ヤクルト(☆7対4★)DeNA =リーグ戦15回戦(2023.07.30)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:小澤 怜史(4勝2敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(1勝2敗24S))
敗戦投手:石田 健大(3勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】楠本 泰史(2号・4回表ソロ)
【ヤクルト】村上 宗隆(19号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは初回、塩見の適時打などで2点を先制する。その後は、4回裏に長岡の適時二塁打などで2点を加えると、5回には濱田の適時打でリードを広げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・小澤が今季4勝目。敗れたDeNAは、先発・石田が振るわなかった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が8回に高々と神宮の夜空に19号ソロを放った。DeNA伊勢の直球を捉えた打球は滞空時間7秒のゆったりとした放物線を描き、7月7本目となるアーチを右翼最前列へ運んだ。中盤に追い上げられて1点リードで迎えていた終盤に、ドデカい2試合連続本塁打を打ち上げた「村神様」の降臨に、神宮が狂喜乱舞した。

◆DeNAは前日と同じく中盤以降の追い上げ及ばず、ヤクルトに連敗を喫した。2カード連続の勝ち越しはならなかった。三浦大輔監督(49)は「もう一押し、もう一踏ん張りというところですね」と切り出した。先発の石田は初回、4回と2失点ずつ。走者をためてからの"踏ん張り"が利かなかった。打線は6回、相手のミスに付け込み1点差まで迫るも"一押し"足りなかった。7月は8勝13敗1分けで終了。5つの負け越しを喫し、4位巨人が0・5ゲーム差に迫る。8勝の内訳は今永、バウアーが2勝ずつ、東、エスコバー、石田、山崎が1勝ずつだが、エスコバー、山崎の勝利は東が先発時。今永、バウアー、東の3本柱以外が先発した試合では、石田の1勝のみだ。カード勝ち越しが続かない苦境を示している。指揮官は「(石田は)真ん中に集まりすぎたのかなと思います。(打線は)ちょっとずつ上向いてきているところでの、もう一押し。(7月負け越しも)まだ終わりじゃない。今日できなかった、もう一押し、もう一踏ん張りを来週、やっていけるように。上位のチームと当たりますから」と、広島、阪神との6連戦を前に誓った。▽DeNA石田(4回7安打4失点で5敗目)「初回から連打で失点し、チームに流れを作れなかったことは反省点です。2回以降は切り替えを意識したのですが粘りきれませんでした」▽DeNA楠本(4回先頭で逆方向の左越えに2号ソロ)「芯には当たっていましたが、まさか届くとは思ってもいなかったです。風のおかげです」

◆下半身のコンディション不良から復活したヤクルト塩見泰隆外野手が今季初の猛打賞だ。1回の先制打から3打席連続で中前打。試合後は「ハッスル、ハッスルでやってます」とファンに全快をアピールしたが、高津監督は「よく分かんないですね、彼は。自分で(打ち過ぎて)"怖い、怖い"言いながら(ベンチに)帰ってくる。こっちも怖い」と苦笑い。「でも、ムネ(村上)の前に彼がいるのは非常に大きい」と話した。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が、1点リードの8回に勝負を決めた。九州学院の2学年先輩・DeNA伊勢の直球を捉えた。「上がりすぎたかな」と走りながら見つめた打球は滞空時間7秒。神宮の夜空に描いた圧倒的な放物線は、右翼最前列に着弾した。「入ってくれて、よかったです」と、2戦連発となる月間7本目の19号ソロ。1点差に迫られた終盤での大きな1発に、高津監督も「一振りで流れをガラッと変えてしまう打撃は非常に大きかった」と、たたえた。山田、サンタナら主力を欠く打線を力強く引っ張っている。4回にオスナが17打席ぶりの安打を放つと、ベンチで笑顔の「村神様」が両手を上げて祝福。気持ちが乗ったオスナは8回の村上弾の直後に適時二塁打で続いた。「チーム一丸となって勝ちを目指して頑張ってます」と胸を張った村上が、その中心にいる。7月は21試合出場で打率3割1分2厘、7本塁打、17打点。本塁打と打点は月間リーグトップで、キングの巨人岡本和(22本)に3差に迫った。「まだまだ、これからです。しっかり終わった時に良い成績を残せるように頑張りたい」。後半戦初のカード勝ち越しに導いた「村神様」が、真夏の大反攻へさらに覚醒する。【木下大輔】

◆ヤクルト高津臣吾監督(54)が下半身のコンディション不良で2軍調整中の山田哲人内野手(31)について言及した。高津監督は「何とも言えないですね。特に何か今、報告することはありませんね」と話すにとどめた。3日から今季2度目の戦線離脱中の山田は、28日のイースタン・リーグ巨人戦(戸田)で実戦復帰。28日は2番DHで2打数無安打、29日同戦は2番二塁で守備復帰し、3打数1安打、そして30日同戦は2番DHで2打数無安打1四球だった。いずれも途中交代で、まだフル出場はしていない。

◆ヤクルトはクリーンアップが仕事を果たして、後半戦初のカード勝ち越しとなった。3番塩見泰隆外野手(30)が先制打を含む今季初の3安打猛打賞。4番村上宗隆内野手(23)は8回に試合を決める19号ソロ。5番浜田太貴外野手(22)は1回に止めたバットに当たった二ゴロで三塁走者が生還し、第2打席以降は3安打と起用に応えた。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。-8回の村上の1発は大きかった高津監督「うーん、そうですね。(3点を返されて1点リードとなった)6回以降か...ちょっと流れとか、空気とか、勢いとかが向こうに流れているのかなという感じがしました。ただ、ああやって、結果的に、あのイニング(8回は)2点入ったけど、一振りで、その流れをガラッと変えてしまうバッティングというのは非常に大きかった」-流れでいうと、木沢が8回に抑えたことも大きかった高津監督「ちょっと状態を落とした時もあったんですけど、また彼らしい球が戻ってきたのかなと思います。変化球にしても、真っすぐにしても。安心して1イニングを任せられると思います」-清水がベンチ入りしなかったのは連投中だったから?高津監督「そうです。球数が多かったので、この2日間」-塩見が戻ると打線に厚みが増す高津監督「なんか変ですよね。よくわかんないですよね、彼はやっぱり(笑い)。自分で『怖い、怖い』言いながら(ベンチに)帰ってきますもんね。こっちも怖いです」-再発が怖い?高津監督「違う違う。なんか打ちすぎて(怖いと)。まあ、でもムネ(村上)の前に彼がいるというのは非常に大きいと思いますし、1、2番なかなか出塁につながらなかったですけど、その後ろに彼が、塩見がいるというのも大きいと思いますし。当分、こんな感じの並びになるのかなと思います」-5番浜田も、らしい当たりがたくさん出た高津監督「ね。今日、ラッキーボーイだったね。本当に、思い切りのいい彼らしいバッティングだったと思います。3本ともね」

◆DeNAは、7月最終戦だった30日のヤクルト戦に敗れ、今月は8勝13敗1分けで終了した。首位攻防戦だった11日からの阪神3連戦で負け越し、15日の広島戦から今季2度目の5連敗を喫するなど、苦しんだ。首位阪神とは5・5ゲーム差に広がって、2位広島とは4・5ゲーム差、振り返れば4位巨人に0・5ゲーム差に迫られた。30日終了時点で、46勝43敗2分け(ホームは25勝16敗2分け、ビジターは21勝27敗)。DeNAの月間成績は以下の通り。月間成績3月=0勝1敗4月=16勝6敗5月=9勝13敗1分け6月=13勝10敗7月=8勝13敗1分け

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(30)が一回1死三塁で先制の中前適時打を放った。「並木が三塁までいってくれたので強い打球を打つことだけを意識しました。先制することができて良かったです」一回、先頭の並木が右前打で出塁。続く武岡の空振り三振の間に二盗を成功させて1死二塁と好機を拡大すると、さらに塩見の打席の2球目が暴投となり、三塁へ進塁。絶好の先制機となったところで、すかさず中前へ快音を響かせた。塩見は29日のDeNA戦(神宮)の一回にも先制の4号ソロ。2戦連続で一回に先制点をたたき出した。

◆背番号9の存在感が高まっている。一回1死三塁。下半身のコンディション不良から1軍復帰4戦目となったヤクルト・塩見泰隆外野手(30)が、中前適時打を放った。「並木が三塁までいってくれたので、強い打球を打つことだけを意識しました。先制することができて良かった」試合前時点で得点圏打率・308と好成績を残す中、さすがの勝負強さだった。先頭の並木が右前打で出塁すると、続く武岡の空振り三振の間に二盗を成功させて、さらに塩見の打席の2球目が暴投となって三進。絶好の先制機にDeNA先発、石田の真ん中低めチェンジアップをうまくはじき返した。これだけにとどまらない。三回、五回にも中前打を放つなど固め打ち。DeNAには29日までで打率・333(18打数6安打)、1本塁打を誇る相性の良さをこの日も存分にみせた。笑顔が戻ってきた。今年は春季キャンプ中に下半身の張りを訴えて離脱し、開幕は2軍スタート。5月上旬に今季初昇格したが、5月下旬に再び登録を外れた。リハビリを経て7月4日に2軍で実戦復帰を果たしたが、なかなか安打をマークできずにいた。それでもサンタナが体調不良になるなどアクシデントもあって27日に急遽(きゅうきょ)合流すると、けがの不安を感じさせず29日のDeNA戦では4号ソロを放つなど力を発揮。頼もしい男が神宮で暴れまわっている。(森祥太郎)

◆「代打専任」とは言わせない。DeNA・楠本泰史外野手(28)が「3番・右翼」で23日の巨人戦(横浜)以来、今季21度目の先発出場。四回の第2打席に2号ソロを放ち、起用に応えた。「芯には当たっていなかったが、まさかスタンドまで届くとは思ってもいなかった。風のおかげです」0―2の四回先頭。ヤクルト先発の小沢に対してカウント1―2と追い込まれてからの5球目、高めに浮いたスライダーを巧みに捉えた。逆方向となる左翼後方へと上がった打球は、ベイスターズファンで埋まった左翼席の最前列へと飛び込んだ。今季は開幕当初は中軸として起用されたが、開幕から14打席無安打。守備でのミスもあり、信頼をつかめなかった。それでも「もちろんスタメンで出られない悔しさはあるけど、それを招いたのは自分。それでも使ってもらっているので、監督の思いに何とか応えたいと思って」と代打で幾度も殊勲打を放って、チームの切り札といえるべき存在となった。地道に結果を出し続けたからこそ、右横手投げ右腕の先発試合で巡ってきたスタメンの機会。今季初安打となった4月6日の1号3ラン以来となる一発をマークし、存在感を示した。(浜浦日向)

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が5―4の八回先頭で19号ソロを放った。DeNA・伊勢に対し、カウント3―1からの5球目、内角直球を一閃した。打球は高々と上がり、右翼席へ着弾。自身2戦連発のアーチで、再び点差を離した。

◆ヤクルト・浜田太貴外野手(22)が3安打2打点の活躍を見せチームの連勝に貢献した。以下、浜田のヒーローインタビュー。--一回に貴重な追加点「狙ったまではなかったんですけど、結果につながってよかったです」--昨日は代打で決勝打、今日スタメン起用。どんな気分で今日の試合を迎えた「チャンスをもらったんで、絶対打ってやろうと思ってました」--3安打2打点の活躍「全部が完璧です」--同じくヒーローの塩見はどんな存在か「バッティングのことだったり、いろいろ教えてもらっていい先輩です」--最後にファンに向けて「まだまだ頑張ります。応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトは一回に塩見泰隆外野手(30)の適時打などで2点を先制すると、その後も得点を重ねDeNAに連勝した。先発の小澤怜史投手(25)が5回4失点で4勝目(2敗)。以下、塩見のヒーローインタビュー。--先制打を振り返って「1点を取っていい流れで試合を進めたかったので、なんとしても打ちたかったんですけど、いい結果になってくれて本当によかったです」--今日は3安打の活躍「ずいぶんと休ませてもらったんで、打たないといけないなっていうことで、しっかり気を気持ち入れてやった結果が3安打になってくれた」--DeNA戦3試合で7安打「本当に長いことチームを留守にして、迷惑ばっかかけてしまったので、こうやって打てて良かったです」--どんな気分でプレーをしてる「ハッスルですね。ハッスル、ハッスルでやっています」--最後にファンに向けて「後半戦、まだまだ50試合ぐらいあるので、これからしっかり連勝に連勝を重ねて、なんなら1位になっちゃって。また日本シーズンに行って日本一になりたいなと思います。これからも、どんどん勝っていくんで、引き続き応援よろしくお願いします」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が5―4の八回先頭で19号ソロを放った。2戦連発のアーチとし、これで7月はリーグトップ7本塁打&17打点。主砲が本領を発揮している。「上がりすぎかなと思ったんですけど、入ってくれてよかった。(カウントが)バッティングチャンスだったので思い切って行こうと思いました」DeNA・伊勢に対し、カウント3―1からの5球目、内角直球を一閃した。高々と上がった打球は右翼席に着弾。六回にミスが絡んだ失点で1点差に迫られた嫌なムードを完全に払拭する弾道で、勝利を手繰り寄せた。3試合連続複数安打で7月の月間打率は・312まで上昇も「まだまだこれから」と表情を引き締めた。高津監督は「一振りで流れをガラッと変えてしまうバッティング。非常に大きかった」と賛辞を惜しまなかった。

◆ヤクルトの守護神・田口麗斗投手(27)がリーグ単独トップとなる24セーブ目。7―4の九回を3人で斬り、「野手も中継ぎも先発も、みんな頑張っているのがモチベーションになっている」とうなずいた。自身初のタイトル獲得も狙えるが「終わってからつくもの」と平常心を強調。「前半戦は2敗した。後半戦はしっかりと全部締めくくれるように頑張ります」と先を見据えた。

◆セ・リーグ3位のDeNAは、猛追及ばず2連敗。三浦大輔監督(49)は「もう一押し、もうひと踏ん張りというところですね」と表情を曇らせた。石田が一回に2点を失うなど試合をつくれず、4回4失点で5敗目。指揮官は「真ん中に集まりすぎた」と苦言を呈した。六回に相手のミスに乗じ3得点で1点差まで迫ったが、八回に投入した勝ちパターンの伊勢が、村上に一発を浴びるなどまさかの2失点KO。追い上げムードが消えた。7月は8勝13敗1分けと失速し、首位阪神、2位広島を追うどころか、4位巨人と0・5ゲーム差でBクラス転落の危機。「まだ終わりじゃないので、きょうできなかったもう一押し、ひと踏ん張りができるように」と三浦監督は広島、阪神との6連戦から始まる8月の戦いを見据えた。(浜浦日向)

◆ヤクルトは30日、DeNA15回戦(神宮)に7―4で勝ち、2連勝。村上宗隆内野手(23)が5―4の八回、右翼席の最前列に、今季4度目となる2試合連続の19号ソロを放った。7月はリーグ最多の7本塁打、17打点をマーク。リーグ2位の19本塁打、同3位の54打点で、夏場に調子を上げてきた昨季の三冠王が、打撃2冠を射程に捉えた。夏の夜空を見上げ、高々と拳を突き上げた。5―4の八回。村上が捉えた強烈な飛球は、天高く舞い上がり右翼席最前列へ。7秒を超える滞空時間の長いアーチを架けた。「上がりすぎたかなと思ったのですが、入ってくれてよかった。3ボールでバッティングチャンスだったので、思い切っていきました」1点が欲しい場面で貴重な一発。母校・九州学院高(熊本)の2学年先輩、伊勢の内角直球をはじき返して、今季4度目となる2試合連続本塁打を記録した。一回には左前打も放っており、この日は2安打1打点。3試合連続の複数安打で、7月の月間成績をリーグトップの7本塁打、17打点とし、打率もリーグ5位の・312(77打数24安打)。開幕から振るわない時期が続いたが、夏場に入って状態は上向きだ。本塁打と打点の2冠も射程に捉えた。19本塁打はリーグ1位の岡本和(巨人)に3本差。54打点は同トップの牧(DeNA)に5打点差に迫った。昨季はプロ野球史上初の5打席連続本塁打を達成するなど7、8月は計20本塁打、42打点をマーク。「まだまだこれから。しっかりとシーズンが終わったときに良い成績が残せるように頑張りたい」と気を引き締めた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
51374 0.580
(↑0.005)
-
(-)
51342
(+4)
284
(+2)
46
(+1)
46
(+1)
0.239
(-)
2.790
(↑0.02)
2
(-)
広島
52401 0.565
(↓0.006)
1
(↓1)
50322
(+2)
305
(+4)
56
(-)
52
(+1)
0.248
(-)
2.970
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
46432 0.517
(↓0.006)
5.5
(↓1)
52330
(+4)
321
(+7)
62
(+1)
20
(-)
0.247
(↓0.001)
3.240
(↓0.04)
4
(-)
巨人
46441 0.511
(↑0.005)
6
(-)
52344
(+4)
341
(-)
105
(-)
31
(-)
0.253
(-)
3.630
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
38512 0.427
(↑0.007)
13.5
(-)
52329
(+7)
355
(+4)
79
(+1)
50
(+1)
0.237
(↑0.001
3.630
(↑0.03)
6
(-)
中日
35552 0.389
(↓0.004)
17
(↓1)
51267
(-)
313
(+4)
41
(-)
26
(-)
0.243
(-)
3.060
(↓0.02)