日本ハム(☆6対5★)西武 =リーグ戦17回戦(2023.08.10)・エスコンフィールド北海道=
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西武
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日本ハム
10023000X6900
勝利投手:根本 悠楓(1勝0敗0S)
(セーブ:田中 正義(2勝2敗18S))
敗戦投手:與座 海人(2勝3敗0S)

本塁打
【西武】蛭間 拓哉(2号・5回表3ラン)

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◆日本ハムは初回、マルティネスの適時打で先制する。その後3-3となって迎えた5回裏には、清宮の犠飛と万波の適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・根本が5回3失点で今季初勝利。敗れた西武は、最終回に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆札幌出身の日本ハム今川優馬外野手(26)が、南北北海道代表が29年ぶりに甲子園で初戦突破したことを喜んだ。今川は東海大四(現東海大札幌)出身だが、この日、初戦に登場した母校と同じ南北海道代表の北海と明豊(大分)の試合を気に掛けていた。序盤まではネットなどで確認も、午後1時ごろから早出特打に出たため結果を知らなかった。関係者から逆転で初戦突破したことを知ると「僕が見ていたときまでは逆転されていた。そのあと勝ったと聞いてうれしかった。北海道のチームが勝ち上がると盛り上がる。僕らも勝って盛り上げないと」と気を引き締めた。北北海道代表のクラークは、13日に甲子園初勝利を挙げており、これで94年以来の南北北海道勢ダブル初戦突破となった。自身は3年夏の甲子園に出場。2回戦の山形中央戦では7回に代打で出場し、現在チームメートの石川直也投手(27)から1安打放っている。母校はこの夏、札幌地区予選で敗れており「いつかは母校が甲子園で優勝して、差し入れできたらいいですね」と思い描いた。

◆球界のお祭り男にとって、商品PRは、お手の物。日本ハムOBで「シャウエッセンの日スペシャルサポーター」の杉谷拳士氏(32)が試合前に登場。「外はパリッと中はジューシー、杉谷拳士です」と元気良くあいさつした。「パリッと」にちなみ、8月10日は親会社の主力商品、ソーセージ「シャウエッセン」の日。「朝昼晩、10万個は食べている」と、真偽不明の宣伝文句でスタンドを笑わせた。

◆人気テレビアニメ「ゴールデンカムイ」の声優陣が、ファーストピッチ、場内アナウンスなどで盛り上げた。杉元佐一役の小林親弘、月島軍曹役の竹本英史、鯉登少尉役の小西克幸が来場し、試合前のトークショーから"参戦"。ファーストピッチでは小林が投手、審判を竹本、小西が打者役を務めた。小林の投球は一塁側にそれ地面を転がったが、竹本が月島軍曹ばりの渋い声で「ストラ~イク!」とコールし、盛大な拍手を受けていた。

◆日本ハム奈良間大己内野手(23)が、8試合連続安打をマークした。1点リードの2回2死、カウント2-2から西武先発与座の外角ストレートを中前に運んだ。2日のロッテ戦(ZOZOマリン)から連続安打。前日9日は登場曲を細川たかしの「北酒場」からジグソーの「スカイハイ」に変更し1安打放っており、この日も新たな登場曲のリズムに乗って第1打席からヒットをかっ飛ばした。4回は2死から5番万波が四球で出塁し6番野村の右中間適時二塁打で2点を奪った後、2死二塁のチャンスで左前適時打を放った。3点目をたたき出し「(同学年の)万波、野村に続いていこうと思いました」とコメント。今季初登板初先発の根本悠楓投手(20)を援護した

◆日本ハムの「ロマン砲」がそろって打点を挙げた。1点リードの4回2死一塁で6番野村佑希内野手(23)が「バットに当てることだけ考えていきました」と右中間へ適時二塁打を放つと、3-3に追いつかれた直後の5回1死満塁で清宮幸太郎内野手(24)が勝ち越しの左犠飛。さらに5番万波中正外野手(23)が右前適時打で続き、5点目をたたき出した。清宮は「与座投手にいつも抑えられていて、なんとかしたかったです。根本も頑張っているので得点できて良かったです」。セカンド後方にポトリと落ちるヒットを放った万波は「ミラクルヒットです」とコメントした。

◆日本ハムの公式チアリーダー「ファイターズガール」が、いつもの「きつねダンス」とちょっと違う「シャウエッセンダンス」で場内を盛り上げた。この日は8月10日とあり親会社の主力商品にちなみ「8月10日はシャウエッセンの日 パリッ!とナイト」と題して開催され、来場者2万5000人に背番号810(パリッと)のユニホームがプレゼントされた。球団職員もみな810番のユニホームを着用して業務に携わる徹底ぶりだった。6回表、2番手ブライアン・ロドリゲス投手(32)が3三振を奪い無失点で抑えると、ファイターズガールが、シャウエッセン柄の入った棒状のバルーンを持って登場。「シャウエッセ~ン~オ~オ~」という不思議なBGMに合わせて、棒状のバルーンを「パリッと」かじるようなしぐさをしながら、跳びはねていた。

◆/同学年トリオの躍動?\2死から連続タイムリーで追撃万波中正、野村佑希、奈良間大己...未来は明るい??#プロ野球(2023/8/10)??日本ハム×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/EfNrlfL7Bi

◆日本ハムが親会社の人気商品「シャウエッセン」同様、パリッとジューシーに得点を重ね、連敗を4で止めた。この日は8月10日(パリッと)「シャウエッセンの日」。3点リードの5回に先発根本悠楓投手(20)が西武蛭間に同点3ランを浴びるも、その裏、5回1死満塁から清宮幸太郎内野手(24)の勝ち越し左犠飛、さらに万波中正外野手(23)の右前適時打、野村佑希内野手(23)が四球を選び再び満塁にすると、7番奈良間大己内野手(23)が押し出し四球で6点目をひねりだし、突き放した。2安打2打点の奈良間は「もっとたくさん勝って、勝ちたいです!」と雄たけびを挙げた。先発の根本は今季初登板初先発で5回2安打3失点で1勝目を挙げた。

◆今季初登板の日本ハム根本悠楓投手は初回、蛭間を右飛に打ち取って最初のアウトを奪った。カウント1-2から投じたのは、126キロのスライダーだった。2軍の練習でキャッチボール相手となっていた吉田は証言する。「(スライダーは)去年より全然良くなってて、びっくり。ミヤさん(宮西)のスライダーに匹敵する」。吉田は昨季、1軍では宮西のキャッチボール相手。スライダーを武器に通算393ホールドを誇る鉄腕と、遜色ないレベルに成長していると評していた。根本にとって、2学年上の吉田はお兄ちゃん的な存在だ。一方の吉田も「(根本は)ヘコみやすいタイプではあるけど、『今日めっちゃ良かったっす!』と機嫌の良い時もあれば『ああ...』ってどんよりする時もある。両方かわいいけど、どんよりしている時の方がかわいい」と、"弟"を思って笑う。今回の1軍昇格が決まった際は、「すごくうれしそうな表情でスキップして(2軍の鎌ケ谷を)出て行きましたよ」(吉田)。5回に同点弾を浴びた直後に打線が勝ち越し。"どんより"しかけたかわいい弟に、今季初白星が転がり込んだ。【佐瀬百合子】

◆日本ハム新庄剛志監督が就任2年目で通算100勝に到達。「パリッと(8と10)『シャウエッセンの日』に勝てて良かった!」と、親会社の主力商品記念日に連敗を4で止めた。今季3度目の対戦で、ようやく西武与座を攻略。終わってみれば1点差の薄氷勝利も、指揮官は「清宮君から100勝の記念のボールをもらいました」と、軽やかな足取りで帰路についた。▽日本ハム八木打撃コーチ(今季3度目の対戦で西武与座から初得点)「今日は与座自身に、いつもの真っすぐのスピードがなかったが、これで苦手意識が払拭できれば」

◆日本ハム奈良間大己内野手が出場8試合連続安打。2打2数安打2打点2四球と全打席出塁し、連敗ストップに貢献した。4回2死二塁から追加点の左前適時打を放つと、5回2死満塁では押し出し四球を選んだ。ガッツあふれるルーキーは、日々存在感を増している。お立ち台では「小さい頃から食べてきたシャウエッセンパワーでヒットを打てました」と、親会社の主力商品に感謝した。

◆日本ハム野村佑希内野手がプロ入り後初めて左翼でスタメン出場した。7回に山野辺の飛球を落ち着いて処理するなどノーミスで終え、「(左飛は)ちょっと伸びてきたので手を出しちゃいました」。打撃では4回2死一塁で右中間に適時二塁打を放ち、攻守で勝利に貢献。「いいものはちょこちょこ出ているとは思うのですが、まだまだ良くない打席もあるので、減らしていきたい」と謙虚に話した。

◆日本ハムの道産子左腕、根本悠楓投手(20)が今季初登板初先発初勝利を挙げた。この日1軍に初昇格。西武打線相手に4回まで1安打無失点と好投し、連敗ストップへの流れを呼び込んだ。5回に西武蛭間に同点3ランを浴び追いつかれるも、打線の援護を受け5回2安打3失点と粘り、昨年10月2日西武戦以来約10カ月ぶりの白星。新球場エスコンフィールドでの今季1勝となった。先輩たちに助けられつかんだ1勝だった。4回まで1安打無失点とテンポよく投げるも、5回に2つの四球を許し1死一、二塁。西武蛭間相手にカウント1-1から投じた高めのスライダーを、軽々と右翼スタンドに持って行かれた。「ホームランを打たれたときは(勝利は)ダメかなと思った」。直後に打線が3点を返し、勝利投手の権利を手に。「野手の方が点を取ってくれたおかげ」と感謝した。2年目の昨季は初勝利含む3勝を挙げ、今季は先発ローテ入りを目指し調整したが、うまくいかなかった。2軍でも結果が出せず「新しいことをやってみようと、体重を少し落としてみたいなことを。その中で少しフォームとか自分らしさが崩れてしまって」。まずは体重を登録の77キロに戻し、走り込みや筋力トレーニングを重点的に入れ、立て直してきた。リードを受けたのは同じ道産子で13歳年上の伏見。1月の自主トレ中から根本を"第2の宮城"にすると気持ちを高ぶらせていた。初めてバッテリーを組み「僕にとっても思い入れのある試合だった。何とか勝ちをつけてあげたかった」。試合後は根本から「クイックがしっくりいかなかった」と反省の弁を受け「そういう日もある。そういうときにどうするか、考えような」と優しく諭した。念願のエスコンフィールド初登板。故郷北海道での勝利はプロ1勝を挙げた昨年5月29日巨人戦(札幌ドーム)以来438日ぶり。両親や祖父母も観戦しており「新球場で投げる姿を見せられて良かった」。中学時代、U15日本代表コーチとして指導を受けた同じ左腕の武田勝氏もテレビ解説で来場しており「あいさつしかできなかったので、後でアドバイスをもらいたい」。1軍マウンドで味わった1球の怖さを、次回登板への糧にする。【永野高輔】

◆「1番・右翼」で先発した西武のドラフト1位・蛭間拓哉外野手(22)=早大=が0-3の五回に同点2号3ランを放った。「(先発の)与座さんが頑張ってくれていたので何とかしたいと思っていました。2アウトからつないでくれて自分にまわってきたので、何としても打つという気持ちで打席に入りました。打ててよかったです」2死一、二塁の好機で迎えた第3打席。カウント1-1から左腕・根本のスライダーを捉えた大飛球は右翼ポール際に飛び込む6月25日以来のアーチとなった。チームメートのハイタッチに飛び切りの笑顔で応えると、守備に就く際にはスタンドからの「蛭間コール」に深々と頭を下げた。

◆西武の与座は4回2/3を8安打6失点でKOされた。前回登板した2日のソフトバンク戦で完封し「出し惜しみなく投げていきたい」と臨んだ一戦で、快投を続けることはできなかった。3―3と追い付いた直後の五回に粘れない。源田の失策やバント安打も絡んで無死満塁の大ピンチ。マルティネスは空振り三振に仕留めたが、清宮に勝ち越し犠飛を許すと、続く万波に右前へぽとりと落とされる適時打を浴びて降板した。日本ハムには今季2度の対戦で計14回を無失点と好結果を残していたが、今回は早いカウントから積極的に振ってくる相手打線に苦しめられた。

◆日本ハムが連敗を4で止めた。3―3と追い付かれた直後の五回に失策にも乗じて攻め立て、清宮の犠飛、万波の適時打などで3点勝ち越した。根本が5回3失点で今季初勝利。西武は与座が試合をつくれず、追い上げも届かなかった。

◆日本ハム・マルティネスが7月17日の西武戦(ベルーナ)以来、自身16試合ぶりに3番で出場。0-0の一回にさっそく右前適時打をマーク。自軍の先発で今季初登板となった3年目左腕、根本に先制点をプレゼントした。「(2番の)五十幡がいい形でチャンスメークしてくれて、それを生かすことができてよかったです」快足の五十幡の右中間三塁打で迎えた1死三塁。マルティネスは西武先発の下手投げ右腕、与座の128キロの直球を振り抜いた。詰まりながらも右前へ落とし「相手投手がアンダースローからいい球を投げているので、何とか食らいついて行こうと思った結果が先制打につながりました」と振り返った。四回には2死から野村、D5位・奈良間(立正大)の連続適時打でさらに2点を加えた。3点の援護をもらった先発、根本は五回2死一、二塁で西武のD1位・蛭間(早大)に同点3ランを被弾。それでもすぐに味方打線に救われた。直後の攻撃で清宮が左犠飛、万波が右前適時打、奈良間が押し出し四球を選び、一気に3点を勝ち越した。「1軍にきたらもうやるしかない」と気合を入れていた道産子左腕、根本は5回2安打3失点。リードした展開で2番手のロドリゲスにマウンドを譲ったが、今季初勝利を挙げた。(加藤次郎)

◆先発した西武・与座海人投手(27)は五回途中8安打6失点(自責3)で3敗目(2勝)を喫した。打線がドラフト1位・蛭間(早大)の2号3ランで同点に追いついた直後の五回に3安打を浴び、味方の失策なども絡んで勝ち越しを許し「追いついてくれた野手に申し訳ないです。ふがいないです。それ以外ありません」と肩を落とした。前回2日のソフトバンク戦(ベルーナ)では自身2度目の完封勝利を飾ったが、この日は悔しいマウンドとなった。

◆プロ3年目の日本ハム・根本悠楓(はるか)投手(20)が先発で今季初登板。5回を2安打3失点にまとめ今季初勝利をつかんだ。「いいピッチングができればいいかなという思いだけで(マウンドに)上がった」力感のない投球フォームから最速145キロの直球とスライダー、チェンジアップをテンポ良く両コーナーに投げ分けた。ただ五回はD1位・蛭間(早大)に同点3ランを浴び「次は簡単に失点しないようにしたい」。直後に味方が3点を勝ち越し「野手の方が点を取ってくれてとてもうれしかった」と援護に感謝した。チーム102試合目で今季初勝利をマークした道産子左腕。「投げられても(残り)10試合もあるかないかぐらいだと思う。できるだけ長いイニングを毎試合投げられるようにしたい」と次回登板に目線を向けた。

◆日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手(32)が6-3の六回から2番手として登板。1回を無失点に抑え、今季10ホールド目をマークした。「勝っている状況だったのでプレッシャーを感じたんですけど、流れよくうまく投げられた」回の先頭、3番・ペイトンを151キロ、内角のツーシームで見逃し三振に料理。続くマキノンには四球を与えたが、5番・外崎を153キロのツーシームで空振り三振に。最後は中村をスライダーで空振り三振に仕留めた。この回、三振で全てのアウトを奪った日本球界6年目の助っ人右腕。「すごくいいアプローチでアウトが取れた」とうなずいた。今季10ホールド目も「特に具体的な数字の目標はない。とにかくチームの勝利に貢献することが大事」とロドリゲス。「ピッチャーとして自分自身を向上させながらチームの勝利に向かっていければ」と言葉に力を込めた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
59382 0.608
(↓0.007)
-
(-)
44380
(+1)
314
(+3)
86
(-)
31
(-)
0.257
(↓0.001)
2.960
(-)
2
(-)
ロッテ
50414 0.549
(↑0.005)
6
(↑1)
48346
(+3)
341
(+1)
68
(+1)
53
(+1)
0.237
(-)
3.370
(↑0.03)
3
(-)
ソフトバンク
49462 0.516
(↑0.005)
9
(↑1)
46363
(+11)
342
(+4)
69
(+2)
46
(+2)
0.247
(↑0.002)
3.260
(↓0.01)
4
(-)
楽天
47511 0.480
(↓0.005)
12.5
(-)
44352
(+4)
394
(+11)
84
(+1)
71
(-)
0.241
(↓0.001)
3.580
(↓0.06)
5
(-)
西武
44531 0.454
(↓0.004)
15
(-)
45283
(+5)
321
(+6)
64
(+1)
61
(-)
0.233
(↓0.001)
2.920
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
42600 0.412
(↑0.006)
19.5
(↑1)
41333
(+6)
360
(+5)
75
(-)
57
(+1)
0.231
(-)
3.130
(↓0.02)