日本ハム(★6対11☆)ソフトバンク =リーグ戦16回戦(2023.08.05)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
110033300111901
日本ハム
11040000061013
勝利投手:又吉 克樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:立野 和明(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】近藤 健介(15号・6回表2ラン)
【日本ハム】清宮 幸太郎(7号・1回裏ソロ),野村 佑希(9号・2回裏ソロ),野村 佑希(10号・4回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは4点ビハインドの5回表、近藤と今宮の適時打で1点差まで詰め寄る。続く6回に柳田の適時打と近藤の2ランで試合をひっくり返すと、7回にも3点を加えて勝負を決定づけた。投げては、2番手・又吉が今季初勝利。敗れた日本ハムは、投手陣が振るわなかった。

◆ソフトバンク大関友久が日本ハム戦で先発登板に臨む。日本ハム戦は通算6試合登板して4勝1敗、防御率1・38。大関が対戦したパ5球団の中で最も防御率が良く、22年の6月25日、今年の5月9日には完封勝利をマークしている。今シーズンはここまで4勝6敗と黒星先行で、5月30日を最後に勝利がないが、得意のカードで久しぶりの白星を挙げられるか。

◆北海道出身のお笑いコンビ、タカアンドトシが試合前のファーストピッチセレモニーに登場した。マウンドに向かう前に、まずタカが「プリマハムに勝ちますよ」とあいさつ。トシが「ハムの対決じゃないんだから」と突っ込み、つかみはOK。ファーストピッチではタカがピッチャー、トシが右打席に立った。タカが投球前にキャッチャーのサインに何度も首を振るとトシが「長いんだよ。誰もサイン出してないだろ!」と即座に突っ込み、再び笑いを誘った。ひと通りネタが落ち着き、タカが外角低めへノーバウンド投球を披露すると、これにトシがかみついた。「オレにぶつけて乱闘するって流れだったろう。なんでいいボール投げてんだよ」。タカは「ああ、それでオレが『ヘルメットかぶっているから大丈夫』っていう」とオチを明かすと、スタンドから拍手と笑いが沸き起こった。

◆日本ハムの若きスラッガー2人が、エスコンフィールドでは初めて1発共演した。まずは1点を追う1回裏2死、3番清宮幸太郎内野手(24)がソフトバンク先発大関の低めストレートをきれいに右へ運ぶ7号ソロ。2回表に先発伊藤が1点を失い、その裏、1死から今度は6番野村佑希内野手(23)が、大関の143キロストレートを左翼スタンド上段に運び、再び追いついた。前日無安打だった清宮は「昨日の分を取り返す気持ちでいきました。1本出て良かったです。今日はまだまだ打ちます!」。野村は「奈良間のために打ちました」と、2回表の守備で失点につながるエラーをしてしまった同学年の奈良間の名前を挙げ、奮起を促した。野村、清宮の「ジェイ太郎」1発共演は、4月9日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来今季2度目で、新球場エスコンフィールドでは初となる。

◆電光掲示板の故障?ではない。日本ハム伊藤大海投手(25)が、超遅球で、スタンドのどよめきを誘った。3回2死で、打席にソフトバンク中村晃外野手(33)を迎えた場面。カウント2ストライクと追い込んでの4球目だった。ゆったりと投げたボールは大きな弧を描き、電光掲示板には仰天の「53キロ」。残念ながらボールとなったが、夏休みでびっしりと埋まったスタンドの視線をクギ付けにした。

◆日本ハム野村佑希内野手(23)が、自身プロ初の2打席連続本塁打を放った。まずは1点を追う2回1死から、ソフトバンク先発大関の143キロストレートを左翼スタンド上段に運ぶ同点9号ソロ。さらに2-2で迎えた4回1死、1ボールから大関の131キロ、低めのフォークを再び左翼へ運び、これがキャリアハイを更新する勝ち越しの2ケタ10号ソロとなり、新庄剛志監督(51)も頭の上で「マル」ポーズをつくって喜んだ。野村は「奈良間がまだお祭り感が出ていないので打ちました!一緒に乗っていきます!」とコメント。この言葉に発奮したのか、2死一塁から同学年の奈良間大己内野手(23)が右中間へ適時三塁打を放ち、4点目を追加した。奈良間は「ジェイ(野村選手)がカバーしてくれたので、思い切って打つことができました!」と感謝した。野村の1試合2発は、21年8月20日楽天戦(札幌ドーム)以来2年ぶり(第2打席、第4打席)で、2打席連発は初。この回は野村の1発で打線にスイッチが入り、一挙4点を挙げ、6-2とソフトバンクを突き放した。

◆/まさに一瞬のできごと\痛烈な弾丸ライナー清宮幸太郎が第7号同点ソロアーチ?プロ野球(2023/8/5)??日本ハム×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/Si21qKQiZ9

◆日本ハム万波中正外野手(23)が、自身初のシーズン100安打へリーチをかけた。5点を追う7回2死、カウント2-2からソフトバンク3番手甲斐野の内角低めフォークをうまく捉え、左前に運んだ。3試合連続安打で、今季99安打に達した。この日は1回に3番清宮幸太郎内野手(24)が右越え7号ソロ。2、4回には6番野村佑希内野手(23)が自身初の2打席連続本塁打を放ったが、4番万波は4打席目まで、この1安打にとどまっている。

◆ソフトバンク4番柳田悠岐外野手が、近藤健介外野手の決勝2ランをお膳立てした。1点を追う6回2死三塁で中前に同点適時打。「いいスイングができたと思います。同点に追いつく1本となって良かったです」。直後に近藤の15号2ランが飛び出し、「KY砲」で試合をひっくり返した。7回にも右前適時打で、7試合ぶりのマルチ打点を記録した。

◆日本ハムは今季ワーストの11失点で完敗。先発の伊藤大海投手が5回途中5失点(自責4)で降板。さらに3番手立野、4番手宮内も精彩を欠いて逆転を許した。新庄剛志監督は「1年間ローテーションで回るような投手がピリッとしないと強いチームにはなっていかない」と、お怒りモード。次回登板について建山投手コーチは「まだ、分からない。(登板を)飛ばすとか、いろいろ考えています」と含みを持たせた。▽日本ハム伊藤(5回途中5失点KO)「申し訳ない。思い通りに投げられている部分と、そうでない部分がある。実力不足です」

◆/逆方向へパワーで持っていく\この日3安打5打点の大当たり近藤健介が勝ち越しアーチ?プロ野球(2023/8/5)??日本ハム×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/0uW9Cx50SA

◆107日ぶりの復活登板は、完璧だった。左内転筋付着部の肉離れで長期離脱していた日本ハム石川直也投手が、6-5の5回1死一、二塁で見事な火消し。リチャードをナックルカーブ、谷川原をフォークで内野フライに打ち取った。「体もファームにいた時より動いている感じがした。あの場面を抑えられたのは、スタートとしては良かった」と、笑顔だった。

◆ソフトバンクが今季最多19安打11得点の猛攻で、8月初勝利を挙げた。連敗を「3」で止めた。6-6の6回2死一塁で、近藤健介外野手(29)が左中間に決勝の15号2ラン。この日は自己最多タイ5打点で、三塁打が出ていればサイクル安打達成という活躍だ。右膝に不安を抱えながら志願出場を続けるヒットマンが、日本ハムとの息詰まるシーソーゲームに決着をつけた。ヒーローは手負いの男だった。近藤は日本ハム立野の145キロを振りぬくと、余韻に浸るかのように打席の中でのけぞった。白球は左翼スタンドに着弾。ダイヤモンドはゆっくりと一周した。不安を抱える右膝に優しい、最高の結果だ。6回、柳田の同点打が飛び出した直後だった。6-6の2死一塁で決勝の15号2ラン。「ギータさんが同点にしてくれたので、楽な気持ちで入ることができました」。7月30日のロッテ戦では、本塁送球の際に右膝を痛めた。首脳陣から代打起用も提案されたが、志願してスタメン出場。気迫でアーチを描いた。藤本博史監督(59)が絶賛したのは、4点差にされた直後の5回だ。1死一、二塁で右中間を破る2点適時二塁打。近藤は「(十分に)走れない分、なるべくゴロを打たないように。そこは意識しているところではありますけど」と笑い、敗色ムードを振り払った。指揮官は「(4回で)2-6になった時点で雰囲気はすごく悪くなってしまったけど、コンちゃんがいいところでタイムリーを打ってくれましたよね」と話す。決勝アーチと同等ともいえる値千金の一打だった。近藤で始まり、追い上げ、勝ち越した。1回には先制の中前打。1試合5打点は自己最多タイで、14年以来9年ぶり2度目だ。「5番だったので(打点は)強く意識しました」。三塁打が出ていればサイクル安打達成という活躍ぶり。鉄人の猛打が、今季最多19安打で11得点の打線をけん引。日本ハムとのシーソーゲームを制した。連敗を「3」で止め、8月は4戦目で初勝利だ。負けていれば貯金消滅の危機を近藤が救った。「なかなかピッチャーを援護できない試合が多かった。それは僕にも責任がある。何とか(試合に)出て、援護していきたい」。真夏の逆襲へのきっかけとなるか。【只松憲】▽ソフトバンク大関(先発で4回8安打6失点も勝敗つかず)「情けない投球をしてしまいましたが、逆転してくれたチームメートには本当に感謝しかありません」▽ソフトバンク今宮(5回に16打席ぶりの安打となる中前適時打)「ここしばらく打てていなかったので、このチャンスだけは絶対に打つんだという気持ちだけでした。とにかくタイムリーとなって良かったです。この打席をきっかけにしていきたいです」▽ソフトバンク牧原大(7回に右前2点適時打を放つなど3安打2打点)「試合の流れ的にも大事な場面で、とにかく気持ち!『気持ち1本!』です。大きい追加点を取ることができて良かったです」▽ソフトバンク又吉(2番手で2回無失点の好救援。今季初勝利を手にして)「打たれたら次に投げる場所はないと思って投げている。そこだけに集中して投げられたのかなと。チームの勝ちうんぬんというのは野手のおかげ。とりあえず自分ができることだけに専念してマウンドに上がれたかなと思う」

◆日本ハム清宮幸太郎内野手は1回に7号ソロを右翼席へ運んだ。「みんなに助けられている試合ばっかだったんで、なんとか自分が助けたいなっていう思いでした」。ここ最近は守備でミスが目立ち責任を感じていただけに、ホッとした表情だ。甘く入った球を、ファーストスイングで仕留めた。「まだまだ打てると思うんで。まだまだ打ちます!」と頼もしかった。

◆日本ハム野村佑希内野手(23)が、自身プロ初の2打席連続本塁打を放った。1点を追う2回1死、ソフトバンク先発大関の143キロストレートを左翼スタンド上段に運ぶ9号ソロ。2-2で迎えた4回1死では、低めフォークを再び左翼へ運んだ。自己最多を更新する、一時勝ち越しの2ケタ10号ソロも、投手陣が崩れ、今季ワースト11失点で敗れた。豪快な2発で野村が復調をアピールした。1点を追う2回、高めに浮いたストレートを逃さなかった。左翼2階席まで届く125メートル弾。「かなりいい手応えでした」。7月4日ソフトバンク戦以来約1カ月、出場14試合ぶりの1発でスイッチが入った。4回1死での2発目は器用に捉えた。低めのフォークに反応し、左翼スタンドに放り込んだ。1試合2発は、21年8月20日楽天戦以来2年ぶりで、2打席連発は初めて。2ケタ10本塁打に乗せ「2本目はうまく打てた。2ケタは1つの節目。出ないとなかなか(時間が)かかる。ここで出たのは良かった。まだまだ伸ばしたい」とさらなる高みを見据えた。1軍復帰3戦目の7月30日オリックス戦前、ほぼ毎日行う早出特打の際、新庄監督に助言を受けた。「左の腕がこう(後ろに引く感じで)入りすぎないようにと。悪いときはそうなっている。客観的な視点で言ってもらい戻してもらえた」。その日、2試合連続安打、次の1日ロッテ戦で復帰後初の長打を放つと、この日まで7戦連続安打と好調をキープ。初の2打席連発につなげた。群馬の実家から父と父方の祖父が観戦に訪れた中での本塁打。「祖父は年齢や体力的なこともあって、もうエスコンには来られないかもしれない。元気な姿を見せられて良かった」。7月14日から27日まで約2週間2軍調整を課され、はい上がってきた。8回の第4打席は空振り三振に終わり「どの打席も期待感を持ってもらえるものにしないと」。さらにかぶとの緒を締め、4番の座を取り戻す。【永野高輔】

◆日本ハムの清宮幸太郎内野手(24)と野村佑希内野手(23)がアベック弾をマークした。まずは0-1の一回。「3番・三塁」で先発出場の清宮が同点の7号ソロを放った。「昨日の分を取り返す気持ちでいきました」前日4日の同戦で失点に絡む、失策を犯していた清宮。2ボールからソフトバンク先発左腕、大関の144キロの直球を振り抜いた。弾丸ライナーで右翼本塁打エリアの開放型ブルペンに突き刺し「一本出てよかったです。今日はまだまだ打ちます」と意欲を示した。1-2の二回は6番・野村が同点の9号ソロ。1ストライクから143キロの直球を左翼2階席へ、運び「(同僚の)奈良間のために打ちました」と振り返った。

◆「6番・DH」で先発出場の日本ハム・野村佑希内野手(23)が2-2の四回、2打席連発となる勝ち越しの10号ソロ。プロ5年目で初の2桁本塁打をマークした。第1打席に同点の9号ソロを放ち、迎えた第2打席。1ボールからソフトバンク先発左腕、大関の131キロのフォークボールを左翼席最前列へ運び「(同僚の)奈良間がまだお祭り感が出ていないので打ちました。一緒に乗っていきます」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。

◆ソフトバンクが試合をひっくり返した。2-6の五回に3点を返して1点差に迫ると、六回は2死三塁で、柳田悠岐外野手(34)が立野から中前へ同点打。広報を通じて「打ったのは真っすぐ。いいスイングができたと思います。同点に追いつく一本となって良かったです」とコメントした。さらに2死一塁で近藤健介外野手(29)が左翼へ15号2ラン。「打ったのは真っすぐです。同点に追いつき、いい流れの中で、思い切って自分のスイングをすることができました。最高の形で勝ち越すことができて良かったです」。負ければ貯金をすべてはき出す一戦で、打線が反発力を見せた。

◆ソフトバンクが今季最多19安打で11得点し、連敗を3で止めた。2―6の五回に近藤の2点二塁打などで1点差に迫る。六回は柳田の適時打で追い付き、近藤の15号2ランで勝ち越した。又吉が今季初白星。日本ハムは投手陣が大崩れ。

◆日本ハムの伊藤は4点勝ち越してもらった直後の五回に5安打で3失点し、勝ち投手の権利を目前にして交代を命じられた。その後チームは逆転負け。五回途中5失点で自身に黒星は付かなかったが「ふがいない内容で迷惑をかけて本当に申し訳ない」と話した。3回4失点で敗れた前回7月29日のオリックス戦に続く背信の投球。新庄監督は取材に応じず、広報を通じて「1年間ローテーションで回るような投手がぴりっとしないと、強いチームにはなっていかない」と怒りをにじませた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
56372 0.602
(↑0.004)
-
(-)
48360
(+2)
308
(+1)
81
(+1)
31
(-)
0.256
(-)
3.020
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
49384 0.563
(↓0.007)
4
(↓1)
52339
(+6)
328
(+7)
67
(+1)
52
(+1)
0.238
(↑0.001)
3.380
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
47452 0.511
(↑0.006)
8.5
(-)
49343
(+11)
328
(+6)
65
(+1)
43
(+1)
0.246
(↑0.003
3.210
(↓0.03)
4
(-)
楽天
45501 0.474
(↑0.006)
12
(-)
47337
(+7)
379
(+6)
82
(+1)
68
(+3)
0.240
(-)
3.560
(↓0.03)
5
(-)
西武
42511 0.452
(↓0.005)
14
(↓1)
49266
(+1)
303
(+2)
62
(-)
61
(+1)
0.232
(-)
2.880
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
41570 0.418
(↓0.005)
17.5
(↓1)
45323
(+6)
337
(+11)
73
(+3)
55
(-)
0.233
(↑0.001
3.070
(↓0.07)