◆DeNAは1点を追う3回表、宮崎の2ランで逆転に成功する。その後試合をひっくり返されるも、3-4で迎えた8回には牧と代打・大和の適時打で2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、3番手・山崎が今季1勝目。敗れたヤクルトは、3番手・清水が誤算だった。

◆ヤクルト古賀優大捕手（24）が、プロ1号本塁打を放った。0－0の2回2死、DeNA東に対しカウント1－1からの3球目、真ん中付近の直球を捉え、バックスクリーンに先制ソロを放り込んだ。プロ7年目の初アーチに笑顔でダイヤモンドを周回し、ベンチのナインとタッチ。「ストレートに力がある投手なので、力負けしないようにコンパクトに強い打球を心がけました。先制することが出来て良かったです」と振り返った。

◆DeNA宮崎敏郎内野手が15号2ランを放った。1点を先制されて迎えた3回1死一塁、ヤクルト・サイスニードの直球を左中間席へ。「感触よく捉えることができました。とにかく後ろにつなぐ気持ちで打席へ向かいました」と、大粒の汗を流して振り返った。27日の中日戦（バンテリンドーム）でも3回に2ランを放っており、2試合連発となった。

◆／一振りで雰囲気を変えた＼青木宣親が代打逆転3ランNPB通算1000得点にも到達?プロ野球(2023/7/28)??ヤクルト×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/2fUN5KdCDH

◆26日広島戦で頭部死球を受けて負傷退場したヤクルト青木宣親外野手（41）が、代打逆転3ランを放った。1－3の6回1死一、二塁、サイスニードに代わって打席に立つと、DeNA東の3球目直球を捉え、右翼席中段に放り込む3号3ラン。「流れを変えたかったそれだけです」と振り返った。NPB通算1000得点にも到達し、記念ボードを手にファンの声援に応えた。前日27日広島戦ではベンチを外れていたが、復帰戦で見事に結果を残した。

◆DeNAの代打大和内野手が決勝二塁打を放った。同点に追い付いた8回、なおも2死三塁でヤクルト清水の変化球を左翼線へ。勝ち越しに成功した。6回には2日前に頭部死球を受けたヤクルト青木が、代打で一時逆転3ランを打っていた。「青木さんの打席に興奮して、少し勇気づけられた。自分もああいう姿を見せられたらと思って打席に立ちました」と、敵ながらベテランの勇姿に奮い立ったことを明かした。▽DeNA西浦（トレード加入して古巣ヤクルト戦で新天地初出場。代打で中飛）「こんなタイミングはない。ある意味、持ってるなと。1度しかない今日を楽しもうと思いました」

◆中継ぎに配置転換になったDeNA山崎康晃投手（30）が、今季初勝利を挙げた。1点を追う7回に3番手で登板。オスナ、浜田、長岡を3者凡退に斬った。勝ちが付いたのは21年以来。代役守護神を務めている森原から勝利球を手渡され「うれしいですよね。いろんな人の思いを持ち続けて戦って、最後ウイニングボールをとる瞬間を何度も味わってきた。特別な思いで応援していた。これからも続けていきたい」と話した。

◆復活弾ヤ！　26日広島戦で頭部死球を受けて負傷退場したヤクルト青木宣親外野手（41）が代打で復帰し、一時逆転となる3号3ランを放った。1－3の6回1死一、二塁、サイスニードに代わって左打席へ。「とにかく自分に負けないように、打席に集中して立ちました」と、DeNA東の3球目直球を捉えた打球は、燕党の大声援にも乗って右翼席中段へ弾んだ。「本当になんか、ファンの声援が、すごく後押ししてくれた気がします」と感謝した。前日27日広島戦ではベンチを外れていたが、復帰戦で6月13日ソフトバンク戦以来、1カ月半ぶりのアーチを放ち、NPB通算1000得点にも到達。記念ボードを手に本拠地ファンの大歓声を浴びた。気になる体調については「大丈夫です。もちろん」と力強く言い切った球界野手最年長。「結果、負けてしまいましたけど、いい試合は出来ているんで。これを続けていきたいです」と前を向いた。【鈴木正章】通算1000得点＝青木（ヤクルト）　28日のDeNA13回戦（神宮）の6回に得点して達成。プロ野球46人目。ヤクルトでは若松1015得点、古田1003得点に次いで3人目。初得点は04年10月16日の横浜28回戦（横浜）。41歳6カ月で達成は、19年福留（阪神）の42歳3カ月に次ぐ史上2位の年長記録。▽ヤクルト高津監督（5連敗に）「ホームランでしか点が取れないので。（得点圏で）内野ゴロ1本打てないので、もうちょっと点の取り方を勉強しなきゃいけないですね」 ▽ヤクルト・サイスニード（6回6安打3失点）「立ち上がりから、あまり良いとは言えなかったが、なんとか修正して投げました。（捕手の）古賀もしっかりと引っ張ってくれました」

◆ヤクルト・古賀優大捕手（２４）がプロ初本塁打を放った。二回２死で迎えた第１打席。ＤｅＮＡ先発・東に対し、カウント１―１からの３球目、１４９キロ直球を振り抜くと、打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンへ飛び込んだ。プロ７年目でうれしいプロ１号が、値千金の先制弾となり、笑顔でダイヤモンドを一周した。古賀は６月２５日の中日戦（バンテリンドーム）以来のスタメンマスク。久しぶりの先発出場で存在感を放った。

◆ヤクルト・青木宣親外野手（４１）が六回１死一、二塁で代打で出場し、逆転３ランを放った。「流れを変えたかったそれだけです」。ＤｅＮＡ・東に対し、カウント１―１からの３球目を一閃。右翼席中段へ放り込み、試合をひっくり返した。２６日の広島戦（マツダ）で頭部死球を受け、２７日はベンチ入りを外れていたが、この日から復帰。ここぞの場面で代打で登場し、完璧に役割を果たした。また、この本塁打で青木はＮＰＢ通算１０００得点を達成。球団では若松勉、古田敦也に次ぐ３人目の快挙となった。

◆快音を残して、打球はぐんぐんと伸びていった。ヤクルト・古賀優大捕手（２４）がプロ初本塁打。神宮のバックスクリーンへ放り込んだ。「ストレートに力がある投手なので、力負けしないようにコンパクトに強い打球を心掛けました。先制することができて良かったです」ＤｅＮＡ先発・東に対し、二回２死での第１打席だった。カウント１―１からの３球目、真ん中に入ってきた１４９キロの直球を一閃。プロ３０８打席目でうれしい初アーチとなった。値千金の先制ソロに、笑顔でダイヤモンドを一周した。高知・明徳義塾高から２０１７年にドラフト５位で入団して７年目。強肩が魅力の捕手として２１年には自己最多５４試合に出場するなど、出番を増やした。今季はここまで１９試合に出場。この日は６月２５日の中日戦（バンテリンドーム）以来、約１カ月ぶりのスタメンマスクとなった。正捕手の中村を中心に、若手成長株の内山が出場機会を増やす中で「試合に出られる、スタメンで出られる機会は数少ない。何とか一試合一試合を勝ちたい。一イニング一イニング、一球一球を必死に頑張ることが大事」と足元を見つめていた２４歳が、バットで存在感を示した。

◆慌ただしく新天地のチームに合流した。２６日にヤクルトからＤｅＮＡに交換トレードで加わった西浦直亨内野手（３２）が、三塁側のビジタークラブハウスから神宮球場に足を踏み入れた。「（三浦監督に）ひと花、ふた花ではなく、満開の花を咲かせてくれといわれたので、それに応えられるように」と入団会見で決意表明した西浦。ヤクルトでは２軍で調整だったが、ＤｅＮＡ移籍後は即１軍。この日、出場選手登録された。何度もはい上がってきた。俊敏性、堅実な捕球、肩の強さが求められる遊撃手。プロでその花形ポジションを守れるのは一握りだ。西浦は２０１４年ドラフト２位で入団後、定位置を奪われては奪い返す日々。１８年は広岡が台頭し、春先は出場機会が減少。少ない好機で同年の夏場から遊撃の定位置をつかみ２１年はチームのリーグ優勝、日本一に貢献した。しかし、２２年は長岡に定位置を追われる形に。ＤｅＮＡに移籍してもポジションの約束はなく再び挑戦者となる。遊撃手にとって欠かせないのがサインプレー。同一リーグのトレードでＤｅＮＡのサインもすべて変更されたという。「攻守のすべてのサイン変更？　もちろんです」と三浦監督。短期間でチームに浸透させる必要があり、西浦にとっても難しい作業となる。パ・リーグとのトレードでも同様で、三浦監督の現役時代からサイン変更は「当たり前のこと」だと明かした。

◆ＤｅＮＡが逆転勝ち。３―４の八回に牧の適時二塁打で追い付き、代打大和の適時二塁打で勝ち越した。３番手の山崎が２年ぶりの白星を挙げ、森原が２戦連続セーブ。ヤクルトは清水が打たれて逃げ切りに失敗し、５連敗となった。

◆ヤクルト・青木宣親外野手（４１）が六回１死一、二塁で代打で出場し、一時は逆転となる３ランを放った。?ヤクルト・青木が史上４６人目の通算１０００得点を達成。初得点は２００４年１０月１６日の横浜（現ＤｅＮＡ）戦。ヤクルト（前身を含む）で１０００得点以上をマークしたのは若松勉（１０１５）、古田敦也（１００３）に次いで３人目。?４１歳６カ月での達成は１９年の阪神・福留孝介の４２歳３カ月に次ぐ年長２番目。通算１６２１試合目での到達は１９９４年の近鉄・大石大二郎の１６０９試合に次ぐ１０番目のスピード。?ヤクルトの選手が４１歳６カ月以上で代打弾を放ったのは、９３年８月２２日の八重樫幸雄（４２歳２カ月、対阪神）以来３０年ぶり４本目。球団の代打最年長弾は８９年の若松の４２歳３カ月。

◆ヤクルトは５連敗を喫したが、ベテランが不屈の魂を見せた。２点を追う六回１死一、二塁で青木宣親外野手（４１）が代打で登場。２６日の広島戦（マツダ）で頭部死球を受けてから初めての打席で右翼席への３号３ランを放った。「本当に何かファンの声援がすごく後押ししてくれたような気がします」。心配していたファンからの大歓声が力となった。ＤｅＮＡ先発・東の直球を完璧に捉え、一時逆転となる一発。体の状態については「大丈夫ですよ。もちろん。とにかく自分に負けないように打席に集中して立ちました」と明かした。ＮＰＢ史上４６人目となる通算１０００得点に到達し「そこは達成してよかったと思います。積み重ねなので」と青木。連敗ストップへ「結果負けてしまいましたけど、いい試合はできていると思うので、これを続けていきたい」と前を向いた。

◆ヤクルトは１―３の六回に代打で登場した青木宣親外野手（４１）の３号３ランで一時逆転に成功も、八回にセットアッパーの清水が逆転を許し、悔しい敗戦に。これで２３日の阪神戦（神宮）から５連敗となった。試合後の高津臣吾監督（５４）の主な一問一答は以下の通り。――八回は清水が５試合ぶりの登板で打たれた「ちょうどよかったと思います。間隔的には。少しお疲れ気味だったので間隔を空けたいと思っていて、その間のゲームが勝てなくて嫌な空き方ではあるんですけれど、ある程度の疲れは取れたのかなと」――古賀が二回にプロ１号「ちょっとびっくりしましたね、正直」――２打席目以降も３打席で四球で出塁「８番なのでフォアボールになる確率もそこそこあるでしょうし。でもああやって思い切ってスイングをしかけてくれて、久しぶりのスタメンですけれども、元気よく、よく頑張ったと思います」――勝てない展開が続いている「ホームランでしか点がとれないので、内野ゴロ１本打てないので、もうちょっと点の取り方を勉強しなきゃいけないですね。ノリ（青木）がランナーいて打ちましたけれど、９本ヒット打っても、ランナーいるところでは（それ以外）１本もないわけですから。スコアリングでは１本もないわけですから、それは点にはならないですよね」――青木は２６日に受けた頭部死球の状態はもう大丈夫か「多少のちょっとむち打ちの症状はあったりするんですけれど、全然プレーするには問題ないですということだったので」――山田が２軍戦で実戦復帰「どの程度の回復かはちょっとあれですけれど、ゲームに出られるようになったのはいい報告、いいことですね」

◆ＤｅＮＡは２８日、ヤクルト１３回戦（神宮）に５―４で競り勝って２連勝。九回に登板した森原康平投手（３１）が１回を無安打無失点で２セーブ目を挙げ、２試合連続で１点差試合を守り切った。長らくチームの抑えを任されてきた山崎康晃投手（３０）の助言をマウンド上で体現。ＤｅＮＡの新たな守護神として、ブルペン陣の防波堤となる。九回のマウンドは重い。野手１５人で５得点を奪い、４投手が八回まで計４失点に抑えた。１９選手が積み上げた１点差の九回を抑えが託される。森原は細心の注意を払いながら、山崎の言葉を心で復唱していた。「２つ前の登板でやられた時に声をかけてくれた。スッとはいかない、と。一球一球、持っているものを出すしかないという会話をして、もう本当にそれだな思いました」不振に陥った山崎との配置転換で後半戦から抑えを任されている。２５日の中日戦は４点リードの九回に登板し、?回を２失点で試合を締められなかった。「やっぱりやった人にしか分からないポジション」。前半戦２０セーブ、通算２２７セーブを積み上げた１学年後輩の山崎がそっと寄り添ってくれた。

◆ＤｅＮＡ・牧の左中間への二塁打で追い付いた４―４の八回２死三塁。代打・大和がファウルで粘り、１０球目のフォークボールを捉えて左翼線上へ勝ち越し二塁打とした。「投手陣が頑張っていたので何とか打てるように、と。前に飛ばすことだけ考えていた」とベテランらしく淡々。今季の得点圏打率は・４６７。通算得点圏打率（・２９１）も通算打率（・２５３）より高いクラッチヒッターが、またも勝負強さを発揮した。