阪神(★0対3☆)中日 =リーグ戦14回戦(2023.07.16)・阪神甲子園球場=
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中日
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阪神
0000000000300
勝利投手:メヒア(2勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝1敗23S))
敗戦投手:伊藤 将司(3勝4敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(12号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆中日は0-0で迎えた4回表、細川のソロが飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた7回には、代打・後藤の適時打で2点を奪い、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・メヒアが6回無失点の好投で今季2勝目。敗れた阪神は、打線が3安打無得点と振るわなかった。

◆中日は阪神伊藤将司が苦手。伊藤将は中日戦に7試合先発しているが、中日は0勝6敗1分け。同投手から奪った得点は1点→1点→2点→0点→2点→2点→1点の合計9点しかなく、本塁打を打ったのは21年10月1日の福田(2本)だけ。通算8度目の対戦で伊藤将に黒星をつけられるか。

◆コンディション不良で前日15日の中日戦を欠場した岩崎優投手(32)が、試合前練習で元気な姿をみせた。キャッチボール、ダッシュなど通常のメニューをこなし、ゲームに備えた。左腕は「もう大丈夫です。昨日迷惑かける形になったので、しっかり頑張ります」と力を込めた。岡田監督も「今日は大丈夫や言うとった。昨日大丈夫やったらな」と、守護神不在で9回に岩貞がつかまり追いつかれ、延長戦の末に逆転負けを喫した試合を嘆いた。

◆下半身のコンディション不良で2試合連続ベンチ外だった阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)が、4日ぶりにスタメンに復帰した。「5番左翼」で先発する。また、伊藤将司投手(27)が先発時に坂本誠志郎捕手(29)がスタメンマスクをかぶるのは、6月1日西武戦以来、今季6度目となる。

◆阪神先発の伊藤将司投手(27)が、7回7安打3失点で降板した。4回に中日細川に左翼席へのソロアーチを許し、先制点を献上。7回2死二、三塁のピンチでは代打後藤に中前打を浴び、さらに2点を失った。 今季11度目となるクオリティー・スタート(6回以上自責3以内)をマークし試合をつくったが、3点ビハインドでマウンドを降り、勝ち投手の権利を得ることはできなかった。伊藤将は球団を通じ「なんとか最少失点で粘り切りたかったのですが、最後は浮いた球を打たれてしまい悔しいです。その中でも、全体的にストレートは指にかかっていましたし、感覚が良い部分は今後も継続していければと思います」とコメントした。プロ3年目の前半戦は、左肩違和感の影響で出遅れた。4月27日巨人戦で今季初登板。全12試合で5回以上を投げ、先発としての仕事を果たしてきた。目標とする規定投球回にも迫っている。後半戦も先発ローテに欠かせない1人として、フル回転を目指す。

◆/芸樹的なグラブトス\ふたりのコンビ名は?中野拓夢と木浪聖也のファインプレー?プロ野球(2023/7/16)??阪神×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/gMOCHyLLuG

◆阪神中野拓夢内野手(27)と木浪聖也内野手(29)の二遊間が、華麗なダブルプレーを決めた。3点ビハインドの8回無死一塁。岡林の二ゴロを中野が捕球。そのままグラブでバックトスし木浪にボールが渡ると、素早く一塁に送球し併殺を完成させた。この美技にSNSでは「アライバの再来か!」「ナカキナお見事」など、称賛のコメントが相次いだ。

◆阪神が今季3度目の3連敗を喫した。ゼロ封負けは今季11度目。DeNAに勝利した2位広島に1ゲーム差に迫られた。先発伊藤将司投手(27)は7回3失点で4敗目を喫した。4回に中日細川に左翼席へのソロアーチを許し、先制点を献上。7回2死二、三塁のピンチでは代打後藤に中前打を浴び、さらに2点を失った。今季11度目となるクオリティー・スタート(6回以上自責3以内)をマークし試合をつくったが、打線の援護なく、中日戦での黒星は初となった。打線は初対戦となった中日先発メヒアの前に沈黙。6回3安打に封じられ、中継ぎ陣も攻略できなかった。前夜は延長戦の末、4時間超ゲームに敗戦。最下位中日に痛い連敗を喫した。2位広島、3位DeNAに迫られているが、前半戦の首位ターンは前日15日に決定している。前半戦ラストゲームとなる17日の中日戦に向け、切り替えるしかない。

◆中日ウンベルト・メヒア投手(26)が6回3安打無失点の好投で2勝目を挙げた。1点リードの5回、2死満塁のピンチを迎えるが森下を左飛に打ち取る。6回は中野、前川、大山と中軸を3人で仕留めて、勝利のバトンを強力救援陣に渡した。「体の状態もよく、ストレート中心に組み立てて投げました。スコアラーからデータをもらい、研究した。プラン通りにいったと思います」と満面笑みを浮かべた。過去7戦勝利なしとチームが苦手としていた伊藤将に投げ勝ち、甲子園では4年ぶりとなるカード勝ち越しで3連勝へと導いた。就任2年目で節目の通算100勝となった立浪監督は「まだまだ借金がたくさんあるので1つでも返していけるように明日からも頑張りたい」としながらも、メヒアの好投には「投げるたびによくなって期待が持てるピッチングをしてくれている」と目を細めた。6月に加入し、4度目の先発も安定した投球を披露して防御率は1・57。3月のWBCにはパナマ代表の一員として活躍した右腕が竜の先発要員として頼もしい存在になってきた。

◆3試合ぶりに「5番左翼」でスタメン復帰したシェルドン・ノイジー内野手が、攻守で存在感を示した。2回1死、中日宇佐見の左翼ファウルゾーンへのフライをフェンスに激突しながら好捕。5回には、この日初対戦となったメヒアから左前打。自己最長の出場8試合連続安打とし「状態はいいですね」とうなずいた。下半身のコンディション不良とみられる影響で2試合連続ベンチ外となっていたが、コンディションについて「大丈夫です」と前を向いた。

◆阪神中野拓夢内野手が、前夜のミスを取り返す美技で甲子園を沸かせた。3点ビハインドの8回無死一塁。二遊間に飛んだ岡林のゴロをバックハンドで捕球すると、そのままグラブトスで二塁ベースに入った木浪へ。木浪は捕球しやすい顔面の高さへの絶妙なトスを受け、二塁べースを踏み、一塁転送。中日の黄金期を築いた荒木、井端の「アライバコンビ」をほうふつとさせるダブルプレーに、ファンからの拍手が止まらなかった。「ダブルプレーを取るなら、グラブトスしかないという自分の判断でやりました」と中野。「まずは守りから。守りで崩れるようなことがあれば、チーム自体もガラッと崩れてしまう」と引き締めた。5回にはビシエドの飛球をジャンピングキャッチ。7回1死一、三塁のピンチでは、溝脇の飛球を前進守備を敷いていた位置から追いかけ、最後は後ろ向きでキャッチ。好守連発の1日だった。前日15日は同点の延長10回に二ゴロをファンブル。大島の決勝打を招く失策を犯していた。チームは今季11度目のゼロ封負けも、守備で見せ場をつくった。

◆阪神が今季3度目の3連敗を喫した。ゼロ封負けは今季11度目。DeNAに勝利した2位広島に1ゲーム差に迫られた。先発伊藤将司投手(27)は7回3失点で4敗目。今季11度目となるクオリティー・スタート(6回以上自責3以内)をマークし試合をつくったが、打線の援護なく、中日戦での黒星は初となった。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-メヒアを打線が打てなかった。初モノ(初対戦)でしたが「いやいや、初モノとか、そんなんは関係ないよ」-昨日から打線の状態は良くない「いや、昨日からというよりはずっとやんか。ずっと言っていることやけどな」-直球にちょっと差し込まれている「だいぶな。ちょっとじゃないよ」-森下は3回、5回とチャンスに回ってきたが「そういうことよ。だから差し込まれているということよ」-佐藤輝は1軍に復帰してから打率1割を切った「えっ、なんの? そんな数字は見てないわ。そんな数字知らんわ。そんなん基準あんの」-ないですけど振れてないなと「それどうすんの、振れてないの。それどうすんの(笑い)。なあ、どうすんのよ」-何とか...「何とかって、どうすんの、そんなん。そういう質問はどう答えたらええの。ええ」-外すとか「それは俺が決めることやん。そんなん新聞社に言うことじゃないやろ。外すとか使うとか。なんでよ、それ、そういう質問するから、おかしいことやろ」-伊藤将は打線の援護があれば違った結果に「まあ、1点でいっとったらのう。まあ終盤は分からへんからな1点じゃ」-7回はちょっともったいなかった「いやいや、オレが思ってるようにな、攻めきれんかったと思うよ。ずっと昨日から言うてることやけどな。見たら分かるやんか。そんなの」-伊藤将は相手の好投手と当たることもあり援護に恵まれない「そんなん巡り合わせやから、しゃあないけど。そんなん結局、打つ方やろ。どのピッチャーでも打つ方やないか。伊藤(将)だけやないやん」-今日は伊藤将に梅野ではなく坂本を組ませた「昨日、あまり、最後の方な。(梅野のリードが)ひどかったからやないか。それだけのことやろ」-明日、前半戦最後、いい形で終わりたい「いい形て...どんな形やねん」

◆阪神伊藤将司投手が先発時は5試合連続でスタメンマスクをかぶっていた梅野隆太郎捕手に、出場機会がなかった。代わって坂本誠志郎捕手が、6月1日西武戦以来、今季7度目となる伊藤将との先発バッテリーを組んだ。岡田監督は「昨日、あまり、最後の方な、(梅野のリードが)ひどかったからやないか。それだけのことやろ」と説明。前日15日の中日戦は、9回に2失点し同点に追いつかれると、延長10回にも2点を失い、敗れていた。

◆6月1日西武戦以来、約1カ月半ぶりに伊藤将司投手と先発バッテリーを組んだ坂本誠志郎捕手が、チーム初安打を放った。3回にメヒアから中前打。初対戦となった右腕について「コントロールがいい。ボールも動かしてくる」と印象を語った。守備では7回、代打後藤を相手に速球で押した結果、2点打を浴びた。「今日のいいボールで投げ切りたいというのと、初球からタイミングが遅れ気味だったので、将司の真っすぐでいけると思って、信じていってました」と説明。試合後は2人でミーティングを行っていた。

◆竜キラー左腕が...。阪神伊藤将司投手(27)が7回7安打3失点で中日戦プロ初黒星を喫した。甲子園で2戦連続の敗戦も初。試合前まで中日戦はプロ入りから7試合に先発し、5勝で無敗だったが、好データは結果に結びつかなかった。痛恨の被弾は4回だ。「うまく打たれてしまった」。細川との対決。カウント2ボール1ストライクから真ん中に入った134キロカットボールにガツン。打球は左翼席中段まで飛ばされ、12号ソロを献上した。7回2死二、三塁のピンチでは、代打後藤に142キロの直球を打たれ、2点中前打。打線の援護がない状況で、痛い2失点だった。「真っすぐで押せたと思うので、高さが合っていたら...。なんとか1点でしのぎたかったけど、7回に点が入ったので、ダメでした。全体的にストレートは指にかかってたので、感覚が良い部分は今後も継続したい」と唇をかんだ。試合後、バッテリーを組んだ坂本とすぐに反省会を行った。「あの場面、(坂本)誠志郎さんも真っすぐで押せると思っていた。ああいう結果なので、また繰り返さないようにするだけだと思います」。次へ向け、この日のうちに不安材料をつぶした。岡田監督は左腕の投球に「1点でいっとったらのう」と振り返り、「終盤は分からへんからな、1点じゃ。オレが思ってるように、攻めきれんかったと思うよ」と7回の失点を嘆いた。甲子園通算成績は13勝5敗、3完封。この日は振るわなかったが、「先制点を許すことが多い。ゼロで抑えていけば勝てるチャンスも増える。防御率、規定投球回数を目指してやっていきたい」。前半戦は3勝どまりだが、安定感のある投球を続けている。後半戦で一気に勝ち星を積み重ねる。【三宅ひとみ】

◆打たな勝てんやんか-。阪神が最下位中日に敗れ、今季3度目の3連敗を喫した。中日ウンベルト・メヒア投手(26)の前にたった3安打で今季11度目の完封負け。これで外国人投手との初対戦で3連敗となった。DeNAに勝利した2位広島に1ゲーム差に迫られた。17日は連敗ストップで、後半戦を迎えたい。どんよりとした雰囲気が甲子園を包んだ。打てん。点が取れん。今季11度目の0封負けで、最下位中日に連敗した。今季3度目の3連敗。得点力不足の現状を打開できない。報道陣から前日15日から打線の状態が良くないことを振られると、岡田監督は「昨日からというよりはずっとやんか。ずっと言っていることやけどな」とボヤいた。イベント「夏のこどもまつり」を開催し、4万2622人の満員観衆が詰めかけた。それでも得点時の六甲おろしすら歌うことができなかった。助っ人外国人との初対決でみたび敗れた。今季途中加入の中日の右腕メヒアと初対戦。6回3安打無失点に封じ込められた。前半戦は初顔合わせの投手に7勝1分けと苦にしていなかったが、交流戦明けはDeNAバウアー、ヤクルト左腕ピーターズ、そしてメヒアと初モノ3連敗だ。岡田監督は「初モノとか、そんなんは関係ないよ。ずっとやんか」と吐き捨てた。メヒアは最速153キロの直球主体で攻めてきた。「だいぶな。ちょっとじゃないよ。さし込まれているということよ」。2度のチャンスは1番森下に回ってきた。3回2死二塁では初球、真ん中151キロで中飛。5回2死満塁では内角高め151キロで左飛と力で抑え込まれた。森下は「自分が点を取っていれば、こういう展開にはならなかった」と悔しがった。3番前川は初回、1度もバットを振れず、すべて直球で3球三振。6番佐藤輝は5回無死一塁で内角高め直球で中飛。直球をとらえきれなかった。3打数無安打の佐藤輝は2軍から復帰後9試合での打率は1割を切り、9分7厘と、浮上のきっかけが見えてこない。今後の起用を聞かれると、岡田監督は「どうすんのよ。(外すかは)オレが決めることやん。新聞社に言うことじゃないやろ。外すとか使うとか」と、語気を強めた。今季3度目の3連敗を喫したが、前半戦の単独首位ターンが確定した。だが、2位に浮上した広島とは1差、3位DeNAとも2差と混戦模様となっている。レギュラーを固定しながら、ここまで首位を守り抜いてきた。前半戦最後の相手はここまで2戦で1勝0敗、対戦防御率4・91と打ち込んでいる涌井が相手。連敗ストップといい形で後半戦を迎えたいが、岡田監督は「いい形て...どんな形やねん」と苦笑するしかなかった。【石橋隆雄】▽阪神水口打撃コーチ(初対戦の中日メヒアに)「(対策は)これからでしょう」▽阪神佐藤輝(初対戦の中日メヒアに)「まあまあストレートが強かった。(3連戦)全部負けるわけにはいかないんで、頑張ります」

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は伊藤将司投手(27)が今季4勝目をかけて先発する。左腕は対中日戦で入団から負けなしの5連勝中。7試合で5勝0敗、防御率1・50と竜キラーぶりを発揮しており、前日15日には「いいイメージはあるので、しっかり自分の投球ができたら」と話していた。打線は「5・左翼」でシェルドン・ノイジー外野手(28)が12日のDeNA戦(甲子園)以来、3試合ぶりにスタメンに復帰した。

◆先発の阪神・伊藤将司投手(27)が先制ソロを浴びた。四回1死走者なしで打席に細川を迎えると、4球目の甘く入ったカットボールをとらえられ左翼席へと運ばれた。左腕は6月1日の西武戦(ベルーナ)以来、登板6試合ぶり、今季2本目の被弾。それでも直後の4番・石川昂を三ゴロに打ち取り、宇佐見も見逃し三振に仕留めた。

◆阪神・森下翔太外野手(22)が満塁機で凡退し、得点を挙げることはできなかった。0―1の五回、先頭のノイジーが左前打。その後、併殺崩れや四球などで2死一、二塁とし、伊藤将も左前打でつないで満塁の絶好機を迎えた。しかし、森下が中日・メヒアの投じた2球目の直球をとらえきれず、左飛に打ち取られて無得点で終わった。甲子園の虎党からはため息が漏れ、1点ビハインドの展開のまま試合は後半に突入した。

◆中日は細川が四回に、今季12号となるソロ本塁打を放ち、先制点を奪った。1死走者なしの場面で、伊藤将のカットボールを捉えた。打球は高く上がり、左翼席へ飛び込んだ。「1発で仕留めることができてよかった」と冷静に話した。現役ドラフトで入団した今季は中軸を任されている。プロ7年目で初の2桁本塁打をマークし、打撃が開花した。監督推薦でオールスターにも初選出された。4試合ぶりの本塁打。下位に低迷するチームの中で、勢いのある24歳が、打線をけん引している。

◆先発した阪神・伊藤将司投手(27)は7回7安打3失点で降板した。今季4勝目(3敗)はならなかった。五回までの失点はソロ本塁打による1点のみ。1点ビハインドのまま迎えた七回に最大のピンチを迎えた。連打と犠打などで2死二、三塁とされ、代打・後藤に高めの142キロを中前にはじき返されて2失点。打線の援護がないまま最少失点で踏ん張り続けていたが、最後に追加点を許し、七回を投げ切ったところで交代が告げられた。対中日戦は入団から通算5勝無敗と相性の良さを発揮していたが、このままチームが敗れれば連勝記録もストップとなる。

◆阪神・中野拓夢内野手(27)が守備で魅せた。0―3の八回、先頭の大島が二塁内野安打で出塁。続く岡林の二遊間に抜けそうな打球を中野が自慢の脚力を生かしてなんとか追いつき、すぐさま二塁のベースカバーに入った木浪にトス。二遊間のコンビを組む後輩のトスを受け取った木浪もベースを踏んでそのまま一塁に転送し、二ゴロ併殺を完成させた。打球が抜けていれば、追加点のピンチが広がるところだったが、中野が華麗な守備でチームを救い、甲子園からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。

◆阪神は打線が沈黙し、今季11度目となる零封負けで今季3度目の3連敗となった。中日の新外国人、メヒアから得点の糸口を見つけ出すことができなかった。五回に安打と四球などで2死満塁の好機を迎えたが、?1位・森下(中大)が左飛に倒れた。七回以降は中日の勝ちパターンの投手から快音すら響かせることができず。中日には4月21~23日(バンテリンドーム)以来となる今季2度目のカード負け越しとなった。先発の伊藤将司は7回3失点で4敗目。中日戦は入団から負けなしの5連勝と相性の良かった左腕も連勝がストップした。

◆中日は4投手で無失点リレー。先発のメヒアが6回を3安打に抑えて2勝目を挙げた。打線は四回に細川の12号ソロで先制し、七回は代打の後藤が2点打を放った。阪神は7回3失点の伊藤将を援護できなかった。3連敗。

◆ドロドロとした負の連鎖は一夜明けても終わらない。打線がゼロ行進を続け、五回まで3安打無得点の貧打ぶりで最下位・中日に苦戦を強いられてしまった。15日の同戦は痛恨の逆転負けを喫し、試合後の囲みを拒否した岡田監督の怒りはおさまりそうにない。「大事というか、最後やからなあ、区切りの。別に見極めが大事なんでないよ。選手の力は、これだけやったらだいたいわかるわけやから。後半戦に向けてのベストメンバー、まあけが人も帰ってくると思うからな。そういうことやんか」オールスターブレーク前最後のカードとなる中日3連戦を前に、指揮官は大切な節目と強調していた。だが、気持ちよくシーズン前半戦を締めくくれない試合展開となった。初対決の中日先発・メヒアを打ちあぐね、0-0の三回先頭で坂本がチーム初安打となる中前打を放つも、後続が倒れて無得点。四回に先制を許し、0-1の五回2死満塁の絶好の得点機では森下が左飛に倒れた。佐藤輝は五回無死一、二塁の打席では直球に振り遅れ続け、最後は詰まらされての中飛に倒れた。「(囲み取材は)なしや言うてんねん」と怒りをあらわにした15日の同戦は守護神・岩崎がコンディション不良で起用できず、15試合ぶりの失策が失点に絡んだ。不動の中堅、近本も右肋骨(ろっこつ)骨折の負傷から復活を目指し、鳴尾浜で徐々に練習の強度を上げている段階だ。セ・リーグ開幕から快進撃の岡田阪神を支えてきた主力のアクシデントが重なり、単独首位ターンも消えた。この日のグラウンド入りの際、虎将は前夜の敗戦について「自滅よ、自滅」と振り返った。試合開始前の時点で、2位DeNA、3位広島とはともに2ゲーム差に迫っている。走者さえ出れば、熟練のタクトで岡田監督はあの手この手を繰り出し、1点をもぎとりにいこうとしたが、今季11度目の零封負けを喫し、チームは今季3度目の3連敗に...。

◆阪神が3連敗。6回無失点のウンベルト・メヒア投手(26)ら中日投手陣に3安打に抑えられ、今季11度目の零敗を喫した。7回3失点の伊藤将司投手(28)は黒星が先行し、3勝4敗。「1番・中堅」D1位・森下翔太外野手(22)=中大、「3番・右翼」前川右京外野手(20)はともに無安打。「6番・三塁」佐藤輝明内野手(24)もノーヒットで復帰9試合で31打数3安打(打率・097)。2位に浮上した広島に1差に迫られたチームは17日の前半戦最終ゲームに臨む。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=45勝35敗3敗、観衆=4万2622人)。ーーメヒアを打てなかった。初モノでしたが「いやいや、初モノとか、そんなんは関係ないよ」ーー15日から打線の状態は良くない「昨日からというよりはずっとやんか。ずっと言ってることやけどな」ーー直球にちょっと差し込まれている「だいぶな。ちょっとじゃないよ」ーー森下は三回2死二塁、五回2死満塁とチャンスで回ってきた「そういうことよ。だから差し込まれているということよ」ーー佐藤輝は1軍復帰後の打率が1割を切った「えっ、なんの? そんな数字は見てないわ。そんな数字知らんわ。そんなん基準あんの」ーーないが振れていない「それどうすんの、振れてないの。それどうすんの(笑)。なあ。どうすんのよ」ーー何とか...「何とかって、どうすんの、そんなん。そういう質問はどう答えたらエエの。エエ?」ーー外すとか「それは俺が決めることやん。そんなん新聞社に言うことじゃないやろ。外すとか使うとか。なんでよ、それ、そういう質問するから、おかしいことやろ」ーー伊藤将は援護があれば違った結果に「1点で行っとったらのう。まあ終盤は分からへんからな1点じゃ」ーー七回の2点が「いやいや、俺が思ってるようにな、攻めきれんかったと思うよ。ずっと昨日から言うてることやけどな。見たら分かるやんか。そんなの」ーー伊藤将は好投手と当たることもあり援護に恵まれない「そんなん巡り合わせやから、しゃあないけど。そんなん結局、打つ方やろ。どのピッチャーでも打つ方やないか。伊藤だけやないやん」ーー伊藤将に梅野ではなく坂本を組ませた「昨日、あまり、最後の方な。(梅野のリードが)ひどかったからやないか。それだけのことやろ」ーー17日はいい形で終わりたい「いい形て...どんな形やねん」

◆雲一つない夏空が、次第に暮れていく甲子園。マウンドに立った伊藤将司投手(27)はテンポよく腕を振り、ハイペースで流れていく試合の中で輝きを放った。「粘ってつなげていくチームだと思う。しっかりと低めに丁寧に、意識して(投球)できたらいいなと思う」意気込み通りに緩急をコースへと制球し、走り出した。三回までに許した安打は、ビシエドにバットを折って詰まりながら一、二塁間に運ばれた内野安打の1本のみ。四回1死で細川には、右から左へと吹く強い風に乗せて左翼席中段まで飛ぶアーチを描かれたが、あくまでもソロ。顔色一つ変えることなく攻め続けてピンチを作らず、折り返しの五回まではこの1点のみに抑えた。前回登板した8日のヤクルト戦では6回?を投げて5安打3失点で黒星を喫し、ルーキーイヤーの2021年から続けてきた甲子園での連勝が「11」でストップ。「残念です」との言葉を漏らし、球団2位となる村山実の記録に並ぶこともできなかった。この歩みが始まったのが、実は同年9月1日の中日戦だった。この1勝も含めて、プロ入りから中日戦では7度の対戦で無傷の5勝、防御率1・50と抜群の相性を誇る竜キラー。左腕自身も「いいイメージはあるので、その中でしっかりと自分の投球ができたら」とボールに気持ちを込めた。甲子園に伝説を刻むための新たな道のりは、あのときと同じように、中日打線とのマッチアップが第一歩となった。「前半戦を勝って終わりたいというのはある」左肩の違和感で開幕ローテーション入りこそ果たせなかったが、4月の下旬の今季初登板以降はしっかりとローテの一角として前半戦の虎の戦いを支えてきた。1点を追う五回2死一、二塁の打席では左前に運び、チャンスを拡大させた。大竹、村上、才木といった台頭する存在と同様に、後半戦も伊藤将にかかる期待は大きいが、七回には代打後藤に2点打を許し、7回3失点で降板。悔しいマウンドとなり、チームは零封負けで3連敗を喫した。

◆下半身のコンディション不良から回復した阪神・ノイジーは3試合ぶりにスタメン復帰。0-1の五回先頭で左前打を放って出場8試合連続安打とし「状態はいい」とうなずいた。左翼のフェンス際のプレーでも好捕を披露し「(下半身は)大丈夫」と力を込めた。今季は打率・238と満足できる数字ではないが、前半戦ラスト一戦で欠かせない戦力だと証明する。

◆阪神・中野は好守連発でチームをもり立てた。「まずは守りからというの(意識)が大事」。五回のビシエドのライナー性の打球をジャンプ一番で捕ると、七回1死二、三塁では前進守備を敷くなかで二塁後方への飛球を背走しながらキャッチ。さらに八回無死一塁では二遊間に抜けそうな打球に追いついて遊撃・木浪にグラブでバックトスし、4―6―3の併殺を完成させた。「ダブルプレーを取るならグラブトスしかないという判断だった」と振り返った。

◆コンディション不良で15日の中日戦の登板を回避した阪神・岩崎はキャッチボールなどで調整。グラウンドに向かう際には「大丈夫、大丈夫」と話し、15日に続いてベンチ入りした。有事に備えて2軍調整中の加治屋が1軍練習に呼ばれていたが、岩崎に問題がないため出場選手登録は見送られた。

◆阪神・坂本は0-0の三回先頭で初対決のメヒアからチーム初安打となる中前打を放ったが、得点には結びつかなかった。「(メヒアは)ストライクを取るのに苦労する感じはない。甘いところにきたのを1球で仕留めることが大事。球数を投げさせて後半疲れさせたり」とリベンジを誓った。伊藤将とは登板6試合ぶりにバッテリーを組んだ。岡田監督は延長十回の末に敗れた前夜を振り返り「(梅野のリードが)ひどかったからやないか。それだけのことやろ」と説明した。

◆2試合連続でスタメン起用された阪神・前川は4打数無安打2三振だった。先発のメヒアには一回に内角球で見逃し三振に抑えられるなど3度凡退し、九回1死ではマルティネスの156キロ直球にバットが空を切った。15日の同戦では先制打を放つ活躍もあったが、スタメン出場時は1日の巨人戦(東京ドーム)以来5試合ぶりのノーヒットとなり「打てなかったので、また明日頑張ります」と話した。

◆甲子園のため息を、これから歓声に変えていく。阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=は好機で走者をかえせず、連続試合安打も5でストップ。今季11度目の零封負けを喫した責任を一身に背負った。「自分が一本出して、点をとっていればこういう展開にはなってなかったので、悔しい」7試合連続で1番で出場したが、今季初対戦となったメヒアから快音を響かせることはできなかった。一回先頭では初球の151キロに反応するも、右飛。三回はこの試合初めての得点圏となる2死二塁だったが、初球を中飛。積極的にいく姿勢を貫いたが、速球に差し込まれてばかり。五回には一打逆転の可能性もある2死満塁で打席が回ってきたが、2球目の内角高めの真っすぐに手を出し、詰まらされて左飛に終わった。チームメートが作ってくれた2度のチャンスを生かすことができず、甲子園の観客席からは落胆の声が響いた。4打数無安打。9日のヤクルト戦(甲子園)でプロ1号となる決勝弾、12日のDeNA戦(同)では同点2ランとサヨナラ犠飛を放って、虎の窮地を救ってきたルーキーに当たりが出ず、チームは3度目の3連敗。甲子園で中日に連敗を喫するのは2019年5月11、12日以来、4年ぶりの珍事だった。岡田監督は森下の打撃について「差し込まれているということよ」と評したが、本人は下を向いていられない。最近は4番・大山や佐藤輝に当たりが出ておらず、虎打線は迫力不足が否めない。そんな状況だからこそ、前半戦終盤で本来の実力を発揮し始めた森下の力が必要になる。「まだ試合あるので、切り替えて頑張りたい」これまで広島やDeNAにどれだけ詰め寄られても突き放してきたのは、ルーキーが新風を呼び起こしたから。虎を再び勢いづけられるのは、森下しかいない。(織原祥平)

◆阪神・岡田彰布監督(65)は佐藤輝の状態について問われると、いらだちを隠せなかった。「なんとか(する方法)って、どうすんの? 振れてないの。それ、どうすんのよ。なぁ、どうすんのよ。どう答えたらええの? ええ?」佐藤輝は5日に1軍に復帰後、9試合で打率・097(31打数3安打)、1打点。報道陣からスタメンを外すことを提案された指揮官は「それは俺が決めることやん。そんなん新聞社に言うことじゃないやろ」とプッツンした。佐藤輝は「なんとか打ちたかったですけど。球が強かったですね」と相手先発のメヒアに力負けしたことを認め「全部、負けるわけにはいかないので頑張ります」と前を向いた。17日は前半戦のラストゲーム。岡田監督の留飲は下がるのか-。(三木建次)

◆またしても悲劇は七回2死だった。代打・後藤に投じた142キロ直球は中前に運ばれ、走者2人がホームを駆け抜ける。保ちたかった1点差が致命的な3点差に開き、阪神・伊藤将司投手(27)は唇をかんだ。「何とか1点でしのぎたかったですけど、ああいう場面で点が入ったのでダメでしたね」コースを丁寧に突いた攻めの投球で、六回までに与えたのは細川に許したソロによる1点のみ。しかし、七回は初めて連打を浴び、2死までこぎつけるも、追い込んでからの1球が高めに浮いた。「まだ真っすぐで押せると思った」と自信を持って腕を振っただけに、悔いは大きかった。七回2死で中前2点打を浴びるのは、前回登板した8日のヤクルト戦から2試合連続だった。甲子園での連勝を11で止められた一戦に続いて、得意のホームで喫した、まさかの連敗。中日戦も8度目の登板で初黒星だ。

◆先日この欄で、トラ番・織原祥平が銀幕デビューに失敗したと書いた。ワールド・ベースボール・クラシックで世界一に輝いた侍ジャパンに同行取材した織原が、そのドキュメンタリー映画にちょっとでも映っていたら「デビュー!」と騒ごうとしていたのだが、影も形もなかった、というお話。世の中、そんなに甘くない。だが、今度はさっそうテレビデビューを果たした話が舞い込んできた。織原のような〝ひょっとしたら〟ではなく、正真正銘に番組に出演したトラ番が誕生した。「初のテレビ出演でした。いやぁ、緊張しましたねぇ」ビジュアル系トラ番として、ごく一部地域で大人気を誇っている原田遼太郎がサンテレビにお邪魔して、番組の収録に参加させていただいたという。なぜ原田がテレビに!?と人選に関して不満の声がトラ番内で上がっているらしいが、はっきり言っておく。「パッと見」は大事だ。「熱血!タイガース党~夏はやっぱりアレやんかスペシャル~」これが原田記者デビュー番組のタイトル。虎党なら誰でも知っている、世界の盗塁王・福本豊さんが「党首」を務める、かの有名なファン必見番組。サンテレビHPで調べてみたら「前半戦の振り返りに、坂本誠志郎&村上頌樹インタビュー、さらにはトラ番記者座談会も!」と内容を紹介してあった。どうやら、うちのイケメン原田は、この座談会のコーナーに登場するらしい。放送日はあす18日午後8時から約1時間。原田に〝話せる範囲内〟の中身を尋ねてみた。「まず、新しくなったサンテレビ社屋の立派さに圧倒されまして」そんなところから感動したのか。まぁ、わがサンスポの社屋と比べたら、そりゃあサンテレビはピカピカの豪華なビルだ。

◆阪神は中日にわずか3安打に封じられ、今季11度目の零封負け。3連敗で、DeNAと入れ替わった2位広島に1ゲーム差に迫られた。佐藤輝明内野手(24)は3打数無安打。1軍昇格後、打率0割台に突入し、西武、中日でコーチを務めた通算465本塁打の土井正博氏(79)は「全くタイミングが取れていない状態は変わっていない。『間(ま)』がないから。『間』抜けになってはいけない」と指摘。自分の力ではい上がれ!とげきを飛ばした。力の落ちる投手、調子の落ちる投手に対しては得点を重ねても、ちょっとレベルの高い投球をされると抑え込まれるのが今の阪神打線。本当に力を持った打者がいないことを証明している。その中でも、期待は大きいのに、一向に力を伸ばせていないのが佐藤輝だ。なぜ? どうなっているの?と、ずっと思いながら見ている。2軍で調整して、結果を残してきたはずだが、タイミングを全く取れない状況は2軍落ちする前と全く変わっていない。打撃の基本は、昔から「1・2・3」。変わることはない。「イチ」で構えて、「ニィ」でトップを作って、「サン」で打つ。「ニィ」のトップをしっかり作ることで、弓を射るときのように一瞬、「間」を作って、そして矢を放つ。この「間」こそが打撃で一番重要なポイント。ところが、佐藤輝を見ていると、この「間」がない。極端な表現をするなら、「イチ」からいきなり「サン」になってしまっている。何人もの打者を指導してきた際に、「間が抜けたらアカン。間抜けになるな!」と言い続けてきた。

◆ふ~ん...。DeNA、巨人も負けたし、わが阪神3連敗だけど、ま~いいかァ! ってそれはダメー!! むしろ、こーいうときに独り勝ちしとかないで何がアレや!! と怒りたいけど、本日は心の底から怒れないのだ。というのは、本日のスタメンなんて、割と阪神ファンの最近の鬱憤に耳を傾けてくれませんでした? 「ドラ1の森下を使え~!」や「掛布2世の呼び声高い前川をスタメン起用せえ!!」。「伊藤将が先発の時に梅野じゃなくて坂本にマスクをかぶらせんかい!!」。これらは最近オレの周りの虎党の声だったのです。そして、本日それに近いオーダーで臨んだのに...。クウ~、わずか3安打の零封負け...。(小声になり)何で勝ってくれんのよ! これじゃ、負けたときに岡田はんを批判するファンの特権がなくなっちまうじゃねーか!!(怒)てかストレートに弱すぎや!! 160キロのマシンで打撃練習しろー!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
45353 0.563
(↓0.007)
-
(-)
60300
(-)
253
(+3)
40
(-)
40
(-)
0.235
(↓0.002)
2.810
(-)
2
(1↑)
広島
46380 0.548
(↑0.006)
1
(↑1)
59291
(+3)
280
(+2)
54
(+1)
45
(+3)
0.246
(-)
3.070
(↑0.02)
3
(1↓)
DeNA
43372 0.538
(↓0.006)
2
(-)
61307
(+2)
284
(+3)
57
(-)
19
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.170
(↑0.02)
4
(-)
巨人
40411 0.494
(↓0.006)
5.5
(-)
61289
(+3)
302
(+10)
93
(+2)
27
(+1)
0.247
(-)
3.550
(↓0.09)
5
(-)
ヤクルト
34462 0.425
(↑0.007)
11
(↑1)
61287
(+10)
311
(+3)
68
(+1)
44
(+1)
0.234
(↑0.001)
3.530
(↑0.01)
6
(-)
中日
34472 0.420
(↑0.007)
11.5
(↑1)
60243
(+3)
272
(-)
39
(+1)
25
(-)
0.241
(-)
2.910
(↑0.03)