西武(☆5対0★)ソフトバンク =リーグ戦14回戦(2023.08.01)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:髙橋 光成(8勝6敗0S)
敗戦投手:有原 航平(4勝3敗0S)
  DAZN
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◆西武は2回裏、長谷川の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた4回には、2死一三塁の好機から古賀が2点適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・高橋光成が7回無失点7奪三振の好投で今季8勝目。敗れたソフトバンクは、打線が5安打無得点と振るわなかった。

◆ソフトバンクは3連敗中の石川柊太投手(31)が原点回帰でレオ打線封じを誓った。2日西武戦に先発予定。自慢のパワーカーブを軸に投球を組み立てる考えだ。「カーブの質を高めて武器にしていきたい」。5月19日の西武戦(ペイペイドーム)で3勝目を挙げてから白星から遠ざかっている。「マウンドでは集中して自分のリズム、タイミングで投げられるように。カーブ主体で投げたい」と自身2カ月半ぶりの勝利へ気合を込めた。

◆3位ソフトバンクが敗れ、勝利した首位オリックスと8ゲーム差が開いた。2日の結果次第では自力優勝の可能性が消滅する。初回は2死一、二塁も無得点。2~5回までは4イニング連続で先頭打者が四球を選びながら、3併殺や3者連続三振。拙攻が響き、もらった好機を生かせなかった。先発有原は2回、西武長谷川に右前適時打を浴びて先制点を献上。4回2死一、三塁では古賀に左中間2点適時二塁打を浴びた。7月は7勝15敗で、泥沼の12連敗も経験した。試合前に藤本博史監督(59)は「7月は悪かったので、8月いい月にしたいです」と話していたが、8月初戦は白星で飾れなかった。ソフトバンクが2日に自力優勝の可能性が消滅するパターンは3つ。オリックスが○で、ソフトバンクが●または△。オリックスが△の場合は、ソフトバンクが●の時。

◆ソフトバンク有原航平投手(30)が7回途中8安打5失点で3敗目を喫した。4回は2死一、三塁で古賀に左中間2点適時二塁打、7回は2死満塁でバッテリーミス(記録は海野の捕逸)が起き、追加点を許した。「4回、7回の失点はツーアウトまでいっていただけに、粘りたかった。本当に悔しい」。ピンチで粘れず、自身2連勝とはならなかった。

◆西武高橋光成投手(26)が7回無失点の投球で、今季8勝目を挙げた。球団としては31年ぶりの3試合連続完封勝利がかかったこの試合は、コントロールに苦しんだ。3球連続ボール球が4度、四球も5つ許したものの、要所でギアを上げ、奪った7つの三振は全て相手の1~4番からだった。試合中、球団広報を通じ「今日は本当に苦しかったです。毎回走者を背負っての投球でしたが、7回を投げ切れて良かったです」とコメントした。連続イニング無失点は「25」に伸ばし、防御率も1・96となった。勢いを増して、次回登板へ向かう。

◆3位ソフトバンクが敗れ、勝利した首位オリックスと8ゲーム差が開いた。2日の結果次第では自力優勝の可能性が消滅する。2~5回までは4イニング連続で先頭打者が四球を選びながら、3併殺や3者連続三振。拙攻が響き、もらった好機を生かせなかった。藤本監督は「有原が投げてるから1点を先に取りたいという。(シーズンは)もう残り50(試合)ちょっとしかないから、先に先にと思ったけど。うまくいかないね」と振り返った。先発有原は7回途中5失点で3敗目。「4回、7回の失点は2アウトまでいっていただけに、粘りたかった。本当に悔しい」と肩を落とした。7月は7勝15敗で、泥沼の12連敗も経験した。試合前に藤本博史監督(59)は「7月は悪かったので、8月いい月にしたいです」と話していたが、8月初戦は白星で飾れなかった。ソフトバンクが2日に自力優勝の可能性が消滅するパターンは3つ。オリックスが○で、ソフトバンクが●または△。オリックスが△の場合は、ソフトバンクが●の時。

◆/3試合25回連続無失点\2試合連続完封からの7回無失点ソフトバンク上位打線から7奪三振??髙橋光成がエースの投球で8勝目??#プロ野球(2023/8/1)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/72qpfCyZOG

◆あぁ首位オリックスの背中が遠のいていく...。ソフトバンクが今季8度目のゼロ封負けを喫し、オリックスとは今季最大タイの8ゲーム差となった。西武高橋を相手に2回から4イニング連続の先頭四球も得点に結びつかなかった。2日の結果次第では自力Vの可能性が消滅する。ゲームセットを見届けると、ソフトバンク藤本監督はメモ帳に何やらペンを走らせた。今季8度目の0封負け。敵地ベルーナドームに響き渡るレオ党の大歓声。悔しさにペン先も震えたことだろう。8月反攻に向け、心機一転を誓った試合だった。「頑張りますよ。7月が悪かったんでね。8月はいい月にしたいですね」。試合前、そう言って再浮上へ向け気持ちを高めていた。チーム54年ぶりとなる屈辱の12連敗の大失速。「負の過去」は正念場の8月反攻で清算しなければならない。誰よりも藤本監督は胸に誓っていただけに、目の前の「完敗」には表情を曇らせた。「有原が投げているから、1点を先に取りたかった。先に先に、と思ったけどうまくいかないね」。後半戦のキーマンとする先発有原をマウンドに送っただけに「先行逃げ切り」の必勝パターンに持ち込みたかった。だが、思惑とは裏腹、打線が機能しない。初回2死一、二塁の好機に5番中村晃が右飛。さらにベンチのムードが沈み込んで行ったのがその後の攻撃だった。2回から5回まで4イニング連続して先頭打者が四球で歩いたものの、3つの併殺打などで1つも進塁するこができず無得点。好機をつぶせば流れは相手に向かう。有原は2回に1点を先制されると、4回には2死一、三塁から古賀に2点適時二塁打を許してしまった。「先に1点を取れば有利に運べるわけやから。でも、これは勝負ごとやからしょうがないです」。7回にもダメ押しともいえる2点を失うと、打線は沈黙したまま散発5安打の0行進だ。「ツキ」も「流れ」も変えたかった8月初戦。西武4連敗の黒星は、チームにとって痛恨の現実を突きつけられることとなった。今日2日にも、自力V消滅の可能性が出てきた。「もう残り試合も五十何試合やから」。一戦必勝の気概がなければ、3年ぶりV奪回は真夏の夜の夢となってしまう。【佐竹英治】ソフトバンクは2日にも今季の自力優勝の可能性が消える。条件はオリックス○ならソフトバンク△または●、オリックス△ならソフトバンク●。いずれの場合も、残り試合をソフトバンクが全勝しても、オリックスがソフトバンク戦以外を全勝すれば、ソフトバンクを上回ることができる。

◆スタメンマスクが60試合近くなっているとはいえ、西武古賀悠斗捕手(23)は毎日が必死だ。だから知らない。「いま1位っすか!? うれしいっす!」チームの借金はまだ「10」とかさんでいるが、チーム防御率2・93はパ・リーグトップだ。「去年(リーグ)防御率1位をとって、そこから絶対に自分がマスクをかぶる試合は最低でも3点以内っていうのを心がけてずっとやってて」リードに苦しんだ時期もあったが、ようやく結果も付いてきた。こと、エース高橋とバッテリーを組んでは25イニング連続無失点。「今日も(高橋)光成さんは本調子ではなかったですけど、その中でゼロに抑えられたのは自分の中でも収穫になりました」。笑顔が蒼空ユニホームに映える。捕手としてのミッションが大きい。でも、打てればなお良い。自身も十分に自覚し、打率2割5分を目標に努力している。この日、試合前に動いた。栗山巧外野手(39)に教えをこいた。「自分はキャッチャーですけど、栗山さんは常にバッターとしての立場で考えてらっしゃる人なので」打席での考え方などをマンツーマンで尋ねた。「すごく貴重な時間で」。強打者といえる成績はまだ残せていないけれど、だからこそ首脳陣や先輩たちがしっかり目をかけてくれる。1点リードの4回、左翼フェンス直撃の2点適時二塁打で、一気に流れを引き寄せた。「いやぁ、打った瞬間、けっこう感触良かったんですけど...力不足です(笑い)」教わって、すぐに結果を出す。もちろん師も喜ぶ。全てがうまくはいかないけれど、これは間違いなく松井監督がよく言うところの"成功体験"だ。少しずつ強くなる。【金子真仁】

◆令和初の快記録を懸けて、西武・高橋光成投手(26)が先発マウンドに上がった。7月16日の日本ハム戦、同25日のロッテ戦で2試合連続完封勝利。3試合連続完封となれば、プロ野球では2018(平成30)年の巨人・菅野以来。パ・リーグでは11年の日本ハム・ダルビッシュ(現パドレス)以来9人目、球団では56年の島原幸雄、92年の郭泰源に次いで史上3人目の快挙となる。「意識していないです。一人一人、(アウトを)積み重ねていくだけ」苦しい序盤だった。一回2死一、二塁のピンチで中村晃を150キロの直球で右飛に仕留めたものの、二-五回は4イニング連続で先頭打者に四球を与えた。それでも、涼しい顔で後続を断って得点を許さない。「爽やかな色で、ちょっと涼しく見えるんじゃないですか」。この日から恒例の夏のイベント「ライオンズフェスティバルズ2023」がスタート。高橋はじめナインは、ライオンズブルーを基調とし、飛行機雲をイメージしてチーム名が西武ライオンズに改称されて以降初めてピンストライプが採用された「蒼空(あおぞら)ユニホーム」を着用して臨んだ。打線も高橋を援護。二回1死三塁で長谷川が先制の右前適時打。さらに、四回2死一、三塁から古賀が「ハセ(前打者の長谷川)の申告敬遠で燃えました」と左中間フェンス直撃の2点適時二塁打を放った。(東山貴実)

◆前回12連敗中だったチームを、自身3シーズンぶりの完封劇で救ったソフトバンク・有原航平投手(30)が、この日は序盤から失点した。二回、先頭・外崎の二塁打などで1死三塁のピンチを迎えると、続く長谷川に右前へのタイムリーを許した。有原の投球に対し、斉藤和巳投手コーチは「先制点を取られてしまったけど、しっかりとストライクゾーンの中で勝負できているし、持ち味は出ていると思う。このまま粘り強く投げていれば、野手も応えてくれるはず。思い切って攻めていって欲しい」と語った。 しかし、四回にも長短3安打浴び2失点、七回は2死満塁から海野のパスボールで失点し、お役御免。打線の援護がないまま粘りの投球を続けたが、七回途中5失点で降板となった。

◆西武の高橋は7回4安打無失点で8勝目を挙げた。5四球と制球に苦しんだが、切れのある変化球で得点を許さなかった。四回に古賀が2点二塁打を放つなど、効果的に加点。ソフトバンクは打線が3併殺打と、つながりを欠いた。

◆ソフトバンク・有原航平投手は七回途中5失点(自責点4)で3敗目を喫した。粘りながらも七回2死満塁から捕逸で1点を失い、さらに四球を与えて降板。2番手又吉も押し出し四球を出して、有原にもう1失点がつき「もっと何とかできたんじゃないかと思う」と悔しさをにじませた。要所で球が甘くなった。0―1の四回2死一、三塁で、古賀へ投じた4球目が真ん中高めへ入り、左中間フェンス直撃の2点二塁打を浴びた。完封を飾った前回登板の勢いをもたらせず「力を入れた時に低めのいいコースへいかなかった」と反省した。

◆プロ野球「令和初」の3試合連続完封こそ逃したが、西武・高橋光成投手(26)が7回118球、4安打無失点で8勝目。7月16日の日本ハム戦からの自身の連続無失点は25イニングに伸びた。「疲れましたね。ああいう展開になると、精神的にもキツい」二~五回は4イニング連続で先頭打者に四球を与えながらも、丁寧に低めに投げ続けて3併殺で切り抜けた。今季最多5四球も粘りの投球で三塁を踏ませなかった。「今日はメカニック的に合わなくて、苦しかった。その中でも〝最低限の最低限〟はできた。そういう意味では、また成長できたのかな」。飛行機雲をイメージしてピンストライプが採用された「蒼空(あおぞら)ユニホーム」を着用しての初戦白星に笑顔をみせた。シーズン中でも、ベンチプレスは105キロを持ち上げる。「僕は手足が長いので、それを操れるぐらいの筋力がないと。それが後半戦になってもバテずにやれている要因なのかなとも思う。(本格的にウエートトレを始めた)4年前は95~97・5キロぐらいでしたからね」。リーグ1位のチーム防御率2・93は、高橋の肉体の充実が支えている。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
54352 0.607
(↑0.005)
-
(-)
52352
(+6)
293
(+2)
80
(+2)
31
(-)
0.257
(↑0.001)
2.990
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
47364 0.566
(↓0.007)
4
(↓1)
56315
(+2)
305
(+3)
60
(-)
49
(+1)
0.236
(↑0.001)
3.330
(-)
3
(-)
ソフトバンク
46432 0.517
(↓0.006)
8
(↓1)
52328
(-)
315
(+5)
63
(-)
41
(-)
0.246
(-)
3.180
(↓0.01)
4
(-)
楽天
43481 0.473
(↓0.005)
12
(↓1)
51316
(+2)
364
(+6)
77
(-)
65
(-)
0.239
(↑0.001)
3.550
(↓0.03)
5
(-)
西武
40501 0.444
(↑0.006)
14.5
(-)
52260
(+5)
299
(-)
60
(-)
59
(+1)
0.232
(-)
2.930
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
39550 0.415
(↑0.006)
17.5
(-)
49299
(+3)
309
(+2)
70
(+2)
53
(-)
0.230
(-)
2.990
(↑0.01)