ロッテ(★3対8☆)オリックス =リーグ戦14回戦(2023.08.09)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:宮城 大弥(7勝4敗0S)
敗戦投手:美馬 学(1勝6敗0S)

本塁打
【オリックス】太田 椋(2号・7回表2ラン),中川 圭太(10号・7回表2ラン)

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◆オリックスは3回表、中川圭の適時二塁打で先制する。5回には中川圭の2打席連続となる適時打などでリードを3点に広げると、7回には太田と中川圭の2ランが飛び出し試合を決めた。投げては、先発・宮城が7回途中3失点で今季7勝目。敗れたロッテは投手陣が振るわなかった。

◆ロッテ美馬学投手(36)が6回8安打3失点で降板した。2三振を奪い、通算1000奪三振まであと「1」に迫ったが記録達成はお預けとなった。来月で37歳を迎えるチーム最年長投手は、降雨中断にもペースを乱されることなく粘り強い投球を披露。しかし5回2死から連続適時打を浴び、2失点。「今日は同じバッターに打たれてしまって、対策しきれなかったかなと思います。抑えたい場面で追加点を与えてしまったので苦しい展開になってしまいましたが、チームが逆転してくれることを信じて応援します」と振り返った。

◆首位オリックスが2位ロッテとの直接対決で2連勝し、ゲーム差を7に広げた。先発の宮城大弥投手(21)が、7回途中6安打3失点。6月18日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以来の今季7勝目を挙げた。初回2死二塁の場面で、降雨によって約10分間中断するも動じず。要所を抑えて120球を投じた。打っては3回2死一塁で、中川圭太内野手(27)が先制の中越え二塁打を放つと、5回2死二塁で2点目の左前適時打。7回にも2ランを放ち4打数4安打4打点で、三塁打が出ればサイクルヒットの活躍を見せた。前日8日に合流したばかりの森友哉捕手(28)が3点目の適時打、太田椋内野手(22)が2号2ランを放つなどそろって活躍。リーグ3連覇へ向けて、敵地で大きな連勝となった。

◆オリックス宮城大弥投手(21)が気分屋な天気にも負けず、52日ぶりの7勝目を手にした。「いろんな球で勝負できたのはいい感じでした」。7回途中6安打3失点。6月18日ヤクルト戦以来の白星となった。初回2死二塁で雨が強まり一時中断。その14分後、4番ポランコを5球目のスライダーで三邪飛に仕留めた。「ピンチからの再開だったので、1球1球大事にと考えて待っていました。0で抑えられたのは良かったかなと思います」。しっかり状況を見て、集中力は切らさなかった。「セミが鳴いてるなって。春の頃は桜が満開で咲いていたんですけど、3日後には散っていて。ちょっとした変化ですけど」。街を歩いていると、宮城は季節の移ろいによく気づく。母校・興南高の我喜屋監督に言われていた「周りの変化に気づけ」の教えを、今も自然に続けている。街だけでなくマウンドでも。「余裕がある時は守っているポジションとか、周りの変化にもすぐ気づけます」。自分から野手に声をかけることで、より余裕が出る。「視野がちょっと、一直線の場面から広がって楽に見えたりします」。この日は5回までに3点の援護ももらい、落ち着いて120球を投じた。2位ロッテとの直接対決で連勝し、ゲーム差は7に拡大。宮城も「まだまだできると思いますし、選手がやることをやって、もっともっと優勝に向かって頑張りたい」と頼もしい。3連覇へ、いよいよ独走態勢だ。【磯綾乃】

◆7月末の支配下登録からこの日1軍昇格したロッテ沢田圭佑投手(29)が、古巣オリックスを相手に初登板を果たした。0-7の7回1死、3番手でマウンドへ。5番頓宮に対し最速152キロの直球を投げ込むなど、力強い投球で空振り三振を奪うと、続く宗も直球で三ゴロに仕留めた。登板後には「マウンドに向かう時、マリーンズファンの声援にめちゃくちゃ感動しました! ファンの声援、後押しがすごすぎて、何試合でも投げられる気がします。マリーンズでの初登板、今までで1番の試合でした!」と振り返った。沢田は大阪桐蔭から立大を経て16年ドラフト8位でオリックス入団。以降、先発は1度も経験がない。今年1月末の育成入団時には「(ロッテでも)リリーフのイメージでいます。益田(直也)さんが守護神でいると思うので、どういう心境でマウンドに上がっているのかとか、見ても学びますけれど、聞いてみたい」。古巣との対戦に向けては「絶対に抑えます」と力強く話していた。

◆オリックス宮城大弥投手(21)が気分屋な天気にも負けず、52日ぶりの7勝目を手にした。「いろんな球で勝負できたのはいい感じでした」。7回途中6安打3失点。6月18日ヤクルト戦以来の白星となった。初回2死二塁で雨が強まり一時中断。その14分後、4番ポランコを5球目のスライダーで三邪飛に仕留めた。「ピンチからの再開だったので、1球1球大事にと考えて待っていました。0で抑えられたのは良かったかなと思います」。しっかり状況を見て、集中力は切らさなかった。「セミが鳴いてるなって。春の頃は桜が満開で咲いていたんですけど、3日後には散っていて。ちょっとした変化ですけど」。街を歩いていると、宮城は季節の移ろいによく気づく。母校・興南高の我喜屋監督に言われていた「周りの変化に気づけ」の教えを、今も自然に続けている。街だけでなくマウンドでも。「余裕がある時は守っているポジションとか、周りの変化にもすぐ気づけます」。自分から野手に声をかけることで、より余裕が出る。「視野がちょっと、一直線の場面から広がって楽に見えたりします」。この日は5回までに3点の援護ももらい、落ち着いて120球を投じた。2位ロッテとの直接対決で連勝し、ゲーム差は7に拡大。最短16日にも優勝マジックが点灯する。宮城も「まだまだできると思いますし、選手がやることをやって、もっともっと優勝に向かって頑張りたい」と頼もしい。3連覇へ、いよいよ独走態勢だ。【磯綾乃】オリックスの優勝マジック点灯は最短で16日。10日からオリックス6連勝または5勝1分けでロッテが6連敗のとき、3位ソフトバンクの結果次第でM29となる。○...中川圭が4打数4安打4打点と大活躍した。3回2死一塁で先制の中越え二塁打を放つと、5回も2死二塁から2点目の左前適時打。7回には10号2ランを放ち、三塁打が出ればサイクルヒットだったが最終打席は四球。「フォアボールを取れたというのが、価値があると思うので。そっちの方が良かった」とチーム打撃を貫いた。中嶋監督も「流れ的にダブルプレーとか2アウトからなんで。圭太が救ってくれた」とねぎらった。○...太田が"打ち直し"の2号2ランを放った。7回無死一塁で、ロッテ坂本の初球を捉えて右翼へスタンドイン。「しっかり積極的にいけたのでよかったです」。1軍復帰初日となった前日8日の第1打席で、ギリギリのフェンス直撃二塁打。柵越えにも見えた打球に対して前夜にリクエストせず、悔やんでいた中嶋監督は「今日はもうリクエストせんでもいい、ホームランでした。素晴らしい」とたたえた。▽オリックス森(1軍復帰後初の4番捕手で先発し、3点目の適時打)「宮城も頑張って投げていたので、なんとか追加点になってくれてよかったです」

◆ロッテ美馬学投手が6回8安打3失点で6敗目を喫した。3回に中川圭に先制打を許すと、5回にも中川圭、森に連続適時打。「今日は同じバッターに打たれてしまって対策しきれなかったかなと思います。抑えたい場面で追加点を与えてしまったので苦しい展開になってしまいました」と振り返った。2三振を奪い通算1000奪三振にあと「1」と迫ったが、大台到達もお預け。チームも4連敗となった。▽ロッテ吉井監督(4連敗で首位オリックスと今季最大ゲーム差7に)「(戦い方は)何も変えないです。このメンバーしかいないので、ウチの出来る一番良い方法を考えて、毎日やっていきたいと思います」▽ロッテ沢田(7月末の支配下契約から初昇格し、7回途中から初登板)「プロ野球選手としてキャリアが止まっていた1年半を、ようやく1歩進めることができてホッとしています」

◆10日のロッテ戦(ゾゾマリン)に先発するオリックスのジェイコブ・ワゲスパック投手(29)がダッシュなどで調整した。3日の前回登板は、予告先発の田嶋が体調不良のため、先発としてマウンドに上がり、3回4失点。今回はきっちりと先発の準備して「チームを勝たせられる準備はできていると思います」と腕をまくった。来日1年目となった昨季は、10試合に先発したが、シーズン中盤から救援投手としてブルペンを支えた。今季2度目となる先発マウンドへ「バッターに攻め込んでいく姿勢を忘れないように」と闘志を燃やした。

◆前回登板の雪辱は果たせなかった。ロッテ・美馬学投手(36)は立ち上がりから苦しい投球となり、序盤に失点を重ねた。「1イニング、1イニングを全力で挑んでいきたい。首位・バファローズとの大事な一戦、チームの勝利へ貢献できるように頑張ります」そう意気込んで臨んだ中6日の登板。午後6時の開始から間もなく降り始めた雨は次第に強くなり、厳しい条件下で迎えたマウンド。1死から茶野を四球で歩かせると、続く中川に中前に運ばれ1死一、三塁のピンチを迎えた。だがそこから森を三邪飛、頓宮を右飛に仕留め無失点で切り抜けた。二回は3者凡退で切り抜けたが、三回2死から茶野、中川に連打を浴び1点先制された。五回は2死二塁から再び中川に適時打を浴びると、なおも二塁から森に右前に運ばれ3点目を失った。昨季は2年ぶり3度目の2桁勝利となる10勝をマークしたが、今季はここまで10度の登板で1勝5敗、防御率は5・37と精彩を欠いている。前回2日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では5失点で今季最短2回1/3でKOされ「話せることは何もありません」と反省した美馬。この日は6回8安打3失点でクオリティースタート(6回3失点以下)とはなったが、相手の先発が宮城だということを考えれば、先制されたくなかった。せめて僅差で終盤に入りたかった。打線も六回までゼロ行進で7月8日以来の今季2勝目は遠かった。

◆オリックスは中川圭太内野手が4安打4打点の活躍で4連勝。三回に先制打を放ち、五回にも適時打、七回には10号2ランを放ってリードを広げた。宮城が七回途中までを6安打3失点で、6月18日以来の7勝目。ロッテは4連敗を喫した。

◆ロッテは打線が左腕・宮城の術中にはまって攻略できず4連敗。0―7の七回2死から4連打で3点を返したが、それまでの大量失点が響いた。吉井監督は「(宮城が)100球を超えたぐらいからみんな振れるようになったが、そこは技術がなかったということ」と完敗を認めた。3カード連続の負け越し。首位・オリックスとの直接対決で痛い連敗を喫し、ゲーム差は7に広がった。

◆オリックス・中川圭太野手が4安打4打点と爆発した。三回に先制の適時二塁打を放つと、五回に左前へ適時打し、七回には自身初の2桁本塁打となる10号2ラン。何度も貴重な得点をもたらし、「たまたまです」とクールに振り返った。3試合連続で打点を挙げ、ここにきて勝負強さが際立つ。今季は1番から9番まで全ての打順を経験しており、4番から3番に移ったこの日も中軸の仕事を果たした。何番を打ってもセンス抜群の打撃は変わらず、中嶋監督も「難しいところで本当によく打った」と目を細めた。

◆肝っ玉が据わった21歳だ。白星から離れること52日。悪い流れをついに断った。オリックス・宮城は6回?を3失点で粘り、後半戦初勝利となる7勝目。独走態勢に入ったチームをさらに勢いづけた。「いい状態なので、チームとして乗っていければと思います」一回、先頭の荻野に右前打を浴びる。続く友杉を遊ゴロ併殺打に仕留めるも、石川慎の右翼を襲った打球を、雨の影響か、野口が見失って二塁打となった。さらに突然のゲリラ豪雨で14分間の中断に。「ピンチからの再開だったので一球一球大事にと考えて待っていました」。気持ちを切り替え、ポランコを三邪飛に仕留めた。いきなりのアクシデントを乗り越えると、スコアボードにゼロを刻み続けた。七回2死から3連打を浴びて降板。「いいところもあれば、悪いことも出たんで反省が多いです」と振り返るも、6月18日のヤクルト戦(神宮)以来の白星をつかんだ。8日に11勝目を挙げた山本からはお立ち台で「もうチームが首位なのでしっかり頑張ってほしいと思います」とハッパをかけられた。兄貴分のエールにきっちりと応え「追い付かない部分ではありますので、追っていきたいですし、自分がそういうことを言える立場になりたいです」と胸を張った。中嶋監督は「宮城はよく集中力を保った。(勝てない間も)いい投球を続けていた」とたたえた。「まだまだできると思いますし、選手がやることやって、もっともっと優勝に向かって頑張りたいと思います」そう力を込めた宮城の好投で4連勝。2位・ロッテとの直接対決にも連勝して7ゲーム差と離し、日本一となった1996年以来となる貯金22だ。3年連続2桁勝利を目指して復活を告げた左腕が、優勝へ突っ走る。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
59372 0.615
(↑0.004)
-
(-)
45379
(+8)
311
(+3)
86
(+2)
31
(-)
0.258
(↑0.002
2.960
(-)
2
(-)
ロッテ
49414 0.544
(↓0.007)
7
(↓1)
49343
(+3)
340
(+8)
67
(-)
52
(-)
0.237
(-)
3.400
(↓0.05)
3
(-)
ソフトバンク
48462 0.511
(-)
10
(↓0.5)
47352
(-)
338
(-)
67
(-)
44
(-)
0.245
(-)
3.250
(-)
4
(-)
楽天
47501 0.485
(-)
12.5
(↓0.5)
45348
(-)
383
(-)
83
(-)
71
(-)
0.242
(-)
3.520
(-)
5
(-)
西武
44521 0.458
(↑0.005)
15
(-)
46278
(+6)
315
(-)
63
(-)
61
(-)
0.234
(↑0.001)
2.910
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
41600 0.406
(↓0.004)
20.5
(↓1)
42327
(-)
355
(+6)
75
(-)
56
(+1)
0.231
(↓0.001)
3.110
(-)