オリックス(☆5対4★)日本ハム =リーグ戦12回戦(2023.07.22)・ほっともっとフィールド神戸=
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日本ハム
0400000004620
ORIX
030000101X5913
勝利投手:平野 佳寿(2勝1敗15S)
敗戦投手:宮西 尚生(1勝3敗1S)

本塁打
【オリックス】セデーニョ(6号・2回裏ソロ),野口 智哉(1号・2回裏2ラン),若月 健矢(2号・9回裏ソロ)

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◆オリックスがサヨナラ勝利。オリックスは3-4で迎えた7回裏、紅林の適時打で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた9回には、若月のソロが飛び出し、試合を決めた。投げては、6番手・平野佳が今季2勝目。敗れた日本ハムは、6番手・宮西が痛恨の一発を浴びた。

◆日本ハム江越大賀外野手(30)が試合前、18日に脳腫瘍のため28歳で亡くなった元阪神外野手の横田慎太郎さんとの思い出を、泣きながら話した。元チームメートの横田さんは"弟分"的な存在だった。「一緒に戦ってきた仲間なんで。すごくさみしいですけど、あいつも頑張って病気と戦ってたんで。僕もしっかりと、野球をあいつの分も楽しんでできたらいいなと思います。(思い出は)もう、いっぱいありますね。きりがないですね。きりないです。あいつもこっちで、思う存分、野球できなかったと思うので、まあ天国に野球をしにいったと思うんで、また一緒に野球できたらいいなと思います」と涙を流した。この日は、鹿児島・日置市内で横田さんの告別式が営まれていた。江越は、自身のインスタグラムで横田さんとの写真をアップし「横!ゆっくり休んでな!また野球を一緒にしよ!オレの誕生日にUFOキャッチャーで取ってきてくれたオラフ ずっと大事にしとくからな」と横田さんから贈られたぬいぐるみについても紹介。「ぬいぐるみはうちにあります。みんなからかわいがられていた選手でした」と一緒にプレーしていた当時を振り返り、目を潤ませた。19年9月26日、横田さんの引退試合となったウエスタン・リーグ、阪神-ソフトバンク(鳴尾浜)には、江越も一緒に出場。8回の守備では横田さんが中前打を捕球後、中堅から矢のような送球で本塁を突いた二塁走者を刺した。その場面を振り返り「あいつが守備についてから、1点勝っている場面だったんですけど最初のバッターにセンターオーバー打たれて同点になったんですよ。で、そん時はなんか...野球の神様、何やってんだ、と思ったんですけど、まあその次のバッターであいつが(バックホームで)刺して。まあやっぱ、野球の神様は見ているんだなと思いましたし、やっぱあいつの普段の取り組む姿勢だったり、そういうところがやっぱ...野球の神様は見ているんだなと思いました」と話した。チームは10連敗で前半戦を終了。巻き返しがかかる大事な後半戦初戦に向け「(横田さんに)いい報告ができるように」と意気込んだ。

◆日本ハム伏見寅威捕手(33)が、古巣オリックスから初のタイムリーを放った。2回2死二、三塁、カウント3-2からオリックス先発小木田の140キロカットボールを左中間へ運んだ。三塁からマルティネス、二塁から上川畑も生還。貴重な適時二塁打で、2点をたたき出した。今季FAで日本ハムに加入し、対オリックス戦はこの日が12試合目の出場。32打席目の初長打で、初の打点となり「助け合い打法です!」とコメントした。さらに7回1死で、オリックス4番手比嘉から中前打を放ち、今季初の猛打賞となった。

◆日本ハムが2回に伏見寅威捕手(33)、松本剛外野手(29)の連続タイムリーで、4点を先制した。前半戦10連敗で終わっていた日本ハムにとって、4点以上取ったのは、最後に勝利(10-3)した7月4日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来11試合ぶり。2点先制直後の2回2死二、三塁で2点中前適時打を放ち追加点をたたき出した松本剛は「2点先制した後だったので、楽な気持ちで打席に立つことができました」とコメントした。

◆日本ハムが05年以来18年ぶりの11連敗を喫した。2回に伏見寅威捕手(33)、松本剛外野手(29)の連続タイムリーで4点を先制。7月4日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来11試合ぶりに4点以上奪ったが、その裏、先発伊藤大海投手(25)がオリックス・セデーニョに左越えソロ、野口に右中間2ランを浴び3失点。7回裏には1死一、三塁から4番手の玉井がオリックス紅林に中前適時打を許し、追いつかれた。さらに9回1死から6番手の宮西が、若月に右越えソロを浴び、サヨナラ負けを喫した。球団としては05年5月28日ヤクルト戦(札幌円山)から6月11日阪神戦(甲子園)まで(2引き分け挟む)以来の11連敗。1点差での敗戦は、今季9勝26敗となった。

◆オリックス山岡泰輔投手(27)が、自身の背番号19のユニホームではなく「112」のユニホームでマウンドに上がった。1点をリードされた5回から3番手で登板したが、スリムな体形に合わないややゆったりめのユニホーム。背中には112 KIYOTAの名。アシスタントスタッフの清田打撃投手の物を借りての登板だった。山岡は「(ユニホームを)忘れてしまいました...」と反省しきり。それでも2イニングを無安打無失点に抑え、きっちり仕事は果たした。清田打撃投手は「(自分のユニホームで投げて)打たれなくてよかった」と笑った。

◆オリックスが、劇的サヨナラ勝ちで、両リーグ50勝一番乗りを果たした。若月健矢捕手(27)が、同点の9回、日本ハム宮西から、自身初めてのサヨナラ本塁打で決着をつけた。「行ってくれ!」の願いを込めた打球が、右翼スタンドで弾んだ。満面に笑みをたたえて、ヒーローはホームを踏んだ。「めちゃくちゃうれしいです! 中学以来かな」と振り返る劇的な一撃。実は、直前にファウルを打った際に、足がつりかけていた。「ああヤバいって。(余計な力が抜け)ホントに、何とかの功名ですね」と笑った。後半戦のスタートは、プロ初先発の小木田をリード。しかし、2回に4失点する最悪の展開。そこから反撃し、7回に紅林の適時打で同点に追いついた。捕手として「ちょっとふわっとした部分で、入ってしまってたのかなっていうとこは、反省しないといけない」と話す。ブルペンデーとなり、3回以降は5人の投手と無失点リレーを支えた。若月は、故障で辞退した同学年の森の代役で初めてオールスターに出場。「MVPを狙って、ホームランを打とう」と大振りになっていた打撃をコンパクトにしようとしたが、意識しすぎて2回の打席は二ゴロに倒れた。「走者なしでの進塁打ですね」と苦笑いする。2打席目から修正し、今季初の3安打、そしてサヨナラ弾につなげた。中嶋監督も「ホームランで締めましたけど、その前のセンター前もですし。チームを勝たせるために一番大きいと思う。そういう点では頑張ったかな」と高く評価した。これで球宴前から4連勝。がっちり首位をキープだ。若月は「やれることをしっかりやって、準備だけは怠らないように、1日1日を大事にしていきたい」と誓った。後半戦も、オリックスにスキはなさそうだ。【高垣誠】○...後半戦開幕戦はいきなり6投手による継投の「ブルペンデー」となったが、サヨナラ勝ちを収めた。プロ初先発となった小木田は2回に4失点し、降板。「自分の役割を果たせなかったことが悔しいです」と話した。以後の5投手は無失点でつなぎ、劇的勝利を呼び込んだ。3番手の山岡は背番号19ではなく「112」の清田アシスタントスタッフ(打撃投手)のユニホームで登板。山岡は「忘れてしまいました」と反省も、2回を無失点に抑えて勝利に貢献した。▽オリックス紅林(7回に同点打)「あのヒットも(若月)健矢さんがツーベースで出て、健矢さんがホームを踏んだので、今日は、健矢さんで勝てたと思います」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリックス・バファローズ、後半戦開幕戦はブルペンデー!プロ初先発の小木田敦也にはじまり6投手の継投で試合を作り、最後は若月健矢のサヨナラアーチで快勝です!

◆日本ハムは4点差をひっくり返され、05年以来、18年ぶりの11連敗。引き分けなしの連敗数では、6年ぶりに球団ワースト記録を更新した。2回、幸先良く伏見と松本剛の適時打で4点を先行も、追加点が奪えない。新庄監督は「いきなり4点取って『さあ、行くぞ』『よし、いい流れ』ってところで、伊藤君のアクシデントがあって...」。その裏、左太もも裏に打球が直撃するなど、先発伊藤を襲った不運を残念がった。結局この回、1イニングに2被弾し、一気に3点を失った伊藤は「点を取った後に取られてしまったので、そこは反省点。あの3点がなければ、こういう結果にはなっていないと思うので」。4点差以上の逆転負けは今季2度目で、借金は16に膨らんだ。新庄監督は「こんな試合がずーっと続くわけない。1回勝って、勢いを付けて、連勝する意識は選手たちにもあるので。元気出して、下を向かずに」と前を向いた。【中島宙恵】■ガックリ4の0球宴で連日の大活躍だった日本ハム万波だったが、相手の好守にも阻まれて、4打数無安打に終わった。「(打撃は)良くないっすよ...。見たままです。それ以上でも以下でもないです」とガックリ。新庄監督は「向こうも警戒するしね。オールスターとは違う攻め方になって来るから」と、伸び盛りの大砲を思いやった。

◆オリックスの山崎福也投手(30)が、23日の日本ハム戦(ほっと神戸)に先発。炎天下でキャッチボールなどで登板に備えた。「一試合一試合、しっかりやっていく気持ちはあるので。いつも通り変わらず行きます」。前半戦は6連勝と波に乗り、7勝2敗の好成績を残した。初の球宴にも出場し、第2戦でMVPを受賞した万波を要警戒。2試合連発のお祭り男をベンチから目の当たりにした。「一発があるイメージが強いので。そこにチャンスで回さないようにという感じですね」と話した。

◆オリックスの2年目、野口が二回に今季初本塁打となる2ランを放った。0―4のこの回、1点を返してなお2死一塁で、伊藤の甘い変化球を振り抜き、右中間スタンドへ突き刺した。「いい感覚で打つことができた」と、さっそうとダイヤモンドを回った。今季は開幕戦に先発出場を果たしたが、その後は1軍と2軍を行き来する時期が続いた。それでも今月8日に昇格以降は7試合連続安打で前半戦を締めくくり、18日のフレッシュ球宴でもソロ本塁打を含む3安打を放つなど、2軍に収まらない選手であることを示してきた。「ずっと続けられるように」との意気込みを快打につなげた。

◆ファイターズ打線が目を覚ました。直近10試合連続で3得点以内に抑えられていた打撃陣が0-0の二回に一挙、4得点。「9番・捕手」で先発出場の日本ハム・伏見寅威捕手(23)が2点二塁打を放ち、口火を切った。「打ったのはカットボール。助け合い打法です!」二回無死一、二塁から7番・郡司が犠牲バントで送り、1死二、三塁。8番・山田が空振り三振に倒れ、2死になったが、伏見がひと振りで流れを変えた。フルカウントから140キロのカットボールに食らい付き、左中間へ運んだ。山田の凡退を帳消しにする一打。2017年以来、6年ぶりの10連敗中と苦しむチームに先制点をもたらした。伏見の先制打を呼び水にその後、二、三塁では2番・松本剛が2点適時打。中前へはじき返し「2点先制した後だったので、楽な気持ちで打席に立つことができました」とチームとしての一体感を強調した。昨季までプロ入りからオリックスで10年間プレーした伏見。この試合で日本ハム移籍後、初めてオリックスの〝準本拠地〟の「ほっと神戸」に凱旋(がいせん)した。出場選手登録の野手では最年長の33歳で「年齢も上なので、僕が下を向いたり、弱い姿を見せるのはやめようと思う」と強い責任感を口にする扇の要。慣れ親しんだ神戸の地で気を吐いた。(加藤次郎)

◆オリックスがサヨナラで4連勝。12球団最速で50勝に到達した。0―4の二回にセデーニョの6号ソロと野口の1号2ランで3得点。七回に紅林の適時打で追いつき、九回に若月が2号ソロを放った。日本ハムは18年ぶりの11連敗。

◆日本ハムはサヨナラ負けで2005年以来、18年ぶりの11連敗を喫した。そんな中でも「9番・捕手」で先発出場の伏見寅威捕手(33)がオリックスから移籍後初の猛打賞(1試合3安打以)をマーク。出場選手登録の野手では最年長の右打者が気を吐いた。「ヒットを打てなくても勝てたらうれしいですし、ヒットを3本、4本打っても負けてたら何もも楽しくない。今はとにかく勝つこと」プロ入りから10年間プレーしたオリックスの準本拠地・ほっと神戸に移籍後、初の凱旋(がいせん)。慣れ親しんだ球場で存在感を示した。0-0の二回2死二、三塁では一挙、4得点の口火を切る左中間への先制2点二塁打。前を打つ8番・山田が空振り三振に倒れており「山田はあそこで打点を上げたかったと思う。今日はたまたま僕でしたけど、僕が打つことで山田が救われるというか。そういう助け合いが野球は大事だと思う」と6学年下の後輩を思いやった。四回の第2打席で左前打を放つと七回の第3打席では比嘉の直球を中前にはじき返した。ただチームは逆転負けで11連敗。「どうやったら勝てるかというのをみんなで試行錯誤して。オリックスでやっていたことをやれば勝てるかと言ったらそうじゃないと思う。ファイターズのやり方があると思うので、それをみんなで早く探して、どんどんいい方向にチームを持っていきたい」と前を向いた。

◆日本ハムは先発の伊藤が左脚に打球を受け、5回76球で降板。救援陣が1点リードを守れず、最後はベテラン宮西がサヨナラ本塁打を浴びた。アクシデントをはね返せず、連敗は2005年以来の11に伸びた。貧打にあえぐ打線は11試合ぶりの4得点を記録したが、三回以降は単打2本で無得点と相変わらず淡泊。新庄監督は「まあこんな試合がずっと続く訳ない。元気を出して、下を向かずに」と自分に言い聞かせるように言った。

◆右翼スタンドへの着弾を確認すると、ヒーローは右こぶしを突き上げた。オリックスが若月のサヨナラ弾で後半戦を白星スタート。両リーグ最速で50勝到達だ。「素直にめちゃくちゃうれしいです」4-4の九回1死。6番手・宮西の2球目、145キロの速球をはじき返すと、「中学生以来」という試合を決める一発となった。実は、1球目をファウルした際に足をつりかけていた。直後のスイングで4月30日のロッテ戦(京セラ)でのサヨナラ打に続き今季2度目の劇打を放ち「ナントカの功名ですかね」とはにかんだ。後半戦の開幕から中嶋監督が選択した「ブルペンデー」で多彩な6投手を巧みにリード。ただ、2年目の小木田はプロ初先発だったこともあり「本当は小木田に勝利を届けたかった」と女房役らしい悔しさもあった。全員で束となり、4点差をひっくり返した。「やれることをしっかりやって、1日1日を大事にしていきたいなと思います」今季、チーム最多となる44試合で先発マスクをかぶっている若月。腐らず努力を続けてきた扇の要が、後半戦も攻守でチームを引っ張る。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
50322 0.610
(↑0.005)
-
(-)
59325
(+5)
265
(+4)
73
(+3)
29
(-)
0.254
(-)
2.930
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
43324 0.573
(↑0.005)
3.5
(-)
64287
(+5)
278
(+2)
55
(-)
46
(-)
0.234
(↑0.001)
3.330
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
43382 0.531
(↓0.007)
6.5
(↓1)
60300
(+2)
286
(+5)
56
(-)
35
(-)
0.246
(-)
3.190
(-)
4
(-)
楽天
39441 0.470
(↓0.006)
11.5
(↓1)
59289
(+1)
335
(+2)
69
(-)
62
(+1)
0.236
(↓0.002)
3.540
(↑0.01)
5
(-)
西武
36471 0.434
(↑0.007)
14.5
(-)
59237
(+2)
281
(+1)
58
(-)
53
(-)
0.231
(-)
3.000
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
35510 0.407
(↓0.005)
17
(↓1)
57269
(+4)
277
(+5)
63
(-)
51
(+2)
0.228
(↓0.001)
2.920
(↓0.02)