日本ハム(★1対6☆)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2023.08.06)・エスコンフィールド北海道=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
0020010306811
日本ハム
0001000001520
勝利投手:スチュワート・ジュニア(2勝2敗0S)
敗戦投手:ポンセ(0勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】今宮 健太(6号・6回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆ソフトバンクは3回表、相手失策の間に1点を先制する。その後2-1となって迎えた6回には、今宮のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・スチュワート・ジュニアが5回3安打1失点と試合をつくり今季2勝目。敗れた日本ハムは、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆日本ハムが試合前の全体練習で打撃を早めに切り上げ、内野陣だけで併殺など連係プレーの守備練習を行った。夏場に移動を伴う連戦が続くこともあって、1週間ほど前から選手の疲労度合いなどを見ながら、試合開始直前のシートノックを省略する日を設けている。そのため、守備練習の時間が減っていた。ここまで68失策は12球団ワースト。飯山裕志内野守備走塁コーチ(44)は「取れるアウトをもっと取って行こうと。アウトを取るために、みんながどうプレーしていくかを再確認した」と説明。「みんな疲れているとは思うけど、疲れている時と緊張状態は少し似ているかなと思うところもあって、このタイミングになった」と話した。

◆試合開始約10分前に突如、ビッグな2人が現れた。明石家さんま(68)と大泉洋(50)がNHKの番組収録のためグラウンドに登場した。"お笑い怪獣"さんまは試合直前の緊迫した中でも大暴れ。「試合前やで、試合前やで」と遠慮しながら、まず三塁側のソフトバンクベンチを訪問し「きょうはすんません、負けてください!」と懇願。次は一塁側の日本ハムベンチにも接近し「新庄~!」と大きな声で新庄剛志監督(51)を呼んだ。さすがに試合前とあり、森本コーチからNGサインを出された。このぐらいで黙るさんまではない。暴走は止まらない。今度は「清宮!」と呼びかけた。傍若無人ぶりに、大泉は「むちゃくちゃするなあ」と苦笑いだったが、清宮はベンチ奥から笑顔で出てきて会釈。さんまから「打率はまあまあ。ホームラン打てよ~。頼むよ~」と鼓舞され、何度もお辞儀していた。最後は「きのうの逆転負け、あれはなんや。日ハム頑張れ~。今日は勝てよ~」とエールを送って去っていった。

◆世界の「TONIKAKU」が、エスコンフィールドに現れた。英国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴッド・タレント」で準決勝に進出したお笑い芸人とにかく明るい安村(41)が、パンクブーブー黒瀬とともに、副音声企画番組「球場内限定福笑い音声」に出演した。実況ブースに入った安村は、いつもの半裸姿に特製はっぴを羽織って出演。大型ビジョンで紹介された直後は注目されたが、途中で明石家さんまと大泉洋がフィールド内に乱入したため、観衆の視線を突如"強奪"された。困った安村は、4階の実況ブースから「さんまさ~ん、さんまさ~ん」と必死で呼びかけ、さりげなく"コラボ"を狙ったが、まったく気付いてもらえなかった。3回表終了後の「ジンギスカンダンス」のタイミングで再び大型ビジョンに映し出されると、ダンスのリズムに乗って英国を席巻した「ドント・ウォーリー・アイム・ウェアリング」のポーズを披露。拍手を浴びていた。

◆日本ハム先発のコディ・ポンセ投手(29)が、自らマウンドを整備した。1、2回は四球で走者を出すも無失点。3回に入ると、2安打2四球などで2点を許していた。出直しとなる4回の登板前、マウンドに近づくと、整備していた球場スタッフから、トンボを"強奪"。自ら手に取り、主に踏み込む左足が着地する部分を熱心にならしてから、投球に臨んだ。"足場"を固めると、この回、先頭の今宮に四球を与えたが、続くリチャードを左飛、甲斐を遊直併殺に打ち取り、3人で抑えた。

◆5年前の夏の甲子園に出場した日本ハム奈良間大己内野手(23)が、甲子園開幕日に、5試合連続安打を放った。2回2死一塁でソフトバンク先発スチュワートから左前打を放つと、6回1死ではソフトバンク2番手田浦から、再び左前打。8月2日ロッテ戦(ZOZOマリン)から5試合連続安打(計8安打)となり、3日ロッテ戦(同)以来、3試合ぶり3度目のマルチ安打も記録した。3回に遊撃の守備でミスしており、打撃で取り返そうと奮闘している。奈良間は19年に行われた第100回全国高等学校野球選手権に、常葉菊川(静岡)の主将として出場。1本塁打含む4本の長打を放って攻守でチームを16強にけん引し「静岡のジーター」の異名をとった。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が、自身初のシーズン100安打に達した。8回先頭でソフトバンク4番手藤井の外角低めストレートを右前に運んだ。2回の第1打席は遊飛、4回の第2打席が四球、5回1死満塁のチャンスでは三塁併殺に倒れていたが、第4打席で節目の1本が生まれた。これで8月3日ロッテ戦(ZOZOマリン)から4試合連続安打となった。

◆日本ハムが明石家さんま(68)の激励を受けたが、2連敗となった。3回に先発コディ・ポンセ投手(29)が2失点。4回1死満塁で伏見寅威捕手(33)の二ゴロ間に1点を返し、1点差に詰め寄った。5回には無死満塁のチャンスをつくったが、4番万波中正外野手(23)が三塁併殺打、5番野村佑希内野手(23)が右飛に倒れ、1点も奪えなかった。その直後の6回に、2番手のブライアン・ロドリゲス投手(32)がソフトバンク今宮に左越えソロを浴び点差を広げられた。試合直前に明石家さんま(68)と大泉洋(50)がNHKの番組収録のためグラウンドに登場。「きのうの逆転負け、あれはなんや。日ハム頑張れ~。今日は勝てよ~」とエールを送られたが、期待にこたえることはできなかった。2カード連続の勝ち越しを逃し、借金は再び17にふくらんだ。

◆3位ソフトバンクが敵地エスコンフィールドで日本ハムに連勝し、3カードぶりに勝ち越した。2-1の6回に今宮健太内野手(32)が中押しの6号ソロ。8回にも左越え適時二塁打で、ダメ押しの1イニング3得点を呼んだ。2安打2打点で快勝に貢献。「ダブルアニバーサリー特別ユニホーム」の着用試合で今季6勝1分けと「不敗神話」は継続した。選手会長の一振りで、ナインの目が覚めた。1点リードの6回1死。今宮はロドリゲスの153キロツーシームを右翼の日本ハム側ブルペンに運んだ。「結構球が動くピッチャーなので、とにかくコンパクトに。ミートすることを心がけてやった結果だと思います」。狙い通りの1発でリードを2点に広げる。5回まで敵失と押し出し四球による2得点だった打線にカツを入れた。前日5日は今季最多19安打を放って11得点。一夜明けて一転、序盤は湿りがちだったホークス打線は8回に本領発揮した。先頭の5番近藤の二塁打で始まり、再び7番今宮が左越えに適時二塁打。3点差に広げる一打に自身も「大きい追加点」とうなずいた。ベテランの奮起に若鷹にも呼応した。8番リチャードに待望の今季初打点が生まれ、リードオフマン三森も中前適時打で続いた。1イニング3得点で5点差。一気に勝利を決定づけた。下位打線からつながったことにも意味がある。今宮は首位オリックス打線を引き合いに「下位打線が打てばこういう展開になる。オリックスさんもそう。下位打線が打って上位につながっているので」と訴えた。7番打者が2安打2打点。流れを引き寄せた快音に、藤本博史監督(59)も「いい有効打が出ましたよね」とたたえた。敵地で日本ハムに連勝し、3カードぶりの勝ち越しとなった。球団創設85周年とドーム開業30周年を記念した「ダブルアニバーサリー特別ユニホーム」の着用試合は、6勝1分けと負けなし。首位オリックスの背中はまだ遠いが、自力優勝が可能なソフトバンクは勝ち続けるしかない。緊張から解放された藤本監督は「よかった。本当によかった」。いったん胸をなでおろした後、8日からの本拠地6連戦に向けて「頑張りましょう!」と即座に引き締めた。【只松憲】

◆日本ハムは投手陣が踏ん張れず、2連敗で2カードぶりの負け越しとなった。球宴前まで12球団トップの2点台を誇ったチーム防御率が、後半戦は4・20と低迷。先発コディ・ポンセ投手(27)は粘投も、夏場を迎えて投手陣が苦境に立たされている。早ければ次戦の8日西武戦(エスコンフィールド)で、自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅する。前半戦で必死にチームを支えていた投手陣に、元気がない。2試合連続で継投がはまらず2連敗。試合後の新庄監督は、悩ましげだった。新庄監督 (先発のポンセは)なんとかゲームは作ってくれた。「さあ、ここから」という時の、ビハインドで投げるピッチャーが試合を作ってくれたら面白いんですけどね。建山コーチも、その辺はものすごく考えて起用はしていると思うんですけど...。ポンセは5回3安打2失点(自責0)。5四球と狭いストライクゾーンに苦しみながらも冷静だった右腕は「それも野球の一つ。審判も人間なので」と、笑顔すら浮かべながら先発の責任を果たした。だが、1-3から救援した4番手の石川は、1死満塁で好救援した前日5日とは打って変わって4長短打で3失点。終盤に突き放され、試合は決まってしまった。球宴前のチーム防御率はリーグトップの2・90。得点力不足のチームを補い、一時は最下位脱出にも成功した。後半戦は一転、防御率4・20と低迷している。疲労が蓄積してくる後半戦は、ブルペンスタッフの力量差がチーム成績に直結しがちだ。加藤投手コーチは「ファームから上がってきた投手が、もう少し頑張って欲しい」と、1軍定着を目指す投手陣の"奮投"に期待した。真夏の正念場に「疲れ...、そういうことは言っていられないですから」と新庄監督。早ければ、次戦の8日西武戦で自力でのCS進出の可能性が消える。【中島宙恵】○...試合前の全体練習で打撃を早めに切り上げ、内野陣だけで併殺など連係プレーを確認したが、この日も内野が2失策。新庄監督は「芝が柔らかい。土に(打球が)行った瞬間に打球速度が上がる」と本拠地の特性を挙げた上で、「イレギュラーするので大事にいくのは分かるんだけど、ここでやる以上は、その辺を慣れていかないと、どうしようもない」と進歩を求めた。▽日本ハム建山投手コーチ「(投手陣に)疲れはあると思います。先発が長いイニングを投げないと、こういう試合っていうのは出てくると思います」▽日本ハム福田俊(登板16試合連続無失点)「1人ランナーを出してしまいましたが、左打者相手にしっかりゼロで抑えられて良かった。そこが僕の生きる道」▽日本ハム清宮(球場に来た明石家さんまからエール受けるも無安打)「名前を知っていてくれてありがたいっす。今日打てなかったのが残念です」

◆前日5日に5回途中で降板した伊藤大海投手(25)について、新庄剛志監督(51)は「次、大丈夫だと思いますよ。なんとなく」と期待を口にした。「前も『次の登板でダメだったら2軍に行ってもらう』みたいなことを話した時に(次の登板で)バチッと抑えたので」。1軍で活躍を期待できる先発投手が、まだ準備できていないというチーム事情もある。「まあ、(伊藤の次回登板を)見てからね」と話した。伊藤は5日ソフトバンク戦で4回1/3を10安打5失点(自責4)でノックアウト。1カ月以上、白星から遠ざかっており、同監督は「1年間ローテーションで回るような投手がピリッとしないと強いチームにはなっていかない」とコメントしていた。

◆ソフトバンク・リチャードが今季初打点を挙げた。8回、今宮の適時二塁打で4点目を挙げた直後の1死二塁。石川のカーブを振り切り左中間を割るタイムリー二塁打だ。「とにかくランナーをかえすバッティングをしようと集中しました」。8番三塁で先発し、前の3打席は凡退していただけに「気持ちを切り替えて打席に入れた結果だと思います」と納得の表情だった。

◆ソフトバンクの先発スチュワートが2勝目を手にした。5回まで6四球を与えるなど制球に苦しんだが、ハム打線の拙攻もあり1失点でしのいだ。「自分の勝利だけでなく、チームとしてもいい勝利。調子はよくなかったが最少失点で投げられてよかった」。毎回走者を出したが、許した安打は3本。プロ初勝利を挙げた前回7月26日のオリックス戦(京セラドーム大阪)から自身2連勝。「チームとしても流れが来ているので、連勝していきたい」と笑顔で話した。

◆ソフトバンク・スチュワート投手が5回1失点の粘投で2勝目を挙げた。打線は三回2死満塁から相手の失策と押し出し四球で2点を先制。今宮が六回にソロ、八回は適時二塁打を放つなど加点した。日本ハムは中盤までの逸機が痛かった。

◆日本ハム・新庄剛志監督(51)が試合後に取材対応。「次から呼ぼうかな」と8日の西武戦(エスコン)からドラフト1位・矢沢宏太投手(23)=日体大=を1軍昇格させることを明かした。矢沢は左手小指と右膝を負傷し、6月5日に出場選手登録から抹消。7月にファームで実戦復帰し、8月3日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦(鎌ケ谷)では2本塁打を含む3安打2打点をマーク。6日の西武戦(鎌ケ谷)では投手として1回無失点と調子を上げていた。「矢沢の起用法は野手として?」と報道陣から質問された指揮官は「とりあえずはね。両方なんですけど(投手、野手と)決めはしないです。(疲労を)軽減させながら、いい方向、一番いいと思うのが見えてくると思うから。それが僕たちの仕事なので」と語った。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
57372 0.606
(↑0.004)
-
(-)
47369
(+9)
308
(-)
84
(+3)
31
(-)
0.257
(↑0.001)
2.990
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
49394 0.557
(↓0.006)
5
(↓1)
51340
(+1)
330
(+2)
67
(-)
52
(-)
0.238
(-)
3.360
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
48452 0.516
(↑0.005)
8.5
(-)
48349
(+6)
329
(+1)
66
(+1)
44
(+1)
0.246
(-)
3.190
(↑0.02)
4
(-)
楽天
46501 0.479
(↑0.005)
12
(-)
46339
(+2)
380
(+1)
82
(-)
71
(+3)
0.240
(-)
3.530
(↑0.03)
5
(-)
西武
42521 0.447
(↓0.005)
15
(↓1)
48266
(-)
312
(+9)
62
(-)
61
(-)
0.233
(↑0.001)
2.940
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
41580 0.414
(↓0.004)
18.5
(↓1)
44324
(+1)
343
(+6)
73
(-)
55
(-)
0.232
(↓0.001)
3.080
(↓0.01)