1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | X | 7 | 15 | 0 | 1 |
勝利投手:松本 裕樹(2勝2敗0S) (セーブ:オスナ(2勝1敗17S)) 敗戦投手:池田 隆英(1勝4敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは1-1で迎えた2回裏、甲斐と三森の連続適時打で、勝ち越しに成功する。その後同点とされるも、8回に三森の適時三塁打などで3点を加え、再びリードを奪った。投げては、5番手・松本裕が今季2勝目。敗れた日本ハムは、3番手・池田が踏ん張れなかった。
◆日本ハム五十幡亮汰外野手(24)に5回の守備でアクシデントが襲った。ソフトバンク中村晃の飛球が左中間浅めの位置へ飛び、左翼手の野村が先に落下点に到着したが、中堅から猛ダッシュした五十幡が野村と交錯。打球は五十幡がキャッチしたが、勢い余って背面からグラウンドへ倒れた。先発上沢も思わず頭を抱えて心配そうに見つめる中、担架も用意された中で五十幡は自力で立ち上がって治療のため、三塁側ベンチへ。少し時間を取って回復を待ち、再びグラウンドに現れると場内から大きな拍手が送られた。
◆8回1イニングを3者連続三振に切ったソフトバンク松本裕樹投手が2勝目を手にした。「お互い得点が入っていたし、相手の流れを止めていい流れを持って来ようと思って投げた」。同点の場面でマウンドへ上がり、万波、江越、奈良間を三振に仕留めた。最速155キロの直球にスライダーを駆使して、これで5戦連続無失点投球。「8回の男」としても存在感も高まった。「もっともっと数字を伸ばせるように頑張りたい」と口元を引き締めた。▽ソフトバンク石川(先発で5回3失点も勝ち星ならず)「次の登板に向けてまた頑張ります」
◆先発した日本ハム上沢直之投手は自己ワーストの13安打を浴び4失点。前回4日ソフトバンク戦に続き、2試合連続で1回に被弾も、新庄監督は「先発としては、いい仕事は出来なかったけど、テンポはいつもより全然良かった。打者のタイミングも微妙に外していたので、これを続けて欲しい」と評価。味方が追いつき、4試合ぶりの黒星を免れた右腕は「今日は完全に力不足です」と自分を責めた。▽日本ハム建山投手コーチ(上沢に)「今日はちょっと相手と波長が合ってしまった。ただ、ゲームが壊れてしまいそうな次の1点を与えずにしのいでくれたので、後半にチームが勝負に行ける形にはなった」▽日本ハム松本剛(30歳の誕生日に1安打)「勝てれば良かったですけど...。上沢は打たれたけど、粘りがあって、さすがだなと思います」
◆5回の中堅守備でレフト野村と激しく交錯した日本ハム五十幡亮汰外野手は「大丈夫です」とケロリ。新庄監督は「野村君がまだ(左翼守備は)2試合目。バックステップを踏んでしまい、ポテンヒットになるっていうところだったので、僕でもカバーしてあげようと追いかける」。脳振とうを起こしたようで周囲をヒヤリとさせたが、その後もプレーを続け、2試合連続の3安打猛打賞と気を吐いた。
◆新相棒で大暴れ。ソフトバンク三森大貴内野手(24)が、初回先頭弾にV三塁打の活躍で月間2度目の連勝に導いた。0-1の1回に6戦連続1番起用に応える3号ソロ。2回にも右前適時打、4-4の8回1死二塁では右中間への決勝三塁打で試合を決めた。後半戦からバットをツヤのない型に変え、打率は3割3分3厘と絶好調。若きリードオフマンが15安打7得点の打線を引っ張り、2位ロッテに2ゲーム差、首位オリックスに8差と迫った。インパクトから間もなく、三森はバットを放り投げて走り出した。日本ハムの中堅手・江越が打球に飛びつくも、グラブには収まらない。白球は右中間を転々とし、ペイペイドームは大歓声に包まれた。俊足三森は快速を飛ばして三塁に到達。息を切らした24歳がヒーローだった。「チームが勝てたので、はい、良かったです」。2夜連続のお立ち台でも、自分らしく冷静に喜んだ。4-4の8回1死二塁で、日本ハム池田のカットボールをとらえた。「もうなんとか勝ち越したかったですし。いいバッティングができたと思います」。0-1の1回には今季初で通算5度目の先頭打者本塁打。2回にも右前適時打を放った。「打感がいいんです」と、後半戦からバットをツヤのない型に変えて打率は3割3分3厘と絶好調。新相棒でこの日は3安打3打点、二塁打が出ていればサイクル安打達成という大暴れを見せた。勝利の裏に指揮官の勇気があった。試合前、藤本監督は左肘を手術したモイネロの代役として松本裕を「8回の男」に指名。右腕は同点の8回に登板し、3者連続三振と圧倒した。指揮官は「あれで流れがきた。松本のピッチングは素晴らしかった」とうなずいた。三森のV打の直前も、藤本監督の心臓は激しく動いていた。1死から甲斐が四球を選び、代走に周東を送った。延長戦も視野に入る中、扇の要をベンチに下げる決断をした。「勇気がいりました。でも勝負をかけていきました」。執念の采配に選手が応えた。「選手は本当によく頑張ってくれている」。日頃からそう話す指揮官は、拍手でナインをたたえていた。若きリードオフマンが15安打7得点の打線をけん引。ともに敗れた2位ロッテに2ゲーム差、首位オリックスには8差に迫った。「Aクラスひとり勝ち」は何より大きい。【只松憲】▽ソフトバンク甲斐(2回の左前適時打)「チャンスを絶対に生かそうと集中しました。積極的にスイングを仕掛けることができた。チャンスを生かすことができてよかった」▽ソフトバンク近藤(4回2死一、二塁から適時二塁打)「打ったのはまっすぐ。2アウトからつないでもらったチャンス。何とか得点に結びつければ、と集中しました」-【
◆日本ハム新庄剛志監督(51)が繰り出した先手が決まったが、最後はソフトバンクの勝負手に屈した。スタメンマスクの伏見に代打を送った5回に2点を返し、7回も1点を奪って序盤の3点ビハインドをはね返したが、同点の8回はソフトバンク藤本監督が代走周東を起用。足を警戒した捕手マルィテネスがウエストした投球を捕球できずにピンチを広げ、決勝点を献上した。連勝はならず、チームは今季ワーストタイの借金19に逆戻りした。大事を取るための一手が、試合の流れを取り戻すきっかけとなった。新庄監督は3点を追う5回に、スタメンマスクの伏見に代打ハンソンを送った。のっぴきならない事情があった。新庄監督 (伏見が第1打席で)ちょっと詰まりすぎて、めちゃくちゃ右手が腫れていたんですよ。投げるのもなんとか、ごまかしながら行っていたんだけど、無理しないでおこうっていうところで代えました。後半戦は、ほぼ正捕手として起用している伏見を試合中盤で代えるリスクと右手の状態をてんびんにかけ、早めの交代を選んだ。ハンソンは出塁できなかったが、その直後に打線がつながって、5回の守備からマスクをかぶったマルティネスが2点適時二塁打。7回も併殺崩れの間に一時同点まで持ちこんだ。新庄監督の先手が試合を動かしたが、最後は相手の勝負手を受け止めきれなかった。8回の守備。1死一塁で敵将の藤本監督は一塁走者の正捕手、甲斐に迷わず代走周東を送り込んだ。打者三森に対して1ボールからの2球目に周東はスタート。バッテリーは二盗阻止へ、ストライクゾーンから大きく外すウエストで対抗もマルティネスが落球。悠々と二盗を決められ、三森に決勝適時三塁打を浴びた。新庄監督 足の速いランナーになると、速く投げたいから急ぎすぎて、ミットに入る前にランナーを見てしまう。ウエストは簡単に考えたらキャッチボール。ちょっと、あり得ない。伏見の早期交代は、こんな勝負どころも見据えて打った布石だったはずだが、実らず。CS圏内の3位ソフトバンクとは「11・5」差となった。【木下大輔】
◆ソフトバンクが競り勝った。三森が0―1の一回に先頭打者本塁打、同点の八回には勝ち越しの適時三塁打を放つなど3打点。八回を3者三振に仕留めた松本裕が2勝目を挙げた。日本ハムは打線が粘りを見せたが、池田がつかまった。
◆日本ハムは同点の八回、捕手マルティネスに痛いミスが出た。1死一塁で代走周東の二盗を読んで外したが、送球を焦って後逸(記録は盗塁)。直後に勝ち越し三塁打を許すと、1死三塁でスクイズを警戒して外した球を再び捕り損ね、捕逸となって致命的な失点をした。新庄監督は「あり得ないエラーといえばエラー」と渋面。2点二塁打など3打点を挙げた打撃の活躍をふいにしたマルティネスは「ノーコメントで」と足早に球場を去った。
◆ソフトバンクの松本裕が4―4の八回に登板し、3者連続三振を奪った。直後に味方が3得点し、2勝目を手にして「自分たちにいい流れを持ってこようとマウンドに上がった」と汗を拭った。セットアッパーのモイネロが左肘を手術し、新たに勝ちパターンの継投で八回を任された。「何回でもやることは変わらない」と力強い速球を軸に寄せ付けなかった。36試合に登板する右投手はこれで5試合連続無失点。「もっともっと数字を伸ばしていきたい」と頼もしかった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
59 | 39 | 2 | 0.602 (↓0.006) | - (-) |
43 | 380 (-) | 319 (+5) | 86 (-) | 31 (-) |
0.256 (↓0.001) | 2.990 (↓0.03) |
2 (-) |
ロッテ |
50 | 42 | 4 | 0.543 (↓0.006) | 6 (-) |
47 | 348 (+2) | 349 (+8) | 68 (-) | 53 (-) |
0.237 (-) | 3.370 (-) |
3 (-) |
ソフトバンク |
50 | 46 | 2 | 0.521 (↑0.005) | 8 (↑1) |
45 | 370 (+7) | 346 (+4) | 70 (+1) | 48 (+2) |
0.248 (↑0.001) | 3.270 (↓0.01) |
4 (-) |
楽天 |
48 | 51 | 1 | 0.485 (↑0.005) | 11.5 (↑1) |
43 | 357 (+5) | 394 (-) | 86 (+2) | 72 (+1) |
0.241 (-) | 3.550 (↑0.03) |
5 (-) |
西武 |
45 | 53 | 1 | 0.459 (↑0.005) | 14 (↑1) |
44 | 291 (+8) | 323 (+2) | 66 (+2) | 61 (-) |
0.235 (↑0.002) | 2.900 (↑0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
42 | 61 | 0 | 0.408 (↓0.004) | 19.5 (-) |
40 | 337 (+4) | 367 (+7) | 75 (-) | 58 (+1) |
0.232 (↑0.001) | 3.160 (↓0.03) |
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