ロッテ(★2対4☆)楽天 =リーグ戦13回戦(2023.07.17)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
0110000002720
勝利投手:安樂 智大(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝2敗23S))
敗戦投手:種市 篤暉(6勝4敗0S)
  DAZN
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◆楽天は1-2で迎えた5回表、阿部の押し出し四球で同点とする。続く6回には小郷が2点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、救援の5投手が無失点リレーを展開。2番手・安樂が今季初勝利を挙げた。敗れたロッテは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆K-POPの6人組人気ガールズグループ「STAYC」が、試合前のグラウンドでロッテ真夏イベント「BLACK SUMMER WEEK supported by クーリッシュ」のスペシャルライブと始球式を行ったライブでは「2曲準備してきたので、聞いてくださ~い」と日本語であいさつ後、ダンスを交えたヒット曲「Teddy Bear-Japaneseバージョン」「POPPY」を披露して大歓声を浴びた。始球式ではメンバーを代表してISA(アイサ)が登板。マウンドからではなく約10メートルほどの距離からの投球は、捕手を務めた藤原恭大外野手のグラブにノーバウンドで届いた。ISAは「今日は始球式とパフォーマンスを楽しんでいただけましたか? 始球式のために一生懸命練習しました。マリーンズ今日も頑張ってください! ファイティン!」。打席に立った石川慎吾外野手を含め、メンバー全員で笑顔でポーズをとりながら記念撮影も行った。STAYCは20年に結成。「Teddy Bear」は韓国でスマッシュヒットを記録し、歌番組でも1位を連続で獲得した注目のガールズグループだ。

◆ロッテの人気アイス「クーリッシュスペシャルデー」として開催され、新商品の「クーリッシュWマスクメロン」応援キャラクター「マスクド・メロンW」が始球式を行った。打席に立った和田康士朗外野手に対して、ボールはわずかに外角に外れたが、捕手役の友杉篤輝内野手へ、力強いノーバウンド投球。メロンをイメージした緑のグラブを左手にはめて大役を終え、「パ・リーグファンの皆さん、今年の夏は『クーリッシュWマスクメロン』を飲むしかないッシュ。クーリッシュ、超最高ッシュ」と6月26日に販売開始されたばかりの新商品をPRした。マスクド・メロンW 覆面プロレスラー風の妖精。ロッテ浦和工場生まれ。クーリッシュ年齢では9歳(人間年齢では45歳)。好きな食べ物はクーリッシュWマスクメロン。口ぐせは「〇〇ッシュ!」。得意なプロレス技は「クーリッシュプラッシュ」「シャイニングメローン」。

◆ロッテ種市篤暉投手が初選出されたオールスター前最後の登板で4敗目を喫した。初回は投直を好捕後に一塁への悪送球で先制点を献上。5回には連続四死球で押し出しと自滅した。6回は2死一、二塁で打ち取った飛球を、野手が目測を誤り左前2点適時二塁打。5回2/3 9安打4失点(自責3)に「テンポの悪いピッチングになってしまったので、守備のリズムも悪くしてしまった」と肩を落とした。▽ロッテ吉井監督(防げた失点での敗戦に)「種市は2死から四球、アンラッキーな安打、死球、押し出し...。オールスターで機嫌を直して後半戦頑張ってほしい。(薄暮で守備のミスには)ショートはレフトが捕ると決めつけていたみたい。フライが見えないところを予想しながら野球をやってほしい」▽ロッテ石川慎(移籍後初の猛打賞に)「必死にやっていることが結果として出ただけです。勝利につながれば一番良かったですけれど...。次に向けてまた必死になって頑張ります」

◆楽天松井裕樹投手が締めて、5カード連続勝ち越しターンを決めた。先発の藤井が3回途中で降りる中、その後を救援5投手が無失点リレー。守護神は2点リードの9回を2三振含む3人で抑えた。両リーグトップタイの23セーブとし「(球宴)休みがそこまで来ていたので頑張れました。ブルペンで勝てた試合だったので気持ちいい」とすがすがしい表情。7月1日には13あった借金が4まで減った。

◆楽天安楽智大投手(26)が好救援で今季初勝利を挙げた。出番は早々に訪れた。1点を勝ち越された3回、なおも1死二、三塁のピンチでマウンドに上がった。「前回やらかした中で、ああいう場面で上げてくださったのは意気に感じます。ここで無理なら今年無理だってくらい、腹をくくって上がった」。15日のロッテ戦では2点リードの8回2死満塁で登板し、押し出し、暴投、2点三塁打を許していた。1点もやらなかった。ロッテ山口には内角を見せた後の外角変化球で空振り三振。安田を直球で中飛に打ち取ると4、5回は3者凡退に仕留めた。粘投が逆転を呼び、石井監督は「あそこで安楽が1点も与えなかったことがターニングポイント」とたたえた。前半戦、32試合に投げた。「僕という投手は回途中にいけて、複数回いけて、どんな場面でもいけるのが取り柄。後半戦、腕がちぎれるくらい振っていきたい」。7月の巻き返しで借金は4まで減った。つかの間の球宴休みをはさみ、勝負の後半もフル回転する。

◆先発の役割を果たせなかった。3年目左腕の藤井聖投手(26)が、2回1/3を4安打3四球2失点(自責点1)で降板した。「中継ぎの皆さんに申し訳ないです...」と唇をかんだ。1-0の二回1死一、三塁。柿沼に投前へスクイズを決められ、追いつかれた。1-1の三回無死一、二塁。石川の右前打に右翼手・小郷の失策が絡んで、勝ち越される不運もあった。石井監督は、前半戦最終試合を前に「先発には8イニングを求めていないが、6、7回は投げてほしい。(前半戦は)3、4回で大量失点して降板することがあった」と先発陣に奮起を促していた。試合は、最悪のシナリオとなってブルペン陣を費やす展開となった。打線は好調を維持しており、五回に振り出しに戻した。16日時点で82試合を終え、38勝43敗、1分けで、パ・リーグ4位。「後半戦は先発がしっかり試合を作れば、ブルペンもローテーションを組みやすいし、チームとしてうまくやっていける」と石井監督。先発陣がチーム浮沈の鍵を握っている。(広岡浩二)

◆黄昏時の幕張で躍動感たっぷりに123球を投げたが、不運の連続に打ち勝つことはできなかった。前半戦の最終戦を託されたロッテ・種市篤暉投手(24)は六回途中9安打4失点(自責点3)で降板。表情をゆがめ、うつむきながらベンチに戻った。「テンポの悪いピッチングになってしまったので、守備のリズムも悪くしてしまったかなと思います」一回は1死一、三塁から前日16日に5安打4打点の4番・浅村を投直に抑えたが、飛び出した走者を狙って一塁で投じた球が悪送球となり、1点を失った。2-1の五回は2死一塁から浅村を飛球で打ち取ったかに思えたが、ふらふらと上がった打球は右前に落ちた。その後、死球で2死満塁とし、押し出し四球を与えて同点とされた。2-2の六回も2死一、二塁から小郷を飛球で打ち取ったかに思えたが、左前にぽとり。2点を勝ち越された。2020年9月に右肘手術を受け、地道なリハビリをへて22年に復帰。開幕ローテーション入りした今季は目標の一つだったオールスターに初めて選出された。3月のWBC強化試合にサポートメンバーとして参加した際にメモを手放さないなど、勉強熱心な右腕を吉井監督は「ダルビッシュや大谷は向上心、好奇心の塊。種市にもそれがある」と話す。悔しい前半戦ラスト登板となったが、球宴での経験を成長材料とし、後半の戦いに挑む。(武田千怜)

◆楽天が同一カード3連戦を5カード続けて勝ち越し。五回に阿部の押し出し四球で同点とし、六回は小郷の2点二塁打で勝ち越した。2番手の安楽が2回?を無安打無得点に抑えて今季初白星。ロッテは拙守が目立ち、種市が4敗目。

◆楽天は接戦を制し、同一カード3連戦を5カード連続で勝ち越した。上り調子で前半戦を終え、石井監督は「勝ちきることができて良かった」と笑顔だった。「ターニングポイントだった」と監督が振り返ったのが1―1の三回に1点を勝ち越され、なお1死二、三塁の場面。2番手で登板した安楽が無失点でしのぎ、四、五回も完璧に抑えた。六回に味方が勝ち越し、今季初勝利を手にした中継ぎ投手は「必要とされている、ということはありがたい。どんどん抑えて、もっとチャンスをもらえるように」と貪欲だった。

◆楽天・松井裕樹投手(27)が、両リーグトップに並ぶ23セーブ目を挙げて、チームの5カード連続勝ち越しに貢献した。「勝ち試合で最後を任せてもらっている。どんなに汚くてもいいので、勝って終わらせるのが僕の仕事です」6番手で、4-2の九回から登板。田村を投ゴロ、友杉を見逃し三振、岡を空振り三振に斬った。今月は計8試合の登板で1失点(自責点0)、堂々の7セーブ目を飾った。4月5日の西武戦(楽天モバイルパーク)で、史上最年少記録で通算200セーブを達成。自身3度目の最多セーブ投手(2019、22年)のタイトル獲得に向けて弾みをつけた。18日からの休暇は家族サービスに充てるという。前半戦を39勝43敗1分け、最大13あった借金を4に減らし、パ・リーグ4位で折り返した。石井監督は「皆が行くぞという態勢を作ってくれた。このままの流れで後半戦に入っていけたら」と勝負師の顔になった。(広岡浩二)

◆前半最終戦はミスが相次ぎ黒星。同点の六回、2死一、二塁で小郷を打ち取ったかに思えたが、左翼の石川慎がフライを見失い、勝ち越しの左前2点二塁打となった。種市が一回1死一、三塁で浅村の鋭いライナーを好捕したものの、併殺を焦って一塁に悪送球して失点。2―1の五回は3四死球の独り相撲で押し出し。吉井監督は「(六回の失点への)流れをつくったのは種市の投球。(本来)そういうときに何とかできるのが種市」と期待を込めて指摘した。

◆楽天・安楽が2回?を無安打無失点に抑えて今季初勝利。1―1の三回に1点を勝ち越され、なお1死二、三塁から救援し、ピンチを寸断。「ここで無理なら今年無理だというくらい、腹をくくった」と振り返った。15日の同戦では、押し出し四球に暴投が絡んで同点とされ、決勝打を浴びた。「やらかしたのに登板させてもらった」と首脳陣に感謝した。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
49322 0.605
(↑0.005)
-
(-)
60320
(+3)
261
(-)
70
(+1)
29
(+1)
0.254
(↓0.001)
2.970
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
42324 0.568
(↓0.007)
3.5
(↓1)
65282
(+2)
276
(+4)
55
(-)
46
(-)
0.233
(-)
3.350
(-)
3
(-)
ソフトバンク
43372 0.538
(↓0.006)
5.5
(↓1)
61298
(-)
281
(+3)
56
(-)
35
(-)
0.246
(↓0.001)
3.190
(-)
4
(-)
楽天
39431 0.476
(↑0.007)
10.5
(-)
60288
(+4)
333
(+2)
69
(-)
61
(-)
0.238
(↑0.002
3.550
(↑0.04)
5
(-)
西武
35471 0.427
(↑0.007)
14.5
(-)
60235
(+7)
280
(+2)
58
(+4)
53
(+2)
0.231
(↑0.002)
3.040
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
35500 0.412
(↓0.005)
16
(↓1)
58265
(+2)
272
(+7)
63
(+1)
49
(-)
0.229
(↑0.001)
2.900
(↓0.06)