広島(0対0)DeNA =リーグ戦18回戦(2023.08.03)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
0000000000000500
広島
0000000000000600
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆広島は先発・床田が9回5安打無失点の快投を披露。対するDeNAの先発・バウアーも、10回を4安打無失点に封じる熱投を見せる。両先発の降板後は広島が3投手、DeNAが2投手の継投で無失点のまま踏ん張り、白熱した投手戦は規定により引き分けに終わった。

◆DeNAトレバー・バウアー投手が待ちわびた登板に臨んだ。7月27日の前回登板から中6日。「中3日でもいける」が口癖だけに「前回投げた時を覚えてないぐらいだ」とアメリカンジョークを飛ばした。悩まされてきた副鼻腔(びくう)炎、のどの痛みも「ほとんど健康になった。前回投げた時より大分いい」と体調を回復してきた。広島戦は今季4試合目の登板だが、マツダスタジアムでは初対戦となった。広島ファンのスクワット応援には「盛り上がってもらえると、より多くの力を出させてもらえる。逆に、僕に力を出させたくないなら、みんな静かに座って応援しているといい」とパワーをもらった。トランペットに合わせて歌う日本の応援はお気に入りで「米国では客が2000人ぐらいのチームもある。その中でプレーするのは難しい。野球の試合は世界中でどこでも、こういうスタイルの応援で盛り上がるといい」と話した。野球に導いてくれ、感謝している両親が来日している。身長185センチは米国では大きい方ではない。「おそらく、これ以上は大きくならない。おなかが出ることはあるかもしれないが」と冗談を飛ばしつつ「大きくはないけど『一番、一生懸命取り組むことはできる』と教えられた」。名古屋では松阪牛ステーキをふるまったが、白星が最高のプレゼントになることは間違いない。初回は2安打を打たれたが、リプレー検証で盗塁がアウトに覆ると波に乗った。4番上本を空振り三振させて無失点で切り抜けると、得意の「ソードセレブレーション」を披露。回を追うごとに球速も154キロまで上げて、2~7回まで無安打投球。「私の経験でいうと、プレーオフに行くチームと行かないチームの差は、才能や選手の能力が分けることはほとんどない。違うのは基礎的なことがしっかりやれるか」。ワールドシリーズ経験者が手本を示し、上位を追う切り札となる。【斎藤直樹】

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が球団の外国人投手では3人目となるシーズン100奪三振をマークした。9回2死、小園から、この試合5個目を空振りで奪った。DeNAでは03年にドミンゴ・グスマンが123三振、17年にジョー・ウィーランドが112三振をマークしていた。1回2死一塁で上本からハーフスイングの空振り三振を奪った際には、刀で切るような「ソードセレブレーション」を見せていた。

◆広島は9回無失点の先発床田寛樹ら4投手がDeNA打線を無失点に抑え、引き分けに持ち込んだ。打線は今季4度目の対戦となるバウアーを相手に、10回まで三塁を踏めず。代わった11回は2死満塁とするも、秋山が二ゴロに倒れた。新井監督は「残り試合が少なくなっていく中で、勝率を考えるとすごく価値のある引き分けだったと思います」と、今季2度目の引き分けを前向きに捉えた。▽広島床田(9回無失点の好投に)「カーブでもパームでもストライクが取れましたし、ツーシームで強弱をつけながらうまく打ち取れた」

◆DeNAトレバ-・バウアー投手(32)が球場をどよめかせた。延長10回、当然のようにマウンドに上がった。9回まで3安打無失点で110球。先発の外国人が延長回まで投げるのは10年ペン(ロッテ)以来でDeNAでは02年ホルト以来21年ぶり。バウアーは大学時代以来だった。安打と敬遠で2死一、二塁のピンチは、この日最速タイの154キロ直球で押した。最終123球目は153キロで左飛に打ち取った。両親が陣取るスタンドに両手を上げて、ベンチへ戻った。援護がなくても、できる仕事は遂行した。「最後まで投げたかった。負けるのが嫌いだから。試合が決まる前に降りたくない。疲れたように見えたかい? 154キロが出たように10回はアドレナリンが出ていた。今夜は寝られないんじゃないかな。相手投手もいい投球だったけど、勝たないといけなかった」。2位広島との3連戦は1勝1敗1分け。4位転落は免れた。規定投球回、100奪三振にも到達し、ワールドシリーズ経験者が手本を示した。▽DeNA三浦監督(バウアーについて)「力投してくれたので、何とか点を取ってあげたかった。完璧だった。(10回続投は)100球と決めているわけじゃないし、バウアーもいけるということで、投手コーチにも確認していってもらった」

◆3位DeNAが延長12回、0-0で2位広島に引き分けた。4月15日以来の4位転落を免れた。中6日で先発したトレバー・バウアー投手(32)が快投した。初回に2安打を打たれたが、盗塁刺と三振で切り抜けると、勢いに乗った。2回から7回までは無安打投球。9回までに110球を投げたが、延長10回も続投。補回(延長イニング)まで投げた外国人投手は、DeNAでは02年のホルト以来21年ぶりとなった。10回は2死一、二塁のピンチでこの日最速タイの154キロを出すなど、無尽蔵のスタミナを見せつけた。最後は153キロ直球で田中を左飛に打ち取り、スタンドを見つめて両手を上げて、マウンドを降りた。延長11回は先頭打者で、代打西浦が告げられた。バウアーは10回123球を投げて。4安打5三振3四死球で無失点だった。

◆3位DeNAが延長12回、0-0で2位広島に引き分けた。4月15日以来の4位転落を免れた。中6日で先発したトレバー・バウアー投手(32)が快投した。初回に2安打を打たれたが、盗塁刺と三振で切り抜けると、勢いに乗った。2回から7回までは無安打投球。9回までに110球を投げたが、延長10回も続投。補回(延長イニング)まで投げた外国人投手は、DeNAでは02年のホルト以来21年ぶりとなった。「1回の2安打以降はスムーズにいけた。最終的に勝てなかったので、それが必要だった。延長10回は大学で1回投げたことがある。プロでは初めて。試合を全て投げたいと思っている。負けるのが嫌いだから。試合が決まる前に降りると負ける可能性がある」。10回は2死一、二塁のピンチでこの日最速タイの154キロを出すなど、無尽蔵のスタミナを見せつけた。最後は153キロ直球で田中を左飛に打ち取り、両手をスタンドを見つめて上げて、マウンドを降りた。延長11回は先頭打者で、代打西浦直亨が告げられた。「疲れているように見えたかい。最速の154キロが最後のイニングに出た通り。10回にアドレナリンが出ていたので今夜は寝られそうにないよ」。バウアーは10回123球を投げて、4安打5三振3四死球で無失点だった。それでも、勝てなかったことに満足はしていない。「今日は勝たないといけない試合だった。そこはフラストレーションがたまる」。負ければ4位転落の危機をさけたが「順位は見ているが、一番大事なのはシリーズに勝ち越すこと。相手投手もいい投球していい試合にはなったが、自分たちが勝たないと、しっかりした野球を続けていかないと」。ワールドシリーズ経験者は、気を引き締めた。

◆広島が延長12回の末、引き分けた。先発床田は走者を出しながら粘り強い投球。味方の好守もあり、9回を無失点に抑えた。延長戦は矢崎、島内、栗林が無失点でつないだ。DeNA先発バウアーの前に三塁を踏めなかった打線は11回に2死満塁とするも、秋山が二ゴロに倒れた。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。-投手陣が頑張った新井監督 よく頑張った。トコ(床田)もナイスピッチングでしたし、ブルペンもすごく頑張ってくれましたし、本当によく守った。ピッチャーもナイスピッチングだったし、よく守って引き分けにしたと思います。残り試合が少なくなっていく中で、勝率を考えるとすごく価値のある引き分けだったと思います。-床田は前回指をつったが、不安を感じさせない投球新井監督 本当に素晴らしいピッチングでした。勝ちをつけてあげたかったんですけど、何も言うことない、素晴らしいピッチングでした。-バウアーとは4度目の対戦だった新井監督 対戦が増える中で、相手もこちらを研究してくる。今日は(これまでと)変わった配球をしていたと、見ていて感じました。長いシーズン、何度も対戦していくので、ある意味いたちごっこ的なところがある。-守りも良かった新井監督 投手も良かったですけど、守備でも攻めていた。引き分けましたが、本当にいい引き分けだっと思います。-2軍では西川が練習。めど新井監督 順調にいけば来週かな。今、確認している段階なので。順調にいけば来週あたりになると思います。

◆3位DeNAが延長12回、0-0で2位広島に引き分けた。バウアーが延長10回まで123球、4安打無失点と好投したが、打線は2併殺打で好機をつぶし、援護点が取れなかった。三浦監督は「バウアーに点を取ってやりたかった。ランナーを出しても粘っていた。勝ちをつけられず申し訳なかった」と話した。7回無死一塁、この試合で3安打目を放った大田泰示に代走梶原昂希を出した。エンドランを仕掛けるも、大和の三塁ゴロは併殺打となった。9回は先頭の宮崎敏郎が死球で代走に知野直人を送った。ここは4番牧秀悟が遊ゴロ併殺打に倒れた。広島先発の床田寛樹に翻弄(ほんろう)された。全5安打は、桑原将志が2安打、大田が3安打だった。三浦監督は「クワとタイシがよく打ってくれたけど、その2人だけだった。チャンスはつくったけど、なかなか点が取れなかった。クリーンアップがノーヒットだったので」と打線を嘆いた。2位広島との3連戦は1勝1敗1分け。「ゲーム差は縮められなかったけど、引き分けをプラスに捉えて、明日も移動ゲームだけどしっかりやっていきたい」と切り替えた。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(34)が広島18回戦(マツダスタジアム)の9回、足に死球を受け、代走知野と交代した。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が10回123球、4安打無失点の快投を見せた。今季8勝目を目指した右腕は、九回終えた時点で110球の球数だったが、打線も九回まで援護なく無得点。延長十回が始まると一番乗りでグラウンドに飛び出した。十回1死から秋山に左前打を許したが、上本の捕前犠打、申告敬遠で2死一、二塁から田中を左飛に斬った。九回2死で小園から奪った空振り三振がこの日5個目の三振。今季100奪三振に到達。気温33度を超えた広島で驚異的なスタミナを見せた。

◆気温33度を超えたマツダスタジアムだったが、涼しい顔でアウトを積み重ねた。DeNAのトレバー・バウアー投手(32)=前ドジャース=は球数を抑えてイニングを進め、広島打線を料理。尻上がりに球威も上がった。前回登板から中6日が空き「前回投げたときのことを覚えてないくらい」と冗談を飛ばしたが、2位・広島との対戦に「とにかく勝たないといけないというのはあるが、上位のチームだからと特別考える必要はない。これからは勝たなければいけない試合しかない。自分の考え方の部分は変わらない」と強気な姿勢を貫く。七回にギアが上がった。先頭の野間を四球で歩かせると、続く秋山にはこの日最速となる154キロをマーク。5球目のナックルカーブで投ゴロ併殺打としピンチの芽を摘み取ると、上本は切れ味鋭いスライダーで空振り三振。まだ余力を残した様子でベンチに腰掛けた。しかし、打線が広島先発・床田に苦戦。痛恨だったのは七回だ。先頭で左前打を放った大田に三浦監督は代走を起用。続く大和が三ゴロ併殺打に倒れた。この時点でチーム計5安打のうち3安打を放ち、前日2日の同戦でも3安打を放っていた大田をベンチに下げてまで動いたが、奏功しなかった。バウアーは10回4安打無失点、123球の力投だった。打線の援護なく8勝目はならなかった。チームは今季3試合目の引き分けとなった。

◆両チーム無得点で引き分けた。広島は床田が9回5安打無失点と粘ったが、延長に入ってサヨナラ勝ちの好機を再三逃した。DeNAはバウアーが10回無失点の力投も、打線が八回以降は無安打と援護できなかった。

◆DeNAの攻撃だった延長十回表にゼロが刻まれると、グラウンドに一番乗りで飛び出した。十回裏の2死一、二塁。トレバー・バウアー投手(32)は123球目となる153キロの直球で押し切る。田中を左飛に打ち取り、両手を掲げた。「俺が疲れているように見えた? 一回の2安打以降はスムーズに試合を進めることができた」プロでは初となる10回を投げ、来日初の無失点投球(被安打4)。球団の助っ人が10回を投げたのは02年のクリス・ホルト(1失点、通算11勝)以来、21年ぶりだった。九回を終えて110球だったが「体力的には疲れていない」と続投を志願。気温33度に達したマツダスタジアムで十回も154キロを計測するなど球威は最後まで落ちず、驚異のスタミナを披露した。両親に雄姿を届けた。来日中の父・ウォーレンさん、母・キャシーさんが観戦。幼少期に投手を志すと決めてから、野球経験のないウォーレンさんが投球フォームを含めた動作分析を手助けしてくれた。「幼い頃、アメリカでは体は大きくないだろうが、一番、一生懸命に取り組むことはできるだろうと(アドバイスされた)。その話をしてくれていなかったら、こうはなれていなかった」と感謝した。規定投球回に達し、防御率2・95でリーグ7位。好投で恩返しをして「両親は喜んでいると思う」と一瞬、笑みを浮かべた。援護がなく引き分けに終わったが、負ければ4位転落の危機を救って3位を死守。それでも4位の巨人にゲーム差なしに迫られただけに「一番、大事だったのは今日の試合に勝つこと」と残念がった。(横山尚杜)

◆マツダスタジアムのスコアボードはゼロが24個記された。3時間21分の熱戦の末にスコアレスドロー。広島・新井監督は「よく頑張った」と前向きに受け止め、その理由を明かした。「残り試合が少なくなっていく中で、勝率を考えると価値ある引き分けだった」先発の床田が9回5安打無失点で試合をつくり、十回からは矢崎、島内、栗林が1人の走者も出さない完璧な投球だった。野手陣は延長十回2死一、二塁で田中が左飛、十一回2死満塁では秋山が二ゴロに倒れ、2度のサヨナラ機を逃したが、鉄壁の守備で得点を許さなかった。今季2度目の引き分けで首位阪神との差は1・5ゲームに広がった。けがで離脱した主力の西川らが戻ってくるまで粘っコイ戦いを続け、勝負どころと定める「8月中旬」にスパートをかけたい。(柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
53384 0.582
(↑0.004)
-
(-)
48358
(+5)
291
(+2)
48
(-)
46
(-)
0.240
(↑0.001)
2.780
(↑0.01)
2
(-)
広島
53412 0.564
(-)
1.5
(↓0.5)
47329
(-)
312
(-)
57
(-)
54
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.940
(↑0.05)
3
(-)
DeNA
47443 0.516
(-)
6
(↓0.5)
49337
(-)
328
(-)
62
(-)
20
(-)
0.249
(↓0.001)
3.200
(↑0.04)
4
(-)
巨人
48451 0.516
(↑0.005)
6
(-)
49355
(+2)
345
(+1)
112
(+2)
32
(+1)
0.253
(-)
3.540
(↑0.02)
5
(-)
ヤクルト
39532 0.424
(↓0.005)
14.5
(↓1)
49333
(+1)
366
(+2)
79
(-)
50
(-)
0.235
(-)
3.640
(↑0.02)
6
(-)
中日
36572 0.387
(↓0.004)
18
(↓1)
48274
(+2)
329
(+5)
42
(-)
28
(+1)
0.243
(-)
3.130
(↓0.02)