダイヤモンドを1周。2試合ぶりのアーチで点差を4点に広げた。

◆DeNAが天敵の巨人山崎伊を攻略できず、連勝が4で止まった。4回まで0-0と投手戦だったが、5回に先発の平良がブリンソンの適時二塁打、梶谷の適時打で3点を奪われた。7回に牧秀悟内野手(25)が、プロ野球史上6人目のプロ1年目から3年連続20本塁打を達成したが、打線が1得点と沈黙した。巨人山崎伊とは今季5度目の対戦で、4敗目を喫した。平良は「前回登板同様、5回に捕まってしまいました。3巡目に入ってから捉えられているので、もう1巡投げられるように今後取り組んでいきたいです」と悔しさをにじませた。

◆巨人ブリンソンがハッスルプレーで名誉挽回した。5回1死二、三塁で左翼線への先制2点適時打。なお2死二塁から梶谷の中前打で二塁から激走し、本塁へのヘッドスライディングで追加点をもぎ取った。9日阪神戦では中堅への打球を放ち、確信歩きも、フェンスを越えずに単打。走塁の失態が目立つ助っ人は「大事なのは2度と同じことを繰り返さないこと」と全力疾走を徹底した。

◆DeNAは天敵の巨人山崎伊に今季4敗目を喫し、連勝が4で止まった。5回までパーフェクトに抑え込まれ、得点は7回の牧の20号ソロによる1点。先発平良が5回に3点を奪われ、8回には石川が坂本にダメ押しの2ランを浴びた。三浦監督は「毎回毎回、やられすぎかなと思います」と苦言を呈した。▽DeNA平良(5回3失点で4敗目)「前回登板同様、5回につかまってしまった。3巡目に入ってから捉えられているので、もう1巡投げられるように取り組んでいきたいです」

◆DeNA牧秀悟内野手がプロ野球史上6人目、球団初の新人から3年連続20本塁打を達成した。3点を追いかける7回1死、巨人山崎伊の初球の変化球を左翼席に運んだ。2試合連続のアーチで偉業を達成し「すごくうれしいですし、3年続けて20本打てて良かったです。そこまでホームランバッターと言えるような感じではないんですけど、結果として出てるのはいいことだと思います」とかみしめた。1年目から3年連続20本塁打以上は、86~98年清原(西武→巨人)、81~92年原(巨人)、69~76年有藤(ロッテ)ら名だたる大打者が名を連ねる。「そういうすごい方たちと同じ結果なので、自信になるかなと思います」と話した。プロ2年目から不動の4番で起用する三浦監督は「6人しかいないわけですからね。すごい記録なので、続けてもらいたいです」とさらなる活躍を期待した。

◆巨人山崎伊織投手(24)が7回2/3を3安打1失点の快投でハーラートップにあと1勝と迫る9勝目を挙げ、チームの連敗を4で止めた。最遅93キロのスローカーブと最速150キロの速球。球速差57キロの"ギャップ投法"でDeNA打線を翻弄(ほんろう)した。5回までは完全投球でリズミカルにイニングを進めた。交流戦後の6月の休養日にミュージカル「美女と野獣」を鑑賞した若手ホープが連敗ストップの主役を演じた。山崎伊がスッと力を抜いた93キロのスローカーブを投げ込んだ。3点リードの7回無死、DeNA宮崎への4球目だった。追い込んでからタイミングを外させるしなやかな軌道の遅球は美女のようだった。1回1死でも関根に103キロで空振りさせて追い込むと、内角への149キロ直球で二ゴロに打ち取った。荒々しく強気な最速150キロ速球は野獣のようだった。速球を軸に不意に投げ込む遅球で相手打者を困惑させた。「緩急を使いながら絞らせないっていうのが大事なのでいろいろ使いながら」とギャップを巧みに操る計算ずくの演出で8回途中までを1失点で投げきった。前回登板の5日広島戦は3回途中を4失点KOから見違える投球でチームの連敗を止めた。6月上旬の休養日に静寂に包まれた劇場で「美女と野獣」のミュージカルを観劇した。心優しい「美女」のベルと、優しさを失い人間から変身させられてしまった「野獣」とのラブストーリーに夢中になった。ステージと客席が呼応するカーテンコールは全力で手をたたいた。「めっちゃ面白かった。他のも見てみたくなりました」。劇場内が一体で作り上げる空気感に魅了された。演者としての精神はプロ野球選手としても通ずる。夏休みでいつもより遠方かつ、大勢のファンの熱視線を受けた。「僕たちは143試合を戦っている中で、観に来てくれる方は1試合だけしかないので、しびれる試合を見せられるのが一番いい」とファンファーストを胸に刻む。自身初の2ケタ勝利まで、あと1勝に迫る快投劇を全うした。東京ドームに降り注いだ「伊織コール」を全身で浴びて言った。「1試合1試合、目の前の試合を投げているので。まだ試合もありますし、まだまだこれからだと思います」。若き右腕は次戦も主役を演じきるつもりだ。【黒須亮】

◆巨人・吉川尚輝内野手(28)が二塁で好守連発だ。圧巻は0―0の四回1死で、関根が二遊間に放ったゴロを左膝をついて滑り込みながらグラブに収め、瞬時に持ち替えて一塁へノーバウンドで送球し、アウトにした。さらに3―1の八回2死でも、佐野の二遊間への打球をギリギリでつかむと、ジャンピングスローで一塁へ。間一髪アウトにした。三回にも頭上のライナーをジャンプ一番でキャッチするなど、再三のスーパープレーで守備を盛り立てた。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が、2点リードの八回1死一塁で左中間席へ14号2ランをほうり込んだ。DeNAの4番手・石川の甘い直球をフルスイング。豪快に振り抜き、打った瞬間に柵越えを確信したように走り出した。2試合ぶり、今月4本目、通算280号となったアーチは、貴重な追加点。2ボールから放った勝利を決定づける一打に「一球で仕留めることができました。いい追加点になってよかったです」と笑みを浮かべた。

◆巨人・山崎伊織投手(24)が八回途中3安打1失点と好投し、自身初の2桁勝利に王手を懸ける9勝目を挙げた。力強い直球に多彩な変化球を交え、五回まで一人の走者も許さない完璧な投球。二塁手・吉川の再三の好守にも助けられ「いつも本当に本当に助けてもらっている。一人で勝てる投手じゃない」と感謝した。前回5日の広島戦(マツダ)は三回持たず4失点で3敗目を喫していただけに「前回がひどかったので初回から全力でいきました。シーズンが終わるまで先発で投げ切りたい。その結果2桁(勝利)にいければ」と表情を引き締めた。

◆巨人のルイス・ブリンソン外野手(29)が決勝の左翼線2点二塁打を放った。0-0で迎えた五回1死二、三塁で平良の内角直球を引っ張った。2安打2打点で連敗を4で止める立役者となった助っ人は「チームは苦しい状況が続いていたけど、今日は先発の山崎が好投していたので彼を援護したかった。いい得点になってうれしい」と汗を拭った。2点打の後には、梶谷の中前適時打で頭から滑り込んで二塁から生還。延長戦で競り負けた9日の阪神戦では、フェンス直撃の当たりを本塁打と決めつけて走らず、一塁止まりで先制機を逃していた。全力疾走で汚名返上したブリンソンは「間違いなく自分の判断ミス。ホームランだと思い込んだ」と認め「大事なのは二度と同じことを繰り返さないこと。しっかり学び、同じことをしないように心掛けている」と語った。

◆先発したDeNA・平良拳太郎投手(28)は5回4安打3失点で4敗目。四回まで1安打に抑えていたが、五回はブリンソンに左翼線への2点二塁打を浴びて先制を許すと、梶谷には中前適時打を浴びた。右腕は「前回登板と同様、五回に捕まってしまった。打者3巡目で捉えられているので、今後取り組んでいきたい」と課題を口にした。

◆DeNA・バウアー投手(32)がSSK社のピンク色のグラブを初披露した。親指の側面にはポケットモンスターのキャラクター「プリン」と片仮名で刺繍(ししゅう)されている。右腕はポケモン好きを公言しており、7月にポケモンとのイベント「ポケモンボールパーク ヨコハマ」で登板した際は「ポケモンの大ファンで、このように野球と文化をつなげようとすることに対しても大ファンなので、本当に最高です」と話していた。

◆DeNAの牧がプロ野球史上6人目となる新人から3年連続20本塁打を達成した。山崎伊に2打席連続三振を喫したが、七回の第3打席で初球を捉え、左越えに運んだ。「ホームラン打者ではないが、結果として出ているのはいいこと。3年続けて打てたことは良かった」と話した。6試合連続打点で今季73打点とし、リーグトップで並んでいた岡本和(巨人)を上回った。打点王獲得へ「チームが勝つために打点は必要。4番としてこだわっていきたい」と意気込んだ。

◆DeNA・牧秀悟内野手(25)が七回1死から2試合連続本塁打となる20号ソロ。3年連続20本塁打に到達し「変化球をうまく捉えることができた。前の打席まで抑えられていたので積極的に打ちにいった」と語った。新人から3年連続20本塁打以上は清原和博(西武、13年)、原辰徳(巨人、12年)、有藤道世(ロッテ、8年)らに次いでプロ野球史上6人目。「そういう方と同じ結果になって自信になる」とうなずいた。6試合連続打点で今季73打点とし、リーグトップで並んでいた岡本和(巨人)を上回った。7月は打率・259、4本塁打、11打点とやや低調だったが、8月は打率・386と好調で既に3本塁打、14打点をマークしている。「チームが勝つのが大事。4番として打点にはこだわっていきたい」と見据えた。しかし、打線は牧の一発による得点だけ。巨人先発の山崎伊を攻略できず、右腕との今季の対戦は5試合で0勝4敗となった。連勝が4で止まり「ちょっと(山崎伊に)やられすぎかなと思います」と三浦監督。4位巨人とは2ゲーム差。13日にカード勝ち越しを決め、3位争いで優位に立ちたい。(横山尚杜)

◆ほとばしる力は覇気をたたえ、投球に乗り移った。勝利の立役者となった巨人・山崎伊織投手(24)は「前回がひどかったので初回から全力でいきました」と力の限り飛ばした。前回5日の広島戦(マツダ)は三回持たず4失点で黒星。雪辱を期したこの日は五回まで一人の走者も許さなかった。最速150キロの直球に90キロ台のカーブを織り交ぜて押し引きする余裕もあり、八回途中3安打1失点。3位を争うDeNAから4勝目を挙げた。左右の揺さぶりで打者を翻弄する投球術は折り紙付きだ。今季はフォークボールで縦の変化も加え、けん制や間の取り方といった駆け引きの技術も洗練。バッテリーを組む大城卓は「ピッチング以外のところで成長を感じる」と実感を込める。背番号19を引き継いだ菅野からは、オフの自主トレーニングをともにした頃から「15勝しても驚かない」と期待を懸けられてきた。「シーズンが終わるまで先発で投げ切りたい」。高き総合力を誇る右腕の視線は、あと1勝に迫った自身初の2桁勝利の先を捉えている。(鈴木智紘)

◆裸眼采配ズバリ! リーグ4位の巨人は12日、DeNA17回戦(東京ドーム)に5―1で勝ち、連敗を4で止めた。原辰徳監督(65)は「風景を変えてみよう」と常用するコンタクトレンズや眼鏡を着けず、裸眼でベンチ入り。1失点と好投していた山崎伊織投手(24)を八回途中で降板させて継投に入るなど、連敗脱出に向けて懸命に采配を振った。視界は鮮明でなくとも、勝負の機微は、はっきりと捉えていた。原監督は快勝を収めた試合後、普段使用しているコンタクトレンズを着けず、裸眼でベンチに入っていたことを明かした。「少し風景をぼんやり見てみようと。半眼(はんがん)的な形で勝負に臨んでみよう、ちょっと自分で風景を変えてみようと思いました」半眼とは、大仏などに多い、目を半開きにした状態。半分は外の世界、もう半分は己の心を見つめる意味があるとされる。裸眼の視力は不明だが「見えすぎることによって、ということもある」という指揮官なりの気分転換だった。その裸眼で、目先の1勝とともに大局も見据えた。五回まで完全投球と好投した山崎伊を3-1の八回2死走者なし、111球の場面で高梨にスイッチ。高梨とドラフト5位・船迫(西濃運輸)は完全救援でリードを守り抜く。チームの流れを好転させる継投だった。「このところ、リリーフ陣が少し不安な状況になりつつあった。あそこはブルペン陣に託そうと。リリーフなくして、ペナントレースを戦うのは非常に難しい」阪神に3連敗した前カードに続き、11日のDeNA戦も九回に守護神の中川が逆転2ランを許すなど、救援陣の失点が続いていた。高梨らを復調させるための一手。「山崎が2死走者なしにして、いいバトンを渡してくれた」と9勝目を挙げた右腕を褒めた。6安打だった打線はブリンソンの2点打、坂本の14号2ランなどで効率よく5得点。3位・DeNAとのゲーム差を2に縮めた。「あすも(コンタクトレンズを)入れずにいってみようかな」と笑った原監督は「何でもチームがいい方向に働くように。全員がそういう気持ちであすに向かう」と、力強く目を見開いて会見を締めた。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
61384 0.616
(↑0.004)
-
(-)
40396
(+4)
312
(+3)
53
(-)
53
(+2)
0.244
(-)
2.720
(-)
2
(-)
広島
55463 0.545
(↓0.005)
7
(↓1)
39357
(+2)
366
(+3)
66
(+1)
57
(-)
0.245
(↓0.002)
3.190
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
51483 0.515
(↓0.005)
10
(↓1)
41369
(+1)
357
(+5)
69
(+1)
21
(-)
0.248
(↓0.001)
3.200
(↓0.03)
4
(-)
巨人
50511 0.495
(↑0.005)
12
(-)
41391
(+5)
378
(+1)
124
(+1)
36
(-)
0.254
(-)
3.570
(↑0.03)
5
(-)
ヤクルト
43572 0.430
(↓0.004)
18.5
(↓1)
41372
(+3)
400
(+4)
85
(-)
52
(-)
0.237
(↓0.001)
3.670
(↑0.01)
6
(-)
中日
39613 0.390
(↑0.006)
22.5
(-)
40303
(+3)
360
(+2)
46
(-)
29
(-)
0.242
(↓0.001)
3.170
(↑0.01)