楽天(★1対3☆)西武 =リーグ戦16回戦(2023.07.29)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:今井 達也(6勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(3勝1敗18S))
敗戦投手:辛島 航(1勝4敗0S)

本塁打
【楽天】村林 一輝(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は両軍無得点で迎えた5回表、山野辺の適時打とマキノンの犠飛で2点を先制する。続く6回には愛斗の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・今井が7回4安打無失点の力投で今季6勝目。敗れた楽天は、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆西武今井達也が得意の楽天戦に先発する。今季の楽天戦は3試合に登板して3勝0敗。失点は7月22日の5回に失策が絡んだ1点しかなく、20イニングを投げて防御率0・00。昨年も2勝0敗で、このカードは21年10月15日から6連勝中。連勝中の防御率が0・21と、楽天打者を完璧に抑えている。今井が楽天戦で許した適時安打は21年9月4日の3回が最後で、現在44イニング続けて適時安打を打たれていない。

◆西武古市尊捕手(21)が体調不良から復帰し、2試合ぶりにベンチに入った。試合前はグラウンドで練習を行った。前日に2軍から急きょ昇格した斉藤誠人捕手(27)がベンチを外れた。スタメンは8番で古賀悠斗捕手(23)が務める。西武は楽天先発が左腕の辛島であることから、1番DHで山野辺翔内野手を起用、3番三塁には佐藤龍世内野手を抜てきするなど、源田以外は右打者を並べた。先発は楽天戦で3勝0敗、今季防御率が0・00の今井達也が務める。「前回は立ち上がりが良かったので、今回も全力でいきたいと思います。楽天は、連打でつながると強さが増すので、1人1人丁寧に投げるところと、強気でいけるところは攻めていくなど、バッテリーでよく相談して挑みたいと思います」と意気込んだ。

◆楽天打線が天敵の前に沈黙した。試合前時点で、今井に今季0勝3敗、防御率0・00と抑えられていた。さらには21年10月15日から6連敗。それでもチャンスは作った。両チーム無得点で迎えた3回1死二、三塁では、小深田がスクイズを狙ったが、今井の好守に阻まれ、本塁タッチアウトとなった。絶好機をいかせず、無得点。3点を追う6回1死二、三塁では、鈴木大が右飛を放った。飛球に三塁走者小深田がスタートを切れず。右翼手愛斗も、捕球直後から本塁への送球を諦め、二塁走者の三塁進塁を阻止するためにカットマンに投げていた。石井監督は「(飛球が)あまり深くなかった。ライトの肩がいいので、小深田が突っ込んで、ギリギリセーフかアウトかというところ。そうなると次の打者がフランコで、(スコアが)0-3と考えての判断だったと思います」と説明した。しかし、続くフランコは二ゴロ。結果的にここでもチャンスをいかせず、今井に7回4安打無失点と封じられて、敗れた。これで自力優勝の可能性が消滅。石井監督は「数字上のことなのでしょうがないと思います。チームとしては、明日勝ち越して、次週につなげたいと思います」と唇をかんだ。▽楽天村林(8回に左中間へ今季1号ソロ)「3点差なので何が起こるか分からないですし、後ろにたくさん良い打者がいるので、僕が塁に出たら相手にプレッシャーになるかなと思って、次につなぐ意識でした」

◆西武今井達也投手(25)は奇襲に備えていた。自らの悪送球と、一塁線の送りバントを見送る(記録は内野安打)などで招いた3回1死二、三塁。「スクイズの可能性がちょっと高いかなと思っていた。(捕手)古賀にも言っていた」。小深田への2球目。「しっかり強いボールを」と外角高めに155キロの直球を投げて猛ダッシュで処理。低めに制球力抜群のグラブトスで、三塁走者を仕留めた。メリハリの効いた投球で、7回を4安打無失点に抑えた。「1点はいいやという気持ちは1つもなかった。ゼロでベンチに帰るのが仕事」。ナイターとはいえ蒸し暑い中での試合。前日28日のブルペン投球はわずか13球にとどめ、イニング間の投球練習も軽めに終えるケースがあった。最速は156キロだったが、中盤には140キロ台後半に落とした。ピンチを迎えると一気にギアを上げ、最後となった7回は再び155キロで締めた。楽天にはめっぽう強く、21年から同カード7連勝で自責点0は46回2/3に伸びた。要因を「スコアラーさんが本当に毎回数字とかデータとか打者の長所とか調べてくださる」と分析した。自身3連勝で今季6勝目。16年夏の甲子園優勝投手が、気温とともに調子を上げてきた。【斎藤直樹】▽西武山野辺(プロ初DHで5回に先制打)「びっくりしました。(守備に就かず)最初はそわそわして。リズムがあまり分からなかった。前に飛ばせば何とかなるとバットを出した」

◆楽天・則本昂大投手(32)が30日の西武戦に先発する。この日は遠投などで汗を流した。「常に長いイニングを投げたいと思っているが、先を見過ぎてもいけない。一個ずつアウトを重ねていきます」と6勝目を狙う。西武・愛斗との今季対戦成績は被打率・533、1本塁打、5打点。難敵に「警戒する」と口元を引き締めた。

◆歯がゆいマウンドに、後味の悪さが残った。15年目左腕の楽天・辛島航投手(32)が先発し、1点を先制された五回、なお1死満塁のピンチを招いたところで降板した。「ピンチをつくった状態で、交代することになって申し訳ないです...」四回までに許した安打は3本、緩急差を使い、変幻自在の投球を披露して、無失点に抑えた。2番手・安楽が右犠飛を許し、左腕の投球成績は4回?を7安打3三振2失点となった。身長172センチ、体重は公表で72キロ。猛暑が続き「バテます。見ての通りガリガリ」と苦笑い。「一度に多く食べることが得意ではない。少しずつ間食して、ゼリーなどを飲んできた」という夏バテ対策も、結果につなげることはできなかった。試合は0-3の六回から、3番手で登板した内が1点を失った。味方打線は難敵とされる西武先発の今井を攻めあぐね、六回を終えた時点で、3点を追いかける展開となった。試合前の時点で2位・ロッテが勝利し、楽天が敗れると自力優勝の可能性が消滅する一戦。チームはパ・リーグ4位、3位・ソフトバンクを4ゲーム差で追走。Aクラス浮上に向けて試練が続く。(広岡浩二)

◆西武が逃げ切った。五回に山野辺の適時打とマキノンの犠飛で2点を先行。六回に愛斗の適時打で加点した。今井は7回を4安打無失点で6勝目を挙げた。楽天は本塁打による1点のみ。三、六回の好機であと一押しができなかった。

◆楽天は難敵の今井に7回を無得点に封じられ、今季の対戦は4戦4敗。三、六回はともに1死二、三塁まで攻め立てながらホームが遠く、石井監督は「いい投手に対してワンチャンス、ツーチャンスというところで、一押しできればよかった」と悔やんだ。今季90試合目で自力優勝の可能性が消滅。監督は「数字上のことなのでしょうがない。チームとしてはあす勝ち越して、次週につなげたい」と目の前の戦いを見据えた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
52352 0.598
(↑0.005)
-
(-)
54337
(+4)
289
(+3)
75
(-)
31
(+1)
0.253
(-)
3.010
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
47344 0.580
(↑0.005)
2
(-)
58308
(+4)
296
(+1)
60
(+2)
47
(-)
0.234
(-)
3.310
(↑0.03)
3
(-)
ソフトバンク
45422 0.517
(↓0.006)
7
(↓1)
54322
(+1)
305
(+4)
61
(-)
41
(+1)
0.246
(-)
3.180
(↓0.01)
4
(-)
楽天
42471 0.472
(↓0.005)
11
(↓1)
53309
(+1)
354
(+3)
77
(+1)
65
(-)
0.237
(↓0.001)
3.510
(↑0.01)
5
(-)
西武
39491 0.443
(↑0.006)
13.5
(-)
54251
(+3)
294
(+1)
60
(-)
58
(-)
0.231
(↑0.001
2.950
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
38540 0.413
(↓0.005)
16.5
(↓1)
51294
(+3)
298
(+4)
68
(+1)
53
(-)
0.230
(-)
2.960
(-)