オリックス(☆3対2★)楽天 =リーグ戦15回戦(2023.08.02)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:平野 佳寿(3勝1敗16S)
敗戦投手:安樂 智大(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】岡島 豪郎(6号・7回表ソロ)

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◆オリックスがサヨナラ勝利。オリックスは1点を追う7回裏、宜保のこの日2本目となる適時打で同点とする。その後9回には、2死満塁の好機で茶野の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・平野佳が今季3勝目。敗れた楽天は、6番手・安樂が踏ん張りきれなかった。

◆/2013年の日本一メンバー\今日のベンチ入り選手で唯一の存在岡島豪郎が勝ち越しホームラン?プロ野球(2023/8/2)??オリックス×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#rakuteneagles pic.twitter.com/Fs7qD0AYM5

◆オリックスが1つのプレーの判定を巡り"一触即発"となった。7回に2-2の同点に追いつき、なお1死一、二塁。迎えた中川圭の打球は、右翼への大きな飛球となった。二塁走者の宜保、一塁走者の紅林は走り出していたが、右翼手に捕球されると、それぞれすぐさま帰塁した。しかし、紅林が二塁を通って戻る際、空過していたのではないかと楽天石井監督がリクエスト。リプレー検証の末、責任審判が「二塁着塁の際、紅林選手が踏み直していないのでアウトとします」とアナウンスし、攻守交代となった。これに一塁ベースコーチの田口外野守備走塁コーチが猛抗議。審判団の元へと詰め寄った。水本ヘッドコーチらが間に入り輪は解けたが、その後中嶋監督も審判団へ説明を求める様子があった。普段は温厚な田口コーチが、1プレーへの執念をのぞかせた。

◆楽天は首位オリックスにサヨナラ負けを喫し、2連敗となった。9回2死満塁、6番手安楽が茶野に痛恨のサヨナラ打を浴びた。先発したドラフト1位荘司康誠投手(22)は最速153キロの直球を軸に5回を100球、5安打1失点。4四球を出しながらも最少失点で踏みとどまった。右腕は「カウントを悪くして、球数が多くなってしまいました。5回しか投げられず、皆さんに申し訳ないです」と振り返ったが、敗戦の中で今後につながる粘投だった。

◆オリックス茶野篤政外野手(23)が、プロ初のサヨナラ適時打で熱戦に終止符を打った。2-2のまま迎えた9回2死満塁。楽天安楽の直球にフルスイング。そのまま2球目、150キロ直球を完璧に捉えた。「打席に入る前から初球から行こうと思っていたので、振れたことがまずはよかったです」。初めての手荒い祝福に顔をほころばせた。開幕直前に支配下登録され、開幕スタメンを奪取。一時は打率トップにも立ったが、調子を落として7月上旬に2軍へ降格した。大切にするのは積極性。中嶋監督からも長所を出すように逐一アドバイスをもらい、持ち味を取り戻した。最後までもつれた激戦。7回の攻撃では紅林の帰塁が空過とみなされ、一塁ベースコーチの田口外野守備走塁コーチが、審判団へ猛抗議する一幕もあった。それも1プレーにこだわるからこそ。執念が1つの勝利につながった。ルーキーのサヨナラ打は、球団では57年ぶりの快挙。仕事を果たしたルーキーに指揮官も「初球、1打席目だし、振って行くべきだなと思うので、しっかり振れてたので、良かったと思います」とたたえた。これで貯金20の大台に到達。さらに球団通算5500勝に王手をかけた。3連覇へ向けて、弾みのつく1勝となった。【磯綾乃】ルーキー茶野がプロ初のサヨナラ安打。新人のサヨナラ安打は今年の森下(阪神)と村松(中日)がいるが、球団では阪急時代の66年に7月3日近鉄戦でサヨナラ本塁打の住友、8月5日近鉄戦でサヨナラ安打の長池の2人が記録して以来、57年ぶり。また、育成出身ルーキーのサヨナラ打は茶野が初めてだ。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリックス茶野篤政がプロ初のサヨナラ打! その前には広岡大志が好捕をみせるなど攻守で光るプレーが出て快勝です!

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(32)が2日、出場選手登録を抹消された。杉本は、ここまで70試合に出場し、打率・240、チーム最多の12本塁打、26打点の成績。1日の同戦では、プロ8年目にして初めての犠打も記録し、「いつも練習しているので、決められてよかったです」と言葉を残し、球場を後にしていた。

◆オリックス・田嶋大樹投手(26)が3日の楽天戦(京セラ)で先発。5月31日の広島戦(京セラ)以来約2カ月ぶりの先発に「まあ、楽しみというのは一つあると思うので、特に何も考えずにいきたいなという感じですね」と胸を躍らせた。6月6日に左前腕の張りで出場選手登録を抹消されるまで、ローテーションを守り続け、9試合に登板し、4勝3敗。2軍で不安を取り除き、万全のコンディションを整えてきた。新たなスタートとなるが、「本当に真っ白な白紙状態のイメージでいきたいなという感じですね」と誓った。

◆同じ失敗は繰り返さない。もう一度の勝利の味を-。オリックス・宮城大弥投手(21)が、久々の白星をつかむために奮投した。「いつも通りというか、キャッチボールからいい球が投げられるように練習してきました」一回先頭の村林を一度もバットを振らせず3球で見逃し三振に斬ると、1安打と四球で走者は背負ったものの、無失点で立ち上がった。前回7月26日のソフトバンク戦(京セラ)では自己ワーストとなる3被弾で4敗目(6勝)を喫した。6月16日のヤクルト戦(神宮)以来、1カ月以上に渡って白星から遠ざかっている。先発ローテーションの左の柱として、これ以上引きずるわけにはいかなかった。三回までゼロを刻み続けたが、四回に試練が訪れた。連打で無死一、三塁のピンチを背負い、伊藤裕の遊ゴロ併殺の間に先制点を献上した。ただ、バックが盛り立ててくれたことで、なんとか踏ん張った。五回にも3連打で1死満塁とされたが、小深田の三直をつかんだ宗が、そのまま三塁を踏み併殺でしのいだ。今季は2度の完封あった一方で大量失点もあり、好不調の波が激しく出ている。緩急を生かした投球の持ち味だが、この日は100キロ未満のカーブも減らし、六回まで粘りの投球を続けていった。6月27日に首位に立ってから快調に走るチームは、試合前時点で54勝35敗2分けとし、2014年9月2日以来、実に9年ぶりの貯金20を目前に控えていた。0-1の五回に宜保の中前適時打で同点に追いつき、一丸での粘りはこの日も出た。宮城は6回6安打1失点で同点のまま降板。強力なリリーフ陣にゲームを託したが、七回に登板した2番手の宇田川が、岡島に勝ち越しの6号ソロを許してしまった。(北池良輔)

◆オリックスがサヨナラ勝ちで4連勝。2―2の九回2死無走者から四球、安打、四球で満塁とし、途中出場していたルーキー茶野が中前に殊勲打を打ち返した。平野佳が3勝目。楽天は2度のリードを守れず、最後は安楽が打たれた。

◆嫌な流れもすべてルーキーが振り払った。中前で打球を弾むと、飛び出したナインにウオーターシャワーで祝福された。オリックスが伏兵、茶野の一打で今季6度目のサヨナラ勝ちを収め、9年ぶりに貯金を大台の20に乗せた。「とりあえず打ててよかったなと。それだけでした」2-2の九回2死満塁で6番手・安楽と向かい合った。八回から代走で途中出場し、この日の初打席。「まっすぐを打たないと勝負にならない」。腹をくくって初球からスイングをかけ、2球目の外角高め、150キロを中堅へはじき返した。2度のビハインドを追いついたにも関わらず、一時は嫌なムードも漂った京セラドームを、歓喜の空間に一変させた。微妙な判定があったのは、2-2に追いついた直後の七回だった。1死一、二塁で、4番・中川圭が放った飛球を右翼・小郷が背走して好捕。二塁を回っていた一走の紅林が、二塁を踏み直さず空過して一塁へ戻ったと楽天側からアピールされた。リプレー検証の結果はアウト-。責任審判の名幸審判員からのアナウンス後も、納得できない田口一塁ベースコーチ、中嶋監督、水本ヘッドコーチは一塁ベンチから飛び出した。場内がざわつき、後味が悪い試合になりかねなかったが、育成D4位で今季、四国IL徳島から入団したばかりの23歳の伏兵が、ひと振りでけりをつけた。2位・ロッテが敗れたため、今季最大の5ゲーム差に広がり、もはや独走状態に。貯金20は、ソフトバンクとデッドヒートを繰り広げ2位となった2014年9月2日に記録して以来、約9年ぶりだ。厳しい暑さの夏本番に入り4連勝と、勢いは加速するばかりだ。「雰囲気もすごくいいので、シーズン終わるまで突き抜けてくれたらいいかな」殊勲打の茶野が言い切った。いかなる状況でも、最後まで勝利をあきらめずいたくましいナイン。3連覇への道筋にさえぎるモノは見当たらない。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
55352 0.611
(↑0.004)
-
(-)
51355
(+3)
295
(+2)
80
(-)
31
(-)
0.257
(-)
2.970
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
47374 0.560
(↓0.006)
5
(↓1)
55321
(+6)
313
(+8)
61
(+1)
49
(-)
0.236
(-)
3.360
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
46442 0.511
(↓0.006)
9
(↓1)
51328
(-)
317
(+2)
63
(-)
41
(-)
0.244
(↓0.002)
3.170
(↑0.01)
4
(-)
楽天
43491 0.467
(↓0.006)
13
(↓1)
50318
(+2)
367
(+3)
78
(+1)
65
(-)
0.239
(-)
3.540
(↑0.01)
5
(-)
西武
41501 0.451
(↑0.007)
14.5
(-)
51262
(+2)
299
(-)
60
(-)
59
(-)
0.232
(-)
2.900
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
40550 0.421
(↑0.006)
17.5
(-)
48307
(+8)
315
(+6)
70
(-)
53
(-)
0.231
(↑0.001)
2.970
(↑0.02)