ソフトバンク(★0対3☆)オリックス =リーグ戦15回戦(2023.07.17)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
0000030003601
ソフトバンク
0000000000400
勝利投手:山下 舜平大(8勝2敗0S)
(セーブ:宇田川 優希(2勝0敗2S))
敗戦投手:スチュワート・ジュニア(0勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】セデーニョ(5号・6回表3ラン)

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◆オリックスが同一カード3連勝。オリックスは0-0で迎えた6回表、セデーニョの3ランで先制に成功する。投げては、先発・山下が7回2安打無失点。その後は阿部、宇田川が相手に得点を許さず、山下は今季8勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線が振るわず、9連敗を喫した。

◆ソフトバンクは7日楽天戦から8連敗中。ソフトバンクが9連敗を喫したのはダイエー時代の96年9月8~23日が最後で、現12球団で00年以降に9連敗がないのは中日とソフトバンクだけだ。今回の8連敗は楽天戦●●●、西武戦●●●、オリックス戦●●。ソフトバンクの連敗記録は南海時代の69年6月4~26日の15連敗だが、過去に3カード連続で3タテを食らった9連敗は記録したことがない。今日のオリックス戦も敗れると、球団初の屈辱になってしまう。

◆/試合を動かすのは今日もこの男\打順3巡目、遂に試合が動いた?セデーニョの先制5号3ランHR?#プロ野球(2023/7/17)??ソフトバンク×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球#Bs2023 pic.twitter.com/AndilCyaz9

◆ソフトバンクの連敗が9に伸びた。先発スチュワートがセデーニョに浴びた3ランが決勝点に。9連敗はダイエー時代の96年以来、27年ぶり。パ・リーグの優勝球団でシーズン中の9連敗はなく、過去のデータ上は「デッドゾーン」を超えた。セ・リーグでは92年と15年のヤクルトが9連敗しながら優勝している。藤本博史監督(59)は「9連敗は返ってこない。必死に目の色変えて頑張るしかない」と言葉を絞り出した。

◆オリックスが前半戦ラストカードを3連勝で締めた。同一カード3連勝は、6月16~18日のヤクルト戦(神宮)以来今季2度目。首位を守り、後半戦に向かう。先発の山下舜平大投手(21)が、初めて地元福岡で登板し、7回2安打無失点の好投で8勝目。0-0の6回1死一、二塁で、レアンドロ・セデーニョ内野手(24)が2戦連続となる決勝のアーチをかけた。前半戦の総括会見に臨んだ中嶋聡監督(54)は「ケガ人も多く出ましたし、いろんな不調な選手もいましたし。なんとかやっているという感じです」と振り返った。83試合で49勝32敗2分け。両リーグトップの9勝を挙げている山本由伸投手(24)を筆頭に、先発陣が勝ち星争いを繰り広げている。連敗も少なく、最長は5月17~20日の4連敗が1度だけ。要因を聞かれ「先発投手の力が大きいのかなと思います」と答えた。離脱者を出しながらもつないできたリリーフ陣については「なかなか調子が上がらなかったんですけど、ここに来て少しずつですけど、整備できてるのかなと、ほんのちょっとですけど思います」。吉田正尚外野手(30)がレッドソックスへ移籍したが、チームの安打数、本塁打数、打点はいずれもリーグトップ。「最初から分かっていたことですし、その中で全員が、自分たちのレベルを上げるといいますか。そこが非常に、気持ちとして見えた気がします」。オールスターを挟んで勝負の後半戦へ。「これからもっともっと苦しいゲームになりますし、展開的にプレッシャーがかかる部分があると思うんですけど。そこを本当に全員でやっていくしかない。3連覇は目指していたところ。そこにどれだけしがみついていくか。大きな連敗なしでいきたいなと思います」。いつも通り地に足着けて、この先を見据えた。【磯綾乃】

◆オリックスが前半戦ラストカードを3連勝で締めた。同一カード3連勝は、6月16~18日のヤクルト戦(神宮)以来今季2度目。首位を守り、後半戦に向かう。先発の山下舜平大投手(21)が、初めて地元福岡で登板し、7回2安打無失点の好投で8勝目。0-0の6回1死一、二塁で、レアンドロ・セデーニョ内野手(24)が2戦連続となる決勝のアーチをかけた。今季1軍にデビューした山下が前半戦最後の試合で8勝目を挙げた。1軍デビュー年の前半戦で8勝以上は、13年に新人の小川(ヤクルト=10勝)菅野(巨人=8勝)則本(楽天=8勝)と5年目の西野(ロッテ=8勝)が記録して以来、10年ぶり。オリックスでは、阪急時代の54年に新人の梶本が12勝、59年に新人の安藤が8勝したのに次いで3人目。

◆ソフトバンクが屈辱の9連敗を喫してしまった。球団初の3カード連続の3タテを食らい、王ダイエー時代の96年9月以来、27年ぶりの9連敗。ソフトバンクとなってからは初めてのこととなってしまった。負の連鎖に終わりは見えなかった。首位オリックスとの第3ラウンド。藤本監督は打線を大幅に入れ替えるテコ入れを図ったが、3年目右腕の先発山下の前に打線は完全に沈黙してしまった。1、2番には4月29日の日本ハム戦(エスコンフィールド)以来、三森、周東を起用。リードオフマンとしてけん引してきた中村晃を5番に据えたが、まったく機能しなかった。三森、周東は山下の前に計4三振。7回まで1度も出塁できなかった。ヒットは中村晃の2本のみ。主軸の近藤、柳田のバットからも快音は聞かれなかった。7回まで山下に2安打無得点に抑えられ、終わってみれば0封リレー。二塁すら踏むことができなかった。打線の活性がなければ、ここまで未勝利の先発スチュワートも耐えきれない。3回までパーフェクト投球を見せたが6回、セデーニョに痛恨の5号3ランを被弾。投打がまったくかみ合うことなく黒星を喫した。「山下君も最高のピッチングをしていたんで、何とか必死さは必要かと思いますね。もう9連敗は帰ってこない。連敗は連敗でしょうがない。後半戦もロッテ、オリックスと当たるので何とか目の色を変えて行かなくちゃいけない」と試合後の藤本監督も厳しい表情だった。3年ぶりのV奪回を目指すチームは首位と5・5ゲーム差の3位でシーズンをターン。過去、パ・リーグでは9連敗を喫したチームが優勝を手にしたことがないだけに、何とも不気味な領域に足を踏み入れてしまった。【佐竹英治】○...先発スチュワートが痛恨の1球を悔やんだ。3回まで完全投球で5回まで無失点だったが、6回1死一、二塁からセデーニョに直球を右翼テラス席に運ばれた。「調子は良かったし、良いボールも多かったと思う。でも、6回は先頭を出し、四球でランナーをためてホームランという、最悪の点の取られ方をしてしまった。良い部分もあっただけに悔しい」。自己最長の7回を投げ、5安打3失点、7奪三振と好投も2敗目。チームの連敗を止められず、がっくりと肩を落とした。

◆オリックス頓宮裕真捕手が首位打者キープで前半戦を折り返した。9回の最終第4打席で、ソフトバンク甲斐野の156キロ直球を捉えて右前打をマーク。「1本出てよかったです」と胸をなで下ろした。5月上旬から打率3割台を維持し、3割1分8厘でチームが首位を快走する打線の軸になっている。「泥臭く、勝ちにつながる打席を多くできたら。つなぐとか、進塁打とか、そういうのが大事になってくる」と後半戦へ力を込めた。〇...レアンドロ・セデーニョ内野手が2戦連続の決勝アーチをかけた。0-0の6回1死一、二塁、フルカウントからソフトバンク・スチュワートの155キロ直球を右翼スタンドへ放り込んだ。「(速球を)ずっと投げ続けられていて、なかなか捉えられなかったけど、やっとコンタクトできた」。会心の5号に先発の山下も大喜びだ。前日は延長10回に決勝ソロを放つなど7月は5本塁打、打率3割7分5厘の量産態勢。育成契約から5月中旬に支配下登録されたベネズエラ出身の右の助っ人砲は「後半戦もチームの勝ちに貢献できるように」とさらなる活躍を誓った。

◆オリックス山下舜平大投手(21)が、故郷のマウンドに大きくなって帰ってきた。「家族とか友達も来ていたので絶対勝ちたかった。7回の(ジェット)風船、懐かしいなと思いながら見ていました」。プロ3年目で初の地元福岡での登板。モチベーションマックスで同僚山本に次ぐリーグ2位の8勝目をマークした。2回は先頭中村晃に初安打を浴びたが、牧原大、栗原をフォークで連続三振。「フォークが今日はかなり決まって、真っすぐでも押せていたかなと思います」。カーブが思うように決まらない中、試行錯誤してきた3つ目の球種が自分を助けた。「シーズン途中、フォークが全然ダメで、変えようかなと思った時もあったけど、我慢してやると自分の中で決めたので」。強力打線相手に成長を見せた7回2安打無失点だった。幼い頃はよくスタンドに足を運び、俊足の本多雄一や川崎宗則の雄姿に心を躍らせた。今も憧れるパドレスのダルビッシュを目にしたのも、ソフトバンク戦がきっかけ。テレビの前で祖母が、よく名前を口にしていた。「ホークスとの対戦もあって、よく投げていて、かっこいいなと思っていました」。ペイペイドームでの登板は、コロナ禍だった福岡大大濠3年夏、県の独自大会決勝で、延長11回タイブレークの末に敗れて以来。思い出のたくさん詰まった球場でヒーローになった。登板前日の16日は21歳の誕生日。母の美智代さんから名前と背番号「12」が入ったボールペンとタオルハンカチをプレゼントされた。中嶋監督も「地元ですからね。いい投球ができて良かったと思います。だいぶ気合も入っていたでしょうし」と目を細めた。山下の快投でソフトバンクに3タテを食らわせ、2位ロッテとのゲーム差を今季最大の3・5に広げた。18日は母校が福岡大会4回戦を戦う。「甲子園に行ってもらいたいですね」。自らが果たせなかった夏の聖地。後輩たちに最高のエールを送った。【磯綾乃】今季1軍にデビューした山下が前半戦最後の試合で8勝目を挙げた。1軍デビュー年の前半戦で8勝以上は、13年に新人の小川(ヤクルト=10勝)菅野(巨人=8勝)則本(楽天=8勝)と5年目の西野(ロッテ=8勝)が記録して以来、10年ぶり。オリックスでは、阪急時代の54年に新人の梶本が12勝、59年に新人の安藤が8勝したのに次いで3人目。

◆オリックスが3連勝。山下は速球で押して二塁すら踏ませず、7回2安打無失点で8勝目を挙げた。六回にセデーニョが均衡を破る5号3ランを放った。ソフトバンクは散発4安打と今季7度目の零敗で、27年ぶりの9連敗となった。中嶋監督(8勝目の山下に)「地元(福岡)だし、本当にいい投球ができて良かった。気合も入っていた。それだけの数字がついてくる投球をしている」津森(前半戦を終え両リーグ最多の38試合に登板)「状態はいい。後半戦の方が登板数は増えると思うが、任されたところで仕事をしたい」ソフトバンク・森ヘッドコーチ「(首位と)5・5ゲーム差がリミットかな。何とか気持ちを切り替えて、22日からのロッテ戦へ備えたい」

◆オリックスのセデーニョが六回に均衡を破る先制の5号3ランを放ち、チームの3連勝に貢献した。1死一、二塁、フルカウントから甘く入った速球を逆らわずに右越えへ。延長十回に勝ち越し弾を放った16日に続いて勝利に直結するアーチを描き「真っすぐ一本で、コンタクトできた」と胸を張った。5月に育成から支配下へ昇格。7月だけで5本塁打18打点と欠かせない戦力になりつつある。後半戦へ「とにかくどんな形でもチームの勝ちに貢献できたら」と意気込んだ。

◆ソフトバンクのスチュワートは2敗目を喫するも、成長の一端を示した。加入後自己最長の7回を投げ、5安打3失点7奪三振と力投。23歳の大器は「まだまだいい投手になりたい。日々努力していく」と貪欲に話した。安打で初めて走者を出した四回、四球も絡んで1死一、二塁を招いた。セデーニョの中飛で二、三塁に進まれるも、頓宮を周東の好守もあって右飛に打ち取り、大きくほえた。六回に3ランで先制を許した後の七回も気落ちせず、2死二塁から中川圭を変化球で空振り三振に仕留め「自信が付いてきた」と汗を拭った。

◆地元の後押しを受け、懸命に右腕を振った。産声を上げた福岡で自慢の剛球を投げ込み、眠れる鷹に仕事をさせなかった。オリックス・山下舜平大投手(21)が7回2安打無失点。チームは21歳で始まった前半戦を8勝目で締めた。「子供の頃に応援していたチームなんですけど、それを敵に投げるというのは、ちょっと違和感があったんですけど、勝ててよかったです」2020年の福岡大大濠高3年時、福岡独自大会決勝以来のペイペイドーム。当時、敗れはしたが、青春が詰まった記憶にプロでの一ページを刻む。一回から150キロ後半の直球、カーブとフォークの3球種がさえわたった。スタンドでは家族や友人らも観戦。プロで研鑽(けんさん)を積み、大きくたくましくなった背番号12を見せた。16日に21歳の誕生日を迎え、母親からは名前入りのボールペンと背番号入りのタオルハンカチをプレゼントされた。支えてもらう人のためにも、勝利を届けたかった。チームは前半戦3連勝締めで49勝32敗2分けとし、貯金を今季最多の17に伸ばした。中嶋監督は「先発投手の力が大きいのかなと思います」と前半戦を総括。リーグ単独トップの9勝の山本をはじめ、好成績がずらり。新星の山下も8勝で立派に貢献している。「いろいろ課題もあったので。後半戦に向けて、もっともっと改善して、臨みたいなと思います」敵地での鷹戦カード3連勝は、2013年以来10年ぶり。昨季は5位でターンしたが、今季は文句なしのてっぺんで折り返した。3連覇に向け、後半戦でさらに加速する。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
49322 0.605
(↑0.005)
-
(-)
60320
(+3)
261
(-)
70
(+1)
29
(+1)
0.254
(↓0.001)
2.970
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
42324 0.568
(↓0.007)
3.5
(↓1)
65282
(+2)
276
(+4)
55
(-)
46
(-)
0.233
(-)
3.350
(-)
3
(-)
ソフトバンク
43372 0.538
(↓0.006)
5.5
(↓1)
61298
(-)
281
(+3)
56
(-)
35
(-)
0.246
(↓0.001)
3.190
(-)
4
(-)
楽天
39431 0.476
(↑0.007)
10.5
(-)
60288
(+4)
333
(+2)
69
(-)
61
(-)
0.238
(↑0.002)
3.550
(↑0.04)
5
(-)
西武
35471 0.427
(↑0.007)
14.5
(-)
60235
(+7)
280
(+2)
58
(+4)
53
(+2)
0.231
(↑0.002)
3.040
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
35500 0.412
(↓0.005)
16
(↓1)
58265
(+2)
272
(+7)
63
(+1)
49
(-)
0.229
(↑0.001)
2.900
(↓0.06)