巨人(★2対4☆)DeNA =リーグ戦16回戦(2023.08.11)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
0000100102901
勝利投手:東 克樹(9勝2敗0S)
(セーブ:森原 康平(2勝0敗5S))
敗戦投手:中川 皓太(1勝3敗3S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(19号・9回表2ラン),大田 泰示(3号・9回表ソロ)
【巨人】長野 久義(4号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAが逆転勝利。DeNAは1点を追う7回表、ソトの適時打で同点とする。その後勝ち越しを許すも、9回に牧の2ランと大田のソロが飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、先発・東が8回2失点の力投で今季9勝目。敗れた巨人は、2番手・中川が痛恨の一発を浴びた。

◆DeNA入江大生投手(24)が11日、出場選手登録を抹消された。今季は32試合に登板し、1勝1敗7ホールド、防御率2・70だった。

◆巨人ドラフト1位の浅野翔吾外野手(18)が、「8番右翼」でプロ初スタメンに名を連ねた。1軍ではここまで3試合で3打席3三振。再昇格から即日、先発出場となった。1番には前日10日の阪神戦(東京ドーム)で復帰後初の猛打賞を放った長野が入り、吉川が1番から2番、坂本が2番から3番に打順変更となった。

◆プロ初スタメンの巨人ドラフト1位の浅野翔吾外野手(18)が、試合前の円陣で声を張り上げた。笑顔でナインの前に現れると「おざっす! この前の1軍では投手の方に迷惑をかけてしまったので、今日はしっかり守ってチームに勝ちにつながるように、全力でプレーしたいと思います」とズッコケ回避を誓った。浅野はデビュー戦の7月8日DeNA戦の初の守備機会で、右中間への当たりに足を滑らせてズッコケた。ベンチに戻ると投手の菅野から頭をコチンとたたかれる場面があった。さらに続けて3連敗中のチームへ、「今はちょっと負けが続いているので、今日勝っていい流れにできるように頑張りましょう! さあいこう!」と気合を入れた。イースタン・リーグではここまで64試合に出場し、打率2割5分4厘、5本塁打、24打点をマーク。直近10試合中、9試合で安打を記録し、この間打率3割9分5厘、1本塁打、3打点と好調をキープしていた。この日、再昇格してすぐさま1軍でスタメン出場となった。

◆プロ初スタメンの巨人ドラフト1位の浅野翔吾外野手(18)が、プロ5打席目で初安打を放った。両軍無得点の5回1死一塁、DeNA東の2球目、内角145キロ直球にフルスイングした。打球はどん詰まりながらも左前に落ちるポテンヒットでチャンスを拡大。「素直にうれしいです。詰まったのでどうかなと思いましたけど、落ちてくれて良かったです。これからもチームのために、ヒットを積み上げていけるように頑張ります」とかみしめた。場内は大盛り上がりで、初安打の記念ボールは大久保打撃チーフコーチから原監督、同期入団の門脇へとリレーされて、大事に確保された。続く横川もセーフティーバントを決めて1死満塁とし、長野の右犠飛で先制点に貢献した。浅野は「8番右翼」でプロ初先発に名を連ねると、第1打席は初球を引っかけて三ゴロに倒れていた。7月8日DeNA戦(東京ドーム)に代打でデビューするも、2打席2三振。同12日広島戦(東京ドーム)では代走、15日ヤクルト戦(神宮)では再び代打で出場するも、3試合で3打席3三振だった。【第1打席】対DeNA東・3回先頭初球129キロチェンジアップを引っかけて三ゴロ【第2打席】対DeNA東・5回1死一塁<1>145キロ内角直球 見逃しストライク<2>145キロ内角直球 左前打

◆/黄金ルーキーに待望の──\ドラフト1位ルーキー浅野翔吾プロ初スタメン、初ヒット??塁上で見せた笑顔が眩しい??#プロ野球(2023/8/11)??巨人×DeNA??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/zas9HWhUD4

◆巨人長野久義外野手(38)が、値千金の勝ち越しソロを放った。同点の8回1死、DeNA東の初球111キロカーブを捉えた。左中間席へ運ぶ3試合ぶりの4号ソロをかっ飛ばした。5回1死満塁からは先制の右犠飛を放っており、貴重な2打点をたたきだした。この1発で8回1失点と好投した左腕の横川にも白星の権利をプレゼント。右翼席をオレンジ色に染めた巨人ファンを沸かせた。

◆DeNA東克樹投手(27)が、ベンチで涙を流した。1点ビハインドの9回1死一塁、牧が勝ち越しの2ランを放ち、喜びを爆発させた後、ベンチで感極まった。東は同点の8回1死、巨人長野に初球の111キロのカーブを左翼席に運ばれ、両膝に両手を置き、がっくりと肩を落としたが、牧が直後に取り返した。

◆DeNA牧秀悟内野手(25)が、逆転の19号2ランを放った。1点ビハインドの9回1死一塁、巨人中川から特大の2ランを放ち、本塁打パフォーマンス「デスターシャ」を決めた。主砲・牧の値千金の1発に、先発の東克樹投手(27)はベンチで号泣した。

◆/レフトは追わない\主砲・牧秀悟が特大の逆転弾??大きな声でデスターシャ!好投の東克樹の目には光るものが...??#プロ野球(2023/8/11)??巨人×DeNA??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #baystars pic.twitter.com/rmVDwQumWO

◆中日は11日、2024年の公式ファンクラブ会員の募集日程を発表した。24年の継続、新規ジュニア会員特典のチケット購入用ドラチケクーポンが、4枚から5枚(総額2500円分)にグレードアップ。入会特典グッズが1点から、ジュニア限定「ナップサック&ミニ応援タオルセット」を加えた2点に。また、選べる入会特典グッズに実用性バツグンの新アイテムを加えた。その1つはエグゼクティブ会員では「Dragons×NEW ERA(R)オリジナルコラボリュック」、レギュラー・ジュニア会員には飽きのこない「帆布トートバック」などが追加された。【エグゼクティブ会員】▽継続=8月29日、午前10時から同31日、午後11時59分まで▽新規=(抽選)9月1日、午前10時から同3日、午後11時59分まで【ゴールド会員】▽継続=9月8日、午前10時から同12日、午後4時59分まで▽新規=継続申し込み締め切り後に空きがあれば受け付け【レギュラー会員、ジュニア会員、カジュアル会員】▽継続、新規共通=9月15日、午後10時から24年5月31日、午後11時59分まで(※カジュアル会員は24年8月初旬頃まで募集)※詳細は球団公式ホームページ参照

◆巨人が9回に逆転2ランを浴び、4連敗を喫した。1点リードの9回、中川皓太投手(29)が登板。1死一塁の場面、DeNA牧に左翼スタンドへ痛恨の一撃を食らった。左翼席上段のさらに上にある看板への直撃弾。土壇場にひっくり返された。9回の攻撃も届かず、試合に敗れた。年の差16歳コンビが投打でゲームをつくり、迎えた最終回だった。先発・横川凱投手(22)が、立ち上がりからDeNA打線相手に凡打の山を築いた。2回、4回、5回を3者凡退に抑え、6回まで被安打1で三塁を踏ませない好投。7回に牧とソトに連打を浴び同点に追いつかれるも、プロ初となる未知の8回も3者凡退に封じた。自己最長の8回3安打1失点に抑え、ベンチの原辰徳監督も拍手で出迎えた。若手左腕の粘投に応え、均衡を破ったのはベテランの一振りだった。今季3度目の1番起用された長野久義外野手(38)が、DeNA東の初球、111キロカーブを捉え、左翼席へ4号アーチを描いた。マウンドで膝を突く東を尻目に、ダイヤモンドを1周。5回にも先制犠飛を放っており、先発横川をバックアップしたが、最後に悪夢が待っていた。3位を争うDeNAとの直接対決に敗れ、その差は3ゲームに広がった。4連敗で借金2。巨人が試練の時を迎えている。

◆巨人は接戦を落として4連敗に沈んだ。8回に一時勝ち越すも、9回に中川がDeNA牧に逆転2ランを浴びた。原監督は「集中力のあるいいゲームはしているんですけどね。結果的になかなか勝ちにつながらない」と嘆いた。借金2となり正念場を迎えている。「本当にもう1歩よ。今、やっぱりチーム全体が踏ん張り、なんとかみんなでそれを押し返さないとね」と呼びかけた。

◆巨人の左腕・横川凱投手がプロ最長8回3安打1失点で好投するも白星には届かなかった。カーブを使った緩急をつけた投球で、5度の3者凡退に抑え自身最多114球でDeNA打線を封じた。逆転負けで、先発白星は5月18日ヤクルト戦以来遠ざかっている一方で「(7回牧に)追い込んでから長打を打たれた投球は反省して、次回も今日以上の投球ができるよう準備します」と自信となる投球内容だった。

◆DeNA大田泰示外野手が、貴重な追加点となる3号ソロで勝利に貢献した。9回、牧の逆転2ランが飛び出し、なおも2死から3試合ぶりの1発。「牧が流れをつくってくれて、続けて打てて良かった」と話した。三浦監督は「もう1点というところで持ち味を出してくれた。非常に大きな追加点だった」と評価した。

◆DeNA東克樹投手(27)が、涙の9勝目を挙げた。巨人横川と投手戦を展開したが、同点の8回に長野に一時勝ち越しのソロを被弾。がっくり肩を落としたが、直後の9回に牧が逆転2ランを放ち、7月2日の中日戦以来5試合ぶりの白星を手にした。主砲の1発が出た後、ベンチで号泣し「牧が1周してる間にどんどん込み上げてきて。頼れる4番が打ってくれたんで、報われたなと」と感謝した。

◆巨人ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)が右手をしびらせながら、プロ初スタメン初安打をマークした。5回の第2打席に、左前へ詰まらせながら打球を運んだ。7月に代打でのデビュー戦から3打席連続空振り三振で迎えた2度目の1軍昇格。「8番右翼」で即スタメン起用され、記念すべき1打を放った。チームは9回逆転負けで今季4度目の4連敗を喫し借金2、3位DeNAと3ゲーム差に広がった。★巨人の主なドラフト1位高卒野手の初安打93年松井秀喜 5月1日ヤクルト戦(東京ドーム)で7番左翼で初出場。第1打席は二ゴロも、第2打席で初安打初打点となる適時二塁打。07年坂本勇人 9月6日中日戦(ナゴヤドーム)で1-1の延長12回、2死満塁で代打で起用され、2点適時打。通算3打席目での初ヒットが決勝打に。15年岡本和真 9月5日DeNA戦(横浜)で、通算3打席目での初安打が代打ホームラン。19歳2カ月での代打本塁打は球団史上最年少だった。

◆主砲の1発が仲間を歓喜させ、涙を流させた。DeNA牧秀悟内野手(25)が、1点を追いかける9回1死一塁から値千金の逆転19号2ランをマーク。ベンチを飛び出し、喜びを爆発させるナインの裏で、8回2失点の好投が報われた先発東は、試合中にベンチで号泣した。試合後、ヒーローインタビューで知らされた牧は「マジですか」と驚きながら「打てて良かったですし、喜んでくれて良かったです」と話した。一時同点の足掛かりを作ったのも、牧だった。1点ビハインドの7回1死、巨人横川から二塁打で出塁。ソトの適時打で本塁に生還した。7試合連続安打で、ここ5戦で10打点の荒稼ぎ。72打点でリーグトップに並んだ。守備では8回、長野に痛打された東に駆け寄り、切り替えるように言葉を掛けた。打った直後、試合後ともに「ありがとう」と感謝され「勝ちをつけることができていなかったので、本当に良かった」と安堵(あんど)した。三浦監督は「これぞ、4番という仕事をしてくれた」と牧の1発を称賛しながら、東が流した涙に"チーム"を感じた。「東の好投に牧が応えて、みんなでカバーしてね。チームですからね。苦しい時があれば守ってやればいいし、打たれたら打ち返してやればいい。そのチームワークに感動して、泣いてたんじゃないでしょうか」。2年前のスローガン「横浜一心」を体現し、今季5度目の4連勝で4位巨人との差を3ゲームに広げた。【久保賢吾】▽DeNAソト(7回に一時同点の適時打)「(5回に)自分のエラーから失点してしまったので、何とか取り返したいと思い打席へ向かった」

◆巨人ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)が右手をしびらせながら、プロ初スタメン初安打をマークした。5回の第2打席に、左前へ詰まらせながら打球を運んだ。7月に代打でのデビュー戦から3打席連続空振り三振で迎えた2度目の1軍昇格。「8番右翼」で即スタメン起用され、記念すべき1打を放った。チームは9回逆転負けで今季4度目の4連敗を喫し借金2、3位DeNAと3ゲーム差に広がった。右手のしびれが、むしろ心地よかった。5回1死一塁、浅野がDeNA東の内角直球を振り切った。詰まってバットを折りながらも右手で押し込み「早く落ちてくれ」と願った打球は、左前に落ちた。「高校時代から詰まっても右手で押し込む打撃には自信があった」と、らしさ全開のプロ初安打だった。かつて右手のしびれは、敗者の証だった。中学1年の夏。給食の時間が終わり、昼休みのチャイムがなると、浅野は廊下に向かった。「先生、勝負しよう」。別クラスの担任でガリマッチョな体育教師・山下玄太先生に腕相撲を挑んだ。舞台は廊下にあった机の上。力を入れたが、大学までやり投げをやっていた10歳上の新米先生に一瞬でねじ伏せられた。その日から対決は名物となり"ゴング"の前には観客の輪ができた。でも連戦連敗。長袖を着る頃、接戦を演じるようになると、セミが鳴く2年夏、雄たけびが響いた。「ついに勝ったぞ」。右で圧倒できるようになると、次は左利きの山下先生に左でも勝てるようになった。勝者の手に、しびれはなかった。プロ初昇格した7月、3打席3三振で「全く通用しなくて悔しかった」と3試合で2軍降格。真夏のジャイアンツ球場で汗を流した。坂本、松田に聞いたのは、スイング軌道や素振りの助言。イースタン・リーグでは直近10試合で打率3割9分5厘と、結果で勝ち取った1軍再昇格だった。1年前の8月11日、浅野は甲子園にいた。2本塁打で聖地を沸かせ、1年後、真夏の東京ドームで歓声を浴びた。「まさか1年後に自分が(1軍の)試合に出てるとは思ってもいなかった。高校ではナンバーワンと言われても、プロに入れば下の方。プロの中でナンバーワンと言われる打者になれるように頑張っていきたい」。しびれた手に、グッと力を込めた。【小早川宗一郎】浅野の8月11日 昨年夏は高松商の主将として甲子園に出場し、8月11日に佐久長聖との初戦(2回戦)で2打席連続本塁打を放った。1番センターで出場し、4打数3安打4打点。14-4の快勝に貢献した。大会3試合を通じ10打数7安打、3本塁打、6打点と暴れた。

◆巨人ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)が右手をしびらせながら、プロ初スタメン初安打をマークした。5回の第2打席に、左前へ詰まらせながら打球を運んだ。7月に代打でのデビュー戦から3打席連続空振り三振で迎えた2度目の1軍昇格。「8番右翼」で即スタメン起用され、記念すべき1打を放った。チームは9回逆転負けで今季4度目の4連敗を喫し借金2、3位DeNAと3ゲーム差に広がった。右翼の守備はズッコケることなく3刺殺記録した。2回2死、DeNA大和の打球を右翼線方向へ走りながら捕球すると、白い歯を見せて笑みを浮かべた。ボールは"ベテラン"かのように、スタンドのファンに投げ入れた。デビューした7月8日DeNA戦では、右中間への打球に足を滑られ転倒。長野からもらったスパイクで、滑ることなくこなし「打席前にフライが飛んできて、捕れたのでそこでもう一気に緊張がなくなりました」と、初安打につないだ。

◆巨人ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)が右手をしびれせながら、プロ初スタメン初安打をマークした。5回の第2打席に、左前へ詰まらせながら打球を運んだ。7月に代打でのデビュー戦から3打席連続空振り三振で迎えた2度目の1軍昇格。「8番右翼」で即スタメン起用され、記念すべき1打を放った。チームは9回逆転負けで今季4度目の4連敗を喫し借金2、4位DeNAと3ゲーム差に広がった。浅野は小学2年時から父幹司さんとバッティングセンターに通い詰めた。高松市内にある「ホームランドーム高松店」。最上部にある鉄製のホームランボードは、何千球、何万球という打球が直撃した影響でガタガタ。二重、三重の補強を施してある。店長の岡崎さんは当時の浅野の姿に夢を見た。「プロに行くような選手に少しでも貢献したい」という理念から生まれた香川県で唯一、硬式球を打てる施設。利益になかなか結び付かなくても、未来のプロ野球選手のために作った場所だった。「浅野くんの打球は別格でした。いろんなお客さまのホームランの影響もありますが、浅野くんの強烈なホームランがへこむ原因の1つになったのはあると思います」。夢の詰まったボードには、浅野の足跡がしっかりと残っている。【巨人担当=小早川宗一郎】

◆3連敗中の4位・巨人は、この日出場選手登録されたドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商高=が「8番・右翼」でプロ初スタメン。10日のイースタン・リーグ、楽天戦(森林どり泉)で3安打と好調なルーキーに、打線の起爆剤として期待をかける。

◆巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=香川・高松商高=が「8番・右翼」でプロ初の先発出場を果たし、五回1死一塁で迎えた第2打席でプロ初安打を放った。今季8勝を挙げているDeNAの左腕、東の内角直球を捉え、バットを折られながらも左前に運んだ。7月に初めて1軍に昇格した際は出場3試合で3打席連続三振に倒れ、21日に出場選手登録を外れていた。この日2度目の昇格を果たし、通算5打席目で結果を残した。

◆巨人・長野久義外野手(38)が勝ち越しの4号ソロを放った。同点の八回1死で甘く入った東のカーブを捉え、左中間席にたたき込んだ。10日の阪神戦で3安打を放つなど状態を上げていたベテランは1番で起用され、期待に応える一打を放った。

◆DeNAの4番、牧秀悟内野手(25)が1―2の九回1死一塁から、左翼席へ値千金の19号2ランを放った。巨人の抑え、中川の初球、147キロ直球ををスタンド上段の看板横まで運んだ。好投を続けていた先発の東が八回に長野に痛恨の勝ち越し弾を浴びた。直後の逆転弾に、ベンチで東は涙を流した。

◆DeNAが逆転で4連勝とした。1―2の九回1死一塁で牧が左越えに2ランを放ち、さらに大田のソロで加点した。東が8回を7安打2失点(自責点1)で9勝目。巨人は2番手の中川が締められず4連敗となった。

◆巨人は逆転負けで4連敗。ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商高=が「8番・右翼」でプロ初スタメンで出場し、プロ初安打を記録。しかし、1点リードの九回にクローザーの中川が牧に逆転2ランを浴びた。原辰徳監督(64)は「ここのところ、非常に集中力のあるいいゲームはしているんですけどね。結果的になかなか勝ちにつながらない。あと1本というところがね。でも懸命に戦っているし、こっちのパターンという中で戦っている。本当にもう一歩よ! 今、やっぱりチーム全体が踏ん張り、なんとかみんなでそれを押し返さないとね」と悔しさを押し殺し、前を向いた。この日昇格させ、いきなり先発起用した浅野は五回に左前打。指揮官は「元気が良くて、『1』という数字が出たことは非常にいいことではないでしょうか」と目を細めた。

◆巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=香川・高松商高=が「8番・右翼」でプロ初の先発出場を果たし、五回にプロ初安打となる左前打を放った。通算5打席目での快音に「ファンの皆さんも喜んでくれたし、首脳陣や先輩方も立って拍手をしてくれてとてもうれしかったです」と笑みを浮かべた。1死一塁で迎えた第2打席。DeNAの左腕・東が内角を突いた直球を捉え、バットを折られながらも左前へ。「『早く落ちてくれ』って。高校時代から右手で押し込むバッティングには自信があった。外野の前に落ちたので良かった」と安堵(あんど)した。この日、自身2度目の1軍昇格。7月に初昇格した際は出場3試合で3打席連続三振に倒れ、21日に出場選手登録を外れていた。故障のためファームで調整していた坂本から「打てると思わなくていい。もっと楽に行けよ」と声を掛けられ、気が楽になったという。2軍で汗を流している松田から受けた助言も糧となった。「自分より自分の動画を見てもらっている。次の日に会ったら『翔吾、昨日のあれよかったな』とか言ってくれる。バッティングに生きている」と感謝した。

◆巨人・横川凱投手(22)が自己最長の8回を3安打1失点と力投した。6月23日以来の白星となる5勝目はならなかったものの、多彩な変化球を低めに集めて凡打の山を築いた。5年目左腕は「全球種を操ることができ、丁寧に投げられてよかった」と汗を拭った。前回4日の広島戦(マツダ)は4回2失点と粘りながら、五回の好機で代打を送られて降板。「悔しい思いでマウンドを降りてしまったので、いつも以上に気持ちが入った」と奮い立った。自己最多114球の熱投で雪辱し「今日以上の投球ができるように準備する」と次回登板を見据えた。

◆DeNA・大田泰示外野手(33)が九回に牧の逆転2ランに続いて、2死から左翼席へ貴重な3号ソロを放ち「牧が流れをつくってくれて、続いて打ててよかった」とあんどの表情を浮かべた。7月は2軍再調整を経験したが、8月は打率・413、2本塁打と波に乗る大田は「横川投手を攻略できず、それでも監督が代えずに打席に立たせてもらって、4打席目で結果が出て、チームとしてもいい点が取れたと思うのでよかった」とうなずいた。三浦監督も「牧の本塁打で終わらずにもう1点、持ち味を出してくれて、非常に大きな追加点だった。泰示もうれしそうな表情で帰ってきたからね。ベンチに戻ってきたとき、いい表情をしていました」とたたえた。

◆黄金ルーキーの記念日が、勝利目前で暗転した。巨人はプロ初先発したドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=香川・高松商高=が初安打を記録したが、九回に逆転され4連敗。原辰徳監督(65)は、最近多い終盤の被弾を嘆いた。「打ちたいし、打たれたくない。そこはプロですから打ち返せるようにしなきゃいけませんね」昨夏の甲子園のスターは、今季2度目の昇格を果たし、「8番・右翼」でプロ初スタメン。五回に通算5打席目で初安打となる左前打を放ち、「1本打ててホッとした」と、長野の右犠飛による先制点につないだ。だが1点リードの九回、故障離脱中の大勢に代わる守護神・中川が牧に2ランを許した。「本当にもう一歩よ! 今、チーム全体が踏ん張り、なんとかみんなで押し返さないと」と指揮官。3位・DeNAとは3ゲーム差に広がった。(谷川直之)

◆DeNA・東克樹投手(27)が8回89球、7安打2失点の力投。7月2日以来、約1カ月ぶりの9勝目を挙げ「ここ数試合、試合自体はつくれていたけど、勝ち星がついていなかったので、粘り強く投げた結果、勝ちが転がり込んで本当によかった」と笑みを浮かべた。テークバックを小さくするなどフォームを調整しながら、粘りの投球を続けた。白熱した投手戦で1―1の八回、長野に勝ち越しソロを浴び「カーブに飛びついてくることは分かっていた中で、失投をしてしまったので悔やまれる」と両手を膝について肩を落とした。それでも追加点を与えず八回を投げ切ると、直後に牧が逆転2ラン。ベンチで力強く拳を握った東は「頼れる4番が一発打ってくれたので、報われたなって。粘り強く頑張ってきてよかったという感情が強く出て、こみあげてくるものがありました」と涙を流した。順調に勝ち星を重ねた序盤から一転、苦しむチームと比例するように、好投しながらも勝ち星から見放される日々が続いた。「最初はこれを続けていればいつかは勝ちがつくと思っていたけど、なかなかつかなくて、僕にとってはすごい長い1カ月でした」。試合後、SNSには「1カ月勝てないくらいで泣くんじゃない」と心ないメッセージも届いたというが、向き合ってきたプレッシャーの大きさが、その涙に凝縮されていた。大きな壁を乗り越え、左腕がまた次の一歩を踏み出した。

◆DeNA・牧秀悟内野手(25)が1―2の九回1死一塁から、左翼席へ値千金の19号2ランを放った。巨人の抑え、中川の初球、147キロ直球をスタンド上段の看板横まで運び、チームを4連勝に導いた。これで4戦連続の複数打点をマーク。8日は夫人の誕生日、9日は先輩の大和の息子の誕生日、長野から駆けつけた従兄弟に活躍を届けた牧は、この日は長野・伊那市の少年野球チームと松本第一高の同級生の主将の親が観戦に訪れていたことを明かし「その前で打ててよかったです」と語った。

◆4連敗を喫した巨人に希望の光を見いだすなら、きっとドラフト1位の大器になる。浅野翔吾外野手(18)=高松商高=が通算5打席目でプロ初安打。バットを折られながらも左前へ運び「ほっとしています」と胸をなで下ろした。自身2度目の1軍昇格を果たし「8番・右翼」でプロ初先発。五回に懐を突いた東の直球を捉えた。7月に初昇格した際は出場3試合で3打席連続三振に倒れ、21日から2軍で再出発していた。心の羅針盤となったのは偉大な2人の存在。坂本から「もっと楽に行けよ」と声を掛けられ、気持ちが軽くなった。浅野以上に浅野の映像を分析しているという松田からの助言も糧に、右方向への打撃を重視してきた。チームは九回に逆転され、3位DeNAとのゲーム差は3に広がった。「本当にもう一歩よ! 今、チーム全体が踏ん張り、何とかみんなで押し返さないと」と原監督。記念のボールに『無限の可能性へスタートだ!!』と監督に直筆メッセージを添えてもらった18歳は「がむしゃらに行ければ」と気合十分だった。(鈴木智紘)

◆涙の逆転弾!! セ・リーグ3位のDeNAは11日、巨人16回戦(東京ドーム)に4―2で逆転勝利し、4連勝を飾った。「4番・二塁」で出場した牧秀悟内野手(25)が、1点を追う九回1死一塁で左翼席上段へ値千金の19号逆転2ラン。4試合連続の複数打点で計9打点を荒稼ぎし、今季72打点としてリーグトップの巨人・岡本和に並んだ。直前に勝ち越しを許していた東克樹投手(27)はベンチで涙-。頼れる主砲の勢いに乗り、首位阪神、2位広島を追いかける。ベイスターズファンで青く染まった左翼席のさらに上、看板横を直撃した特大弾の行方を、牧は見つめることさえしなかった。打った瞬間、本塁打と分かる一撃。値千金の逆転2ランに「すごくいい感触で打てた。どこの球場でも後押ししてもらっているので、ファンのところに打ててよかった」と拳を握った。クライマックスシリーズ(CS)を争う4位巨人との直接対決。1点を追う九回1死から中前打を放った宮崎に俊足の代走林が送られた。バッテリーが警戒し、直球の割合が増える場面。「チャンスは1球しかないと思った」と中川の1球目、147キロを一振りで仕留めた。ダイヤモンドを一周。ベンチ前で祝福を受け、右肘を突き出す本塁打パフォーマンス「デスターシャ」をファンとともに叫んだ。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
60384 0.612
(↑0.004)
-
(-)
41392
(+2)
309
(+1)
53
(-)
51
(-)
0.244
(↑0.001)
2.720
(↑0.02)
2
(-)
広島
55453 0.550
(-)
6
(↓0.5)
40355
(+3)
363
(+3)
65
(+1)
57
(+1)
0.247
(-)
3.180
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
51473 0.520
(↑0.005)
9
(-)
42368
(+4)
352
(+2)
68
(+2)
21
(-)
0.249
(↓0.001)
3.170
(↑0.03)
4
(-)
巨人
49511 0.490
(↓0.005)
12
(↓1)
42386
(+2)
377
(+4)
123
(+1)
36
(+1)
0.254
(-)
3.600
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
43562 0.434
(↓0.005)
17.5
(↓1)
42369
(+1)
396
(+2)
85
(+1)
52
(-)
0.238
(↓0.001)
3.680
(↑0.01)
6
(-)
中日
38613 0.384
(-)
22.5
(↓0.5)
41300
(+3)
358
(+3)
46
(+1)
29
(-)
0.243
(-)
3.180
(↑0.01)