1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 9 | 1 | 0 |
ロッテ | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | X | 5 | 10 | 0 | 0 |
勝利投手:西野 勇士(7勝2敗0S) (セーブ:益田 直也(2勝2敗24S)) 敗戦投手:大関 友久(4勝5敗0S) |
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◆ロッテは1点リードで迎えた3回裏、ポランコの2点適時打で追加点を挙げる。6回には田村と中村奨の適時打で2点を加え、試合を優位に進めた。投げては、先発・西野が6回1失点の好投で今季7勝目。敗れたソフトバンクは投打ともに振るわず、10連敗を喫した。
◆ソフトバンク中村晃はロッテ戦でよく打つ。昨季はこのカードで71打数27安打、打率3割8分の好成績だったが、今季もここまで10試合で37打数16安打、打率4割3分2厘。無安打だったのは3月31日の1回戦だけで、4月1日の2回戦から9試合連続で安打を記録中だ。チームは現在9連敗中だが、ロッテ戦と相性の良い中村晃から連敗を止める一打が出るか。
◆5人組ミクスチャーロックバンド「FLOW」が試合前にライブパフォーマンスを行った。「スタジアムで歌わせていただいてうれしいですし、皆さんで気持ち上げていきましょう」とあいさつ後、曲を披露。曲間にはスタジアムのファンに音頭をとり、ウエーブを起こして盛り上げた。「FLOW」は98年に結成。アニメ「NARUTO-ナルト-」のオープニングテーマ「GO!!!」など、数多くのアニメ作品のテーマ曲も手がけている。
◆モデルで女優の「京成ライン」4代目カバーモデル中里萌(めぐむ、22)が始球式を行った。球団オフィシャルスポンサー京成電鉄の冠協賛試合「京成グループ花火ナイター」に合わせ、白いユニホームをモチーフにした衣装の胸には「Keisei」の文字。振りかぶってポニーテールをなびかせた華麗な投球は、佐藤都志也捕手のミットにワンバウンドで収まった。「球場の雰囲気が本当に人なのか? と思うぐらい埋め尽くされていて、人がたくさん入っていることを考えずに投げました。本当に緊張で手がずっと震えていましたし、練習の成果が出たかは分かりませんが、悔いはないです。楽しかったです!」。打席に立った安田尚憲内野手も含め、記念撮影でも笑顔を見せた。中里は第14回全日本国民的美少女コンテストファイナリスト。NHK Eテレ「大!天才てれびくん」てれび戦士レギュラー、TBSラジオ「全国こども電話相談室・リアル!」パーソナリティーを務めるなど、テレビ、ラジオ、広告などの幅広い分野で活躍中だ。
◆ソフトバンクが泥沼の10連敗を喫した。南海時代の85年以来、38年ぶり。引き分けを挟まない10連敗は球団史上初の屈辱。前半戦を9連敗で終え、球宴後のリスタートとなる後半戦初戦も負けた。0-3の4回に無死満塁の絶好機を作りながら、5番牧原大の犠飛のみ。1死一、二塁で6番栗原が遊併に倒れた。5回にも1死満塁としながら2番三森が投併。拙攻が続いた。藤本博史監督(59)は「あと1本というところが、なかなかね。得点圏で積極的にいってくれたらいいんだけどね、なかなか得点圏で追い込まれる形になる。ノーアウト満塁とワンアウト満塁。そこで得点できるかできないか、1点しかできなかったというところがね」と振り返った。直近9試合で2得点以下と貧打が続く。藤本監督は「チャンスは作ってるけど得点圏の打率が低いっていうところやね。いつもいうように相手もいることやけど、そこを切り開いていかないと」と話した。
◆ソフトバンクのドラフト3位ルーキー生海(いくみ)が、泥沼10連敗の中で希望の光を差し込んだ。この日プロ初昇格を果たし「7番・右翼」で初出場初スタメン。5回の第2打席でロッテ西野のフォークをとらえ、右前に記念すべきプロ初安打を放った。「すごくうれしかったです」。初々しく笑みを浮かべた。試合前には時間ギリギリまで村松コーチと守備や走塁を入念に確認。人生初というZOZOマリンで、しかも2軍戦で一度も出場のなかった右翼守備を無難にこなした。「守備が緊張しました。(歓声が)ライトの後ろはすごかったのでびっくりしました」と目を丸くした。藤本監督に起爆剤として起用された左の大砲候補。9回の最終打席は、右翼フェンス手前まで届く大飛球を放った。チームは大型連敗から抜け出せないが、次こそ生海が流れを変える。
◆球宴明けの後半戦リスタートから再浮上を誓ったソフトバンクが敵地・千葉で屈辱の10連敗を喫してしまった。チームにとって南海時代の85年(10月2日~20日)以来、実に38年ぶりとなる黒星街道だ。試合後。最も遅くロッカー室から姿を見せた藤本監督は「もうええやろ」と言って、報道陣をさえぎろうとしたが、立ち止まると渋い表情で敗戦ゲームを振り返った。「得点圏でもっと積極的に行ってくれたらいいんやけどね。得点圏になると追い込まれた形になるからね。無死満塁と1死満塁でそこで得点できるかというところで、1点しか得点できなかったこということがね」藤本監督が奥歯をかんだのは2度の好機。3点を追う4回には三森、近藤、柳田の3連打で無死満塁とし、5番牧原大の左犠飛で1点。なおも1死一、二塁で栗原が遊ゴロ併殺打に倒れた。さらに続く5回には先発7番右翼でプロ初出場となった新人生海が先頭打者でプロ初安打となる右前打で出塁。さらに2本の安打で1死満塁としたが、2番三森は最悪の投ゴロ併殺打で無得点に終わってしまった。連敗初戦こそ5点を挙げた打線だが、ここ9試合はすべて2得点以下。4回の1点も22イニングぶりの得点だった。「ここまでの9試合で2点以上点取れていないということがね。いつも言うように相手がいることだけど、そこを切り開いていかないと、ビッグイニングは作れないし、作れるチャンスはあるわけやから」。藤本監督はあらためて打線の奮起を促した。首位オリックスとは6・5ゲーム差に開き、今カードでの2位浮上もなくなってしまった。「長いトンネルを早く抜けましょう」。藤本監督はそう言うと、足早に移動のバスへ乗り込んだ。【佐竹英治】○...先発大関は6回途中5失点(自責3)で5敗目を喫した。今季13試合目の登板で4失点以上は初めて。3回は味方の失策が絡んだが、2死二、三塁でポランコに左前2点適時打を浴びるなど要所で粘れなかった。左腕は「自分の力不足というのが全て。自分のピッチングを見つめ直して、できるだけいい形で(次も)準備をしていきたい」と猛省。5月30日中日戦以来の白星が遠い。
◆ロッテ西野勇士投手が粘って、後半戦開幕勝利をもたらした。右肩違和感明けの中17日登板で自身にとっては5月30日の巨人戦以来53日ぶり白星となる7勝目。4回1死一、二塁から栗原の遊ゴロ併殺に続き、5回1死満塁のピンチも三森を投ゴロ併殺で脱した。今季は本拠地開幕、交流戦開幕も勝ち投手。「チームにとって大事な試合というのは分かっていた。辛抱強く投げるだけと思っていましたが、いざ白星がつくとうれしいです」と表情が緩んだ。
◆ロッテの西野勇士投手(32)が7安打を許しながらも無四球1失点。粘りの投球でチームの後半戦開幕勝利をもたらした。右肩違和感明けの中17日登板で、自身にとっては5月30日の巨人戦以来53日ぶり白星となる7勝目を挙げた。4回1死一、二塁から栗原の遊ゴロ併殺に続き、5回1死満塁のピンチも三森を投ゴロ併殺で脱した。今季は本拠地ZOZOマリン開幕、交流戦開幕も先発を任されて勝ち投手になっている。後半戦開幕も結果を出し、「チームにとって大事な試合というのは分かっていた。辛抱強く投げるだけと思っていましたが、いざ白星がつくとうれしいです」と表情が緩んだ。打線もグレゴリー・ポランコ外野手(31)が初回の二ゴロ併殺崩れの間の先制点に続き、3回2死二、三塁から左前2点適時打を放つなど2安打3打点の活躍だ。「何とか前に飛ばしさえすれば何か起こるだろうと思って必死にいきました。三振だけは避けようと食らいついた」。詰まりながらも追加点を導いた。6回には田村龍弘捕手(29)が「気合と根性で打ちました。あれ(適時打)は1人エンドラン状態でしたね。食らいつきました。西野さんを援護出来て良かったです」と低めのフォークをしぶとく右前適時打。さらに中村奨吾内野手(31)も「みんなでつないだチャンスで、追加点を取ることができて良かったです」と右前適時打で続いた。吉井理人監督(58)は「特例2023」で抹消中の藤原恭大外野手(23)の代替選手として、2軍で3割3分6厘3本塁打と結果を出し続けている平沢大河外野手(25)をこの日、昇格させた。平沢は「9番右翼」での先発起用に応え、3回先頭の第1打席で四球を選ぶと、本塁生還。4回先頭の第2打席には1軍では49打席ぶりの安打となる右中間二塁打。6回も四球を選び、1安打2四球1得点に、指揮官から「平沢が藤原の代わりに(1軍に)来てくれて9番でしっかり出塁して上位につないでくれたのが良かった」と絶賛された。チームはオールスター前の連敗を2で止め、首位オリックスを追う。【鎌田直秀】
◆この日、出場選手登録されたロッテの平沢が、五回に5月6日以来となる安打を放った。大関の外角高めの速球を右中間への二塁打に。「まずは打撃でアピールしないといけない。自分が出たら結果を残せるように準備している」と試合前に話していた通り、快打で存在感を示した。20日に藤原が新型コロナウイルス感染拡大防止特例の対象選手として出場選手登録を外れ、代わりに6月上旬以来の出番が回ってきた。2軍ではサブロー2軍監督らからアドバイスをもらい、打率3割3分6厘と数字を残し「球が見えているし、タイミング良く打てている。後半戦の力になりたい」と闘志を燃やしている。
◆不安を感じさせない力強い投球を披露した。右肩の違和感のため、12日に出場選手登録を外れたロッテ・西野勇士投手(32)が復帰登板。4日の西武戦以来18日ぶりのマウンドで躍動した。後半戦の〝開幕投手〟を託され、「チームとして後半戦のいいスタートが切れるようにしっかりと試合をつくりたい」と話していた右腕が有言実行。見事に試合をつくりチームを盛り上げた。多彩な変化球を駆使し、正確なコントロールを生かしたストライク先行の投球でソフトバンク打線を封じた。一回、1死から三森をフォークボールで空振り三振に斬ると、続く近藤は外角いっぱいに149キロの直球を投げ込み、見逃し三振。2者連続三振を奪い、勢いに乗った。四回には無死満塁から牧原大の左犠飛で1点を返されたが、続く栗原を外角直球で遊ゴロ併殺打に打ち取った。五回にも満塁とされたが、1死からフォークボールで三森を投ゴロに打ち取り、本塁併殺。2度のピンチを併殺で封じる粘り強さを見せた。20年6月に右肘を手術。以降は体のメンテナンスに重きを置き、細部の筋肉に刺激を与えるようなトレーニングにも取り組んでいる。右肩に違和感を抱えた際には「大きなけがにつながったらいや」とすぐに対応。自身の体と対話し、万全の状態でマウンドに戻った。「(先発は)とにかくゲームをつくることが大事」。経験豊富な右腕が2万8810人が集結した本拠地で輝いた。(武田千怜)
◆ロッテが連敗を2で止めた。西野はピンチでギアを上げ、6回7安打1失点で5月30日以来の白星となる7勝目。ポランコが2安打3打点と打線を引っ張った。ソフトバンクは38年ぶりの10連敗。四、五回の併殺打が大きく響いた。
◆ソフトバンク・大関友久投手は、六回途中7安打5失点(自責点3)で5敗目を喫した。開幕投手を務めた左投手でもチームの連敗を止められず。普段は冷静な男が悔しさをあらわにし「単純に力不足」と話した。走者を背負ってから粘れなかった。0―1の三回、四球と味方の失策が重なるなど2死二、三塁とし、ポランコに速球を左前へはじき返され2失点。六回は連打と犠打で1死二、三塁を招くと、田村に右前打を許した。ロッテ打線の勢いを止められず「自分の投球を見つめ直す」と反省した。
◆〝開幕男〟の真骨頂だ。右肩の違和感から復帰したロッテ・西野勇士投手(32)が、6回7安打1失点でチームトップタイの7勝目。本拠地開幕戦(4月4日の日本ハム戦)、交流戦開幕戦(5月30日の巨人戦)に続いて、後半戦の開幕戦でも勝ち星をつかみ、チームの好発進につなげた。「大事な試合というのはわかっていた。勝ちにつながってよかった」4日の西武戦以来18日ぶりのマウンド。四回1死一、二塁で栗原を遊ゴロ併殺打、五回1死満塁で三森を投ゴロ併殺打に仕留めた。「(相手の)打線はいいけど、名前負けしてゾーンで勝負できないと駄目。自信を持って投げた」。リーグの開幕投手(3月31日のソフトバンク戦)は小島が務めたものの、その後、節目のマウンドを託されている西野は期待通りにピンチを切り抜けた。2020年6月に右肘を手術。以降は体のメンテナンスに重きを置き、細部の筋肉に刺激を与えるようなトレーニングにも取り組む。右肩に違和感を抱えた際には「大きなけがにつながったらいや。もうけがはできない」とすぐに対応。32歳は自身の体と対話し、万全の状態でマウンドに戻り、5月30日以来約2カ月ぶりの白星を挙げた。2位のチームは首位オリックスを3・5ゲーム差で追う。「後半戦を乗り切れるよう、しっかり試合をつくることを継続していく」。大事な試合で結果を出すベテラン右腕が、追い上げムードを高めた。(武田千怜)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
50 | 32 | 2 | 0.610 (↑0.005) | - (-) |
59 | 325 (+5) | 265 (+4) | 73 (+3) | 29 (-) |
0.254 (-) | 2.930 (↑0.04) |
2 (-) |
ロッテ |
43 | 32 | 4 | 0.573 (↑0.005) | 3.5 (-) |
64 | 287 (+5) | 278 (+2) | 55 (-) | 46 (-) |
0.234 (↑0.001) | 3.330 (↑0.02) |
3 (-) |
ソフトバンク |
43 | 38 | 2 | 0.531 (↓0.007) | 6.5 (↓1) |
60 | 300 (+2) | 286 (+5) | 56 (-) | 35 (-) |
0.246 (-) | 3.190 (-) |
4 (-) |
楽天 |
39 | 44 | 1 | 0.470 (↓0.006) | 11.5 (↓1) |
59 | 289 (+1) | 335 (+2) | 69 (-) | 62 (+1) |
0.236 (↓0.002) | 3.540 (↑0.01) |
5 (-) |
西武 |
36 | 47 | 1 | 0.434 (↑0.007) | 14.5 (-) |
59 | 237 (+2) | 281 (+1) | 58 (-) | 53 (-) |
0.231 (-) | 3.000 (↑0.04) |
6 (-) |
日本ハム |
35 | 51 | 0 | 0.407 (↓0.005) | 17 (↓1) |
57 | 269 (+4) | 277 (+5) | 63 (-) | 51 (+2) |
0.228 (↓0.001) | 2.920 (↓0.02) |
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