中日(★1対3☆)ヤクルト =リーグ戦17回戦(2023.08.06)・バンテリンドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
1101000003800
中日
0000000101700
勝利投手:小澤 怜史(5勝2敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(1勝2敗26S))
敗戦投手:柳 裕也(3勝8敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約
◆ヤクルトは初回、2死満塁の好機から川端の適時打で1点を先制する。続く2回表には宮本の適時二塁打、4回には山田の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・小澤が6回3安打無失点の好投で今季5勝目。敗れた中日は、先発・柳が試合をつくれなかった。

◆ヤクルト村上宗隆は現在19本塁打で、5年連続20本塁打にあと1本。ヤクルトの選手が5年連続20本塁打を記録すれば、01~07年ラミレス、88~93年池山、14~19年山田、90~94年広沢に次いで5人目。今日対戦する中日先発柳とは相性が良く、対戦成績は55打数17安打の打率3割9厘。本塁打数8本は村上が対戦した投手の中で青柳(阪神)大貫(DeNA)と並んで多い。

◆最下位の中日は先発柳裕也投手(29)が4回途中3失点で降板。打線もヤクルト先発小沢に6回まで3安打と苦しみ、連勝が2で止まった。柳は1回2死満塁から川端に二塁内野安打を許して1点献上。2回には宮本に適時二塁を浴び、4回1死三塁から山田に左前適時打された。立ち上がりから制球に苦しみ、3回1/3で7安打4四球と修正できないままマウンドを降りた。これで本拠地登板5連敗、今季8敗目(3勝)を喫した選手会長は「初回からチームの雰囲気を壊すような投球をしました。最初から最後まで修正できませんでした」とうなだれた。5位ヤクルトとの3連戦3連勝を逃した立浪和義監督(53)は柳について「先に点を与えてはいけないということは分かるけど、四球、四球で点を取られるケースが多い。思い切っていかないと。そこは反省してほしい」と心理面を指摘。小沢に苦しんだ打線については「狙い球が絞れてなかった」と渋い表情を浮かべた。借金は20に戻り、5位とのゲーム差は2・5ゲーム差に広がった。

◆中日の大島洋平外野手(37)が12年連続の100安打に到達し、2000安打まで15本とした。8回の第4打席で二塁へ内野安打。その後二塁に進んで細川の適時打で唯一の得点を挙げたが「チームが負けてしまったので。次はチームの勝利につながる安打を打ちたい」と勝利へのこだわりを見せた。プロ3年目の12年に172安打を記録してから毎年100安打以上を打ち、球団では立浪監督の16年連続に次ぐ記録となった。

◆ヤクルト・川端慎吾内野手(35)が一回2死満塁で先制タイムリーとなる二塁への内野安打を放った。6月11日の西武戦(ベルーナドーム)以来のスタメンで「6番・一塁」で出場。いきなり一回にチャンスで打席が回ってくると、フルカウントからの9球目、中日先発、柳の内角144キロの直球をコンパクトにはじき返した。「打ったのはストレートです。満塁でフルカウントだったのでどんな形でも先制したかった。必死に食らいついて打ちました。先制できて良かったです」試合前時点で今季は主に代打として56試合に出場し、打率・343、1本塁打、11打点。得点圏打率は驚異の・429を誇っていた35歳の仕事人が、今季7試合目のスタメン出場でさっそく存在感を発揮した。

◆ヤクルトは先発の小沢怜史投手(25)が6回3安打無失点の好投で自身連勝となる5勝目(2敗)を挙げた。打線は一回に川端慎吾内野手(35)が先制打を放つとその後も得点を重ね右腕を援護した。以下、小沢のヒーローインタビュー。ーー試合を振り返って「先制点を取ってもらって、そこからリズムよく投げることができました」ーーどんな気持ちでマウンドに「常にチームが勝つことを考えてマウンドに立っています」ーー三塁を踏ませない好投「しっかりゾーンで勝負できていたのがよかった」ーー先発転向後、中日に初勝利「この間負けたので、しっかりやり返す気持ちでマウンドにあがりました」ーーチームの連敗を止めた「いいピッチングができたと思います」ーー次戦に向けて「今日は応援ありがとうございました。次もいいピッチングできるように頑張るので応援よろしくおねがいします」

◆中日の大島が12年連続で100安打に到達した。3点を追う八回に二塁内野安打を放ち、ホームを踏んで唯一の得点を挙げ「負けてしまったので、次は勝利につながる安打を打ちたい」と前向きに話した。後半戦から打席に入ると右手だけでバットを高く掲げてから構えに入る。「左手はそえるだけという感覚を確認している」と説明。節目の2千安打まで残り15本となった。

◆ヤクルトが勝利し、連敗を4で止めた。6月に救援から先発に再転向した小沢(こざわ)怜史投手(25)が6回3安打無失点の好投をみせ、チームトップに並ぶ5勝目をマーク。2013年に死去した高津臣吾監督(54)の父・年明さん(享年77)の命日に、昨季途中に支配下登録された秘蔵っ子が躍動した。青く染まった敵地を完全に支配した。小沢が6回3安打無失点。三塁を踏ませない投球でチームトップタイの5勝目を挙げると充実の表情を浮かべた。「常にチームが勝つことを考えてマウンドに立っている。先制点をもらってリズムよく投げることができた」右横手投げから最速146キロの直球と100キロ台のカーブで緩急をつけた。唯一のピンチとなった二回2死一、二塁ではフォークボールを低めに制球し、龍空を遊飛に。五、六回は先頭打者に安打を許しながらも「一個ずつアウトにすればいいという気持ちで投げたのがよかった」と後続を封じた。エース級の働きを続けている。ソフトバンクから戦力外通告を受けて2020年オフに育成選手として加入すると昨年6月に支配下登録され、先発として2勝を記録。プロ8年目の今季は救援として開幕から出場していたが、チーム事情で6月に再び先発に配置転換された。これで今季9試合目の先発で5度目のクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)をマークし、小川、サイスニードの5勝に並びチームトップの勝利数だ。8月6日は13年に77歳で亡くなった高津監督の父・年明さんの命日でもあった。小沢にとって、小学3年時に参加した野球教室で初めて見たプロ野球選手が当時現役だった指揮官。一昨年には同じ横手投げに転向し、何度も映像を見て参考にしてきた。連敗を4で止めた働きに、高津監督は「もし彼がいなかったらと思うと...。勝った報告ができる。いい命日になった」と目を細めた。プロでの道を切り開いてくれた指揮官の下で、小沢が頼もしさを増している。(森祥太郎)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
56384 0.596
(↑0.005)
-
(-)
45373
(+3)
298
(+2)
49
(-)
51
(-)
0.242
(↓0.001)
2.750
(-)
2
(-)
広島
55422 0.567
(↓0.006)
2.5
(↓1)
44340
(-)
331
(+13)
60
(-)
54
(-)
0.247
(↓0.001)
3.020
(↓0.11)
3
(1↑)
巨人
49471 0.510
(↑0.005)
8
(-)
46374
(+13)
356
(-)
118
(+5)
32
(-)
0.255
(↑0.002)
3.550
(↑0.04)
4
(1↓)
DeNA
47473 0.500
(↓0.005)
9
(↓1)
46344
(+2)
343
(+3)
64
(-)
20
(-)
0.248
(↓0.001)
3.220
(↑0.01)
5
(-)
ヤクルト
40552 0.421
(↑0.006)
16.5
(-)
46339
(+3)
382
(+1)
79
(-)
52
(-)
0.234
(-)
3.680
(↑0.03)
6
(-)
中日
38582 0.396
(↓0.004)
19
(↓1)
45290
(+1)
335
(+3)
45
(-)
28
(-)
0.244
(-)
3.090
(↑0.01)