◆ロッテは4点ビハインドで迎えた5回裏、岡の適時打などで2点を挙げる。その後3点差とされるも、8回に岡の適時三塁打が飛び出すなどで一挙5点を加え、土壇場で試合をひっくり返した。投げては、5番手・中村稔が今季初勝利。敗れた楽天は救援陣が終盤に崩れ、連勝は8で止まった。

◆ロッテ佐々木朗希投手（21）が試合前練習中に同学年の楽天林優樹投手（21）と約10分間、三塁側フェンス前に立ちながら談笑した。2人はオリックス宮城大弥投手、ヤクルト奥川恭伸投手らとU18高校日本代表でともに戦った仲間でもある。左腕の林は、近江（滋賀）2年夏の準々決勝で吉田輝星投手（現日本ハム）擁する金足農（秋田）に2ランスクイズでサヨナラ負けを喫した場面も印象的だ。3年秋の高校日本代表としてU18W杯にも出場し、西濃運輸でケガなども乗り越えて、ドラフト6位で楽天入りした。

◆／最強クリーンナップ爆誕＼3巡目に捉えて火が吹く打線??浅村栄斗、岡島豪郎などにタイムリー5連打で勢い止まぬ3点奪取?#プロ野球(2023/7/15)??ロッテ×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#RakutenEagles pic.twitter.com/gzI8RVyMqz

◆「ヒロミ　バースデーナイト」で、「BLACK SUMMER WEEK」ZOZOマリン初戦が幕開けだ。ロッテ岡大海外野手が32歳の誕生日を、自身の決勝適時打で祝った。8回に3点を奪って7－7の同点に追い付くと、なおも2死二、三塁。岡がカウント1－1から楽天安楽の133キロチェンジアップを中前にしぶとく運んだ。打球はスライディングキャッチを試みた中堅・辰己の脇を抜け、外野を転々。快足を飛ばして勝ち越しの2点適時打三塁打となり、塁上で力強く、笑顔でガッツポーズした。腰痛で登録抹消され、この日、完治して1軍登録されたばかり。「1番右翼」で先発起用された期待に応えた。ファンも第1打席にバースデーソングでエールを送った。中村奨も初回1死一塁で、今季8号の先制2ランを左中間に祝砲を打ち上げた。「今日は（岡）大海さんの誕生日なので、なんとか勝てるように打つことができて良かったです」。ダイヤモンドをまわる間には、花火も上がった。吉井監督も「岡が打つと勢いがつくので、よく頑張ってくれました」とたたえた。【鎌田直秀】▽ロッテ岡（32歳誕生日に決勝適時打を放ち）「今日1軍に上がったばかりですし負けたくなかった。誕生日ですし、今日は絶対に悪い日にならないだろうと思っていた。うれしい反面、ホッとした。まだまだ落ち着きたくないし、ガツガツやりたいし、もっとうまくなりたい」

◆楽天の連勝が8で止まった。1点を追う5回、6者連続単打に相手のバッテリーミスが2つも重なり、一挙5得点で逆転。球団2度目の9連勝は目前だった。暗転したのは3点リードで迎えた8回だ。5番手で登板した酒居が3四球と定まらない。1点を失い、なお2死満塁で安楽にスイッチ。ところが、その安楽も四球に暴投で同点を許し、さらに岡に勝ち越しの適時三塁打を打たれた。石井監督は「酒居も頑張ってくれていた。しょうがない」と責めなかった。8連勝は酒居はじめ、ブルペン陣の頑張りがあったからこそ。ただ「8回は4四球が悔やまれる」と反省点も指摘した。その上で「残り2試合。ずっと勝つことは不可能。その中で3連戦、勝ち越せるように」と、前半戦残り2試合を連勝で締めることを直近の目標に定めた。▽楽天辛島（5回5安打4失点）「点を取ってもらって、長いイニングを投げないといけない展開なんですけどね。申し訳ないです」▽楽天小山投手コーチ（3四球の酒居に）「点差があったのでゾーンで勝負しても良かった。結果ですけど」

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◆楽天・則本昂大投手（３２）が１６日のロッテ戦に先発する。前半戦の最終登板を前に、遠投などで汗を流した。「強風や天候によって影響を受ける球場なので、うまく対応できたら」と明かした。ここまで登板１２試合で４勝４敗、防御率３・０１。「あまりパッとしない成績。しっかりと締めくくりたい」と５勝目を狙う。

◆海風が吹く夕暮れ時の幕張に、ピンク色の花火が鮮やかに映えた。「３番・二塁」で先発出場したロッテ・中村奨吾内野手（３１）が一回に先制２ランをマークした。１死一塁で右打席に入ると、カウント２－１から辛島の高めに浮いた１３７キロのシュートを一閃。華麗にバットをほうり投げた。引っ張った打球はぐんぐん伸びて左中間席に吸い込まれた。夏のスペシャルイベント「ＢＬＡＣＫ　ＳＵＭＭＥＲ　ＷＥＥＫ」の一環で、ロッテの選手が本塁打を放つと花火が打ち上がる。同イベントが始まった７月６日の西武戦は東京ドームでの開催だったため、花火の打ち上げはこの日から。中村奨は、早速高々と上がった花火を眺めながらダイヤモンドを一周すると、ファンの大歓声に右手を掲げて応えた。７月１５日は岡大海外野手の３２歳の誕生日。腰痛からこの日に１軍復帰し、「１番・右翼」で先発した岡の第１打席には、応援団からバースデーソングが送られた。７月５日の西武戦以来の８号が、１歳上の先輩の誕生日を祝う〝祝砲〟となり、背番号８は「今日は大海さんの誕生日なのでなんとか勝てるように打つことができて良かったです」とコメントした。主将がバットでチームを盛り上げる。（武田千怜）

◆ロッテは、３６歳の美馬学投手が１６日の楽天戦に先発する。今季７戦目の登板となった前回８日の日本ハム戦では、三回以降は一人の走者も出さない〝完全投球〟を披露し、７回２失点で今季初勝利（４敗）を挙げた。古巣でチームメートだった則本との投げ合いとなる中、自身２連勝を目指し「とにかく１イニングでも多く粘り強く投げてチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と力を込めた。

◆楽天・岡島豪郎外野手（３３）が「５番・左翼」で先発出場し、勝ち越しとなる右前適時打を放った。同点に追いついた五回なおも１死一、三塁。ロッテ先発、小島の５球目を仕留めた。球団広報を通じて、「打ったのはスライダー。打ててよかったです。チームが勝てるように頑張ります」とコメントした。打線はこの回、打者一巡の猛攻で一挙５点を奪った。

◆ロッテが４―７の八回に一挙５点を奪い逆転勝ち。ポランコの犠飛、代打角中の押し出し四球などで同点とし、岡の２点三塁打で勝ち越した。５番手の中村稔が３年ぶりの白星。楽天は逃げ切りに失敗して連勝が８で止まった。

◆ロッテが最大４点差を逆転した。立役者は腰痛から復帰して即「１番・右翼」で先発した岡大海外野手。４―７の八回、ポランコの犠飛などで追い付き、なおも２死二、三塁の好機で勝ち越しの２点三塁打。安楽の浮いたチェンジアップを詰まりながら中堅にはじき返し「チームの勢いのまま打った」と珍しく派手にガッツポーズした。この日、３２歳の誕生日を迎えた。３―６の五回にも適時打を放っていて、計３打点。「誕生日に１軍に上がれた。悪い日にはならない、絶対打てると思っていた」と声を弾ませた。

◆楽天の連勝が８で止まった。７―４の八回に救援陣が乱調。酒居が犠飛で１点を失い、なお２死満塁で登板した安楽は押し出し四球の１球が暴投となり、二塁走者の生還も許して同点に。続く岡に２点三塁打を浴びて万事休した。守護神、松井までつなげず、逃げ切りに失敗した。連勝中は５試合が３点差以内の接戦だったとあり、石井監督は「ずっと勝ちに貢献してくれているブルペン陣。仕方がない」と責めず、「ずっと勝つのは困難。３連戦で勝ち越せばいい」と切り替えの大切さを訴えていた。

◆バースデーに〝ヒロミナイト〟だ。１５日に３２歳の誕生日を迎えたロッテ・岡大海（ひろみ）外野手が八回２死二、三塁の好機で勝ち越しの２点三塁打を放ち、劇的な逆転勝ちを呼んだ。「誕生日に１軍に上がれて、めぐり合わせを感じていた。きょうは絶対にいい日になると思って打席に入った」４日に腰痛の影響で出場選手登録を外れ、誕生日のこの日に１軍復帰。一回の第１打席には右翼席からバースデーソングが流れた。「聞こえていた」と力に変え、２安打３打点。２０２１年に２本のサヨナラ本塁打を記録。ナイターで劇的なドラマを呼ぶことからファンの間で〝ヒロミナイト〟と呼ばれる。右打者は「今まで（誕生日に）こんなに活躍したことはない」と笑った。最大４点差を逆転し、首位オリックスを１・５ゲーム差で追う。岡は「まだまだ落ち着きたくない。ガツガツ行きたい。もっと貢献したい」。１８年ぶりのリーグＶを狙うチームを盛り上げる。（武田千怜）