広島(☆7対3★)巨人 =リーグ戦17回戦(2023.08.05)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:玉村 昇悟(2勝0敗0S)
敗戦投手:山﨑 伊織(8勝3敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(27号・7回表ソロ)
【広島】デビッドソン(11号・2回裏2ラン),田中 広輔(6号・7回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島は2回裏、デビッドソンの2ランで先制する。続く3回に坂倉の適時二塁打などで2点を加えると、5-2で迎えた7回には田中の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・玉村が7回2失点の好投で今季2勝目。敗れた巨人は、投手陣が振るわなかった。

◆巨人岡本和真内野手(27)が2カ月ぶりに左翼の守備についた直後、27号ソロ弾を放った。6回裏から、代打出場の中田翔に代わって、一塁から左翼へ移った。左翼での出場は5月26日阪神戦で先発出場して以来、約2カ月ぶりで今季3試合目。2月の春季キャンプでは、3月のWBCに向けて外野の守備練習を行い準備していた。すると直後の7回、先頭の打席で2球目のスライダーをとらえた。左翼上段席へ両リーグ独走の27号ソロを運んだ。これで、6年連続30本塁打にあと3本と迫った。「先頭だったので塁に出ることだけ考えていました。1点かえせてよかったです。まだ点差もあるので、次の打席も打てるように頑張ります」と反撃を誓った。

◆直近4戦4勝と好調だった山崎伊織投手が広島打線に捕まった。2回1死一塁、デビッドソンに追い込んでからのフォークを捉えられ、左翼席への先制2ランを被弾。これが2戦連発で11本塁打中6本塁打が巨人戦という"巨人キラー"にまたしても打たれた。さらに続く3回には1死二、三塁から上本の二ゴロの間に1点を献上し、2死三塁から坂倉に左中間フェンス直撃の適時二塁打を浴びた。2回2/3を6安打4失点で「しっかり勝ちにつながる投球をしたいと思います」と前日4日に意気込んだ投球を見せることは出来なかった。2回1/3を8失点で降板した4月27日阪神戦に次ぐKOとなった。後輩右腕の黒星を消すべく、オコエが"超速二塁打"で風穴をあけた。4点を負う5回2死、それまで完全投球に封じられていた広島の先発左腕・玉村の初球直球を右前にはじき返した。右翼・野間がゆっくりと打球処理する隙を見逃さず、俊足を飛ばして二塁まで進塁。得点にはつながらなかったものの、チーム初安打でチャンスメークした。巡ってきたチャンスで奮闘する。丸が3日に左膝の「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」のため、出場選手登録を抹消された。オコエは同日の午前中は川崎市のジャイアンツ球場での2、3軍合同練習に参加。強い日差しを浴びて汗を流す中で緊急昇格となり、東京ドームに急行した。前日4日の広島戦では代打で空振り三振に倒れたが、打撃と足で結果を示し、6月25日広島戦以来、1カ月半ぶりのスタメン起用に応えた。【小早川宗一郎】

◆首位阪神をピタリ追走だ。広島が投打に巨人キラーが活躍し、引き分けを挟んで3連勝とした。5月19日阪神戦以来の先発となった玉村が好投した。4回まで完全投球の滑り出し。5回に初安打を許し、4点リードの6回には2本の二塁打で1点を失った。7回にも岡本和にソロを浴びるも、自己最長タイの7回を99球4安打2失点で投げ終えた。今季4月9日巨人戦以来の2勝目で、巨人戦は22年4月7日から3連勝となった。攻撃は2回1死一塁から、デビッドソンが巨人先発山崎伊のフォークを左翼席に運び、2点を先制した。今季11本塁打のうち巨人戦6本目と、こちらも巨人キラーぶりを発揮。2戦連続先制弾で打線を勢いづけた。3回に2点を奪って山崎伊をKOした打線は中盤以降も攻めの姿勢を崩さず、効果的に追加点を奪って巨人を突き放した。

◆巨人が連敗を喫して、またもAクラス返り咲きのチャンスを逸した。対広島4連敗でマツダスタジアムでは今季1勝7敗となった。直近4戦4勝と好調だった先発山崎伊が広島打線に捕まった。2回2死一塁、デビッドソンに追い込んでからのフォークを捉えられ、左翼席への先制2ランを打たれた。これが2戦連発で11本塁打中、6本塁打が巨人戦という"巨人キラー"にまたしても打たれた。さらに続く3回には1死二、三塁から上本の二ゴロの間に1点を献上し、2死三塁から坂倉に左中間フェンス直撃の適時二塁打を浴びた。2回2/3を6安打4失点でKOされた。6回はこの日、出場選手登録されたばかりのロペスが登板も、2死二塁から小園に適時打を浴びて1回2安打1失点。7回から登板した堀田も、2死一塁から田中に2ランを許してリードを広げられた。打線は5回2死、オコエがそれまで完全投球に封じられていた左腕の玉村からチーム初安打となる二塁打を放つも、得点にはつながらず。6回1死二塁から吉川の左中間フェンス直撃の適時二塁打と岡本和のリーグトップを独走する27号ソロで反撃したが、万事休す。首位阪神と8ゲーム差に広げられた。

◆巨人岡本和真内野手が両リーグトップを独走する27号ソロで一矢報いた。4点を追う7回先頭、玉村のスライダーを左翼席に運び、6年連続30本塁打にあと3本と迫った。6回の守備からは代打出場の中田翔に代わって2カ月ぶりに左翼へ守備位置を移し、複数ポジションでフル回転も空砲に終わり「勝たないと意味ない。明日も勝てるように頑張ります」と前を向いた。

◆投打にGキラーが躍動して3連勝を飾り、首位阪神に1・5ゲーム差のままピタリと追走する。右手中指のまめの影響で抹消された森下に代わって、5月19日阪神戦以来の先発となった玉村が7回2失点。昨季から巨人戦3連勝となる今季2勝目を挙げた。打線はデビッドソンが2戦連続先制弾となる11号2ランで火付け役。今季11本塁打のうち巨人戦6本目のキラーぶりを発揮した。玉村は重心をかかとから母指球に移したことで直球に力強さが増した。自己最速タイ148キロなど、コンスタントに140キロ台後半を計測して4回まで完全投球。中盤以降は変化球を巧みに織り交ぜて自己最長タイの7回を投げ切った。「チャンスをいっぱいもらえるわけではないので、今回ダメだったら今年は(先発機会が)回ってくるのは厳しいかなと。それぐらいの覚悟でいったので、なんとか結果が出て良かった」。代役を見事にこなし、3カードぶりの勝ち越しを決めた。チームも巨人戦4連勝で、本拠地マツダスタジアムでは7勝1敗と得意とする。新井監督は「日替わりでヒーローが出てくるとチーム全体が盛り上がる。どんどん出てきてもらいたい」とチーム内の相乗効果を期待した。【前原淳】▽広島デビッドソン(巨人戦6本目の本塁打が貴重な先制2ラン)「やっと自分に期待されているようなスイングができてきたのかなと思う。(巨人との相性には)いい雰囲気の中で野球をやらせてもらっているが、偶然だと思います」▽広島坂倉(3回にリード広げる適時二塁打)「1点で終わるよりは、追加点が取れたのはよかった。タマ(先発玉村)も久々で飛ばしていたので」

◆投打に巨人キラーが活躍し、広島が引き分けを挟んで3連勝とした。投げては右手中指のまめの影響で抹消された森下に代わって先発した玉村昇悟投手が、7回4安打2失点で2勝目。巨人戦は22年4月7日から3連勝となった。攻撃ではデビッドソンが2回1死一塁から2戦連続先制2ランを左翼席に運んだ。今季11本塁打のうち巨人戦6本目。打線は中盤以降も効果的に追加点を奪った。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-投打に快勝新井監督 今日はもう玉村ですね。久しぶりのマウンドでしたけど、素晴らしい投球だったと思います。球に力強さがありました。最初から飛ばしてるなと見ていたんですけど、最後まで球が生きていましたね。-玉村投手は森下投手の代役として指名した新井監督 前回、1軍に来たときはブルペンに入ってもらったけど、試合展開で1回も投げさせることはできなかった。(登板機会ないまま)2週間以上いてくれて「また頑張っておいてくれ」ということで。ファームでもしっかり頑張って、好投を続けてくれていた。今日も期待してマウンドに送りましたし、本当に1つ1つの球の強さというのが素晴らしかったと思う。最後まで球の強さがありました。素晴らしい投球だったと思います。-早めの継投も考えられる中、7回まで託した新井監督 球数もまだちょっとあったんですけど、球数というよりは投げている球が元気だったので、7回も行ってもらいました。-中継ぎ陣の負担も減らした新井監督 久しぶりのマウンドで緊張したと思うんですけど、7回までしっかり投げきってくれて、ブルペンも助けてくれたし、本当に素晴らしい投球だったと思います。-先制2ランのデビッドソン選手は巨人戦に強い新井監督 数字にも出ていますよね。でもマットは、(足を)痛めるまでも状態は良かったので。いいときにちょっとアクシデントがあったけど、スタメンに戻ってからも状態をキープしてくれていますね。ホームランも素晴らしいですけど、内容もいいですし、どんどん行ってもらいたいですね。-投手陣にも日替わりヒーローが誕生している新井監督 その通りでしょう。そういうチームは強いと思うし、日替わりでヒーローが出てくるとチーム全体が盛り上がる。どんどん出てきてもらいたい。

◆巨人が広島の"巨人キラー"に、またしても苦汁を飲まされた。2回1死一塁、山崎伊織投手が、広島デビッドソンにフォークを捉えられ先制2ランを打たれた。2戦連発で11本塁打中6本塁打が巨人戦という難敵。阿波野投手チーフコーチは「痛い目に遭わされている。そこへの対策をやっぱ実現するということに尽きる」。敵地マツダではチームは4連敗で今季わずか1勝7敗。ホームを含めても12敗目(5勝)を喫した。超攻撃的シフト変更を敢行も、呪縛を打ち破れなかった。3点を追う6回裏の守備から、岡本和が代打出場の中田翔と代わって、一塁から左翼へ変更。秋広が右翼に入る打撃重視のシフトを敷いた。直後の7回の攻撃、岡本和が27号ソロ弾も空砲。救援陣も踏ん張りきれず、2連敗で首位阪神と8ゲーム差をつけられた。原監督は「切り替えてまた明日いきます」と現状打破に目を向けた。▽巨人山崎伊(2回2/3を6安打4失点で、自身の連勝は4でストップ)「(課題は)全部です。思った通りのボールも少なかったですし、次に修正して頑張ります」

◆広島が投打に精彩を欠き、4連勝を逃した。先発大瀬良は岡本の2打席連発を含む3被弾を食らい、5回4失点で降板した。4番手河野が2本塁打を含む3長打などで5失点するなど、6回以降も中継ぎ陣が失点を重ねて今季ワーストタイ13失点で大敗。打線も散発4安打で今季10度目のゼロ封負けとなった。首位阪神とのゲーム差は2・5に広がった。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-先発大瀬良投手は本来の投球ではなかった。新井監督 そのあたりは、彼が自分でどうだったかを自分自身で分かっていると思うので、また修正して次のマウンドに上がってもらいたいなと思います。-試合中に修正できなかった新井監督 いつも、いつもうまくはいかないのは分かっている。そういった中でしっかりと今日の(結果は)自分自身で分かっていると思うので、修正してまた次のマウンドに上がってもらいたい。-展開的に難しい状況だったが、中継ぎ陣も踏ん張れなかった新井監督 あっちに流れがずっと行っている展開で、ブルペンもすごく難しかったと思うんですけどね。(1軍復帰後初登板の)河野は久しぶりの登板で結果的にああいう形になりしたけど、彼にとっては抑えても打たれても、それが勉強なので。そう思ってまたやってもらいたいと思います。-巨人先発メンデス投手とは2度目の対戦だったが新井監督 いろいろクイックで投げたりとか、足の上げるタイミングを変えたりとか、いろいろ工夫をしているなと。-次回以降、3本塁打を浴びた岡本和対策が必須新井監督 素晴らしい打者なので、そう簡単には抑えられない。ですけど、次の対戦の時はとにかく向かっていってもらいたいなと思います。-西川選手が離脱する間、期待した若手の活躍があまりみられない新井監督 こればっかりはね。試合にたまに出て結果を出すというのはすごく(難しい)。内容的なものをこちらは見ている。河野もそうですし、今出ている若い選手も、試合に出ながら経験しながら成長していってもらいたい。もちろん、使っているときは期待して送り出している。同時に、そんな簡単にポンポンと打てる、抑えられるとは思ってない。それをまた「次どうしていこう」と、少しずつ成長していくものだと思っている。-監督して初めてのピースナイターでした新井監督 広島にとっては特別な日に、このような試合になって申し訳ない。特別な日なので。これも私がしっかり反省して、また来週からしっかり戦っていきたい。-実戦復帰した西川選手の報告は新井監督 まだ受けていないんだけど、順調なら呼ぶ。

◆巨人・オコエ瑠偉外野手(26)が「6番・右翼」で昇格後初先発する。楽天から現役ドラフトで加入した今季は、開幕スタメンをつかんだが、レギュラーに定着することはできずここまで37試合の出場で、打率・241、2本塁打、6打点。3日に左膝の蜂窩織(ほうかしき)炎で抹消された丸に代わり昇格していた。

◆広島・大瀬良大地投手(32)が巨人戦(マツダ)前の練習に参加し、広島原爆の日にあたる6日の巨人戦の先発に向けて意気込みを語った。「僕自身、長崎の生まれ。そういう日に投げられるのは特別なこと。日本全国、世界に知ってもらうきっかけにしてほしい」。前回登板の7月30日の阪神戦(甲子園)は6回6安打4失点で黒星だっただけに、今季5勝目へ気合を込めた。当日はピースナイターとして開催され、球場内には折り鶴ブースを設置、試合前やイニング間には平和の願いを伝えるイベント実施や映像を放映する。さらに広島の監督、コーチ、選手と審判員は平和の象徴の鳩のデザインが入ったピースワッペンをユニホームに付ける。

◆巨人・山崎伊織投手(24)が先発登板し、2回?を6安打4失点でKOされた。二回にデビッドソンに先制の2ランを浴びると、三回に3安打を集められて2点を加えられた。安打された球種はいずれも変化球。自身5連勝を懸けた一戦で精彩を欠いた。

◆7月負けなしの4連勝中だった勢いを鯉打線にはじき返された。先発した巨人・山崎伊織投手(24)が三回途中6安打4失点でKO。踏ん張り切れず、早々にマウンドを降りた。0-0の二回1死一塁。デビッドソンに2試合連続となる先制の2ランを被弾。好調を維持する右腕だったが、今季チームとして6本塁打を浴びている〝天敵〟につかまった。三回にも、坂倉に左中間への適時二塁打を許すなど2失点。2死二塁で本塁打を打たれているデビッドソンを迎える前に原監督から交代を告げられた。4日には「先のことを見ずに、一巡目をしっかり抑えて、一人ずつアウトを取っていけたら。最初から(飛ばして)ペース配分を考えずにやっていきたい」と意気込んでいた山崎伊。9勝目を狙った8月最初の登板は、悔しい結果となった。打線にテコ入れも実らなかった。広島先発が左腕の玉村ということもあり、3日に1軍昇格したオコエを「6番・右翼」で、打撃好調の正捕手・大城卓に代わって岸田をスタメンマスクで起用した。だが、打線は玉村の前に四回まで一人の走者も出せず。六回に吉川の左越え適時二塁打で1点こそ返したが、六回までわずか3安打と沈黙した。ここまで1勝6敗と〝鬼門〟のマツダスタジアムで投打がかみ合わなかった。(樋口航)

◆巨人・岡本和真内野手(27)が27号ソロを放った。1-5の七回先頭。ここまで3安打に封じ込まれている玉村のスライダーを捉え、左翼席に突き刺した。全試合に4番で出場する主砲が、直近4試合で5発と量産態勢に入った。

◆巨人は投打がかみ合わず、広島に連敗を喫した。先発の山崎伊織投手(24)が三回途中6安打4失点でKO。7月は負けなしの4連勝だっただけに原辰徳監督(65)は「まあこういうときもあるでしょう」と責めなかった。打線は、広島先発左腕の玉村の前に四回まで完全投球を食らうなど、六回まで3安打1得点。七回に岡本和の27号ソロなどで反撃したが、仕掛けが遅かった。これでマツダスタジアムでは1勝7敗。10年連続で敵地での負け越しが決まった。上位進出を狙うチームにとって2位・広島に手痛い敗戦となったが、指揮官は「切り替えてまた明日いきます」と前を向いた。

◆広島が3連勝。玉村が7回を2失点、7奪三振の好投で4月9日以来の2勝目を挙げた。二回にデビッドソンの2試合連続本塁打の2ランで先制した打線は、三回も坂倉の適時二塁打などで2点。巨人は山崎伊が2回2/3を4失点と誤算。

◆広島は12安打7得点で快勝し、1分けを挟んで3連勝とした。新井監督は二回に2試合連続の先制2ランを放ったデビッドソンを「チームに元気をもらった。(打席の)内容がいい。どんどんいってもらいたい」とたたえ、さらなる活躍を期待した。7回2失点で試合をしっかりつくった玉村については「久しぶりのマウンドで緊張したと思うけど、素晴らしい投球だった」とねぎらった。(マツダ)

◆巨人はまたしても鬼門で勝てなかった。今季の広島との対戦成績は5勝12敗となり、4連敗を喫したマツダスタジアムでは1勝7敗。先発の山崎伊織投手(24)は三回途中6安打4失点と乱れ「もっと意識して低めに集めないといけなかった」と反省した。7月は4戦全勝だった右腕が安打を浴びたのはいずれも変化球だった。二回にはデビッドソンに巨人戦6本塁打目で2試合連発となる先制2ランを許した。投手陣は敵地での全ての広島戦で被弾しており、先発が序盤につかまる展開が目立つ。「(相手が)勝負強さでうちの投手陣を上回っている。うちは熟成された選手が多くない。持てる力を惜しまずにやらないと」と阿波野投手チーフコーチ。原監督は「切り替えてまた明日行きます」と前を向いた。(鈴木智紘)

◆岡本和が2試合ぶりの27号ソロを放った。1-5の七回先頭。六回まで3安打に封じ込まれていた玉村のスライダーを一閃。反撃の一発を左翼席にたたき込み「1点を返せてよかった」と振り返ったが、空砲に終わった。全試合に4番で出場する主砲は、直近4試合で5発と量産態勢。本塁打数でリーグトップを独走し、2位のヤクルト・村上に8本差とした。

◆22歳の左腕がG打線をきりきり舞いにさせた。広島が巨人に連勝で3カードぶりの勝ち越しを決め、首位阪神を1・5ゲーム差のまま追走。右手中指のマメで離脱した森下に代わって先発した玉村がヒーローになった。「今回ダメだったら今年は厳しいぐらいの覚悟だった。勝つと気持ちがいい」5月19日の阪神戦(甲子園)以来の1軍先発に臨み、7回4安打2失点で2勝目を挙げた。六、七回に1点ずつ失ったが五回2死まで完全投球。無四球と制球力が光り、7三振を奪った。これでチームは本拠地の巨人戦7勝1敗とし、1分けを挟み3連勝。投手陣にも日替わりでヒーローが誕生していることについて、報道陣から問われた新井監督は「まさにその通りでしょ。日替わりでヒーローが出てくると盛り上がる」と上機嫌だった。森下の代役で輝きを放った玉村は、今年1月に入籍し7月に男児が誕生したばかり。田中から受け取ったウイニングボールは「一応、あげてみようと思います」とほほ笑んだ。まさに全員が主役の鯉。逃げる虎を、どこまでも追いかける。(柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
55384 0.591
(↑0.004)
-
(-)
46370
(+7)
296
(+3)
49
(+1)
51
(+3)
0.243
(↑0.002)
2.750
(↑0.02)
2
(-)
広島
55412 0.573
(↑0.005)
1.5
(-)
45340
(+7)
318
(+3)
60
(+2)
54
(-)
0.248
(↑0.001
2.910
(-)
3
(-)
DeNA
47463 0.505
(↓0.006)
8
(↓1)
47342
(+3)
340
(+7)
64
(+1)
20
(-)
0.249
(-)
3.230
(↓0.03)
4
(-)
巨人
48471 0.505
(↓0.005)
8
(↓1)
47361
(+3)
356
(+7)
113
(+1)
32
(-)
0.253
(-)
3.590
(↓0.05)
5
(-)
ヤクルト
39552 0.415
(↓0.004)
16.5
(↓1)
47336
(+2)
381
(+4)
79
(-)
52
(-)
0.234
(-)
3.710
(↑0.02)
6
(-)
中日
38572 0.400
(↑0.006)
18
(-)
46289
(+4)
332
(+2)
45
(-)
28
(-)
0.244
(-)
3.100
(↑0.01)