楽天(☆5対1★)西武 =リーグ戦15回戦(2023.07.28)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:岸 孝之(4勝2敗0S)
敗戦投手:平良 海馬(6勝5敗0S)

本塁打
【楽天】フランコ(8号・4回裏3ラン)

  DAZN
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◆楽天は0-0で迎えた4回裏、フランコの3ランと村林の2点適時打が飛び出し、一挙5点を先制する。投げては、先発・岸が7回5安打無失点の力投。その後は渡辺翔、宋家豪の継投でリードを守り、岸は今季4勝目を挙げた。敗れた西武は、攻守に精彩を欠いた。

◆西武古市尊捕手(21)がベンチから外れた。急きょ、2軍から斉藤誠人捕手(27)が招集されたが、試合前の練習には間に合わなかった。スタメンは8番で古賀悠斗捕手(23)が務める。

◆夏ノアツサニモ負ケヌ-。楽天岸孝之投手(38)が、7回5安打無失点で4勝目を挙げた。この日の仙台市の最高気温は34・4度。宮城県内では、2年ぶりに「熱中症警戒アラート」が発令された。試合開始の午後6時でも暑さは引かず。いつも以上に体力を奪われながらのマウンドとなった。「4回ぐらいに本当に疲れた。(相手先発が)平良というのもあるし、なんとか試合が動くまでは全力で抑えにいこうと思っていた。早めに今日は疲れました」と明かした。それでも直球を主体に、コーナーを丁寧に突く投球で西武打線を封じた。7回2死で代打愛斗を右飛に打ち取ると、両手を膝についた。「もうヘトヘトです。もう無理と言いました」と笑顔だった。今季2番目の球数となる109球を投げた。ベテランの力投で、チームの連敗は2でストップ。「相手どうこうじゃなく、勝っていかないといけない立場。その中で勝てたというのは大きい。どうなるか分からないですけど、結果として勝てたので、なにも言うことはないと思います」と納得の投球となった。▽楽天石井監督(岸の投球に)「安心して見ていられる球の精度があった。平良くんの方が引っ張っていくのではなく、岸が引っ張ってゲーム展開を持っていってくれたことが、すごく大きいなと思う」

◆大好きな夏がやってきた! 楽天マイケル・フランコ内野手(30)が、2戦連発となる8号3ランで試合を決めた。両チーム無得点で迎えた4回1死二、三塁で、平良の初球カットボールを弾丸ライナーで左翼席最前列へ運んだ。「正直入るとは思わなかった。最低限、仕事ができて良かった」と自身も驚きの1発で勢いをもたらした。その後も打線がつながり、この回一挙5得点。そのリードを守り切り、チームは連敗を2で止めた。今季新加入の助っ人。初めての日本の夏も「非常に好きです。ドミニカ出身なので、こういう気候には慣れてますし、思い起こす気候。日本の夏は気に入ってますね」とうなずいた。夏場の方が体が動くかとの質問には「もちろんです。100%です」と"夏男"に自信を持った。7月は打率3割2厘、3本塁打、8打点。夏の暑さとともに、状態も上がってきた。

◆西武豆田泰志投手(20)が、3年目のプロ初登板で内容抜群の快投を披露した。0-5の8回に4番手で登板。先頭の辰己を2ボールから146キロ直球で左飛に打ち取った。続く炭谷は初球カーブで、1ボールから146キロ直球で左飛。9番西川にはスライダー、フォークを交えて追い込むと、最後は147キロ直球で空振り三振に仕留めた。テンポがよく、投げっぷりが抜群だった。マウンドに上がると、ブルペン担当の青木投手コーチの助言を思い出した。「入る時に1回球場全体見てから、マウンドに入るというのをやってみて。そうしたらちょっと気持ち的にも楽になったので、やっておいてよかった」。緊張から解き放たれ、ノーワインドアップからガンガンと直球を投げ込んだ。173センチと小柄な体から放たれる伸びのある球は、バットの上っ面に当たった。2つのフライに三振を奪った直球。「2ボールから発進したのはちょっと悪かったんですけど、自分の真っすぐを投げようというのは試合中も試合前も考えていた。自分の真っすぐを投げられたので、打ち取れたのはよかったかな」。持ち味を存分に見せつけた。5回に走塁妨害がありながら得点が認められず、試合後は渋い表情だった松井稼頭央監督も、豆田の話題になると、思わず笑顔になった。「良かったねえ。素晴らしかったね。投げっぷりも含めてボールもそうですけど、見事だったと思います。緊張していたか分からないですけど、堂々としていたと思うし。元々真っすぐの質は良かった投手。それにあのカーブと緩急を含められるとね。148キロ以上に感じました」と絶賛の言葉が次々とあふれ出た。浦和実(埼玉)から育成選手として入団し3年目を迎え、シーズン中の登録期限ぎりぎりの21日に支配下登録を勝ち取った。2軍では26試合で防御率2・43と好成績を残していただけに、昇格できない焦りがあった。ようやく迎えた1軍初登板で、最高の結果を出した。「いいスタートも切れた。けど、これからというのもあるので、自分自身まだまだだと思います」と引き締めながらも、全身に充実感をにじませていた。地元埼玉からニューヒーロー誕生の予感だ。【斎藤直樹】

◆楽天のマイケル・フランコ内野手(30)が「6番・三塁」で先発出場し、先制8号3ランを左翼ポール際に放った。四回1死二、三塁。相手先発、平良の初球を捉えた。球団広報を通じて、「打ったのはスライダー。2人を返せて安心したけど、正直、(ラッキーゾーンに)入るとは思わなかった。最低限の仕事ができてよかった」とコメントした。

◆楽天が快勝した。四回にフランコの2戦連発となる8号3ラン、村林の2点二塁打で5点を挙げ、3投手のリレーで逃げ切った。岸は制球良く7回無失点で4勝目を挙げた。西武の平良は今季ワーストの5失点と崩れ、5敗目を喫した。

◆弾丸ライナーが左翼ポール際に伸びた。楽天のマイケル・フランコ内野手(30)が2試合連続の本塁打となる先制8号3ラン。本拠地・楽天モバイルパークが大歓声に包まれた。「打ったのはスライダー。(走者)2人をかえせて安心したけど、正直、入るとは思わなかった。最低限の仕事ができてよかった」。0-0の四回1死二、三塁。今季6勝を挙げている西武先発・平良の初球、136キロの甘いスライダーを強振した。この一撃で打線に勢いをつけると、その後の村林の右越え2点二塁打を呼び込み、この回5点を奪った。ベンチから見守った今江打撃コーチは打順が2巡目に入る前に「きちんとアジャストして、何とか先に点を取れるようにしたい」とコメントしていたが、助っ人が首脳陣の期待に応えた。投げては先発・岸孝之投手(38)が7回5安打無失点で6三振を奪う快投。今季4勝目(2敗)を挙げた。序盤から右手指先をズボンに拭うと血が付着。それでも38歳のベテランはポーカーフェースで試合の流れを引き寄せ、2番手のD3位・渡辺翔(九産大)にマウンドを譲った。永井投手コーチは「テンポがよく、変化球でもカウントを取れる。緩急を使いながら、コースと高さを意識して、ストライク先行で粘り強い投球」と高評価。巧みな投球術で、西武打線を寄せつけなかった。連敗を2で止めた。(広岡浩二)

◆西武は球団通算4500敗目となった。0―5の五回2死一、二塁で長谷川が左前に運んだが、二塁走者の栗山は三塁手と接触して三塁で止まった。走塁妨害になったが、審判団は「ホームには(元々)到達できない」と判断し、2死満塁でプレーが再開。続く岸が投ゴロに倒れて反撃ムードは出なかった。フルカウントで栗山は早めにスタートを切っていただけに、松井監督は「外野もチャージしていないし、納得していない」と険しい表情。球団から日本野球機構(NPB)に意見書を提出する考えを明らかにした。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
51352 0.593
(↓0.007)
-
(-)
55333
(-)
286
(+4)
75
(-)
30
(-)
0.253
(↓0.001)
3.020
(-)
2
(-)
ロッテ
46344 0.575
(↑0.005)
2
(↑1)
59304
(+8)
295
(+5)
58
(+1)
47
(-)
0.234
(↑0.001)
3.340
(↓0.02)
3
(-)
ソフトバンク
45412 0.523
(↓0.006)
6
(-)
55321
(+5)
301
(+8)
61
(+1)
40
(+1)
0.246
(-)
3.170
(↓0.06)
4
(-)
楽天
42461 0.477
(↑0.006)
10
(↑1)
54308
(+5)
351
(+1)
76
(+1)
65
(+1)
0.238
(↑0.001
3.520
(↑0.03)
5
(-)
西武
38491 0.437
(↓0.005)
13.5
(-)
55248
(+1)
293
(+5)
60
(-)
58
(+1)
0.230
(-)
2.970
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
38530 0.418
(↑0.007)
15.5
(↑1)
52291
(+4)
294
(-)
67
(-)
53
(-)
0.230
(↑0.001)
2.960
(↑0.03)