楽天(☆5対4★)西武 =リーグ戦17回戦(2023.07.30)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:酒居 知史(3勝3敗1S)
敗戦投手:水上 由伸(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天がサヨナラ勝利。楽天は1-1で迎えた3回裏、フランコの適時二塁打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後同点とされるも、延長10回に村林が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・酒居が今季3勝目。敗れた西武は、8回に3点差を追いつくも、7番手・水上が誤算だった。

◆西武のドラフト1位ルーキー蛭間拓哉外野手(22)が、22日楽天戦(ベルーナドーム)以来、6試合ぶりにスタメン起用された。7番右翼で、プロ16試合目で初めて7番打者。これまでは9番が12試合、8番が2試合で代打が1試合だった。

◆プロ野球では珍しいプレーで「ノーカウント」が採用された。5回2死、1ストライクから西武ボー投手(26)が打者村林に対し、投球モーションに入った。しかし、左足を上げたところで、動きを止めて静止した。これには原球審がタイムをかけ、村林もほぼ同時にタイムを要求した。ボーはそのまま投球した。ストライクのコースに来たようにも見えたが、原球審はマイクで「ノーカウントとします」と説明。2段モーションの静止時間が長過ぎたため、ストライクの投球とは認められなかった。投げ直しとなった次の球は、村林がセーフティーバントを仕掛けるもファウルとなった。結局、3球目を打って、二塁ゴロに終わった。

◆西武がサヨナラ負けを喫した。4-4で迎えた延長10回無死二、三塁、7番手の水上が村林に左中間へサヨナラ打を浴びた。8回に1-4から3点を奪って同点に追い付いたが、最後に力尽きた。

◆西武増田達至投手(35)が、球団記録を更新する通算106ホールドをマークした。4-4の9回に6番手で登板。浅村を二直、フランコを遊ゴロ、辰己には投手安打を許したが、鈴木大を右飛に抑えた。1回を1安打無失点とし、これで今季6ホールド目の権利が発生。延長10回は7番手の水上が登板し、ホールドが確定した。通算では106ホールドとなり、1999年から2013年に西武に在籍し、105ホールドを挙げた左腕の星野智樹投手を超えた。増田は13年にNTT西日本から入団。15年にはリーグ最多の40ホールドを挙げている。

◆楽天の村林一輝内野手(25)が、プロ初のサヨナラ打を放った。同点の10回無死二、三塁で、カウント2-2から水上の高め130キロスライダーを左中間へと運んだ。それまで5打席で安打がなかったが、「なんで凡退したかというのを考えて、次、次と整理して(打席に)入っていました」。トライアンドエラーを繰り返し、勝利の一打につなげた。仲間からの手荒い祝福も「うれしかったです」と笑顔だった。▽楽天石井監督(村林のサヨナラ打に)「三振だと嫌な雰囲気になるけど、前に飛ばすことをしてくれた。前に飛ばすことだけではなくて、ヒットを打ってくれた。あの場面でよくやってくれました」

◆楽天村林一輝内野手(25)が、プロ初のサヨナラ打で試合を決めた。西武戦の同点で迎えた10回無死二、三塁で、カウント2-2から水上の高め130キロスライダーを左中間へと運んだ。仲間たちからのウオーターシャワーと手荒い祝福を受け、「(酒居に)抱きついたときにぶつかって鼻血が出て、痛いです」。興奮して出たのではという"疑惑"には「...と言われたんですけど、いやぶつかりましたって」と笑顔だった。昨季までは代走や守備固めでの出場が多かった。しかし、6月25日西武戦で先発起用されると、チャンスを物にした。今では不動の「1番遊撃」。緊迫した場面でも「自分で決めるんだという強い気持ちを持っていきました」と自信を持って打席に入った。7月は打率2割9分3厘、1本塁打、16打点と好調。月間15勝7敗のチームをけん引した。最後は自らが締めた7月に、石井監督は「8月も多分彼が始めてくれます」。新たな切り込み隊長が、東北の夏をさらに盛り上げる。【湯本勝大】

◆西武がサヨナラ負けを喫した。4-4で迎えた延長10回無死二、三塁、7番手の水上が村林に左中間へサヨナラ打を浴びた。松井稼頭央監督は「もちろん勝ちたかった。あそこまで同点に追い付いたわけですからね。でも、そこまでの粘りは出てきていると思うので、明日休みなので切り替えて、また明後日からやっていきます」と話した。8回にルーキー蛭間拓哉が2点適時打を放つなど、1-4から3点を奪って同点に追い付いた。松井監督は「本当に粘りは出てきたと思う。蛭間もああいうところで打てれば、1つ成長になってくると思うし、自信にもなってくる」と、結果を残したドラフト1位には目を細めた。先発の隅田知一郎投手は、佐藤龍世内野手が犯した2つの失策で2点を失うなど、4回途中4失点(自責3)で降板した。「粘りながら投げてくれた」と評価したが、佐藤龍には「使っている僕の責任。しっかり練習させます。本人が一番よく分かっている」と反省を促した。あと1勝すれば4月以来の月間勝ち越しだったが、これで7月は10勝10敗で終わった。

◆鋭い打球が左中間に伸びる。楽天のマイケル・フランコ内野手(30)が、貴重な勝ち越し適時二塁打を放って、大きな喝采を浴びた。「前打席のチャンスでは打てなかった。今回はランナーを返すことができてよかった。次の打席も自分の仕事をするだけです」1-1の三回1死二塁。西武先発、隅田の3球目、122キロのチェンジアップを仕留めた。一回2死一、二塁の前打席の好機では、中飛に倒れただけに借りを返した。投げては先発した則本が、4-1の八回に1死満塁のピンチを招いて降板した。七回まで1失点と粘り、難敵とされる愛斗を、空振り三振、中飛、空振り三振、中飛と4打席封じた。永井投手コーチは「直球に強さがあり、変化球の精度もまずまず。ランナーを出しても気持ちを切り替えて、バッターに向かって粘り強いピッチングをしてほしい」とリクエストし、右腕は期待に応えた。落とし穴は直後に待っていた。2番手のD3位・渡辺翔(九産大)が押し出し四球、中前2点打を許し、同点に追いつかれ、則本の6勝目はお預けとなった。(広岡浩二)

◆楽天がサヨナラ勝ち。4―4の延長十回無死二、三塁から村林が左越えに適時打を放って試合を決めた。4番手の酒居が3勝目を挙げた。西武は八回に3点差を追い付く粘りを見せたが、十回は7番手の水上が打たれた。

◆楽天は4―4の延長十回無死二、三塁から村林がプロ8年目で初のサヨナラ打を放った。それまで5打数無安打だったリードオフマンは「何としても自分が決めるという強い気持ち」で変化球を左越えに運び、仲間の手荒い祝福を浴びた。7月2日から1番に座り続け、しぶとい打撃と堅守でチームの快進撃に貢献。「みんな勝ちたい一心でやっている。使ってもらっている以上は、何番であろうと結果を求めてやっている」と責任感を口にした。7月は8連勝もあって15勝7敗と大きく勝ち越し、最下位から4位に浮上した。石井監督は「本当に一試合一試合だと思う。それが積み重なった7月だと思うし、月が替わっても同じことをやっていければ」と話した。

◆〝大出血〟で同一カード勝ち越しに貢献! 楽天・村林一輝(いつき)内野手(25)が、プロ8年目で初のサヨナラ打を放った。「皆さんがつないでくれた。何としても自分で決めるという強い気持ちでした」4-4の延長十回無死二、三塁。西武の7番手・水上の5球目、130キロのスライダーを強振すると打球は左中間フェンスまで転がり(記録は左翼への適時打)、三走が生還。本拠地はお祭り騒ぎとなった。村林は我を忘れ、3勝目を挙げた酒居と抱き合った際、勢い余って顔面を強打。チームメートから「鼻血、出てるぞ」と突っ込まれたが、心地良い痛みだった。西武・平石コーチには楽天2軍監督時代にお世話になり、「今の自分があるのは平石さんのおかげです」と感謝を忘れない。7月から1番に座り続け、チームは8連勝もあって15勝7敗と大きく勝ち越し、最下位から4位に浮上した。石井監督は「(遊撃の)守備、打撃にしても抜群にいい」と大絶賛。村林は8月も突っ走る。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
53352 0.602
(↑0.004)
-
(-)
53346
(+9)
291
(+2)
78
(+3)
31
(-)
0.256
(↑0.003)
3.000
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
47354 0.573
(↓0.007)
3
(↓1)
57313
(+5)
302
(+6)
60
(-)
48
(+1)
0.235
(↑0.001)
3.330
(↓0.02)
3
(-)
ソフトバンク
46422 0.523
(↑0.006)
7
(-)
53328
(+6)
310
(+5)
63
(+2)
41
(-)
0.246
(-)
3.170
(↑0.01)
4
(-)
楽天
43471 0.478
(↑0.006)
11
(-)
52314
(+5)
358
(+4)
77
(-)
65
(-)
0.238
(↑0.001
3.520
(↓0.01)
5
(-)
西武
39501 0.438
(↓0.005)
14.5
(↓1)
53255
(+4)
299
(+5)
60
(-)
58
(-)
0.232
(↑0.001
2.960
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
38550 0.409
(↓0.004)
17.5
(↓1)
50296
(+2)
307
(+9)
68
(-)
53
(-)
0.230
(-)
3.000
(↓0.04)