1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | X | 6 | 12 | 1 | 0 |
勝利投手:ターリー(6勝0敗1S) (セーブ:矢崎 拓也(4勝0敗19S)) 敗戦投手:石山 泰稚(3勝4敗0S) |
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◆広島が連勝を8に伸ばした。広島は1-3で迎えた6回裏、小園と代打・野間の適時打で試合を振り出しに戻す。続く7回にはデビッドソンと小園の適時打で3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・ターリーが今季6勝目。敗れたヤクルトは、4番手・石山が誤算だった。
◆広島九里亜蓮がチームの8連勝をかけて25日ヤクルト戦に先発する。球宴第2戦から中4日での後半戦初登板に向け、マツダスタジアムで最終調整を行った。「中4日だろうが、中5日だろうが、しっかり準備をしていい状態でマウンドに上がるだけ。別に間隔が違うからといって、これということもないです」。今季すでに中5日を経験するタフネス右腕は、調整期間のブルペン投球を行わずに臨む登板にも自信をのぞかせる。前回対戦した6月30日のヤクルト戦は完封勝利した。だが「いいときの投球というのはあんまり覚えてない。どちらかというと、打たれた試合の方が覚えている」と平常心。6勝4敗、防御率2・29の好成績も、危機感しかない。首位浮上の可能性があるチーム状況にも「しっかり自分の投球ができれば」と繰り返す。今季安定感増した先発の柱が連勝街道を進める投球を誓う。26日の2戦目以降は森、床田の両左腕が続く。
◆ヤクルト3番ドミンゴ・サンタナ外野手が、5試合連続打点を挙げた。1-0の3回無死一、三塁、広島九里に対しカウント1-2からの4球目、外角スライダーを引っ張り、左前に7試合連続安打となる適時打。来日3年目も打撃好調の助っ人は「追い込まれていたので大振りせず、謙虚にコンパクトに打ちにいきました」と振り返った。
◆広島の勢いが止まらない。ヤクルトに逆転勝利し、19年7月28日以来の8連勝となった。2点を追う6回。坂倉の絶妙なバント安打から1死一、二塁とし、小園の右前適時打で1点差に迫ると、2死一、三塁から代打野間が中堅にはじき返して同点に追いついた。6回まで9安打すべて単打だった打線が7回に長打を集めた。1死から秋山が二塁打でチャンスメーク。2死一、二塁からデビッドソンが中堅越え二塁打で2点を勝ち越すと、さらに小園の三塁打でリードを広げた。先発九里は苦しみながらも6回3失点にまとめ、7回以降はターリー、島内、矢崎とつないでリードを守り抜いた。
◆ヤクルトが逆転負けで今季マツダスタジアム7連敗を喫した。3-3の7回2死一、二塁、石山がデビッドソンに中堅フェンス直撃の勝ち越し2点二塁打を浴びるなど3失点。打線も5回2死から13打者連続凡退に終わった。高津監督は「僕も反省しなきゃいけないですね。打たれることは責める気はないですけど。まだまだ勉強しなきゃいけないことはたくさんある」と淡々と振り返った。
◆広島が逆転で19年以来の8連勝とし、リーグ50勝一番乗りとなった。2点ビハインドの6回は、1死から坂倉のバント安打など4本の単打で同点に追いついた。7回は2本の二塁打と三塁打1本の長打で3点を奪い、一気にヤクルトを突き放した。8連勝中、本塁打はわずか3本のピストル打線が、勝負どころでつながり、接戦をものにした。西川、菊池を欠く中での連勝に、新井監督は「選手が頑張ってくれている。まだまだ自分たちは強くなれるし、若い選手もいいものを見せてくれている」と奮闘を続ける選手をたたえた。▽広島デビッドソン(7回2死一、二塁から決勝2点打)「勝つことは何よりもいいことなので、こういうチーム状態でどんどん勝ち進んでいきたい」
◆広島が逆転で4年ぶりの8連勝を飾り、リーグ50勝一番乗りとなった。2点を追う6回、坂倉の絶妙なバント安打から好機を広げ、小園、代打野間の適時打で同点に追いついた。7回は3本の長打を集めて3点の勝ち越しに成功した。先発九里は苦しみながらも6回3失点にまとめ、7回以降はターリー、島内、矢崎とつないでリードを守り抜いた。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-打線がつながった新井監督 先制されて追いかける展開になったんですけど、みんな粘り強くやってくれたと思います。今日もうちらしい、全員で勝ち取った勝利だと思います。-デビッドソンが決勝打新井監督 本当いいタイムリーヒットを打ってくれました。私だけじゃなく、彼が打ったときというのは、ベンチ全員うれしそうでしたね。それは彼が日々頑張っているから、みんながベンチであれだけ喜ぶんだと思います。-投手陣も踏ん張った新井監督 九里もオールスターから中4日だったんですけど。本調子ではなかったと思うんですけど、いつも通りしっかり粘って、ナイスピッチングだったと思います。彼らしいピッチングだったと思います。-好守備もあった新井監督 みんな本当、球際に強いなと思います。素晴らしいプレー、たくさんありました。-6回は坂倉のバント安打から同点新井監督 やっぱり彼は周りが見えているなと。サードの守備位置をちゃんと見た上でね。あそこらへんの視野の広さというか、素晴らしい仕掛けだったと思いますよ。-若手をスタメンに起用新井監督 ケガ人がいる中で、いつも言っているように若手はここがチャンスなので、どんどんアピールしてもらいたい。みんながみんないいものを見せてくれていると思います。-50勝一番乗り新井監督 選手が頑張ってくれているので、一番乗りできたんじゃないですか。繰り返しになるけど、まだまだ自分たちは強くなれるし、若い選手もいいものを見せてくれているし、また明日も頑張りたい。-菊池選手の状態について新井監督 そこは日々、日にち薬的なところもあるので。日々彼の状態というのを確認しながら、GOを判断したいなと思っています。
◆広島・森翔平投手(25)が試合前練習に参加し、先発する26日のヤクルト戦に向けて闘志を燃やした。「前回やられているんで、相手も同じピッチャーなんで、やり返したいなという思いは強くあります」「前回」とは高橋と投げ合った2日の神宮の試合のことで、その時はオスナに3ランを浴び4回3安打3失点でプロ初黒星を喫している。前回登板の9日の中日戦(バンテリンドーム)では5回5安打1失点で白星を挙げており、勝てば3勝目となる。
◆26日の広島戦に先発するヤクルト・高橋奎二投手(26)は、短距離のダッシュなどで調整した。今季は約2カ月間、白星から遠ざかった時期もあったが、前半戦最後の登板となった16日の巨人戦(神宮)では6回2失点で4勝目をマーク。練習中には高津監督から「しっかり投げろ」と激励されており、中9日での登板へ「本当に一試合一試合大切に投げたい」と言葉に力を込めた。
◆助っ人が好調をキープしている。「3番・右翼」で先発したヤクルトのサンタナ外野手(30)が、三回無死一、三塁で左前適時打を放った。カウント1―2から広島・九里のスライダーを捉え「追い込まれていたので、大振りせず謙虚にコンパクトに打ちにいった」とコメント。連続試合出塁は16、同安打は7、同打点は5に伸びた。
◆広島が2019年以来の8連勝。1―3の六回に小園の適時打と代打野間の適時打で追い付き、七回はデビッドソンの2点二塁打と小園の適時三塁打で3点を勝ち越した。2番手のターリーが6勝目。ヤクルトは投手陣が崩れた。
◆右脇腹の肉離れで離脱した西川の代役を務める〝シン鯉の4番〟が、しっかりと役割を果たした。最高気温34度の真夏日となったマツダスタジアム。広島・上本が反撃のタイムリーを放った。「みんながつないでくれたので、なんとか頑張って打つことができました」0─2の三回1死から堂林が四球、秋山が中前打でつなぎ、上本が打席へ。左腕、ピーターズに追い込まれながらも6球目のスライダーに食らいつき、転がった打球は三遊間を抜けた。二走・堂林がホームを踏み、1点差に迫った。この日は「赤いシリーズ2023」のイベントデーで来場者全員にレッサーパンダの赤耳のカチューシャが配られた。赤い傘を配布した6月13日の楽天戦(マツダ)に続く第2弾でかわいいカチューシャをつけたカープ女子たちがスタンドを彩った。チームは23日の中日戦(マツダ)で3─1と競り勝って連勝を今季最長の7に伸ばした。勝てば8連勝で、球団では緒方政権5年目の2019年7月19日の巨人戦(マツダ)~同28日のヤクルト戦(神宮)の9連勝以来4年ぶりの快進撃となる一戦だった。先発の九里は二回1死一、三塁で中村の右犠飛で先制点を献上した。三回にはサンタナに左前適時打、1─2の五回にも元山の左中間適時二塁打を浴び、苦しい展開となったが、打線が驚異の粘りをみせた。1-3の六回には小園の右前適時打と、代打・野間の中前適時打で同点に追いついた。そして、七回2死一、二塁ではデビッドソンに中越えの2点二塁打が出て勝ち越しに成功。一丸となった鯉が、あきらめずに試合をひっくり返した。
◆ヤクルトは逆転負けで、またもマツダスタジアムで勝てず。これで同球場では7戦全敗となった。先発したディロン・ピーターズ投手(30)は六回途中6安打2失点と粘りの投球をみせたが、同点の七回に4番手の石山泰稚投手(34)が、デビッドソンに勝ち越しの適時二塁打を浴びた。打線も幸先よく二回に先制したが、六回以降は一度も出塁できなかった。ヤクルト・高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――先制していい形で入れていた「前回やられた九里だったので、しっかりとバッティングコーチも対策を練って五回で降ろしたわけですからよく打ったというよりは、いい打線のつながりがあったのかなと序盤はね」――ピーターズは最後もうひと踏ん張りは期待するところ「そうだね。まあ、よく投げたと思います」――継投は週の初めで難しいところもあった「僕も反省をしなくてはいけないですね。打たれることはよくある、よくあるっていったらあれだけど、人間なのでそこを別に責める気はないですけど。ちょっと考え方であったり、カウントの性質であったり、まだまだ勉強しないといけないことがたくさんあるのかなと思いますね」――打線は終盤に奪い返せなかった「そうだね。五回まではすごいよくて、さっきいったようにね。前回やられた投手をやり返したわけなのですごい良かったですけども。六回以降はパーフェクト、13人連続アウトかな。五回までじゃないのでね。そこでランナー1人出てほしかったなと、ランナー2人出てほしかったなと、もう1点欲しかったなというのが正直なところです。難しいですね」――マツダでなかなか勝てない「これだけ得点圏での打率というか、向こうは長打は出るし、こっちは犠飛と元山が1本長打を打ったけど、得点圏で打てない。打てないのが、そのままスコアに出たのかなという感じはします」――山田が不在の中で武岡、元山が奮闘している。今日は元山が活躍した「今のうちに頑張ってもらわないとね。哲人が帰ってきたらなかなか試合に出るのは難しいかもしれないですし、しっかりとアピールしてほしいなと思います」
◆ヤクルト・元山飛優内野手(24)が「6番・二塁」で4試合ぶりに先発し、五回2死三塁で適時二塁打を放った。正二塁手の山田が、下半身のコンディション不良で2軍調整をする中で好アピールをみせた。「僕の特徴として、反対方向に打ったほうが良い打球が飛ぶ傾向がある。それを自分のものにできるように練習してきて、いい形で打ててよかった」東北福祉大から入団3年目。主将が離脱する中で、スタメン争いをする高卒4年目の武岡とのアピール合戦が続いている。2人に対して高津監督は「今のうちに頑張ってもらわないと。哲人が帰ってきたらなかなか試合に出るのは難しいかもしれないですし、しっかりとアピールしてほしい」と発破をかけた。それに対して元山は「守備の方で考えてもらっていると思うので、守備範囲どうこうというよりも、まずは取れるアウトをしっかりアウトにできるようにやっていきたい」と意気込んだ。
◆広島が4年ぶりの8連勝で、リーグ最速の50勝に到達した。六回に小園と代打・野間の適時打で追いつくと、3─3の七回にデビッドソンの2点二塁打、小園の適時打で勝ち越し。試合後の新井貴浩監督(46)のテレビインタビューは次の通り。──12安打6得点。打線がつながった「先制されて追いかける展開になったんですけど、みんな粘り強くやってくれたと思います。今日もうちらしい、全員で勝ち取った勝利だと思います」──デビッドソンが決勝打「本当に良いタイムリーヒットを打ってくれました。私だけじゃなしに、彼が打ったときはベンチ全員がうれしそうでしたね。それは彼が日々、頑張っているからみんながベンチであれだけ喜ぶんだと思います」──九里、ターリー、島内、矢崎の投手陣「九里も(20日の)オールスター(第2戦の先発)から中4日で本調子ではなかったと思うんですけど、いつも通り、しっかり粘って、ナイスピッチングだったと思います。彼らしいピッチングだったと思います」──好守備が光った「みんな本当、球際を攻めていたし、強いと思います。素晴らしいプレーがたくさんありました」──26日以降に向けて「一戦一戦、いつも通り、うちらしく全員で戦っていきたいと思います」
◆終盤の逆転劇にマツダスタジアムの観客は歓喜した。広島が今季最長の8連勝で、2018年以来のリーグ最速の50勝に到達。殊勲の勝ち越し2点二塁打を放った来日1年目のデビッドソンが、太い腕をさすった。「このチームで野球ができることが楽しい。〝ごますりポーズ〟をもっと皆さんの前でできるようにしたいね」六回に2点を奪って追いつき、3─3の七回2死一、二塁で打席へ。石山のスライダーをバットに乗せると、打球は前進守備の中堅手を越えてフェンス手前で弾んだ。2点が加わり、二塁上で「ペッパーミルパフォーマンス」を模した〝ゴマをすりすり〟する決めポーズを披露した。チームは4年ぶりの8連勝で貯金を今季最多12まで増やした。「粘り強くやってくれた」と新井監督。ゲーム差なしのまま首位の虎を追う。(柏村翔)
◆継投策が裏目に出た。先発のピーターズが2点リードの六回1死一塁で97球に達し、大西に交代。デビッドソン、小園に連打を浴び、代打・野間の中前適時打で同点とされると、七回は勝ちパターンの石山が3失点で勝ち越しを許した。高津監督は「僕も反省をしなくてはいけない。打たれることは人間なので責めるつもりはないけど、まだまだ勉強しないといけないことがたくさんある」と唇をかんだ。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
48 | 36 | 3 | 0.571 (↑0.005) | - (-) |
56 | 315 (+4) | 264 (+2) | 42 (+1) | 44 (-) |
0.236 (-) | 2.800 (↑0.01) |
2 (-) |
広島 |
50 | 38 | 0 | 0.568 (↑0.005) | 0 (-) |
55 | 307 (+6) | 288 (+3) | 54 (-) | 48 (-) |
0.248 (↑0.001) | 3.010 (-) |
3 (-) |
DeNA |
44 | 40 | 2 | 0.524 (↑0.006) | 4 (-) |
57 | 315 (+5) | 297 (+3) | 58 (+1) | 20 (-) |
0.249 (-) | 3.170 (-) |
4 (-) |
巨人 |
42 | 43 | 1 | 0.494 (↓0.006) | 6.5 (↓1) |
57 | 309 (+2) | 319 (+4) | 101 (+1) | 28 (-) |
0.249 (↑0.001) | 3.580 (↓0.01) |
5 (-) |
ヤクルト |
36 | 48 | 2 | 0.429 (↓0.005) | 12 (↓1) |
57 | 309 (+3) | 334 (+6) | 73 (-) | 45 (+1) |
0.237 (-) | 3.640 (↓0.04) |
6 (-) |
中日 |
34 | 51 | 2 | 0.400 (↓0.005) | 14.5 (↓1) |
56 | 251 (+3) | 289 (+5) | 40 (-) | 26 (-) |
0.241 (-) | 2.970 (↓0.03) |
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