巨人(☆9対2★)ヤクルト =リーグ戦15回戦(2023.08.02)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
33001101X91215
勝利投手:グリフィン(5勝5敗0S)
敗戦投手:高橋 奎二(4勝7敗0S)

本塁打
【巨人】坂本 勇人(11号・1回裏ソロ),岡本 和真(23号・1回裏2ラン),ブリンソン(8号・2回裏ソロ),坂本 勇人(12号・2回裏2ラン),岡本 和真(24号・5回裏ソロ)

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◆巨人は2点を追う1回裏、坂本のソロと岡本和の2ランで逆転に成功する。続く2回にもブリンソンのソロと坂本の2ランが飛び出すなど、終わってみれば12安打で9得点を挙げた。投げては、先発・グリフィンが7回2失点の好投で今季5勝目。敗れたヤクルトは、先発・高橋が乱調だった。

◆「キツネダンス」ならぬ「ウサギダンス」が披露され、場内がざわついた。試合前、うさ耳のカチューシャに白の衣装をまとった男女約20人の集団がグラウンドに登場。独特なリズムの音楽に乗せて、ウサギのような振り付けのダンスを披露した。この日は「とっとりナイター」として開催。鳥取県は砂丘だけでなく、神話「因幡の白うさぎ」の舞台としても有名で、同県をPRをした。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が、1カ月半ぶりとなる"復帰後初アーチ"を放った。2点を追う1回1死、ヤクルト高橋の初球127キロのチェンジアップを仕留めた。左中間席への確信の11号ソロ。6月16日の楽天戦(東京ドーム)のサヨナラ3ラン以来の1発に「ひと振りで仕留められてよかったです。次の打席も打てるように頑張ります」と、反撃ののろしを上げた。さらに2点リードの3回2死一塁からは左翼席へ2打席連続本塁打となる12号2ランでリードを拡大。昨年7月3日広島戦以来、1年ぶりとなる2打席連発に「グリフィンを援護できてよかったです。このまま優位にゲームを進めていきたいです」と振り返った。坂本は6月23日広島戦の走塁時、右太もも裏肉離れで離脱。1カ月間、ジャイアンツ球場でリハビリを行い、7月28日の中日戦(東京ドーム)で1軍に復帰した。復帰後は16打数8安打、打率5割で6打点と存在感を示している。

◆格闘技K-1の元3階級制覇王者・武尊(32)が、始球式で快速球を披露した。「とっとりナイター」として開催されたこの日、鳥取・米子市出身で「とっとりふるさと大使」の武尊が巨人のユニホーム姿で登場。ダイナミックな投球フォームから、ショートバウンドで投げ込み、110キロを計測した。昨年の始球式での104キロを上回り、両手を掲げてガッツポーズした。場内の歓声に丁寧に応えてベンチに下がると、原監督と力強い握手を交わしてベンチ裏へ降りていった。武尊は「緊張しましたが、昨年の104キロを超える110キロを出せて良かったです。次があれば120キロを出したいです。小さいころからジャイアンツファンで、ずっと野球をやってきました。ジャイアンツにはたくさんの夢をもらいました。ジャイアンツファンの皆さんは仲間だと思っています。僕の応援もよろしくお願いします」と呼びかけた。

◆/待っていたこの男の一発\坂本勇人が復帰後初アーチ第11号ホームランで反撃開始???プロ野球(2023/8/2)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/rZzN2UhNsg

◆巨人岡本和真内野手(27)が23号逆転2ランを放った。1点を追う1回1死二塁、ヤクルト高橋の低め115キロカーブをすくい上げた。高く上がった打球は左翼席に着弾した。ダイヤモンドを1周し、ベンチで満面の笑みでハイタッチを交わした。4試合ぶりの1発。23号はリーグトップで、猛追するヤクルト村上との差を4本に広げた。「チャンスだったので初球から思いきっていこうと打席に入りました。いい感触で打つことができ、逆転できてよかったです」と積極的に振りにいき、最高の結果となった。初回に2点を先制された中での攻撃だった。坂本が復帰後、初アーチとなる11号ソロで反撃の口火を切り、主砲がたたみかけた。すぐに試合をひっくり返した。

◆/和真はここにいる\4番岡本和真が昨日の借りを返す一振り23号は逆転の2ランホームラン???プロ野球(2023/8/2)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/biSJvz3BbX

◆巨人打線がヤクルト高橋を捉え、2回までに4本塁打を浴びせた。1回に先発グリフィンが2点を先制されるも、打線がすぐさま試合をひっくり返した。2点を追う1回1死、坂本が初球を仕留めて、左中間席へ11号ソロを運んだ。さらに1死二塁から岡本和が左翼席への23号2ランで逆転に成功した。続く2回には先頭のブリンソンが左翼席に8号ソロを放つと、2死一塁からは坂本が昨年7月3日広島戦以来、1年ぶりの2打席連続アーチを決めた。2回までで4本塁打6得点の猛攻で、巨人打線の破壊力を見せつけた。

◆/#坂本勇人はなぜ神なのか\言葉通りに2打席連続ホームラン??最高のショートストップが降臨!?プロ野球(2023/8/2)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/cmxxzzwLst

◆/昨日の鬱憤を晴らす一発攻勢\ブリンソンも初球を狙った!チーム3本目のホームラン???プロ野球(2023/8/2)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/AjaMgpFcsA

◆/キング独走!\岡本和真の今日2発目は看板直撃の一発??ホームラン打点で単独トップに立った???プロ野球(2023/8/2)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/MdDlFhJeTY

◆巨人岡本和真内野手(27)が看板直撃の飛距離136メートル特大ソロをぶち込んだ。4点リードの5回先頭、3ボールからヤクルト尾仲の外角高め147キロ直球をフルスイングした。打球はぐんぐん伸びて左中間席上部の「スターツコーポレーション」のビジョン広告を直撃。特大の24号ソロでリードを広げ、ベンチ前で「よっしゃ!」と叫んだ。岡本和は「しっかりと捉えることができました。いい追加点になってよかったです」と振り返った。ビジョン広告に直撃したことにより、ビッグボードホームラン賞として賞金100万円が贈呈される。1点を追う1回1死二塁には、ヤクルト高橋の低め115キロカーブをすくい上げ、左中間席への23号2ランを放っており、5月31日のロッテ戦以来、今季2度目の1試合2本塁打とした。【24号詳細】角度=30度打球速度=176キロ飛距離=136メートル

◆ヤクルト先発高橋奎二投手が巨人の重量打線に4発を浴び、4回6安打6失点で7敗目を喫し、チームの連勝は3で止まった。初回に巨人坂本、岡本和、2回にブリンソンに初球の変化球をスタンドに運ばれた。「立ち上がりでボールが先行するのが嫌でゾーンに投げたが甘く入った」。捕手の中村は「結果的に全部変化球。前回も(高橋が)抑えてるから向こうが対策を練ってきたのか」と分析した。

◆巨人が#俺たちの初マルチアベック本塁打で快勝した。坂本勇人内野手(34)が2打席連発となる11号ソロ、12号2ラン。岡本和真内野手(27)が23号逆転2ランと爆音を響かせて看板直撃の特大24号ソロ。坂本は右太もも裏の肉離れから復帰直後の7月29日にインスタグラムを開設。投稿に岡本和を紹介するなどファンの注目を集め、早くもフォロワーは26万人を超える。チームの2枚看板、新旧キャプテンの25度目のそろい踏みで逆襲の機運が高まってきた。岡本和が乾いた破壊音でボールを軽く吹き飛ばした。4点リードの5回先頭、3ボールから外角高め直球をフルスイングした。左中間席上部の看板に直撃する飛距離136メートルの特大24号ソロ。この日2本塁打目にベンチ前で「よっしゃ!」と叫んだ。前日1日の同戦では4打数無安打で完封負け。原監督から「和真、いた?」とチクリと言われたが「昨日は空気って言われたので、今日はちょっとおったかなと。全然、気にしていないですよ。おもろいコメント出すなあと。おもろいコメントのおかげです」とユーモアあふれる指揮官の"激励"を力に変えた。原監督も「今日はいたね(笑い)。初めてあれだけの打球音を聞きましたね」と大絶賛で主砲をたたえた。打率2割2分1厘ともがいた7月を抜けた。23打席連続無安打と苦しんだ。7月26日の阪神戦(甲子園)の4回には浜風に阻まれたものの、右翼への大飛球を放ち「懐かしい感覚があった」と1つのきっかけになった。同28日中日戦で今季初の逆方向弾を放ち、復調傾向と思えば直近3試合は1安打。明るい兆しを見いだしては、消える中、試行錯誤を重ねて着実に前進する。本塁打と打点でリーグトップに立った新主将。「あれで存在がいるって分かったのかなと思う」と豪快な破壊音で存在感を示していく。【小早川宗一郎】

◆巨人が#俺たちの初マルチアベック本塁打で快勝した。坂本勇人内野手(34)が2打席連発となる11号ソロ、12号2ラン。岡本和真内野手(27)が23号逆転2ランと爆音を響かせて看板直撃の特大24号ソロ。坂本は右太もも裏の肉離れから復帰直後の7月29日にインスタグラムを開設。投稿に岡本和を紹介するなどファンの注目を集め、早くもフォロワーは26万人を超える。チームの2枚看板、新旧キャプテンの25度目のそろい踏みで逆襲の機運が高まってきた。背番号6が輝かしく映えた。坂本が流れを繰り寄せた。1回1死、ヤクルト高橋の低め127キロのチェンジアップを拾い上げた。右太もも裏の肉離れから復帰後、初アーチとなる左中間への11号ソロで反撃の口火を切った。打ったのは先頭吉川が10球粘った後の初球。「よーいドンの初回。粘ってくれると、次のバッターは初球からいきやすい」と感謝を忘れなかった。2打席連続で続いた。2点リードの2回2死一塁からは低め148キロ直球を芯に乗せた。昨年7月3日広島戦以来、1年ぶりとなる2打席連発アーチに「やっぱりホームランが出るのはバッターとしてもいいこと。練習でもいい感じで振れているなというのはあった」とうなずいた。"いいね!"すぎる大活躍だった。開設したインスタグラムは、周囲にも薦められたのがきっかけだった。重信らSNSに精通するチームメートにも「やりましょう」と背中を押され、SNSデビューした。「気になるならフォローしてください」とアピール。ストーリーズなども駆使する。「いい年こいて頑張ります」と少し照れながら笑った。リハビリで走れない期間はティー打撃を繰り返した。足の上げ方を変えながら、複数の角度からボールを投げてもらい、打ち返し続けた。蒸し暑いジャイアンツ球場で汗を垂れ流した。「全く打てない状態だと感覚もおかしくなっちゃうが、そういうのはなかった」と備えた。原監督からも「あれだけ下半身がしっかりした状態で野球をやれている。それが我々の練習方法であったり、そういうものも含めて勉強することがあるんではないかなと感じている」と評価された。6月24日から7月27日までの坂本が離脱した間、チームは8勝13敗1分けと波に乗れなかった。復帰以降は4勝1敗。「#俺」が打てば「#勝利」も増えていく。【上田悠太】○...岡本和が坂本に"インスタ術向上"を求めた。坂本が新たに開設したインスタグラムには2日時点での2投稿ともに、岡本和の宣材写真が使われている。だが坂本が始めたてのため、やり方がわからず、岡本和のアカウントへタグ付けがなされていない。「使ってくれるのは全然いいんですけど、ちゃんとタグをつけてほしい。でないと(自身のアカウントに)飛んでこられないので」と苦笑いで注文した。坂本と岡本和が2本塁打。2人のアベック本塁打は通算25度目だが、そろって2本は初めてだ。これで坂本が東京ドームで打った本塁打は通算146本となり、阿部(巨人)219本、高橋由(巨人)176本、小笠原(中日)175本に次ぎ、4位の松井(巨人)に並んだ。また、坂本のマルチ本塁打は通算20度目(岡本和は13度目)。巨人でマルチ本塁打が20度以上は王95度、松井40度、長嶋36度、高橋由31度、阿部30度、原28度に次いで7人目になる。

◆三塁が本職のヤクルト村上宗隆が7回から一塁の守備についた。前の攻撃で一塁手のオスナが右足を痛め交代。21年9月4日の広島戦(東京ドーム)以来の守備位置につくと連続で一塁ゴロをさばき、最後は三塁元山からの送球を捕球し、3者凡退とした。村上は「普通に守れました。(一塁ミットは)オスナに借りました」。オスナは「大丈夫」と話し、球場を後にした。

◆巨人グリフィンがようやく5勝目を挙げた。初回に自らの失策も絡み2失点と出だしはつまずいた。味方が逆転した直後の2回は無死一、三塁のピンチも無失点で踏ん張り、3回以降は無安打投球で約2カ月半ぶりの白星をつかんだ。7回2失点の好投でチームを勝利に導き「自分の勝ちに重きは置いていないが、それでも勝ちがついて、うれしい。今日はいい夜を過ごせます」とかみしめた。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が反撃の11号ソロを放った。2点を追う一回。ヤクルト先発・高橋の投じた初球の変化球を一閃。大きな放物線を描いて左翼席に突き刺した。6月16日の楽天戦(東京ドーム)以来の一発で反撃の口火を切った。続く梶谷が右翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、4番・岡本和が左翼席に逆転の23号2ラン。新旧の主将のアベック弾で一気に試合をひっくり返した。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が2打席連続となる12号2ランを放った。ブリンソンの8号ソロで4-2とした二回2死一塁。高橋からこの日2本目となる一発を左翼席に弾丸ライナーで突き刺した。2022年7月3日の広島戦(マツダ)以来となる2打席連発で、グリフィンに援護点をプレゼントした。

◆巨人・戸郷翔征投手(23)が3日のヤクルト戦に先発する。前回7月27日の阪神戦(甲子園)では、7回5失点も打線の援護があり9勝目を挙げた。昨季は、2年連続で破れなかった10勝の壁を打破し、自己最多の12勝を記録。2年連続で2桁勝利を目指す右腕は「通過点ですけど、今年も2桁勝てるようにいい投球ができれば」と気合を入れた。

◆先発したヤクルト・高橋奎二投手(26)は4回6安打6失点で降板した。坂本に2本塁打、岡本和とブリンソンにもそれぞれ1本塁打を許し、計4被弾と悔しい投球となった。「ゲームをつくれずチームに申し訳ないです」2点の援護をもらって臨んだ一回。1死としてから坂本に左中間へ11号ソロを浴びると、1死二塁から岡本和に左翼へ逆転の2ランを献上。二回も先頭のブリンソンに8号ソロを許し、2死一塁から再び坂本に左越え2ランを浴びた。「長打もあるチームなので、低めをしっかり突いて何とか単打で抑えられれば」と意気込んで迎えた登板だったが、有言実行とはいかなかった。

◆3日の巨人戦に先発するヤクルトのピーターズ投手(30)は、短距離ダッシュなどで調整した。来日1年目の今季は4勝3敗と白星こそ少ないが、防御率2・43と安定感のある投球を続けている。巨人戦に限れば2試合で1勝0敗、防御率0・75と好相性。「できる限り長いイニングを投げることを考えながら、ストライク先行で攻めていきたい」と口にする左腕が中8日で登板する。

◆一回2死一、二塁でヤクルトのサンタナ外野手(30)が右翼線へ先制の2点二塁打。体調不良を訴えて特例2023で7月26日に出場選手登録を外れ、前日8月1日に志願して登録された助っ人は「初回からチャンスで回ってきたので積極的に打ちにいった。いいところに飛んでくれた」。出場9試合連続安打、18試合連続出塁と好調を維持している。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が七回の守備から一塁に就いた。村上が一塁を守るのは2021年9月4日の広島戦(東京ドーム)以来。代わった七回にはさっそく先頭の秋広、続く大城が一ゴロ。村上が軽快に打球を処理した。

◆巨人が5本塁打。一回に坂本のソロと岡本和の2ランで逆転し、二回はブリンソンのソロと坂本の2打席連発の2ランで加点した。五回は岡本和が24号ソロ。7回2失点のグリフィンが5月20日以来の5勝目。ヤクルトは高橋が7敗目。

◆巨人が5本塁打。一回に坂本のソロと岡本和の2ランで逆転し、二回はブリンソンのソロと坂本の2打席連発の2ランで加点した。五回は岡本和が24号ソロ。7回2失点のグリフィンが5月20日以来の5勝目を挙げた。エンジンのかかったこの男は止められない。2点を追う一回。まずは坂本が反撃の口火を切る11号ソロを放った。「一振りで仕留められてよかった。次の打席も打てるように頑張ります」右太もも裏の肉離れから帰ってきた大黒柱の一発が〝花火大会〟の号砲となった。ヤクルト先発・高橋が投じた初球の変化球を一閃。大きな放物線を描き、左翼席に突き刺した。6月16日以来の一発で、打線に火をつけた。続く梶谷が右翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、4番・岡本和が逆転の23号2ランを左翼席にたたき込んだ。「チャンスだったので初球から思いきっていこうと。いい感触で打つことができた」。坂本との新旧主将アベック弾で試合をひっくり返した。G党の歓喜の余韻が残る中、再び一発攻勢で高橋に襲い掛かった。二回先頭・ブリンソンがスタメン起用に応える8号ソロ。4-2とリードを広げると、2死一塁で坂本が2打席連続となる12号2ランを左翼席に弾丸ライナーで突き刺した。2022年7月3日の広島戦(マツダ)以来となる2打席連発でグリフィンに援護点をプレゼントした。五回には岡本和がこの日2本目となる24号ソロをマーク。前日1日に完封負けを喫した打線が、新旧主将を中心に一発攻勢で畳み掛けた。(樋口航)

◆2本とも気持ちよく振り抜いた。巨人・坂本勇人内野手(34)が一回、7月28日に右脚の故障から復帰後初アーチとなる11号ソロ、二回にも12号2ラン。2打席連発を含む3安打3打点の活躍で、チームを12安打9得点の大勝に導いた。「本塁打は打者としていいこと。久しぶりに気持ちよかった。狙っていないけど、2本目もいい感じで打てた」反撃の口火を切り、打線の勢いを加速させる効果的な一発に納得の表情を浮かべた。価値ある2本で東京ドーム通算本塁打数を146本とし、歴代4位の松井秀喜(巨人)に肩を並べた。右打者では田中幸雄(日本ハム)の145本を抜いて最多となった。右太もも裏の肉離れで離脱した7月は、リハビリに多くの時間を費やしたが、離脱前に好感触だった打撃での感覚の維持に努めた。六回にも中前打を放ち、通算182度目の猛打賞も記録。それでも大黒柱は「継続しないと意味ない。けがした分を取り返せるように」と巻き返しを誓った。7月29日には自身のインスタグラムを開設。球団OBの緒方耕一さんに勧められ、SNSに詳しい重信に教わって始めたという。わずか5日でフォロワーが26万人に到達した。公私ともに勢いが止まらない正遊撃手は「気になるなと思って(始めた)。(SNSも)いい年こいて頑張ります」と舌も滑らかだった。(樋口航)

◆捉えられた打球は次々とスタンドに入った。ヤクルトは計5被弾と〝空中戦〟に敗れ、連勝が3でストップ。高津臣吾監督(54)は巨人打線の徹底的な攻めに脱帽した。「よく研究しているよね。積極的に狙い球を絞ってスイングを仕掛けてこられたと思う」先発の高橋の調子は決して悪くなかった。直球、変化球ともに制球され、切れもあった。投げた本人も「(今年)一番くらいに調子がよかった」と振り返ったが、巨人打線に自信を持ってスイングされた。2点先制した直後の一回には坂本にチェンジアップを、岡本和にはスライダーをスタンドに運ばれた。二回先頭のブリンソンに振り抜かれたのもチェンジアップ。二回に坂本に2打席連発を許した2ラン以外、高橋の4被弾中3本が『初球の変化球』だった。4回6失点でシーズン自己ワーストの7敗目を喫した高橋は「(相手が)いろいろな戦略をしてくる中で自分が負けた。入りの球が甘くなった」と反省。次戦こそ知略と技術で相手を上回り、雪辱を期す。(赤尾裕希)

◆巨人・岡本和真内野手(27)が2日、ヤクルト15回戦(東京ドーム)で2本塁打を放ち、9-2の快勝に貢献した。1-2の一回に逆転の左越え23号2ランで弾みをつけると、五回に左中間席上の看板に直撃する飛距離136メートルの24号ソロ。賞金100万円を手にする特大弾で打点を61に伸ばし、両リーグトップを堅持する本塁打との2冠に躍り出た。4位のチームは3位・DeNAとのゲーム差を0.5に縮めた。こんな試合なら何度でも見たい。夏休み真っただ中。東京ドームに駆け付けたちびっ子の前で、岡本和が夢を乗せた放物線を描いた。納得顔で振り返ったのは五回の先頭で迎えた第3打席だ。「芯に当たったので良かったです。とにかく大きな当たりでした」3ボールでも迷いはない。浮いた直球を捉えた会心の当たりは、すさまじい打球音を響かせて左中間へ伸びた。看板にぶち当てる飛距離136メートルの24号ソロ。ベンチで打球の行方を追ったナインの開いた口がふさがらない。野球少年の見本となるような全身を使ったフルスイングで、「ホームラン賞」として100万円まで手にした。

◆強いときの巨人らしい勝ち方だった。グラウンドとスタンドの燃えるような一体感を見て、まざまざと思い出したよ。あのV9時代、長嶋茂雄さんと王貞治さんの2枚看板「ON砲」が劣勢をはね返し、試合を決めて、客を喜ばせた。この夜も坂本が反撃の一発を見舞って、岡本和の逆転弾を呼び込んだ。まさに伝統のカラーだ。打線の「軸」がしっかりすれば、チーム全体に締まりが出て気合もみなぎる。ひっくり返したのが一回だったため、残る長いイニングにやや不安を漂わせた投手陣も、結局は抑えきった。連鎖反応を生んだね。また坂本の打撃も「軸」が定まっている。たまたま当たったというわけではない。そして岡本和も、居るのか居ないのか分からない...などといわれた翌日に即、存在感を取り戻した。前夜の地味な0-1敗戦を、派手に断ち切った。まずは現実的なターゲット、3位・DeNAに再び肉薄。面白くなったよ。原監督が先週、「ウチにもきっと、いい巡りが来ます」とエモトに放った強気の「巻き返し宣言」も、現実味を帯びるかな。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
52384 0.578
(↓0.006)
-
(-)
49353
(+1)
289
(+3)
48
(+1)
46
(-)
0.239
(↓0.001)
2.790
(↓0.01)
2
(-)
広島
53411 0.564
(↑0.005)
1
(↑1)
48329
(+4)
312
(+2)
57
(-)
53
(-)
0.248
(-)
2.990
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
47442 0.516
(↓0.006)
5.5
(-)
50337
(+2)
328
(+4)
62
(-)
20
(-)
0.250
(-)
3.240
(↓0.01)
4
(-)
巨人
47451 0.511
(↑0.006)
6
(↑1)
50353
(+9)
344
(+2)
110
(+5)
31
(-)
0.253
(↑0.001
3.560
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
39522 0.429
(↓0.004)
13.5
(-)
50332
(+2)
364
(+9)
79
(-)
50
(-)
0.235
(↓0.001)
3.660
(↓0.07)
6
(-)
中日
36562 0.391
(↑0.006)
17
(↑1)
49272
(+3)
324
(+1)
42
(-)
27
(+1)
0.243
(↑0.001)
3.110
(↑0.02)