広島(☆5対3★)中日 =リーグ戦14回戦(2023.07.22)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
0100100103711
広島
02000030X51110
勝利投手:森下 暢仁(6勝2敗0S)
(セーブ:矢崎 拓也(4勝0敗18S))
敗戦投手:勝野 昌慶(4勝2敗0S)

本塁打
【中日】石川 昂弥(10号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆広島が6連勝。広島は1点を追う2回裏、大盛の2点適時打で逆転に成功する。その後は同点を許すも、7回に野間とデビッドソンの適時打で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・森下が8回3失点の力投で今季6勝目。敗れた中日は、2番手・勝野が誤算だった。

◆中日が攻守の乱れから後半戦初戦を落とした。2回に4番、石川昂弥内野手(22)のプロ入り初2桁アーチの10号ソロで先制。その裏1死一、二塁で会沢の中飛で二走小園がタッチアップ。中継した遊撃龍空の悪送球でピンチが二、三塁に拡大すると、先発高橋宏が大森に逆転左前2点適時打を被弾した。5回に1度は同点に追いついたが、高橋宏が降板後にリリーフ陣が広島打線に捕まり、逃げ切られた。立浪監督は「初戦でたくさんミスが出たが、しっかり反省してやっていくしかない」と振り返った。5回の同点にした場面にもカミナリ。先頭村松が二塁打で出塁。次打者龍空がバントを空振りし、飛び出した村松が広島の守備の乱れで三塁を奪い、龍空の犠飛で同点に追いついた。「あのバントのケースも、判断よく走ったといえども、絶対、飛び出してはいけないし、打者も簡単に空振りしてはいけない」7回に勝ち越された場面も反省材料になった。2番手勝野が先頭森下に二塁打を許し、1死三塁で野間にカウント2-2から7球目を左前に痛打。「カープの打者は追い込まれてから粘ってファウルにして、甘い球を呼び込んだ。ウチのチームとは、そこの差と思う。チャンスで打てないと言われているが、追い込まれたら粘りながらチャンスボールを待つ形ができないと。球の待ち方ができるようにやっていかないといけない」。後半戦での巻き返しの課題が噴出した1戦になった。〇...石川昂弥内野手がプロ入り初の2桁本塁打が空砲に終わった。2回先頭で広島森下のチェンジアップを左翼席最前列へ10号ソロを放ち先制。「森下投手は好投手なので、早い段階で先制点を取れて良かった」と振り返ったが、その後の3打席は凡退した。

◆広島が中日との接戦を制し、今季2度目の6連勝で貯金を今季最多2桁10とした。阪神が敗れたため、首位阪神にゲーム差なしとなった。同点の7回。先頭森下の二塁打から犠打で三塁に進めると、野間が左前決勝打。さらにデビッドソンの2点打で追加点を奪った。先発森下は投げても8回3失点(自責2)で6勝目を手にした。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-先発森下投手が6勝目新井監督 今日も素晴らしいピッチングでしたね。打つ方でもね。今日も大車輪の活躍だったと思います。-7回先頭だった。代打の選択肢はなかったか新井監督 球数的にもまだ行けましたし、あそこは迷わずですね。-今日も打線が粘り強かった新井監督 今日も粘り強かった。大盛も結果を出しましたし、マット(デビッドソン)も良かったと思いますし、野間さんもね、素晴らしいんじゃないですか。何も言うことはございません。-西川不在の打線を組む難しさの中で、今日は上本選手が4番新井監督 左(打者)がずっと並ぶというのもあったし、あとはマットが振れているということもあった。(上本)崇司はチャンスメークもできるし、つなげることもできるし、勝負強さもある。あと、まっちゃん(松山)はとっておきで取っておきたかったので、今日は崇司に4番に入ってもらいました。本当に素晴らしいと思います。崇司は1試合でいろんなポジションを守って、いろんな打順もこなせますし、本当にオンリーワンの選手だと思います。-4番のプレッシャーは考えなかった新井監督 彼はクレバーな選手。そのあたりのメンタル面も整えて臨んでくれる選手だと思っていますので。信頼しています。-一、三塁のコーチが入れ替わった新井監督 ずっと同じポジションというより、場所を変えることによって、見える景色も違うと思います。その新しい景色の中で、感じたこと、気づいたことをこちら側にフィードバックしてほしいと伝えています。だから一塁、三塁もそうですし、(投手コーチのブルペンと)ベンチもネガティブではなく、また新しい景色で見える部分をフィードバックしてもらいたいという意図があって。-入れ替えることでリスクもともなう新井監督 何事も動かすというのは勇気のいることだと思う。チーム状態もいいですし、その中で動かすのは勇気のいることだと思うけれど、自分としてはもっともっと良くなると思っている。まだまだ良くなる、強くなると思っているので。-菊池選手が2試合続けて欠場となった新井監督 ちょっと(左の)腹斜筋の張りが強いということなので。無理はさせない。だからもう少し回復するまで状態を見ていく形。腹斜筋の方に張りがあるので。-抹消するほどではない新井監督 比較的、軽度なので。抹消したら10日間は空けないといけないので、それはちょっと痛い。本人とトレーナーとも話しながら、日々回復していますということで。

◆後半戦も勢いは止まらない。新井貴浩監督(46)の采配がハマり、広島が後半戦を白星発進。今季2度目の6連勝で貯金を今季最多2桁10とし、首位阪神にゲーム差なしに迫った。指揮官の起用に選手が応えた。1点を追う2回。離脱中の西川に代わり左翼に就いた大盛が2死二、三塁から直球を左前に転がし、今季初打点となる適時打で試合の流れを変えた。同点の7回は、代打を送らずに打席に立たせた先頭森下が左翼線の二塁打でチャンスメーク。野間の左前打で決勝のホームを踏んだ。10本の単打を集めた打線の4番は、プロ通算3本塁打の小兵上本だった。1打席目にバントの構えで揺さぶるなど、いつもと変わらぬアプローチ。6回に中前打から三盗を成功させ、7回は左前打で追加点をお膳立てした。今季は3番と9番を除く打順で起用され、代打成功率4割2分9厘を残す。新井監督は「チャンスメークもできるし、つなげることもできるし、勝負強さもある。いろんなポジションを守って、いろんな打順もこなせる。本当にオンリーワンの選手だと思います」と限られた戦力の中で貴重なカードと認める。選手だけでなく、2人の投手コーチはベンチ担当とブルペン担当を入れ替え、一、三塁のベースコーチも入れ替えた。「動かすのは勇気のいることだと思うけど、もっともっと良くなると思っている。まだまだ良くなる、強くなると思っている」と指揮官。6連勝中5勝が2点差以内と接戦に強い。勢いとともに地力をつけて、4月17日以来の首位浮上を狙う。【前原淳】○...森下が投打で勝利に貢献した。立ち上がりはやや変化球の制球に苦しむも、直球を中心に組み立てて8回まで6安打3失点(自責2)にまとめた。打っては同点の7回に中日勝野のフォークを拾って二塁打とし、野間の決勝打を呼び込んだ。6連勝にも「監督も優勝しか目指してないと言っていったので、なんとかそういった試合ができたら」と表情を引き締めた。

◆中日立浪和義監督(53)が高橋宏斗投手(20)のフォームに注文を付けた。後半戦開幕を任された右腕は同点の6回6安打2失点で降板。リリーフ陣が勝ち越しを許し連敗した立浪監督は「上を向いて投げている。フォーム的なことも含めて1度、見直していかないと。何とかフォークで抑えている形」と辛口評価だった。

◆広島・大瀬良大地投手(32)が試合前練習に参加し、自身後半戦の初先発となる23日の中日戦に向けて意気込んだ。「しっかり勝つことでチームに貢献したい。数字を見るといいとは思っていない。空回りしないようにできることを精いっぱいしたい」5年連続で開幕投手を務めた今季は13試合に先発し3勝7敗、防御率3・09と黒星が先行しているが、前回登板の15日のDeNA戦(横浜)は7回2安打1失点と好投した。中日戦は昨年7月から自身5連敗中と苦しんでいるが、「対策をもっともっと考えて相手の得点パターンをできるだけ消して勝負したい」と力を込めた。

◆広島が6連勝で貯金を10とした。森下は8回を3失点で6勝目を挙げた。矢崎は18セーブ目。2―2の七回に森下の二塁打から好機を広げ、野間が勝ち越し打、デビッドソンが2点適時打を放った。中日は2番手の勝野がつかまった。

◆日の若き大砲候補、石川昂が二回に10号ソロを放ち、4年目で初めて本塁打数が2桁に到達した。先頭打者で変化球を捉えて左翼席に運び、にこやかにダイヤモンドを一周した。「2桁というのは一つの目標。通過点として達成できたのは良かった」と語った。昨年5月に左膝を痛め、その後に手術。長期離脱を経て、今年4月半ばに復帰した。6月は月間打率1割1分3厘、本塁打なしと低迷したものの、今月はこれが5本目のアーチ。オールスター戦後の初戦で頼もしい打撃を見せた。(マツダ)

◆広島・野間峻祥外野手が七回に勝ち越し打を放った。先頭で二塁打の森下を三塁に進めたチャンス。粘ってから甘く入った直球を左前に運び「終盤でしんどい中、森下が自ら好機をつくってくれた。(本塁に)かえせて良かった」と笑顔を見せた。一回の中前打、五回の左前打と合わせ、今季3度目の3安打をマーク。「球数を投げさせるなど、相手に嫌がられるようなことができれば一番」。2番打者の存在感は日に日に増している。

◆頂点へ駆け上がる姿はまさに鯉の滝登りだ。広島が連勝を6に伸ばし、ついに首位阪神にゲーム差なしの勝率3厘差まで迫った。後半戦開幕投手の大役をまっとうしてお立ち台に立った森下が、3万664人が詰めかけた真っ赤なスタンドへ呼びかけた。「とにかく勝ちたかった。逆転するまで我慢できてよかった。とにかく優勝がしたいので、もっともっと熱い声援をお願いします!!」今季初対戦の中日打線を相手に、8回6安打3失点と粘りの投球を見せ6勝目(2敗)をつかんだ。0─0の二回先頭で石川昂に先制ソロを浴びたが、その裏に打線が2点を奪って援護。変化球の制球に苦しみ、五回、八回と失点を重ねたが、いずれも最少失点で切り抜けた。バットでも2─2の七回先頭で2番手・勝野の低め変化球を左翼線へはじき返し、二塁へ到達。田中の投前犠打で三進し、野間の左前適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。6月28日のDeNA戦(マツダ)ではプロ初本塁打をマークした右腕の投打に渡る活躍を、新井監督は「素晴らしいピッチング。打つ方でもね。きょうも大車輪の活躍だった」と絶賛した。チームは前半戦を47勝38敗の貯金9で終えて首位阪神と1ゲーム差の2位でターンした。開幕前の下馬評は低かったが、新井監督がナインに「優勝しか目指していない」などと熱く語りかけ鼓舞し続け、チームの士気は常に高かった。そして、この快進撃だ。森下は「勝っていくしかない。何とかチームとして粘り強く勝てたらいい」と力を込める。6月以来の6連勝で貯金は新井政権最多の10に到達。勇猛な鯉が、虎をトップの座から引きずりおろす。(柏村翔)野間が決勝打を含む3安打1打点の活躍でヒーローになった。一回に中前打、五回に左前打をマークすると、2─2の七回1死三塁では勝野から左前適時打。「とにかく勝ちたかった。抜けてくれてよかった」と喜んだ。チームは西川が右脇腹肉離れで離脱し、菊池が左腹斜筋の張りで欠場と主力のけがが相次ぐが、頼れる2番打者が元気いっぱいに引っ張る。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
46363 0.561
(↓0.007)
-
(-)
58307
(+3)
260
(+6)
41
(-)
42
(-)
0.236
(-)
2.820
(↓0.03)
2
(-)
広島
48380 0.558
(↑0.005)
0
(↓1)
57298
(+5)
284
(+3)
54
(-)
48
(+1)
0.247
(↑0.002
3.040
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
43392 0.524
(↓0.007)
3
(-)
59310
(+2)
290
(+4)
57
(-)
19
(-)
0.251
(↓0.001)
3.160
(↓0.01)
4
(-)
巨人
41421 0.494
(↑0.006)
5.5
(↑1)
59303
(+4)
315
(+2)
98
(+3)
28
(+1)
0.248
(-)
3.620
(↑0.02)
5
(-)
ヤクルト
36462 0.439
(↑0.007)
10
(↑1)
59304
(+6)
324
(+3)
72
(+1)
44
(-)
0.237
(↑0.001)
3.600
(↑0.01)
6
(-)
中日
34492 0.410
(↓0.005)
12.5
(-)
58247
(+3)
281
(+5)
40
(+1)
26
(+1)
0.242
(-)
2.940
(↓0.02)