中日(☆3対1★)阪神 =リーグ戦17回戦(2023.08.02)・バンテリンドーム=
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阪神
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中日
01002000X31100
勝利投手:齋藤 綱記(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝1敗24S))
敗戦投手:秋山 拓巳(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】近本 光司(5号・3回表ソロ)

  DAZN
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◆中日は2回裏、メヒアの適時二塁打で先制する。その後は同点を許すも、5回には岡林の適時二塁打と宇佐見の適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、救援の6投手が無失点リレーを展開。3番手・齋藤が移籍後初勝利を挙げた。敗れた阪神は、打線が振るわなかった。

◆阪神前川右京外野手(20)が、体調不良により「特例2023」の対象選手として出場選手登録を抹消された。代替の昇格選手は熊谷敬宥内野手(27)。前川は高卒2年目の今季、プロ初安打を放つなど頭角を現し33試合で94打数24安打、打率2割5分5厘。一時は3番でスタメンを任されるなど好調だったが、7月は月間打率1割4分7厘と苦しみ、前日1日の中日戦で代打出場した際も見逃し三振に倒れていた。チームでは7月22日に中継ぎの石井大智投手(26)、同30日に先発ローテの一角を担う大竹耕太郎投手(28)が、前川と同様に体調不良のため「特例2023」で出場選手登録を抹消されている。

◆阪神先発秋山拓巳投手(32)が相手先発メヒアからの先制打を浴びた。2回、先頭川越に二塁打を許して無死二塁のピンチ。その後、2者を抑えて2死三塁としたが、「9番投手」メヒアにまさかの一打を浴びた。カウント1-0から124キロ変化球を捉えられ、打球は左翼ノイジーの頭上を越える適時二塁打。来日初安打で、痛い先制点を献上した。

◆阪神近本光司外野手(28)が、5号ソロで試合を振り出しに戻した。1点ビハインドの3回2死、メヒアから右翼席へ、打った瞬間スタンドインと分かる弾道で放り込んだ。6月30日巨人戦以来のアーチは、右肋骨(ろっこつ)骨折から復帰後10試合目で初となる本塁打。これで連続試合安打も「8」に伸ばした。

◆阪神秋山拓巳投手(32)の約4カ月ぶりのマウンドは、5回途中9安打3失点で降板となった。2回に相手先発メヒアに左翼越えの適時二塁打を打たれて先制点を献上。その後は走者を出しながら粘投を続けたが、同点の5回に岡林と宇佐見に適時打を浴びて2失点。2番手馬場への交代が告げられた。開幕2戦目、4月1日DeNA戦(京セラドーム大阪)以来の登板だったが、5回を投げ切ることはできなかった。

◆首位阪神が敗れ、2位広島とのゲーム差が1に縮まった。先発の秋山拓巳投手(32)は、2回2死三塁で中日先発メヒアに左翼越え適時二塁打を浴び、先制点を献上。その後、粘りの投球で得点を与えなかったが、同点の5回に岡林と宇佐見に適時打を浴びて2点を失い、KO。大竹が体調不良で特例抹消となり、巡ってきたチャンス。約4カ月ぶりの1軍マウンドは5回途中9安打3失点で力を発揮できなかった。打線は、近本光司外野手(28)がメヒアから一時同点となる5号ソロを放ったが、後続の投手陣を相手に打線がつながらず、1得点のみとなった。チームは引き分けを挟んだ3連勝がストップ。2位広島とのゲーム差を広げることができなかった。

◆首位阪神が敗れ、2位広島とのゲーム差が1に縮まった。先発の秋山拓巳投手(32)は、2回2死三塁で中日先発メヒアに左翼越え適時二塁打を浴び、先制点を献上。その後、粘りの投球で得点を与えなかったが、同点の5回に岡林と宇佐見に適時打を浴びて2点を失い、KO。大竹が体調不良で特例抹消となり、巡ってきたチャンス。約4カ月ぶりの1軍マウンドは5回途中9安打3失点で力を発揮できなかった。打線は、近本光司外野手(28)がメヒアから一時同点となる5号ソロを放ったが、後続の投手陣を相手に打線がつながらず、1得点のみとなった。チームは引き分けを挟んだ3連勝がストップ。2位広島とのゲーム差が1と肉薄となった。

◆中日斎藤綱記投手が移籍後初勝利。今季の斎藤は日本ハムに在籍した5月10日に白星を挙げており、同一シーズンに2球団で勝利は21年にDeNAで1勝、ロッテで2勝の国吉以来12人目。また、斎藤はプロ通算3勝目で、1勝目がオリックス時代の20年、2勝目が日本ハム、3勝目が中日。プロ1勝目から3勝目まですべて違う所属球団で記録したのは、1勝目が83年日本ハム、2勝目が86年西武、3勝目が87年中日の川本に次いで史上2人目。

◆阪神佐藤輝明内野手(24)が4戦連続安打をマークした。2回1死でメヒアの150キロ直球を捉え、中前打。「球が速いんで、真っすぐタイミングでいきました」。7月17日の中日戦からの連続試合出塁を11に伸ばし、背番号8は「ランナーいない時に出塁することは大事なので、頑張ります」と気を引き締めた。

◆首位阪神が最下位中日に敗れ、2位広島とのゲーム差が1に縮まった。打線の得点は3回に近本が放った右越えのソロ1発のみで、4安打と沈黙。得点圏に走者を置くことができなかった。4カ月ぶりに先発した秋山拓巳投手(32)は5回途中3失点で今季初黒星。チームの連勝は1分けを挟み3でストップした。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-秋山はなかなか立ち直れず「立ち直るってまあ、なあ、3者凡退で終われんね、あれやったし。まあ球数でもあそこまでやったけどな。まあ今日は打てんかったけどなあ」-秋山は粘ったが「あそこ(5回)1点やったらなあ。もう2点なあ、流れが悪かったからな、結局は」-中日先発のメヒアが3回で急に代わって調子が狂った部分も「今日はね、(メヒアに)タイミングおうとったよ。前回と違ってなあ、なんでなんやろな。ビックリしたよ(笑い)」-結果的には継投を細かくつながれて難しくなった「そうやなあ、まあなあ、ええ当たりもあったけどなあ。やっぱり広いからな、ここはなあ」-近本はすっかり本来の打撃の状態に「いやいや、もう普通じゃないか。あとのアウトのな、センターの方のな、悪い当たりじゃないもんな。今日でもな」-現在、登録31人。明日はビーズリーを登録。秋山は投げ抹消になるのか「いやいや、前川がなあ、また体調を。なんかそういうなあ。まあ、ちょっと流動的や、それは。まあ2人もいてるからな、ちょっと、体調のあれでな。結局はまあ、(コロナの検査は)陰性やったみたいで良かったみたいやけどなあ。長びかんで。まあ、そのへんちょっと流動的やわ。まあ、しゃあないけどな」-昨日、あれだけ打って打ち疲れみたいなのも「それはないよ、お前。そんなに打ってないよ。まあな、そんなに内容的には悪くないけど、そんなもんやけどな。(打球が)上に上がりすぎやわな。低いライナーにしとけばいいけどな。まあ、打てんときはこんなもんやろ」

◆中日ウンベルト・メヒア投手(26)が2日、先発した阪神17回戦(バンテリンドーム)で緊急降板した。2回に来日初安打となる初タイムリーも放ち、3回3安打1失点に抑えたが、4回のマウンドには2番手藤嶋が上がった。右胸の違和感による降板で立浪監督は「次の登板は分からない。明日(3日)の状態を確認する」と説明。6月から新戦力として加入した同投手は6試合で2勝1敗、防御率1・91と好投していた。

◆中日は6月に日本ハムから加入した斎藤綱記投手(26)と宇佐見真吾捕手(30)が連敗を5で止める活躍だ。斎藤は先発メヒアが3回で降板した一戦で、同点の5回に3番手で登板。1回を3人で斬るとその裏、味方が勝ち越し、移籍後初勝利をゲットした。本拠地初のお立ち台で左腕は「斎藤綱記と申します」と自己紹介。移籍後連続無失点を10試合に伸ばし「与えられた場所を無失点でベンチに帰ることしか考えていない」と胸を張った。5番捕手で出場した宇佐見も斎藤らを好リードし、5回には2点差に広げる右前適時打など猛打賞。「ふがいない試合が続いていたので、勝てて良かった」と汗をぬぐった。

◆チカは元気! 首位阪神は最下位中日に4安打1得点で完敗。引き分けを挟んだ連勝は3で止まったが、近本光司外野手(28)が3回にメヒアから5号ソロを放ち意地を見せた。右肋骨(ろっこつ)骨折から復帰後、初となる本塁打で一時同点とし岡田彰布監督(65)も好調ぶりを認めた。2位広島に1差に迫られたが、この日は沈黙したクリーンアップが再起し、3日の同戦でカード勝ち越しを狙う。近本がクールにダイヤモンドを1周した。5号ソロで、唯一の得点。希望のアーチを右翼席へかけてみせた。「しっかり強いスイングをすることを心がけました。浮いてきた甘い球を1球で仕留めることができてよかったです」完全復活を証明する一振りだ。1点ビハインドの3回2死、自身初対戦となった中日メヒアの内角高め速球を引っ張った。打った瞬間スタンドインと分かる弾道。一時同点の一撃は、6月30日巨人戦以来の本塁打で、右肋骨(ろっこつ)骨折から復帰後、初の1発となった。連続試合マルチ安打は「5」で止まったものの、連続試合安打は「8」に伸ばした。6回の中飛も鋭い当たり。岡田監督も「いやいや、もう普通じゃないか。あとのアウトのな、センターの方のな、悪い当たりじゃないもんな」と、リードオフマンの好調ぶりに目を細める。ただ、選手会長の本塁打以外は二塁ベースすら踏めず、4安打1得点で完敗。6人の救援陣を打ち崩せなかった。前夜に3人で計8安打した森下、大山、佐藤輝のクリーンアップも封じられ、佐藤輝の1安打のみ。14安打10得点の大勝から一夜、「打ち疲れか?」と問われた指揮官は、苦笑いで首を横に振る。「それはないよ、お前。そんなに打ってないよ。まあな、そんなに内容的には悪くないけど、そんなもんやけどな。おーん。上に上がりすぎやわな。低いライナーにしとけばいいけどな。まあ、打てんときはこんなもんやろ」あくまで「打線は水もの」と捉えている。シーズンは残り50試合を切った。気落ちしている暇はない。引き分けを挟んだ連勝は3で止まり、2位広島が勝利したため、ゲーム差は再び1に縮まった。「今は状態とかどうでもいいので、結果の方が大事」。プロ5年目の背番号5は、目の前の1打席、1勝にシビアになるべきタイミングに入ったと強調した。カード勝ち越しをかけた3日へ向け「どんな状況でも落とせないと思うので、頑張ります」ときっぱり。最下位竜からきっちり2勝つかんで横浜へ向かう。【中野椋】

◆約4カ月ぶりの1軍マウンドとなった阪神秋山拓巳投手(32)が、責任投球回目前で粘り負けを喫した。2回に投手メヒアから左翼越え先制打を浴びたが、後続を断って最少失点。その後も走者を出しながら、無失点と粘投を見せた。だが同点の5回に勝ち越し点を献上すると、なおも2死二塁。5番宇佐見の右前適時打で3点目を失い、交代を告げられた。「粘るところは粘れたけど、5回も粘らないといけない。簡単にランナーを出しすぎた」。5回途中9安打3失点で、今季初黒星を喫した。岡田監督は渋い表情で「3者凡退で終われんね」と指摘。「あそこ(5回)1点やったらなあ。もう2点なあ、流れが悪かったからな、結局は」と、5回の2点目をポイントに挙げた。今後の起用については「ちょっと流動的やわ」と、とどめた。2軍では7勝2敗、防御率3・46と好成績を残し、4月1日DeNA戦(京セラドーム大阪)以来の1軍マウンド。悔しさもにじませた登板となったが、「また諦めず頑張りたい」と、前を向いた。阪神小林慶祐が8回に今季初登板し1回を1安打無失点で抑えた。先頭の宇佐見に中前打を浴びたが、落ち着いた投球で川越を直球で二飛。福永を三邪飛、最後は溝脇をフォークで空振り三振に斬った。昨年10月2日ヤクルト戦以来の1軍マウンドに「ゼロで抑えられてよかったです」と胸をなで下ろした。

◆6月に日本ハムからトレードで中日に加入した斎藤綱記が、移籍後初勝利を挙げた。先発メヒアが3回で降板するアクシデントを受け、同点の5回に3番手で登板。1回を3者凡退で打ち取った。本拠地初のお立ち台に立った左腕は「斎藤綱記と申します。よろしくお願いします」と自己紹介。移籍後登板10試合連続無失点も継続させ「与えられた場所を無失点でベンチに帰られることしか考えていない」と胸を張った。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は秋山拓巳投手(32)が、4月1日のDeNA戦(京セラ)以来、今季2度目の先発マウンドに立つ。ウエスタンでは12試合の登板で7勝2敗、防御率3・46。2軍で地道に結果を残し続けてきた右腕が、待ち望んだチャンスをつかむ。

◆阪神の先発・秋山拓巳投手(32)が先制点を奪われた。二回、先頭の川越に二塁打を浴びると、福永は中飛で1死三塁のピンチを背負った。それでも、龍空を遊飛に仕留めて2死。相手先発のメヒアを打席に迎えた。しかし、カウント1-0から2球目、123キロカットボールを痛打されると、打球は左翼・ノイジーの頭上を越え、外野を転々。痛恨の失点に天を仰いだ。

◆阪神・近本光司外野手(28)が1点を先行された直後の三回に同点の5号ソロを放った。カウント1-0からメヒアの149キロ直球を一閃。打球は広いバンテリンドームの右翼スタンドに吸い込まれていった。「打ったのはストレート。しっかり強いスイングをすることを心がけました。浮いてきた甘い球を1球でしとめることができてよかったです。」と振り返った。6月30日の巨人戦(東京D)以来となる5号。選手会長がひと振りで試合を振り出しに戻した。

◆阪神の先発・秋山拓巳投手(32)は五回途中3失点で降板した。一回から2死一、三塁のピンチを背負ったが、ここは宇佐見を左飛に仕留めて無失点の立ち上がり。しかし二回にメヒアに左越えの適時二塁打を浴び、先制点を献上した。味方が同点に追いついて迎えた四回は1死二、三塁のピンチで代打・後藤を空振り三振、代打・高橋周を二ゴロで何とか切り抜ける。しかし五回先頭の大島に右前打を許すと、続く岡林に勝ち越しの適時二塁打。2死二塁から宇佐見に右前適時打を浴び、交代が告げられた。4回2/3を投げ9安打3失点。4月1日のDeNA戦(京セラ)以来の1軍マウンドとなったが、リベンジの登板とすることはできなかった。

◆ピンチでも持ち前の制球力で何とかしのぎたかったが、踏ん張りきれなかった。今季2度目の先発を務めた秋山拓巳投手(32)が、4回?を9安打3失点と打ち込まれた。「やってきたものをしっかりと出して、悔いの残らないピッチングをしたいと思います」試合前から闘志を燃やし、この日出場選手登録されて即先発のマウンドへ。二回2死三塁から投手のメヒアに123キロのカットボールを捉えられ、左越えの適時二塁打で先制を許した。三回に近本のソロで援護してもらったが、1-1の五回無死一塁から岡林に直球を右翼線へはじき返される適時二塁打で勝ち越される。さらに2死二塁から宇佐見に右前適時打を浴びて3点目を失い、無念の降板となった。「先発の数はいるし、層も厚いですけど、今回みたいに何があるかわからない。(岡田監督の)選択肢の中に居続けるように、そういう投球はしないと、このあと出番ないと思う。そこも意識はしています」7月30日に今季7勝を挙げる大竹が、体調不良で出場選手登録を抹消された。先発ローテに空いた〝穴〟を埋めるために秋山が選ばれた。前回登板した開幕2戦目の4月1日のDeNA戦(京セラD)は5回5失点。翌2日に2軍落ちすると、その後に3年目の村上や現役ドラフトで加入した大竹が先発ローテ入りして躍動した。なかなか出番が巡ってこない中でも、ウエスタン・リーグで7勝2敗、防御率3・46と結果を積み重ねてきたが...。14年目のベテラン。〝アレ〟に向かうチームの中で存在感をアピールしたい舞台だったが、最下位に沈む竜打線を封じ込めることができず、ベンチで悔しさをかみしめた。(新里公章)

◆青く染まった右翼席へ白球が一直線に飛んでいく。近本光司外野手(28)が一時同点に追い付く一発で試合を振り出しに戻し、久しぶりの1軍マウンドに立った秋山を勇気づけた。「しっかり強いスイングをすることを心掛けました。浮いてきた甘い球を1球で仕留めることができて良かったです」0―1の三回2死走者なしで先発・メヒアの2球目、内角高めの直球を強振した。弾丸ライナーで右翼席に突き刺す5号ソロ。本塁打を記録するのは、6月30日の巨人戦(東京ドーム)以来、1カ月ぶりだ。会心の一撃を放ち、ベンチでは笑顔で出迎えたナインとハイタッチを交わした。けがから復帰したリードオフマンの勢いは止まらない。7月2日の巨人戦(東京ドーム)で死球を受け、同4日に右肋骨(ろっこつ)骨折のため、登録を抹消された。それでも驚異の回復を見せて22日に昇格即スタメン出場を果たすと、日を追うごとに調子を取り戻している。前日1日も一時同点となる適時打を含む2安打を放ち、5試合連続となるマルチ安打をマーク。試合後には「自分がいいイメージ通りで打つというよりも、ただ結果的にヒットになればいいと思う」と振り返った。きれいにはじき返すことよりも、泥臭くても「H」のランプを灯すことがチームにとってプラスになることを肝に銘じて打席に入っている。チームは夏の長期ロードに突入し、1日の〝開幕戦〟で白星発進を決めた。3年連続で負け越し、5年連続で勝ち越しなしと苦戦を強いられているだけに、18年ぶりのアレに向けての踏ん張りどころ。快音を奏で続ける切り込み隊長の存在は頼もしい限り。しかし、阪神は勝ち越しを許し、その後、打線は音無し。連勝は3でストップした。(織原祥平)

◆阪神は敗戦。打線が近本の5号ソロによる得点のみと、4安打に終わりふるわなかった。先発した秋山拓巳投手(32)は4回2/3を投げ9安打3失点。4月1日のDeNA戦(京セラ)以来の1軍マウンドとなったが、精彩を欠き、試合を作ることができなかった。阪神の連勝は3でストップした。

◆中日が連敗を5で止めた。1―1の五回に岡林の適時二塁打と宇佐見の適時打で2点を勝ち越し、継投で逃げ切った。3番手の斎藤が移籍後初勝利。阪神は秋山が五回途中を3失点と粘れず、打線は近本のソロによる得点だけだった。

◆阪神の引き分けを挟む連勝が3で止まった。昨年4月28日の中日戦(甲子園)以来の白星を目指した秋山拓巳投手(32)は4回2/3を投げ、9安打3失点で降板。打線も三回の近本光司外野手(28)の5号本塁打による1点のみ。8安打5打点のクリーンアップは一夜明け、佐藤輝明内野手(24)の中前打でチーム全体でも4安打に終わった。2位広島とは再び1差となった。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=52勝38敗4分、観衆=2万5677人)。ーー秋山は立ち直れかった「立ち直るってまあ、三者凡退で終われんね、アレやったし。球数(86球)でもあそこまでやったけどな。今日は打てんかったけどなあ」ーー粘ったが「(五回の)あそこ1点やったらなあ。もう2点なあ、流れが悪かったからな、結局は」ーーメヒアが3回で急に代わった部分も「今日はね、タイミング合うとったよ。前回と違ってなあ、なんでなんやろな。ビックリしたよ(笑)」ーー結果的には細かくつながれて難しくなった「そうやなあ、まあなあ、エエ当たりもあったけどなあ。やっぱり広いからな、ここはなあ」ーー近本はすっかり本来の打撃の状態に「もう普通じゃないか、おーん。あとのアウトのな、センターの方のな、悪い当たりじゃないもんな。今日でもな」ーー現在、登録31人。3日はビーズリーを登録。秋山は投げ抹消に「今日もコロナのアレがあるからあ。ちょっと、それは。前川がなあ、また体調を。何か、そういうなあ、おーん。ちょっと流動的や、それは、おーん。まあ2人もいてるからな、ちょっと、体調のアレでな、おーん。結局はまあ、陰性やったみたいで良かったけどな。長引かんで」ーー1日の試合で、あれだけ打って打ち疲れも「それはないよ、お前。そんなに打ってないよ。そんなに内容的には悪くないけど、そんなもんやけどな。上に上がり過ぎやわな。低いライナーにしとけばいいけどな。まあ、打てん時はこんなもんやろ」

◆中日、阪神、西武で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(69)は先発した秋山の投球リズムに疑問を呈した。また、ノイジーに対しても鋭く切り込んだ。厳しい言い方になるが、「先発ローテに秋山はしんどいなぁ」という現実が分かった試合だった。大竹は体調不良により2軍落ちした。その一方で秋山が2軍戦でずっと結果を残していた。どこかでチャンスは与えたい。中日はセ・リーグの他球団に比べると最も打線の力は落ちる。首脳陣が淡い期待を抱きたくなるのは十分に理解できる条件がそろった。さまざまな要素が重なっての秋山先発だったのだろう。が、明らかに球威が不足していたし、ならばもっともっとコーナーを突く制球が必要なのに、それもない。甘く入った球を次々と打たれた。しかも、左打者に思い切り引っ張りのスイングで打ち込まれてしまった。岡田監督がどう判断するのか分からないが、私が監督なら1軍での次の先発はない。秋山の投球は、守っている野手の上にも重たい空気を漂わせたのではないか。守っていると、投手の好不調はすぐに感じる。ことしの阪神の先発陣は抜群だったから、開幕以来、野手も常にいいリズムで守備に就き、攻撃に転じていけた。この日の秋山の投球は、阪神のレギュラーたちに「大丈夫だろうか?」と思わせてしまったのではないか。それが攻撃で力を発揮しきれなかった要因の1つに感じられた。

◆最下位・中日の小刻みな継投の前に近本のソロ本塁打のみの1得点で虎は敗れた。だが、チームは貯金「14」で首位に立つ。岡田監督は引き分けを挟んで連勝が3で止まった一戦を、サバサバと振り返った。「そんなに内容的には悪くないけど、そんなもんやけどな。おーん。(打球が)上に上がり過ぎやわな。低いライナーにしとけばいいけどな。まあ、打てんときはこんなもんやろ」前夜に14安打10得点で大勝した流れは続かず、竜の7投手リレーの前に4安打。連打は三回の近本のアーチと中野の中前打だけ。だが、虎将の目には各打者の状態がどん底とは映っていない。前回対戦で6回無失点と好投を許して勝利を献上した先発・メヒアにも、「今日はね、タイミングおうとったよ。前回と違ってなあ」とうなずいた。3年連続で負け越している夏の長期ロードに突入し、1日は白星発進。この日は無安打も、新人の森下が3番定着後に打率・306、1本塁打、8打点と好調だ。大山は打率・281と安定し、佐藤輝も近6戦で3発とらしさが戻ってきた。売り出し中の前川はこの日、体調不良で特例抹消となったが、大事には至らなかった。今は勝負どころの9月に向け、チームの骨格を固める最終段階。経験豊富な虎将は慌てず、動じず、先の戦いまで見据え、ベンチから戦力を見定める。「ええ当たりもあったけどなあ。やっぱり広いからな、ここはなあ」コンパクトに振り抜き、ライナー性の打球をかっ飛ばせば、バンテリンドームでも攻略できる。残り49試合。まずは夏の長期ロード最初のカードを勝ち越して、セ界のトップを堅守する。(新里公章)

◆阪神・佐藤輝は前回対戦の7月16日(甲子園)に2打数無安打に封じられたメヒアから快音を響かせた。二回1死で低めの150キロを中前へはじき返してチーム初安打をマーク。4試合連続安打、11試合連続出塁と好調をキープする。「球が速いんで、真っすぐ狙いでいきました。走者がいないときは出塁する、というのは大事なので」とうなずいた。

◆阪神は中日に1―3で敗れ、1分けを挟んでの連勝が3で止まった。14安打10得点で快勝した前夜から一転して4安打に封じられたが、近本光司外野手(28)が一時同点に追い付く5号ソロを放って気を吐いた。右肋骨(ろっこつ)骨折から復帰後10試合目で飛び出した完全復活を印象づける一撃。踏ん張りどころの夏の長期ロードは、8月に強い夏男が力強く引っ張っていく。高く舞い上がった白球は、失速することなく右翼席に着弾した。ただの一度も反撃することなく終わるわけにはいかない。真夏に強い、8月男が完全復活-。敗戦の中、近本が豪快な一発で一矢報いた。「浮いてきたボールをしっかり打てたというのは良かったです。内容的にもイメージの範疇(はんちゅう)で打てている」0-1と先制された直後の三回2死。高めに浮いたメヒアの149キロ直球を見逃さず、鋭くバットを振り抜いた。6月30日の巨人戦(東京ドーム)以来、約1カ月ぶりの一発は一時同点となる5号ソロ。普段と違ってスピードを緩め、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。7月2日の巨人戦(東京ドーム)での死球で右肋骨(ろっこつ)骨折を負った。22日のヤクルト戦(神宮)で1軍昇格し、これが復帰後10試合目での初アーチ。さらに同25日の巨人戦(甲子園)から続く連続試合安打は今季最長タイの8に伸ばした。もう完全復活したといっていい。岡田監督も「もう普通じゃないか、おーん。あとのアウトのな、センターの方のな(第3、第4打席の中飛)、悪い当たりじゃないもんな。今日でもな、おーん」とひと安心だ。

◆4カ月ぶりに先発で1軍登板した阪神・秋山だったが、五回途中9安打3失点で今季初黒星。同点の五回に岡林に右翼線への勝ち越し二塁打を許すと、2死後には宇佐見にも右前適時打を浴びた。「粘るところは粘れていたが、五回も粘らないといけない。簡単に走者を出しすぎていた」。2日時点で規定の31人が1軍登録されており、3日には先発するビーズリーが昇格する。特例2023で抹消中の選手もいる中で、岡田監督は「(秋山の今後は)ちょっと流動的やわ」と話した。

◆7月28日に昇格した阪神・小林が八回に今季初登板した。先頭の宇佐見に中前にはじき返されたが、川越、福永、溝脇を打ち取ってゼロで切り抜た。「すごく緊張したけど、ゼロで戻ってこれてよかった。全力で腕を振ることだけを考えた。結果につながって良かった」と安どの表情。昨季中継ぎで10試合に登板した右腕は1軍定着に向けて「どんな場面であれ、出番が回ってきたら結果を残すだけ」と話した。

◆なるほどねェ...。大量得点の次の試合は沈黙するという『プロ野球あるある』ですか...(前日10得点と打線爆発)。ま、それじゃ仕方ないと諦めますか...。ウム? ちょっと待てよ! 得点は近本のソロだけのわずか4安打。近本以外は二塁も踏んでないじゃん! 『プロ野球あるある』の中には負け試合でもチャンスは最低3回は来るというのがあるけど、本日の阪神はそれ以下だったってこと!?ちゅーか! 中日先発のメヒアが三回で降板してチャンスのはずなのに、2番手以降の6投手にわずか1安打って何しとんねん!! トホホ。あー! 暑い甲子園から涼しいドームで居眠りしとったやろー!! 第3戦はユニホームの中に使い捨てカイロをペタペタ貼り付けて打席に立たんかい!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
52384 0.578
(↓0.006)
-
(-)
49353
(+1)
289
(+3)
48
(+1)
46
(-)
0.239
(↓0.001)
2.790
(↓0.01)
2
(-)
広島
53411 0.564
(↑0.005)
1
(↑1)
48329
(+4)
312
(+2)
57
(-)
53
(-)
0.248
(-)
2.990
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
47442 0.516
(↓0.006)
5.5
(-)
50337
(+2)
328
(+4)
62
(-)
20
(-)
0.250
(-)
3.240
(↓0.01)
4
(-)
巨人
47451 0.511
(↑0.006)
6
(↑1)
50353
(+9)
344
(+2)
110
(+5)
31
(-)
0.253
(↑0.001)
3.560
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
39522 0.429
(↓0.004)
13.5
(-)
50332
(+2)
364
(+9)
79
(-)
50
(-)
0.235
(↓0.001)
3.660
(↓0.07)
6
(-)
中日
36562 0.391
(↑0.006)
17
(↑1)
49272
(+3)
324
(+1)
42
(-)
27
(+1)
0.243
(↑0.001
3.110
(↑0.02)