ロッテ(☆4対3★)ソフトバンク =リーグ戦12回戦(2023.07.23)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
01000200003801
ロッテ
0200010001X41031
勝利投手:横山 陸人(1勝0敗1S)
敗戦投手:津森 宥紀(3勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】アストゥディーヨ(1号・6回表2ラン)
【ロッテ】山口 航輝(9号・6回裏ソロ)

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◆ロッテがサヨナラ勝利。ロッテは1点ビハインドで迎えた6回裏、山口のソロで同点とする。そのまま迎えた延長10回には、2死満塁から安田の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、6番手・横山がプロ初勝利。敗れたソフトバンクは打線が終盤の好機を生かせず、11連敗を喫した。

◆ロッテ小島和哉がソフトバンク戦に先発する。小島のカード別勝利数を出すと、西武戦7勝、オリックス戦6勝、日本ハム戦6勝、楽天戦6勝、交流戦3勝で、ソフトバンク戦は通算0勝3敗。まだ白星がないソフトバンク戦だが、このカードは登板そのものが少なく、これまで20年1試合、21年1試合、22年3試合、23年1試合。パ・リーグの他カードでは14試合以上登板も、ソフトバンク戦は6試合だけ。小島がプロ5年目でソフトバンク戦初勝利を挙げられるか。

◆両チームのスタメンが発表され、10連敗中のソフトバンクが打順を組み替えた。野村勇を今季初の1番に据え、2番近藤、3番柳田で上位打線を形成。4番にはリーグ最多96安打を放っている中村晃を起用した。中村晃の4番は20年以来3年ぶりとなった。

◆シンガー・ソングライター有華(28)が、試合前にロッテ真夏イベント「BLACK SUMMER WEEK supported by クーリッシュ」のスペシャルライブを行った。「YUKA」の名前と、背番号「99」と入った「BLACK SUMMER」ユニホームを着用し、ピンク色のゴムで結んだポニーテールヘアと、ピンク色のパンツルックでコーディネートした姿で登場した。「みんな盛り上がっていきましょう」とあいさつ後、「Baby you」を披露。ロッテ公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」をバックダンサーにスタジアムを盛り上げた。

◆ロッテは試合が成立した5回終了後、今季主催試合の観客動員数が100万人を突破したことを発表した。41試合目での突破は史上最速の記録となった。100万人突破の球団記録は05年からの観客動員数の実数発表以降、07年、18年、19年の46試合目だった。

◆ソフトバンクの大型連敗が「11」まで伸びた。球団最長15連敗(1分挟む)を喫した69年以来、54年ぶり。約半世紀ぶりの屈辱で、4カード連続の負け越し。タカが深いトンネルから抜け出せない。3-3で迎えた延長10回。7番手津森が2死満塁で安田にサヨナラ打を浴びた。ソフトバンクのサヨナラ負けは今季初めて。延長戦は7月16日オリックス戦に続いて2連敗。この日は9戦連続2得点以下だった打線を大幅に改造。1番に今季初めて野村勇を据え、中村晃は3年ぶりに4番起用した。2回に9番甲斐の内野ゴロ間に先制したが、直後に先発板東が佐藤都に逆転適時打を浴びた。6回にアストゥディーヨが2ランを放ち、3-2と再びリードを奪ったが、直後に3番手大津が山口に同点弾を献上。試合を優位に進めながらも手痛い黒星を喫した。試合前、藤本監督は「悪い流れがずっと続いてるけど、1つ勝てば変わりますよ」と話していたが、流れは変わらなかった。今カード3戦目となる24日、ロッテの予告先発は佐々木朗希投手と発表された。今季3戦2敗を喫している難敵。ソフトバンクが苦しんでいる。

◆/これぞ真のサヨナラ男\オールスターで活躍の若?安田尚憲のサヨナラタイムリー??横山陸人はプロ初勝利??#プロ野球(2023/7/23)??ロッテ×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/qcynQ9WAk2

◆ソフトバンクの大型連敗が「11」まで伸びた。球団最長15連敗(1分挟む)を喫した69年以来、54年ぶり。約半世紀ぶりの屈辱で、4カード連続の負け越し。タカが深いトンネルから抜け出せない。ソフトバンクが7日楽天戦から11連敗。ソフトバンクの11連敗以上は南海時代の43年9月15日~10月4日の11連敗、69年6月4~26日の15連敗に次いで3度目だ。連敗が始まる前の6日時点のソフトバンクは勝率6割6厘の首位。首位にいたチームが11連敗以上するのは61年大洋11連敗、15年DeNA12連敗に次いで3度目となり、パ・リーグでは初めて。

◆ソフトバンクの連敗地獄が止まらない。ロッテに延長10回サヨナラ負け。連敗は「11」に伸び、南海時代の69年以来54年ぶりの屈辱を味わった。トンネル脱出へ、藤本博史監督(59)は大幅に打線を組み替えた。5番起用の新外国人ウイリアンス・アストゥディーヨ内野手(31)に待望の来日初アーチが飛び出したが、痛恨の逆転負け。早くも7月負け越しも決まり、連敗ロードに終わりが見えない。視線の先に、打球が無情に転がって行く。三塁側ベンチで戦況を見守っていた藤本監督の表情が、固まった。悔しさ、怒り、焦燥感...。あらゆる感情が内包されているようだった。延長10回サヨナラ負け。ホークスの連敗は「11」に伸びた。今季、延長にもつれ込んだ試合は6勝1敗(2分け)と圧倒的な勝率を誇っていたが、黒星街道にあえぐチームに持久戦の力はなかった。7回以降は1安打。終盤は防戦一方だった。負の歴史を掘り返し続ける。前日22日の10連敗は、85年以来38年ぶり。さらに連敗は伸び、11連敗は南海時代の69年以来、実に54年ぶりの屈辱となった。敗戦から約10分後。藤本監督は厳しい表情のままロッカー室から出てくると「今日は、ええやろ。なし」と言って試合後の会見を拒否。無言のまま、移動のバスに向かった。トンネル脱出へ向け、手は打った。試合前。「勝つしかないからね。(打順は)大幅に変えているけど、そこはうまくつながるかどうか。こればっかりはやってみないと分からないから」と、打線を組み替え。今季初めて1番に野村勇を起用。2番近藤、3番柳田と続け4番には3年ぶりに中村晃を抜てきした。さらに5番には助っ人アストゥディーヨを置いた。1点を追う6回、アストゥディーヨが来日1号となる2ランで逆転。だが直後に同点とされると、流れを引き寄せることができなかった。7回以降は3度得点機を作ったが、ホームは遠かった。首位オリックスと7・5ゲーム差。7月の負け越しも決まり、トンネル脱出への光は見えない。「異常事態を通り越しているので、みんなで力を合わせてやるしかない」。森ヘッドコーチは険しい表情でそう言った。24日は令和の怪物・佐々木朗が立ちはだかる。まだまだ試練は続くのか。【佐竹英治】○...先発板東が逆転を許しての降板に、唇をかんだ。2回に1点を先制してもらったが、直後の2回裏に2死から長短3連打を浴びて2失点。「先制点を取ってもらった直後のイニングを抑えなければいけなかった」。4被安打ながら5回81球で降板。「先発としてもっと長いイニングを投げたかったし、任せてもらえるような投球をしたかった」と、悔しさをにじませた。

◆ソフトバンクは、今季84試合で待望の助っ人初アーチが飛び出した。5番起用されたウイリアンス・アストゥディーヨ内野手(31)が、1-2の6回無死一塁で左翼席に1号2ラン。チームは12球団で唯一外国人選手に本塁打がなかったが、「亀」の愛称を持つ男がついにアーチの弧を描いた。3年ぶりに4番起用された中村晃が左前打で出塁したチャンスを生かした。球団を通じて「打ったのは真っすぐ。自分のベストスイングができた。チームが苦しい状況の中で、逆転の1本となって良かった。ホークスに来て初ホームランなので素直にうれしいよ。何とかこの後もチームの力となって勝てるように頑張っていきたい」と喜んだ。

◆サヨナラ男、襲名だ! ロッテ安田尚憲内野手(24)が今季3度目のサヨナラ打を放った。同点の延長10回2死満塁、1-1からソフトバンク津森の甘く入ったスライダーを捉え、右前適時打。「ライトゴロにならないように一生懸命走りました」。仲間からウオーターシャワーを浴び「何回浴びても最高の気持ち。これから何回も浴びたい」と満面の笑みを浮かべた。"安田の1センチ"も結果を生んだ1つだった。福浦ヘッドコーチから速いボールに差し込まれないために少し短いバットを使用する助言も受けていた。球宴前に発注した、いつもより1センチ短く、10グラム軽い、85センチ、880グラムの新バットをこの打席で初使用。「自分で決めるという強い気持ちで打席に立ちました。コンパクトに振れた」と感謝した。約2万8000人のファンが叫ぶチャンステーマ「勝利をつかみ取れ~」の大声援を体現した。「チームに粘って粘ってということが浸透しつつある。勝てて良かった。毎日毎日ファンの皆さんがたくさんいて、背中を押されているので、一緒に日本一の景色まで行きたいなと思います」。選手もファンも熱く、暑い夏を勝ち抜く。【鎌田直秀】▽ロッテ吉井監督(安田のサヨナラ打に)「せっかく3番にしたのにぜんぜんダメだったので、あそこで打たなかったら明日補欠の予定だったんですけれど、打ったので明日もスタメンでいきます」▽ロッテ横山(延長10回を1回無失点に抑えて4年目で初勝利)「初ホールド、初セーブもそうでしたけれど、初勝利はプロ野球選手として一歩踏み出し、前進出来たのかなと思います」

◆ロッテの高卒4年目右腕・横山陸人投手(21)が、プロ初勝利を挙げた。延長10回に6番手で登板し、1回1安打無失点。同裏に2死満塁から安田尚憲外野手(24)が右前サヨナラ適時打を放ち、勝ち投手となった。いきなり柳田との対戦から始まった。「めっちゃ怖かったです」。だが、過去の対戦の教訓を胸に、考え方を変えたことが功を奏した。「2年前、1点差の場面でソフトバンク戦に投げて、柳田さんに本塁打を打たれたことがあったので、その感じにならないようにという気持ちを持って」。2-2から154キロの高めストレートを左前に痛打されたが、「レフト前だったので、OKというくらいの気持ちを持って。ホームランじゃないから全然、OKみたいな感じで思い切って投げられた」とポジティブにとらえて後続を断った。中村晃を左飛、海野の犠打で2死二塁となっても、最後はシンカーで川瀬を投ゴロに。「投げていていろいろ考えられるようになった。そういうところが昨年に比べて慌てなくなったなと自分の中では思っています」と胸を張った。今年7月6日の西武戦で初ホールド。同9日の日本ハム戦では9回にマウンドに上がり初セーブを挙げた。初セーブはエスコンフィールドでのヒーローインタビューだったため、本拠地ZOZOマリンでは初のお立ち台に立った。安田から記念球を受け取り「両親に渡したいと思います」とファンの前で披露した。「初ホールド、初セーブもそうでしたけれど、初勝利はプロ野球選手として一歩踏み出し、前進出来たのかなと思います」。これからも重責を担う場面で好投を続けていく覚悟だ。吉井理人監督(58)も「一段一段レベルを上げていってくれている。延長で点をとられると、もう終わってしまいそうなゲームなんですけれど、あそこをしっかり落ち着いてゼロで抑えてくれたのは良かったです」と評価した。「益田の変化球は投げられるようになったら、もっともっと良くなる」と課題も指摘しつつ、「まっすぐで押し込める力がある。四球で自滅しそうになくなっているところが一番大きい。ホールド、セーブをつけていける投手になってほしい」と期待を寄せた。【鎌田直秀】

◆ソフトバンクのアストゥディーヨが1―2の六回、1号2ランを放った。無死一塁から小島の内寄りの直球を振り抜く。左越えへ運ぶと、バットをたたきつけて感情を爆発させ「うれしい。自分のベストスイングができた」と喜んだ。ベネズエラ出身でミート力が武器の右打者。今季加入し開幕1軍入りしたが、不振が続いて2度の2軍降格という屈辱を味わった。体調不良のデスパイネに代わって、後半戦から再び昇格。5月以来となる「5番・一塁」で先発し、鬱憤を晴らすかのような打球をかっ飛ばした。

◆球場に集まり、熱い声援を送るファンに感謝を届ける一発だ。2-3の六回、ロッテ・山口航輝外野手(22)が同点のソロ本塁打をマーク。特大の放物線を描いた白球は〝マリンの風〟を切り裂き、左中間席に吸い込まれた。「当たりは完璧でした。ただ、ちょっと弾道が高かったので、風で戻されると思って心配でしたが、入ってくれてよかったです」ソフトバンクの5番・アストゥディーヨに逆転2ランを浴びた直後の攻撃。2死で右打席に入ると、カウント1-1から大津の高めに浮いたスライダーを完璧に捉えた。打球は2万7901人の歓声に押されるようにぐんぐんと伸び、6日の西武戦(東京ドーム)以来17日ぶりの9号。山口は、本塁打の演出で打ちあがった花火を見つめながらダイヤモンドを一周し、応援団のコールに左手を挙げて応えた。この日、2023年シーズン主催試合の観客動員数が100万人を突破。41試合目での大台突破は07、18、19年の46試合目を抜き、史上最速だった。若き主砲が記念の一日に、ファンの記憶に残るアーチをかけた。(武田千怜)

◆ロッテがサヨナラ勝ちで2連勝。延長十回2死満塁で、安田が右前打を放ち試合を決めた。救援5投手が無失点で粘り、6番手の横山がプロ初勝利。ソフトバンクは54年ぶりの11連敗。投打がかみ合わず、7番手の津森が力尽きた。

◆ロッテの横山がプロ初勝利を挙げた。3―3の延長十回を任され、先頭の柳田に安打を許したが、後続を断って無失点で切り抜けた。直後のサヨナラ勝ちにつなげ「プロ野球選手としての一歩を踏み出せた」と声を弾ませた。千葉・専大松戸高から2020年にドラフト4位で入団。横手投げから150キロを超える速球を武器に、今月9日にはプロ初セーブを挙げるなど、貴重な経験を重ねている。初勝利の記念球は「親に渡したい」と笑みを浮かべた。

◆見慣れた光景となったびしょぬれのユニホームが〝サヨナラ男〟の証しだ。3-3の延長十回2死満塁、ロッテ・安田尚憲内野手(24)が一、二塁間を破るサヨナラ安打を記録。チームを今季5度目のサヨナラ勝ちに導き、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。「自分で決めるつもりで打席に立った。(ウオーターシャワーは)何度浴びても最高の気持ちです」福浦ヘッドコーチの助言でつくった〝新バット〟がサヨナラを呼んだ。この日は十回の打席の前まで、5打席に立ちノーヒット。「3、4打席目の感じがよくなかった」と現状を打開すべく、手に取ったのが、普段使用するバットよりも1センチ短く、10グラム軽い、85センチ、880グラムのバットだった。福浦ヘッドコーチから「球が強い投手、差し込まれたときにはそういう対策の仕方もあるんじゃないか」とのアドバイスを受け、シーズンに入ってから発注した新たな相棒。今季初めて使用し、「いつもよりもバットが出た」と津森のスライダーを捉え、殊勲打とした。これで若き主砲の打棒でサヨナラを生んだのは今季3度目。勝負強さが光っており、〝サヨナラ男〟の異名も似合ってきた。延長戦を制し、チームは2連勝。首位オリックスを3・5ゲーム差で追走する。「接戦の強さはロッテのチームカラー。粘って粘って勝つという意識が浸透しつつある」と安田。頼もしさが増した期待の星が、輝きを継続させる。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
51322 0.614
(↑0.004)
-
(-)
58332
(+7)
270
(+5)
75
(+2)
30
(+1)
0.255
(↑0.001)
2.960
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
44324 0.579
(↑0.006)
3.5
(-)
63291
(+4)
281
(+3)
56
(+1)
46
(-)
0.234
(-)
3.320
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
43392 0.524
(↓0.007)
7.5
(↓1)
59303
(+3)
290
(+4)
57
(+1)
36
(+1)
0.246
(-)
3.200
(↓0.01)
4
(-)
楽天
40441 0.476
(↑0.006)
11.5
(-)
58293
(+4)
337
(+2)
70
(+1)
62
(-)
0.236
(-)
3.520
(↑0.02)
5
(-)
西武
36481 0.429
(↓0.005)
15.5
(↓1)
58239
(+2)
285
(+4)
58
(-)
54
(+1)
0.230
(↓0.001)
3.020
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
35520 0.402
(↓0.005)
18
(↓1)
56274
(+5)
284
(+7)
65
(+2)
51
(-)
0.228
(-)
2.970
(↓0.05)