中日(☆11対1★)ヤクルト =リーグ戦15回戦(2023.08.04)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:松葉 貴大(1勝2敗0S)
敗戦投手:サイスニード(5勝6敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(15号・3回裏2ラン),宇佐見 真吾(2号・7回裏ソロ),細川 成也(16号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日が大勝。中日は1回裏、ビシエド、細川、高橋周の適時打で一挙4点を先制する。その後は、細川が2本の2ランを放つなど、終わってみれば13安打で11得点を挙げた。投げては、先発・松葉が5回1失点で今季初勝利。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が今季初めて出場選手登録を抹消された。ここまで94試合出場で打率2割4分、15本塁打、48打点を記録していた。オスナは2日巨人戦(東京ドーム)で7回に三ゴロを放った際に右足を痛めて途中交代。その日の試合後には「大丈夫」と話し、翌3日同戦は「7番一塁」でスタメン出場も、5回に中前適時打を放った際に代走が送られていた。この日は登録抹消されたオスナに代わって、ルーキー北村恵吾内野手(22)が今季2度目の昇格を果たした。イースタン・リーグでは73試合出場で打率2割4分6厘、10本塁打、39打点。岐阜・大垣出身の北村は準地元での中日戦に「7番一塁」でプロ初スタメンで出場した。

◆中日が天敵退治で球団通算5500勝を達成した。本拠地では通算4戦全敗のサイスニードから初回4点を奪うと、3回には細川成也外野手(25)がバースデーアーチとなる15号2ランを放ちKO。8回にはダメ押しの16号2ランで6打点と節目の勝利に貢献した。自らの誕生日も祝福する一撃をサイスニードに浴びせた。4点リードの3回無死一塁。振り抜いた打球は右中間席に飛び込んだ。初回のラッキーな2点適時打に続く2ラン。バンテリンドームでは今季もすでに2敗、15イニング無得点に抑え込まれていた右腕を打ち砕いた。プロ7年目で最高の誕生日となった25歳は「しっかりとらえることができた。すぐに追加点が取れたのでよかったです」と会心の笑みを浮かべた。天敵攻略へ初回集中攻撃を見せた。先頭岡林が18試合連続安打となる三塁打で出塁。3番ビシエドの中堅右を破る二塁打で1点先制。4番石川昂も安打で続き一、三塁。2死後、細川の二塁後方の高く上がった打球が中堅、右翼の三者の間に落ち(記録は右二塁打)、2点を加えた。さらに7試合ぶりスタメン起用の高橋周が中前適時打を放ち、4点を奪った。ビシエドは「好投手から先制できてよかった」。高橋周は「良い流れに乗せてもらった。追加点が取れてよかった」と声を弾ませた。5位ヤクルトとの3連戦に先勝したものの、借金20の最下位と厳しい状況に変わりはない。1936年4月29日、大東京に勝利してスタートした球団勝ち星は巨人、ソフトバンク、阪神に続く4球団目の5500勝となった。この節目の1勝を浮上のきっかけとしたい。

◆ヤクルトは1回の攻防が大敗の結末を招いた。攻撃では1死二塁で二塁走者の並木が遊ゴロで進塁を狙うも三塁をオーバーランして走塁死。直後に村上が右前打を放つも無得点で高津臣吾監督も「いろいろ教えなきゃいけないですね」。守備では2死一、三塁で中日細川の二塁後方の飛球を二塁武岡、中堅塩見、右翼サンタナが"お見合い"して2点適時打に。指揮官も「大きなワンプレー」と2桁失点の起点を振り返った。

◆/自身の誕生日に会心の音\「この音がいいね」と君が言ったから八月四日は成也記念日?プロ野球(2023/8/4)??中日×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#dragons pic.twitter.com/AytH7IQHMx

◆ヤクルトが今季3度目の2桁失点で大敗した。初回に守備の乱れもあって4点を先行されると、防戦一方の展開。高津臣吾監督(54)は1-7と大差が付いた6回の守備から、この日は2安打を放っていた村上宗隆内野手(23)を途中交代させた。その理由について、高津監督は「まあ代わる理由があるので」と話した。この日はスタメン野手でフル出場したのは、1番並木、2番元山、7番北村の3選手だけだった。また、1日に下半身のコンディション不良から1軍復帰したばかりの山田哲人内野手(31)は欠場。高津監督は「予定していた通りです」と説明した。▽ヤクルト北村(岐阜・大垣出身のルーキーが両親も観戦した準地元のバンテリンドームでプロ初スタメンも初安打はお預け)「どんどん振っていくスタイルはしっかり出せた。早くプロ初ヒットを打ちたい」

◆中日が今季初の2ケタ11得点の猛攻で球団通算5500勝を達成した。主役は移籍1年目の細川成也外野手だった。本拠地では通算5戦4敗だったサイスニードから3回に15号2ランを放って天敵右腕をKOすると、8回にはダメ押しの16号2ラン。1回の2点適時打を含め3安打6打点と大暴れした。プロ7年目で特別な1日となった25歳は「(バースデーソングで)祝ってもらったのは初めて。その声援のおかげで打てました。最高の誕生日です」と会心の笑みを浮かべた。1936年4月29日、大東京に勝利してスタートした球団勝ち星は5500勝となったが、現状は借金20の最下位と厳しい。立浪監督は「歴代OBの方が積み上げてきた記録だと思う。歴史のある球団でもある。今は低迷しているが、これからも1つずつ、勝ちにつながるゲームができるようしっかり戦っていきたい」と引き締めた。球団通算5500勝=中日 4日のヤクルト15回戦(バンテリンドーム)に勝利して達成。初勝利は名古屋時代の36年4月29日大東京戦(甲子園)で、通算成績は5500勝5253敗376分け。5500勝到達は巨人、ソフトバンク、阪神に次いで4球団目。▽中日岡林(セ・リーグタイ記録の1試合2本の三塁打で勝利に貢献。連続試合安打を18に伸ばし)「しっかり振った中での結果。必死に走りました」▽中日松葉(5回5安打1失点で今季初勝利)「久しぶりの1軍での登板も、情けない内容で野手、中継ぎに迷惑をかけてしまいました。次の登板までには必ず修正します」

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ内野手(30)が0―4の四回無死二塁で反撃の適時二塁打を放った。「村上が良い形でチャンスメイクしてくれたので自分も後ろに良い形でつなぎたかった。1点ずつ返していきます」四回先頭の村上が中堅フェンス直撃の二塁打を放ち、好機を演出。サンタナがカウント2―2から内角低め119キロを捉え左翼線へ。二塁へヘッドスライディングする気迫あふれるプレーで、反撃ののろしをあげた。サンタナは前日3日の巨人戦(東京ドーム)で1―2の九回無死一、二塁の一打同点の好機で一度もバットを振ることなく3球で見逃し三振に倒れた。試合後、高津監督は「あそこでバットを振ってほしかった。サンタナにね」と苦言を呈していた。一夜明け、雪辱の一打を放った。

◆期待の新人が初めて先発オーダーに名を連ねた。ヤクルトのドラフト5位・北村恵吾内野手(22)=中大=が「7番・一塁」で出場。故郷の岐阜県大垣市に近い名古屋市のバンテリンドームナゴヤでの試合に気合が入っていた。「初めてスタメンで出るところが小さい時からずっと来ていた球場。親近感もあって、やってやるという気持ちも強くありますし、頑張りたい」二回無死二塁の第1打席は投ゴロ野選。四回1死二塁で迎えた第2打席では左邪飛に倒れたが、もう少しでプロ初本塁打となるような大飛球だった。今季イースタン・リーグでは73試合に出場し打率・246で、リーグ3位の10本塁打を誇るパンチ力をみせた。今季2度目のチャンスだ。5月6日に初昇格を果たすと、同日のDeNA戦(神宮)に代打出場。相手投手の失策で出塁し、プロ初得点をマークした。だが同10日に出場登録選手を外れ、2軍で打撃コーチらと配球についてやカウントごとの待ち方などを改めて勉強し直してきた。正一塁手のオスナが下半身のコンディション不良で抹消されたことによって、北村がこの日再び昇格。「久しぶりに上がったので緊張感はありますけど、しっかりと2軍でやってきたことを自信をもって、結果を気にせずに(思い切って)やっていきたい」。六回2死一塁の第3打席は二ゴロに倒れた。

◆先発したヤクルト・サイスニード投手(30)は3回6安打6失点で降板し、今季6勝目とはいかなかった。「自分の投球ができなかった。試合を作ることができず悔しいです」一回先頭の岡林にいきなり中越え三塁打を浴びると、1死からビシエドに右中間へ先制の適時二塁打を献上。さらに2死二、三塁からは細川、高橋周に連続適時打を許し、一気に4点を先制されてしまった。二回は2四球を出しながらも無失点としたが、三回に再びつかまり、2失点。前回登板で来日初完投初完封をマークしたバンテリンドームでの登板だったが、好投再現とはいかなかった。

◆中日が13安打、今季最多の11得点で大勝した。一回にビシエド、細川の適時二塁打などで4点を先行。細川は三、八回に2ランを放ち、計6打点の活躍だった。松葉は5回を1失点で今季初勝利。ヤクルトは投手陣が振るわずに3連敗。

◆中日・岡林勇希外野手がセ・リーグタイの1試合2本の三塁打を放った。一、四回と先頭打者として中越えと右中間にはじき返し、いずれもホームを踏んだ。「自分が塁に出て、みんながつながってくれたので良かった」とうれしそうに振り返った。これでリーグトップの9本目。10本で最多だった昨季に続いて2桁到達を目前にしている。

◆ヤクルトは攻守で精彩を欠いて3連敗。一回につまずいた。1点を先制され、なお2死一、三塁。細川の飛球が武岡とサンタナ、塩見の間に落ち、2点を献上した(記録は二塁打)。この回に計4失点。高津臣吾監督(54)は「1点で終わっていたのが、2点タイムリーになってしまった。大きなワンプレーでした」と厳しい表情だった。投手陣は、先発のサイスニードが今季最短の3回を6失点。救援陣も流れを止められず、2日の巨人戦から3試合連続で3本塁打以上を許し、大量11点を失った。正一塁手のオスナが離脱した打線は1得点のみ。高津監督は「チャンスがなかった。一回(の好機)に1点を取っておけば違った感じになったかな」と嘆いた。(森祥太郎)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
54384 0.587
(↑0.005)
-
(-)
47363
(+5)
293
(+2)
48
(-)
48
(+2)
0.241
(↑0.001)
2.770
(↑0.01)
2
(-)
広島
54412 0.568
(↑0.004)
1.5
(-)
46333
(+4)
315
(+3)
58
(+1)
54
(-)
0.247
(-)
2.910
(↑0.03)
3
(-)
DeNA
47453 0.511
(↓0.006)
7
(↓1)
48339
(+2)
333
(+5)
63
(+1)
20
(-)
0.249
(-)
3.200
(-)
4
(-)
巨人
48461 0.511
(↓0.005)
7
(↓1)
48358
(+3)
349
(+4)
112
(-)
32
(-)
0.253
(-)
3.540
(-)
5
(-)
ヤクルト
39542 0.419
(↓0.005)
15.5
(↓1)
48334
(+1)
377
(+11)
79
(-)
52
(+2)
0.234
(↓0.001)
3.730
(↓0.09)
6
(-)
中日
37572 0.394
(↑0.007)
18
(-)
47285
(+11)
330
(+1)
45
(+3)
28
(-)
0.244
(↑0.001
3.110
(↑0.02)