中日(☆4対2★)ヤクルト =リーグ戦16回戦(2023.08.05)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:髙橋 宏斗(4勝7敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝1敗25S))
敗戦投手:小川 泰弘(5勝8敗0S)
  DAZN
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◆中日は1点を追う1回裏、1死三塁からビシエドの適時打で同点とする。続く2回には、龍空と大島の適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋宏が7回途中2失点9奪三振の好投で今季4勝目。敗れたヤクルトは、打線が振るわなかった。

◆ヤクルト青木宣親外野手(41)が頭部死球を受けて負傷退場した7月26日広島戦(マツダスタジアム)以来、9試合ぶりに「3番左翼」でスタメンに名を連ねた。思わぬアクシデントが襲って以降は代打で3試合に出場。同28日DeNA戦(神宮)では3号3ランを放ち、8月3日巨人戦(東京ドーム)と同4日中日戦(バンテリンドーム)では凡退していた。また、前夜は途中交代していたチームでただ1人全試合出場中の村上宗隆内野手(23)は定位置の「4番三塁」、前夜は欠場した山田哲人内野手(31)は「1番二塁」で2試合ぶりにスタメン復帰した。

◆ヤクルト山田哲人内野手(31)が勇気ある神走塁でチームに先制点をもたらした。「1番二塁」で2試合ぶりにスタメン復帰し、1回に中日高橋宏から右中間へ二塁打。2番宮本の犠打で三塁へ進むと、2死三塁となってから4番村上への3球目のスプリットを捕手宇佐見が右後ろへこぼした。山田は宇佐見がボールを見失っている状況を見て果敢に本塁へ向かってスタート。ヘッドスライディングで本塁へ突っ込んだ。判定はアウトだったが、セーフと自信を持っていた山田のアピールを受けて高津監督がリクエスト。リプレー検証の結果、ベースカバーに入った高橋宏のタッチより、山田が伸ばした右手の方が早くホームベースに触れていたと判断され、判定が覆ってセーフとなった。

◆中日高橋宏斗投手(20)が6回0/3を2失点で6月21日以来の4勝目を手にした。だが7回、先頭中村に四球を与えて降板。「無駄なボールが多く、野手の方と中継ぎの方に助けられました。申し訳ない気持ちでいっぱいです」と自身1カ月半ぶりの勝利にも反省の弁が続いた。立ち上がりも苦しんだ。1回、自らの暴投で1点を失う。2回は2死から連打を許すが、小川を三振に仕留めて踏ん張った。打線がその裏、3点勝ち越して一度はリズムに乗った。中盤は持ち味の奪三振も加速。リーグトップのDeNA今永(112)に3差に迫る9三振を奪ったが、6回には村上に適時打を許し、2点差に迫られた。前回7月29日巨人戦は5回5失点で7敗目。当日は眠れず、翌朝、東京ドームに出向いてランニングで汗を流した。改善を試み続けても結果の出ない日々が続いた。9日が21歳の誕生日。20歳ラスト登板でなんとか白星をつかんだ。「20歳は四球で終わりました。納得はしていません。これから頑張ります」。チームは5位ヤクルトとの3連戦に連勝。5カードぶりの勝ち越しで1・5ゲーム差とし、最下位脱出も見えてきた。高橋宏もチームもこの勝利を浮上の転機としたい。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が8月初打点を挙げた。3点を追う6回1死三塁で左前適時打。「チャンスだったのでコンパクトに打つことを心がけました」と、高橋宏の155キロ直球を捉えた。前日4日は6点を追う展開となった6回の守備から途中交代したが、この日は試合前練習から通常の調整を行って試合もフル出場した。

◆2試合ぶりスタメン復帰の中日大島洋平外野手がマルチ安打で2000安打へ16本とした。2回1死一、三塁で右前適時打。ヤクルト小川のフォークをとらえたタイムリーを「追い込まれていましたが、うまく反応することができました」と自己分析した。5回にはセンター左へ二塁打を放った。2安打1打点で勝利に貢献した。▽中日立浪監督(7回先頭の中村への四球で交代を決断した先発高橋宏について)「本人も試行錯誤してやっているが、もう少しコントロールがつかないと。7回くらいまでは投げてもらいたい」▽中日マルティネス(25セーブでリーグトップに並ぶ。開幕から34試合、防御率0・00を継続)「(今後も)100%の力で頑張ります。セーブ王もとれるように頑張ります」

◆ヤクルトは逆転負けで今季6度目の4連敗となり、借金は今季ワーストタイの16となった。初回に山田の好走塁で先制も、先発小川泰弘投手が2回までに4失点。打線も5試合連続2点以下と元気がない。高津臣吾監督は「(小川は)立ち上がりが、あんまり得意じゃないので、その失点が大きかったですね、最後まで。みんなも、なんとかしようと思っているけど、なかなかうまくいかない」と振り返った。▽ヤクルト小川(2回までに4失点で8敗目)「立ち上がりで微調整ができず、失点を許してしまった」

◆「1番・二塁」で2試合ぶりに先発出場したヤクルト・山田哲人内野手(31)が〝神走塁〟をみせて、一回に先制点をあげた。下半身のコンディション不良から復帰後4戦目の出場で、6月18日のオリックス戦以来となる1番に名を連ねると、いきなり右中間へ二塁打を放ち、2番・宮本の犠打で三進。その後、村上の打席で3球目に中日先発、高橋宏が暴投すると、すかさず本塁へ頭から突っ込み、タッチをかいくぐって一度はアウトの判定となったが、リプレー検証の末にセーフをもぎ取った。

◆中日の高橋宏が七回途中まで5安打2失点、9奪三振の力投で約1カ月半ぶりの4勝目を挙げた。マルティネスが25セーブ目。打線は同点の二回に龍空、大島の適時打などで3点を勝ち越した。ヤクルトは二回の2失策が響いて4連敗。

◆ヤクルトは序盤の失点が響いて4連敗とし、今季最多タイの借金16となった。中日先発、高橋宏の前に七回途中まで5安打2得点に封じられ、その後も打ち崩すことができなかった。これで5試合連続で2得点以下と打線が振るわず高津臣吾監督(54)は「なかなかうまくいかないですね。(中日投手陣の)真っすぐを捉えきれなかった」と唇をかんだ。指揮官の主な一問一答は以下の通り。――小川は三回まで4失点したが、その後は無失点で6回6安打4失点だった「そうだね。三回から始まればよかったんだけどね。いい形で(一回に)先制できたんですけどね。(小川は)立ち上がりがあまり得意じゃないので、その失点が大きかったですね」――小川の投球の状態は「そんなに悪くないと思いますけどね。そんな悪くないと思います」――一回に山田の好走塁で先制して攻撃のスタートは良かった「最近は1点か2点しか取れないので、1―0か2―1くらいなので。なんとか先に点を取っていい形でいけたらなと思ったんですけど、そう簡単ではないですね」――5試合連続2点以下となっている「なんとかしようとは思うのですけどね。みんなもそう思っているんですけど、なかなかうまくはいかないですね。たくさん今日も振ったし、横からだからあれですけど、(中日の投手陣を)なかなか真っすぐを捉えきれなかったですね」――塩見がスタメンを外れた。疲労などを考慮して「そうですね。はい」――七回から登板した山本が2試合連続で無失点「そうですね。大事な田口以外の左投手のリリーフなので、使い方は気を使いますし、非常にいい状態をキープしてくれていると思いますね」

◆中日3年目の龍空が約1カ月ぶりに適時打を放ち、勝ち越し点をたたき出した。二回無死二、三塁で右前打を放って同期入団の高橋宏を援護し「うれしい。内角の真っすぐにうまく対応できて良かった」とほっとした様子で話した。走塁で反省点はあったが、遊撃守備でも投手をもり立てた。「まずは守備をしっかりやって、打撃でどうチームを勢いづけられるか」と笑顔で話した。

◆ヤクルトは序盤の失点が響いて4連敗を喫し、今季最多タイの借金16。中日投手陣の前に6安打2得点に封じられ、5試合連続で2得点以下の打線に高津臣吾監督(54)は頭を抱えた。「最近は1点か2点しか取れない。先に点を取って(逃げ切れたら)とは思うんですけど、そう簡単ではないですね」一回先頭の山田が二塁打を放ち、宮本が犠打でつなぐと村上の打席で高橋宏が暴投。三走・山田が好走塁を見せ、リプレー検証の末に先制点をもぎ取った。3点を追う六回には村上が左前適時打を放ったが、好機であと一本が出ず、勝ち越すことはできなかった。中日の5投手の前に計15三振。指揮官は「たくさん振ったが、なかなか真っすぐを捉えきれなかった」と下を向いた。(森祥太郎)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
55384 0.591
(↑0.004)
-
(-)
46370
(+7)
296
(+3)
49
(+1)
51
(+3)
0.243
(↑0.002)
2.750
(↑0.02)
2
(-)
広島
55412 0.573
(↑0.005)
1.5
(-)
45340
(+7)
318
(+3)
60
(+2)
54
(-)
0.248
(↑0.001)
2.910
(-)
3
(-)
DeNA
47463 0.505
(↓0.006)
8
(↓1)
47342
(+3)
340
(+7)
64
(+1)
20
(-)
0.249
(-)
3.230
(↓0.03)
4
(-)
巨人
48471 0.505
(↓0.005)
8
(↓1)
47361
(+3)
356
(+7)
113
(+1)
32
(-)
0.253
(-)
3.590
(↓0.05)
5
(-)
ヤクルト
39552 0.415
(↓0.004)
16.5
(↓1)
47336
(+2)
381
(+4)
79
(-)
52
(-)
0.234
(-)
3.710
(↑0.02)
6
(-)
中日
38572 0.400
(↑0.006)
18
(-)
46289
(+4)
332
(+2)
45
(-)
28
(-)
0.244
(-)
3.100
(↑0.01)