西武(★2対4☆)楽天 =リーグ戦14回戦(2023.07.23)・ベルーナドーム=
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楽天
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西武
2000000002400
勝利投手:則本 昂大(5勝4敗0S)
(セーブ:鈴木 翔天(1勝0敗1S))
敗戦投手:エンス(1勝8敗0S)

本塁打
【楽天】辰己 涼介(7号・4回表3ラン)

  DAZN
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◆楽天が逆転勝利。楽天は2点を追う4回表、伊藤裕の適時打と辰己の3ランで4点を奪い、試合をひっくり返す。投げては、先発・則本が7回2失点の力投で今季5勝目。最後を締めた鈴木翔はプロ初セーブを記録した。敗れた西武は、先発・エンスが振るわなかった。

◆7連勝中の西武が、久しぶりに1番打者に愛斗外野手(26)を起用した。再調整のため、6月11日に登録抹消となった。その後、体調不良などもあり、特例2023の代替指名選手として22日に1軍復帰したばかり。1番打者でのスタメン起用は、5月30日阪神戦(ベルーナドーム)以来、38試合ぶりとなる。今季は4月4日の楽天戦(楽天モバイルパーク)から39試合連続で1番スタメンで起用されるも、徐々に調子を落としていた。どんどん振っていくタイプで、4月末時点では単打15本に対し二塁打11本。開幕から得点力不足が課題だったチームにおいて、貴重な存在として活躍した。2軍では6月21日の日本ハム戦(カーミニークフィールド)で2本塁打9打点の活躍を見せ、7月15日と16日のロッテ戦(ロッテ浦和)でも2試合連続で本塁打を放っている。

◆西武栗山巧外野手(39)が先制適時打を放った。「5番DH」でスタメン出場し、初回2死一、二塁で、楽天則本の145キロを右翼へ引っ張り、好走塁の二塁走者・源田が生還した。「チャンスの場面だったので、積極的に行こうと打席に入りました」と振り返った。その後、一塁走者になると、ペイトンの打席で投球がバウンドして少し跳ね、栗山はスタート。盗塁が記録され、イニングを終えたベンチで喜んだ。栗山の盗塁は2年ぶり。同期入団の中村剛也内野手(39)も今季、盗塁を1つマークしている。

◆西武は連勝が7で止まった。栗山の適時打などで2点を先制するも、エンスが4回に辰己の3ランなどで一挙4失点。警戒したというものの「本塁打を打たれチームの流れを止めてしまった」とガックリ。これでエンスは1勝8敗。松井監督は「勝ちがなかなか作れてない中での投球で、何とか守ろうという思いなのか。考えすぎずに自分の球を信じて投げることも1つ」と大胆さを求めていた。

◆楽天に今季初となる月間勝ち越しをもたらしたヒーローは「結構、ええんす」と試合後に言った。1点を追う4回。西武エンスから決勝の逆転7号3ランを打った辰己涼介外野手は、冒頭の言葉に補足した。「あの、エンスさんとは、相性が"ええんす"ねぇ」。昨季は8打数5安打(2本塁打)だった助っ人左腕との対戦。そんな好データを秀逸に表現し、報道陣の爆笑を誘った。決勝弾を放った第2打席は「カットとカーブを待ってました」。捉えたのは内角高めの直球だった。「僕が一番びっくりした」。2回の第1打席は好機で全球変化球攻めを受けて見逃し三振。だから変化球を待っていたが、3球目の内角高めの真っすぐは「あそこだけは反応してしまうんで」。最高の結果となった。中堅守備でも右へ左へ前へと縦横無尽に走り回って好捕を連発した。石井監督も「打って守って、よくやってくれた」とたたえたが、辰己は「ベンチが『ナイスプレー』とか言うんですけど、何がナイスプレーかわからない」と真顔で振り返った。でもそれで、ええんす。背番号8が普通のプレーをすれば、チームは勝利に近づく。【木下大輔】▽楽天則本(7回2失点で5勝目)「入りはなかなかマウンドにアジャスト出来なかったけど、(投手コーチの)永井さんや(太田)光にアドバイスをもらいながら、うまく対応できた」

◆楽天の。5年目鈴木翔天投手がプロ初セーブを挙げた。守護神の松井裕が22日に体調不良で「特例2023」対象選手として抹消。代役守護神として2点リードの9回のマウンドに上がり、3者凡退で試合を締めた。「緊張しました。真っすぐは指にかかっていたので、自信を持って投げ込むことが出来た」と笑顔だった。

◆元レスリング選手の吉田沙保里さん(40)が試合前に始球式を行った。現役時代の五輪、世界選手権での16連覇達成にちなんで背番号「16」のユニホームにショートパンツ姿で登場。豪快に投げ込んだ投球は捕手の手前でワンバウンドに。「ノーバウンドで投げたかったので、それがちょっと心残りかなという感じです」と振り返った。グランドを去る際にはスタンドから歓声に手を振って応えた。「久しぶりのたくさんの方の前に出たので緊張しました」と笑顔で話した。

◆楽天・辰己涼介外野手(26)が「8番・中堅」で先発出場し、逆転7号3ランを右翼スタンドに放った。1点差に詰め寄った四回なおも2死一、三塁。西武先発・ランスの3球目を仕留めた。球団広報を通じて「打ったのはストレート。逆転できてよかったです」とコメントした。

◆ベテランの一打で先制した。「5番・DH」で出場した西武・栗山巧外野手(39)が右前適時打を放った。「打ったのは真っすぐです。チャンスの場面だったので積極的に打っていこうと打席に入りました」0-0の一回2死一、二塁。カウント1-1から楽天・則本の真っすぐを捉え、右前に運んだ。出塁後は今季初盗塁もマーク。7連勝中のチームにいい流れを呼び込んだ。22年目の今季は代打での出場が主だが、前半戦最終戦の17日の日本ハム戦(ベルーナ)に「4番・DH」で先発すると第1打席に7月9日以来の本塁打となる3号ソロ。起用すれば期待に応えるベテランに松井監督は「本当に頼りになる。結果も含め、それ以上のものを出してくれている」と全幅の信頼を寄せる。チームの打線を牽引(けんいん)する同期入団の中村が後半戦を前に体調不良で離脱。「迷惑をかけてる部分もあるし、一試合一試合、集中してやっていきたい」と栗山。そこにはもう一人の頼もしいベテランがいる。(石井孝尚)

◆楽天は0―2の四回に伊藤裕の適時打、辰己の7号3ランで4点を挙げて逆転し、そのまま逃げ切った。則本は7回4安打2失点でチームトップに並ぶ5勝目。鈴木翔がプロ初セーブを挙げた。西武は連勝が7で止まった。

◆6月14日以来の先発マウンドとなった2年目左腕、ディートリック・エンス投手(32)は4回4安打4失点で8敗目(1勝)を喫した。2―0の四回。1死一、三塁から伊藤に左前打を浴び1点差に迫られると、なおも二死一、三塁から辰己に右越え逆転3ランを浴び「本塁打を打たれてチームの流れを止めてしまった」と反省した。自身6連敗となった左腕について、松井監督は「エンスはこの数試合でも三、四、五回に失点することが多い。あとは本人がどうあそこ乗り越えれるか」と課題を挙げた。打線は則本から一回に2点を先制も二回以降はわずか2安打に終り、チームの連勝は7で止まった。

◆楽天・則本昂大投手(32)が先発し、7回4安打3三振2失点で5勝目。5年目の鈴木翔天(そら)投手(26)が、4-2の九回から登板し、3者凡退に仕留めてプロ初セーブを挙げた。試合後、報道陣の取材に応じた、石井一久監督(49)の一問一答は以下の通り。--則本について「最初マウンドの傾斜と自分の感じが合わなくて、少しバランスを崩した。則本の調子が悪いのではなく、しっかりアジャストして、七回まで持ってきてくれました」--九回は体調不良の松井裕の代役として鈴木翔を起用した「翔天のボールは最近、右バッターを苦にしていない。右打者から始まるところでしたけど、球威と切れで押し切れるだろうと思った」--辰己が1-2の四回に決勝弾となる逆転7号3ランを放った「打って、守って、よくやってくれたと思います。走りながらの捕球はいいプレーでした」--連敗がない「きのう(22日)は負けたが、何とか1点差にした。ズルズルではなくズルっとぐらいですかね。ズルっとぐらいで、しっかりと勢いに乗って勝ち切れたところがよかった」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
51322 0.614
(↑0.004)
-
(-)
58332
(+7)
270
(+5)
75
(+2)
30
(+1)
0.255
(↑0.001)
2.960
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
44324 0.579
(↑0.006)
3.5
(-)
63291
(+4)
281
(+3)
56
(+1)
46
(-)
0.234
(-)
3.320
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
43392 0.524
(↓0.007)
7.5
(↓1)
59303
(+3)
290
(+4)
57
(+1)
36
(+1)
0.246
(-)
3.200
(↓0.01)
4
(-)
楽天
40441 0.476
(↑0.006)
11.5
(-)
58293
(+4)
337
(+2)
70
(+1)
62
(-)
0.236
(-)
3.520
(↑0.02)
5
(-)
西武
36481 0.429
(↓0.005)
15.5
(↓1)
58239
(+2)
285
(+4)
58
(-)
54
(+1)
0.230
(↓0.001)
3.020
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
35520 0.402
(↓0.005)
18
(↓1)
56274
(+5)
284
(+7)
65
(+2)
51
(-)
0.228
(-)
2.970
(↓0.05)