DeNA(★3対7☆)阪神 =リーグ戦16回戦(2023.08.05)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
阪神
30200011071411
DeNA
0000120003821
勝利投手:青柳 晃洋(4勝4敗0S)
敗戦投手:大貫 晋一(3勝3敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(13号・1回表3ラン)
【DeNA】戸柱 恭孝(5号・5回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 阪神戦チケット予約
◆阪神は初回、大山の3ランで先制する。その後は3回表に青柳と近本の適時打でリードを広げると、2点差となって迎えた7回には森下の適時打で追加点を挙げた。投げては、先発・青柳が6回3失点の好投で今季4勝目。敗れたDeNAは、先発・大貫が試合をつくれなかった。

◆DeNA牧秀悟は青柳と好相性。両者の通算対戦成績は34打数16安打、打率4割7分1厘。本塁打は1本もないものの、プロ入り30打席以上対戦した投手の中で最高打率を誇る。青柳とはこれまで13試合で対戦しているが、無安打に抑えられた試合は21年4月10日、22年6月17日の2試合しかなく、現在8試合連続で安打を記録中。特に最近3試合は8打数6安打の猛打を見せている。

◆4日の阪神戦で体調不良でベンチから外れたDeNA斎藤隆チーフ投手コーチ(53)が、阪神戦(横浜)の試合前練習に参加した。斎藤コーチは前日は体調不良を訴え、ベンチから外れたが、三浦大輔監督(49)は「大丈夫です」と説明。この日からベンチ入りする予定であることを明言した。

◆DeNA佐野恵太外野手(28)が、6月7日のソフトバンク戦以来の1番でスタメンに名を連ねた。5番には楠本泰史外野手(28)を起用。京田陽太内野手(29)が「8番一塁」でスタメン起用された。チームは4日の阪神戦に敗れ、昨年6月28日から続いた阪神戦のハマスタでの連勝が13でストップ。打線をてこ入れし、首位阪神との一戦に臨む。

◆阪神大山悠輔内野手(28)が、試合開始わずか7分で先制弾を放った。初回、近本、森下の安打で1死一、三塁。相手先発大貫の129キロのスライダーを初球から振り抜き、左中間席へ運んだ。「初回からチャンスで回ってきたので何とかしたい気持ちでした。甘くなったスライダーをしっかり自分のスイングで捉えることができてよかったです」。7月27日巨人戦(甲子園)以来となる、13号3ランとなった。この日の試合開始は通常より約1時間早い、午後5時1分。まだまだ西日が照りつける中、虎打線が速攻を見せた。【動画】打球は美しい放物線を描いた...阪神大山悠輔が初回に先制3ラン 大貫は悔しい表情

◆すみっコぐらしの「しろくま」、「ねこ」、「とんかつ」が、DeNA-阪神16回戦が開催された横浜スタジアムに来場した。試合前に、グラウンドでDeNAのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」とともに、すみっコぐらし音頭を踊った。今カードでは「キッズSTAR☆NIGHT 2023 Supported by J:COM」が開催され、大勢の子どもたちがこの日もスタンドに訪れた。

◆/まだ見えぬ月に向かって\大山悠輔が初回に先制3ランホームラン打球は美しい放物線を描いた???プロ野球(2023/8/5)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/O296xhUvF8

◆DeNAが、初回から3イニング連続の併殺打でチャンスを逃した。阪神青柳に対し、1回は先頭の佐野、関根が連打で出塁。宮崎が空振り三振後、1死一、二塁から牧が三ゴロ併殺に凡退した。2回は先頭の楠本が右前打で出塁したが、大和が三ゴロ併殺、3回は先頭の京田が右前打で出塁したが、代打梶原が二ゴロ併殺に倒れた。その一方で、先発大貫は近本に3回までに3安打を浴び、猛打賞を記録された。1回に大山の先制3ラン、3回に投手の青柳、近本の適時打で追加点を奪われ、3回5失点でKOされた。

◆阪神青柳晃洋投手(29)が3イニング連続の併殺で、ピンチの芽を摘んだ。3回まですべて先頭打者に単打で出塁を許す展開。だがその後の打者から内野ゴロを打たせ、併殺で相手の得点機を広げなかった。3回終了時点で4安打を浴びながらも、三塁を踏ませない好投が続いている。

◆/もちろん得点圏でも強い\近本光司が早くも猛打賞3安打目は追加点となるタイムリーヒット???プロ野球(2023/8/5)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/As1qfV74h5

◆阪神近本光司外野手(28)が、超速で猛打賞を決めた。初回に右前打、2回にも右前打。さらに2イニング連続で二盗も成功させた。4点リードの3回には右翼への適時二塁打。3イニング連続安打の大暴れだ。リードオフマンの好調ぶりにSNSでは「1試合9安打ペース」「計算上は9安打いける」など、規格外の数字を期待する声が相次いだ。

◆阪神近本光司外野手(28)が5回時点で早くも4安打の固め打ちを決めた。5回の2死二塁からこの日4本目となる右前打。直後、この日3つ目の盗塁も決め、チャンスを拡大。5月14日の同戦(甲子園)以来、今季2度目の4安打となった。プロ野球記録は、1リーグ時代の1949年に、大下弘(東急)が決めた7安打。5回終了時点であと「3」に迫った。

◆/次の1点はジエンゴで\青柳晃洋が逆方向に弾き返したタイムリーで4点目を奪取!?プロ野球(2023/8/5)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/8A3PclLiOX

◆阪神先発の青柳晃洋投手(29)が、相手の申告敬遠の策を打ち破る右前適時打を放った。3点リードの3回。8番木浪が申告敬遠を告げられ、2死一、二塁で打席が回ってきた。カウント1-1から右腕大貫の142キロ直球をスイング。右翼に運ぶ適時打で、塁上では両手を挙げて喜びを表現した。「チャンスだったのでとにかくバットに当てようと打ちにいきました。いいところに飛んでくれてよかったです」5月12日の同戦(甲子園)でも左翼へ適時二塁打を放っており、同じ相手から今季2本目のタイムリーとなった。

◆阪神中野拓夢内野手(27)が右手の甲付近に死球を受けた。7回、相手左腕エスコバーの153キロ直球が直撃。すぐにトレーナーが駆けつけ手を気にするそぶりも見せていたが、その後は一塁へ向かいプレーを続行した。

◆阪神青柳晃洋投手(29)が6回3失点(自責点1)で耐えた。6回に2四球と2安打で2点差に迫られたが、最後は2死満塁で代打大田を遊ゴロに仕留めた。「試合の中でいい感覚のボールも増えていましたし、ランナーを出しても低く集めることでゴロアウトを取る自分の投球ができたと思います。ただ、たくさん点を取ってくれて楽な状況で投げさせてもらっていたのに長いイニングを投げることができずに申し訳ないです」と反省を忘れなかった。4勝目の権利を持ってマウンドを降りた。

◆阪神が3連勝を飾り、4カード連続勝ち越しを決めた。3試合連続2桁安打と打線の勢いが止まらない。4番の大山悠輔内野手(28)が決勝弾となる13号3ランでDeNA先発大貫の出ばなをくじいた。初回1死一、三塁、右腕の129キロスライダーを初球打ち。試合開始からわずか7分で先制に成功し、4番としての仕事を果たした。先発青柳晃洋投手(29)は6回8安打3失点(自責1)と粘って4勝目。今季の白星はすべてDeNA戦での勝ち星となった。

◆DeNAが、1分けを挟み3連敗を喫し、首位阪神との差が今季最大の8ゲームに広がった。6日の阪神戦にも敗れれば、自力優勝が消滅する危機に立たされた。先発大貫が1回に大山に先制の3ランを浴び、3回には投手の青柳、近本の適時打で追加点を奪われ、3回5失点でKOされた。打線が5回に戸柱の5号ソロ、6回に大和の2点適時打で2点差に迫ったが、なおも2死満塁で代打大田が凡退した。2点差に迫った直後の7にはエスコバーが、ルーキー森下に適時打を浴び、8回にも左翼の佐野の失策をきっかけに追加点を奪われた。阪神青柳に対し、初回から3イニング連続の併殺打の拙攻。投手陣は敬遠を含む9四死球を与えるなど、投打ともにチグハグさが目立った。横浜スタジアムでの阪神戦は、昨年6月28日から13連勝を記録したが、4日の同戦で連勝記録がストップ。この日は仕切り直しを誓ったが、連敗を喫した。横浜スタジアムでは、7月15日の広島戦から7連敗。シーズン序盤は勝ち星を重ねたが、7月以降は苦しい戦いが続く。

◆DeNAが、1分けを挟み3連敗を喫し、首位阪神との差が今季最大の8ゲームに広がった。6日の阪神戦にも敗れれば、自力優勝が消滅する危機に立たされた。先発大貫が1回に大山に先制の3ランを浴び、3回には投手の青柳、近本の適時打で追加点を奪われ、3回5失点でKOされた。打線が5回に戸柱の5号ソロ、6回に大和の2点適時打で2点差に迫ったが、なおも2死満塁で代打大田が凡退した。2点差に迫った直後の7にはエスコバーが、ルーキー森下に適時打を浴び、8回にも左翼の佐野の失策をきっかけに追加点を奪われた。阪神青柳に対し、初回から3イニング連続の併殺打の拙攻。投手陣は敬遠を含む9四死球を与えるなど、投打ともにチグハグさが目立った。三浦大輔監督(49)は「(大貫は)全体的に良くなかったです。追い上げることはできたんですけど、3回までの5点が結果的に見れば、大きかったなと思います」と厳しい表情で話した。横浜スタジアムでの阪神戦は、昨年6月28日から13連勝を記録したが、4日の同戦で連勝記録がストップ。この日は仕切り直しを誓ったが、連敗を喫した。横浜スタジアムでは、7月15日の広島戦から7連敗。シーズン序盤は勝ち星を重ねたが、7月以降は苦しい戦いが続く。▽▽DeNA大貫(3回5失点で3敗目)「短いイニングでマウンドを降りることになり、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」

◆阪神シェルドン・ノイジー外野手が今季3度目の猛打賞を記録した。3回2死、DeNA大貫の内角低め直球を捉えて中前打。6回と8回にも二塁打を放ち、チャンスメークした。「甘い球を見逃さずに打てている。良い感触でできている」と納得顔だ。前日4日のDeNA戦でもマルチ安打。岡田監督は「なんでやろなあ。わからん。もっとはよ打ってくれたらな」と冗談まじりに助っ人の復調気配を喜んだ。

◆阪神森下翔太外野手が地元横浜で初打点を挙げた。2点リードで迫られて迎えた7回2死一、二塁。1ボール1ストライクからDeNAエスコバーの152キロ内角直球をフルスイングし、鋭い打球で遊撃右を抜いた。2点を返された直後の攻撃で貴重なタイムリー。「今日の試合でもインコースを攻められていたので、そこに意識をおいて準備していました。力強く振れたことで抜けてくれた。大事な1点を取ることができて良かった」と充実感を漂わせた。2試合連続でマルチ安打を記録。東海大相模時代からプレーしていた横浜スタジアムでプロ初打点も決めた。3番での打率は3割1分4厘と絶好調。「新人らしくガツガツとプレーをしたい」と意気込んでいた背番号1が、横浜スタジアムでも輝きを放っている。

◆阪神桐敷拓馬投手が1回無安打無失点で5試合連続無失点とした。3点リードの7回に登板。先頭の佐野を直球で遊ゴロに仕留めると、続く関根を151キロツーシームで一ゴロに。最後は宮崎を150キロ直球で三ゴロに仕留め、スキを見せなかった。中継ぎに配置転換後も役割を果たす左腕。「左打者を抑えられましたし、3人で終われてよかったです」と胸をなで下ろした。

◆阪神坂本誠志郎捕手が貴重な追加点を生み出した。3点リードの8回無死二、三塁。DeNA入江からセンターへの犠飛で4点差に広げた。2試合連続で打点をマーク。守っては4人の投手を粘り強く導き勝利を演出した。岡田監督は「まあ4点なってな、岩崎も休められたしな」と守護神の起用を回避させたダメ押しの1点にうなずいた。

◆阪神中野拓夢内野手が5四死球で大量得点に絡んだ。初回は遊ゴロも以降は3四球、故意四球1個と1死球で5度出塁。「オーラが出てたんですかね」と照れ笑いしつつ「5出塁しても自分自身の得点はゼロなので...。でも、クリーンアップにもつながっていますし、大事な役割だと思っています」と振り返った。7回の右手甲付近に受けた死球については、岡田監督が「大丈夫や」と説明した。

◆あかん、虎の勢いが止まりまへん! 阪神が3連勝で4カード連続勝ち越しを決めた。1回に4番の大山悠輔内野手(28)がいきなり先制&決勝の13号3ラン。1番近本光司外野手(28)が4安打3盗塁と走り回り、打線は3試合連続2桁安打と絶好調だ。先発の青柳晃洋投手(29)は6回8安打3失点(自責1)と粘り、今季4勝はすべてDeNA戦から。チームは貯金を17まで増やし、1・5差の2位広島に接近を許さなかった。まだ明るい。西日が照りつける横浜スタジアムで、大山が豪快にフォロースルーを決めた。左翼スタンドの虎党と左中間を埋め尽くすDeNAファンのちょうど間に白球をぶち込んだ。「初回からチャンスで回ってきたので、何とかしたい気持ちでした。しっかり準備して入れたかな」午後5時1分プレーボール。試合開始からわずか7分後の出来事だ。初回1死一、三塁。大貫のスライダーをグイッと引っ張り上げた。チームトップタイの今季13号となる先制3ランだ。前夜に敵地横浜での連敗を「13」で止めたばかり。自身8試合ぶりの1発で流れを切らさず「勢いをつけられた」とうなずいた。プロ7年目。極めて基本に忠実に毎日を戦う。「自分の中のテーマとして、『ボール球を我慢』というところは1年間通してやっていきたいので」65四球はすでにキャリアハイ。ボール球を徹底的に見逃す姿勢を貫いた上で、隙のある1球を逃さない。この日のアーチは真ん中付近の初球を仕留めたもの。好球必打が決勝アーチを生んだ。「あの1本だけじゃなくて...」。試合後には自ら3三振に倒れたその後の5打席を反省した。「課題の残る試合だったかなと思いますね、個人的にですけど」。勝利に導いても、そこまで言う。あくなき向上心を胸に、残り46試合もひた走る。チームは夏の「長期ロード」を2カード連続勝ち越し発進。主砲の一撃に導かれ、3試合連続2桁安打と打線は活発だ。開幕前から警戒していたDeNAとのゲーム差を8に広げた岡田監督は「そら予想やん、いわゆる。阪神がこんなんになったからのう。予想が外れる」とニヤリ。2位広島と一騎打ちの様相を呈してきた順位については「まだ、そんなん関係ないわ」と一蹴した。勝負を決めた大山も「内容はもちろんありますけど、チームが勝つことが一番」と目の前の1戦1戦だけを見据える。慢心なき4番がいる限り、虎は強い。【中野椋】

◆阪神青柳晃洋投手(29)が6回3失点と粘り、4勝目を挙げた。6回に2点を奪われ、なおも2死満塁。リードは2点で一打同点、長打が出れば逆転を許す大ピンチでは、代打大田を低めツーシームで遊ゴロに仕留めた。序盤は青柳らしさ全開だった。1回から3回まで毎回先頭打者に安打を許したが、3イニング連続で併殺を奪って「0」を並べた。「いい守備だったので、併殺が3つ続いたのかなと。狙い通りというか、普通に投げていけばそうなるかな。投球スタイルから言えば」。ゴロを打たせる本来の投球が戻ってきた。ベンチでは岡田監督から「記録をつくれ」と1試合チーム最多併殺6を超えるように指令も受けていたという。3回には自らのバットでも援護した。2死一、二塁から右前へポトリと落とす適時打を放った。今季4打点目を記録し、後半戦3戦目での初勝利を自身のバットでも援護。「今日、僕の妻の誕生日だったんで、意地でも勝ちたかった。(夫人から)『頑張って』と言ってもらって。こっち(横浜)に来る前に『ヒーローで会おう』と言っていた。ヒーローになれなくて悲しいです」と笑わせた。今季4勝はすべてDeNAから。岡田監督は「昨日やられた2人にはな、右には完璧に抑えよるもんな」と宮崎、牧を6打数1安打に抑え込んだ内容を評価した。後半戦は軸として期待されるエース。本領発揮の季節に突入した。【石橋隆雄】

◆阪神が3連勝を飾り、4カード連続勝ち越しを決めた。初回に4番の大山悠輔内野手(28)が13号3ランを放つなど、3試合連続2桁安打で7点を奪った。先発青柳晃洋投手(29)は6回8安打3失点(自責1)と粘って4勝目。チームは貯金を17に伸ばした。岡田彰布監督(65)の試合後の一問一答は以下の通り。-1、2番が出塁すると得点が入る「まあ、あんだけ出たら、あんだけ残塁もなるわな。びっくりしたわ。ヒット(14安打)と同じぐらい残塁(15残塁)があったん」-近本が元気だと打線も活発に「そらなあ。今日はもう走れるピッチャーやったし、なあ。もう二塁打と一緒になるしなあ」-初回の大山の一発が大きかった「そうやなあ。初回なあ。まあ、あの(6回に失点した)2点がなかったら完璧なゲームだったけどな。ほんまに、なあ。慌てんでもええのに。(三塁手の佐藤輝も)ワンバウンド放っておいたらええのに」-先発青柳は粘った「そうや。だから最初、左にヒットを打たれたけど、右になあ。おーん。昨日やられた2人(牧、宮崎)にはやっぱりなあ。右には完璧に抑えよるもんなあ。まあ、最初は塁に出てもみんなゲッツーでな、うまいことゴロを打たせて、完璧にあれでリズムに乗ったよな」-2番手桐敷も流れを食い止めた「そやねん。だから、いろいろな。桐敷も十分、いろんな場面で使えるし。選択肢はすごくあるよな、あいつな。ずっと調子いいからな」-ノイジーがここに来て3安打「なんでやろなあ。わからん。わからん。もっとはよ打ってくれたらな」-2点取られた後にすぐ森下の適時打でかえしたのも大きかった。「そや、あの1点は大きかった。2点差やったら、ここは塁に出てな、今日の風もあったし。まあ、あそこで1点取れたんでな。それも2アウトからやろ? あれな。木浪がなあ、あれや、逆つかれて(けん制死)。だからツーアウトからで、あの1点は大きかったよな。もうな、3点差あったらっていうのがあったし、まあ4点なってな、岩崎も休められたしな」-青柳は6回は最後まで任せようと思ったのか。「いやいや、まだいかそうと思ってたよ。あれ2点なかったら、まだ次7回いかそうと思ってたよ。まあ打順まわってきとったけどな、あれで球数増えたからな、100近くいったら。もうあれはしゃあないけどな」-ミーティングでもあの2人(宮崎、牧)の対策は出てたのか「今日は青柳やったからなあ。またちょっと違うわ、昨日までとな。まあだから、桐敷もうまいこと抑えたから、明日もな、明日左(伊藤将)やからな、あの辺はうまいことな、あの2人抑えたらもうな、得点源がホンマもう全然なくなるからな」-まだ順位を気にする段階ではないが、DeNAとは8差に。開幕前からDeNAに一目置いていた「まだ、そんなん関係ないわ。そら、おまえ、予想やん。いわゆる。阪神がこんなんになったからのう。予想が外れる(笑い)」-青柳が初回から3イニング連続の併殺「おお。記録つくれ言うてたんやけどな」-7回に死球の中野は「大丈夫や」

◆阪神近本光司外野手(28)は5回、今季2度目の4安打を決めると塁上で静かにハイタッチした。黄色く染められた左翼席もどこか落ち着いていた。「1打席1打席、集中して入りました」。5打数4安打1打点。20年以来自身3度目となる自己最多タイの1試合3盗塁も決めた。それでも今、虎党にとってリードオフマンのチャンスメークは日常的な風景となっている。初回から3イニング連続で打席が回り、すべて右方向への快打で出塁。3打数3安打で迎えた5回2死二塁。右腕上茶谷の138キロ半速球を再び右翼へ運んだ。全て引っ張っての4安打。「狙いとかタイミングとか配球とかもある。それがあっちに飛んでいったという感じ」と冷静に分析。11試合連続安打で、ルーキーイヤーからの5年連続100安打到達まであと1本に迫った。7月2日の巨人戦(東京ドーム)で死球を受け、右肋骨(ろっこつ)を骨折。約3週間の2軍調整を経て、22日ヤクルト戦(神宮)で1軍復帰した。「あの2、3週間の休養がすごい良かったかなと思います。コンディションも直しながら、骨も治しながら。いい休みになりました」。復帰後は57打数19安打、打率3割3分3厘。1番打者としてナインをけん引し続けている。3回の二塁打を除き、4本のうち3本が単打。だが「自分のスタートが切れていた」と、すべて盗塁で得点圏まで進塁した。セ・リーグトップを走る18盗塁目。岡田監督も「きょうはもう走れるピッチャーやったし、なあ。もう二塁打と一緒になるしなあ」と"4二塁打"に納得顔だ。マルチ安打は29度目だが、猛打賞は5月18日中日戦以来7度目、出場49試合ぶりだ。「次の日も試合あるんで。そういうのも含めて3本目をどう出すか」。しばらく遠ざかった「3本目」も、選手会長にとっては次戦のため。久しぶりの固め打ちをハマスタ3連勝につなげる。【波部俊之介】

◆3位DeNAが、首位阪神に連敗を喫し、貯金が1となって、4月13日以来の貯金消滅危機に立たされた。佐野を6月7日のソフトバンク戦以来の1番起用したが、打線は青柳の前に6回で3得点。3回5失点でKOされた先発大貫の乱調が痛かった。6日の同戦に敗れれば、自力優勝が消滅する危機にも立たされたが、三浦大輔監督(49)は「試合数が少なくなってくれば、そういうこともありますけど、勝っていくしかないですし、目の前の試合、明日の試合を戦っていきます」と前を向いた。横浜スタジアムでは、7月15日の広島戦から7連敗を喫した。三浦監督は「連日、たくさんのファンの方に見に来ていただいて、声援を送ってもらって、期待に応えられずに申し訳ないです。僕らは結果で応えるしかないので、やるしかないです」と力を込めた。首位阪神と今季最大の8ゲーム差、2位広島とは6・5ゲーム差に拡大。ゲーム差なしの4位巨人が敗れ、Bクラス転落は免れた。

◆DeNAが今季7度目の3連敗を喫し、首位阪神との差が今季最大の8ゲームに開いた。先発大貫晋一投手が3回5失点でKO。打線は初回から3イニング連続で併殺を記録するなど、序盤の拙攻が響いた。ハマスタでは7月15日の広島戦から7連敗。6日の阪神戦に敗れれば、自力優勝が消滅する危機に立たされたが、三浦監督は「勝っていくしかないですし、目の前の試合を戦っていきます」と話した。▽DeNA大貫(3回5失点で3敗目) 短いイニングでマウンドを降りることになり、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです。▽DeNA戸柱(5回に5号ソロも空砲)「ストライクゾーンにきたら、積極的にいこうと。シンカーをうまく捉えることができた」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】5日のDeNA戦で阪神近本光司が4安打3盗塁2得点の大暴れ。死球による骨折で欠場も、球宴をまたいで完全復活です。

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神は青柳晃洋投手(29)が先発する。前回対戦した7月11日のDeNA戦(倉敷)は7回2失点で勝利。今季4試合で自身の全勝ち星である3勝を挙げている相性のいい相手から4勝目を目指す。野手は横浜スタジアムで14試合ぶりの勝利を飾った前日4日から変更なし。

◆阪神は一回、大山悠輔内野手(28)の3ラン本塁打で先制に成功した。先頭の近本が右前打で出塁すると、中野の打席で二盗に成功。1死二塁で森下が左前打を放ってチャンスを広げると、大山が先発・大貫の初球スライダーを見逃さなかった。高く上がった打球は大きな弧を描いてレフトスタンドまで一直線。今季の横浜スタジアムで3本目となる13号本塁打で幸先よく先取点を奪った。

◆阪神は3ー0の三回、青柳晃洋投手(29)と近本光司外野手(28)の適時打で2点を追加した。1死からノイジーが中前打で出塁し、坂本の三ゴロでスタートを切って2死二塁。ここで前日決勝2点適時打の木浪が申告敬遠となり、一、二塁で青柳に打席が回った。1-1からの3球目にバットを合わせ、打球は右翼手の前へポトリ。ノイジーが二塁から生還する適時打となり、1点を加えた。なおも一、三塁で近本の放った打球は右翼線へ。三回にして早くもこの日3安打目となる二塁打で三走が生還し、リードを5点に広げた。

◆引き分け挟んで2連敗中のDeNAが、今季全3勝を許している阪神・青柳に対して序盤から拙攻を重ねた。3点を先取された一回、佐野、関根の1、2番が連打で一、二塁とするも、宮崎が三振、牧が三ゴロ併殺打で無得点。二回も先頭の楠本が右前打で出塁したが、続く大和が三ゴロ併殺打。5点を追う三回は先頭の京田が右前打も続く代打・梶原が二ゴロ併殺打に倒れた。三回まで全て先頭打者が出塁しながら、まさかの3イニング連続併殺打。チームの悪い流れを象徴する序盤の攻撃となった。

◆阪神・近本光司外野手(28)が五回の第4打席で右前打を放ち、4打席連続安打とした。近本は一回の先頭で右前打を放ち、大山の3ラン本塁打で先制のホームを踏んだ。二回1死にも右前打を放つと、三回は2死一、三塁で右翼線へ適時二塁打。この回で早くも猛打賞を記録していた。五回の打席では2番手・上茶谷の2球目カットボールを捉え、右前に運んだ。さらに単打だった一回、二回、五回はいずれも二盗を成功。この日3盗塁でリーグトップの18盗塁として、絶好調ぶりを見せつけた。

◆先発の青柳晃洋投手(29)が5ー0の五回、戸柱にソロ本塁打を浴びて1点を失った。1死から投じた初球の130キロツーシームを捉えられた。打球はライトスタンド上段まで一直線に伸びる当たりで、敵地の横浜スタジアムがこの日一番の盛り上がりとなった。青柳は続く京田にも右前打を許したが、代打・桑原を二ゴロ、佐野を中飛に打ち取って最少失点で切り抜けた。

◆先発の阪神・青柳晃洋投手(29)は6回8安打3失点だった。五回まで1失点に抑えていた青柳は、六回1死から三塁の失策で宮崎の出塁を許す。続く牧にはしぶとく右翼線へ運ばれ、二塁打で二、三塁。ここで楠本は空振り三振に抑えたものの、続く大和に4球目の144キロツーシームを捉えられ、右前への2点適時打を許した。なおも戸柱、京田に四球を与えて満塁のピンチを招いたが、代打・大田を二ゴロに打ち取ってなんとかリードを守った。七回の攻撃で代打を送られお役御免。勝ち投手の権利を持ってマウンドを後続に託した。

◆阪神は5ー3の七回、森下翔太外野手(22)の適時打でリードを広げた。好調のルーキーがチャンスをものにした。この回2死から近本が四球、中野が死球で出塁して一、二塁でこの日の5打席目へ。4番手・エスコバーの3球目、152キロの直球をうまくさばいた。二遊間を破って打球は中前に転がり、二走の近本が生還。森下は一塁ベース上でガッツポーズをみせた。生まれ育った地元・横浜でシーズン初打点を挙げた。

◆乗り切れない今季を象徴するような、厳しいマウンドとなった。DeNAの先発、大貫晋一投手(29)が今季初めて阪神戦に登板し3回8安打5失点。67球を要する大乱調でノックアウトされた。チームトップタイの11勝を挙げた昨季、阪神戦はレギュラーシーズンでは1試合に登板し、7回4安打2失点の好投で白星。クライマックスシリーズのファーストステージでは、負ければ敗退が決まる第2戦に先発し、七回途中2安打無失点の快投でチームを勝利に導いた。迎えた今季初対戦。先頭の近本に右前打、3番・森下には甘く入ったスライダーを左前に運ばれた。1死一、三塁。ここで4番の大山への初球、またもスライダーが真ん中に入り、左翼席へ痛恨の3ランを浴びた。二回は得点圏に走者を背負いながら何とか無失点で切り抜けたが、持ち前の修正力を発揮することはできず。三回2死一、二塁のピンチを招くと、9番・青柳に手痛い右前適時打。続く近本には3打席連続安打となる右翼線への適時二塁打を浴びた。序盤で5失点。その裏の打席で早くも代打を送られた。右肩の肉離れで出遅れた今季、1軍合流後も本来の投球は見せられず3勝どまり。6月17日のロッテ戦を最後に、白星が遠い。(浜浦日向)

◆夕暮れの横浜の空に打ち上がった大きな放物線の行方を追う。スタンドインを確信した阪神・大山悠輔内野手(28)はゆっくりと走り出した。先制3ランで打線に火をつけ、猛虎祭りが幕を開けた。「初回からチャンスで回ってきたので何とかしたい気持ちでした。甘くなったスライダーをしっかり自分のスイングで捉えることができてよかったです」一回、今季初対戦のDeNA先発の大貫を攻め立てる。先頭の近本の右前打と二盗でチャンスメーク。その後、森下の左前打で1死一、三塁とし、打席に立った。初球の甘く入ったスライダーに反応して左中間席へ運び、先制の13号3ランとした。7月27日の巨人戦(甲子園)以来、8試合ぶりの一発で試合の主導権を握った。主砲の一振りで勢いづいた打線は止まらない。三回にも2死一、二塁の好機で青柳が右前へ落とす適時打で追加点を挙げ、近本も右翼線への2者連続タイムリーでリードを広げた。前日4日は終盤に打線が奮起し、昨年6月28日から続いていた横浜スタジアムでの連敗を「13」で止めた。鬼門で目覚めた猛虎打線はこの日も2桁安打をマークするなど活気にあふれた。大山は4日も安打と二盗で先制点のきっかけを作り、勝利に貢献。試合後には「しっかりとみんなが勝ちに向かってやっている証拠だと思うので、しっかりと一試合一試合頑張っていきます」と話していたように、結束力が高まるチームの中心には頼れる4番がいる。今岡打撃コーチも「チームを引っ張るんだという自覚がスタメンの選手の中でも群を抜いて感じる。調子が悪い時も何かしてやろうというのを感じるし、僕ら(首脳陣)にとってありがたい」と絶大の信頼を寄せる。凡打でも一塁まで全力疾走を貫き、練習も一切、手を抜くことをしない。凡事徹底できるから首位の虎の中核を担うことができる。チームは3連勝を飾り、4カード連続勝ち越し。6月8日以来となる貯金17とした。(織原祥平)

◆DeNAは引き分け挟んで3連敗。首位阪神に連敗でカード負け越しが決まり、ゲーム差は「8」に広がり、6日に敗れると自力優勝の可能性が消滅する危機となった。以下、三浦大輔監督(49)の主な一問一答。――先発の大貫が3回5失点「先発として立ち上がり、(大山の3ランは)長打警戒のところでの初球でしたから。その前の(森下の)左前打も抜けたスライダーで、次の初球に同じような球。立ち上がりの難しいところですけど、結果的に見れば三回までに5失点が大きかった」――1、2番に計10出塁「いいようにやられていますし、走られていますし、つながれている。そこをバッテリーで考えてやっていかないと。これだけ塁に出してしまうと苦しい展開になるのは当然です」――青柳に全4勝を献上「きょうも序盤に5失点というところで、大胆に、楽に投げさせてしまったと思う」――佐野を久々に1番で起用した「もちろん本人とも話をした中で、きょうの1番になった。キャプテンとしても何とかしたいという気持ちはすごく伝わってきていますし、全員で何とかしたいという気持ちを持って、また明日臨んでいきます」――本拠地7連敗「連日、たくさんのファンの方が見に来ていただいて、声援を送っていただいて、期待に応えられず申し訳ないです。僕らは結果で応えるしかないので」――自力優勝消滅の危機「勝っていくしかないので。目の前の試合を全員で何とかできるように、そのためには自分のやれることを、まず先制というところで、先に先にと、もっていけるようにしていかないといけない。選手たちは大和のプレーとか、みんなで必死に戦っているので、それをもっともっと広げていかないといけないと思います」

◆阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏(54)は、3連勝と勢いに乗るチームのなかで、あえて佐藤輝明内野手(24)のミスを取り上げた。快勝の中で指摘しておきたいのは、佐藤輝の2つのミス。走塁のミスは八回だ。二塁走者(無死)で続くノイジーの打球は右翼フェンス直撃。あの打球は二塁走者の位置から「外野手を越えていく」と判断できるはず。無死だから安全にという考えも必要だが、あの越えていく打球なら一気に生還してもらいたかった。守備のミスは六回だった。1死から宮崎の三塁線のゴロを中途半端なバウンドの一塁悪送球。結果、2失点につながり、さらに青柳がピンチを招いて球数も増え、この回で降板になってしまった。人工芝のグラウンドだから、最初からワンバウンド送球を意識して投げればよかった。投手陣が頑張って、打線もいい点の取り方をした試合だからこそ、細かい部分もキッチリして締めてほしい。この試合の一番の収穫は、守護神・岩崎を温存できたことだろう。七回に2番手で桐敷が登場した時点で、ベンチは岩崎抜きの継投を考えていた節がある。それでも、追い上げられたら3連投になってでも岩崎を使うケースが出てきた可能性がある。岩崎抜きを実現させた七、八回の阪神の追加点は価値がある。この先の戦いを見据えたとき、守護神を無理使いせず、休ませられたのは大きい。先発・青柳の好投も評価したい。この日は捕手・坂本がインハイを中心に高めに要求する場面が目立った。六回1死二、三塁のピンチで楠本を迎えた場面。2球目に高めに釣り球を投げて、最後は低めのボールになるシンカーで空振り三振。鮮やかだった。サイドスローは、どうしても内、外という両サイドの攻めが基本になるのだが、そこに高低を使う配球を取り入れた。坂本の好リードだ。青柳が安定した投球ができるようになれば、チームとしてもますます視界が良好になる。(本紙専属評論家)

◆阪神がDeNAを圧倒して3連勝。一回に大山悠輔内野手(28)の13号3ランで先制。近本光司外野手(28)も4安打3盗塁の大活躍だった。投げては青柳晃洋投手(29)が6回3失点で4勝目。貯金を17とした岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=55勝38敗4分、観衆=3万3213人)。--1、2番が出塁すると得点が入る「まあ、あんだけ出たら、あんだけ残塁も(多く)なるわな。びっくりしたわ。ヒットと同じぐらい残塁があったん」--近本が元気だと打線も活発になる「まあ、そらなあ。きょうはもう走れるピッチャーやったし、なあ。もう二塁打といっしょになるしなあ」--大山の一発が大きかった「そうやなあ。初回なあ。まあ、あの(六回)2点がなかったら完ぺきなゲームだったけどな。ほんまに、なあ。慌てんでもええのに、ワンバウンド放っておいたらええのに。走ってないバッターやのに、お前」--青柳は粘った「そうや。だから最初、左にヒットを打たれたけど、右になあ。おーん。きのうやられた2人にはやっぱりなあ。右には完ぺきに抑えよるもんなあ。まあ、最初は塁に出てもみんなゲッツーでな、うまいことゴロを打たせて、完璧にあれでリズムに乗ったよな」--桐敷も流れを食い止めた「そやねん。だから、いろいろな、おーん、桐敷も十分、いろんな場面で使えるし。選択肢はすごくあるよな、あいつな。ずっと調子いいからな」--ノイジーがここに来て3安打「なんでやろなあ。わからん。わからん。もっとはよ打ってくれたらな」--2点取られた後にすぐ返したのも大きかった「そや、あの1点は大きかった。2点差やったら、ここは塁に出てな、きょうの風もあったし。まああそこで1点取れたんでな。それも2アウトからやろ? あれな。木浪がなあ、あれや、逆つかれて、だからツーアウトからで、あの1点は大きかったよな、もうな、3点差あったらっていうのがあったし、まあ4点なってな、岩崎も休められたしな」--青柳は六回を任せようと思ったのか「いやいや、まだいかそうと思ってたよ。あれ2点なかったら、まだ次七回いかそうと思ってたよ。まあ打順まわってきとったけどな、あれで球数増えたからな、100近くいったら。もうあれはしゃあないけどな」--ミーティングでもあの2人(宮崎、牧)の対策は出てたのか「いやいや、だからもう、きょうは青柳やったからなあ。またちょっと違うわ、きのうまでとな。まあだから、桐敷もうまいこと抑えたから、明日もな、明日左やからな、あの辺はうまいことな、あの2人抑えたらもうな、得点源がホンマもう全然なくなるからな」--まだ順位を気にする段階ではないが、DeNAとは8差に。開幕前からDeNAに一目置いていた「まだ、そんなん関係ないわ。そら、お前、予想やん。いわゆる。阪神がこんなんになったからのう。予想が外れる(笑)」--青柳が3イニング連続の併殺「おお。記録つくれ言うてたんやけどな」--死球の中野は「大丈夫や」

◆七回に2番手でマウンドに上がった桐敷が、1番からの好打順を三者凡退に抑えた。先頭の佐野を遊ゴロ、関根を一ゴロに打ち取ると、宮崎にはフルカウントまで粘られたが最後は150キロ直球で三ゴロ。「短いイニングでも0で抑えることが積み重ね。そこが少しずつ信頼になっていくと思う」と胸を張った。中継ぎで再昇格後は5試合無失点。岡田監督は「十分いろんな場面で使える。選択肢はすごくあるよな。ずっと調子いいからな」と高く評価した。

◆どうにも止まらない!! 阪神はDeNAに7-3で快勝し、3連勝を飾った。近本光司外野手(28)が自身初の1試合4安打3盗塁に加え、1打点5出塁の大暴れ。打って走って打線を引っ張り、チームの4カード連続勝ち越しに貢献した。夏の長期ロードはこれで4勝1敗。暑さを吹き飛ばし、まだまだ勝ちまくるで!!タテジマの稲妻が、横浜を何度も切り裂いた。近本が放った打球が二塁手の頭上を襲い、進撃の合図を告げる。4安打1打点3盗塁5出塁の大暴れでDeNAにダメージを与え、虎を引っ張った。「結果的に引っ張った打球でしたけど、狙いとかタイミングとか配球とかもあるんで。それがあっちに飛んでいったっていう感じですね」一回から虎党をしびれさせる活躍だ。大貫の直球を捉え、鋭い打球で右前へ。続く中野への2球目でスタートを切って、1つ目の盗塁を決めた。大山の3ランで先制のホームを踏むと、二回にも右前打で出塁し、二盗を成功させた。勢いはここで途切れない。青柳の適時打で4―0となった三回、なお2死一、三塁で放った打球は右翼線へ。適時二塁打で5点目を加えた。五回も2死二塁で2番手・上茶谷から右前打を放ち、中野への初球で二盗成功。「(盗塁は)しっかり自分のスタートが切れていた」。七回はバットを一度も振らず、貫禄の四球で5出塁とした。5月14日のDeNA戦(甲子園)以来となる4安打には〝お手本〟があった。7月28日の広島戦(甲子園)で3番の森下が4安打。ルーキーの4安打は自身以来と話を振られた近本は「そうなんですか! 僕も4安打、打ちたいな。3安打でいいから、あと何回かしたい」と語っていた。同じドライチの活躍も発奮材料に、8日後に宣言通りの爆発をみせた。1試合4安打3盗塁は自身初で、球団では1958年の辰市邦輔以来65年ぶりだ。チームが8月1日の中日戦(バンテリンドーム)から3カード連続のビジター遠征に入る中、近本はDeNAとのカード初戦となった4日から2日続けて横浜スタジアムの室内練習場で打ち込みを敢行。スタメンながら唯一控え選手とともにバットを振り、その後グラウンドで通常のフリー打撃をこなした。「自分の練習、準備なだけ。横浜だからとかは関係ない」。右肋骨(ろっこつ)骨折から約3週間で復帰し、今季最長の11試合連続安打中。黙々とバットを振る綿密な準備で、結果を手繰り寄せた。リードオフマンの奮起もあり、打線は7得点と活性化。岡田監督は「もう二塁打と一緒になるしなあ」と近本の機動力をたたえた。横浜スタジアムでの連敗を13で止めた前夜に続く快勝で3連勝。4カード連続勝ち越しで貯金17とした。近本の戦線復帰に合わせるように、夏の長期ロードで調子を上げている。「一試合一試合、全員で戦っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」ヒーローインタビューの最後で横浜の虎党に呼びかけた。帰ってきた近本がこの先も虎をけん引し、チームをアレに近付けていく。(邨田直人)

◆2番・中野は二回の第2打席から四球、四球、故意四球、死球、四球と5打席連続出塁と〝つなぎ役〟で勝利に貢献。「(球が)見えているというよりはストライクが来ていないだけじゃないですか。(打つ)オーラが出ていたんですかね」と笑わせた。七回にはエスコバーの直球が右手を直撃。トレーナーが駆けつけ、球場内は騒然となったが、大事には至らず、フル出場。試合後も「打撲ぐらいだと思うので。大丈夫です」と涼しい顔だった。

◆ノイジーが今季3度目の猛打賞となる3安打を放った。三回1死から中前打で、4点目のホームを踏むと六回には右中間を破る二塁打。八回無死一塁からは右翼フェンス直撃の二塁打で好機を広げた。前日は2安打と、ここにきて打撃の状態は右肩上がり。「甘い球を見逃さず、いい感覚でに打てている。日本の暑さ? 大丈夫です。自分の地元(米テキサス州)も40度近くになっていたから」と頼もしかった。

◆ヒーローの座を狙った横浜のマウンドで粘り切った。青柳が6回8安打3失点(自責1)で後半戦1勝目。持ち味全開の投球でDeNA打線を苦しめた。「結果としていい守備があったので、ゲッツーが3つ続いたのかなと思う。楽になったな、というのはありますね」序盤3イニングはいずれも回の先頭に安打で出塁されたが、動じず注文通りに打ち取って、三回までに3併殺。ゴロピッチャーの神髄を見せつける投球に、岡田監督も「最初は塁に出てもみんなゲッツーでな、うまいことゴロを打たせて、完璧にあれでリズムに乗ったよな」と振り返った。三回には「いいところにいってくれた」と右前に落とす適時打で自らを援護。五回にソロを浴び、5―1の六回には佐藤輝の悪送球をきっかけにピンチを背負ったが、「ピッチャーがカバーしないといけないところ」と、併殺を取ってくれた仲間を思って入魂。2点は返されたが、一打逆転の可能性があるその後の2死満塁では代打・大田を遊ゴロに仕留め、乗り切った。今季4勝目で、その全てがDeNA戦でつかんだ白星だ。ハマキラーぶりは際立っている。「僕の妻の誕生日だったので、意地でも勝ちたかった。本当に勝ててよかったなと思いますね」愛妻と交わしていた「ヒーローインタビューで会おう」との約束は果たせなかったが、プレゼント代わりの勝利は届けることができた。この1勝を後半戦の活躍にもつなげていく。(須藤佳裕)

◆佐藤輝の一塁への悪送球がきっかけとなり、一時2点差に迫られた。5-1の六回1死。宮崎の打球を捕球するも一塁へワンバウンド送球となり、大山が捕球できなかった(記録は佐藤輝の失策)。その後、2死二、三塁から青柳が大和に2点打を浴びた。岡田監督は「あの2点がなかったら完ぺきなゲームだったけどな。慌てんでもええのに。(宮崎は)走ってないバッターやのに、お前」と佐藤輝の守備におかんむりだった。

◆悪い流れを断ち切れない。DeNAは引き分けを挟んで3連敗。本拠地7連敗となり三浦大輔監督(49)は「たくさんのファンの方に見に来ていただいて、声援を送っていただいて、期待に応えられず申し訳ない」と唇をかんだ。先発の大貫が3回5失点でKO。チームとしても近本、中野の1、2番に計10出塁を許した。打線は一回から3イニング連続併殺打の拙攻。青柳に今季の全4勝を献上する屈辱となった。首位阪神に連敗でカード負け越しが決まり、ゲーム差は「8」に広がった。6日に敗れれば自力優勝の可能性が消滅する危機に指揮官は「勝っていくしかないので。全員で何とかしたいという気持ちを持って、また明日臨んでいきます」と言葉を絞り出した。(浜浦日向)

◆2点差に追い上げられた直後の七回2死一、二塁から森下が中前適時打を放って、チームに再び流れを引き寄せた。「なんとかチャンスで一本出せればと思っていた」。エスコバーの152キロ直球に力負けしなかった。一回1死二塁の好機では左前打で、チャンスを拡大。大山の3ランを導いた。「自分が決めてやろうという思いで、これからもしっかり臨みたい」と力を込めたルーキー。岡田監督は「(七回の)あの1点が大きかった」とたたえた。

◆「8・6」の朝を、どんな思いで迎えておられますか? 78年前、広島の街に原爆が投下された、人類史上、最も悲しむべき日。国と国との争い、人と人との憎しみ合いがいかに愚かな末路をたどるか...。旧広島市民球場で公式戦が開催されている頃、すぐお隣、道路を挟んで原爆ドームを見ることができた。カープとの試合のたびに、平和のありがたさを感じたものです。昨日は甲子園球場で開会式のリハーサルも行われた。ことしの「8・6」は夏の高校野球スタートの日でもある。コロナによる厳戒態勢にもピリオドを打たれて、声出し応援も復活。ここでも、普通に野球ができる喜びをかみしめてもらいたい。「野球を仕事にできるのは幸せです」そう言いながら、午前中の鳴尾浜球場から駆け回っていたのはルーキー記者・中屋友那。トラ番部隊が遠く横浜でのDeNA戦を取材しているため、大事な任務を命じられていた。新加入のブルワー投手の取材だ。来日初練習。〝動いている〟新助っ人を目撃したトラ番記者はまだ誰もいない。中屋記者の目が、サンスポの公式の目になる。「キャッチボールはまとまりがあったし、迫力も伝わってきました。真っすぐはかなり強そうな感じがしました。腕が遅れて出てくる、日本人にはいない感じのフォームですね」なんと具体的で、分かりやすい報告だろう。うちのトラ番で、ここまでプロっぽく報告してきた記者が、いたっけなぁ?!この欄でも何度か紹介したように、中屋記者は高知高時代に甲子園に出場経験を持つ。野球を見る目は確か。この程度の報告は当然か。そんなルーキー記者に、ブルワーは誰に似ている?と質問してみたら即答だった。

◆連勝でハマスタの呪縛から完全におさらばやー!! 虎党満面の笑みのえげつないくらいな勝ち方ええね~! 1番近本が4安打1四球に3盗塁、2番中野が5四死球。1、2番で10出塁!! それだけじゃなくて一回にいきなり4番大山の先制3ランに、眠っていた助っ人ノイジーの真夏の夜の夢(?)の3安打などなど猛虎打線大当たり~!!復活途中の先発青柳は6回3失点だけど自責点は1だし、三回まで十八番のゴロを打たせての3ゲッツーで90%復活(あとはスタミナ)と見たのだ!!六回、悪送球でピンチを作ってしまったサトテルちゃん、打つだけじゃなく守備もしっかりの『子供たちが憧れる』選手になろーぜ!!憧れる選手とは、ゲームセットまでグラウンドにいる人です!! 昔なら長嶋さん、ミスターはサードなのにショートゴロどころかセカンドゴロもアウトにしてファンを沸かせたのだ。ちょっと前なら大OBの鳥谷さんです!! 先生なら、ほら目の前にいるよ!! 名手大山さんが!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
55384 0.591
(↑0.004)
-
(-)
46370
(+7)
296
(+3)
49
(+1)
51
(+3)
0.243
(↑0.002
2.750
(↑0.02)
2
(-)
広島
55412 0.573
(↑0.005)
1.5
(-)
45340
(+7)
318
(+3)
60
(+2)
54
(-)
0.248
(↑0.001)
2.910
(-)
3
(-)
DeNA
47463 0.505
(↓0.006)
8
(↓1)
47342
(+3)
340
(+7)
64
(+1)
20
(-)
0.249
(-)
3.230
(↓0.03)
4
(-)
巨人
48471 0.505
(↓0.005)
8
(↓1)
47361
(+3)
356
(+7)
113
(+1)
32
(-)
0.253
(-)
3.590
(↓0.05)
5
(-)
ヤクルト
39552 0.415
(↓0.004)
16.5
(↓1)
47336
(+2)
381
(+4)
79
(-)
52
(-)
0.234
(-)
3.710
(↑0.02)
6
(-)
中日
38572 0.400
(↑0.006)
18
(-)
46289
(+4)
332
(+2)
45
(-)
28
(-)
0.244
(-)
3.100
(↑0.01)