阪神(☆2対1★)ヤクルト =リーグ戦17回戦(2023.08.11)・京セラドーム大阪=
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ヤクルト
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阪神
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勝利投手:馬場 皐輔(1勝0敗0S)
(セーブ:岩崎 優(3勝1敗23S))
敗戦投手:清水 昇(1勝5敗0S)

本塁打
【ヤクルト】塩見 泰隆(5号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆阪神が8連勝。阪神は初回、大山の適時打で幸先良く先制する。その後同点とされるも、8回裏に1死一塁から糸原の適時二塁打で1点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・馬場が今季初勝利。敗れたヤクルトは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆今季のヤクルト村上宗隆はビジターでさっぱり。昨年は敵地で打率3割6分6厘、33本塁打、81打点をマークして77年王(巨人)に並ぶビジターの最多本塁打記録をつくったが、今季は170打数36安打、6本塁打、21打点で打率2割1分2厘。敵地での1発は6月25日、バンテリンドームの中日戦で涌井から打った12号が最後。7月以降の本塁打はすべて神宮球場で、ビジターでは15試合連続で本塁打が出ていない。

◆パイン効果!? 阪神岡田彰布監督(65)に好物「パインアメ」が届けられて以降の勝率がネット上で話題になっている。製造するパイン株式会社の担当者は、1袋200粒入りのものを5袋用意し、7月24日に発送。翌25日に届けられた。前日10日の巨人戦(東京ドーム)でも近本が決勝弾を放つと、指揮官が喜びの声を発した瞬間に口の中のアメが顔をのぞかせていた。商品到着後の成績は12勝2敗1分け。勝率は8割5分7厘だ。チームは現在7連勝中。現在2位広島には5・5差をつけ、首位を快走している。「パインアメ効果」が絶大だ。

◆阪神のカイル・ケラー投手(30)と植田海内野手(27)が、出場選手登録を抹消された。球団によると、K・ケラーは「家庭の都合」により一時帰国するため、1軍本体から離脱することとなった。リリーフ陣の一角として、前日10日の敵地巨人戦では休養の岩崎の代役守護神として9回に登板し、今季初セーブを挙げていた。ここまで27試合に登板し、1勝0敗、1セーブ、8ホールド、防御率1・71と奮闘を続けていた。植田は10日の巨人戦の試合前練習中に右脚を痛めた影響で、登録を外れた。主に代走として28試合に出場し、4盗塁をマークしていた。代役として、岡留英貴投手(23)とヨハン・ミエセス外野手(28)が出場選手登録された。

◆阪神新助っ人コルテン・ブルワー投手(30)が試合前の1軍練習に参加した。ブルペン入りし、岡田監督の見守る中で26球を投げた。カットボール、カーブ、スライダー、ツーシームど各球種も2、3球ずつ試した。「キレも良かったので全体的に良い感触はあった。近々試合で投げる準備はできているよ」とブルワーは手応えを口にした。岡田監督との初対面も果たし、「すごく気さくに話をしてくれた。いい方だという印象だった」と振り返った。今後は、13日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)で初実戦に臨む予定となっている。

◆阪神才木浩人投手(24)が、出場選手登録を抹消された。先発した前日10日の巨人戦(東京ドーム)では8回途中2失点の力投で、約2カ月ぶりの勝利となる6勝目を挙げていた。この日はヤクルト戦の試合前練習に姿をみせ、キャッチボールなどで調整していた。才木は「特例2023」が適用されており、10日間を待たずに再登録が可能となっている。

◆阪神OBで日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(54)が「エポック社の野球盤ナイター」で始球式に登場した。ヤクルト1番塩見が打席に入ると、「もっと遠くに構えて」と言わんばかりに手でしぐさ。投球が内角高めに浮いてしまい、登板後は「抜けた~」と苦笑いしていた。

◆阪神は11日からのヤクルト3連戦(京セラドーム大阪)を「ファミリーデー」として開催する。「子どもたちと家族がタイガースの試合をきっかけに笑顔あふれる毎日を送ってもらいたい」との趣旨で22年から実施し、今季は6月にも2試合開催した。監督や選手は平穏や安らぎを意味するグリーン主体の限定ユニホームを着用。右胸には幸運を意味する四つ葉のクローバーが入っている。のちに同ユニホームのチャリティーオークションを実施し、経費を除いた収益金は日本財団子どもサポート基金と西宮市に寄付される。

◆ヤクルト塩見泰隆外野手(30)が阪神先発村上から、本塁打を放った。1点を追う4回先頭。フルカウントから真ん中高めの147キロ直球を振り抜き、左中間席へ同点5号ソロを放った。阪神の中堅近本、左翼ノイジーも打球を追うのを止めるほどの会心の当たりに、「追い込まれていたのでコンパクトに振った。良い角度で上がってくれた」と語った。塩見は今季、下半身のコンディション不良で開幕から約1カ月後の5月4日に1軍に合流。しかし、同26日には同様の理由で再び離脱した。復帰は約2カ月後の先月27日だった。復帰後8試合は3番に座ったが、6日の中日戦(バンテリンドーム)から定位置の1番を任されると、チームは4連勝。前日10日の広島戦(神宮)では4安打を放ち「1番として上位打線に持って行くのが仕事なので、それができて良かった」と話していた。

◆阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22)が、フェンス際のジャンピングキャッチでチームを救った。同点の8回無死一塁。この試合同点弾も放っている塩見の打球が右翼へ一直線に伸びた。フェンス際まで下がった森下はタイミングを合わせジャンプ。フェンスにぶつかりながらもボールをがっちりキャッチ。ヒットとなれば勝ち越しもあった場面で、ルーキーが魅せた。

◆阪神村上頌樹投手(25)が、7回3安打1失点と好投した。しかし打線の援護なく今季8勝目を挙げることはできなかった。3回までパーフェクト投球でヤクルト打線をねじ伏せたが、1点リードの4回に先頭塩見に左中間への同点ソロを被弾。5、6回と無失点に封じ、7回は1死満塁のピンチで代打川端を迎えたが、外角高めの自己最速151キロ直球で三ゴロ併殺打に打ち取り、勝ち越し点を許さなかった。8回からは2番手で島本がマウンドに上がり、お役御免となった。防御率は2・02で再びセ・リーグ1位に浮上した。7試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)で109球の熱投を演じたが、勝ち星には恵まれなかった。

◆/ハートの強さを見せつけた\糸原健斗が代打決勝タイムリー??一塁から木浪聖也が長躯ホームイン岡田監督の采配が的中???#プロ野球(2023/8/11)??阪神×ヤクルト??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #tigers pic.twitter.com/Pfcat8q6u8

◆阪神は激戦を制し、夏の長期ロード(期間中の主催試合含む)中では68年以来55年ぶりとなる8連勝を飾った。今季60勝に到達し、貯金は今季最多の22に膨らんだ。打線は1回2死二塁で4番大山悠輔内野手(28)が右前に先制打。その後は残塁地獄が続いた。2回2死満塁、3回2死満塁、4回2死一、二塁、5回2死二塁でいずれも無得点。それでも同点で迎えた8回1死一塁、代打の糸原健斗内野手(30)が右中間をライナーで抜く勝ち越し二塁打を決めた。先発の村上頌樹投手(25)は1点リードの4回、1番塩見に中越えソロを献上。それでも6回2死二塁をしのぐと、7回1死満塁では代打川端を三ゴロ併殺打に仕留めて耐えた。8回2死満塁では5番手の馬場皐輔投手(28)がサンタナをライナー性の中飛に仕留めて勝ち越しを許さなかった。

◆ヤクルトは開幕以来の5連勝を目指したが、首位阪神に1点差で屈した。1-1で迎えた8回1死一塁、セットアッパー清水が代打糸原に右中間に決勝打二塁打を許し、5敗目。好調な村上が先発だっただけに高津監督は「今日はロースコアでないと勝ち目はないと思っていた」と話し、7、8回に満塁のチャンスを逃した点には「あと1点がすごく難しかった。あと1歩だった」と語った。▽ヤクルト塩見(4回先頭で阪神村上から左中間へ一時同点となる5号ソロ)「真っすぐを待ちながらも『イチニノサン』ではなくゾーンでコンパクトに振ることを心がけた」

◆阪神糸原健斗内野手(30)が、代打で決勝打を放った。1-1で同点の8回1死一塁、ヤクルト清水から適時二塁打を放ち勝負を決めた。チームは8連勝。プロ7年目、1打席にかける男が輝いた。プロ野球選手でも、好きなものを好きなだけ食べる人もいるんですね...。ひょんなことから、糸原にそんな話をぶつけたことがある。「そう言えるのはレギュラーやから。同じように食べてたらすぐ太る」。真剣にそう返された。勝負の夏に入る前のことだ。ベンチで1打席の出番に備えることが多いプロ7年目。どうしても運動量は落ちる。「全部に気をつけているわけじゃないけど脂質はとりすぎないように。そこはレギュラーの時とは違う」。食事に気を配り、試合前には灼熱(しゃくねつ)の甲子園で何本もダッシュを繰り返してきた。「練習で動かないと。去年までより甲子園に来るのも早くなった。11時過ぎとかにはいるよ」。今はレギュラーじゃない-。現実と真正面から向き合い、準備し続けた男は、ここぞに強い。【阪神担当 中野椋】

◆阪神村上頌樹投手(25)が、7回3安打1失点の快投でチームに8連勝を呼び込んだ。自己最速を1キロ更新する151キロの直球を軸に、ヤクルト打線を圧倒。惜しくも8勝目はお預けとなったが、防御率2・02で広島床田を抜きリーグ1位に再浮上。計8つの三振を奪って大台を突破し、リーグ4位の103奪三振をマークした。「チームが負けなかったのが一番ですし、そこはよかったかなと思います」絶体絶命の大ピンチでギアを上げた。3回まで完全投球も、1点リードの4回に先頭塩見に左中間への同点ソロを被弾。その後粘投を続け、同点の7回、1死満塁で打席には代打川端を迎えた。109球目、追い込んでから外角高めに渾身(こんしん)の151キロ直球を投げ込んだ。三ゴロ併殺打を完成させ、雄たけびを上げた。右腕は「無失点に抑えられたのでよかった」と胸をなで下ろした。7試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)と安定感抜群の右腕に、岡田監督も「ナイスピッチング」とたたえた。ドームでの登板に限っては通算5試合に投げいまだ無敗。32イニングを投げ防御率は0・56と無類の強さを誇っている。「ドーム男」が、チームに勝機を運んだ。【古財稜明】村上が防御率2・02で、セ1位に立った。今季先発した15試合中、QS(先発6イニング以上、自責点3以下の試合)は13度あり、QS率86・7%はセ最高だ。今季の村上はドーム球場に強く、5試合に登板し2勝0敗、防御率0・56。

◆阪神が必死のパッチリレーで相手の勝ち越し点を防いだ。1-1の同点の8回、2番手で登板した島本が先頭浜田に中前打を許した。無死一塁から塩見に右翼方向への大飛球を放たれるも、右翼手森下がフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチで阻止。続く宮本の犠打で2死二塁とされたところで、この日昇格したばかりの岡留が登板。山田に四球を許し、村上の打席で及川にスイッチ。再び四球を許し、サンタナの打席でこのイニング4人目となる馬場が登場。センター左方向へ痛烈な打球を放たれたが、中堅近本が猛追して体勢を崩しながらキャッチしホームを死守した。

◆阪神の4番大山悠輔内野手が7度目の猛打賞で8連勝に貢献した。1回2死二塁では、ヤクルト高橋の外角高めのチェンジアップをとらえ、右前に先制打を運んだ。「追い込まれていましたが、浮いた変化球をしっかり仕留めることができました」。4回2死一塁では再び高橋から中前打。7回は先頭で木沢のカットボールをとらえ、二塁で憤死したものの左翼線へのライナーでHランプをともした。チーム最多の打点数を58に伸ばし、打線の軸として機能し続けている。「自分がどうこうよりも勝てて良かったです。明日もまたしっかり準備して、勝てるように頑張ります」。これで「ファミリーデー」は3試合合計で10打数6安打の打率6割。「虎家族」の絆をガッチリ深めている。

◆大阪に帰ってきても強い! 阪神左の代打の切り札、糸原健斗内野手(30)が決勝の適時二塁打を放ち破竹の8連勝を導いた。再三のピンチを美技や継投でしのぎ1-1で迎えた8回。ヤクルト清水から深々と右中間を破り、一走木浪を長駆生還させた。チームは両リーグ最速の60勝で、夏の長期ロード8連勝は藤本定義監督時代の1968年(昭43)に並ぶ球団記録。引き分けた2位広島とのゲーム差を6に広げ、京セラドーム大阪が沸き返った。糸原が決めた。阪神が約半世紀ぶりの「長期ロード8連勝」を決めた。「みんな頑張っていたので。あと延長は嫌だったので打ちました」8回に投手4人をつぎ込み、なんとか0に抑えた直後の攻撃だった。木浪の安打で1死一塁の場面。岡田監督が代打糸原を告げた。セットアッパー清水に対し、カウント1-2からの5球目だった。外角低めの変化球を引っ張りこんだ打球は二塁手の頭上をライナーで越し、右中間を深々と破った。木浪は一気に三塁を回って生還。京セラドーム大阪が割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。「木浪も全力で帰ってくれたし、食らいついて、いいところに飛んでくれた」 大盛り上がりのベンチとは対照的に、二塁上に達した仕事人はフーっと息を吐き、静かに喜びをかみしめた。二塁のレギュラーが一転、今季は開幕から「左の代打」として起用が続く。相手も勝利の方程式が出てきたり、難しい場面での起用が多いが、「準備だけは怠らないようにやっています」と職人ぶりを発揮。代打で7本目となる安打を奏でた。岡田監督も「最初から糸原いくつもりやから。木浪がヒット打とうが打たまいが。バントやらすなら最初からバントやらせるやつ出してるよ。最初から打ちやったから、糸原でな」と絶大な信頼を口にした。併殺もあり得た場面の中で勝負を託し、左の代打の切り札が最高の結果で応えた。つかめなかった2点目を最後につかんだ。初回から幸先良く先制点をつかんだが、追加点が遠かった。再三走者を出しながらも、得点には結びつかず。5回までにチームの残塁は10まで伸びた。もどかしい展開が続いた中で、値千金のHランプをともした。7月30日以来のホーム開催。黄色く染まった京セラドーム大阪のお立ち台に上がると「最高です!」と、かみしめた。「ファミリーデー」として家族連れも多く駆けつけた虎党のもとで、大仕事をやってのけた。夏の長期ロード9勝1敗は現在球団で最高の戦績。この勝利で8連勝を飾り、68以来となる夏の長期ロード8連勝を飾った。55年ぶりに並んだが、今の勢いなら新記録も可能性十分。真夏の猛虎が強すぎる。【波部俊之介】阪神は3日中日戦から8連勝。夏の長期ロード期間中(高校野球開催中の甲子園以外での試合。他球場での主催試合も含む)では、68年の8連勝と並び球団最長となった。また、長期ロード初戦の10戦を9勝1敗は、63年の8勝1敗1分けを超え最高となった。また、京セラドーム大阪が現在の球団名となって以降、長期ロード中のヤクルト戦は、初戦となった10年8月13日で負けたので、次戦から14連勝となった。

◆阪神木浪聖也内野手(29)がが今季10度目の猛打賞で快勝に貢献した。3回2死一、二塁からは二塁への内野安打を放つと、5回2死からは右翼線への二塁打をマーク。1-1の同点の8回1死からは左前打で出塁し、直後の代打糸原の右中間を破る当たりに激走し、勝ち越しのホームに頭から飛び込んだ。これで7試合連続ヒット&2試合連続マルチ安打と絶好調だ。「本当にいい感じで来ているので、継続できるようにやるだけです」と力を込めた。

◆これも余裕のなせる技か。阪神岡田彰布監督(65)が8回、若手をあえてピンチに送り出す継投でまんまと逃げ切りに成功した。同点で2死二塁。3番山田を迎えると、岡田監督はこの日再昇格したばかりで、まだ実績のない大卒2年目変則右腕岡留を告げた。プロ2試合目でトリプルスリー・山田とのマッチアップ。フルカウントからスライダーがワンバウンドして四球となったが、笑みも浮かべながら続く4番村上には左の及川をコールした。こちらも四球で歩かせたが、岡田監督には想定内だったようだ。「予定通り。アメリカ帰ったり、連投しすぎたりでベンチに入ってなかったから」。この日ケラーが家庭の事情で米国へ緊急帰国。右で一番安定している加治屋はこの日は休養のためベンチを外れていた。「2死二塁だったからね。満塁までOKだから。岡留、及川は四球でOKで行けと言ったら本当に四球だったけどね」と笑った。岡留は抑えればプロ初ホールド。及川は8日の再昇格後初登板で、勝敗を分ける大舞台での投入だった。「(2人とも)2ストライク追い込んだけどな。そこでもう1球いい球を放れるようになったら、1軍にもっと定着すると思うけどな。抑えたら)ものすごく自信ついたと思うけどな」。ある意味勝敗は度外視。今後を見据えて経験を積ませる意味が強い登板だったことを明かした。そして2死満塁になると経験のある馬場を5番手でマウンドへ。サンタナの打球は中堅へのライナー。何とか近本が抑え「0」で切り抜けた。直前の右翼森下の好捕も含め、安打性が続いたが「あれはみんな流れがよかったからやで。野手の正面にいくのは」と奮闘をたたえた。9回は守護神岩崎が1死二塁のピンチを背負ったが「最後も同点OK言うてたから。みんなそんなきゅうきゅうになるな。勝ってるチームやのに。そんな1点守る必要ないと」と指示。「アレ」への最終盤に向け、もっとチームを成長させようと采配しながら、8連勝を勝ち取った。【石橋隆雄】▽▽阪神岡留 (8回に1軍昇格即登板も山田に四球を与えて降板)「こういう場面で投げたのはいい経験になった。次投げる機会があったときは、しっかり自分のピッチングをしてチームの勝利に貢献したいです」

◆劇的な8連勝の土台を整えたのは、鉄壁の外野陣だ。阪神森下翔太外野手(22)と近本光司外野手(28)が同点で迎えた8回、文句なしのキャッチングで無失点リレーを演出した。先に美技で魅せたのは右翼森下だ。無死一塁、1番塩見の後方への大飛球を全速力で追いかけ、フェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチに成功した。「もともと長打警戒だったけど、結構ライナー性の打球もきていた。確実にフェンスが近くなると思っていた。飛ばなかったら突っかかっていたかもしれないので、飛ぶという選択肢を取りました」グラブを出す位置が数センチズレれば、フェンス直撃でピンチが拡大していた中、貴重な1アウトで島本を救うビッグプレー。打撃は4打数無安打に終わっていただけに「今日は打撃で全然貢献できなかった。守備の時は打撃のことは考えないようにと思っていた。切り替えられて良かった」とホッと胸をなで下ろした。さらに2死満塁では中堅近本が堅守を決め、虎党の悲鳴を大歓声に変えた。サンタナのライナーが中堅左に飛ぶと、やや右翼寄りだった守備位置から俊足を飛ばして落下地点へ。半身のまま包み込むように捕球すると、丁寧にスライディングで落球を防いだ。「そんなに回転はかかっていなかった。全然イージーです。気持ちだけで、グラブも落とさないようにと思って抱きかかえました」連続試合安打は15で止まったが、ノーヒットを補って余りある守備力はこの日も健在。外野のドラフト1位コンビが、よりチームの士気を高めたのことは間違いない。【佐井陽介】

◆大阪に帰ってきても強い! 阪神左の代打の切り札、糸原健斗内野手(30)が決勝の適時二塁打を放ち破竹の8連勝を導いた。再三のピンチを美技や継投でしのぎ1-1で迎えた8回。ヤクルト清水から深々と右中間を破り、一走木浪を長駆生還させた。チームは両リーグ最速の60勝で、夏の長期ロード8連勝は藤本定義監督時代の1968年(昭43)に並ぶ球団記録。引き分けた2位広島とのゲーム差を6に広げ、京セラドーム大阪が沸き返った。阪神は3日中日戦から8連勝。夏の長期ロード期間中(高校野球開催中の甲子園以外での試合。他球場での主催試合も含む)では、68年の8連勝と並び球団最長となった。また、長期ロード初戦の10戦を9勝1敗は、63年の8勝1敗1分けを超え最高となった。また、京セラドーム大阪が現在の球団名となって以降、長期ロード中のヤクルト戦は、初戦となった10年8月13日で負けたので、次戦から14連勝となった。阪神の優勝マジック点灯最短日は15日で変わらず。広島またはDeNAを対象に、M29または30が点灯する。

◆大阪に帰ってきても強い! 阪神左の代打の切り札、糸原健斗内野手(30)が決勝の適時二塁打を放ち破竹の8連勝を導いた。再三のピンチを美技や継投でしのぎ1-1で迎えた8回。ヤクルト清水から深々と右中間を破り、一走木浪を長駆生還させた。チームは両リーグ最速の60勝で、夏の長期ロード8連勝は藤本定義監督時代の1968年(昭43)に並ぶ球団記録。引き分けた2位広島とのゲーム差を6に広げ、京セラドーム大阪が沸き返った。阪神の優勝マジック点灯最短日は15日で変わらず。広島またはDeNAを対象に、M29または30が点灯する。

◆阪神は1点差で逃げ切り、8連勝を飾った。今季60勝に到達し、貯金は今季最多の22。この日はケラーが家庭の都合で米国へ緊急帰国し、加治屋も休養のためベンチ外だった。8回のピンチでは経験の少ない岡留英貴投手、及川雅貴投手を投入。2人とも四球だったが、しびれる場面を経験させた。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。(テレビインタビュー)-今日も接戦を制した「まあね、5回まで10個かな? (実際は11個)残塁ね。あそこで1本でも出とけば、もっと楽な展開やったけど。打席にの立ったもんが、ボール球ばっかり振ってね、だから、こんな苦しい展開になったんだけどね」-2点目が遠かったが、8回に代打糸原が仕事をした「いやもう、最初から(糸原には)バントなんかね、ないから。ゲッツーなっても、9回裏は1番からやからね。一生懸命、サインみてたけど、サインなんかないっていう。バントさすんやったら、バントするやついかすって。糸原、打つやつやから」-8回の勝ち越しの前には、岡留の起用、及川の起用があった。どんな期待を込めて「いやいや、予定通りですよ。後がいないですから。(ケラーが)アメリカに帰ったり、(加治屋が)連投しすぎたりで、ベンチに入ってないから。右ピッチャーは3人(岡留、馬場、小林)しか入ってないから」-先発の村上は「もう1回(8回も)いってもよかったんだけどね。ナイスピッチングだったし、100(球)くらいいったし。(8回は)ちょうどあの場面でバントでツーアウト二塁になったからね、もうみんなフォアボールOKで、最後の馬場以外はね。満塁までOKだから。岡留、及川はフォアボールOKで行けって言ったから。ほんなら、本当にフォアボールやったけどね。もうちょっとやったけどね。2ストライク追い込んだけどな。そこでもう1球いい球を放れるようになったらな、1軍にもっと定着すると思うけどな」-シーズン2度目の8連勝。何がこの勢いをつくっているか「いやいや、勢い、勢いというよりは、そんなねえ、勢いがあれば序盤に5、6点入ってるかもわからんし、まあ、だからいろんなゲーム展開なるんでね、打てない時もあるし、今日みたいにチャンスだけ作れる時もあるし、そらもう、ゲーム始まってみないと分からない状況なんですけど、とにかくね、ずっと接戦でいってても、最後は何とか勝ち切るというかね、あんまり、あの、とにかく久しぶりの後攻なんでね、最後も同点OK言うてたから、みんな。そんなきゅうきゅうになるな、言うてね、勝ってるチームやのにもう。そんな1点守る必要ないと、同点でもいいやんか、だからそういう気持ちでやってたから、オレは楽やったですけどね」-明日以降に向けて。「そうねえ、左ばっかりなんでね、後ろ、ブルペンが。まあ明日は青柳にちょっと、もうちょっと頑張ってもらいます、明日は」(囲み)-岡留、及川は抑えたら自信になる「そらそうやろ。打たれたらあかんで。フォアボールOKやから」-2人とも最悪のことをしなかった「そうやなあ。2ストライク目が2人ともええボールいったからなあ。その後、追い込んで、もう1球投げれたらものすごく自信ついたと思うけどな。まだ、そこまでにはならんかったな。いや、やっぱり点をやらないっていうのはな。最悪のことで塁が空いてるんやから。馬場はあかんけどな満塁やからな」-馬場が一番経験があるから「そういうことやんか。だから、経験のない方からいって」-馬場が踏ん張った「あれを踏ん張ったって言うていいのか、何かもうちょっとなんかな。もう、アウトの打球でいってくれたら。あれはみんな流れがよかったからやで。野手の正面いくというのは」-あれで馬場も自信を深める「いやいや、自信にはなってないと思うで。あの当たりは」-序盤で残塁を重ねながらも勝てた「まあ、それは先発ピッチャーに勝ちがつかないといじことやからな。結局は。今日は、村上に本当はな勝ち星つけたらないかんゲームやけど、なあ、あそこまでいって負け投手は、ちょっときつかったからな。まあここはお役ごめんやと思った。8回いってな、塁にでたらあそこ回ってくるからな。勝ち負け、もっと早い時期だったらつけてもよかったけど。ここは自分が負けない、でもある程度仕事しました、で。そういう終わり方がええと思ってな」-リリーフ陣にアクシデントのようなことが重なりながら連勝が続いているのは「そうやなあ、明日はもうちょっとマシになるで、リリーフ陣。明日の方が楽になるわ」-昨日も今日も代打がいい仕事を「いやまあな、別に。最初から糸原いくつもりやから。木浪がヒット打とうが打たまいが。そういうことやろ、バントやらすなら最初からバントやらせるやつ出してるよ、小幡とかな。それでアウトになったら他のものに代えるけどな。それはもう最初から打ちやったから、糸原でな」-練習前に新外国人右腕ブルワーのブルペン投球を見た印象は「いやいや、BK(退団したBケラー)よりよかったよ。ちゃんと投げたから」

◆阪神5番手馬場皐輔投手が2年ぶりとなる通算6個目の白星をゲットした。同点の8回、岡留や及川らで2死満塁のピンチを招いたところで登板。「四球も絶対ダメですし、暴投もダメ。シングル(安打)も。初球から厳しいところで、丁寧に丁寧に、でも強さは出していかないと」。サンタナを外へのカットボールで追い込むと、最後は落ちる球で中堅へのライナーに。好捕した近本に「すごい助かりました」と感謝しきりだった。

◆阪神先発マスクの坂本誠志郎捕手はしびれる展開でも冷静なリードに徹した。同点の8回は4投手を駆使して、最後は2死満塁の大ピンチを防いだ。「リリーフが踏ん張れば点を取ってもらえる試合が続いている。今日も追い越されなければ、と思っていました」。打っても出場2試合ぶりのマルチ安打。存在感が光った。

◆阪神岩崎優投手が9回1点差を守り、球団歴代7位タイとなる通算54セーブ目を挙げた。内野安打と犠打で1死二塁を招いたが、直後の内山、浜田を外野フライで試合を締めた。前日10日の巨人戦(東京ドーム)では休養で欠場。お立ち台では「休まりました」と語り、7試合連続セーブにつなげた。この試合で6月28日中日戦(甲子園)から、17試合連続無失点。今季23セーブ目となった。

◆阪神が破竹の8連勝を飾った。再三のピンチを美技や継投でしのぎ1-1で迎えた8回。左の代打の切り札、糸原健斗内野手がヤクルト清水から決勝の適時二塁打を放った。チームは引き分けた2位広島とのゲーム差を6に広げた。阪神は今季1点差試合が19勝7敗で、セ・リーグ最多の貯金12を稼ぎ、勝率7割3分1厘は断トツ。全60勝の3分の1近くを占めている。1点差試合は、7月9日のヤクルト戦から5連勝だ。セの他球団で1点差で勝ち越しているのは巨人だけだが、貯金は1個しかない。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は村上頌樹投手(25)が先発する。ヤクルト戦は今季4度目の先発で、ここまで2勝1敗、防御率は1・29。いずれもクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)をマークするなどイメージはいい。前回登板した4日のDeNA戦(横浜)では勝ち負けこそつかなかったものの、6回2失点と好投。後半戦も安定感抜群の右腕が自身8勝目と、チームの今季2度目の8連勝をかけ、マウンドに上がる。

◆阪神・青柳晃洋投手(29)が試合前練習に参加し、12日のヤクルト戦(京セラ)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。「(チームが)いま、いい感じに勝てていると思う。自分もそういう投球ができたら」夏の長期ロードでは球団初となる8勝1敗と貯金を積み重ねる戦いを繰り広げており、その流れにエースも乗っていきたいところだ。迎え撃つヤクルトは、前カードの広島3連戦(神宮)で合計40安打29得点と打線が好調で「もともと2連覇するようなチームなので、自力はあると思いますし、いい選手はそろっている。誰の前でも点は入ると思うが、走者を出さないように、ためないように頑張るしかない」。今季4勝は全てDeNAから挙げており、そろそろほかの4球団からも白星を手にしたいところ。プロ8年目で初の開幕投手を務めた京セラの地で、次の1勝をつかみ取る。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(25)が圧巻の立ち上がりだ。先頭の塩見は直球で簡単に追い込むと、最後は外角低めに150キロ直球をズドン。見逃し三振に斬ると、続く宮本は中飛、山田は134キロフォークで空振り三振と変化球もさえた。危なげなく三者凡退で抑え、悠々とベンチへ。7連勝中のチームの勢いそのままに、快投をみせた。

◆阪神が一回に先制。4番の大山悠輔内野手(28)が右前適時打を放った。先頭の近本が四球で出塁すると、岡田監督は2番・中野に迷いなく犠打のサイン。一発で成功させ1死二塁。森下は一邪飛に倒れたが、大山が高橋の122キロチェンジアップを捉えた。大山はこれで4試合連続安打。好調な猛虎打線の中心に座り、4番の仕事を果たした。

◆阪神が一回に先制。4番の大山悠輔内野手(28)が右前適時打を放った。先頭の近本が四球で出塁すると、岡田監督は2番・中野に迷いなく犠打のサイン。一発で成功させ1死二塁。森下は一邪飛に倒れたが、大山が高橋の122キロチェンジアップを捉えた。大山はこれで4試合連続安打。好調な猛虎打線の中心に座り、4番の仕事を果たした。大山は「打ったのはチェンジアップ。追い込まれていましたが、浮いた変化球をしっかりしとめることができました。試合の入りからいいスタートが切れてよかったです」とコメントした。

◆阪神が追加点の好機を逸した。1-0の二回は先頭の坂本が中前打。1死から村上のバントが相手失策を誘い、1死一、二塁と好機を作った。2死から中野が四球で満塁。それでも、森下が空振り三振に終わった。三回は先頭の大山が四球で出塁。2死とし、坂本、木浪の連打でまたも2死満塁としたが、投手の村上が三振に倒れた。ヤクルト先発・高橋から三回までに5安打、3四球。塁上を賑わしながらも、あと一本が出ず、残塁は8ともどかしい展開が続いている。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(25)が1-0の四回、塩見に同点の5号ソロを浴びた。フルカウントから高め147キロ直球を痛打された。打球は左中間スタンドに弾む同点弾。三回まで一人の走者も許さない完璧な投球をしていただけに、痛恨の一球に肩を落とした。村上は前回登板だった4日のDeNA戦(横浜)でも、1-0の六回に牧に逆転の2ランを被弾。一発に苦しむ登板が続いた。

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(30)が、5試合連続で「1番・中堅」で出場し、0―1の四回先頭で左中間に5号ソロを放った。「とにかく出塁することを心掛けました。追い込まれていたのでコンパクトに振りにいきました。良い角度であがってくれた」これがチーム初安打。阪神先発、村上の前に三回まで完璧に封じられていたが、燕の韋駄天がひと振りで試合を振り出しに戻した。フルカウントから147キロの高め直球を一閃。前日10日の広島戦では今季初の4安打2打点と存在感をみせて好調をキープしたまま、7月29日のDeNA戦以来、11試合ぶりとなるアーチをかけた。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(25)が絶体絶命のピンチをしのいだ。1-1の七回。先頭の村上に中前打を許すと、続くサンタナは四球で無死一、二塁。青木は一ゴロに仕留めたが、併殺はとれず1死一、三塁とピンチを作った。続く中村はスクイズの構えをみせるなど揺さぶり、厳しいところをつき四球で満塁とされてしまう。コールされたのはヤクルトの切り札、代打・川端。それでも踏ん張った。カウント1-2から4球目、外角高め151キロ直球で注文通りの三ゴロ併殺。虎の〝村神様〟が〝代打の神様〟を抑え、勝ち越しを許さなかった。

◆定位置に戻ったヤクルトの韋駄天がノリに乗っている。0―1の四回先頭。塩見泰隆外野手(30)が左中間席に5号ソロを放った。「とにかく出塁することを心掛けました。追い込まれていたのでコンパクトに振りにいきました。良い角度であがってくれた」これがチーム初安打。阪神先発、村上の前に三回まで完璧に封じられていたが、ひと振りで試合を振り出しに戻した。フルカウントから147キロの高め直球を一閃。7月29日のDeNA戦以来、11試合ぶりとなるアーチをかけた。下半身のコンディション不良から7月27日の広島戦で復帰を果たすと、主に3番打者を担っていた。山田が帰ってきたこともあり、8月6日の巨人戦からは昨季までの定位置である1番に復帰。本来の場所に戻ってくると10日の広島戦では今季初の4安打をマークするなど存在感をさらに高めている。塩見について高津監督は「チームの得点や勝利に絡む。(1番打者に置くと)上位、真ん中につながっていくわけなので非常に大きな存在」と絶大な信頼を置く。チーム一を争う脚力があり、長打もあって、勝負強さもある。頼もしい背番号9が、チームに勢いをもたらしている。(森祥太郎)

◆阪神・森下翔太外野手(22)が守備で魅せた。1-1の八回無死一塁。塩見の打球が右翼を襲う。フェンス手前でジャンプしたルーキーは、フェンスに激突しながらも白球はグラブにおさめてこぼさず。抜けていれば勝ち越しを許していた可能性もあるプレーに、京セラの虎党から歓声と拍手が巻き起こった。

◆阪神の岡田監督の采配に京セラから驚きの声があがった。1-1の八回2死二塁。山田を迎えたところで、左腕・島本に代わってコールされたのは大卒2年目右腕・岡留。11日に今季2度目の1軍昇格。これが7月4日の広島戦(マツダ)以来、プロ2度目の登板だった。指揮官の起用に応えたい右腕だったが、山田はフルカウントから四球。4番・村上を迎えたところで、岡田監督が再びベンチを出る。続いてコールされたのは左腕・及川で8日に1軍再昇格してから、これが昇格後の初登板。1軍での前回登板は7月22日のヤクルト戦(神宮)にさかのぼる。しかし及川もフルカウントから村上に四球で2死満塁。サンタナを迎え、この回4度目の投手交代を告げた岡田監督。マウンドには馬場が上がった。島本→岡留→及川→馬場とつないだ結末は、馬場がサンタナを中飛。鋭い打球も中堅・近本がスライディングキャッチでグラブにおさめた。岡田監督のマシンガン継投が実った。

◆阪神が八回に勝ち越し。4番手・清水昇投手(26)から1死後、木浪聖也内野手(29)が左前打で出塁。9番・投手の打順で代打・糸原健斗内野手(30)が登場。右中間を破る二塁打で、木浪が一気に生還し、勝ち越した。八回2死満塁の窮地をしのいだ後の適時打だった。

◆阪神が1968年以来、球団2度目の「夏のロード8連勝」を飾った。同点の八回1死一塁で代打・糸原健斗内野手(30)の右中間を破る二塁打で勝ち越した。八回の守備では島本浩也投手(30)から、岡留英貴投手(23)、及川雅貴投手(22)、馬場皐輔投手(28)の小刻み継投で窮地を脱出した。九回1死二塁のピンチをしのいだ岩崎優投手(32)が17試合連続無失点で23セーブ目を挙げた。チームはセ界最速60勝到達で貯金を今季最多を更新する「22」とした。

◆阪神が1968年以来、球団2度目の「夏のロード8連勝」を飾った。同点の八回1死一塁で代打・糸原健斗内野手(30)の右中間を破る二塁打で勝ち越した。八回の守備では島本浩也投手(30)から、岡留英貴投手(23)、及川雅貴投手(22)、馬場皐輔投手(28)の小刻み継投で窮地を脱出した。九回1死二塁のピンチをしのいだ岩崎優投手(32)が17試合連続無失点で23セーブ目を挙げた。馬場が今季初勝利。チームはセ界最速60勝到達で貯金を今季最多を更新する「22」とした。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=60勝38敗4分、観衆=3万6106人)。★テレビインタビュー(抜粋)ーー接戦を制した「五回まで10個かな? 残塁ね(実際は11残塁)。1本でも出とけば楽な展開やったけど。打席に立ったもんが、ボール球ばっかり振ってね、だからこんな苦しい展開になったんだけどね」ーー糸原が仕事をした「最初からバントなんか、ないから。ゲッツーなっても、九回裏は1番からやからね。一生懸命、サインみてたけど、サインなんかないって。バントさすんやったら、バントするヤツ行かすって。糸原、打つヤツやから」ーー八回は岡留、及川の起用があった「予定通りですよ。後がいないですから。(K・ケラーが)アメリカに帰ったり、連投しすぎたりで、ベンチに入ってないから。右ピッチャーは3人しか入ってないから」(さらに続けて)「みんなフォアボールオッケーで、最後の馬場以外はね。満塁までオッケーだから。岡留、及川はフォアボールオッケーで行けって言ったから。ほんなら、本当にフォアボールやったけどね。2ストライク追い込んだけどな。もう1球いい球を放れるようになったらな、1軍にもっと定着すると思うけどな」★囲みーー抑えられれば自信になる「そらそうやろ。打たれたらアカンで。フォアボールOKやから」ーー岡留、及川も最悪のことをしなかった「2ストライク目が2人とも、エエボール行ったからなあ。その後、追い込んで、もう1球投げれたら、自信ついたと思うけどな。そこまでにはならんかったな。最悪のことで塁が空いてるんやから。馬場はアカンけどな満塁やからな」ーー馬場が一番経験があるから「そういうことやんか。だから、経験のない方から行って」ーー馬場が踏ん張った「アレを踏ん張ったって言うていいのか、何かもうちょっと何かな。アウトの打球で行ってくれたら。アレ(八回2死満塁でサンタの中飛)はみんな流れがよかったからやで。野手の正面行くというのは」ーー馬場も自信を深める「自信にはなってないと思うで。あの当たりは」ーー序盤で残塁を重ねながらも勝てた「それは先発ピッチャーに勝ちがつかないと同じことやからな。結局は。村上に本当は勝ち星つけたらないかんゲーム。あそこまで行って負け投手はきつかったからな。ここは、御役御免やと思った。ここは自分が負けない、でもある程度仕事しました、で。そういう終わり方がエエと思ってな」ーーリリーフ陣にアクシデントのようなことが重なりながら連勝「明日はもうちょっとマシになるで、リリーフ陣。明日の方が楽になるわ」ーー代打がいい仕事「別に。最初から糸原行くつもりやから。木浪がヒット打とうが打てまいが。バントやらすなら最初からバントやらせるヤツ出してるよ、小幡とかな。それでアウトになったら他の者に代えるけどな。それはもう最初から打ちやったから、糸原でな」ーー練習前にブルワーの投球をみた印象は「(途中退団した)BKより良かったよ。ちゃんと投げたから」

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(75)は五回まで11残塁の拙攻を重ねた打線に奮起を求めた。糸原が決勝打を放っての8連勝。八回、岡田監督が見せた1イニング4投手の継投も驚かされた。白星を絶賛したいところだが、投手コーチを務めた立場としては村上が勝利投手になれなかったことが残念。拙攻を繰り返した打線には不満だ。村上はコントロールもテンポ、リズムもいい。野手は守りやすい。塩見に浴びた一発だけは、真っすぐが外角に甘く浮いた感じだったが、1失点だけの投球を誰も責められない。最近の阪神が白星を重ねている原動力は先発陣の充実。試合を作るから点が取れなくても接戦に持ち込める。終盤に粘り強い攻撃を見せる点は評価している。それでも、もっと早く援護してほしい。特にこの試合は、序盤からチャンスの連続。大いに奮起してほしい。七回、先頭打者で左翼線安打を放った大山。一塁を回ったところで足がもつれた。なのに、二塁を狙って憤死。このケースは一塁ベースコーチは指示できない。打者走者が自分で判断するプレー。無死なのだから無理する全くなかった。負けていれば「敗因」として責められるプレーだ。ただ大事な白星を手することができた。チームに勢いがある証拠で、大事にしなければいけない。

◆ヤクルトは競り負けて連勝が4で止まった。4番手の清水が八回に勝ち越しの適時二塁打を浴びた。8月は5試合に登板して、失点が3戦目となったセットアッパー。高津監督は「リリーフなので引きずることはよくある。これはやっていくしかない」と切り替えを求めた。打線は塩見のソロによる1点止まり。七回1死満塁では代打川端が三ゴロ併殺打。八回2死満塁ではサンタナが中飛に倒れた。高津監督は「あと一本、あと一点がすごく難しかった」と嘆いた。

◆ヤクルトは競り負けて連勝は4でストップ。終盤までもつれる展開で七、八回と満塁のチャンスを作ったが、あと1本が遠く勝ち越すことはできなかった。最後は1―1の八回に清水が、1死一塁から代打・糸原に決勝の適時二塁打を浴びた。高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――七、八回と満塁、九回も2死三塁とチャンスを作りながらも点を取ることができなかった「今日は(好投手の阪神・村上が先発で)絶対にロースコアの展開に持っていかないと勝ち目がないと思ったので、その通りにはなったんですけどね。あと1本、あと1点がすごい難しいなと思いましたね」――八回に清水が打たれた。3日の巨人戦に続いて踏ん張れなかった「リリーフなのでね、ちょっと1回やられると引きずることはよくあることだと思うんだけど。これはもうしようがない。(切り替えて)やっていくしかないと思います」――先発の高橋は5回114球で7安打1失点だった「あのくらいの球数を投げたら完投しないといけないね。あと4イニング足りないなと思って見てました。1点しかとられなかったのか、5回しか投げられなかったのか、114球投げられたのか、ちょっといろんな見方がありますね。悪いなりにあそこまで1点でいけたので、ちょっとこれ以上は言わないです」――塩見が四回に5号ソロ「今はもう本当にバットが振れているというか、思い切りよく打てている。いい状態なので、すごい期待してみています」――阪神・村上とは4度目の対戦だが、7回1失点と封じられた。なかなか攻略が難しい「やっぱり、コントロールがいいから難しい。そんなに球はびっくりするほど速くないんだけれど、カットボールだったり、シンカーだったり、フォークだったり、カーブも使えて、緩急も使えるし、すごく難しいなと。やっぱりピッチングはコントロールだなと思って横から見ていました」

◆ヤクルトは終盤に2度、満塁の好機をつくりながら得点を奪えずに惜敗。連勝が4で止まった高津臣吾監督(54)は悔しさをにじませた。「ロースコアの展開にもっていかないと勝ち目がないなと。その通りになったのですが...。あと1本、あと1点が難しい」打線は塩見のソロ本塁打による1点止まり。七回1死満塁では代打・川端が三ゴロ併殺打、八回2死満塁ではサンタナが中飛に倒れた。踏ん張っていた投手陣は、4番手の清水が八回に代打・糸原に勝ち越しの適時二塁打を浴びた。清水は8月は5試合に登板して失点が3戦目で、2敗目(今季5敗目)。現役時代にストッパーだった高津監督は「リリーフなので、1回やられると引きずることはある。(切り替えて)やっていくしかない」と、巻き返しに期待した。(森祥太郎)

◆阪神・馬場が2年ぶりの白星を挙げた。「初球から厳しいところに丁寧に(いこう)と思っていた」。1-1の八回2死満塁で登板。若い岡留、及川が続けて四球を出した後、岡田監督から「馬場は経験があるから」と緊迫した場面を任された。サンタナに鋭い当たりを浴びたが、中堅・近本の好守もありガッツポーズだ。これで4戦連続無失点。首脳陣の信頼を高めている右腕は「粘りというのを大事にして1試合1試合しっかり投げていきたい」と力を込めた。

◆左手がグラブの中にあっても、両拳を力強く握ったのが分かった。渾身(こんしん)のガッツポーズ-。阪神・村上が七回の最大のピンチを断ち、7回1失点の力投で、勝利への道を切り開いた。「チームが負けなかったというのが一番。それがよかった」力強い真っすぐを軸にし、三回までをパーフェクト。四回こそ先頭の塩見に中堅左へ同点ソロをたたき込まれたが、五、六回はゼロを並べた。そして1-1で迎えた七回。先頭・村上の中前打、さらに2四球で1死満塁を背負った。相手が切ったのは代打・川端のカード。ただ、村上はここでも逃げなかった。カウント1―2から4球目に投じたのは、四回に一度マークしていた、自己最速を1キロ更新する151キロ。この直球で押し込んで三ゴロ併殺と、最高の結果を導いた。「四球を連発してしまったので、もうちょっと攻められればとは思ったが、無失点で抑えられたのでよかった」スタンドが大喝采。村上も達成感を爆発させるように雄たけびをあげた。これで7試合連続クオリティスタート(先発で6回以上、自責点3以内)を達成。規定投球回にも再到達し、防御率は2・02で、セ・リーグのトップに浮上した。「(捕手の坂本)誠志郎さんが引っ張っていろいろと引き出してくれますし、野手が守ってくれて無失点とかクオリティ(スタート)になっている。そこは助けられながらという感じ」仲間への感謝を忘れなかった。手にできなかった白星はこれからも快投を続け、積み重ねていく。(須藤佳裕)

◆ホームでも勢いは止まらんで!! 阪神はヤクルトに2―1で勝ち、今季2度目の8連勝を飾った。岡田彰布監督(65)の采配がズバリとはまり、1―1の八回に代打の糸原健斗内野手(30)が決勝タイムリーを放った。夏の長期ロードでも連勝街道を突っ走り、両リーグ最速で60勝到達。アレに向けて越えるべき山はもう見当たらない!?12日ぶりに戻ってきたホームで、虎党の大歓声がこだました。山場といえる夏の長期ロードでも、猛虎の勢いが止まらない。今季2度目の8連勝で両リーグ最速の60勝に到達。立役者は代打起用に応えた糸原だ。「みんなが粘り強く、勝ち越されないように、同点までもってきてくれていた。決めるというより、上位につなぐ意識で打ったらいい状況で(勝ち越しの)1点になってよかった。雰囲気、最高です」お立ち台で仲間をたたえながら喜びをかみしめた。一回に1点を先制。その後は、毎回安打を放ちながらあと一本が出ないまま1-1で迎えた八回だ。1死一塁で代打で送り出された。清水の外角低めのフォークに食らいついた打球は、右中間を抜ける。一走・木浪がヘッドスライディングで生還。値千金の一打に糸原はもちろん、阪神ベンチにも京セラドームにも笑顔の輪が広がった。昨季までのレギュラーが、今季は代打要員として過ごす日々。思うような成績が残せず5月末には2軍落ちも経験した。この日の殊勲打でようやく14安打、3打点。1打席勝負の難しさを感じながらも言い訳はしない。「チームに与えられたところでやるだけなので、しっかりと準備して臨んでいくだけ」と力を込める。若手中心の岡田虎ではベテランとなる30歳。実はシャイなミエセスに積極的に絡むなど、〝潤滑油〟のようにチームの士気を高めている。

◆阪神・岩崎は先頭の並木にセーフティーバントを成功され、その後犠打で1死二塁のピンチを背負ったが、内山、浜田を打ち取って無失点に締め、登板7試合連続となる今季23セーブ目をあげた。10日の巨人戦(東京ドーム)は休養を目的にベンチ外だった。「体は休まりました」と話し、「いつも万全というわけではみんなないので、その日のベストでやっています」。連続無失点試合も「17」に伸ばし、安定感が際立った。

◆「8・11」、山の日に虎の4番はヒットの山を築く。阪神・大山が今季7度目の猛打賞で8連勝に貢献した。「勝ってよかったです。それが一番。自分どうこうよりもチームが勝ったことが一番なので。あしたもしっかり準備して勝つことだけを考えたい」一回2死二塁で高橋の122キロチェンジアップを逆方向へ。先制の右前適時打で流れをつかむと、四回は中前打、そして七回は左翼フェンス直撃の一打と全方向に快音を響かせた。実は大山は、山の日にめっぽう強い。新人年の2017年から、山の日に行われた公式戦は4試合の出場で打率・563(16打数9安打)、6打点。まさに、8・11は〝大〟山の日だ。「いまは一戦一戦必死にやっているだけ。油断がないように頑張りたい」チームの勝利だけを考え、どっしり構えるその姿は動かざること山のごとし。不動の4番がいるからこそ、虎は強い。(原田遼太郎)

◆外野へと飛ぶ白球が、吸い込まれるようにグラブに収まった。虎党の悲鳴が一瞬にして歓声に変わる。阪神・森下がビッグプレーでナインをもり立てると、それに呼応するように近本も続き、チーム一丸でピンチを守り抜いた。「ライナー性の打球に飛ばなかったら(フェンスに)突っかかっていたかもしれない中で、飛ぶ選択肢を取って、うまく捕れたのでよかった」森下がそう振り返ったのは八回だ。無死一塁で塩見の打球は右翼後方へ。長打を警戒していたルーキーは、ジャンプしてフェンスにぶつかりながらも必死で左手を伸ばしてつかみ取った。森下に続いて窮地を救ったのが中堅の近本だ。2死満塁でサンタナが放った左翼寄りの強烈なライナーに、体勢を崩しながらもグラブに収めた。2年連続ゴールデングラブ賞を受賞する名手は「気持ちだけで(捕った)。グローブも落とさないように」と振り返った。外野陣だけでない。ブルペンも一丸でスコアボードに「0」を刻んだ。2番手・島本が2死二塁とされたところで、この日登録された岡留にスイッチ。山田を四球で歩かせて4番・村上を迎えると、左腕の及川をマウンドに投入した。結果的に連続四球で2死満塁となったが、5番手の馬場がサンタナを打ち取り、1イニング4人の継投で零封に成功。前日まで3連投の加治屋がベンチを外れ、ケラーも一時帰国で抹消となる中で、一枚岩となってその裏の勝ち越し劇を呼び込んだ。まさに岡田監督が掲げる守り勝つ野球を体現した試合だった。森下も近本もこの日はそれぞれ4打数無安打と快音はなかったが、守備で勝利に貢献。森下は「きょうは打撃で全然貢献できなかったので、守備のときに打撃のことは考えないようにしていた。そういう切り替えはしっかりできたかな」とうなずいた。守りから流れを作る岡田虎を支えるのは、森下と近本による鉄壁の右中間コンビだ。(織原祥平)

◆阪神・木浪の激走と執念のハッスルプレーが勝利に直結した。1-1の八回1死から左前打を放ち、続く糸原の長打で一塁から一気にホームへ頭から突っ込んで生還した。「足もつれたっす。みんなに遅いって言われたので、何とかセーフになってよかった」と息を吐いた。今季10度目の猛打賞とバットでも存在感を示し、「勝ち切るということがすごく大事ですし、それができている」。恐怖の8番打者が連勝に貢献し続ける。

◆代打の代打の代打じゃー!! 10日の巨人戦。糸原は九回、チャンスの場面で代打を告げられて打席へ向かったが、巨人が左腕の高梨を投入したことにより、打席に立つことなく代打の代打に右の原口を送られた。しかも、その初球に原口がレフトスタンドにほうり込んだのだから、そのときの糸原の気持ちは...。複雑やろ~!?本日の同点の八回、喉から手が出るほど得点が欲しい場面で、代打として決勝二塁打を放ち、複雑な気持ちを晴らした糸原はバット侍やー!!甲子園を離れて死のロード...、いえいえ、それは遠い昔の話です。8連勝で今やアレ(優勝)へまっしぐらの『至福のロード』なのだ!!しかし、虎の将、岡田彰布はゲタをはくまでそんなものは、みじんも信じとらんでェ!!同点の八回2死二塁のピンチで、本日1軍に上がった2年目、1軍でまったく実績のない岡留の起用って(結果は山田に四球)。それがアレをまだ確信していない証拠なのだ!! ここに来て、また新しい戦力を貪欲に探し求めようとしているのだ。戦い続けるその姿! 俺が見てきた58年の虎の歴史の中にはなかった光景である。

◆「山の日」だった。一部のトラ番記者の間では「この夏の長期ロード最大のヤマ場」と言われていたらしい。別に「山の日」だからヤマ場ではなく、祝日と重なった11日から本格的なお盆の帰省がスタート。ということは、新幹線は超満員。指定席はそう簡単には取れない(ちなみに阪神ご一行様は、事前にグリーン車を押さえているから、悠々の移動です)。帰省ラッシュに巻き込まれて、身動き取れない新幹線の自由席でギューギュー詰めになりながら移動...。そうなる確率がイチバン高い日だったのだ。「ボクは〝自由席〟派ですから、あらかじめ指定席を取ったりすることはありません。ハイ、満員でした。それでも、名古屋まで立って、そこからは座れました」サブキャップ新里公章は〝座りたがらない男〟。覚悟ができていたから、平然としていた。一方、トラ番・原田遼太郎には幸運の女神が舞い降りた。「指定席は取っていたのですが、もう少し後の時間の列車に変更しようとしたら、誤って指定を取り消してしまったんです。大ショック! 諦めて、自由席に乗り込んだら奇跡的に座れました」座れず、ヘトヘトになることを思えば...。元気いっぱい、京セラドームの記者席にいた。夏の長期ロードの途中の移動といっても、京セラでの試合の日々は、選手も自宅に戻れる。マイホームに帰るのだから、移動の辛さも半減だろう。これが転戦、転戦だと、やっぱりキツイ。ちょうど38年前の8月11日、阪神は平和台球場で中日と対戦。真弓が21、22号、バースが35号、掛布が27号。文句なしの4発快勝だった。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
60384 0.612
(↑0.004)
-
(-)
41392
(+2)
309
(+1)
53
(-)
51
(-)
0.244
(↑0.001
2.720
(↑0.02)
2
(-)
広島
55453 0.550
(-)
6
(↓0.5)
40355
(+3)
363
(+3)
65
(+1)
57
(+1)
0.247
(-)
3.180
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
51473 0.520
(↑0.005)
9
(-)
42368
(+4)
352
(+2)
68
(+2)
21
(-)
0.249
(↓0.001)
3.170
(↑0.03)
4
(-)
巨人
49511 0.490
(↓0.005)
12
(↓1)
42386
(+2)
377
(+4)
123
(+1)
36
(+1)
0.254
(-)
3.600
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
43562 0.434
(↓0.005)
17.5
(↓1)
42369
(+1)
396
(+2)
85
(+1)
52
(-)
0.238
(↓0.001)
3.680
(↑0.01)
6
(-)
中日
38613 0.384
(-)
22.5
(↓0.5)
41300
(+3)
358
(+3)
46
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