中日(☆3対2★)広島 =リーグ戦17回戦(2023.08.12)・バンテリンドーム=
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広島
0000000202301
中日
30000000X3600
勝利投手:髙橋 宏斗(5勝7敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝1敗26S))
敗戦投手:森下 暢仁(6勝3敗0S)

本塁打
【広島】小園 海斗(3号・8回表2ラン)

  DAZN
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◆中日が連敗を4で止めた。中日は1回裏、無死二三塁から細川が2点適時二塁打を放ち、先制に成功する。なおも続く好機で宇佐見の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋宏が7回2安打無失点の力投で今季5勝目。敗れた広島は、打線が8回に2点を返すも及ばなかった。

◆中日岡林勇希外野手(21)が球団連続試合記録に並んだ。「1番中堅」でスタメン出場し、初回の第1打席。広島先発森下の初球149キロ直球を捉えて、連続試合安打を「25」に伸ばす右前打を決めた。これまでの球団の連続試合安打記録は49年に西沢道夫が刻んだ25試合連続で、初代ミスター・ドラゴンズに並んだ。岡林が7月11日ヤクルト戦から25試合連続ヒット。連続試合安打の記録は79年高橋(広島)の33試合で、25試合以上は史上29人目。中日では49年西沢がマークした25試合の最長記録に74年ぶりに並んだ。また、岡林は21歳5カ月。25試合連続安打の年少記録では、前記高橋の22歳4カ月を抜いて史上最年少となった。

◆広島秋山翔吾外野手(35)が出場選手登録を抹消された。前日11日の中日16回戦(バンテリンドーム)に3番中堅で先発出場も、守備で右ふくらはぎを痛め、3回の守りからベンチに下がった。12日に三重県内で検査を受け、診断結果を受けて首脳陣が抹消を決めた。新井監督は「程度としては軽いけれど(故障箇所に)出血が見られたので」と明かし、最短10日間での1軍復帰については「箇所が箇所なので」と否定的な見方を示した。球団は当初「右下腿(かたい)ヒラメ筋筋断裂」と発表したが、その後「右下腿(かたい)ヒラメ筋筋損傷」と訂正した。秋山は開幕から全試合でスタメン出場を続け、打率2割8分2厘、3本塁打、35打点の成績。不動の中堅、中軸打者として新井カープの快進撃を支えてきた。右脇腹肉離れで離脱していた4番の西川が8日ヤクルト戦(神宮)から戦列復帰したが、再び中心選手を欠くことになった。

◆広島菊池涼介内野手(33)が、プロ通算1500試合出場を達成した。「6番二塁」で先発して5回終了時、バンテリンドーム内にアナウンスされ、両球団の応援団から拍手が起きた。二塁の守備位置からベンチに戻った菊池は、中日の球団マスコットのドアラから記念のボードを受け取り、チームメートが待つ三塁側ベンチへ。ベンチ前でも首脳陣らから拍手でねぎらわれた。12年目での到達に「もうちょっと自分が活躍していれば、もうちょっと早く出ていたと思う」と振り返り「悪いときもあったと思いますが、そんな中で我慢強く使っていただいたみなさんに感謝したい」と語った。初出場は12年6月30日のDeNA戦(マツダスタジアム)で、5回に代打で出場。通算1500試合出場=菊池(広島) 12日の中日17回戦(バンテリンドーム)に先発出場して達成。プロ野球205人目。初出場は12年6月30日のDeNA8回戦(マツダスタジアム)。

◆広島は1分けをはさんで今季初の5連敗を喫した。右手中指のマメの影響で中13日で先発した森下暢仁投手が、立ち上がりに5連打を浴びて3失点。2回以降は四球の走者を出しながらも無失点に封じたが「ああいう形でチームとして勢いが削がれるような投球をしてしまった」と悔やんだ。新井監督は「登板間隔が空いたんで入りは難しかったと思うんですけど、ナイスピッチング」とねぎらい、5連敗については「全く悲観することはない」と力を込めた。▽広島小園(8回に清水のフォークを捉え、1点差に迫る中堅右への3号2ラン) (首脳陣から)「若い人が頑張れ」って言われていますし、その中でも1番打たせてもらってるので。どんどん引っ張っていければいいかなと思います。

◆中日岡林勇希外野手(21)が25試合連続安打の球団記録に並んだ。広島戦に定位置の「1番中堅」で出場し、初回に森下の初球149キロ直球を捉え、右前にきれいに運んだ。「初代ミスタードラゴンズ」と呼ばれた西沢道夫が1リーグ時代の1949年にマークした球団最多に肩を並べ、チームはここから5連打で3点を先取。逃げ切って連敗を4で止めたが、最下位のままとあって岡林は「明日も頑張ります」と短いコメントを残すにとどめた。7月に34安打、打率3割8分2厘で初めて月間MVPに選ばれ、疲れの出やすい時期に好調をキープ。立浪監督は「すごい記録だと思う。ここまで来たら抜いてくれれば」と称賛。21年の春季キャンプ臨時コーチ時代から岡林を指導し、高卒3年目で最多安打を獲得した昨季との違いを的確に指摘した。「去年よりスイングが速く、強くなった。打席での粘りが身につけば優に3割は打てる。昨年から油断せずに練習してきた成果」。球団最多2480安打の「3代目ミスタードラゴンズ」も目を細める成長ぶりだ。球界最多は79年高橋慶彦(広島)の33で、左打者に絞れば西武秋山翔吾(現広島)の31。いずれも岡林の射程圏に浮かび上がってきた。【伊東大介】岡林が7月11日ヤクルト戦から25試合連続ヒット。連続試合安打の記録は79年高橋(広島)の33試合で、25試合以上は史上29人目。中日では49年西沢がマークした25試合の最長記録に74年ぶりに並んだ。また、岡林は21歳5カ月。25試合連続安打の年少記録では、前記高橋の22歳4カ月を抜いて史上最年少となった。

◆中日岡林勇希外野手(21)が25試合連続安打の球団記録に並んだ。広島戦に定位置の「1番中堅」で出場し、初回に森下の初球149キロ直球を捉え、右前にきれいに運んだ。「初代ミスタードラゴンズ」と呼ばれた西沢道夫が74年前、1リーグ時代の1949年にマークした記録。戦前から戦後にかけて投手と野手で活躍した人物で、延長28回完投など数々の記録を持つ。西沢道夫(にしざわ・みちお)1921年(大10)9月1日生まれ、東京都出身。15歳でテストを受け、37年に名古屋(現中日)へ投手として入団。同年9月5日に史上最年少の16歳0カ月でデビューした。40年に20勝、42年には5月24日大洋戦で延長28回完投、7月18日阪急戦でノーヒットノーランを達成。戦後の46年に野手へ転向。右の強打者として50年にはシーズン5本の満塁本塁打を放ち、52年には首位打者と打点王を獲得するなど「初代ミスタードラゴンズ」として活躍。通算成績は投手で60勝65敗、防御率2・23、打者で1717安打、212本塁打、940打点、打率2割8分6厘。64年から67年まで中日監督を務め、77年に野球殿堂入り。同年12月に56歳で死去した。背番号「15」は中日の永久欠番となっている。

◆広島・遠藤淳志投手(24)が試合前の練習に参加し、約3カ月ぶりの1軍先発となる13日の同戦に向けて意気込んだ。「緊張はしますけど、気負い過ぎず目の前の打者に集中して投げたい」。前回の1軍登板は5月5日の阪神戦(マツダ)で、3回5安打4失点で黒星を喫している。今季は5試合に先発し1勝4敗、防御率4・94と黒星が先行しているが、久々のチャンスを勝利につなげたい。

◆広島・菊池涼介内野手(33)が「6番・二塁」で出場し、プロ野球史上205人目の通算1500試合出場を達成した。五回終了後に場内アナウンスされると両軍のファンから拍手を浴び、三塁ベンチ付近で中日のマスコット・ドアラから受け取った記念ボードを掲げた。2013年から10年連続でゴールデングラブ賞に輝く名二塁手は武蔵工大二高(現東京都市大塩尻高)、中京学院大を経て2012年にドラフト2位で広島に入団し、プロ12年目で到達した。

◆広島の森下は立ち上がりに乱れて3敗目を喫した。一回に先頭打者の岡林から5連打を浴びて3失点。二~七回は無得点で粘っただけに「チームとして勢いがそがれるような投球をしてしまった」と悔しがった。秋山が故障離脱した打線は八回に1点差に迫ったが、届かなかった。今季初の5連敗に、新井監督は「連敗を止めたい気持ちはプレーから伝わってくる。全く悲観することはない。どんどんいくぞって感じ」と前向きな言葉を並べた。

◆中日の高橋宏が力強い投球で5勝目を手にした。155キロ前後の直球にスプリットなどを織り交ぜ、7回を2安打無失点。七回は2死一、三塁でデビッドソンを三ゴロに打ち取った。捕手とハイタッチを交わし「いい感覚で投げられた」と満足そうに振り返った。9日に21歳になったばかりで、5日のヤクルト戦に続いて白星。投球フォームが安定してきたことで、力強さが戻ってきた。「シーズンを通してもっといい形が続けばいい」と引き締まった表情で話した。

◆鯉が夏バテだ。広島が最下位の中日に敗れ、1分けを挟んで今季ワーストの5連敗。さらに不動の3番・秋山翔吾外野手(35)が故障離脱と弱り目にたたり目の状況にも、新井貴浩監督(46)は前向きに振る舞った。「全然関係ない。別に連敗だろうが、なんだろうがそんなの関係ない。まったく悲観することはない」11日の中日戦(バンテリンD)で途中交代した秋山が、この日の試合前に三重県内の病院で「右下腿ヒラメ筋筋損傷」と診断され、出場選手登録抹消に。指揮官は「10日間では戻ってこられない」と長引くことを示唆した。前日までの全103試合でクリーンアップの一角で先発していた秋山を欠いた打線は、中日先発・高橋宏の前に7回2安打と沈黙。八回に2番手・清水から小園が3号2ランを放ったが、及ばなかった。新井監督は「何ゲーム差とか本当に気にしていない。どんどんいくぞって感じ」と結んだ。まだペナントレースの火を消すわけにはいかない。(柏村翔)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
61384 0.616
(↑0.004)
-
(-)
40396
(+4)
312
(+3)
53
(-)
53
(+2)
0.244
(-)
2.720
(-)
2
(-)
広島
55463 0.545
(↓0.005)
7
(↓1)
39357
(+2)
366
(+3)
66
(+1)
57
(-)
0.245
(↓0.002)
3.190
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
51483 0.515
(↓0.005)
10
(↓1)
41369
(+1)
357
(+5)
69
(+1)
21
(-)
0.248
(↓0.001)
3.200
(↓0.03)
4
(-)
巨人
50511 0.495
(↑0.005)
12
(-)
41391
(+5)
378
(+1)
124
(+1)
36
(-)
0.254
(-)
3.570
(↑0.03)
5
(-)
ヤクルト
43572 0.430
(↓0.004)
18.5
(↓1)
41372
(+3)
400
(+4)
85
(-)
52
(-)
0.237
(↓0.001)
3.670
(↑0.01)
6
(-)
中日
39613 0.390
(↑0.006)
22.5
(-)
40303
(+3)
360
(+2)
46
(-)
29
(-)
0.242
(↓0.001)
3.170
(↑0.01)