DeNA(☆5対1★)中日 =リーグ戦17回戦(2023.08.10)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
0000100001700
DeNA
03002000X5800
勝利投手:濵口 遥大(1勝5敗0S)
敗戦投手:仲地 礼亜(1勝3敗0S)
  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 中日戦チケット予約
◆DeNAが同一カード3連勝。DeNAは2回裏、京田と林の適時打で3点を先制する。3-1となって迎えた5回には、牧の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・濱口が9回1失点の完投で今季初勝利。敗れた中日は先発・仲地が試合をつくれず、打線も振るわなかった。

◆DeNA京田陽太内野手(29)が古巣中日から先制打を放った。「6番遊撃」で先発出場した京田は2回無死一、三塁、中日のドラフト1位右腕、仲地のツーシームをはじき返した。二塁手の高橋周が打球処理にもたついている間に三塁走者が生還し、先制の内野安打となった。これで2戦連続の適時打をマーク。京田は「前の打者がつないで作ってくれたチャンスだったので、積極的に振っていこうと決めていました。先制することができうれしいです。次の打席も頑張ります!」と真剣な表情で話した。

◆中日岡林勇希外野手(21)が連続試合安打を「23」に伸ばした。3点を追う5回2死二塁での第3打席。DeNA先発浜口にカウント2ストライクと追い込まれたが、3球目126キロチェンジアップをライト前に運ぶ適時打を決めた。「点が入って良かったです。次も頑張ります」2リーグ制後、21歳以下での23試合連続安打は、94年のイチロー(オリックス)に並ぶ歴代2位の記録。前日9日には、7月21試合に出場し、89打数34安打7打点、打率3割8分2厘の成績から、7月度「大樹生命月間MVP賞」を初受賞。「取れると思っていなかった。打点は少ないし、本塁打も打っていない。積み重ねたもの」と、受賞の喜びのコメント同様に、積み重ねた結果が、レジェンド外野手と記録を並ばせた。球団の連続試合安打記録は49年に初代ミスター・ドラゴンズの西沢道夫が刻んだ25試合連続で、タイ記録にあと2本に迫った。

◆DeNAと中日のユニホームの見分けがつかないと、SNS上で話題になっている。DeNAは今カードの3連戦、夏恒例イベント「スターナイト」の特別ユニホームを着用している。今年は星座をちりばめた夜空モチーフのデザインで、これが遠目には中日のビジターユニホームとそっくりに。ネット上では「ファンもユニホームが青すぎてどっちのファンか見分けがつかなくなっている」、「どっちも上が青で下が白だから見分けがつかない」などの声があがっている。

◆10日のDeNA対中日17回戦で、横浜スタジアムのプロ野球最多観衆を2日連続で更新。9日の3万3283人を21人上回る3万3304人を動員した。

◆DeNA浜口遥大投手が790日ぶりの完投で今季初勝利を飾った。9回のマウンドに向かうと、プロ野球ハマスタ史上最多の3万3304人が詰めかけたスタンドから大歓声が送られた。「すごく勇気をもらいました。こんなに応援してもらってるんだと。とにかく1つ勝てて、ホッとしてます」。先発7試合目でやっと手にした白星だった。ストライクゾーンの中で勝負し、与四球は1つにとどめた。意識したのは「イニング完了」ではなく「1アウト」。「6回くらいかな」と思っていた交代は告げられず、気が付いたら最後までマウンドを守った。21年6月以来の完投に、三浦監督は「これが浜口。かもしれないです。だと思います」と本来の姿を見いだした。前半戦は0勝4敗と苦しんだ。6月17日の2軍降格を機に、考え方もフォームも見直した。ずるずる失点してビッグイニングになりがちだったところを「1点ならいいや」に。フォームも固定しなくなった。「ブルペンで探ってよければちょっと横から投げたり。その日一番、心地のいい指のかかりを探しました」。自身を縛らないことで、柔軟な投球に。今季100試合目にして、チームを6月25日以来の3連勝に導いた。

◆DeNAドラフト3位の林琢真内野手がプロ入り初の適時打を放った。1点リードの2回1死二、三塁で、右前へ2点適時打。試合後に上がったお立ち台では「人前で話すのが苦手なので緊張しています」と、はじける笑顔で初々しさを見せた。開幕1軍入りも右母趾(ぼし)骨折で6月14日に抹消。「ハマスタで活躍したいという思いで日々を過ごしていました」と、6月9日以来の先発出場で結果を出した。

◆中日岡林勇希外野手が連続試合安打を94年のイチロー(オリックス)に並ぶ「23」に伸ばした。3点を追う5回2死二塁の第3打席で、先発浜口から右前に適時打を運んだ。だが、チームは1点止まりで7度目の4連敗。「(僕が)やることは塁に出ることだけ。何でもいいのでチームが勝てるように最善を尽くしたい」と笑顔はなかった。初代ミスター・ドラゴンズの西沢道夫が1949年(昭24)にマークした球団最長の25試合連続安打更新へ期待が高まる。▽中日立浪監督(5度の先頭打者出塁も1得点止まりで借金23)「打線が淡泊すぎる。打てる打てないはあるが、(向かっていく)気を出していかないと」▽中日仲地(6回8安打5失点で3敗目)「勝負どころで(球が)甘めにいってしまいました」

◆DeNAの牧が五回に2点適時打を放ち、3試合続けて複数打点を挙げた。3―1の五回2死満塁で仲地の外角直球をコースに逆らわずに右前へ鋭くはじき返した。武器である反対方向への一打に「何としても走者をかえして援護したいと思っていた」と胸を張った。これでプロ入りから3年連続で70打点に到達。「チームを勝たせられるように、しっかり打っていきたい」と4番打者として勝負強い打撃で打線をけん引し、二回も左中間へ二塁打と好調ぶりは光る。今季の目標に掲げ、岡本和(巨人)と激しく争う打点王獲得へ、量産態勢に入った。

◆DeNAの浜口が1失点完投で今季初勝利を挙げた。打たせて取り、7安打に抑えた。チームは同一カード3連戦3連勝。二回に京田の適時内野安打で先制し、林も2点適時打で続いた。五回は牧が2点打。中日は4連敗となった。

◆DeNAにとってはシーズン分岐点となるカードだった。25日に横浜スタジアムでの連敗を8で止め、26日はバウアーが7回無失点の好投。この日先発した浜口遥大投手(28)も中日打線を寄せ付けなかった。一、二回は走者を許しながらも無失点で立ち上がると、打者2巡目となった三、四回は三者凡退。3―0の五回は2死二塁から岡林に右前適時打を許したが、崩れない。六、七回にも安打を浴びたが粘りの投球で無失点。要した球数も少なくテンポよく試合を進めた。ルーキーイヤーに123回?を投げ、10勝をマークしたが翌年以降はイニング数、勝利数ともに超えることができていない。今季はこの試合までに6試合に先発したが、0勝5敗と苦難のシーズンを送っている。その中でも前回登板だった2日の広島戦(マツダ)は6回3安打2失点の投球で「点を取られても、何とか1点で(抑える)というふうにできた。ビッグイニングをつくらせないように」と瞬時の切り替えの重要性を強調した。「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」と銘打たれ開催される今カードでチームは不振を脱却。3戦連続で3万3000人以上の観衆を動員し、計10万人近くが訪れた夏真っ盛りの横浜スタジアムで反攻の追い風を受けた。浜口は9回7安打、1失点の完投で今季初勝利。チームも3連勝を飾った。(横山尚杜)

◆どん底で新境地にたどり着いた。DeNA・浜口遥大投手(28)が9回7安打1失点で完投。今季7度目の先発で初勝利を挙げた。「1つ勝ててホッとしています。テンポよく投げることを意識していた。九回の声援は本当に力をもらえた」浜口の完投は2021年6月11日の日本ハム戦以来、2年ぶり。序盤から高めの直球と低めのチェンジアップ、フォークボールの高低、緩急差が効果的で、五回2死二塁で岡林に右前適時打を許した失点だけ、終始崩れる気配がなかった。開幕ローテーション入りを果たしたが、白星なくシーズンが進み、6月中旬から約1カ月半のファーム生活。暗中模索の中で自然体で臨むことが最も力を発揮できると自覚した。長髪と生い茂るあごひげは「切るのが面倒」と最低限の手入れで、試合後は髪をワイルドにハーフアップにまとめ、玉のような汗をタオルで豪快にぬぐった。今季100試合目のチームは、6月23―25日の阪神戦(横浜)以来となる同一カード3連戦3連勝。先発陣は今永、バウアー、東の3本柱だが、ペナントレースの終盤へ向け、浜口の好投は光明だ。三浦監督は「まだ40試合以上ある中で、この投球をしてくれれば大きな存在になる」と期待した。本拠地は連日最多記録を更新し、3万3304人を動員。特別ユニホームで臨む夏の恒例イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」の3連戦3連勝は12年目で初となった。浜口を中心にナインが躍動し、星座をイメージしてデザインされたコバルトブルーのユニホームが、横浜スタジアムに映えた。(横山尚杜)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
59384 0.608
(↑0.004)
-
(-)
42390
(+5)
308
(+2)
53
(+2)
51
(-)
0.243
(-)
2.740
(↑0.01)
2
(-)
広島
55452 0.550
(↓0.006)
5.5
(↓1)
41352
(+3)
360
(+13)
64
(+1)
56
(+2)
0.247
(-)
3.200
(↓0.09)
3
(-)
DeNA
50473 0.515
(↑0.005)
9
(-)
43364
(+5)
350
(+1)
66
(-)
21
(-)
0.250
(-)
3.200
(↑0.02)
4
(-)
巨人
49501 0.495
(↓0.005)
11
(↓1)
43384
(+2)
373
(+5)
122
(+1)
35
(+2)
0.254
(-)
3.590
(-)
5
(-)
ヤクルト
43552 0.439
(↑0.006)
16.5
(-)
43368
(+13)
394
(+3)
84
(+2)
52
(-)
0.239
(↑0.003)
3.690
(↑0.01)
6
(-)
中日
38612 0.384
(↓0.004)
22
(↓1)
42297
(+1)
355
(+5)
45
(-)
29
(-)
0.243
(↓0.001)
3.190
(↓0.02)