巨人(☆4対0★)中日 =リーグ戦16回戦(2023.07.30)・東京ドーム=
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中日
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巨人
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勝利投手:高梨 雄平(2勝0敗0S)
敗戦投手:清水 達也(3勝2敗0S)
  DAZN
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◆巨人が4連勝。巨人は両軍無得点で迎えた8回裏、秋広と門脇が適時打を放ち、4点を先制する。投げては、先発・メンデスが7回無失点の好投。その後は高梨、中川とつないで無失点リレーを展開した。敗れた中日は、先発・柳が力投するも、打線が援護できなかった。

◆巨人原辰徳監督の通算成績は1265勝999敗90分け。歴代9位の通算1265勝を挙げているが、あと1敗で通算1000敗を記録する。監督の敗戦数は野村監督(楽天)の1563敗が最多で、通算1000敗以上は過去10人。通算1000勝以上は原監督を含め13人おり、1000敗の方が少ない。原監督が通算1000勝を達成したのは19年7月30日だったが、通算1000敗も同じ「7月30日」になるか。

◆さんしょうの香りよりも、得点のにおいを嗅ぎ取った。巨人秋広優人内野手(20)は、0-0で迎えた8回1死一、二塁の絶好機、初球の暴投で二、三塁にチャンス拡大すると鼻を利かせた。2球目の低めに沈むフォーク。バットが折れる鈍い音とともに、右前へ2点適時打を釣り上げ「うまく手出しできて、いいところに落ちてくれた。甘いところにきたらと思っていました」。甘い球を見逃さなかった。「土用の丑(うし)の日」にあやかり、指揮官からパンチの効いたリクエストを受けた。前日29日の試合後に「さんしょうがピリッと利いたような守備力になってほしい」と原監督。すると7回の守備、中日細川の左翼線への打球を右手で捕球し、そのまま好送球でシングルにとどめた。辛口エールに「ピリッとします。ああいうプレーを増やしていけるように」。ただ「さんしょうは、辛いの食べられないんで。甘だれで。夜(ケータリングでうな重が)出るみたい」と試合後は甘口で味わった。今カード、3番から5番起用に昇格。4番岡本和が申告敬遠で迎えたこの打席、5番初適時打が決勝打となり「そういう(敬遠後の)打席が増えると思いますけど、何とか打てるように頑張りたい」。チームをうなぎ上りの4連勝に導いて、7月を締めくくった。【栗田成芳】

◆/柔らかい打撃の真骨頂\内野前進守備の頭の上秋広優人が先制タイムリー?プロ野球(2023/7/30)??巨人×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/uNiuQZ183n

◆中日は今季5度目の4連敗を喫し、借金が17年以来6年ぶりに20まで膨らんだ。先発柳が7回4安打無失点と粘投したが、両チーム無得点で迎えた8回に清水が4失点。立浪監督は「去年から経験している投手。(やられるにしても)やられ方がある」とあきれ顔。「ミスを減らさないと借金は減らない」とため息をついた。

◆中日大島洋平外野手(37)が通算2000安打まで残り19安打とした。9回1死一塁、巨人3番手中川から127キロスライダーを右前へ。だが、初対戦の巨人先発メンデスの前には7回の3打席目まで全て内野ゴロで凡退。4打数1安打でチームも完封負けを食らい、厳しい表情のまま球場を後にした。

◆巨人・秋広優人内野手(20)が値千金の先制2点打を放った。0-0で迎えた八回1死二、三塁。カウント1-0から中日2番手・清水のフォークボールに捉え、右翼前に落ちる先制2点打をマーク。手に汗握る投手戦が繰り広げられていたが、身長2020センチのスラッガーが均衡を破った。これが月別自身最多を更新する15打点目となった。余韻が冷めやらぬ中、次の打者・丸の2球目が投じられた後に代走・ブリンソンがコールされると、球場はどよめきがわき起こった。28、29日の同カードでは左翼守備で返球がそれるまずいプレーがあり、原監督から「秋広の守備はもうちょっと、(30日が)『土用の丑の日』だから、サンショがピリッと効いたような守備力になってほしいね」とジョークまじりの注文をつけられていた。この日は守備もミスなくこなし、打線を〝ピリッと〟もり立てた。

◆巨人が終盤の好機を生かして4連勝。0―0の八回に秋広の2点適時打と門脇の2点二塁打で一挙に4点を奪った。メンデスが7回を無失点と好投し、高梨、中川と無失点でつないだ。中日は柳を援護できず、4連敗で借金20に達した。

◆巨人は0-0の八回に秋広優人外野手(20)が決勝の2点打を放ち、4連勝を飾った。原辰徳監督(64)の試合後の一問一答は以下の通り。――八回に秋広、門脇の若い2人が打った「ちょっとアキ(秋広)も(凡退が続いて)少しストレスもたまっていた。でもそうやって次の場面で跳ねのけるというのは見事だと思いますね」――5番に置いた期待に応えた「ひょうひょうと、淡々と、と(見える)いうかね。でも非常に本人は熱いものもあって戦っていますしね。本当に一日一日を大事に、そして糧として、栄養にしてくれていると思いますね」――重信の隙を逃さない好走塁も「大きいですね。終盤のランナーという点において存在感があると思いますね」――メンデスの投球「このところ調子もいいいです。今日も非常に真っすぐを中心として強気な投球。良かったと思いますね」――4連勝の内容は「いやいや、あまり4連勝までさかのぼる余裕はないので(笑)。投打がかみ合っている。いいところで適時打が出ている。何より守備力がこのところいいかなというふうに思います。内外野ともにですね」――6連戦が続く「6連戦はわれわれ望むところですし、夏休みという中で多くの観客も来てくださるでしょうし。そういう意味ではわれわれも佳境に入りつつあると。一戦一戦、戦っていきたいと思います」

◆巨人のドラフト4位・門脇誠内野手(22)=創価大=が2点リードの八回2死一、二塁で左中間を破る2点二塁打。守備力を買われて起用されるルーキーはバットでも存在感を示し、「チャンスもあまり打てていなかったけど、シンプルに入ろうと思って、来たボールを素直に打ち返そうと思いました」と汗をぬぐった。新人でただ一人、春季キャンプから1軍にフル帯同。遊撃でのスタメン起用が続いていたが、坂本が故障から復帰した今カードは三塁で先発。6試合連続安打とし、春先から1割台だった打率は・211まで上がった。好守でもチームに貢献する門脇は「新人とかあまり関係ないと思っているので。今いる立場でしっかり結果を出せたら」と頼もしい言葉を口にした。

◆巨人は0-0の八回に秋広優人外野手(20)が決勝の2点打を放ち、4連勝を飾った。?高卒3年目の巨人・秋広が八回に決勝点となる2点適時打を放ち、前日29日の中日戦(東京ドーム)に続く勝利打点をマークした。巨人の選手がチーム2試合連続の勝利打点を挙げたのは、6月11-14日の岡本和真(3試合=対ソフトバンク1、対西武2)以来。高卒3年目以内に記録したのは、2009年5月22、23日の坂本勇人(対楽天、3年目)以来14年ぶり。?7月は打率・261(88打数23安打)、6本塁打、15打点をマーク。7月に限れば本塁打と打点はいずれもチーム最多(2位は本塁打が岡本和と吉川尚輝の4、打点が岡本和の13)。?対中日は5月20日(東京ドーム)から7連勝。対中日でシーズン7連勝以上したのは、02年(9連勝)以来21年ぶり。

◆存在感はうなぎ上りだ!! 巨人・秋広優人内野手(20)が30日、中日16回戦(東京ドーム)の八回に決勝の2点右前打を放ち、4連勝。3位・DeNAと0・5ゲーム差に接近した。高卒3年目以内では2009年の坂本勇人以来14年ぶりとなる2試合連続の勝利打点を挙げた。7月にチームトップの6本塁打、15打点をマークした身長202センチの大型スラッガーが、中軸打者として打線を引っ張る。静かだった打線を〝ピリッと〟強く刺激した。0-0の八回1死二、三塁。秋広が右前2点打で均衡を破った。中心選手への階段を駆け上がる202センチの大砲が放った決勝打で、チームは4連勝を飾った。「得点圏でなかなか自分の思ったような打席ができていなかったので、あの場面で打ててよかった」4番の岡本和が申告敬遠され、勝負どころが巡ってきた。清水のフォークボールを右手一本で拾い上げた。四回2死一、三塁で凡退していた5番打者がヒーローに輝いた。愛のある活が効いた。今カードは左翼での拙守が目立ち、前日の試合後に原監督から、30日が土用の丑の日だったこともあり「もう少し山椒がピリッと効いたような守備力になって。(今は)甘いデミグラスソース」と冗談まじりに注文をつけられていた。この日は、七回に細川の左翼フェンスに直撃する打球を素早く処理して二塁への進塁を許さなかった。指揮官の言葉を聞いて「ピリッとします」と必死で応えた。2試合連続の勝利打点を挙げ、自身の月別最多を更新する15打点目。今月の6本塁打、15打点はともにチームトップだ。今カードは打順が3番から5番に変更されたが、前半戦にブレークを果たした勢いは止まりそうにない。長打力と勝負強さを兼ね備える20歳について、原監督は「一日一日を大事に糧として、栄養にしてくれている」と目を細めた。3位・DeNAがナイターでヤクルトに敗れたため、ゲーム差は0・5に縮まった。ウナギに絶妙なスパイスを加える山椒のように、攻守でチームを引っ張った若武者は「うなぎは好き。でも(山椒は)かけないです。辛いのは食べられないので」と笑い飛ばした。「もっとチャンスに強い選手になれるように」。原巨人の5番には、頼もしい背番号55がいる。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
51374 0.580
(↑0.005)
-
(-)
51342
(+4)
284
(+2)
46
(+1)
46
(+1)
0.239
(-)
2.790
(↑0.02)
2
(-)
広島
52401 0.565
(↓0.006)
1
(↓1)
50322
(+2)
305
(+4)
56
(-)
52
(+1)
0.248
(-)
2.970
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
46432 0.517
(↓0.006)
5.5
(↓1)
52330
(+4)
321
(+7)
62
(+1)
20
(-)
0.247
(↓0.001)
3.240
(↓0.04)
4
(-)
巨人
46441 0.511
(↑0.005)
6
(-)
52344
(+4)
341
(-)
105
(-)
31
(-)
0.253
(-)
3.630
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
38512 0.427
(↑0.007)
13.5
(-)
52329
(+7)
355
(+4)
79
(+1)
50
(+1)
0.237
(↑0.001)
3.630
(↑0.03)
6
(-)
中日
35552 0.389
(↓0.004)
17
(↓1)
51267
(-)
313
(+4)
41
(-)
26
(-)
0.243
(-)
3.060
(↓0.02)