楽天(★5対9☆)日本ハム =リーグ戦18回戦(2023.07.27)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
02006100091501
楽天
10012001051202
勝利投手:北山 亘基(6勝4敗0S)
敗戦投手:田中 将大(5勝6敗0S)

本塁打
【日本ハム】加藤 豪将(5号・6回表ソロ)
【楽天】小深田 大翔(5号・1回裏ソロ),フランコ(7号・5回裏2ラン)

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◆日本ハムは1点を追う2回表、郡司の2点適時打で逆転に成功する。その後同点となって迎えた5回には、清宮、万波、マルティネスの3者連続適時打などでリードを6点に広げた。投げては、先発・北山が今季6勝目。敗れた楽天は、先発・田中将が7失点と振るわなかった。

◆楽天田中将大は4番打者に注意したい。今季の対4番打者は33打数14安打、4本塁打、12打点で被打率4割2分4厘。対戦打順別成績では被打率、本塁打、打点すべて対4番がワースト。昨年も4番には打順別最多の4本塁打を許したが、今季は中村(西武)2本、柳田(ソフトバンク)セデーニョ(オリックス)と、前半戦だけで4発浴びている。

◆日本ハム新庄剛志監督(26)が23日ぶりの連勝を目指して、ほぼ同一スタメンを組んだ。連敗を13で止めた26日楽天戦の試合後に「明日もね、今日のメンバーでいきます」と話していたが、この日も1番から5番までの上位打線「GOGOきよまんまる」を軸として、前夜は先制4号2ランを放った6番ハンソンと8番伏見は据え置き。7番DHは今川から郡司に、9番中堅は五十幡から浅間に変更した。就任2年目、公式戦233試合目で初めての同一スタメンとはならなかったが、守備位置も含めて、ほぼ前夜を踏襲する形となった。これまで相手先発投手の特徴を研究しながら、自軍選手との相性や調子、相手投手のボールの特徴に対するスイング軌道、時には"勘ピューター"も働かせながら日替わり打線を組んできた。昨季から1試合も同じスタメンはなく、この日で組んだ打線は233通り目となった。前夜の試合後に「明日は(楽天も)引き締めて来ると思う。そこでどう戦って、勝つか」と27日の試合を重要視した新庄監督が微修正を加えたスタメンで23日ぶりの連勝を目指す。

◆/教授泣かせの左打者\小深田大翔が先制の5号弾??北山亘基から今季2本目?#プロ野球(2023/7/27)??楽天×日本ハム??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #RakutenEagles pic.twitter.com/IQafNWHMH6

◆日本ハムのクリーンアップ「きよまんまる」が5回に3者連続適時打を放って楽天田中将大投手(34)をKOした。1点を勝ち越した直後に、まずは3番清宮幸太郎内野手(24)が右中間を破る適時三塁打を放った。右拳を下から突き上げて喜んだ「きよ」に続いて4番万波中正外野手(23)が三塁線を破る適時二塁打。2試合連続打点の「まん」に続いて「まる」こと5番アリエル・マルティネス捕手(27)も中前適時打を放った。後半戦初戦から5試合連続で固定されている「きよまんまる」が破壊力を発揮して、田中将を降板に追い込んだ。その後も6番アレン・ハンソン内野手(30)の左前打を挟んで7番郡司裕也捕手(25)が右前適時打を放った。さらに2死一、三塁から一塁走者の郡司が二盗。相手捕手の二塁送球が高くなった瞬間に三塁走者のハンソンがホームスチールで生還。松本剛外野手(29)の二ゴロの間の勝ち越し点も含めて、一挙6得点のビッグイニングとなった。

◆/ロマン砲たちの競演\松本剛の内野ゴロで勝ち越し清宮幸太郎、万波中正の長打アリエルのタイムリーなどで5回一気6得点??田中将大をKO?#プロ野球(2023/7/27)??楽天×日本ハム??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/9gY5Xhxu7y

◆楽天は7月初の連敗で、7カードぶりの負け越しとなった。先発田中将大投手(34)が打ち込まれ、6敗目を喫した。立ち上がりから制球に苦しんだ。1点を先制してもらった直後の2回には2失点と逆転を許し、味方打線が同点に追いついてもらった直後の5回は無死二、三塁のピンチを招いた。加藤豪を空振り三振に打ち取ったが、続く松本剛の二ゴロで再び勝ち越しを許した。2死三塁では、フルカウントから清宮に落ちずに甘くなったスプリットを捉えられ、右中間へ適時三塁打。続く万波にも左翼へ適時二塁打を浴び、マルティネスに中前適時打を許したところで降板となった。4回2/3を8安打7失点でKO。「結果はもちろんですけど、味方が得点した後に、やっぱり失点してますし。どうにかしていかないといけない」と悔しさをにじませた。今季15登板で、7失点が3度目で9失点が1度。5勝6敗と安定しない。「自分の思い通りいかない中でも、ゲームを作るとていうことはできないとやっぱりしんどい。それは今年はまだできてないから。自分の中でもそういうところに対してすごくいら立ちを感じる」と絞り出した。▽楽天石井監督(田中将の投球に)「平均した安定感がないのは、将大らしくないかなと思います。(調子の)アップダウンがかなり大きくなっていることは気になります」

◆楽天辰己涼介外野手(26)が、自身初の1試合4安打と気を吐いた。「9番中堅」で先発し、2回1死二塁での第1打席で遊撃へ内野安打を放ってこの日1本目。続く4回2死二塁では右前打、6回1死走者なしでは中前打、8回1死一、二塁では左前へ運び、4打数4安打。試合には敗れたものの、チャンスメークで打線を支えた。自身初の奮闘も、試合後は表情を崩さず。「そんなことはどうでもよくて、母校(社)が甲子園に行ったんですよ。それが一番うれしいですね」と自ら切り出した。前日26日は、育成1位ルーキーの辰見鴻之介内野手(22)が支配下登録されることも発表。血縁関係はないが読みが同じ。「"弟"の辰見鴻之介が支配下なった。その2点が力になりました」と、刺激を受けての活躍となった。

◆日本ハムは固定された上位打線「GOきよまんまる」が躍動し、23日ぶりの連勝だ。2番松本剛外野手の二ゴロで勝ち越し点を挙げた5回に3番清宮幸太郎内野手、4番万波中正外野手、5番アリエル・マルティネス捕手の3者連続適時打で田中将をKO。後半戦から固定した上位打線が力強く引っ張って、今季初の先発全員安打で9カードぶりの勝ち越し。新庄監督も「あと6年ぐらい固定してみよう」と笑顔だった。▽日本ハム松本剛(5回に二ゴロで勝利打点)「打線なんで"線"になったら強い。単発だったのが、ちょっと線になってきている」▽日本ハム清宮(5回に適時三塁打)「(松本)剛さんがいい形でしぶとくランナーをかえしてくれたおかげで楽に入れました」▽日本ハム万波(5回に三塁線を破る適時二塁打)「先輩方(松本剛と清宮)が試合をひっくり返してくれて、落ち着いた気持ちで打席に入れた」▽日本ハム・マルティネス(5回に中前適時打)「サンバン、キヨミヤ、ツーベースタイムリー! ツギ、マンナミ、タイムリー! ツギ、ワタシモ、ワタシモ! カンペキ!」

◆辛抱強く投げた日本ハム北山亘基投手が、2被弾浴び5回8安打4失点も今季6勝目を挙げた。「野手の皆さんのおかげ」と打線の大量援護に感謝した。ピリッとしない投球に、新庄監督は「抑えてはいるけど、何だろう?ヒゲ生やした方がいいのかな?な~~~んか、分かります?このフワフワ感」と仰天の"イメチェン指令"。「球速も、ちょっと落ちているし」と心配していた。

◆仙台育英出身の日本ハム郡司裕也捕手が"第2の故郷"で、今季2度目の3安打猛打賞&重盗での8点目を誘うプロ初盗塁と大活躍だ。2回に先制の2点適時二塁打を放つと、5回にも右前適時打で4打数3安打3打点。慣れ親しんだグラウンドでヒーローとなり「感慨深い。本当はヒーローインタビューで(夏の甲子園出場が決まった)後輩たちに『おめでとう』って言いたかったんですけど忘れました」と、苦笑いだった。

◆日本ハムの逆輸入ルーキー加藤豪将内野手が、6月3日巨人戦(東京ドーム)以来の5号ソロを放った。パ相手には初めて。本塁打数で仲良しの清宮に並び「今、引き分けです」と不敵に笑った。連敗中に「だるびっしゅ」と名付けた「だるま」を縁起物としてゲット。現在チームには帯同していないようで「抹消しているんですけど、遠くから見守ってもらっています。今日のホームランは、それで打てました」と"御利益"に感謝した。

◆日本ハムの新上位打線「GOきよまんまる」が13連敗明けのチームに23日ぶりの連勝をもたらした。5回に2番松本剛外野手(29)の二ゴロで勝ち越しに成功。続く3番清宮幸太郎内野手(24)、4番万波中正外野手(23)、5番アリエル・マルティネス捕手(27)が3者連続適時打を放って楽天田中将をKOし、そのまま試合も大勝した。後半戦から5試合連続固定で打線の枢軸を担う4人が力強く連動。今季初の先発全員安打の打線をけん引し、9カードぶりの勝ち越しだ。頼もしい。後半戦から固定されている「GOきよまんまる」がド派手に試合を決めた。同点に追い付かれた直後の5回。下位打線がつくった1死二、三塁の好機で2番松本剛は「外野フライを打ちにいこうとか、変に思わない方がいいやと思った」。ポップフライと三振だけはしないと誓い、二ゴロ。三塁走者を生還させ、勝ち越しに成功した。着実に1点をもたらした選手会長の打撃に、気持ちを楽にしたのが3番清宮だ。「剛さんが、しぶとくランナーをかえしてくれたおかげで楽に入れました」と、フルカウントから右中間を破る適時三塁打で続いた。4番万波は、もっと気持ちを楽にした。「4回に、まずい守備を2つしちゃったので自分のバットで取り返したい気持ちでした」と意気込む中で、「先輩方が、すぐひっくり返してくれた。落ち着いた気持ちで打席に入れた」と初球を打って左翼線へ適時二塁打だ。流れよく打順が巡ってきたマルティネスも乗り遅れるわけにはいかなかった。「サンバン、キヨミヤ、スリーベースタイムリー! ツギ、マンナミ、タイムリー! ツギ、ワタシモ、ワタシモ!」とシュアな打撃で中前適時打。「カンペキ!」と自画自賛の一打で、田中将を完全攻略した。後半戦が始まった22日オリックス戦から打線は2番から松本剛、清宮、万波、マルティネスが5試合連続で固定された。4番万波が「前の日と常に同じ打順はやりやすい」と話せば、2番松本剛も「打線なんで"線"になったら強い。単発だったのが、ちょっと線になってきている」。大型連敗中にはなかった"つながり"が生まれ始めた。新庄監督も「いい流れ、来てますよ。あと6年ぐらい固定してみよう」と手応えあり。6回に5号ソロを放った2試合連続1番起用の加藤豪も固定されれば、破壊力満点の「GOGOきよまんまる」が完成。その名の通り、最下位からの大反攻を加速させる攻撃の枢軸が頼もしくなってきた。【木下大輔】

◆日米通算195勝(NPB117勝、MLB78勝)で200勝まであと5勝としている楽天・田中将大投手(34)が、後半戦初のマウンドに上がった。試合開始の時点でも気温31度、不快指数81・6。「暑いよりは寒い方が好き。ただ、特段何かをやっているわけではないけど、プロに入ってから夏バテして食欲が落ちるとかは全く無縁。高校時代に『食え、食え』と言われて、すごい量を食べていたおかげかな。甲子園期間中に逆に体重が数キロ増えていたぐらいなので」。駒大苫小牧(南北海道)時代に、当時の香田誉士史監督から「雪国の子は夏バテしやすい」と言われ、毎食丼ぶり3杯以上の白飯、練習の合間にも納豆ご飯を詰め込んでいたことを思い出した。同時に、夏休み中ということで「観戦に来るファンの人たちには体調に気を付けてもらいたいですね。特に小さな子供たちは自分で『暑い』、『しんどい』と言えないので」と気遣った。前半戦最後の登板も今月11日の日本ハム戦。NPB237試合目の登板となった同戦では初の奪三振0ながら、7回2失点で勝利投手。「僕のボールの質の問題。明日(27日)はいいところ、取りたいところで三振が取れればいい」と話していたが...。この日は4三振を奪ったものの、変化球の精度が低く、五回途中78球、8安打7失点でKOされた。今季6勝目はならなかった。

◆日本ハムが今季最多15安打で快勝した。2―2の五回に一挙6点。松本剛の内野ゴロで勝ち越し、清宮、万波、マルティネスの3連続適時打や重盗などで畳みかけた。楽天の田中将は7失点と崩れて黒星先行の6敗目を喫した。

◆13連敗の長いトンネルを前日抜けた日本ハムは、先発全員の今季最多15安打で快勝。6月23日のリーグ戦再開後初のカード勝ち越しで、23日ぶりの連勝を飾った。新庄剛志監督(51)は「連敗中は(好機で)1本が出なかったのに、昨日(26日)勝っただけで、こんなに強いのかって。やっぱ、野球は、スポーツ全般は気持ちで全然変わる」と目を細めた。球宴後の5試合は2~5番を松本剛、清宮、万波、マルティネスで固定。さらに、この日は1~6番まで前日同様の打順を組み、五回にはクリーンアップの3者連続適時打など7安打を集中して大量6点を奪った。清宮が「アマチュアのときから3番だったので、しっくりくるところではある」と話せば、新庄監督はは「はい。もうあと6年ぐらい固定しようかな」と笑った。そして、指揮官が試合前の打撃練習で直接指導した加藤豪が六回に6月3日以来の本塁打となる5号ソロを放った。新庄監督は練習時に「スパイク1個分、スタンスを狭めよう」と助言。踏み込み足と軸足のステップ幅を狭めることで、左打者の場合は地面に右足を着くのが早くなり、自然とトップを作るタイミングも早くなる。これにより、スイング始動も早くなり、タイミングが遅れがちの選手にはバットのボールを当てやすくなる。加藤豪は「自分はプロ10年目なんですけど、監督は100打席ぐらい見ただけで見抜いて、すごいなと。ティー打撃の3球ぐらいで元に戻った感じで、本当に感謝ですね」と、その〝神眼〟に驚きを隠せなかった。(東山貴実)

◆27日の楽天-日本ハム(楽天モバイルパーク)で3安打3打点、プロ初盗塁も決めてヒーローインタビューに立った日本ハム・郡司裕也捕手(25)は28日、オリックス戦(エスコン)に向けて空路札幌入りした。千葉県出身ながら、宮城・仙台育英高に進んだ郡司。今年6月にトレードで移籍するまではセ・リーグの中日に在籍していたことで、郡司が楽天モバイルパーク(当時は楽天Koboスタジアム宮城)で試合をするのは2015年夏の宮城大会決勝以来、8年ぶり。「なんか感慨深かったですね。高校3年間を過ごした球場で活躍できたのはうれしかった。球場自体は新しくなったけど、なんかやっぱり落ち着きますね。(この3連戦は)高校の同級生とか、結構来ていました」と振り返った。今遠征では牛タンにも舌鼓を打ったという第二の故郷について、「やっぱり人が温かいというか。(2015年夏の甲子園で)準優勝して帰ってきたときの仙台駅なんか、ハリウッドスターの凱旋みたいな。それが一番の思い出ですね」と笑顔で話した。今夏の甲子園で連覇を目指す仙台育英。「(宮城大会から)めちゃ見てますね。今は監督もチームカラーも違いますが、すごい細かいところまで徹底されていて、めっちゃ強いチームになったなと思います。刺激になります」。そう語る郡司の表情は誇らしげだったが、前日のヒーローインタビューで一つだけ後悔が...。「本当はあの場で、後輩たちに『(甲子園出場)おめでとう!』と言いたかったんですけど、忘れました。これ、絶対に書いといてくださいね」と、どこまでも〝母校愛〟にあふれていた。(東山貴実)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
51342 0.600
(-)
-
(-)
56333
(-)
282
(-)
75
(-)
30
(-)
0.254
(-)
3.020
(-)
2
(-)
ロッテ
45344 0.570
(-)
3
(-)
60296
(-)
290
(-)
57
(-)
47
(-)
0.233
(-)
3.320
(-)
3
(-)
ソフトバンク
45402 0.529
(-)
6
(-)
56316
(-)
293
(-)
60
(-)
39
(-)
0.246
(-)
3.110
(-)
4
(-)
楽天
41461 0.471
(↓0.006)
11
(↓0.5)
55303
(+5)
350
(+9)
75
(+2)
64
(+2)
0.237
(↑0.001
3.550
(↓0.06)
5
(-)
西武
38481 0.442
(-)
13.5
(-)
56247
(-)
288
(-)
60
(-)
57
(-)
0.230
(-)
2.980
(-)
6
(-)
日本ハム
37530 0.411
(↑0.007)
16.5
(↑0.5)
53287
(+9)
294
(+5)
67
(+1)
53
(+2)
0.229
(↑0.002
2.990
(↓0.02)