楽天(☆3対1★)日本ハム =リーグ戦16回戦(2023.07.25)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
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楽天
20000001X3902
勝利投手:早川 隆久(5勝5敗0S)
(セーブ:渡辺 翔太(3勝1敗1S))
敗戦投手:加藤 貴之(5勝7敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(19号・1回裏2ラン),浅村 栄斗(20号・8回裏ソロ)

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◆楽天は初回、浅村の2ランで先制する。1点差に迫られて迎えた8回裏には浅村のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・早川が6回1失点の好投で今季5勝目。5番手・渡辺翔はプロ初セーブを挙げた。敗れた日本ハムは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆日本ハムが3試合連続の「いそまつきよまんまる」打線で連敗を止める。新庄剛志監督(51)は、22日オリックス戦(ほっともっと神戸)から、1番五十幡亮汰外野手(24)、2番松本剛外野手(29)、3番清宮幸太郎内野手(24)、4番万波中正外野手(23)、5番アリエル・マルティネス捕手(27)まで、3試合固定したオーダーを組んだ。現在12連敗中で、84年に記録した球団ワーストの14連敗に、あと2試合に迫っている。まずは好調な松本剛、清宮、万波、マルティネスを中軸に据え、トンネル脱出を図る。

◆日本ハム先発の加藤貴之投手(31)が、今季初めて複数の四球を与えた。2回1死で楽天山崎剛に、1個目の四球を与えると、3回2死一塁で阿部に2つ目の四球を与えた。制球力の高い加藤貴が、複数四球を与えたのは、昨年9月21日西武戦(札幌ドーム)以来。さらに5回2死三塁では、浅村を申告敬遠し、21年4月20日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来826日ぶりの3四球となった。昨季は、シーズン最少記録を更新する11四球。今季も前回登板まで16試合に登板し、9四球と安定していた。建山投手コーチは3回までの加藤貴の投球について「今日は抜けるボールが多くてコントロールに苦しんでいる。変化球が甘いゾーンに入る傾向もある印象です。苦しい序盤を乗り越えて、自分の調子を取り戻し、粘り強く投げていってもらいたいです」とコメント。ちなみに、この日は初回に浅村に先制2ランを浴び、17年以来6シーズンぶりの4試合連続被弾も、5回までは、その2失点だけと踏ん張っていたが、打線の援護なく7回6安打2失点で7敗目。「初回を反省したいです。2回以降は野手のおかげで粘り強く投げることができました」と振り返った。▽日本ハム建山投手コーチ(加藤貴の投球について)「ちょっと制球に苦しんでいた感じで、ただうまく中盤立て直して、よく投げてくれました」

◆日本ハムが13連敗を喫し、84年に記録した球団ワースト14連敗に、あと1試合と迫った。借金は、今季最大の18に膨らんだ。後半戦初先発の加藤貴之投手(31)が初回2死二塁から楽天浅村に先制2ランを浴び2失点。4回2死一、二塁からマルティネスの左翼への適時二塁打で1点差に詰め寄ったが、5回無死二塁、6回1死二、三塁のチャンスで無得点と、援護できなかった。7回から8回2死までは5者連続三振。8回2死から清宮が中前打で出塁するも、オールスターMVPの万波が中飛に倒れるなど、終盤も流れを呼び込めず、その裏、2番手のロドリゲスが、先頭の浅村に、この日2本目となる左越えソロを浴び、突き放された。

◆楽天早川隆久投手がテンポ良い投球で試合をつくった。体に張りが強く出た影響で、6月25日西武戦以来の1軍登板。序盤は直球を主体に、押していった。6奪三振中、高めの直球での空振り三振が3つ。力で日本ハム打線を打ち取った。6回6安打1失点と好投。「1カ月空いたわりには、それなりのピッチングができた。そこはよかったと思います」と手応えをつかんでいた。

◆日本ハムは球団記録の14連敗を喫した84年以来、39年ぶりの13連敗となった。先発加藤貴は初回の2失点で踏ん張ったが、打線は拙攻が続いて1得点のみ。新庄監督は「初球からガンガン打つとか、キャンプくらいの気持ちでいってもらわないと、この壁はぶち破れない。勝ち負けは全部、僕の責任。選手は思いきったプレーをやってもらう。それしかない、今は」と祈るように言葉を絞り出した。後半戦から上位打線は五十幡、松本剛、清宮、万波、マルティネスを固定して臨むが、思うような結果に結び付かない。この3試合で11打数1安打と出塁できずに苦しむ五十幡について、新庄監督は「ちょっと1回(打順を)下げてみようかな」と指揮官肝いりの"いそまつきよまんまる"も一時解体となる可能性も示唆。とにかく今は、丸3週間も遠ざかる勝利が欲しい。

◆楽天と主砲が止まらない! 浅村栄斗内野手(32)が、今季5度目の1試合2発で、勝利に導いた。1回2死二塁で迎えた第1打席、カウント2-1から加藤貴の甘く入った111キロチェンジアップを左翼席へと運んだ。2点リードの8回は先頭で打席に立つと、カウント1-1からロドリゲスの高めチェンジアップを左中間席へとたたき込んだ。これでリーグ最速の20号到達。チームの全打点を挙げ、「明日誰が活躍するか分からない。僕も前半戦は足を引っ張っていたので、なんとか取り返したいと思って毎日やっている。誰が活躍するとか関係なく勝てるように頑張りたい」と表情を引き締めた。これで7月は打率4割1分2厘、9本塁打、23打点と絶好調。主砲の勢いに呼応するように、チームも今月13勝4敗と大きく勝ち越している。

◆楽天ドラフト3位ルーキーの渡辺翔太投手(22)が、プロ初セーブを挙げた。2点リードの9回に5番手で登板。「めちゃめちゃ緊張した」と、力が入り、先頭のマルティネスに死球を与えたが、以降は立て直し。無安打無失点で試合を締めた。守護神松井裕が特例2023で出場選手登録を抹消されているため、セーブシチュエーションでの初マウンド。「これから先もプロ野球選手の人生を歩んでいく中で、1年目にこういう経験をさせてもらっているのは本当にありがたいなと思います」と感謝。一方で、緊張感あるマウンドに、「改めて(松井)裕樹さんの存在というのは感じられた。早く帰ってきてほしいなと思います」と初々しく笑った。今季は21試合に登板し、3勝1敗、1セーブ、8ホールド。防御率は1・31と抜群の安定感を誇る。石井監督からは「ドラフトでもあのくらいはいける可能性がある、ブルペンの中で自分を輝かせる場所があると思って3位で指名させてもらった。自分のピッチングも今できているし、攻撃的にやってくれている。失敗をすることは絶対にあるので、失敗を恐れずに彼らしいピッチングをしてくれれば」と背中を押された。

◆日本ハム万波中正外野手が4番としての役目を果たせず、反省した。マルチ安打も1点を追う8回2死一塁で中飛に倒れた直後、楽天の4番浅村に、この日2本目となる20号ソロを見せつけられた。「8回の打席みたいなところでホームランを打てるようにならないと接戦は勝てない。浅村さんがすごいなと思いますし、僕も4番を打たせてもらって、その力の差が、完全に勝敗に出た」と悔やんだ。

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◆楽天の浅村が後半戦に入って最初の一発を放った。0―0の一回2死二塁から、加藤貴のチェンジアップに泳がされずに力強く捉え、楽天ファンの待つ左翼席に運ぶ19号2ランとした。ともにリーグトップの18本塁打、50打点で前半戦を終えた主砲は、7月に入って8本目のアーチ。チーム状況と同様の上り調子に「若い選手が頑張っている勢いの中で、自分も打てていると思う」と謙遜するが、2020年の本塁打王が量産態勢に入っている。三回の第2打席では右前打を放って複数安打を記録。7月は無安打だったのが3試合だけと、打率もぐんぐんと上昇している。

◆止まない雨はないというが...。日本ハムは4日のソフトバンク戦で白星を挙げたのを最後に、39年ぶりの12連敗中。新庄監督は自著『スリルライフ』(マガジンハウス)でファンからの「チームが連敗したら、どう立て直しますか?」との問いに、現役時代に阪神で12連敗(1998、99年)した経験をもとに、こう答えている。「5連敗、6連敗くらいを超えてくると、結構どうしようもなくなるんですよ。そういうときは何をやっても駄目。どんな投手が投げていても1点取られただけで、『ああ、今日も負けか』という雰囲気になる。そういうとき、監督って守備を重視するんです。点を取られなきゃ負けないだろうって。でも、今度は点を取れなくて負けちゃう。もう何かに呪われている感じ」後半戦開幕の前日(21日)にも「調子が悪くなればなるほど、割り切りが大事。(打席で)狙い球が半々の気持ちだと、真っすぐには詰まるし、変化球には泳いでしまう」と話し、「まあ、こんな試合がずっーと続くわけはないし...」と続けた。12連敗中の総得点は26で、1試合平均2・2得点。その中で、この日も先発・加藤貴が一回に浅村に2ランを浴びる苦しい展開。四回にマルティネスの適時打で1点を返したが、続く五回無死二塁、六回1死二、三塁の好機に一本が出なかった。(東山貴実)

◆楽天・浅村栄斗内野手(32)が一回2死二塁で左翼席中段に19号を放った。7月に入って8本目の本塁打でキング争いを独走する15年目のベテランは「打ったのはチェンジアップ。先制できてよかった」と振り返った。一方で「(この状態が)ずっと続くとは思っていない」。2020年には32本塁打で自身初の本塁打王を獲得しているが、3年ぶりのタイトル奪取に向けて視界良好だ。

◆楽天の浅村が2本塁打の活躍。一回に先制2ラン、1点差の八回には20号ソロを放って全得点をたたき出した。1カ月ぶり登板の早川が6回1失点で5勝目、渡辺翔がプロ初セーブを挙げた。日本ハムは連敗が13に伸びた。

◆日本ハムは1点を追う五回無死二塁、六回1死二、三塁の好機で1本が出ず、ついに13連敗。新庄剛志監督(51)は「どうあがいても勝てないときは、キャンプぐらいの気持ちで、プレッシャーを感じずに初球からガンガン打つとかね。そうでないと、この壁はぶち破れないから。勝ち負けは全部僕の責任なんで、選手には『使った監督が悪い』ぐらいの気持ちで開き直っていってもらいたい」と話した。13連敗中のチーム得点は27で、1試合平均2・1得点。指揮官は「爆発してくれる選手が1人、2人は今後出てくるから。こればっかしは待つしかない。やるのは選手だから。選手が悔しい、情けない、勝ちたいって気持ちを前面に出して思い切って振ってもらいたい。このスポーツは点を取るスポーツなんでね」と奮起を促した。その上で、「人生いろんな経験をして成長していくと思うから。ここはもうグッと歯を食いしばって耐えるしかない。21、22、23歳の選手が多いから、成長も早いと思うんですよね」と続けた。26日の楽天戦にも敗れると、1984年7月10日~8月9日の球団ワースト記録の14連敗に並ぶ。それでも、指揮官は「そういうのは関係ない。もうここまできたら一緒、一緒一緒」と言い残して球場をあとにした。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
51332 0.607
(↓0.007)
-
(-)
57332
(-)
275
(+5)
75
(-)
30
(-)
0.255
(-)
2.970
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
45334 0.577
(↓0.007)
3
(-)
61293
(-)
285
(+3)
57
(-)
47
(-)
0.233
(↓0.001)
3.290
(-)
3
(-)
ソフトバンク
44402 0.524
(↑0.006)
7
(↑1)
57309
(+5)
292
(-)
57
(-)
39
(-)
0.245
(-)
3.150
(↑0.03)
4
(-)
楽天
41441 0.482
(↑0.006)
10.5
(↑1)
57296
(+3)
338
(+1)
72
(+2)
62
(-)
0.236
(-)
3.490
(↑0.03)
5
(-)
西武
37481 0.435
(↑0.006)
14.5
(↑1)
57242
(+3)
285
(-)
58
(-)
56
(+2)
0.230
(-)
2.980
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
35530 0.398
(↓0.004)
18
(-)
55275
(+1)
287
(+3)
65
(-)
51
(-)
0.228
(-)
2.980
(↓0.01)