1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 |
広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | X | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:大瀬良 大地(4勝7敗0S) (セーブ:栗林 良吏(2勝6敗8S)) 敗戦投手:柳 裕也(3勝7敗0S) |
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◆広島が7連勝。広島は初回、1死二塁から秋山の適時二塁打で先制に成功する。その後は、6回裏に代打・松山の犠飛で追加点を挙げると、8回には矢野の適時打で1点を加えた。投げては、先発・大瀬良が7回5安打1失点の力投で今季4勝目。敗れた中日は、打線が精彩を欠いた。
◆首位浮上を狙う広島に思わぬアクシデントが起きた。プレーボール直後の1回表、大島が中前打で出塁した直後、マツダスタジアムのバックスクリーンの大型ビジョンが消えた。いつもはイニングのスコアや球速、投手成績や打者成績などが表示される大型ビジョン全面が真っ黒に。SBOの表示はバックネット裏の小さな掲示板のみで試合が行われた。2番岡本が四球となった直後「大型ビジョンが使用できなくなっております。復旧までに時間がかかりますので、今しばらくお待ちください」とのアナウンスが流れた。2死一、三塁と局面が変わり、5番宇佐見を迎えたところで再点灯されると、スタンドから小さな拍手が起きた。
◆広島がリードを守り抜き、今季最長7連勝とした。先発大瀬良は1回だけで31球を要する立ち上がりも、2回以降は尻上がりに調子を上げた。6回まで散発3安打無失点。2点リードの7回に1点を失ったものの、追いつかれることなくバトンを中継ぎに託した。8回からは島内、栗林とつないで逃げ切った。大瀬良が4勝目を手にした。打線は1回1死二塁から秋山の左中間への適時二塁打で幸先良く先制に成功した。最少得点差のまま迎えた6回は無死一塁から2戦連続4番の上本が犠打を決めると、連続四球で満塁。新井監督はデビッドソンに代えて、代打の切り札松山を送ると、起用に応える中堅への犠飛を打ち上げて貴重な追加点をもたらした。
◆中日が3連敗でリーグ最速50敗に到達した。2点を追う7回2死一、三塁で西武からトレード移籍の代打・川越が初打席初適時打で反撃のろしを挙げたが、一走村松が二塁をオーバーランして憤死。立浪監督は「状況(判断)は、教わるとかいう問題じゃない。高校、中学野球でも同じ。ああいうミスをしていてはレギュラーは取れない」とドラフト2位ルーキーへの怒りを隠さなかった。チームは4カードぶりに負け越した。
◆西武からトレード移籍の中日川越誠司外野手(30)が、移籍後初打席初タイムリーを放った。2点を追う7回2死一、三塁で龍空の代打で出場。カウント2-0から広島先発大瀬良のカットボールを詰まりながらも左前に運んだ。「チャンスで使ってもらえて、すごくありがたかった。思い残す事ないように思いっきり強く振った。抜けてくれと思いました」。結果を残し、満足げな表情をのぞかせた。だが初適時打の直後に一走村松が二塁をオーバーランし、憤死。チームは3連敗を喫した。帰りのバスに向かう川越の口の周りには、うっすらとヒゲが復活。「(ヒゲは)伸ばします。立浪監督から『なんでヒゲがないんだ』と言われました。個性としてはやしていきたい」と説明した。左の代打陣の強化を狙った立浪監督の思惑で、トレードが成立。代打初仕事とともに、西武時代からのトレードマークでも存在感を示していく。
◆広島が連勝を今季最長の7に伸ばした。先発大瀬良が本調子でない中、7回1失点とまとめて4勝目。8回からは島内、栗林とつなぎ、栗林が4月22日DeNA戦以来の8セーブ目をマークした。打線は1回1死二塁から秋山の適時二塁打で先制。6回は無死一塁から4番上本の犠打で好機を広げ、デビッドソンの代打松山が犠飛を打ち上げて貴重な追加点をもたらした。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-接戦を制して7連勝新井監督 今日も全員で勝ち取った勝利だったと思います。-大瀬良投手が7回1失点新井監督 今日もナイスピッチングでした。立ち上がりから、今日は本人も本調子ではなかったと思うけど、それでも要所を締めながら素晴らしいピッチングだったと思います。-大瀬良投手にとっても大きな白星新井監督 今シーズン開幕してから、ずっといいピッチングをしてくれているんですけど、なかなか援護ができずに本人も苦しかったと思う。また次も期待したいと思います。-2点リードの9回には栗林投手を起用新井監督 次の週から6連戦がずっと続きますので、矢崎も昨日投げていますし、なるべく疲労を分散させたいという意図があって。今日は栗林にいってもらいました。-今後はWストッパーか新井監督 そこは状況、状態を見極めながら柔軟に起用していきたいなと思います。-1番には小園選手を起用新井監督 内容も良かったですね。ヒットだけではなく、そのほかの打席もすごく内容が良かったと思います。-1番起用の意図新井監督 いろいろ仕掛けていきたいな、動かしていきたいなというところ。今の彼にとって居心地がいい場所なのかなと思って。でも、(今後も)ずっと1番で起用するわけではないので。今日に限っては、彼が一番居心地がいいのかなと思って。あとは打線全体の絡みというところ。-小園選手は打撃だけでなく、好走塁も新井監督 素晴らしい判断でしたね。一瞬のスキを素晴らしい判断で行ってくれたと思います。守る方でも相手のスキを突いた。大盛だったり、各選手が何かあったら何かやってやろうというのが見えるのでうれしいです。-6回の代打策。以前はデビッドソン選手に2打席では代打を送れないと判断した試合があった。この日は3打席目に代打策。展開的なもの、時期的なものを考えてか新井監督 そうだね。いろんなものがある。(先発大瀬良)大地に勝ちをつけてあげたいというのもあった。大地も本調子でなかったと思うけど、粘って粘っていい投球をしていたので、次の1点がすごく大事だなと思っていた。だから、あそこは勝負をかけました。今言ったように、時期的なものもあると思う。もう、(より早めに勝負にかける)そういう時期じゃないかな。-試合前には矢崎と2人で話をしていたが、今後の起用についてか新井監督 今日も展開によっては、9回は行ってもらうよと。ただ、こちらとしては次の週から6連戦がずっと続くから。なるべく疲労をマネジメント、分散したい。今日はそういう場面でも休ませるかも知れないと、彼(矢崎)には試合前の練習のときに伝えていた。なるべく疲労を分散させたいというのもあったし、栗林の状態が上がっているのもあるし、いろいろ加味して。-今後もセーブシチュエーションでの栗林投手起用もある新井監督 もちろん、もちろん。6連戦がずっと続く中、こういった競った展開が多いので。勝負かけるときは(矢崎にも)何連投も行ってもらわないと行けないから、そうなる前に疲労を分散させたいなと。栗林の状態も上がっているし、先のことも考えながらという感じかな。
◆首位阪神を猛追だ。広島が接戦をものにして、今季最長7連勝を飾った。西川や菊池ら主力を欠きながら、新井監督の巧みな選手起用が光る。「今日も全員で勝ち取った勝利だったと思います」。指揮官は一丸勝利に、大きく胸を張った。開幕戦以来86戦ぶり1番起用の小園が火付け役となった。1回に先頭で中前打を放つと、1死後に秋山の初球を捕手がファンブルした隙を突いて二塁を陥れた。直後に秋山の適時二塁打で先制のホームを踏んだ。1点差の6回は無死一塁から2戦連続4番起用の上本に犠打。1死満塁と好機が広げると、デビッドソンには代打松山を送り、犠飛で貴重な追加点を奪った。試合前に対戦相手や自軍の選手の映像を見る監督は多いが、新井監督は映像でチェックはしない。コーチ陣やスコアラーへの信頼に加え「一瞬一瞬で変わる試合中の判断が遅れてしまう」。生き物のように変わる試合の中での勝負勘を重視。試合を重ねるごとに、その勝負勘がさえている。目先の勝利だけでなく、先を見据えた一手も打った。2点リードの9回、今季負けなしの矢崎ではなく、栗林を投入。敗戦投手となった4月29日巨人戦以来のセーブシチュエーションで、中軸をわずか9球で料理した。新井監督は「勝負をかけるときは(矢崎にも)何連投も行ってもらわないといけない。そうなる前に疲労を分散させたい。栗林の状態も上がっているし、先のことも考えながら」とダブルストッパー起用を明言。新井監督が目指す野球に、選手がしっかり呼応。広島が勝ちながら絆を強くしている。【前原淳】▽広島栗林(4月22日DeNA戦以来の8セーブ目)「めちゃめちゃ緊張しました。本当うれしかったですし、ファンの声援もあっての3者凡退だなと思いますし、いい形で終われて良かったなと思います」
◆試合開始直後にマツダスタジアムのスコアボードの表示が消えるハプニングがあった。一回表の中日の攻撃中に中堅後方にある大型ビジョンが真っ暗に。アナウンス嬢が「ただいま大型ビジョンが使用できません。復旧作業中です。しばらくお待ちください」とアナウンスした。数分後に復旧し、再びスコアが表示されるとスタンドから拍手が起こった。
◆広島が3季ぶりの7連勝。一回に秋山の適時二塁打で先制し、六回は代打・松山の犠飛で加点。2―1の八回にも1点を加えた。大瀬良が7回1失点で4勝目、栗林は4月以来となる8セーブ目を挙げた。中日は柳が踏ん張れず3連敗。
◆広島が3年ぶりの7連勝を飾った。一回に秋山の適時二塁打で先制し六回には代打・松山の犠飛、八回には途中出場の矢野の適時打で得点を重ねた。投げては先発の大瀬良が7回1失点で4勝目。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──接戦を制して7連勝「今日も全員で勝ち取った勝利だったと思います」──競り合いの強さはどこに「選手が勝負どころというのを分かってくれていると思いますし、後から出る選手も自分の役割というのをしっかり分かってくれた上で準備ができているというところじゃないでしょうかね」──先発の大瀬良は7回5安打1失点「今日もナイスピッチングでした。立ち上がりから、本人も本調子ではなかったと思うけど、それでも要所を締めながら、素晴らしいピッチングだったと思います」──3─1の九回には矢崎ではなく栗林投入「次の週から6連戦がずっと続く。矢崎は昨日投げていますし、なるべく疲労を分散させたいという意図があったので今日は栗林にいってもらいました」──今後は2人を抑えで起用「そこは状況と状態を見極めながら柔軟に起用していきたいなと思います」──打線は1番に小園を起用(2安打)「内容も良かったですね。ヒットだけではなしに、その他の打席も、すごく内容が良かったと思います」──六回にはデビッドソンに代えて勝負強い松山を選択「さすが松山さんですね。どうしても次の1点が欲しかったので、あそこは彼に任せてました」──八回には途中出場の矢野が適時打「彼もチャンスで俺に回してくれというふうにベンチでいっていた。本当にチャンスで回ってきて、ナイスバッティングでした」──後半戦は2連勝スタート「ずっとチーム全員でいい野球ができている。また明日しっかり1日休んで、明後日から全員で一戦一戦、戦っていきたいです」
◆中日の川越が移籍後初打席で適時打を放った。0―2の七回2死一、三塁で代打で登場。左前打で打点を挙げ「チャンスで使ってもらった。期待に応えたいと思った」と笑顔で振り返った。投手でプロ入りし、4年前に外野手に転向した30歳。トレードで移った新天地でさっそく打力をアピールし「一からのスタート。(移籍は)すごく自分にプラスになっている」と前向きだった。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
47 | 36 | 3 | 0.566 (↑0.005) | - (-) |
57 | 311 (+4) | 262 (+2) | 41 (-) | 44 (+2) |
0.236 (-) | 2.810 (↑0.01) |
2 (-) |
広島 |
49 | 38 | 0 | 0.563 (↑0.005) | 0 (-) |
56 | 301 (+3) | 285 (+1) | 54 (-) | 48 (-) |
0.247 (-) | 3.010 (↑0.03) |
3 (-) |
DeNA |
43 | 40 | 2 | 0.518 (↓0.006) | 4 (↓1) |
58 | 310 (-) | 294 (+4) | 57 (-) | 20 (+1) |
0.249 (↓0.002) | 3.170 (↓0.01) |
4 (-) |
巨人 |
42 | 42 | 1 | 0.500 (↑0.006) | 5.5 (-) |
58 | 307 (+4) | 315 (-) | 100 (+2) | 28 (-) |
0.248 (-) | 3.570 (↑0.05) |
5 (-) |
ヤクルト |
36 | 47 | 2 | 0.434 (↓0.005) | 11 (↓1) |
58 | 306 (+2) | 328 (+4) | 73 (+1) | 44 (-) |
0.237 (-) | 3.600 (-) |
6 (-) |
中日 |
34 | 50 | 2 | 0.405 (↓0.005) | 13.5 (↓1) |
57 | 248 (+1) | 284 (+3) | 40 (-) | 26 (-) |
0.241 (↓0.001) | 2.940 (-) |
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