オリックス(☆7対5★)日本ハム =リーグ戦13回戦(2023.07.23)・ほっともっとフィールド神戸=
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日本ハム
1000000045832
ORIX
01000051X71102
勝利投手:山岡 泰輔(2勝1敗0S)
(セーブ:山﨑 颯一郎(0勝0敗4S))
敗戦投手:ポンセ(0勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(5号・1回表ソロ),マルティネス(12号・9回表満塁)
【オリックス】中川 圭太(7号・2回裏ソロ),セデーニョ(7号・7回裏3ラン)

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◆オリックスは1点を追う2回裏、中川圭のソロで同点とする。そのまま迎えた7回には、紅林の2点適時打とセデーニョの3ランで一挙5点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・山岡が今季2勝目。敗れた日本ハムは最終回に2点差まで迫るも及ばず、12連敗を喫した。

◆オリックス、米大リーグマリナーズなどで活躍したイチロー氏(49=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)とユニクロがタッグを組み、がんばる子どもたちを応援するプロジェクト「ユニクロ イチローPOST」を広く告知するため、23日の日本ハム戦(ほっともっとフィールド神戸)でイベント「ユニクロ イチローPOST DAY」が開催された。ユニクロ店舗内や特設サイトに設置された「イチローPOST」に、手紙を送った小・中学生から選ばれた約30人が招待され、始球式やスタメンキッズとしてスタメン選手紹介に参加するなどした。試合も観戦した。始球式を務めたのは大阪・高槻市の「上牧ブレーブス」でプレーするの中村美月さん(小学4年)。イチローPOSTに、昨秋病気のため55歳で死去した同チームの山本正樹コーチに宛てて「天国のコーチに頑張ってるよ、と伝えたい」と手紙を送った。右投手の中村さんは「自信はないけど、頑張ります」と話していた始球式では、見事なノーバウンド投球を披露。「投げたボールは納得はしていないですけど、楽しかったのでよかった」と笑顔で振り返った。将来は阪神タイガースの女子硬式野球クラブチーム「タイガースWomen」でプレーすることが夢だという。ほっともっとフィールド神戸は、イチロー氏がオリックス時代にホームグラウンドとしてプレーしたゆかりの地で、この日は特設ブースや「イチローPOST」が球場内に設置された。来場した小・中学生にはお手紙キットを配布。特設ブースでは、イチロー氏宛てに手紙を書く多くの子どもたちの姿がみられた。後日、イチロー氏が手紙を送った子どもに会いに行くこともあるという。ユニクロ・グローバルマーケティング部スポーツプロジェクトチームの渡辺暁真氏(32)は「子どもたちに何かになりたいとか、考えるきっかけを与えたい、という背景が(プロジェクトに)あるので、手紙を書いているのを見ると、やってよかったなと思います」と感慨深げだった。▽イチロー氏のコメント 取り組みを通じたこのような試合が、僕のかつてのホームグラウンドであるほっともっとフィールド神戸で開催されることはとてもうれしいです。『ユニクロ・イチローPOST』は、夢や目標に向かってがんばる子どもたちが増えてほしいとの願いから、ユニクロさんと一緒に始めたプロジェクトです。すでにたくさんの子どもたちから気持ちのこもった手紙が届き、読ませてもらっています。今回の「ユニクロ イチローPOST DAY」を通して、この取り組みがさらに広がることを願っています。

◆日本ハム上川畑大悟内野手(26)が「8番二塁」でスタメン入りした。遊撃を本職としてきたが、22日オリックス戦(ほっともっと神戸)に続いて、今季2度目の二塁の守備につく。新庄剛志監督(51)は練習日だった21日、上川畑に二塁の守備練習を指示。「守備で言ったら上川畑君がちょっと高いレベルにいる」と、二塁起用を宣言していた。「あとは気分転換。何がきっかけになるか分からないし、試してみないとね」。守備のポジションも大胆に動かしながら、連敗脱出のきっかけを探っていく。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が先制の5号ソロ本塁打を放った。1回2死、オリックス山崎福の直球を捉え、右翼席まで運んだ。午後4時、日差しが照り付ける中で試合が始まったこの日、目の下にアイブラックを施して試合に臨んだ。「みんなに塗ってもらったアイブラック打法で打ちました」とコメントした。母校が味わった悔しさをぶつけた。清宮の母校、早稲田実業はこの日、西東京大会準々決勝で日大鶴ケ丘に7回コールド負けを喫し、4強入りを逃していた。対する山崎福の母校、日大三は同大会準々決勝で駒大高に10回タイブレークの末、3-2で競り勝って準決勝に駒を進めた。

◆/描き出すアーチは空高く\神戸の夏空に滞空時間の長い一発??清宮幸太郎の5号ソロHRで先制新しいパフォーマンスも披露??#プロ野球(2023/7/23)??オリックス×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/fVYFIm3YPB

◆日本ハム伏見寅威捕手(33)が古巣のオリックス相手に5打席連続安打を記録した。「7番捕手」で先発出場。2回の第1打席と5回の第2打席で、オリックス山崎福からそれぞれ中前打を放った。5回までで、チーム唯一のマルチ安打となっている。22日オリックス戦(ほっともっと神戸)では3打数3安打だった。

◆日本ハムは今季24度目の逆転負け。球団ワースト記録の14連敗を喫した1984年以来、39年ぶりの12連敗となった。借金は今季最大の17に膨らんだ。1回に清宮幸太郎内野手(24)の5号ソロで先制も、2回にオリックス中川圭太内野手(27)の1発で同点に。その後は攻めあぐね、相手の小刻みな継投に翻弄(ほんろう)された。左膝の故障から110日ぶりの1軍復帰登板となった先発のコディ・ポンセ投手(29)は、同点の7回1死満塁から紅林弘太郎内野手(21)に勝ち越しの右前2点適時打を許して力尽きた。

◆連敗脱出まで、あと少し-と思いたい。日本ハムは1984年の球団ワースト記録14連敗以来となる、39年ぶりの12連敗となった。先制しながら、2日連続で逆転負けした新庄剛志監督(51)は、両手で大きな×印を作って"取材拒否"。借金17となり、無言で球場を後にした。左膝の故障から110日ぶりの復帰登板を果たしたポンセは、粘り強く投げて試合を作った。だが同点の7回1死満塁から紅林に一塁線を破る勝ち越しの2点二塁打を許し、無念の降板。1-7と大敗濃厚から、9回にマルティネスがキャリア初となる満塁弾で4点を返したが、時既に遅し。1回に先制弾、9回に三塁ベース直撃の内野安打で出塁し「奥義、出しちゃった」と苦笑いした清宮は「そこ(追加点が取れない)が課題。どうにかしたいですけど...」と、苦しい胸の内を吐露した。○...左膝の故障から110日ぶりに1軍に復帰したポンセは、6回1/3を8安打5失点で2敗目を喫した。3失策の二遊間に足を引っ張られながらも、6回までは1失点。だが、同点の7回1死満塁から紅林に勝ち越しの2点適時打を浴び、マウンドを降りた。先発ローテに復帰し「調子は良かったし、自分のベストを尽くすのみだった。それは出来たんじゃないかなと思う」。まずまずの内容に、うなずいた。▽日本ハム林ヘッドコーチ(3試合連続逆転負けに)「先制は出来ているけど、次の1点がなかなか入らない。ちょっとしたミスも出ている。しっかりやっていかないと」▽日本ハム八木打撃コーチ(3試合連続逆転負けに)「先制して、中押し、ダメ押しが取れない試合がずっと続いている。そのあたりを、どうしていくか。打順も含めて考えていかないといけない」▽日本ハム・マルティネス(自身初の満塁弾)「最近得点力が低迷していたので、なんとしても、たくさん得点を挙げたかった」

◆育成選手から4番に成り上がったオリックスのレアンドロ・セデーニョ内野手(24)が、球宴をはさんで4試合連続本塁打。7月7発の活躍で、チームの今季3度目の5連勝に貢献した。ほっともっと神戸では今季5戦5勝だ。188センチ、88キロの巨漢が放つ打球は、3万3950人の観客を熱狂させた。7回に勝ち越し、なお1死二、三塁の好機。日本ハム玉井のカットボールを左中間席へ運び去る7号3ラン。お立ち台では日本語で「サイコーです!」と叫んだ。4試合連続本塁打は、球団では17年のロメロ以来だ。中嶋監督も「非常に大きなホームランだった」とたたえた。この日は試合後に「大花火大会」として約2000発の花火が打ち上げられたが、そんな花火に負けないド派手な1発だった。今季からオリックスに加わり、5月19日に支配下となったばかり。当初は下位を打っていたが、球宴前から4番を任されている。7月に7本塁打。しかも7本中ソロは3本だけ。満塁弾も放っており、勝負強さも魅力だ。「力みすぎないようにというのは意識してやっています」と胸を張る。昨年から、試合の中で投手の配球を考え、意識しながら野球を見るようになった。「それを今年も続けていて、なんとなくこういう配球でくるのかなと感じるようになりました」という。打撃練習でも投手の攻め方を考えながら打つ。そんな努力が実を結んでいる。球宴期間中の休みには、沖縄旅行でリフレッシュ。ベネズエラ出身の助っ人は、5戦連発へ向け「ガンバリマス」と意気込んだ。【高垣誠】○...中継ぎで5年ぶりに連投した山岡が今季2勝目を挙げた。前夜に2回無失点。この日も同点の7回に3番手で登板。「(連投は)問題なかったです」。1イニングを3人で抑えると、その裏に味方が5得点。中嶋監督は「短いイニングの中での爆発は素晴らしいものがある」と評価した。今季先発12試合で1勝1敗の山岡は「中継ぎでも(先発でも)どっちでもいい。本当に楽しく今は投げられているんで、それで十分」と汗を拭った。▽オリックス紅林(6月末から3番に定着。7回に決勝打)「去年まですごい3番バッターがいたので。(吉田)正尚さんと比べちゃうとあれですけど。自分ができることを、精いっぱいやるだけだと思う」▽オリックス中川圭(2回に7号同点ソロ)「少し詰まり気味だったんですが、思っていた以上に打球が伸びてくれました」▽オリックス山崎福(球宴から中3日で5回1失点)「全体的に(ゲーム)メークができたのでよかったです。(疲労は)全然平気です」

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)がオリックス戦(ほっともっと神戸)で、自身初のグランドスラムとなる12号満塁本塁打を放った。6点差を付けられ、敗戦ムードが漂う9回無死満塁、オリックス本田から左中間スタンドまで運んだ。最終回に2点差まで迫るも敗れ、84年以来、39年ぶりの12連敗に沈んだ。それでも一矢報いる満塁弾を連敗脱出のきっかけにする。マルティネスが意地の1発を、日が落ちかけていた神戸の空に打ち込んだ。9回無死満塁。直球を振り抜き、ライナー勢の打球を左中間席まで運んだ。4回1死一塁で中飛に倒れており「ランナーをかえしたい気持ちで挑んだけど、フライで終わってしまった。その気持ちが強く残っていたので、今度こそはという思いで最終打席に挑んだ」。4回の打席を含む3打席で凡退した鬱憤(うっぷん)を最後の打席で爆発させた。チームは12連敗を喫したが、初回に清宮のソロ本塁打で先制し、6点を追う最終回には2点差まで迫って見せた。連敗中では最多の5得点。「たとえ点差が開いていても、チームでたくさん得点を挙げたかった。その気持ちが強く出て、あのホームランが生まれました」。敗戦ムードが色濃く出た局面で放った執念の一打だった。目が覚めるような満塁弾を放ったが、チームは連敗から抜け出せず、借金は今季最多の17まで膨れ上がった。そんな苦しい中でも、気持ちを切り替えて厳しい戦況を打破する。「毎日毎日、新しい1日が始まる。もちろん負けてしまったことは事実だけど、それは過去」と、自らとチームを鼓舞する。後半戦は1カードが終わったに過ぎない。「今シーズンはたくさん残っている。そこで勝ちをどんどん、どんどん積み上げていくこともできる」。頼れる助っ人は、ひたむきに前を向いている。【石井翔太】

◆「3番・三塁」で先発出場の日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)が0-0の一回に5号ソロ。2005年以来、18年ぶりとなる11連敗中のチームに先制点をもたらした。先頭の五十幡、2番・松本剛がともに右飛に倒れ、2死で左打席に立った。オリックス先発左腕、山崎福の初球、146キロの直球を一閃。右中間席最前列にアーチを描いた。日差しの強いデーゲーム。目の下を黒くすることで太陽光の反射によるまぶしさを抑える効果がある「アイブラック」を塗って先制弾を放ち、「みんなに塗ってもらったアイブラック打法で打ちました」と打席を振り返った。ダッグアウトの新庄監督も清宮に拍手を送った。

◆オリックスが逆転勝ちで5連勝。0―1の二回に中川圭のソロで追いつき、七回に紅林の2点適時打とセデーニョの3ランで5点を勝ち越した。日本ハムは九回にマルティネスが満塁本塁打を放ったが及ばず、39年ぶりの12連敗。

◆オリックスの育成出身、セデーニョの勢いが止まらない。七回、紅林の勝ち越し適時打で3―1とした直後に打席へ。暴投で1死二、三塁となると「犠飛でも点が入る」と力みなく振り抜き、左中間への7号3ラン。これで4試合連続本塁打としたベネズエラ出身の大砲は「ホームラン以上にうれしいことはない」と破顔した。追い込まれてからも際どいコースの変化球に手を出さず、甘く入ったカットボールを捉えた。選球眼の良さも好調の秘訣だ。4日の楽天戦で1号を放ってから快調に本塁打を量産。リーグ3連覇へ首位を走るチームの中で、打線の核となっている。

◆日本ハムは1984年以来、39年ぶりの12連敗を喫した。先制本塁打を放った清宮幸太郎内野手(24)が試合後、もどかしさをにじませた。「やっぱりそこ(追加点が取れないこと)が課題だと思う。どうにかしたいですけど...」一回、清宮の自身9試合ぶりとなる5号ソロで先制したが、この日も二~八回が無得点。6点を追う九回にマルティネスの満塁弾が飛び出しても、遅すぎた。八木打撃コーチは「中押し、駄目押し(の得点)が取れない試合がずっと続いている。打順も含めて考えていかないといけない」と渋い表情だった。取材対応のなかった新庄監督に代わり、林ヘッドコーチは「うまいことかみ合っていない。ミスも出ているから、そういうところをしっかりやっていかないといけない」と代弁した。(加藤次郎)

◆本物の花火よりは小さくても、チームにはとてつもなく大きな一発だった。オリックスが夏男、セデーニョの7号3ランで5連勝だ。5戦無敗のほっと神戸をド派手に盛り上げた。■5連勝で今季最多貯金19「ホームラン以上にうれしいことはないので、喜びたいと思います」紅林の2点打で勝ち越しに成功した直後の七回1死二、三塁だった。2番手・玉井が投じたフルカウントからの9球目、137キロのカットボールを左中間スタンドまで運んだ。7-1の九回に満塁弾を浴びて2点差まで詰め寄られただけに、とにかく大きな価値のある一発だった。夏本番を迎え、助っ人は絶好調だ。4日の楽天戦(東京ドーム)で放った来日初アーチから、あれよあれよと7発目。16日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)から球宴ブレークを挟み、自身初という4戦連発だ。しかも、本塁打を放てば7戦7勝と不敗神話まで誕生し、打席に立てば、愛称の「レオ」コールが響く。「みんなからレオと呼ばれることはとてもうれしいです」と語るように、力の源だ。試合後には「Bs大花火大会」と題されたイベントが行われた。助っ人砲の一発に続いて2000発が神戸の夜空を彩り、ファンの喜びは何倍にも膨らんだ。貯金も今季最多の19と快調に伸ばし、首位をひた走る。セデーニョの右腕には初めてプロ契約した日を記したタトゥーが刻まれている。初心を忘れず、育成契約からはい上がってジャパニーズドリームを歩む。まだ夏は始まったばかり。ドッカンドッカンと連発を続ける。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
51322 0.614
(↑0.004)
-
(-)
58332
(+7)
270
(+5)
75
(+2)
30
(+1)
0.255
(↑0.001
2.960
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
44324 0.579
(↑0.006)
3.5
(-)
63291
(+4)
281
(+3)
56
(+1)
46
(-)
0.234
(-)
3.320
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
43392 0.524
(↓0.007)
7.5
(↓1)
59303
(+3)
290
(+4)
57
(+1)
36
(+1)
0.246
(-)
3.200
(↓0.01)
4
(-)
楽天
40441 0.476
(↑0.006)
11.5
(-)
58293
(+4)
337
(+2)
70
(+1)
62
(-)
0.236
(-)
3.520
(↑0.02)
5
(-)
西武
36481 0.429
(↓0.005)
15.5
(↓1)
58239
(+2)
285
(+4)
58
(-)
54
(+1)
0.230
(↓0.001)
3.020
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
35520 0.402
(↓0.005)
18
(↓1)
56274
(+5)
284
(+7)
65
(+2)
51
(-)
0.228
(-)
2.970
(↓0.05)